ワンコイン鯛の骨蒸し

 
鯛のアラがワンコインで安く手に入った。
へへッ( ̄∇ ̄*)ゞ、しかしワンコインといっても500円ではない。頭と中骨、腹骨、皮まで入っての100円ポッキリだった。

とはいっても、買ったはいいが面倒クセーなと思う。
鯛のアラ、特に頭はケッコー鱗がついていて、それを取り除くのが超ウザいのである。

熱湯をかけて霜降りにすると云う方法もあるが、今回は熱湯にザブンとつけることにした。鯛からは良質の出汁が出るので、それを余すところなく使おうと云う算段なのだ。

頭を30秒ほど茹でて取り出し、手で鱗を丹念に取る。
今回はあまり鱗が残っていなかっだけど、それでもマジ邪魔クセー。でも舌に鱗が残ると不快なので、丁寧にやらざるおえないのだ。いまいましい(#`皿´)こと、この上ない。
だいたいがだな、手先がそこそこ器用がゆえに細かい事は不得意ではないが、そもそもがそういう事には全く向いていない性格なのである。だから、蝶の展翅とかもプライドがあるからチャンと整形するけど、ホントは大嫌い。
多分、他者をつい意識してしまう面倒くさい完璧主義者なのだ。

糞モノローグはこれくらいにしておいて、本題の料理の方に移ろう。

高級魚である北海道産マツカワカレイ(松皮鰈)の昆布締めだ。

(≧∇≦)ぴゃあー。いやはや高級魚だけあって美味い。昆布の旨味が身に移って、誠によろしなのである。
醤油をつけて食うのもモチ旨いが、塩のみで食うのがベスト。素材の味、つまりその魚本来のポテンシャルがよくわかるからだ。マツカワカレイなら尚更だ。
いやあ、昆布締めはエラい❗
残った刺身は簡単だからついついヅケにしてしまうが、考えを改めなければならぬよのう。

文脈があべこべになったが、今日の酒の肴はコレと決まっていたから鯛のアラを買った。でなければ、たとえ100円ぽっちであろうとも、こんな面倒クセーものは滅多に買わない。
つまりだ、昆布締めを食ったあとの残りの昆布をどうすっべか❓と云う事をコレを食う前からずっと考えていたというワケ。

それでは作り方。
えー、昆布締めで使った昆布を皿に敷き、そこに鯛のアラを乗せ、酒を振りかける。塩も振る。で、昆布を上から被せてラップをかけて電子レンジでチーン。火が通ってなかったら、も一回チーン。以上。

今回は気分で白髪ネギなんぞを飾ったが、あれば三つ葉の方がよろし。
そのまま食うも良し、お好みでポン酢をつけてもよかろう。まっ、とにかくお手軽超簡単なのら。

味は普通に美味い。いや、不味いワケがない。下処理さえシッカリしとけば失敗のしようがない料理だ。
嗚呼、しかれども石切にある「石田寿司」の鯛の骨蒸しには到底及ばない出来だよなあ。
そもそも素材としての鯛のポテンシャルが全然違う。所詮、こっちは養殖もんの半額以下の売り切り品、どう頑張っても限界がある。昆布のポテンシャルにも相当に差があるだろうしさ。まあ致し方なかろう。
長いこと石田寿司にも行ってないけど、唯一無二。あの骨蒸しに伍する骨蒸しはいまだ食った事がない。
うぅぅ(T^T)、マジで石田寿司に行きてぇ。今の季節なら「賀茂茄子の田楽味噌」もあるだろうしさ。揚げた賀茂茄子の上に練り味噌と罌粟(けし)の実が乗っかってて、これがまた超旨いんだよなあ。そういえば夏の酢の物盛り合わせも絶品だったっけ…。マジで誰か連れてってくんないかなあ。

話を戻す。
結構な量があったので、半分以上は残した。
て、翌日はそれを使って鯛めしをつくることにした。

出汁は、市販の白だしを鯛を茹でた時の残り汁でのばした。主夫歴が長いと、勿体ない精神が骨の髄まで浸透しておるのである。

鯛の身以外は他の具は何も入れてない。
それが鯛めしの王道だ。鯛の旨みさえ有ればいいから、他の具はむしろ邪魔なのだ。
とは言いつつ、仕上げに三つ葉は散らしたいところ。
この鯛めしの旨さを邪魔せず、ジャッキアップしてくれるのは三つ葉くらいなものだろう。

残った昆布と鯛の茹で汁を使って、さらに昆布の佃煮モドキをつくる事にする。
酒、みりん、醤油をブッ込み、煮詰める。仕上げに粉山椒を振りかけたら出来上がり。これまた簡単である。

オカズがコレだけではさみしいので、水茄子の浅漬けも加えよう。

ビニール袋に塩、顆粒の昆布と鰹だしの素を入れてモミモミして一晩おいたら出来上がり。
一応おろし生姜なんぞを添えたが、邪魔。ホントはいらん。醤油もいらん。そのまま何にもつけずに食うのが一番。自分で言うのもなんだが、完璧な仕上がり。味付けはコレだけで成立している。

水茄子も6個で198円だから激安献立である。
一人前計算だと100円もせんかもしれん。
中々の💮よくできましたの主夫っぷりですなあ。
誰か主夫契約してくれんかなあ(笑)

クビアカツヤカミキリ(クロジャコウカミキリ)

 
ハグロゼミに続く赤と黒シリーズである。
Facebookに「クロジャコウカミキリ(クビアカツヤカミキリ)」について書いたんだけど、短い文章では伝えきれないこともあったので、加筆して知見を纏めてみようかと思う。

(2017・7・10 大阪府狭山市)

Σ( ̄ロ ̄lll)ヤバイでヤバイでー。
外来種クロジャコウカミキリやでー。
桜の樹の重要害虫やでー。
梅も桃も柿もオリーヴもザクロもボロボロにするでー。
でも、カッコええでー。

交尾もしとるでー。
よう飛びよる飛翔力抜群のケッコーでかいカミキリやでー。
麝香(じゃこう)と謳ってるけど、刺激臭デラくっさいでー(@_@;)
40分で6頭採ったけど、あとはサッパリワヤやったでー。

邪悪なボスキャラに有りがちなお姿ですなあ。
でもボスキャラって、主人公よりカッコ良かったりして人気が高かったりするんだよね~。
だいたい、黒に赤ってのは警告色だからヤバイ奴が多いのだ。何年か前に移入してきて大騒ぎになったセアカゴケグモなんかも赤と黒だもんなあ。
昔、近所に住んでいたパンチパーマのヤンキー兄ちゃんが、常に黒い上下に赤いシャツを着ていたけど、あのヤンキー兄ちゃんもヤバかった。シンナーのやり過ぎで、いつも完全に目がイッてたもんなあ。
もちろん見かけたら、ぴゅ➰➰ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ、全速力でその場から離脱したのは言うまでもない。

ここまでがFacebookに書いた大体の文章だ。
我ながら、あまりの低脳振りに苦笑いじゃよ。
でも、主なことは結構ちゃんと書かれてはいるんだよねー(笑)

ではここからは改めて真面目に書いてみよう。

【クロジャコウカミキリ(クビアカツヤカミキリ)】
学名 Aromia bungii
体長22~40㎜に達する中・大型のカミキリムシ。
年一回、6月中旬から7月下旬にかけて現れる。オスは体からフェロモンを発してメスを誘(おび)きだすと言われ、それが名前の由来にもなっている。
本来はベトナム北部・中国・モンゴル・朝鮮半島・台湾に分布するが、2012年愛知県で最初に移入が確認され、以後、埼玉、群馬、東京、大阪、徳島でも見つかっている。また遠くイタリアやドイツなどヨーロッパでも発生が確認されているようだ。
これは卵や幼虫の入った木材(物資の梱包用)が中国や韓国から運ばれ、そこから広まった可能性が高いと言われている。
幼虫のホストとなる木はサクラ、モモ、スモモ、ウメなどのバラ科とオリーブ、カキ、ヤナギ、セイヨウハコヤナギ(ポプラ)、コナラなどで、成虫になるまでに2~3年を要する。
幼虫は桜や桃などの樹木内を食い荒らし枯死させてしまうことから、重要外来生物に指定されている。繁殖力が強く、メスが卵を100~300卵も産むといわれ、中国では(黒麝香天牛と呼ばれている由)、スモモに深刻な被害を与えており、日本でも桜や果樹園に甚大なる被害を与えるのではないかと懸念されている。

解説としてはこんなところだろうか…。
あっ、二つある名前についても少し言及しておこう。
多分、最初につけられた和名はクロジャコウカミキリかと思われる。大方、誰かがその和名が気に入らないから、新たにクビアカツヤカミキリと名付けたのだろう。
二つも名前が存在するのは面倒臭いよね。しかも、どっちの名前も今一つもの足りなさが残る。クロジャコウはジャコウカミキリの仲間だからそう名づけたのだろうが、この種の特徴である目立つ赤い首部を全く無視している。反対にクビアカツヤはその赤い部分とツヤツヤの質感を表現してはいるが、名前だけではジャコウカミキリの仲間だとはわからない。それにあの強烈な麝香臭も大きな特徴なのに、それが表現されていないのは片手落ちというものだろう。素直に『クビアカジャコウカミキリ』でいいのにね。
しかし現在、マスコミや公共機関ではクビアカツヤカミキリに統一されつつあるようだ。それはそれで構わないとは思う。名前は一つの方がいいからだ。
でもクビアカツヤカミキリよりクロジャコウカミキリの方が名前としては邪悪で高貴な感じがするので、ここでは以後、クロジャコウカミキリの方を採用させていただく。ややこしいかもしれないけど、ダサい名前は嫌いなので、ささやかなる抵抗なのだ(註1)。

それでは自分が実際に見たクロジャコウカミキリの印象について書いてみよう。

7月10日、午後4時過ぎに南海高野線の狭山駅に到着。
ポイントへと向かう。去年の秋の終わりにこの辺に用事があったので、ついでに偵察しておいたゆえ大体のアタリはつけてある。場所を詳しく書いてもいいのだが、探す楽しむを奪うのもどうかと思うので、駅から2㎞圏内としておこう。

第1ポイント近くに差し掛かった時だった。
突然目の上、5m程上空を黒い影が過った。
Σ( ̄ロ ̄lll)何じゃ、おまえ❗と思ったら、長い触角の影が辛うじて見えた。アレだ、アヤツが間違いなくクロジャコウカミキリだと直感した。全身に緊張感が走る。
それにしても、想像を越えるデカさだ。下手なクワガタよりも立派なくらいである。こんなのが飛んでたら、かなり目立つだ筈だが、どうせ都会人には見えてるけど見えていないから気づかないだろう(人間、興味の無いものは視界に入っていても認識しないように出来ているのだ)。
どこかに止まるかと思ったが、大きく弧を描き、Uターンして工場内めがけてあっという間に飛んで行ってしまった。
思っていたよりもスピードは速い。飛翔力は相当ありそうだ。こりゃ、分布を拡大するのも時間の問題だなと思った。このカミキリ、ヤバイかもしんない。

近くに発生木が有るかもしれないと思い、住宅街の通りを覗いたら、道沿いに1本の桜の老木がポツンと立っているのが目に入った。もしやと思い近づいてみたら、おった❗、おった❗木の根元に見覚えのある姿がくっついておるではないか。目立つねー、アンタ。
飛んでいるのを見てから、まだ2分と経っていない。あまりに簡単に見つかったので、拍子抜けする。
でも、このクソ暑い中を探し回るのは地獄だなと思っていたから、ラッキー(^_^)v

取り敢えず、先ずは写真を撮ることにした。
直ぐに飛んで逃げる蝶とは違い、気持ち的に余裕がある。まあ、逃げられてもそれほど悔しくないというのもあるんだろうけど、ゆったりした気分で写メ撮り。
(〃⌒ー⌒〃)ゞいやあ、焦燥感や悲壮感の無い採集って楽だわ。

【クロジャコウカミキリ♂】

手で掴むと、!Σ(×_×;)!くっさー❗❗
強烈な匂いが漂ってきた。麝香というからにはムスクの香りかと思いきや、そげな良い香りではない。形容し難い濃い匂いで、薬品みたいな刺激臭がする。何だか目がシバシバするような気がするぞ。一番近いのはマイマイカブリとかオサムシを捕らえた時の匂いかなあ…。でもそんなこと言っても一般ピーポーには何のこっちゃかワカランだろなー。

木を見上げると、3~4mくらい上にもう1頭いた。でも網の口径が広くて横から逃亡、ぶいーんと飛び去られてしまった。
( ̄∇ ̄*)ゞまっ、いっか…。この感じだと他にもまだいそうだし、1つ採れたから最低限のノルマは既に達成している。ワシ、カミキリ屋じゃなくて蝶屋だもんね(業界ではカミキリ好きをカミキリ屋、蝶好きを蝶屋と呼ぶ)。だから、カミキリにはそんなに執着心は無いのであ~る。

去年、見つけた住宅街の中の桜の木が多い公園へと向かう。ここは、木からフラス(幼虫の食べ滓と糞が混じったオガクズみたいなもの)が出ているのを去年確認済みだから、間違いなく発生している筈だ。
このフラスが生息しているか否かの目安になる。そういう意味では証拠残しまくりの三流の犯罪者だ。ヒアリなんかよりも、遥かに駆除は簡単じゃないかなあ❓

【フラス】

公園に着いたら1本目の木にもういた。
しかも交尾個体。

(正確には交尾はしていないようです)

多分前がメスで、後がオスだ。
手で掴もうとしたら、しまった(|| ゜Д゜)❗
メスをほっぽり出してオスが逃走。ブイーンと飛んで行かはった。おまえさー、そんな事じゃ責任感が無いとメスに詰(なじ)られるぞー。人間なら、ビンタされて即フラれるところだ。
取り敢えず目の前の♀を確保。
メス、やっぱオスよかデカイわ。

【クロジャコウカミキリ♀】

オスとメスの区別はメスの方が大きくて胴体が太いことから、慣れれば比較的容易に見きわめがつくのだが、最もわかりやすい見分け方は触角の長さ。オスは体に比して遥かに触角が長い。他のカミキリでも大体コレで雌雄の区別がつくから覚えておけばよろしかろう。
あっ、でも普通の一般ピーポーには、そんな知識はいらんか…(笑)。誰がカミキリの雌雄を区別する能力なんて欲しがるねん。

逃げたオスを飛んで行った方向の木に辺りをつけて探したら、直ぐに見つかり無事確保。更にその横の木でオスを1頭ゲット。コレで20分で4つゲットだ。効率がいい。というか大発生してたりして…。
邪悪カミキリが木にウジャウジャ張り付いているのを想像したら、背中がブルッときた。それって阿鼻叫喚の光景だよね。そいつはちょっと…あまり見たくないなあ。

この公園では他にも2頭見かけたが、何れも網を近づけようとしたら感づかれて飛んで逃げられた。
意外と敏感で、すぐ飛ぶカミキリだ。もっとも蝶の方が遥かに敏感だけど。

第3ポイントの小さな梅畑に行く。
ここでもメスを1頭ゲット。隣の小高い公園でも1♂を捕まえた。40分で6頭ゲット。楽勝だ。

しかし、どうもその後は上手くいかない。飛翔中の個体だったり、高い所に止まっていたりで手が出せない。そして、午後5時半を過ぎるとピタッと姿を見かけなくなった。
でも夕方から夜にかけて活発に活動すると何かに書いてあったので、暗くなるまで粘ってみることにした。
あとでゴッソリいったるわい。

でもどうにもやりにくい。
懐中電灯片手に夜の住宅街をウロウロし、木に光を当てて回るなんざ、完全に不審者に見えるだろう。ポリ公にでも職質されたら、どうやって説明するのだ❓闇に包まれた住宅街で、オッサンが『カミキリムシ、採ってますねん。』って言っても、街中だぜ。んなもん果たして通用するのかね❓普通の人から見れば狂気の沙汰だ。気がオカシクなった人だと思われかねない。ホント、虫採りする大人って、アタマがオカシイ人だよな。ワシも今やその立派な一員ってこってすな。

結局、夜には一つも見つけられなかったので、8時前には退散。
結局思ったほど採れず、結果は3♂3♀の6頭に終わった。東さんも去年一つしか採れなかったようだし、Aくんも一つだけだと言ってたから、まだ採れた方か❓

上横1列が♀で、下1列が♂だ。
こうして並べてみると、雌雄の特徴の差がよく解る。

翌日、何となく消化不良だったのでもう1回行くことにした。たった一日だけでは邪悪髪切帝国の全貌はつかめない。ならば暴いたるぅー(=`ェ´=)

この日は少し早めに出て、午後4時前にポイントに着くようにした。一つ手前の北野田駅で降りる。どれくらい分布を拡大しているのか調査しようと思ったのだ。
しかし、桜の木はあっても食害された木は1本も見当たらなかった。案外、拡がる速度は速くないのかもしれない。ここ狭山市で最初に成虫が見つかったのが2015年らしいから、幼虫期間を考えれば少なくともその前の前の年には発生していた筈だ。となると、今年は発生してから最低でも5年目以上になる。それでコレくらいしか拡がっていないのなら、駆逐はそう難しくはないのではと思う。油断大敵。虫の繁殖力をナメてはいけない。まあ、そう簡単にはいかないのが常だから、予断は禁物だけどね。

昨日、最初に見つけたポイントよりも少し手前で1♀を見つけた。そこは昨日の時点でフラスを見つけていたので、ここにもいるだろうとは思っていた。どうやら基本的には食害された木にしかいないようで、健康な木にいるのを見たことがない。多分フラスが出てる木にメスが集まるので、そこにオスも集まるのだろう。

今回は秘密兵器を持ってきたので、難なくゲット。

お散歩ネットである。コヤツを長竿の先につければ、横から逃げられる心配はない。おら、アッタマいいー。カミキリ採りなんぞ楽勝じゃあ~。今日はガッポガッポと捕まえ捲って外来害虫殲滅、正義の駆除男と化すのじゃあ~\(^o^)/
この正義の味方が悪の黒麝香帝国を滅ぼしてくれるわ、Ψ( ̄∇ ̄)Ψケケケケケ…。

昨日、最初に見つけた桜の木では確認出来なかった。
次の桜の木が沢山ある公園でも1頭も見つけられず。
( ; ゜Д゜)あれれー、昨日あれだけいたのにー。
思っていた程には悪の黒麝香帝国は隆盛ではないのかもしれない。それとも正義の味方に恐れをなして隠れよったか。

梅畑で、ようやく木の根元で交尾しているのを発見。
けど、手で捕まえようとしたら、またもや慌てたオスがメスをほっぽり出して逃走。飛んだところをすんでで空中でシバキ倒す。
この小さな網で空中で捕らえるとは、やっぱ俺ってまあまあ天才じゃん❗d=(^o^)=b

次の木でも交尾個体を発見。
だが、またしてもオス逃走。おまんら、女子に対しての責任感ちゅうもんが無いんかい(*`Д´)ノ!!!
しかし、今度は照準はバッチシ合っていたものの、ほんの少し届かず網は空を切った。まあまあ天才でも届かないものは採れない。致し方なかろう。

今日は更に捜索範囲を拡げてみることにする。
しかし、フラスの出ている木は今回捕らえた5ヶ所のポイントと一番最初に発生したとされる大きな公園でしか見つけられなかった。去年の秋の終わりに偵察に来た時よりも拡がった新たなポイントは今日最初に採ったポイント1ヵ所だけだ。
飛翔力があるから急速な分布の拡大を心配したが、案外それほど分布を広げる能力は無いのかもしれない。食害した木に執着するようだから、飛翔力はあってもあまり遠くには行かない習性なのかもしれない。
大発生では❓なんて心配したけど、この狭山のポイントでは今のところ爆発的に分布を拡大しているというワケではなさそうだ。

結局この日は2♂2♀、4頭のみのゲット。

♂は触角が長くて脚も長いのでスタイリッシュだ。
ちゃんと展足すれば、相当カッコイイに違いない。でも展足する道具が無いので、いくつか進呈する替わりに東さんに展足してもらお~っと。

一応、生態をまとめておこう。
①色んな人の話を総合すると、成虫は朝や昼間にはあまり活動しないみたいで、多く見られるのは夕方のようだ。その日の天候や気温にもよるのだろうが、午後3時くらいから活動し始め、4時~5時くらいに活発になると思われる。今回は夜には見つけられなかったし、夜に探しに行ったという人も一つも見つけられなかったとおっしやっていたから、夜間はあまり活動しないのかもしれない。

②今回、食害されていたのは桜と梅の木だけだった。柿の木もあったが、食害の痕跡は無し。
梅は本数が少ないのでワカランが、桜は明らかに老木を好むようで、大きな桜の木ほど被害率が高かった。

③高い所にもいるが、木の根元付近にいる事の方が多い。そういう意味では採集はしやすい。
細い枝にもいるが(電線を歩き回っているのもいた)、太い幹に止まっている個体の方が多い傾向にある。
大きいし、派手な出で立ちなので止まっていればよく目立つ。しかし、活動時間以外はどこに潜んでいるものか、なぜか全然見つけられない(まあ、ワシの目が節穴だと云う可能性もあるけど…)。

④危険を感じると、すぐ飛ぶ。その慌てぶりはシッチャカメッチャカでケッコー笑える。飛翔力は強く、そのスピードはカミキリにしては速いと思われる。飛ぶ高さもケースによってはかなり高く、10m近くの高さを飛んでいるのも見た。

⑤樹液に来ると何かに書いてあったけど、今回は樹液の出ている木を発生地のすぐそばで2、3本見つけたが、姿は見かけなかった。やって来るとしたら、夜❓

⑥時期にもよるのだろうが、♂♀揃っている事がわりと多かった。すぐ♂は♀をほっぽらかして逃走するので、必ずしも交尾をしているというワケではなさそうだ。

⑦捕まえると強烈な匂いを発する。超クセーです。
その匂いは暫く辺りに漂っており、中々消えない。
だから、もし捕獲するならば素手ではなく、手袋か何かを着用をする事をお薦めする。鋭い牙からも手を守れるしね。
因みに捕まえるとカミキリらしく一丁前にキィーキィー鳴くが、その声は大きさの割りにかなりかぼそい。

⑧寿命は2週間くらいと書いてあったが、Aくん曰く、毒瓶に入れた時間が短かったらしくて帰ったら復活していたので、そのまま飼育ケースに放り込んだらしい(クワガタと同居)。で、3週間経ってもまだ元気に生きているという。となると、生命力は相当強い可能性はある。もう1ヶ月以上は経つ筈だけど、まだ生きてんのかなあ❓

とここまで書いたところで、夕方のニュース(関西TV『みんなのニュース』)でクビアカツヤカミキリの特集をやってた。
何でも徳島県では果樹園で発生しており、相当問題になっているらしい。で、徳島県立農林水産技術支援センターというところが本格的に駆除に乗り出したようだ。
大学生のアルバイトを使って一匹500円で買い取るなんて事もやっているらしい。笑ったのは、女子大生が一つの木で連続ゲットし、思わず『金のなる木❗』と叫んだところ。女子はいつの時代も逞しい。
このセンターではクビアカツヤカミキリのフェロモンを利用したトラップを作製するという試みもされている。けっこう工夫されており、謂わば『クビアカツヤホイホイ』みたいなもんで、これなら大量に捕獲できるのではと云う代物だった。案外、チョロイぞクビアカツヤカミキリ。

TVで放映されたせいか、ネットで検索すると記事が以前よりも大幅に増えていた。
でも、何か煽り過ぎのような気もする。毒も無いようだし、ヒアリよりかは遥かに駆逐は容易(たやす)いと思うんだけどね。
中でも一つ気になった記事があった。
産経ニュースの群馬県館林市の発生地についての記事なんだけど、虫屋に対してシツコク悪者かの如くに書いている。

①『しかも一部昆虫マニアが動き出すなど、拡散の恐れもある(橋爪一彦)』

②『ネット情報に一部昆虫マニアが反応、全国各地から集まり、採集して持ち帰るという厄介な事態も起きている』

③『市は拡散防止に躍起なだけに、マニアの行為に「拡散を助長するだけなので控えて」と呼びかけている』

と、御丁寧にも一つの記事に三回も出てくる。
しかもその表現の仕方には明らかに悪意があるとしか思えない。マスコミというヤツは昔からだけど、どうして昆虫好きに対してイコール悪者にしたがるんだろうね❓
多分、大の大人が虫を追っかける事に嫌悪感があるのだろう。幼稚で健全なる大人に見えない変態サイコ野郎だとでも思っているに違いない。冬彦さんとかが、最たるもののプロトタイプだ。虫屋が全員そんなワケあるかい。冷静になって考えればわかることだ。
だいたいマニアという言葉を使う事からして、そこに悪意が詰まっている。

①の橋爪某なんかの『しかも、一部昆虫マニアが動き出すなど…』なんて表現は端(はな)から文脈が悪者風情仕立てだし、②の『昆虫マニアが反応し、全国各地から集まり、(中略)厄介な事態も起きている』というのも厄介という言葉を使っている時点で悪者決定だ。しかし、何が厄介な事態なのは具体的には書いていない。
③は拡散を助長するだけとは書いてあるが、どうして採集して持ち帰ったら拡散するかの理由は書いていない。まるで持ち帰ったら、放すのが当然みたいな書き方だ。
だいたい虫屋が持ち帰るならば標本にするのだ。殺すに決まっている。謂わば駆除に貢献しているのである。クワガタと違って真剣に飼うヤツもあまりいないだろう。ブリードしたところで、売れはしないから商売にもならんだろう。ましてやミドリガメやアリゲーター・ガー、カミツキガメみたいに、邪魔だから野外に放つという虫屋はまずいない。知識があるから生態系を壊すと誰よりも知っているからだ(まあ、過去に一部のドアホはいたけど…)。
むしろマニアックな虫好きではなく、一般の人たちの方が厄介なのではないか❓ミドリガメだって何だって、問題になっているのは一般人が逃がした事から増えたという例の方が多いだろう。
例えば普通のオトーサンがこのカミキリを見つけたとする。珍しそうだしカッコイイ。息子が喜びそうだ。持って帰ろう。で、持って帰って息子に見せる。『でも、かわいそうだから逃がしてあげようね』とか言って野に放つ。こっちの方が余程ありそうな図式である。
とにかくマスコミは虫屋をマニアと称して悪者にしておけば問題意識を煽れると思っている節がある。いわゆる紋切り型の記事というヤツだ。マスコミはもっと勉強なさい。そして、もっと木材の輸入についての問題を取り上げるべきでしょう。キミタチ、一番大事なのはこれ以上日本国内に入って来ないように水際で阻止する事ではないのん❓

だから、カミキリなんぞジャンジャン虫屋に採らせればいいのだ。虫とりが上手いから確実に数を減らしてくれるぞ。そうだ、下手な一般の大人よりも余程子供の方が虫とりが上手いんだから、地域の活動としてガキンチョどもに採らせればいいのだ。子供たちも喜ぶし、教育にもいい。
但し、絶対に他の場所には放たない事を徹底する。虫屋もルールは守る。地域の人にもちゃんと挨拶する。
ホント、ろくに挨拶もでけん虫屋が多いからマスコミにも地域住民にも叩かれるんではねえの❓ちゃんと挨拶くらいはしましょう。挨拶しておいて損はないのだ。

話が逸れた。
で、食害された木をジャンジャン切り倒して燃やす。
コレでだいぶと沈静化するぜ。

まあ、先ずはとにかくワシら虫屋で節度を守ってクビアカツヤカミキリを採りまくって駆逐してやろうではないか❗
マスコミに『クビアカツヤカミキリの撲滅に昆虫好きたちが立ち上がった❗』とか書いてもらうように虫屋の側(特に学会)も積極的に働きかけるとかでけへんのかなあ❓

                 おしまい

 
(註1)和名について
勝山礼一朗氏から御指摘があり、クロジャコウカミキリよりクビアカツヤカミキリの方がずっと前、戦前には既に命名されていたようです。クロジャコウカミキリは月刊むしで誰かが使い始め、それが広まったのではないかとの事で正式な論文にも使用されたことがない由。だから、マスコミにはクビアカツヤカミキリが使用されているのだそうな。
因みに首が赤くない個体群もいるらしい。となると、ソイツはクロジャコウがふさわしい名前だよね。名前ってややこしいや。

くまモン蝉

 
今回の台湾では蝶だけでなく、甲虫やこんなもんまで採っちまった。

(* ̄∇ ̄)ノういーっす❗
片手がたまたま上がってるから、んな感じに見えてしゃあない。

おっ、そうだ。Facebookでは使わなかった斜め横からの画像も添付しておこう。

(2017.6.20 台湾南投県仁愛郷 本部渓)

赤と黒といえば、スタンダールの『赤と黒』。
う~ん(σ≧▽≦)σムッシュ~、文学的スタイリッシュだね。
フフフ…(  ̄▽ ̄)、学識高いワタクシなどはついつい偉大なる文学作品を思い出してしまう事はあっても、絶対に岩崎良美の歌謡曲なんかは思い出したりはしないのであ~る。
『🎵あ~、赤と黒みたいな~ あ~、恋をしていま~すぅ~』

兎に角、こういうシンプルな美しさはとても好きだ。
このセミ、バリカッケーぞぉー。

でも何かに似てるんだよなあ…。
そう思って頭を巡らせていると、Σ( ̄ロ ̄lll)ハッ❗、シナプスがコペルニクス的転回のフランソワーズ・トリュフォー、「突然、🔥炎の如く」のように繋がった。
コレって、あの熊本県のゆるキャラでいまだに絶大なる人気を博しておる「くまモン」に似てんじゃねえの❓

取り敢えず名前もワカンナイし、勝手に「くまモンゼミ」と呼ぶ事にした。蝶以外の名前は全然ワカランのである。
もっとも、蝶の知識もいまだに(;゜∇゜)何じゃコリャー❗❓の連発でたいした事ないんだけどさ…。

コイツは標高約1000mの尾根筋の草の上にちょこんと止まってはった。
すう~っと無意識に何とな~く手掴みでゲッチュー(^^)v
蝉といえばフツーは敏感な筈なのに、まるで緊張感の無いやっちゃであった。
それに捕まえても『Σ(゜Д゜)ギャアー❗』とか、『(T△T)ビィー❗』とか一切鳴かなかった。セミのクセに拍子抜けする程のおとなしさだったのさ。
因みに、上の画像はアップだから分かりにくいけど、ホントはチビッ子ゼミで2センチくらいしかない。

鳴かないし、チビッ子なのでオモロないやっちゃの~と思って、やがてその存在は忘却の彼方へ。
しかし、最近ふと思い出してFacebookに画像をアップした。そうなると俄(にわか)にコヤツが何者なのかを知りたくなってきた。

調べてみると、どうやらHuechys sanguineaと云う種類のようだ。和名もあってハグロゼミと云う名前がついていた。
羽が黒いから羽黒蝉なんだろうけど、ハッキリ言ってイマイチな和名だ。肝心な赤は無視かよ❓それじゃ片手間というもんでしょがあー(ノ-_-)ノ~┻━┻

思うんだけど、和名ってダサい名前が圧倒的に多い。コレって何とかならんのかね❓
いっそのこと和名審議委員会なるものでも作って、そこを通過しないものは認めないとかしたらいいのにと思う。
でも、審議委員会なんか作っても、センスの無い頭の硬いお偉いさん方がズラッと並んでたら意味無いもんなあ…。
『名前には正確性を求めます❗』とか言って、矢鱈と長ったらしいものになったり、意味不明ワケワカンナイ名前になったりするんだよねー。トゲナシトゲトゲ❗(註1)
んでもって喧々ガクガク、益々モメてシッチャカメッチャカになりそうだ。知識が有るからといって、ネーミングセンスが良いとは限らないのだ。
いっその事、まるで知識の無い若い女の子を審議委員に加えたらいいんでねえの❓なんて思ったりもする。変な常識が無いだけに、インスピレーションで斬新かつグッドなネーミングとかが出てくるやもしれない。
でも乙女チック過ぎて、「フシギノモリノオナガシジミ」とかメルヘンチックなのも困るよなあ…。

まあ、どうあろうとその審議委員会では『くまモンゼミ』は絶対に通らんだろうナ。そんな名前を提出したら、『おまえ、ナメてんのか(--)❓』と言われるのは火を見るよりも明らかだ。
『くまモンゼミ』。メッチャクチャ解りやすい名前だと思うんだけどなー。
しかし、考えてみればくまモンがこの先も後世に残っていくと云う保証はどこにもないもんなあ…。もし人気が下火となって人知れず消えてしまえば、それこそ後世の人たちは語源が何なのかワカランだろう。
熊紋蝉❓熊の紋には全然見えんぞ(-
-#)云々とか言われるのが関の山だ。
じゃあ、例えばミッキーマウスとかドラえもんが名前に入っているならどうだ❓この2つならば50年後でも誰もが知っているに違いない。ミッキーマウスクワガタとかは形態的にも有り得るもんな。ドラエモンゼミだって可能性は無いことは無い。

あっ、思い出した。
コレ↓なんてドラエモンゼミでも納得してくれる人はいるかもしんないぞ。

(2014.3.25 ラオス・シェンクワン)

例によって正式な名前は全然ワカンナイ。
大きさはエゾゼミくらいはあった。セミの事はワカランけど、案外エゾゼミに近い種類なのかもしんない。
んー、久し振りに画像を見たけど、カッコいいセミだなあ。
けど、ドラえもんゼミってつけたら訴えられるだろうなあ…。くまモンゼミだって訴訟を起こされる可能性大だ。う~む、それを忘れておったわい。世の中、アタマかたいよねー。

ところで、このセミって行先はどこだっけ❓
たしかセミ好きの長谷さんに進呈するつもりだったと思うんだけど…。
💡そうだ❗、タイミングを逸して渡しそこねたんだよね。だから、きっとまだ三角紙に入ったままなんだろなあ…。

あっ、ここまで書いきてハタと思った。
もしかしたら肝心要の『くまモン』が何者なのかワカランままで、この文章を読んでいる御仁もいるやもしれぬ。
一応、くまモンの画像も添付しておくか…。

(出典『くまモン公式オフィシャルサイト』)

ちょうちょと戯れるくまモンなのだあー。

 
(出典『藤城清治ファンのページ』)

一番左のイラストなんかは、完全に『くまモンゼミ』と同じ配色だな。

とここまで書いてまた気づく。
コレって完全な脱線じゃないか。本当はくまモンゼミ、もといハグロゼミそのものについて書きたかったのに…。
( ̄。 ̄)ふぅー、妄想癖と脱線グセが全然なおってないじゃないか。行き当たりバッタリなのは相変わらずだわ。
取り敢えず気持ちを切り変えて進めよう。

調べてみると、ハグロゼミはインド、ミャンマー、タイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、ボルネオ、スマトラ、中国南部、台湾などに分布するチッチゼミの仲間のようだ。
ほうー、日本にもいるチッチゼミの仲間なのかあ。だから小さいんだね。
とは言いつつ、オラってチッチゼミの生きてる姿を一度も見た事が無いんだよなあ。
たしかチッチゼミって秋に発生するんだよね。でもって、『チッチ、チッチ…』とおよそセミらしくない鳴き方をするらしい。だから縁が無かったのかもなあ。チッチゼミ、1回くらいはこの眼で見てみたいよなー。

【チッチゼミ】
(出典『ふしあな日記』)

そういえば何年か前に知ったんだけど、年を喰うと高い音が聞きとれなくなるらしい。それが若者と年寄りの分岐点なんだとさ。
だから、ジジババになるとキリギリスやらコオロギやらのバッタ類やセミなど鳴く虫の声の一部が聞こえなくなると長谷さんが言ってたなあ…。比較的高い音で鳴くニイニイゼミはまだ辛うじて聞こえるが、もっと高い音で鳴くチッチゼミは全然聞こえないと嘆いていらっしやった。
あ~(|| ゜Д゜)、そういえばオラここ何年もニイニイゼミの声を聞いてないぞー。もしかしたら、既に一生チッチゼミの声が聞こえない体になってるのかもしれん…。声が聞き取れないのなら、一人では採集不可能じゃないか。さよなら、チッチー。

また話が逸れた。本題に戻そう。
学名の小種名sanguineaは、ラテン語のサングイア(血)から来ているらしい。スペイン語で言うところのサングレだね。なるほど納得の学名だすな。
因みに英名はRed-nosed Cicada。つまり「赤いお鼻のセミ」だね。まあ、コレも納得の範囲内だ。
ついでに言っとくと、台湾名は和名をそのまま漢字にしたものと同じ羽黒蝉。
命名は和名が先なのか台湾名が先なのかはワカラナイ。台湾の昆虫は、かなりの種が日本人によって命名されているので、和名をそのまま台湾名(漢字)に置き換えた種も多いからだ。
それでは中国ではこのセミを何て呼んでいるのかというと、コレが黒翅蝉。羽黒蝉と意味は全く同じだ。つまらん。

だが、調べていくと紅娘子(こうじょうし)と云う言葉に行き当たった。どうやらこのセミは漢方薬の材料になるようなのだ。乾燥したものを磨り潰して使うらしい。効能は活血、抗毒。狂犬病や腰痛、無月経に用いられるとあった。
更に読み進めると、何とこのセミ、カンタリジンなる毒を体内に含むらしいのだ。で、刺激すると皮膚から毒液を分泌すると書いてあるではないか❗その為、採取の際は手袋やマスクをつけるらしい。
エ━━━ ( ̄□||||━━━ッ❗❗❗、マジ❗❓
ワシ、素手で掴んだでぇ━━━━ (@_@;)

ぼおーっとした奴やったから、何も起こらんかったんやろね。多分、ふわっと掴んだのも刺激せずに済んだのじゃろう。ウリャー(#`皿´)とか言ってワシ掴みしとったら、💦どぴゅーとか毒液が飛んで目に入り、失明していたやもしれぬ。
危ねぇ、危ねぇ。やっぱ知らんもんは無闇に触ってはイケマセンなあ。
チャン、チャン。

                おしまい

追伸
何か散々引っ張っといて、酷いシメ方だなあ…。
まっ、いっか。

そういえばラオスでも似たようなセミを採ったことを思い出した。


(2011・4・17 ラオス・サムヌア)

別種だが、同じハグロゼミの仲間に違いなかろう。
一見してコイツも毒持ちだろうね。
よくよく考えてみれば、日本と違って東南アジアには派手なセミが多い。ド派手なアブラゼミなんかには毒が有ると聞いた事があるような気もする。
ようするに赤と黒とか、黒と黄色、オレンジ、黄緑色とかの配色の生物は『あたしゃ、毒ありまっせー。食うたら死にまっせー👿』と警告しておるのである。だから、あえてワザと目立つ色をしておるんでしょうな。

この画像を探してたら、あらま(◎-◎;)
もう1つ見つかった。

(2011・5・6 タイ・チェンマイ)

なあ~んだ、シッカリ以前にも採ってるじゃないか。
ホント、健忘太郎だね。
コイツらチビッコ蝉は全員、何れも標高1000m前後で採れたから、その辺りが垂直分布の中心なのかもしれない。そして、みんな草に止まっていたから樹上性のセミではなさそうだ。ほんでもって全員が鳴かなかった。基本的には鳴かないセミなのかもしれない。

それにしてもワテ、(|| ゜Д゜)毒ゼミ触りまくりやんかあ。
この時は毒瓶なんか持って無かったから、バリバリ生きてるのを手に乗っけてたりしてた。知らないって事は、怖いもの知らずって事でもあるんだね。そして、阿呆だ。

  
追伸の追伸
トゲナシトゲトゲを解説するのを忘れてた。

(註1)トゲナシトゲトゲ
トゲハムシ亜科の甲虫。この仲間はトゲを持つ種が多い事から、従来「~トゲトゲ」と呼ばれていた。しかし、トゲの無いものもあり、この名がついたと云うワケである。
でも、コレじゃワケワカンナイということでトゲナシトゲハムシと名付けなおされたらしい。けど、コレでもワケワカンナイぞーと云うことで、最近はホソヒラタハムシと云う名を提唱しているようだ。
でもここまできたら、もうトゲナシトゲトゲでエエんでねえの❓と思えてきた。だってトゲナシトゲトゲって、何だそりゃ❓って感じで面白いし、自家中毒を起こしている名前なんて滅多にないから、かえって記憶に残る。もう、その自己矛盾に満ちたネーミングは哲学的ですらあると感じ始めているくらいだ。ホソヒラタハムシなんて全然魅力の無い名前だ。ワシ、断然トゲナシトゲトゲに一票❗
因みに、トゲアリトゲナシトゲトゲなんて更にワケワカンナイ奴もいるらしい。正直、吹き出したよ。

もし、ハグロゼミに名前をつけ直すとしたら、ムネアカハグロゼミとかアカハラハグロゼミとつけるのが妥当な線なんだろうなあ…。
なあ~んか、それはそれでツマンナイ名前だよね。
 

夏が来る

 
先週の月曜日、たまたま『なるみ・岡村の過ぎるTV』(7月10日放送分)を見ていたら、「夏の名曲といえば?」と題して、最初に思い浮かべる曲の街頭アンケートというのをやっていた。
10~20代、30~40代、50代以上の各年代のベスト5を紹介してたんだけど、細かい順位は忘れた。
とにかく10~20代の1位は、湘南乃風の『睡蓮花』だった(ふ~ん、なるほどね)。
次の50代以上の1位は、予想通りのTUBE『シーズン・イン・ザ・サン』(50代以上というのはザックリ過ぎるけど、50代ならば確実に鉄板な曲でしょう)。
そして、最後に30~40代の発表。ここで何となく大黒摩季の『夏が来る』辺りが入ってくるのかなあと思った。だが、予想に反してベスト5にも入っていなかった。
因みに1位はサザンの『真夏の果実』だった。
そういえばユーミンの『真夏の夜の夢』も入っていなかったなあ…。ユーミンにしろ大黒摩季にしろ、40~50代括(くく)りにしないと挙ってこないのかもしれない。

まあいい。人には人それぞれの思い出の曲があるのだ。別に順位なんて関係ない。

大黒摩季の『夏が来る』を聞くと、サイパン時代を思い出す。
まだダイビングインストラクターの見習いをしていた頃は、よく新ちゃんのアシスタントについていたっけ。
新ちゃんは本当は新太郎と云う名で、実家は三宅島のダイビングショップだった。だから、幼少の頃から潜っていたと云うもうダイビングの申し子みたいな子だった。
勘が鋭くて、時々打合せしていたコースとは全然違うコースを選ぶんだけど、彼が泳ぐ先には巨大な一匹狼のバラクーダ(オオオニカマス)とか、まるで戦艦みたいに鎮座するモヨウフグとか、ステルス戦闘機みたいなバカでかいマダラトビエイ等々の大概は大物がいて、よく驚かされたものである。
新ちゃん曰く、海に入って泳ぎだした時にビビッと来るそうである。天才だなと思った。
だが、今では蝶採りの時にたま~にそういう時があるから、そういうのって解らないでもない。言葉で説明するのは難しいんだけど、ようするに野生の勘みたいなもんだね。何となく何か特別な奴がいると感じるのだ。

その新ちゃんが、ファンダイブでオブジャンビーチに向かう時によくこの曲をかけていた。
オブジャンビーチに向かう道は、突然眼下に青い海と空がガアーンと広がる。その時に限ってナゼかこの曲がよくかかったんだけど、もう『夏ぅー❗❗』って感じで最高な気分だった。アップテンポだし、気持ちがメチャンコ盛り上がるのだ。
そういえば、たま~に客が多すぎてダットラ(ダットサン)の荷台に乗せられた事があったなあ…。
仰向けに寝そべって空を眺めながら、この曲を聞いていると『嗚呼、オレって今南国にいるんだよなあ…。夏って最高だなあ。』とよく思ったもんである。
今思えば、とっても幸せな時代だった。

一応、YouTubeの動画を貼っておきます。
青いとこ、クリックです。

夏が来る 大黒摩季

ライブ版より、オリジナル版の方がシックリくるんだけどなあ…。でも、ナゼか貼り付け失敗。
オリジナルが気になる人は、自分で探してみてね。

どこかちよっとバブリーな時代の残り香がする歌詞はコチラ。

あれれ?、ナゼかコレもリンクが貼れないや。
これも申し訳ないけど、気になる人は自分で探してみて。

 
【オブジャンビーチ】
(出典『マリアナ政府観光局』)

サイパンのダイビングポイントといえばグロットだけど、自分が一番好きだったのはオブジャンビーチだった。
ここのポイントはリップカレントと云う特殊な地形で、エントリーもエキジットも波に流され易くて結構緊張感があった。それが程好い刺激になってていい。
もっとも、荒れてる時は客連れてるとマジ怖いんだけどさ。

【オブジャンビーチ・ポイントマップ】
(出典『MSCサイパン』)

奥に進むと白い砂が広がっているから、海がより青く見える。

(出典『Pop photos』)

で、そこにガーデンイール(チンアナゴ)が一杯いて、ゴーゴンとかメデューサの髪みたいにゆらゆらと妖し気に揺らいでいる。それはちよっと不思議な光景で、幻想的と言えなくもない。

そういえばガイドの時はよくダイビング後のレクチャーで、お客さんに『アレは全て地面の下で繋がってて、実を言うと一匹のガーデンイールなのだー。』とかアホみたいな冗談を言ってたなあ…。

【オブジャンビーチのガーデンイール】
OLYMPUS DIGITAL CAMERA/caption

記憶は数珠繋ぎに溢れてくる。
アシスタントの時で海が穏やかな日は、水面近く1~2mの水深でよくホバリングしてたっけ…。
縦に浮き、体の力を一切抜いてぼおーっと海の青を見ていた。その水深が最も海が綺麗に見えるのだ。
それはとてもとても美しい蒼のグラディエーションで、限りなく透明に近いブルーというのはああゆうブルーの事なんじゃないかなと思う。
自分の呼吸音だけが静かに聞こえてて、まるで違う惑星にいるかのようだった。

どれもが懐かしい思い出だ。
またいつかサイパンで潜りたいなと思う。

 
                  おしまい

 
追伸
そういえば、後に相棒の奥さんになる人にこの曲をダビングして貰ったんだっけ…。
多分あのテープ、探せばどっかにある筈。
探してみよっかなあ…。何かオリジナル版をあのテープで聞きたいなあ。

さあ、大好きな夏も半ばを過ぎた。
夏を満喫しなきゃ、損、損。

「謎のさかな」、第三形態へ

 
千葉ロッテの新マスコット「謎のさかな」について再々度書こうと思ったのだが、台湾ゆきの準備等で忙しくてついつい書きそびれちった。
しかし、せっかくTV中継を録画してまで写メを撮ったし、勿体ないので書こうと思う。それに帰国後、衝撃の映像が飛び込んできたのだ。もう書かざるおえないではないか。

この日6月9日のNHKBSのプロ野球放送ヤクルトVS千葉ロッテは、本放送とは別にBS1で「プロ野球 ゆる~く深く!」と題して謂わば裏ヴァージョンでの放送もやっていた。
これが面白い。年一回だけの放送形態なのだが、とにかく斬新なのだ。

画面が通常放送とは随分と違う。
基本は俯瞰とか横斜めとかの引きの画面なのだ。
しかも、球場ではなくてスタジオからの放送。

NHKアナウンサーの他に解説は元ヤクルトの宮本(内野手)と元千葉ロッテの里崎、ゲストは神スウィングの稲村亜美。

亜美ちゃんは中古車のCMに出てたから(グーネット ID車両)知ってる人も多いと思うけど、まさに神スウィング。
素晴らしいプロポーションを差し引いても、そのスウィングと投球フォームは限りなく美しい。理想のバッティングフォームとピッチングフォームって、こんなんやでと云うお手本なのだ。
お腹が真っ平らでスベスベそうなのもよろしいよね。
そういえば昔、ワシのバーのお客さんに顔も体もソックリな女性がいたなあ…。いや、オッパイに関しては亜美ちゃんを遥かに凌駕していた。ツンとしてて、形が完璧だったのだ。あんなにプロポーションのいい女は滅多にいないのに惜しいことしたなあ…。
後悔先に立たず。チ○○は立てる時に立てないとイケんね。カッコつけててもエエことなんかないんである。

そして、もう一人のゲストはナゼか電気グルーヴのピエール瀧(ミュージャン・俳優)。稲村亜美ちゃんは野球ができる女性タレントだから解るにしても、何で瀧さんなのだ?
この辺からしてゆるい(調べたら、元高校球児だったそうな)。球場グルメの紹介やウグイス嬢目線、チアガールとリリーフカーをバックグラウンドから撮したりというのも斬新だがゆるい。そして、何よりも会話がゆるい。時々、試合そっちのけになるのだ。
でも、理論派の宮本と里崎なだけに解説が深い。
里崎のプロのキヤッチャーでも捕球の瞬間は目を瞑る等とかのコメント、宮本のバント実践講座、グローブ講座なんてのは、なるほどでかなり深い内容だった。

5回裏が終了した。
いよいよ千葉マリンスタジアム名物の🎆花火と待ちに待った「謎のさかな」の登場だ。
今日は第三形態に変化してるかもしれん。とんでもない形態になってるかもしれん。もうo(^o^)oワクワクじゃよ。

画面が4分割になった。
これなら間違いなく「謎のさかな」が映るぞー。
民放だったらCM入るし、キモいマスコットなんぞフル無視されかねんのだ。
因みに右上のモニターに映っているのが第一形態の魚だそうな。魚だと歩けんもんなあ。球場を這い回るマスコットはいくらなんでもアカンやろ?納得じゃよ。

出た❗相変わらずキモいよなあ(笑)

左下に視聴者からのコメントが入る。
これがおもろい。

宮本が「6ー1で負けてんだから、お願いだから花火なんか見てくれるなよなー。」
と言っていたが、( ̄▽ ̄;)あちゃー、ちゃっかりヤクルトの選手は、のほほんと花火を見ている。連敗しまくってるのに緊張感も悲壮感も無さすぎ。
勿論の事、宮本から喝が入ったのは言うまでもない。

軽快に走る「謎のさかな」。
足が細いのがキモ可愛い。

おっぴろげジャンプ❗

🎵ランラランララン

ご機嫌のスキップなのだ。

お帰りの時間です。

サヨナラ、謎のさかなくん。
今日は残念ながら変態しなかったなあ。次回に期待しよう。

いやあ、それにしても左下の視聴者のコメントを見てると結構さかなに食いついてますなあ。

台湾から帰国後、衝撃の映像が入ってきた。
わちゃΣ( ̄ロ ̄lll)、何と既に第三形態に変化してるやないけー。

(出典『Full Count』)

(-“”-;)何じゃコリャ❗❓
人体型やんけ。骨❓
記事を読み進めると、どうやら食べられて骨になったそうな。何じゃそりゃ!?の設定である。一説によると、マーくんに食べられたらしい。

気になるので、動画も探してみるとあった(面倒臭いから貼り付けません)。
試合前、のっけから解説者(多分、里崎)が「試合よりそっちの方が気になる」とコメント。おー、広報で予告してたのね。

でもアレレー?、出てきたのは第二形態の「謎のさかな」じゃないか。どないなっとるのー❓

だが、見てるといきなりズルッと口から第三形態が出てきた❗
ギョギョ、キショッ(゜ロ゜;ノ)ノ❗❗
しかし、不覚にも笑ってしまった。

(三点共に出典『マリンブルーの風』)

キモ可愛いを越して、もう完全にキモい。
で、ポーズとるんかい❗❗❗

そして、帰りしなにナゼか再び脱け殻に潜り込み、第二形態に戻って帰っていかはった。
『ワレ、戻るんかい(*`Д´)ノ!!!』
思わず、ツッこんだよ。

まだまだ千葉ロッテマリンのマスコットから目が離せない。