ベロ酔い甲子園2017夏 準決勝

今さらである。
試合から随分と時間が経っているからホント今さらなんだけども、お蔵入りしてた文章を急遽復活させる事にした。
そうなのだ、U18のワールドカップが今年はシッカリ放送されるのである。清宮も代表に入ったし、注目度も例年以上に高い。だから、どさくさで折角書いた文章を救済することにした。
  
大会第9日の2回戦で結構飲んだのにも拘わらず、その夜には飲み会に行ってベロベロ(@_@;)
その後も何だかんだと酒浸りの日々は続き、ついぞ肝臓が休まる日はなかった。
そして、和歌山の山奥に蝶採りに行った帰りに兄貴と痛飲した翌日、遂に体が悲鳴をあげた。
熱の花、そう💋口唇ヘルペスが上くちびるに出ちまったのである。
ヘルペスというのは普段は免疫の力で抑え込められているようだ。それが突然暴れだすと云うことは、体が相当に弱っており、抵抗力や免疫力が格段に落ちている証拠なのだ。
そう云うワケだから、今までだいたいは東南アジアの過酷な旅で発症する事が多かった。クソ暑い国で、肉体的にも精神的にもキツい日々が続くとなるものなのである。ぶしゅー(# ̄З ̄)
だから、日本で発症する事はあまりない。ここ何年間かは記憶にもないので、今回は超久し振りだ。
オラ、そんだけ疲れてんだろね。

その発症した翌日に、またしても炎天下の甲子園に行って、しかもしこたま酒を飲もうってんだから、我ながら大バカ過ぎる。
酒バカは病気だ。間違いなく「あるこほる依存性」ってヤツだろう。
あちゃーΣ(×_×;)、また脱線じゃよ。前置きが長過ぎたぜよ。本題に入ろう。

今回のベロ酔い(@_@;)甲子園は準決勝である。
試合開始予定時刻は朝10時。平日だし、優勝候補は全部消えてしまった事だし、地元のチームも奈良代表の天理しか残っていないから、それほど人は押し寄せないと予測した。
ただ、広陵・中村奨成が清原のホームラン記録にあと1本と迫っている。これが、どれだけ観客を呼び込むかが気になるところではある。高校野球ファンの反応如何によっては、又しても入場規制になるやもしれぬ。
それに昔から準決勝が一番面白いゲームが見られると言われているから、元々観客が集まり易い日ではある。さて、どうしたものか…。

でも、遅めの朝9時前に家を出た。
試合開始直前に行っても大丈夫だろうと判断したのだ。例年、そんな感じで準決勝に行っても十分観られるし、世間的には中村が清原の記録に簡単には並べないだろうと思っていると踏んだのだ。
けど、個人的な意見としては、中村は打っちゃうんじゃないかと思っている。大会第9日のあの打撃を間近で見た者としては、そう思わざるおえない。それくらいモノが違う選手だし、何かやってくれそうな特別なオーラを放っていたのである。

阪神甲子園駅には9時20分に着いた。
遠めに見て、チケットを買う列はさほどではない。
いつもなら先ずは酒とツマミの買い出しなのだが、今回は先にチケット売場へと向かう。中村を近くで見たいと思ったのだ。
しかし、バックネット裏(特別内野自由席)は既に売り切れになっていた。内野席は3塁側も1塁側もまだ空席がある。さて、迷うところではある。

内野席は1800円。バックネット裏席は2000円だから差額はたった200円しか変わらんやんけ(# ̄З ̄)
無いとは思うけど、状況によっては追加でバックネット裏席の販売も有るやもしれぬ。そう思い、一旦イオンで買い物してから決めようと思った。

先ずは定番の枝豆を買う。イオングループの枝豆は台湾産だけど、甘みがあって旨いのだ。値段も安いしね。それにビールといえば、枝豆は絶対に外せんでしょう?

今日はそんなに朝早くはないので、鶏屋にも商品が並んでいた。しかし、焼鳥と胸肉の唐揚げだけで、お目当ての「鶏のガーリック焼き」がおらへん。
しゃあないので、計画を変更して惣菜売場の3本入りソーセージセットを買う。
あまり期待していないが、付け合わせの皮つきポテトフライに強く牽かれてしまった。オイラ、どういうワケか昔から櫛形の皮つきフライドポテトが無類に好きなのだ。

今回購入したツマミはそれだけ。
普段ならば、もう2、3品仕入れるのだが、今日は2試合だけだし、それに自分で作った🍙おにぎりと玉子焼きがあるのだ。バカはバカなりに、そこそこ冷静なのだ。
酒はロング缶のビールを1本とロング缶の高アルコール酎ハイを2本購入。ヘルペスくんなんだから、これくらいが限度だろう。(@_@;)っていうかアンタ、それって完全にオーバードリンクでしょうよ(笑)
酒バカは酒の摂取量に対して、大変に甘いのだ。

買い物を終えてチケット売場に戻ると、(×_×;)ゲロゲロー、内野席も売り切れになっていた。
仕方あるまい、また外野に直行じゃよ。
今回は前回とは反対のレフト側へ行く事にしよう。
ここんところ、中村の打球がレフト側に集中しているからだ。アホなりに分析はしているのだ。
グワシ(*`Д´)ノと、このワシが記念のホームランを掴んじゃるー❗❗

試合開始15分前。思った以上に観客は入っている。
やはり中村のホームランを期待しての事なんだろね。

ベスト4に残ったのは、この4チーム。
優勝候補の大阪桐蔭や秀岳館、横浜などは既に消えたし、残ったのは何れもダークホースである。
あっ、天理はダークホースというか、どっちかというとオッズ的には大穴だな。たしか地方予選では奈良智弁と奈良付属だかが優勝候補だったもんね。
打力はあるもののピッチャーも技巧派だし、よくぞここまで生き残れたなと云う感じだ。
でも逆転で勝ち上がったりと、チーム力が上がってきてはいる。甲子園という場所は、こういうさして注目されていなかったが勢いのあるチームが優勝するなんて事はままある。だから、高校野球は面白いのだ。一発勝負だから、5回対戦しても負けるようなチームにも勝ったりするなんて云う番狂わせは頻繁に起こる。大阪桐蔭が仙台育英に負けたのなんかは、まさしくその象徴の一つだ。
内野ゴロで試合終了かと思いきや、ファーストがベースを踏み外してセーフなんて普通はありえへんもんな。で、その後にさよならヒットだもん。
大阪桐蔭側からすれば、サイテーの終わり方である。ファーストの子は春夏連覇をブッ壊した選手として、長く記憶にとどめられるだろう。可哀想だけど、甲子園って残酷な場所でもあるのだ。実力以上に強い気持ちが問われる。
そうか…、もし大阪桐蔭が勝っていれば、広陵VS大阪桐蔭という組合せもあったんだよね…。それもまた高校野球の妙だったりする。噛み合わせみたいなもんがあるのだ。広陵と大阪桐蔭の対戦が実現していたら、どうなってたんだろう?多分、大阪桐蔭が勝っていたのではないかな。
なんて思うのも、高校野球ファンの妄想として愉しい。

くだらん脳内妄想ばかりして、話が全然前に進まん。
酒を飲みながら書いているせいなのは否めない。

と、ここまで書いて長過ぎて力尽きる。
ゲッ、まだ試合も始まってないやん(_)❗
オジサンは、所詮テキトーなのである。
で、話は次回に続くのである。

追伸
実を言うと、この文章は試合観戦したその日に書いた。しかし、ナゼか文章がアップ出来なかった。
それに気づかずに翌日の決勝戦後に確認したら、未発表になっていて完全に書く気が失せたというワケである。
つづき、完全に旬を外したけど書きます。

べろ酔い甲子園 2017夏 その2

 
このあいだは甲子園に行ったのにも拘わらず、有ろう事か入場規制で球場内に入れず、結局場外泥酔で終わってしまった。
と云うワケで、本日はそのリベンジ。

今日は三試合だから第1試合の開始時刻は午前9時半である。しかし、余裕をカマすのは禁物だ。今回も好カードが目白押しなので、お盆が明けた平日とはいえ下手したら又しても球場内に入れないやもしれぬ。それだけは避けたい。あの徒労感と絶望感を二度も味わうのはゴメンだ。
と云うワケで、早めの8時半くらいに着く事を想定して家を出る。それでもヤバいような気もしないでもないが、さらに早く出るには本人の性格があまりにもモノグサ過ぎる。勤勉に欠ける人間には、そもそもが無理というものだ。

阪神甲子園駅に降りたら、またアナウンスが聞こえてきた。だが、よく聞き取れない。どちらにせよ、あまりヨロシクない情報だろう。何処かのエリアの席は売り切れたに違いない。
まあいい。なるようにしかならない。そんなことよりも先ずは酒とツマミだ。これが無ければアル中男の高校野球観戦は始まらない。その足でイオンに向かう。

急ぎでロング缶のビール1本、缶酎ハイ2本(もちロング缶)を買う。ツマミは枝豆のみ購入。なぜなら、ザッと見て食指が動くようなツマミが無かった事もあるのだが、他に大きな理由がある。
先日のツマミ大量摂取、帰っても摂取、ダメ押しで居酒屋にて更なるカロリー大幅体内取り込みによって急速におデブ化したからだ。これ以上肥っては、マリリンとデートも出来ない。

球場の正面まで来たらバックネット席(特別内野自由席)と内野席が既に売り切れている事がわかった。
まだ席のあるアルプスは余程盛り上がる応援をするチームでない限りは入らないから、出入り自由で気楽な外野に直行する事にする。とはいえ、今日はいつもより足早である。ボヤボヤしてたら、その外野席も直ぐに埋まりかねない。何てったって本日も強豪のブツかる好カードだらけなのである。

第1、第2試合に登場する4チームが、こないだ満杯で入れなかった日の勝者である。三期連続でベスト4で急激にのし上がってきた新興の強豪校である秀岳館を除けば、何れも昔から名の知れた甲子園の常連強豪校だ。何処が優勝してもおかしくない。中でも春の選抜に優勝し、春夏連覇のかかる大阪桐蔭は優勝候補の筆頭だ。
第3試合の仙台育英と日本文理も名門校だ。どちらも優勝経験こそ無いものの過去に準優勝はしているのだ。今回もベスト8くらいには勝ち残る実力は充分にあるから優勝しても何ら不思議ではない。
何れにせよ、この6チームの中から優勝チームが出る公算が高いだろう。

ビクつきながらライト側の外野席の入口に行ったら、普通に開門していた。一安心である。これで取り敢えず甲子園難民だけは避けられた。二度も難民したら、悶絶泥酔白目男と化すところであった。
缶ビールを紙コップに移してもらい、スタンドへ。

いやあ、やっとこれました。
緑の芝が鮮やかだねぇ。いつ来ても、この球場が世界一美しい⚾ボールパークだと思う。

しかし、外野も既に人が溢れかえっている。迅速に席を確保せねば球場内難民になりかねない。

辛うじてライト側右中間の中段辺りに陣取る事ができた。
早速、枝豆をアテに飲み始める事にする。
ベロ酔い甲子園、試合開始❗

(≧∇≦)きゅー。
いやあ~、朝っぱらから外で飲むビールは旨いっ❗
調子ブッこいて、試合が始まる前に一本飲み干してしまう。

一回表、早くも秀岳館の好投手川端と広陵の注目スラッガー中村の対決。中村はてっきり四番を打っているのかと思いきや、三番打者なんだね。キヤッチャーで、三番かあ…。いるようで、案外いないんだよね。

中村が打席に立ったのを見て、驚く。
遠目に見ても雰囲気があると云うかオーラがあるのだ。コレはモノが違うと直感した。
と思ってたら、川端のストレートをレフトに痛烈に弾き返した。やはり前の試合で2本もホームランを打っただけのことはある。

客はどんどん押し寄せてきて、早くも係員から席を詰めるようにと云う指導が入る。
オラオラー(*`Д´)ノ!!!、ジジイめが横の席にカバンを置くなよなー。座りたい人はぎょーさんおるんじゃ、この糞ダボがあー(#`皿´)

そして10時半。ついに外野席に入場規制が入った。
( ̄З ̄)危ねぇ、( ̄З ̄)危ねぇ。来るのが30分遅かったら、また難民になっているところだったわい。

4回、再び中村に打席が回ってくる。
今度はスライダーをレフトに鮮やかに弾き返した。
一瞬、タメをつくってから打ち返したのがハッキリと見えた。
この選手、スゴいかも。ようするにこういう打ち方をすると軸がブレないのだが、プロレベルの技だ。普通の高校生では出来ない。
つけ加えて、選球眼も優れている。ボール球を振らないのだ。川端の切れのあるスライダーに全然引っ掛からなくて、いい見送り方をする。
この選手、しかもそれだけではない。この回、三塁まで進み、キヤッチャーがボールをこぼした隙に果敢にホームに向かって走った。後ろに逸らしたワケじゃない横だったから『えっ、行くの❓』と思ったが、悠々セーフ。コレが先制点となった。足も速いし、判断力にも優れている。一瞬の判断が出来るのは並みの選手じゃない。
おまけに一回に投手がモーションを盗まれて刺せなかったものの、2塁に矢のような送球がいった。捕ってからのスローイングも素速くて正確だった。もう全てにおいて能力が高いのだ。

5回裏、ツーアウトになったところで席を立つ。
このあとグラウンド整備が入るので、客がドッとトイレに押し寄せるので早めに済ませて、ついでに煙草も吸うと云うのが例年のルーティーンなのだ。
ワシって、賢いやろ~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
で、トイレを終えてスモーキングルームに入ろうとしたら大歓声が沸き上がった。こりゃ何かあったなと思ってスモーキングルームのモニターでリプレイを見たら、秀岳館側にホームランが出て同点に。ありゃまのバッドタイミングだが、ままそういう事もある。
それにしても、広陵・平元のカーブっていまだ被打率ゼロじゃなかったっけ❓それが初めて打たれたって事かな❓しかもホームラン。後半も緊迫した試合になりそうだ。

7回表。
広陵がスクイズで勝ち越す。
痛かったのは、焦った川端がそれをファンブルして安打にしてしまった事だ。そういうのは伝播するものだ。このあとセカンドのエラーが出て、3ー1とリードされる。
川端降板。だがタブルエースのもう一人田浦が登板し、後続を打ち取る。

9回表、中村のスリーランホームランがレフトスタンドに突き刺さった。ライナー性のモノ凄い当たりで、正直打球が見えなかった。恐るべし、中村。
スコアはこれで6ー1。如何な秀岳館の強打線といえども最終回での5点ビハインドは厳しい。

9回裏。
秀岳館はランナーを一人出すものの、あっさり試合終了。

スコアは6ー1と差があるが、見応えのある試合だった。
実を言うと、密かに熊本県人がメンバーに一人しかいないヒールの秀岳館が優勝するのではないかと思っていた。それだけチーム力が高いと読んでいたのだ。けど、まさかの2回戦で敗退。甲子園って、優勝するには組合せとかも影響するんだよなあ。まあ、そのキツい試合を勝ち残ってかないと優勝は出来ないんだけどね。

2本めの高アルコール酎ハイに突入。
既に二時間半が経つが、まだまだキンキンに冷えておる。これは保冷バッグの中に、凍らせたお茶と保冷材と共にブチ込んであったからなのだ。
ポチ、賢い犬なみくらいには賢いのら~(^o^)v

記事をアップしたFacebookを見ると、コメントがあった。
井原くんからだった。どうやら彼も球場に来ているらしい。しかも同じライトスタンドのアリナミンの看板の下。コチラはその横のキリン一番搾りの看板の下だから、かなり近い。その旨の返信をする。まあ、そのうち向こうから挨拶に来るじゃろう。

とここまで書いて、飲みに誘われて中断。
書き疲れたところなので、ホイホイ誘いに乗る。酒バカは死んでもなおらない。

で翌日、第2試合智弁和歌山VS大阪桐蔭の原稿を書き始める。

両者共に関西の誇る名門強豪校だ。智弁和歌山は夏三度めの優勝を、大阪桐蔭は5度めの優勝を狙っている。しかも大阪桐蔭は史上初の二度めの春夏連覇がかかっている。
また、歴代甲子園勝利数1位の名匠高嶋監督と若くして早や名匠と囁かれる西谷監督との采配対決も見ものだ。ごま塩頭のガテン系職人の鬼親方VS流し目中間管理職名物変態部長って感じだ(西谷監督は、カマ系デブ専の間では絶大なる人気があるらしい)。
因みにこの両チーム、春夏を通じて甲子園で対戦するのは初めてなのだそうだ。へぇー、共に甲子園常連校なのにそういう事もあるんだね。
どちらが勝つにせよ、強打を誇る名門校同士の意地と意地とのぶつかり合いが予想される。多分、今日の観客の一番の目当てはこの試合であろう。

先ずは大阪桐蔭のノックから始まる。
このノックの時間も見逃せない。チーム力を占う上では欠かせないのだ。肩の強さや連係プレーを見ていれば、そのチームがどれくらい強いかがある程度解る。強いチームは無駄のない流れるようなシートノックをするのである。

でも大阪桐蔭のシートノックって、あんまりその強さを感じさせないんだよね。
多分、その原因は西谷監督のノックのせいだ。とにかく打球がしょぼしょぼでユルいのである。しかも内野のみのノック。外野はコーチに任せている。あの打球じゃ、外野には届きそうにないもんなあ…。
西谷監督、一言でいうと太り過ぎです❗

一方、智弁和歌山のノックは流れるようだ。打球も強くて、絶妙な位置に放たれる。流石、ノックの名人と謳われる高嶋監督だ。
ん(;・∀・)❗❓、でも待てよ。高嶋監督って、あんなに痩せてたっけ❓遠目だから、よくワカンナイぞ。
ベンチに目をやる。
あの仁王立ちの横巾の体型は…。どう見ても監督その人でしか有り得ない。じゃあ、ノックしてるのは誰だ?最近コーチに就任した元阪神タイガースドラフト1位の中谷かあ?多分、そうなんだろなあ…。

阪神園芸のグラウンド整備が始まった。
いつ見ても阪神園芸さんのグラウンド整備は素晴らしい。初めて甲子園に訪れる人は、是非それも見てもらいたい。特に最後の水撒き、美しい放物線を描くあの放水は芸術的ですらある。
で、最後にグラウンドから退避するのだが、足跡もほとんどついてないのはマジックとしか思えない。アンタら忍者の末裔かよ( ; ゜Д゜)❓

一回裏、ワシ注目の一番打者2年生藤原がいきなりライトフェンスの一番上を直撃する一打を放った。
あっちゅーまに二塁へ。ワシもどちらかと云うとそういうタイプだったので、こういう足が速くてセンスのある一番打者は大好きだ。ワシとおんなじで男前やしー(笑)
まあ、来年はドラフトで上位指名されるじゃろうね。

ツーアウトになるが、これまた来年ドラフト指名されるであろう2年生根尾がセンター前にヒットを放ち、大阪桐蔭があっさり先制点をあげる。
こりゃ、戦前の予想通り打撃戦になりそうじゃ。
イケイケ、ドンドン。殴り合いの試合はオモロイから期待しとるよ。

だが両者ともにランナーを出すものの、その後、点が入らない。

ようやく4回表に智弁和歌山が1ー1に追いつく。

(^-^)v✌いえーい、智弁のアルプススタンドが盛り上がってんなあ。
智弁の応援は毎回見応えがあるから好きだ。
最近ではあまり見掛けなくなった人文字というのもよろしいが、何といっても演奏される曲が素晴らしい。
甲子園ではアルプススタンドの応援合戦も楽しみの一つだ。盛り上がってるチームは自然と応援したくなる。
智弁和歌山には『アメリカンシンフォニー』と云う名曲もあるが、やっぱ智弁といえばチャンスに演奏される『ジヨックロック』だろう。魔曲とも呼ばれ、この曲が流れると智弁打線が爆発するのだ。

5回表、智弁に再びチャンスが訪れる。
自力に優る大阪桐蔭が防戦一方って感じだ。
だが完全に捉えた打球はレフト正面に飛び、無得点に終わる。おいおい、乱打戦ちゃうやんけ。後半に期待しよう。

7回表にも1アウト1、2塁、智弁に勝ち越すチャンスがやって来た。
しかし、何とバント空振り。2塁ランナーが挟まれてアウト。
その後、ツーアウトながらランナーは2塁へと進む。
ここでファーストを強い打球が襲う。これを一塁手がハジき、ボールは内野に転々と転がる。しかし、ランナーが三塁をオーバーランしてタッチアウト。
そういえば3回表も2塁ランナーがいて、ヒットが出るも本塁タッチアウトだったし、何か智弁に走塁ミスが多い。っていうか、智弁の選手、みんな足遅いわ。
こういう走塁ミスの多いチームは、大概負けんだよねー。

7回裏、大阪桐蔭にようやく大きなチャンスが訪れる。先頭打者が二塁打を放ち、その後三塁にランナーを進める。ここでまたしても智弁にミスが出る。
キヤッチャーがワンバウンドを弾き、3塁ランナー生還。1ー2となった。
それにしても、いやはや予想外のロースコアの試合である。

9回表。智弁和歌山の最後の攻撃。
ワンアウトからヒットでランナーが出る。そして、次打者はショートゴロ。こりゃダブルプレーで試合終了だなと思ったら、ショートがポロリ。
こういうミスから試合の流れが大きく傾く事が多い。9回なら尚更だ。何が起こるかワカランぞー(@_@;)
と思ってたら、またショートゴロ。でも今度は落ち着いて処理してダブルプレー、試合終了。
打ち合いを期待してたのにまさかのロースコアだったけど、見応えのある試合だった。

ソッコーでトイレに行って、煙草を吸って戻ってくると、空席が出来始めていた。やはり、皆さん2試合めがお目当てだったのね。

三本めの酎ハイに手をかける。いつもよりもペースが遅いのは、今日はベロ酔いにならないように注意しているからなのだ。なぜなら、このあと晩に虫好き、蝶好きの飲み会があるのだ。セーブしないと行けなくなってしまう。ここんとこ二回ほど欠席しているから、今日は行っておきたいのだ。

それにしても井原くんが挨拶に来なかったなあ…。
と思ってたら『引き上げます。』と云う連絡がきた。
挨拶に来ないと云うのは、フン(# ̄З ̄)、さてはお主、女連れだな。まあ、許そう。それに見せないという事は、どうせブスに違いない。
やーいΨ( ̄∇ ̄)Ψ、やーいΨ( ̄∇ ̄)Ψ、オカチメンコのブス連れ~。

とは言うものの、コッチは一人ぼっち。冷静にジャッジすれば、たとえブスであろうとも女連れの方が勝ちだよな。完全に負けとるやないけー。

と、ここまで書いて、蝶採りの兄貴分からメールが来る。明日、紀伊半島に珍蝶ルーミスシジミの新産地開拓に行くけど、おまえ行くかあ?と云うお誘いだった。
ルーミス好きとしては吝(やぶさ)かではない。当然お伴させて戴くことにする。
せやけど、朝6時には集合場所の泉大津に行かなくてはならない。という事は4時か4時半起きだ。
遅刻すると兄貴のシバキが入る。用意して夜10時には寝床に入った。

で、新産地開拓後、泉大津市で(◎-◎;)ベロ酔い。
当然、その日は文章書けず。酒バカである。

因みにルーミスシジミってこんなん。

ちっちゃくて可憐だ。ルーミスと云う名前も外人の可愛い女の子みたいで、蝶の名前の中では断トツにお洒落でキュートだ。それにこういうキラキラの明るい水色をした蝶は日本には他にいないし、とっても敏感だ。見つけても中々近づけなくて結構振り回される。だから、何度会いに行ってもモチベーションが上がるんだよね。美人も美人蝶も同じなのだ。

翌日は連日のアルコール漬けでグロッキー。完全に書く気が失せてしまう。で、ほぼぼぼ文章はお蔵入りになりかけてた。
しかし、火曜に準決勝を観に行った事で気が変わった。広陵・中村が32年振りに清原の本塁打記録と並ぶホームランを打ち、さらには新記録となる一発を放ったのだ。それをこの肉眼で見た者としては、書かないワケにはいかない。その景色はTVの映像とはまた違うんだよね。そこを書きたくなったのだ。

と云うワケで、引き続き第3試合の仙台育英VS日本文理の観戦レポートです。

第1試合が終わる前くらいから天気が回復しだして、第2試合になると完全に晴れた。陽が射すと8月の直射日光はヤバい。もう、ほぼ熱帯の殺人光線である。下手したらベンチで目玉焼きくらいは焼けるかもしれない。そんなワケだから、あっという間の黒焦げ太郎で、半ズボンの足は真っかっかー。水分と体力を奪われてヘロヘロである。
だいぶと空席が目立ち始めた外野スタンドをぼんやりと眺めながら思う。『(-_-)帰ったろか❓』
とっと帰って、夜に備えて昼寝するのが得策だろう。それに正直、仙台育英にも日本文理にも特別な思い入れはない。いつも好チームをつくって甲子園にやって来るが、仙台と新潟なので関西人にはあまり馴染みがないのだ。ゆえに今一つ強く肩入れする気分にはなれない。
それに両校には失礼だが、今年のチームはとても決勝まで勝ち残れるとは思えない。残ってベスト8どまりだろう。消え去るであろうチームには、どうしても興味が薄くなりがちになってしまうのは否めないよね。

とはいえ、実力校同士の戦いである。好ゲームとなる公算が高い。もしかしたら、歴史的なゲームになるやもしれぬ。そうなったら悔んでも悔やみきれない。取り敢えず中盤辺りまで見て判断する事にしよう。

試合は両者ファインプレーの応酬から始まる。締まった好ゲームの予感。
2回裏、仙台育英は1アウト1、3塁とする。
ここでボテボテのサードゴロが転がる。三塁手は素早くダッシュしてボールをつかんだ。3塁ランナーはホームに突っ込んでくる。微妙だが、タイミング的には投げればアウトになると思った。しかし、と思った瞬間にサードは小気味良く反転してセカンドに投げた。上手い❗でも(゜〇゜;)エーッ❗である。
セカンドはアウト。でもファーストは間に合わずでダブルプレーならず。その間に1点が入った。
解らないでもないが、序盤とはいえここは先ず失点阻止でしょが❓サードの動きが良かっただけに、何か勿体ないような気がする。
この時点で、この1点が後に日本文理に重くのし掛かろうとはワシもそこまでは考えてなかった。
試合は緊迫した展開で進むもどちらにも点が入らない。帰るに帰れんやんけ、ボケー(T_T)

で、そのまま試合は1ー0で終わってしまった。
最少スコアの1ー0なんて予想外もいいところ。打力が爆発する試合が多い今大会では、まさか無いよねという試合だった。
面白かったし、早く試合が終わったお陰で一旦帰ってシャワー浴びてから飲みに行けそうだし、まあ文句は全然無いんだけどね。

それにしても、あのサードもこの結末にはきっとマジかよ!?だろな。多分、ホームに投げなかった事を後悔してんだろなあ…。
高校野球は球児に歓喜も与えるが、一生忘れられない後悔の念をも植え付ける残酷な場所なのだ。

さあ、高校生の後悔は忘れて今夜もベロ酔いしよっと。
酒バカは、どこまでいっても酒バカなのだ。

                  つづく

追伸
本日、決勝戦も終わったというのに、こんなもん書いているのである。我ながらアホだなと思う。
でも、まだ書くつもりだからアホの上塗り予定なのだ。
酒バカもアホも一生治らなさそうである。

べろ酔い甲子園 2017夏

 
今年の夏もやって参りました甲子園。
そして今年もベロベロになるまで酔って、高校野球を肴に雑言妄言、毒を吐きまくる所存である。

 
阪神甲子園駅に降りた瞬間、アナウンスが耳に入ってきた。

『🎵ただいま球場は満員です。』云々。

時刻は第一試合がまだ始まったばかりの午前8時を15分ほど過ぎたところだ。で、もう満杯なの❓
平日の金曜だろ?ん(・。・;❓、盆休みってもう入ってんだっけ❓
しかし、起きてすぐの脳ミソはおそらくそんなもんは幻聴だろうと判断した。相変わらず自分の都合のいいようにしか働かない脳ミソなのだ。
で、いつものように先ずはイオンに向かう。べろ酔い甲子園化する為の必須アイテム、酒とツマミを買い込む事が何をおいてもの最優先事項なのである。

地下食品売場にはまだ惣菜があまり並んでいなかった。どうやら8時開店のようだ。あれれ、イオングループって24時間営業じゃなかったけ?家の近所のマックスバリュとかコーヨーは24時間営業だぞ(# ̄З ̄)
まあ文句を言ったところで始まらない。定番の枝豆とポテサラを買う。鶏専門店で某(なにがし)かの鶏料理を買うのもお約束なのだが、あいにくまだ何も並んでいなかった。なので、仕方なく唐揚げ串とフランクフルトを買う。
酒はいつもなら最低ロング缶4本は購入するのだが、キリンラガーとドライ酎ハイの2本のみにとどめた。
まさかと思いつつ、球場に入れない可能性が頭をかすめたのだ。外野はタダなんだから、酒が無くなればまた買い出しに行けばよろし。

チケット売場の売り切れの表示を尻目に外野に向かって歩き始めるが、そんなに人はいない。どうせまた何とかなるんでねえの❓人生、前向きなのだ。

が、アルプススタンド辺りから人が一挙に増えだし、外野に着いたら黒山の人だかり、天知茂(註1)の長蛇の列。

( ; ゜Д゜)マジかよ❗❓
長い間甲子園に詣でているが、入場規制で入れないのは初めて。球場内からケケケΨ( ̄∇ ̄)Ψ顔で、そういう光景を見下ろした事は何度かあるが、よもや自分がその当事者になるとは俄(にわか)には信じがたい。だいたいにおいてラッキーな男だから何とかなるのが当たり前だと思っている人なのだ。
それが、あうっ(;゜∇゜)…。まさかの想定外じゃよ。

取り敢えず喫煙できるベンチに座り、煙草を吸う。
どうしたもんかね(-“”-;)…と思いつつ、プシュッ。

もうここでビールを飲むことにした。
人が一杯いるが知ったこっちゃない。早くも気温がジワジワと上がり始めておるのじゃ、黄金麦液の誘惑に耐えられるワケがない。取り敢えず、ツマミも定石の枝豆から攻めようではないか。

見ていると、列は時おり前へと流れている。もしかして並べば入れるのか?と思ったら、警備の兄ちゃんが『この列は球場には入れても観戦はできません。売店での買い物もできません。通路を通過するだけです。』と言いおった。
どうやらレフト側からライト側に通り抜けるだけの列のようだ。ようするに球場の雰囲気だけでも味わって帰って下さいネという事らしい。
(=`ェ´=)バーロー、そんな未来のない列に誰が並ぶっつーかよ。

さてさて考えどころである。
第一試合が終われば、ある程度の数の客が帰るだろう。それでも入れないのならば、思いきって帰ってもいい。残っても更なる地獄が待っているだけだ。

問題はそれまで何処で時間をつぶすかだ。
甲子園グッズ屋にでも行くか?
でも、喜んでタオルやらメガホンを買う年令でもない。ましてや各校のペナントなんぞ買うわけがない。オッサンが小学生みたいに天井に押しピンで円形に張り付けてどないすんねん(=`ェ´=)❗
となれば、甲子園歴史館か…。
甲子園の歴史を物語る展示物を見て、過去に思いを馳せると云うのも大人としては悪くない選択だ。
けど考えてみれば、んなもん過去の遺物に過ぎない。これから作られるライブの物語の方が遥かに面白いのだ。生で観る野球の方が一万倍面白い。
それに600円も取りやがる。誰が行くかっつーの。
と言いつつ、前まで行ってみる。開館時間は10時から、意味ないじゃーんι(`ロ´)ノ

んなワケで、取り敢えず一旦撤退することにした。
イオンまで戻ればテーブルと椅子の並ぶブースがある。そこで酒でも飲みながらジックリと今後の策を練ろうではないか。このままいくと玉砕必至のインパール作戦になりかねない。

わおっ💦Σ(゜Д゜)、難民はイオンにも溢れかえっておるぞなもし。
わずかに残った椅子に座り、ロング缶の9%高アルコール酎ハイを飲み始める。
えーいとばかりツマミにも手をつけ、あっちゅうまにあらかた食っちまう。
イエー\(^o^)/ーイ。酔っ払いの出来上がり。

腐った脳ミソで携帯で今年のお盆はいつからなのかを調べる。
(◎-◎;)ゲッ、今日からだべさ。
なるほどな。そこに好ゲームが予想されるカードの目白押し。広陵、中京大中京、横浜、秀岳館、興南、智弁和歌山、大阪桐蔭という強豪、古豪が集結しておるのだ。このうち中京大中京、横浜、興南、智弁和歌山、大阪桐蔭は夏の大会での優勝経験がある、広陵は夏こそ準優勝どまりだが、春の選抜では優勝歴がある。秀岳館は優勝こそないが、春夏4期連続でベスト4まで進んだ新興の強豪校だ。今大会の優勝候補の一角でもある。
おまけに智弁と大阪桐蔭は地元だから、観客が集まりやすい。こりゃ、観客が帰りそうにないワ。何で昨日、雨で順延になんかなるのだ。クチョー(;o;)

ここまでブログの草稿を書いて、一旦外に煙草を吸いに行く。

ヒマたがら今日の試合の注目選手と展望でも書こう。

第1試合 広陵VS中京大中京
注目選手は広陵の中村くん。強肩強打の捕手で、地方大会では推定130mのホームランをカッ飛ばしたそうな。プロもリストアップしとるらしい。

第2試合 秀岳館VS横浜
注目選手は、横浜は増田くん。地方大会で新記録の4試合連続ホームランを放った。一方の秀岳館は川端、田浦くんのダブルエース。二人とも最速148㎞のプロ注目左腕。増田くんとの左腕二人の対決は見ものだネ。この試合が一番観たい試合だ。

第3試合 智弁和歌山VS興南
注目選手は興南の1年生ピッチャー宮城くん。地方大会の決勝戦では13三振を奪ったという。強打の智弁和歌山打線をどこまで抑えられかが楽しみだ。それに宮城くんは1年生なのに顔が完全にオッサン顔なのだ。それを確かめるのもミッションだ。動きまでモサいオッサンである事を祈ろう。

第4試合 大阪桐蔭VS米子松蔭
注目選手は一番センター藤原くん。まだ二年生だが、今年の選抜決勝で2本のホームランで優勝に貢献した。確か大阪大会でも3本のホームランを打っている筈だ。間違いなく来年のドラフト候補だろう。もう一人のレギュラー二年生の根尾くんにも注目している。打力もさることながら、投げては140㎞台後半の速球、ショート、センターも守るムチャクチャ身体能力が高い選手なのだ。

第4試合を除けば、何れの試合も勝者が読めない。
う~ん、何とか観れんかのう。

プシュー( ̄▽ ̄)=3
だいぶ出来上がってきた。酔っ払うと全てが面倒くさくなってきて帰る気満々になりつつあるが、歴史的な試合が生まれるやもしれん。頑張ろう。そろそろ動きだすっぺよ。
再び地下食品売場で買い出しをして10時半に球場へ向かった。

Σ( ̄ロ ̄lll)アチャー、エラいことになっとる。

更なる人、人、人の人だかり。球場の外周は中へ入れない難民がゾンビの如くゾロゾロと歩いておる。
ならばと有料席はどうかと確かめに行ったら、アルプス席でさえ凄い行列。

内野席も当然である。

バックネット裏は、もう言わずもがな。

トイレに行こうかなと思ったら、これまた結構な長さの行列。

ピシュッ。
やさぐれ気分でまた缶ビールを開けた。
クビッ、グビッ、ぷはー( ̄▽ ̄)=3
いつの間にか真夏の殺人光線が降り注いでいるのである。ニャロメ、やってられっかのバーロー( ̄ヘ ̄メ)
帰るよ、帰る。そもそも並ぶのが大嫌いな男なのだ。それがこの炎天下に並べるワケがない。悪いけどマゾっ気はないのだ。

駅に向かって歩いてゆくと、バックネット裏席に並ぶ列の長さがどえりゃー事になっとるだがや。
ゲゲッ(@_@;)、その列は何と駅の出口の直ぐそばまで続いとるやないの。

一番最後に並んどる人は果たして全試合が終わるまで球場内へ入れるかのう(T_T)
他人ながら入れることを祈るよ、マゾの人たち。

完全に赤目酔っ払い男となりて阪神電車に乗って帰る。それにしても、甲子園に来たのに試合を見ずに帰るなんて、こんなの初めてじゃよ。

で、帰ってきて『犇屋』に寄る。
え~、犇屋と云うのはお肉屋が経営するレストラン。いや、レストランがやってる肉屋か❓
えーい、どうでもよろし。とにかくレストランと肉屋が並んでおるのだ。
因みに犇屋と書いて、「ひしめきや」と読む。牛三つで「ひしめく」なのだ。つまりは牛が立錐の余地なくゴチャゴチャのギュウギュウ詰めになっているような事をいうのだな(あっ、知らんうちに駄洒落ブッぱなしとるワ)。
そういえば今日のあの状態は、まさしく犇めくと云う状態だったな。ワッハッハハー(σ≧▽≦)σ

で、(・。・;何だっけ?一瞬何を書くべきなのかを忘れたよ。
そうだ、そうだ。酔っ払って此処のメンチカツがどうしても食いたくなったのだ。オデオデ、満腹中枢ブッ壊れた。メンチカツ一つとコロッケ二種類を買う。
ついでに更に酒まで補充した。オデオデ、ポンコツ男。

部屋に着いたら、ちょうど第2試合が始まるところだった。甲子園から難波までたったの30分なのだ。
さあ、クーラーガンガン効かせて飲むぞー\(^-^)/

先ずはメンチカツから。

う~ん、さすが肉屋のメンチカツ。肉が一杯入ってて肉々しくてウミャーイ(≧▽≦)❗
コロッケは甘めで普通に旨いが、1個たったの40円だからコスパはかなり高い。

試合を見ながら、ガンガン飲む。で、ガンガン食う。
何つったって自宅なのである。ストックされた酒もツマミも豊富にあるのだ。

試合は秀岳館有利で進んでゆく。
自力は秀岳館の方がある。川端くんは選抜でも見たが、良いピッチャーだ。たとえ横浜でも、そう簡単には打ち崩せないだろう。最近は小粒なチーム続きの横浜なら尚更じゃろう。

結果は横浜が終盤にそこそこ追い込んだが、6ー4で秀岳館が勝った。まあ、順当なところだろう。
秀岳館は熊本代表なのに殆んどの選手が他県出身者で、とても熊本代表とは言えない事から批判に晒されているが、強いチームには勝ち上がって貰いたい。その方が面白いからだ。でも、優勝はして欲しくないというのが本音。やはり昔からの高校野球ファンとしては、熊本の初優勝は熊工(熊本工業)であって欲しい。

因みに第1試合は、10ー6で広陵が中京大中京に勝った。注目の中村くんはホームランを2本も打ったらしい。クソー、見たかったなあ…。
でも、朝6時半には満員御礼で入場規制になったらしいから、そもそもが無理というもの。そんな朝早くに入場規制がかかったのは記憶にない。もしかして長い甲子園の歴史において1回戦では初?

第3試合の三回裏に興南が大量6点を入れたところで、意識が遠のく。
で、そのまま💤爆睡。
気づいたら、試合が終わろうとしていた。
結果は智弁和歌山がハネ返して9ー6の逆転勝利。
プロ野球と違って、これだから高校野球は面白い。試合展開が、容易に読めないのだ。

煙草を切らしたので、第4試合が始まる前にスーパーに行く。
したら、近所の飲み仲間のお姉さんに捕まった。そのまま飲みに連れていかれる。米子松蔭には悪いが、鳥取の弱小チームが春夏連覇を狙う強豪大阪桐蔭には、どう足掻いても勝てまい。奢りだし、ホイホイついて行き、泥酔ベロベロ。
勿論、帰宅は深夜。場外乱闘ならぬ、場外乱酒でした。ぽてちーん\(◎o◎)/

       
                 おしまい

追伸
今回の文章は8月11日に途中まで書いてて、面倒臭くなってお蔵入りになってたものである。
で、何で復活したのかというと、明日また甲子園に行くつもりだからである。この日に勝ち上がったチームが、明日は全部登場するのだ。熱戦の予感。たぶん明日、その中から決勝に進むチームが出るだろう。ならば、場外乱酒の一日も文章にしておきたいと思ったのである。

(註1)天知茂
昔の俳優で、ニヒルな役が多かった。市川雷蔵の映画・眠狂四郎シリーズの悪役も記憶に残っているが、天知茂といえば何といってもTVドラマの江戸川乱歩シリーズの明智小五郎役だろう。あれはニヒルな上、頭脳明晰でカッコよかった。
あの時代は、甘い考えの人間は『おまえ、天知茂なんじゃい。』とよく言われたものである。

Rucifer Rising ~クギヌキフタオ~

 
先日、生駒山にスミナガシの様子を見に行ったんだけど、夕方、西の空がどえりゃあ~事になっていた。

この世の終わりのような不気味な空だ。
まるでこれから悪魔の群れが跳梁跋扈、天空を覆い尽くしそうな不吉さを孕んでいる。しかし、同時に滅多と見れない凄絶なまでに美しい空だ。
ルシファー・ライジング❗(註1)
さぞかし魔王サタンが降臨する時は、きっとこんな空であろう。王は黒い翼を広げて天に昇り、下界を睥睨するのだ。いよいよ大阪の都市(まち)もΨ( ̄∇ ̄)Ψおしまいじゃね。

この空を見ていて突然思い出した。
そういえば悪魔の如き凄い出で立ちの珍蝶を展翅したはいいが、半年間もほったらかしだわい(-“”-;)
三歩あるけば忘れてしまうという鶏並みの脳味噌、相変わらずのエエ加減振りである。きっと展翅を終了した時点で急速に興味を失い、自分の中では過去のものとなったんだろね。
肉食系狩猟民族と云うモノは、獲物をgetしたら即座に飽きるように出来ているのだ。でないと、新たな獲物を求めなくなるのである。
何だか女性をオモチャにする何処かの酷い男みたいな言い草だけど、ワシ、女性に対しては断じてそうではないかんね。ここは一言申し添えとくかんね。その辺は誤解されても困るのだ。

その日は近所の飲み友だちのお姉さんに誘われたので痛飲。ベロベロ(@_@)で帰還。翌日、展翅板からハズした。
いくら調子ブッコキの阿呆でも、このアジアの至宝とも言える蝶を酔っ払いのノリで扱うほど愚かではない。何せ滅多な事で蝶を買わない自分が、展示即売会で彼奴(きゃつ)を見て血迷い、♂♀ペアの三角紙標本を一万二千円の大枚をはたいて買ったのである。ブッ壊しでもしたら、その場で首をカッ切らなくてはならぬよ。

先ずはオスから。
慎重にとめてあるマチ針を抜き、展翅テープをゆっくりと剥がす。緊張の瞬間だ。

しょえー、カッケー( ☆∀☆)❗❗

 
【Polyura dehaanii クギヌキフタオ♂】
(2010.May West Jawa)

この後翅の特異な尾状突起の形から和名がついたのだろう。つまり、釘抜双尾ってことね。
フタオチョウ(双尾蝶)の仲間は2本の尾突が特徴的だが、中でもこのクギヌキフタオの尾突は湾曲著しく、他を圧倒するほどの異彩を放っている。

だが、オスなんぞはまだまだだ。メスがもっとスゲェ。
大型になり、更に湾曲の度合いが顕著になって、もう悪魔的ですらある。世界の数多(あまた)ある蝶の中でも、ここまで尾っぽがグワシと湾曲している蝶はいない筈だ。

悪魔的といえば、この蝶の裏面がまさにそう。複雑怪奇な柄で鬼のごたくあるよ。その異様な形も相俟って、誰しもが強烈なインバクトをうけるに違いない。

ゆえに展翅するにあたって、通常の表展翅か、それとも邪道の裏展翅にするかを迷った。
でも、裏展翅するなんて勿体ないと言われそうだし、2頭しかないのなら表に統一すべきだと云う意見も聞こえてきそうだ。
だが正直、この蝶の真骨頂は表ではなく裏にあると思う。裏に比ぶれば表なんぞは地味で明らかに見劣りする。でもなあ…。

 
【Polyura dehaanii クギヌキフタオ♀】

で、小太郎くんなんかにも相談して、結局のところ♀は裏展に決めたのだが、誰が何と言おうとコレで正解だ。
だって、ウルトラ( ☆∀☆)超カッケーもん❗❗❗
見よ、この後翅の魑魅魍魎っぷり。魔王の如き威厳に震撼するよ。シンプルな上翅とのバランスも最高だ。そして、メスゆえの重厚さも堪らん。
神が造りし造形美、ここに極まれり❗

そういえばこの蝶の写真を初めて見た時は、その悪魔の如きデザインにマジで誇張ではなく仰け反った。この世のモノとは思えない造形美に慄然としたのを思い出す。
そうだ、思うにフタオチョウ軍団にハマったのは、この蝶がキッカケだったような気がする。
多分、日本のフタオチョウの事をネットで調べていて、『ぷてろんワールド』のページにブチ当たったのだ。
フェニックスフタオ、フルニエフタオ、ジンガフタオ、スペルブスフタオ、ヨコヅナフタオ、マルスフタオ、アクラエオィディス、アンドラノドルス、オリルス、ダンフォルディーetc……。そこには世界のフタオチョウが綺羅星の如く並んでいた。
それらの佳蝶に思いを馳せると、あらためてフタオチョウの凄さと美しさは裏面にあると思う。で、中でもクギヌキフタオの裏に釘抜きならず釘付けになったと云うワケだ。裏展翅して良かったあ(о´∀`о)

一応、メスの表写真も撮ったので、貼付しておこう。

裏には負けるが表も凄い。
メスはオスに比べて白い部分が大きくなり、幅広になるんだね。佳い蝶は表も裏も素晴らしい。

ついでにオスの裏も貼付けとくか。

足が取れてるし、何か今イチだなあ…。

標本箱に移したのも一応撮っておこう。
ライティングをちゃんとしないから、どうせ綺麗に撮れないとは解っているんだけどさ。

まっ、こんなもんか…。影が邪魔。背景が白だと露出がよろしくなくて、バックが薄暗く写ってしまうのである。

う~ん、こうなると♂♀裏表、計4頭を並べたいところだよね。
でも珍品なだけに高価な蝶だからなあ…。
このペアも本来は一万五千円の値がついていた。それでもかなり安い方だろう。普通は状態の良いものならばオスで一万円前後、メスで二、三万円で売られている事が多いのだ。それでもまだ安いと言う人もいるだろう。昔、日本に入ってきた当初ならば、何十万という値段がついていたに違いないのだ。それがペアで一万二千円までマケてくれるというのだから、血迷って当然だ。
でだ、確認の為に許しを得て中身を見せてもらった。
ちよっとでも翅が傷んでいたら、正気を取り戻せると思ったのである。

どひゃあ~Σ( ̄ロ ̄lll)❗

こんなもんを間近に見て、心穏やかでいられるワケがない。(@_@;)鼻血ブーで即買いしてしまった。

でも今となっては、正直ちよっとだけ後悔している。
基本は自分で採る主義だから、蝶は滅多に買わない。買ってしまったら、この手で採ろうと云う気持ちが薄れてしまうからだ。ましてや憧れている蝶ならば尚更である。ブッちゃけ、買ったことにより自分で採りに行く気持ちが萎えてしまったのは否めない。
冷静に考えると、自分で採りに行った方が高くつく。買うより旅費の方が遥かに高いのだ。おまけに行って必ず採れるという保証はない。いや寧ろ採れない確率の方が断然高いだろう。珍品の蝶は、そうおいそれとは簡単に採れないから珍品なのだ。そうなると、お買い得の値段だったし、買ったのは正解かもしれぬ。
でも、それじゃあ浪漫がない。蝶を採るという行為は、そこにロマンがあるからこそ背中がゾクゾクするようなエクスタシーがあるのだ。

因みにこの買ったクギヌキフタオはインドネシア・西ジャワ産の原名亜種(Polyura dehaanii dehaanii)である。
他にスマトラ島に2亜種が知られている。

 
【クギヌキフタオ 北スマトラ亜種】
(出典『東南アジア島嶼の蝶』)

亜種名はPolyura dehaanii sulthan。
スルターンとはイスラム世界における君主の称号で、国王や皇帝と訳される事もある。さすがクギヌキフタオである。学名にも敬意が払われている。
じゃあ、原名亜種のdehaanii デハニィーって、どういう意味だったっけ?そういえば、確かカラスアゲハの小種名もデハニィー(Papilio dehaanii)だったよね。
調べてみると、どうやらドハーン氏(de Haan)に献名された名前のようだ。と云うことは、みんなクギヌキフタオをデハニィーって呼んでるけど、正確にはドハーニィーが正しいのかな?
何でそんなオッサンの名前なんぞつけんねん(# ̄З ̄)。何か納得でけんワ。

ついでに言っとくと、属名のPolyuraはギリシャ語のpolys(多い)とoura(尾)を足した造語である。

この北スマトラ亜種は原名亜種と比べてやや大型で、クリーム色の部分がより広くなり、黒地の部分が淡くなる。
個人的にはジャワ産の方が黒くて締まった感じがして好きなのだが、珍品度ではコチラの方に軍配が上がるようだ。

 
【クギヌキフタオ 南スマトラ亜種】
(出典『東南アジア島嶼の蝶』)

亜種名はPolyura dehaanii carabus。
carabusは蟹の意だそうな。
carabusといえばオサムシ(註2)の属名にも使われている。記憶が確かなら、多分コチラは鎧(よろい)という意味で使われていた筈だ。
あれっ(・。・;、待てよ。蟹ならcarabusではなくてcrabじゃないの?
crabsならば納得だけど、もしかして初歩的なミスだったりして…。そもそもこの図鑑ではクギヌキじたいの学名が間違ってて、P.dehaniiと綴りに「a」が一つ足りないしなあ。

この亜種は原名亜種と比べて、やや小型で地色は濃色、前翅第5室の白紋が小さくなり、裏面の黒条群が細まるという。
多分だけど、これが一番珍品なんだろうなあ。

この別亜種2つを採りに行くことにすれば、またモチベーションも上がるかなあ?…。
でも、北スマトラ亜種スルターンなんかは火山の💥爆発で産地が消えたというし、他のポイントは知らんから厳しいだろなあ…。カラブスにしろ、誰か産地を教えてくれんかぎりは惨敗必至だな。
かといって、西ジャワに行ったところで有名なハリムン山は茶畑だらけになっているというし、採り子同士のいざこざで御神木の木が切られたという話も聞いた事がある。これまた簡単にはいきそうにない。
だいち飛ぶのがゲロ速いから、見ても採れないかもしれない。
( ´△`)嗚呼……。

最後に生態の事も少し書いておこう。
主に標高1000m前後の中山地の尾根や渓間に見られ、地面スレスレ低いところをマッハで飛ぶという。その姿は一見すると、尾のあるグラフィウム(Graphium=アオスジアゲハの仲間)にソックリらしい。
そういえば唯一同じ亜属(dehaanii種群)とされるコグナトスフタオ(Polyura cognatus)をスラウェシで初めて見た時は、ミガドアゲハの一種に見えたっけ…。採って(@_@;)ビックリのコグナトス。
グラフィウムも飛ぶのが速いもんなあ。

 
【Polyura cognatus コグナトスフタオ♂】
(2012.1.18 Rantepao Sulawesi Indonesia)

表はパッと見はシュレイベルフタオみたいだ。

【Polyura schreiber シュレイベルフタオ♂】
(2011.2.24 19mails Malaysia)

だけど、裏の斑紋をよく見るとクギヌキフタオと同じ斑紋パターンなのがよく解る。

 
【コグナトスフタオ♂裏面】
(2012.1.20 Palopo Sulswesi Indonesia)

それにメスの尾突はクギヌキフタオ程ではないが、シッカリ湾曲しているから両種は間違いなく近縁関係にあるだろう。

 
【コグナトスフタオ♀】
(出典『東南アジア島嶼の蝶』)

オスは結構採れたが、メスは見もしなかったので図鑑の画像をお借りした。
フタオチョウの仲間は、♂はそこそこ採れても♀は全然採れないのだ。自分は普通種のフタオチョウ類でさえも♀は数えるくらいしか採った事がない。

嗚呼、スラウェシにもまた行きたいよなあ。
そこそこ採れた方だとは思うけど、コグナトスの♀の他にもタンブシシアナオオゴマダラとかジョルダンアゲハとか採れていない蝶がまだまだ沢山あるのだ。
スマトラ➡ジャワ➡スラウェシなんて転戦をできれば最高なんだけどなあ。
明日、宝くじ買いに行こっと。

                  おしまい

 
追伸
サラッと書くつもりがまた長くなった。
それに何だか最後はグダクダになっちった。まあ文章力が無いから仕方ないか…。

あっ、そういえばルシファーライジングの空は、やがて壮絶なまでの神々しい夕空になった。

(註1)ルシファーライジング
ルシファーとは堕天使の長を指し、魔王サタンの別名でもある。サタンの堕落前の呼称というワケだ。日本ではルシフェル(仏語)と表記される事も多い。
ライジングは英語のRising。つまり、ルシファーライジングは天に昇る魔王サタンを意味します。

(註2)オサムシ
肉食系の歩行甲虫。翅が退化したものが多く地理的変異に富み、美麗種を多く含むことから『歩く宝石』とも形容される。日本にのみ生息しているマイマイカブリもその仲間で、その特異な形から世界的人気がある。

再展翅してる場合かよ?

 
標本箱の整理をしていたら、随分と標本に狂いが生じていた。好きな蝶たちだし、再展翅することにした。

再展翅の仕方は、先ずはタッパーか何かの密閉できる容器を用意する。その真ん中にウレタンやコルクなど針が刺せるものを貼りつけ、蝶をセットしたら周りを水でドボドボにしたティッシュペーパーなどで埋めてやる。
で、カビ防止の為の正露丸をバラまいたら蓋をして冷蔵庫に2~3日安置する。
で、柔らかくなっていたら再展翅。

 
【フタオチョウ Polyura eudamippus ♂】
(2017・4月 タイ北部)

日本の沖縄本島にいるモノ(天然記念物)は、従来同種の別亜種とされてきたが、最近別種として分けられたらしい。
P.eudamippusと比べて遥かに小さいし、全体的に黒っぽくて尾突も短くてかなり特異な姿だからして果たして同種なのかなとは思ってた。食樹も全然違うし、幼虫形態にも差があるらしい。ゆえに別種とするのは納得だ。まあ、かなり近い間柄ではあるけどね。
う~ん、でもジッと見ていると、本当のところどうなのかなあとも思う。別種になる一歩手前という段階だと云う気がしないでもない。地理的隔離もあるから何万年か何千年、何百年先には明らかな別種になっている事は間違いないんだろうけどさ。とにかく別種とか亜種とかの線引きは難しいよね。人によって見る観点が違えば、自ずと見解も変わってくるのは当然だもんね。かといって最近流行りの遺伝子解析が万能で絶対だとも思えない。遺伝子が違うけど見た目で区別できない種なんて果たして種に分ける意味ってあんのかよ❓と思う。

【沖縄本島産フタオチョウ】
(出展『日本産蝶類標準図鑑』)

多分、新学名はPolyura weismanniだったと思うけど、間違ってたら御免なさい。

 
【ドロンフタオ Polyura dolon ♂】
(2014・4月 タイ北部)

一見すると上のP.eudamippusにソックリだが、よく見ると斑紋も違うし(特に裏側)、縦長の翅形だ。大きさも少し大きい。
P.eudamippusはラオスにも結構いたが、ドロンは見たことがないから分布域はより狭いと云う印象がある。
両種とも♀は更に巨大で迫力がある(特に4月の個体は大きいようだ)。しかし、中々お目にかかれないらしく、自分も生きている姿をまだ見たことがない。フタオチョウ類のメスは殆どが珍で、トラップをかけないとまず見られないという。

 
【キアニパルダスオオイナズマ Lexias cyanipardus ♀】
(2014.4月 ラオス北部)

メスが水玉模様になるcyanipardus種群の最高峰であり最大種。西日本のオオムラサキのメスくらいは優にある。
う~、完品が欲しい。それにまだ♂も採った事がない。コイツは再挑戦してもいい蝶。でも狙って採れる蝶ではないんだよねえ…。

 
【アルボプンクタータオオイナズマ Lexias albopunctata ♂】
(2011.4月 Laos中部)

これもメスが水玉模様になるcyanipardus種群の一員だが、オスはほぼほぼ真っ黒なので区別しやすい。
このあいだ古いTSUISO(蝶のミニコミ誌)を戴いたんだけど、それに拠ると昔はL.albopunctataもL.cyanipardusもL.bangkanaもまだ別種に分けられていなくて、纏めて全部Lexias cyanipardusとされていたようだ。
アルボはわりと採ってるけど、カッコイイからもっと欲しい。柄もさることながら(特に♀)、長い触角が全体のフォルムを引き締めていて( ☆∀☆)萌え~。
それに異常なまでに敏感だから採集難易度が高い。だから狩猟焦燥感と採った時の快感度はマックス。とにかく採りがいがあるのだ。

 
【アルボプンクタータオオイナズマ♀】
(2017・4月 ラオス)

それにしても、ほったらかしでまだ台湾の蝶もほとんど展翅していないのに、何やってんだろ❓こんな事してていいのかね❓
『続・発作的台湾蝶紀行』も二行だけ書いて頓挫したまんまだしさ。何だか憂鬱だなあ…。