2019′ M1グランプリに思う

 

 
(出展『M1公式サイト』)

 
今年のM1グランプリはミルクボーイの優勝で幕を閉じた。
でも、正直その結果に納得いってない。全然、面白くなかったのである。ネタは目新しい感じがしなかったし、ボケ役が弱いわ。キャラが全然立ってない。肝心要の落ちも弱いと云うか、キレイに落ちてないと思う。
しかも2本目のネタは「コーンフレーク」を「もなか」に替えただけやん。オチが読めたわ。
ネタ中、一度も吹き出さなかったのは、あんまり笑いに大きなズレを感じなかったからだ。笑いの持っていき方が予測の範囲なのだ。笑いと云うものは、予想外のズレから生じるものだ。そのとんでもない予想外のズレが大きいからこそ笑えるのである。但し、間違った方向にズレるとワケワカンなくて笑えない。その匙加減が難しいのだ。間とかもあるしね。
なのに審査員の殆んどがミルクボーイに票を投じていたのには驚いた。オチ、予想つくやんけ。
なあ~んか、己の笑いの審美眼みたいなものがズレてきているのかもしれない。

M1は第1回から欠かさず全部見てきているが、優勝者はずっとピタリ予想通りだった。それが自慢だった。
ところが、2017年辺りから優勝者の予想がハズレ始めた。その年の優勝予想は「和牛」だったが、「とろサーモン」だった。2018年の予想も「和牛」だったが、結果は「霜降り明星」の優勝だった。つまり、三年連続ハズした事になる。何か自信喪失である。先端の笑いに追いつけていけなくなっているのかもしれないと思うと、へこむわ( ´△`)

そんな中でも、松ちゃんだけが「かまいたち」に票を入れていたのが唯一の救いだった。俺も「かまいたち」が優勝だと思ってたからね。かまいたちは2本とも違うネタだったし、緻密に作られてたしね。ミルクボーイって、ネタが全体的に雑い感じが否めない。
個人的には「ぺこぱ」が一番笑えたよ。あの化粧したクネクネした奴が気持ち悪いけどツボにハマった。一本目よりも2本目が面白かったしね。

そういえば、松ちゃんだって推したコンビが最近は優勝してないんだよなあ。2017年も2018年も松ちゃんは和牛に票を投じたが、優勝者はどちらも別な組だった。そう云う意味では、松ちゃんと感じ方と考え方が同じなので、自分の笑いの感覚はそんなにズレてないのかもしれないぞ。他の審査員がアカンのとちゃうのん❓ いや、そもそも審査員が古いタイプのお笑い芸人ばっかじゃないか。全員が先端の笑いとか解ってるとは思えん。
巨人のセンスは疑問だし、志らくのセンスは理解出来ない。嫌いだ。上沼恵美子は私情が入り過ぎてメチャクチャや。挙げ句、ツッ伏したのには笑ったけどさ。でも、からし蓮根の批評中に和牛を突然デスり始めたり、それだけでなく和牛が脱落した際にガッツポーズで大拍手するって、どーよ❓和牛に対する愛情の裏返しかもしれんが、審査員としての公正に欠けると言わざるおえない。来年は是非とも御辞退戴きたい。
点数もオカシかったなあ…。上沼恵美子の和牛への点数のつけ方が辛すぎっしょ。反対に他に対して高得点過ぎやしないか。やっぱオバサンには辞めて欲しいよ。松ちゃんもオバハンに忖度するの、やめなはれ。

そういえば今年は審査員の点数のつけ方が、全体的に高得点過ぎで変だった。90点以上ばっかって甘過ぎだろ。ナイツの塙なんて、ミルクボーイに99点も付けてたぞ。バカじゃねぇか。そもそもアンタ、M1で一度も優勝してないし、何で審査員席に座ってるのかワカランよ。面白くない人が面白い人たちをジャッジするなんてオカシイじゃないか即刻、辞めなさい。
中川家の礼二も気の効いた事、一言も言ってなかったような気がするなあ…。信じられるのは、松ちゃんとサンドイッチマンの冨澤くらいだ。来年、半分くらい審査員を入れ替えてくれる事を切に願うよ。

よくよく考えてみれば、松ちゃんと紳助(島田紳助)とはずっと優勝予想は同じだった。マジで紳助には帰ってきて欲しい。政治家だって反社と付き合いがあっても許されてるんだから、紳助かて許したれや。だいち、M1の創始者は紳助やんけ。

とにかく残念だったのは、和牛が最後のファイナルに残れなかった事。
準決勝で敗退したけど、敗者復活で戻って来たから、優勝するとばかり思ってた。テレビ局側の感動の優勝を演出したヤラセ、出来レースかよと思ってたくらいだから、逆にショックだった。
何で敗者復活でやったのと同じネタをやったんだよ❓
アレが何らかの影響を与えたんじゃないかと思えてならない。今回は和牛のネタが3本も見れるのかと楽しみにしていたのに、ガッカリだよ。2本目、見たかったなあ…。

                    おしまい

 
追伸
敗者復活戦では和牛と並び「天竺鼠」が個人的には面白かった。M1ナメてんのか?と云うくらい無茶苦茶フザけたネタだったけど笑えた。まあ、一般ウケはせんだろうけどさ。