鬼門の2月がようやく終わり、3月に入った。
まだまだ寒いけど暦の上ではもう春である。少し気持ちが和む。だけど3月も2月程ではないにしろ、毎年何かと調子が悪い。引き続き気をつけて過ごそっと。
鬼門の2月はブログをワードプレスに移設するゴタゴタで煩悶、無間地獄に陥っていた(まあ、今も状況はそう変わらないんだけどね…)。そういうワケで心労募り、記事をあまり書けなかった。ゆえに冬の献立の画像が一杯溜まっている。もったいないので、ジャンジャン記事にアップしていこう。
先ずは鴨鍋である。今冬は二度鴨鍋をつくっているのだが、今回は最初の分です。
具は鴨の他に豆腐、金時人参、水菜、霜降り平茸、そして鴨といえば忘れてはならない「鴨が葱しよってきた」の葱である。ほでもって、葱は葱でも九条ねぎなのさ。もう気合い、入っちやっているのである。
鴨は青森産の合鴨ロースである。
どうです、このエロチックさ。身が分厚くて、如何にも美味そうだ。否が応でも期待値が上がる。ちゃんとつくね殿がいるのも嬉しい。鴨のつくねって、美味いんだよなあ…。軟骨入りなら尚良しなんだけど、見たところ入ってなさそうだ。まあ、それでもテンションは全然落ちない。何てたって今年最初の鴨鍋なんである。期待値はパンパンに膨らんどるのだよ。
え~と、勿論のこと貧乏人は例によっての半額品ゲットである。
この量で529円なら安いよなあ。ちゃんと出汁がついているのも嬉しいよね。
小振りの土鍋を出してきて、火にかける。先ずは豆腐から入れて、時間差で金時人参、九条ねぎの白い部分、霜降り平茸、つくね、水菜と投与していく。
よく具材を全部ダアーッと入れてしまう輩がいるが、(#`皿´)絶対に許しまじである。具材それぞれに火の通る時間が違うからだ。鍋をつくるには、それなりに繊細さがいるのだ。ゆえに鍋奉行は必要なのである。但し、優れた鍋奉行ね。アホな鍋奉行が仕切るとロクな事がない。つまり鍋奉行たるもの、食材の基本的な知識があって、火の通り具合の頃合いを感知する能力がある者でなければならない。そして、それなりの人格も具わっていなくてはならぬ。強権不遜な者が仕切ると楽しくないのだ。周りに信頼されている者でなくてはスムーズに事は運ばない。
そういえば昔、店でよく鍋パーティーをやってたなあ…。
確か「てっちり(ふぐ鍋)」の時に、平野さんが皿にあった全ての具をザアーッと鍋にブッ込んじまった事があった。で、グルメのマー坊が怒っちやって、一口も食わなかったんだよね。マー坊、カウンターに来てグチグチ拗ねてたよなあ。
記憶は数珠繋ぎになる。
鍋奉行で思い出した。毎回、5チームくらいに分けて鍋をしてたんだけど、具材は全く同じなのに、それぞれの鍋の味が全く違うのにはすごく驚いたっけ。雑炊をする時点での出汁の色が見事なまでに違うのだ。一方は澄んでいて、一方はドロドロだったりする。当然、出来上がった雑炊の味も変わってくる。正直、それまでは「鍋奉行なんて誰がやっても変わらんやろ。」と思ってた。鍋奉行の存在に懐疑的だったのだ。
この一件以来、鍋奉行を真面目につとめさせてもらってます(`ー´ゞ-☆
話を鴨鍋に戻そう。
具材を順番に入れて、そして最後に主役の鴨ロースを投入する。
鴨は火入れが難しい。身がすぐに硬くなるのだ。それも思った以上に火が入るのが早い。だから、ミディアムレアに仕上げるのは細心の注意が必要だ。
(^o^)vうみゃーい!
噛むほどに鴨の旨味が口に広がってゆく。
お次は葱と一緒に食す。
キター( ☆∀☆)ーッ!鴨とネギの組み合わせは、やっぱ間違いないよね。
そして、鴨つみれ。
軟骨は入ってなかったけど、これも旨いなあ(о´∀`о)
まだまだ鴨の旬だから、めっけたら迷わず買うべしですよd=(^o^)=b
追伸
次回は鴨の芹鍋を紹介します。