べろ酔い甲子園 2017夏

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今年の夏もやって参りました甲子園。
そして今年もベロベロになるまで酔って、高校野球を肴に雑言妄言、毒を吐きまくる所存である。

 
阪神甲子園駅に降りた瞬間、アナウンスが耳に入ってきた。

『🎵ただいま球場は満員です。』云々。

時刻は第一試合がまだ始まったばかりの午前8時を15分ほど過ぎたところだ。で、もう満杯なの❓
平日の金曜だろ?ん(・。・;❓、盆休みってもう入ってんだっけ❓
しかし、起きてすぐの脳ミソはおそらくそんなもんは幻聴だろうと判断した。相変わらず自分の都合のいいようにしか働かない脳ミソなのだ。
で、いつものように先ずはイオンに向かう。べろ酔い甲子園化する為の必須アイテム、酒とツマミを買い込む事が何をおいてもの最優先事項なのである。

地下食品売場にはまだ惣菜があまり並んでいなかった。どうやら8時開店のようだ。あれれ、イオングループって24時間営業じゃなかったけ?家の近所のマックスバリュとかコーヨーは24時間営業だぞ(# ̄З ̄)
まあ文句を言ったところで始まらない。定番の枝豆とポテサラを買う。鶏専門店で某(なにがし)かの鶏料理を買うのもお約束なのだが、あいにくまだ何も並んでいなかった。なので、仕方なく唐揚げ串とフランクフルトを買う。
酒はいつもなら最低ロング缶4本は購入するのだが、キリンラガーとドライ酎ハイの2本のみにとどめた。
まさかと思いつつ、球場に入れない可能性が頭をかすめたのだ。外野はタダなんだから、酒が無くなればまた買い出しに行けばよろし。

チケット売場の売り切れの表示を尻目に外野に向かって歩き始めるが、そんなに人はいない。どうせまた何とかなるんでねえの❓人生、前向きなのだ。

が、アルプススタンド辺りから人が一挙に増えだし、外野に着いたら黒山の人だかり、天知茂(註1)の長蛇の列。

( ; ゜Д゜)マジかよ❗❓
長い間甲子園に詣でているが、入場規制で入れないのは初めて。球場内からケケケΨ( ̄∇ ̄)Ψ顔で、そういう光景を見下ろした事は何度かあるが、よもや自分がその当事者になるとは俄(にわか)には信じがたい。だいたいにおいてラッキーな男だから何とかなるのが当たり前だと思っている人なのだ。
それが、あうっ(;゜∇゜)…。まさかの想定外じゃよ。

取り敢えず喫煙できるベンチに座り、煙草を吸う。
どうしたもんかね(-“”-;)…と思いつつ、プシュッ。

もうここでビールを飲むことにした。
人が一杯いるが知ったこっちゃない。早くも気温がジワジワと上がり始めておるのじゃ、黄金麦液の誘惑に耐えられるワケがない。取り敢えず、ツマミも定石の枝豆から攻めようではないか。

見ていると、列は時おり前へと流れている。もしかして並べば入れるのか?と思ったら、警備の兄ちゃんが『この列は球場には入れても観戦はできません。売店での買い物もできません。通路を通過するだけです。』と言いおった。
どうやらレフト側からライト側に通り抜けるだけの列のようだ。ようするに球場の雰囲気だけでも味わって帰って下さいネという事らしい。
(=`ェ´=)バーロー、そんな未来のない列に誰が並ぶっつーかよ。

さてさて考えどころである。
第一試合が終われば、ある程度の数の客が帰るだろう。それでも入れないのならば、思いきって帰ってもいい。残っても更なる地獄が待っているだけだ。

問題はそれまで何処で時間をつぶすかだ。
甲子園グッズ屋にでも行くか?
でも、喜んでタオルやらメガホンを買う年令でもない。ましてや各校のペナントなんぞ買うわけがない。オッサンが小学生みたいに天井に押しピンで円形に張り付けてどないすんねん(=`ェ´=)❗
となれば、甲子園歴史館か…。
甲子園の歴史を物語る展示物を見て、過去に思いを馳せると云うのも大人としては悪くない選択だ。
けど考えてみれば、んなもん過去の遺物に過ぎない。これから作られるライブの物語の方が遥かに面白いのだ。生で観る野球の方が一万倍面白い。
それに600円も取りやがる。誰が行くかっつーの。
と言いつつ、前まで行ってみる。開館時間は10時から、意味ないじゃーんι(`ロ´)ノ

んなワケで、取り敢えず一旦撤退することにした。
イオンまで戻ればテーブルと椅子の並ぶブースがある。そこで酒でも飲みながらジックリと今後の策を練ろうではないか。このままいくと玉砕必至のインパール作戦になりかねない。

わおっ💦Σ(゜Д゜)、難民はイオンにも溢れかえっておるぞなもし。
わずかに残った椅子に座り、ロング缶の9%高アルコール酎ハイを飲み始める。
えーいとばかりツマミにも手をつけ、あっちゅうまにあらかた食っちまう。
イエー\(^o^)/ーイ。酔っ払いの出来上がり。

腐った脳ミソで携帯で今年のお盆はいつからなのかを調べる。
(◎-◎;)ゲッ、今日からだべさ。
なるほどな。そこに好ゲームが予想されるカードの目白押し。広陵、中京大中京、横浜、秀岳館、興南、智弁和歌山、大阪桐蔭という強豪、古豪が集結しておるのだ。このうち中京大中京、横浜、興南、智弁和歌山、大阪桐蔭は夏の大会での優勝経験がある、広陵は夏こそ準優勝どまりだが、春の選抜では優勝歴がある。秀岳館は優勝こそないが、春夏4期連続でベスト4まで進んだ新興の強豪校だ。今大会の優勝候補の一角でもある。
おまけに智弁と大阪桐蔭は地元だから、観客が集まりやすい。こりゃ、観客が帰りそうにないワ。何で昨日、雨で順延になんかなるのだ。クチョー(;o;)

ここまでブログの草稿を書いて、一旦外に煙草を吸いに行く。

ヒマたがら今日の試合の注目選手と展望でも書こう。

第1試合 広陵VS中京大中京
注目選手は広陵の中村くん。強肩強打の捕手で、地方大会では推定130mのホームランをカッ飛ばしたそうな。プロもリストアップしとるらしい。

第2試合 秀岳館VS横浜
注目選手は、横浜は増田くん。地方大会で新記録の4試合連続ホームランを放った。一方の秀岳館は川端、田浦くんのダブルエース。二人とも最速148㎞のプロ注目左腕。増田くんとの左腕二人の対決は見ものだネ。この試合が一番観たい試合だ。

第3試合 智弁和歌山VS興南
注目選手は興南の1年生ピッチャー宮城くん。地方大会の決勝戦では13三振を奪ったという。強打の智弁和歌山打線をどこまで抑えられかが楽しみだ。それに宮城くんは1年生なのに顔が完全にオッサン顔なのだ。それを確かめるのもミッションだ。動きまでモサいオッサンである事を祈ろう。

第4試合 大阪桐蔭VS米子松蔭
注目選手は一番センター藤原くん。まだ二年生だが、今年の選抜決勝で2本のホームランで優勝に貢献した。確か大阪大会でも3本のホームランを打っている筈だ。間違いなく来年のドラフト候補だろう。もう一人のレギュラー二年生の根尾くんにも注目している。打力もさることながら、投げては140㎞台後半の速球、ショート、センターも守るムチャクチャ身体能力が高い選手なのだ。

第4試合を除けば、何れの試合も勝者が読めない。
う~ん、何とか観れんかのう。

プシュー( ̄▽ ̄)=3
だいぶ出来上がってきた。酔っ払うと全てが面倒くさくなってきて帰る気満々になりつつあるが、歴史的な試合が生まれるやもしれん。頑張ろう。そろそろ動きだすっぺよ。
再び地下食品売場で買い出しをして10時半に球場へ向かった。

Σ( ̄ロ ̄lll)アチャー、エラいことになっとる。

更なる人、人、人の人だかり。球場の外周は中へ入れない難民がゾンビの如くゾロゾロと歩いておる。
ならばと有料席はどうかと確かめに行ったら、アルプス席でさえ凄い行列。

内野席も当然である。

バックネット裏は、もう言わずもがな。

トイレに行こうかなと思ったら、これまた結構な長さの行列。

ピシュッ。
やさぐれ気分でまた缶ビールを開けた。
クビッ、グビッ、ぷはー( ̄▽ ̄)=3
いつの間にか真夏の殺人光線が降り注いでいるのである。ニャロメ、やってられっかのバーロー( ̄ヘ ̄メ)
帰るよ、帰る。そもそも並ぶのが大嫌いな男なのだ。それがこの炎天下に並べるワケがない。悪いけどマゾっ気はないのだ。

駅に向かって歩いてゆくと、バックネット裏席に並ぶ列の長さがどえりゃー事になっとるだがや。
ゲゲッ(@_@;)、その列は何と駅の出口の直ぐそばまで続いとるやないの。

一番最後に並んどる人は果たして全試合が終わるまで球場内へ入れるかのう(T_T)
他人ながら入れることを祈るよ、マゾの人たち。

完全に赤目酔っ払い男となりて阪神電車に乗って帰る。それにしても、甲子園に来たのに試合を見ずに帰るなんて、こんなの初めてじゃよ。

で、帰ってきて『犇屋』に寄る。
え~、犇屋と云うのはお肉屋が経営するレストラン。いや、レストランがやってる肉屋か❓
えーい、どうでもよろし。とにかくレストランと肉屋が並んでおるのだ。
因みに犇屋と書いて、「ひしめきや」と読む。牛三つで「ひしめく」なのだ。つまりは牛が立錐の余地なくゴチャゴチャのギュウギュウ詰めになっているような事をいうのだな(あっ、知らんうちに駄洒落ブッぱなしとるワ)。
そういえば今日のあの状態は、まさしく犇めくと云う状態だったな。ワッハッハハー(σ≧▽≦)σ

で、(・。・;何だっけ?一瞬何を書くべきなのかを忘れたよ。
そうだ、そうだ。酔っ払って此処のメンチカツがどうしても食いたくなったのだ。オデオデ、満腹中枢ブッ壊れた。メンチカツ一つとコロッケ二種類を買う。
ついでに更に酒まで補充した。オデオデ、ポンコツ男。

部屋に着いたら、ちょうど第2試合が始まるところだった。甲子園から難波までたったの30分なのだ。
さあ、クーラーガンガン効かせて飲むぞー\(^-^)/

先ずはメンチカツから。

う~ん、さすが肉屋のメンチカツ。肉が一杯入ってて肉々しくてウミャーイ(≧▽≦)❗
コロッケは甘めで普通に旨いが、1個たったの40円だからコスパはかなり高い。

試合を見ながら、ガンガン飲む。で、ガンガン食う。
何つったって自宅なのである。ストックされた酒もツマミも豊富にあるのだ。

試合は秀岳館有利で進んでゆく。
自力は秀岳館の方がある。川端くんは選抜でも見たが、良いピッチャーだ。たとえ横浜でも、そう簡単には打ち崩せないだろう。最近は小粒なチーム続きの横浜なら尚更じゃろう。

結果は横浜が終盤にそこそこ追い込んだが、6ー4で秀岳館が勝った。まあ、順当なところだろう。
秀岳館は熊本代表なのに殆んどの選手が他県出身者で、とても熊本代表とは言えない事から批判に晒されているが、強いチームには勝ち上がって貰いたい。その方が面白いからだ。でも、優勝はして欲しくないというのが本音。やはり昔からの高校野球ファンとしては、熊本の初優勝は熊工(熊本工業)であって欲しい。

因みに第1試合は、10ー6で広陵が中京大中京に勝った。注目の中村くんはホームランを2本も打ったらしい。クソー、見たかったなあ…。
でも、朝6時半には満員御礼で入場規制になったらしいから、そもそもが無理というもの。そんな朝早くに入場規制がかかったのは記憶にない。もしかして長い甲子園の歴史において1回戦では初?

第3試合の三回裏に興南が大量6点を入れたところで、意識が遠のく。
で、そのまま💤爆睡。
気づいたら、試合が終わろうとしていた。
結果は智弁和歌山がハネ返して9ー6の逆転勝利。
プロ野球と違って、これだから高校野球は面白い。試合展開が、容易に読めないのだ。

煙草を切らしたので、第4試合が始まる前にスーパーに行く。
したら、近所の飲み仲間のお姉さんに捕まった。そのまま飲みに連れていかれる。米子松蔭には悪いが、鳥取の弱小チームが春夏連覇を狙う強豪大阪桐蔭には、どう足掻いても勝てまい。奢りだし、ホイホイついて行き、泥酔ベロベロ。
勿論、帰宅は深夜。場外乱闘ならぬ、場外乱酒でした。ぽてちーん\(◎o◎)/

       
                 おしまい

追伸
今回の文章は8月11日に途中まで書いてて、面倒臭くなってお蔵入りになってたものである。
で、何で復活したのかというと、明日また甲子園に行くつもりだからである。この日に勝ち上がったチームが、明日は全部登場するのだ。熱戦の予感。たぶん明日、その中から決勝に進むチームが出るだろう。ならば、場外乱酒の一日も文章にしておきたいと思ったのである。

(註1)天知茂
昔の俳優で、ニヒルな役が多かった。市川雷蔵の映画・眠狂四郎シリーズの悪役も記憶に残っているが、天知茂といえば何といってもTVドラマの江戸川乱歩シリーズの明智小五郎役だろう。あれはニヒルな上、頭脳明晰でカッコよかった。
あの時代は、甘い考えの人間は『おまえ、天知茂なんじゃい。』とよく言われたものである。

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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