がん検診と特定検診

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先週の日曜にがん検診と特定検診を受けてきた。普段、運動不足で酒と煙草にまみれた自堕落な生活を送っているから、年1回、毎年2月に受けるようにしているのだ。そうなのだ、ワシャ、無頼を気取っているわりにビビりなのさ。
そんなに病気が怖いなら酒も煙草もやめればいいのに…と言われそうだが、酒も煙草もドラッグの1種なのである。やめれまへん。

この検診、実をいうとメチャ安い。
肺ガン検診(喀痰検診とエックス線)が400円。胃ガン検診(胃部エックス線撮影)500円。大腸ガン検診(便潜血検査)が300円。特定検診(血液・尿検査etc…)に至っては無料だ。

何でそんなに安いのかというと、区役所がやってる検診だからだ。

今回はわざと受付時間の締め切りである10時半に行った。毎回、人だらけで、ものごっつ待たされるからだ。気が短いので待つのは大嫌いなのである。ギリチョンで行ったら、空いているのではと考えたのだ。

外は快晴だ。なぜかこの検診の日って、毎回謀ったかのように必ず快晴なのだ。そして、2月最悪の日でもある事が多い。
去年は検診が終わった帰りに、ハゲのオッサンにチャリンコで横から猛スピードで突っ込まれ、手から大流血したのだった。今、思い出しても沸々と怒りがこみ上げてくる。全面的に非はハゲのオッサンにあるのに、謝りもせずに立ち去ろうとしたので、後ろから追い掛けてチャリンコごと蹴り倒してやった。ハゲ、逆ギレである。

開戦必至という状態で向かい合う。ムカつくからボッコボッコにしてやろうかと思った。しかし、ハタと冷静になった。昆虫同好会の総会&新年会の時間が迫っていたし、バリウムを飲んで下剤も飲んでいたから泣く泣く引き下がることにしたのだ。糞まみれになってまで戦うワケにはいかない。阿鼻叫喚じゃよ。

今年はたまたま違うが、そもそも大概が検診日とこの昆虫同好会の総会&新年会が重なる。洩れを心配しながら飲む酒はよろしくないのだ。

話が逸れた。元に戻そう。
受付に行ったら、ガラガラだった。読み通りだ。ようするに爺さん、婆さんは早起きなのである。だから、早い時間帯に人が集中するんだと思う。
但しこの戦法、難点がある。前日の午後10時以降は何も食えないし、朝からは水さえ飲めないし、煙草だって吸えないのだ。胃ガン検診の為に胃を空っぽにしなければならないからだ。つまり、それらを我慢する期間が長くなるのである。

先ずは特定検診に回される。そっちの方が効率的なのだろう。
行ったら、ドベだった。ワシの後ろには誰もいない。どうやらワシが最後の人なのである。
先ずは体重と身長を測られる。かつてない体重に驚く。最早、プチでぶだ。
続いて尿検査用のオシッコを取りにいく。
だが、小便が出ねぇ(|| ゜Д゜)
尿検査があるのをすっかり忘れていて、出掛けにキッチリと出してきたのだ。
うがあーΣ( ̄皿 ̄;;、搾り出そうとするも出ない。
ここは幼少の頃からの伝家の宝刀のおまじないに頼るしかあるまい。

🎵しー、こいこいこい
🎵しー、来い来い来い

おまじないの威力はスゴい。乾坤一擲、黄金色の聖水がチロチロと出た。

血圧をはかる。
ワシ、血圧が低いから、時々測り直されるんだけど、今回は難なくパス。

聴診器で心音のチエック。
問題なし。

最後は血液検査用の血液を抜かれるのだが、これが第1の関門である。大概の検査はさして苦痛ではないが、この血抜きとバリウムを飲まされるというのが憂鬱の種だ。ガキの頃から注射は死ぬほど嫌いなのである。あのチクッとした痛みは大人になっても克服できない。お子ちゃまを筆頭にこれだけ嫌がられてるんだから、痛くない注射とかが開発されてもよさそうじゃないかと思うのだが、いつまで経っても注射は痛い。何とかならんのかね?

ちよっと色っぽいドクターに軽口をたたいているうちに終了。不細工なオバハンだったら、痛かったに違いない。現金なものである。

これで特定検診は終わり。指示に従って肺ガン検診に向かう。

毎年、これが一番待たされるのだが、ほどなく呼ばれた。エックス線撮影なのだが、あんなに待たされるのにソッコーで終わる。多分、撮影そのものは10秒とかからない。何であんなに待たされるのか、今もってその理由が解らない。

大腸ガン検診は💩ウンチを提出しているので、特に検査はない。あとは最後の関門である胃ガン検診だけだ。でも、これが一番イヤだ。先ずはジャージみたいなのに着替えさせられるのがイヤ。メンドクセーし、ダサいし、寒いのだ。
そして、何よりもあのドロドロのバリウムを飲まされるのが苦痛だ。ゲップも出来ないというのも辛い。ゲップを出したら、更にバリウムのおかわりを強いられるのだ。
で、機械に磔(はりつけ)の刑にされて、逆さまにされたり、横向けとかぐるっと回れとか言われてオモチャにされるのだ。

いよいよである。
取り敢えず、オバハンに腹を膨らませる炭酸みたいな薬をギリギリまで飲ませないでねと嘆願する。バリウムを飲む前にゲップしたら、おじゃんなのだ。またその薬を飲まされるし、余計にバリウムを飲まされる可能性だって出てくる。

さあ、順番が回ってきた。ゲップ出る出る薬を飲む。
フガッo(`^´*)❗、ゲップを必至に堪える。そして、すかさずバリウムを飲む。ゆるめのマックシェイクの糞マズイ版を飲んでいるようなもので不快だ。不味さとドロドロ具合に怯み、一旦手が止まる。しかし、ここで止まっていたら、ゲップが出かねない。無理矢理に一気に飲み干す。

そして、本番の獄門ハリツケの刑が開始される。
息止めろとか、あーたらこーたら散々オモチャにされて終了。あとは下剤を飲んで、大量の水を飲まされ、ようやく帰宅を許されのだ。

横からハゲのオッサンのチャリンコが突っ込んで来ないことに気をつけながら帰る。

帰宅と同時に⚡ゴロゴロやってきて、白い嵐がアヌスで爆発した。

おしまい

追伸
皆さん、辛いけど、年一度は検診は受けましょうネ。

 

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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