侍ジャパン、第2戦である。
ここで勝利すれば、ほぼ第1ラウンド突破だ。
相手はオーストラリア。
2004年のアテネ五輪 準決勝で煮え湯を飲まされた相手である。ここは何としてでもリベンジしてもらいたい。
今日は日本が先攻だ。
1回表。青木、菊地の連続ヒットでノーアウト1、2塁にするも、後続の3、4、5番が打ち取られる。
三振した筒香の打ち方が気になる。多分、レフトに流そうと思ったのだろうが、最近引っ張り気味のような気がする。筒香は反対方向に強い打球を打つのも持ち味の一つなのだが、それが鳴りを潜めている。調子を崩さなければいいのだが…。
日本の先発ピッチャーはエース菅野。
大崩れはしないピッチャーだから、そうは打たれないだろう。問題は球数。コントロールが良いし、できるだけ長い回を投げて貰いたい。
その菅野が2回にライトにホームランを打たれる。
詰まった当たりだし、打ち取ったと思われたが、スタンド最前列に吸い込まれた。
外人はパワーがあるから恐い。少々打ち損じてもスタンドに持っていく力があるのだ。
日本はようやく5回に反撃に出る。
坂本のツーベースと鈴木のヒットで2、3塁として、松田が犠牲フライを打って同点とする。
熱男、今日もやってくれるね。今のところ日本のラッキーボーイって感じだ。
ところがどっこい、その裏の5回裏がエライこっちゃの展開になってゆく。
ここまで順調に投げてきた菅野がいきなりデッドボールを与えてしまう。嫌な予感がムクムクしてくる。
で、何だか知らんけどオーストラリアのバッターが急にやたらとファールで粘り始める。1アウトを取るものの、この回3人目の打者にも粘られて、結局ショートへの内野安打を打たれて1、2塁となった。次打者に何球か投げて、ここで球数制限になって降板。
替わりに出てきたのが岡田。
でも、顔を見た瞬間にこりゃマズイと思った。おもいっきし顔が強張っているのである。
案の定、一球目に抜けた球が大きく高めに外れた。そして、次の一球は反対にとんでもない1バウンド暴投になった。労せずして、ランナーは2、3塁に進塁。
あっという間に、球場内に不穏な空気が漂い始める。そして、ストライクが入らずフォアボールを与えてしまい、1アウト満塁に。
(|| ゜Д゜)おいおいである。
すかさすベンチを見たいところだが、TVだからそういうワケにもいかない。
ここはピッチャー交替やろ?小久保の野郎、無策かよ❓てめぇ、やっぱりアホだな(-_-#)
と思ってたら、権藤コーチがようやくベンチから出てきた。
当然、ピッチャー交替かと思いきや、何と続投。
権藤の爺さん、しかも岡田にろくに声を掛けずにソッコーで帰っていきよった。おいおいである。爺さん、もうろくしとるんやないか?岡田の顔、完全に引きつっとったやないけ。こんな時は、小久保よ、お前が出てきて励ませや。ワレ、見殺しかよ(#`皿´)
岡田、もうガチガチだ。次打者にも2球連続で糞ボールを投げてしまう。
これで、何と6球連続ボールだ。しかも、全部明らかなボールとわかるような球だ。岡田の顔は真っ青だ。
何故に小久保、ピッチャー交替せんのや?お前、貴重な左の岡田を潰す気か?まさか、可愛いらしい岡田にメイク❤ラブを断られたとかではないだろうな、小久保ーっ(◎-◎;)❓
(ToT)うえーん、そんな冗談カマしとる場合やないやんけー。大ピンチやんか。ここで大量点を取られたら、下手したら試合は半ば終わってしまうぞ。
そんな時だった。ショート坂本の励ましに続いてキヤッチャーの小林がマウンドに駆け寄ってきた。
何事か言葉を岡田にかけている。
『岡田さあー、監督の事はもう気にすんなよ。コレは絶対にあの人の大好きな放置プレーに決まってるよ。無視して集中していこうぜ!』
などと言う事は絶対に小林は言ってないだろう。
大方、『ど真ん中に何も考えずに投げればいいから。』とか、そんな事を言ったのだろう。
しかし、岡田の顔に笑顔が戻った。
コレで光がちよっと射した。
もしかして、岡田と小林ができてるのか(◎-◎;)?
左手から強く放たれたボールはストライクゾーンへ。
ほぼ真ん中だ。祈るような気持ちで、打者のスウィングを凝視する。
バットに弾かれた打球はセカンドへ。素早くさばいた菊地が坂本へ。そして、坂本が流れるような美しいスローインでファーストの中田へ。
4ー6ー3のダブルプレーがキレイに決まったあー❗
もうダメかと思ったが、これ以上望めない終わり方だ。
良かったねー、オカダー(;o;)、良かったねー(ToT)、侍ジャパン❗
見ると、岡田がヘロヘロで帰ってきてた。
もう体に力が入らんといった感じだ。余程のプレッシャーだったんだろうな。
それにしても、凄いのは小林だ。アレは隠れたファインプレーだろう。もしも小林がマウンドに行ってなかったら、まず間違いなく岡田はフォアボールを出していただろう。確実に押し出しで勝ち越されていた。その辺がバカ大野とは違うのだ。
6回からは千賀がマウンドに上がった。
自分が、侍ジャパンの中で最も期待しているピッチャーだ。
期待通りに三振バシバシ取って、6、7回をピシャリと抑えた。解説者の誰かが言ってたけど、全ての持ち球がいい。特にあの落差のあるフォークボールはメジャーリーガーでもそうそうは打てないんじゃないかと思う。
7回表。今までノーヒットだった中田のソロホームランがレフトスタンドにスッ飛んでいった。
何かスタンドは、やんやの大喝采。誰もが待ち望んだホームランだからだろう。
皆は中田が打てない事を心配していたが、自分はそのうち打つだろうと思っていた。なぜなら、ボール球を振らなくなっていたからだ。大事なところで盗塁したりと、それなりにチームにも貢献していたしね。
とにかく、これで2ー1と勝ち越した。
それにしても、国際大会は何か重苦しいよね。後半、まだまだ何が起こるか分からない。
8回表。その重苦しい雰囲気を吹き飛ばすかのような4番筒香のツーランホームランが飛び出した。
ライトスタンドに運んだ打球は、もう技ありとも言えるような一発だった。内角の球を体を開いてバットのヘッドを遅らせてライトポール際に放り込んだ。いやいや凄いよ、筒香おじさん。
8回裏は宮西がマウンドにのぼった。
宮西は対左打者用の1ポイントリリーフのイメージがあるが、実をいうと右打者にもあまり打たれていない。ベテランだし、スライダーの使い方が上手いよね。だから、宮西も信頼出来るピッチャーだ。
予想通り、8回裏をシッカリと抑えてくれた。2次ラウンドでは、もっと積極的に使って欲しいピッチャーだ。
そして、最終回のマウンドには、予想通り牧田が送り込まれた。
でもさー、牧田の抑えって疑問なんだよなあ…。自分的には千賀を抑えにするのが一番いいのではないかと思う。
望みは先発ピッチャーが4回か5回まで投げてもらって、そこから牧田➡松井(コントロールが悪いからリリーフは恐いけど、楽に投げれるところで起用すれば活躍すると思う)➡宮西と繋いで、最後に千賀が閉めるのが理想的なんだけどなあ…。勿論、間にもう一人挟んでもよろし。だったら、秋吉か岡田か…。平野と則元、増井は何か恐いんだよなあ。藤浪も信用しきれないしさ。
そんな事を思っているうちに、三振で試合終了。
今日の牧田は3人で抑えたが、まだどっか信用できないんだよなあ…。
スコアは4ー1だけど、点差以上に緊迫した試合だった。5回の攻防なんて、一つ間違えれば違う展開になっていた事は、充分に考えられる。これから先はミスしたチームの方が敗れてゆくだろう。
まあ、これで1次ラウンドの予選突破は間違いない。
取り敢えずはおめでとう、侍ジャパン。
追伸
中国戦も牧田が抑えなら、考えちゃうよなあ…。