WBC2017 侍ジャパン準決勝 VS アメリカ

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負けた…。
侍ジャパン、準決勝で散る。
(-。-;)ガックシだよ。

だから、正直なところ今さら文章を書く気にはなれない。
でも、やり始めた事は最後までやろうと思う。
というワケで、最後のWBC私的解説です。

え~と、最初に謝っておこう。
今まで結構ボロカス言ってきましたが、小久保監督、ごめんなさい。今日の采配は素晴らしかったと思うよ。負けたのは選手が活躍しなかっただけで、采配は的確且つ大胆だったと思う。

それでは順を追ってゲームの流れを解説していこう。
例によって画像はABC放送のTV中継をお借りしました。

日本の先発メンバーは以下の通り。

これが日本のベストオーダーだと思う。
だから納得だ。

先発ピッチャーは菅野。

ここがちよっと不安なところだ。
菅野はあまり良い結果を残していないからだ。球が全体的に高めだし、武器のスライダーを結構打者に見極められているという印象がある。
しかし、何と言っても日本のエースだ。託すしかあるまい。

1回表。
菅野の顔を見ると、今までの試合よりかは大丈夫そうだ。開き直ったのかもしれない。
ファースト中田のファインプレーなどもあって、三者凡退。初回をすんなり切り抜けられたのは大きい。これで菅野も落ち着いてピッチングしてくれるだろう。

1回裏。
先頭山田がデッドボールで出る。
二番菊地は送りバント。

そして、三番青木がボテボテのセカンドゴロ。
その間に山田は三塁に進塁。

青木くん、最低限の仕事はしたと思うけど、キミはそんなんばっかやないけ。進塁打を打ちに侍ジャパンに参加したワケではあるまい。たまにはタイムリーヒットを打ってくれよ。打率は1割台。大リーガーが一番のブレーキになってどないすんのん。

四番筒香は球をとらえるも、レフト正面の当たりで無得点。

2回裏。
一死後、坂本のボテボテのピッチャーゴロが内野安打になるが、松田のサードゴロでダブルプレー。またしても無得点に終わる。

3回裏。
一死後、小林がレフトにポテンヒット。

相変わらずのラッキーボーイ振りだ。

だが、山田のショートゴロでセカンドフォースアウト。
その後、山田がセカンドに盗塁するも、菊地がサードゴロに倒れて無得点。
こういう拙攻が続くと流れが悪くなるんだよなあ…。

4回表。
言わんこっちゃない。
一死後、名手菊地がまさかのエラー。

弾いたボールが外野に転々と転がり、ランナーはセカンドへ。

どうした菊地⁉
3回表のダブルプレーの時にもセカンドベースを踏まなかったりと、明らかにプレーに生彩を欠いているじゃないか。

菅野は次の打者を三振に切って取る。
問題はその次の打者だった。ここに勝負の隠された鍵があったのではないかと思う。

菅野はポンポンとツーストライクを取り、あっという間に打者を追いこんだ。正直、これでピンチを脱せると思った。
しかし、そのあとがいけない。4球連続ボールでフォアボールを出してしまう。打ち取れた打者だけに、これが痛かった。

最後は低めに外れるスライダーだった。
小林、なぜか菅野の時はスライダーばっか投げさすんだよね。通用してるんだから、もっとストレートを投げさせればいいのに…。

そして、レフトにヒットを打たれて1点を先制される。

菊地のエラーが痛かったが、でもチームは今まで何度も菊地の守備に助けられてきたのだ。文句は言えまい。
それよりも、あのフォアボールさえ無ければと思う。

6回裏。

菊地のソロ・ホームランが、ライトスタンドの最前列ギリギリに飛び込んだ。
ライトがジャンプしてグラブを出したタイミングを見て、てっきり捕られたものとばかり思ったから、一瞬、何が起こったのか解らなかった。スロー画像で見ると、グラブの先を僅かにかすめてスタンドインしている。

d=(^o^)=bイエーイ❗
どうあれ、これで同点さあ。
菊地、アンタ凄いよ。エラーも帳消しだ。

7回表から千賀が登板した。
期待通りに三者三振に切って取る。
これで日本に流れが傾くんじゃないかと思った。

だが、8回表一死後から連続ヒットを打たれて、2、3塁に。
そして、ここで日本は満塁策を取る。

どひゃあーΣ( ̄皿 ̄;;
だが、松田がまさかのサードゴロをポロリ。悪夢のようなエラーが出た。

これで1ー2と再びリードされた。
終盤に来てのこの失点は重い。

だが、松田にも文句は言えない。
彼も今まで日本の勝利に何度も貢献してきたのだ。
これが青木や鈴木だったら、確実にΣ( ̄皿 ̄;;キレてたけどさ。

8回裏。
小林の代打に内川が出てきた。
まあ、期待せずにちよっとだけ期待しよう。

しかし、驚いた事に打ってくれたよ。

ライト前にクリーンヒットだ。
俄然、💓ドキドキしてきた。ここで逆転して、9回表を牧田が締めてくれれば最高の勝ち方じゃねえか。

山田の送りバントでワンアウト二塁になる。
そして、打者は菊地。
たのむ菊地、美味しいところを全部持っててくれ❗

しかし、あえなく三振。

で、又してもチャンスに青木や。
おい青木、最後くらいはエエとこ見せたってくれや。
打ってくれたら、今までの不振は全部忘れて水に流す。

結局、青木はフォアボールを選んで二死二塁となった。
そして、頼れる四番・筒香に打順が回ってきた。日本にとっては願ってもない展開だ。

ここでアメリカはピッチャーを替えてきた。
めっちゃ投げ方が個性的な変則ピッチャーだ。

サイドハンドから手投げみたいな感じで投げてくる。そして、最後は飛び上がるように跳ねるピョンピョン投法だ。投げ終わった形が、まるでイヤミのシェーみたいになるのだ。或いは「花の応援団」の青田赤道の「クエックエッケー」ポーズみたくなる。笑ってまうわ。

でも笑ってる場合ではない。
ちよっと嫌な感じだ。出来れば、前のピッチャーの方が良かったなあ…。
変則ピッチャーって、初めて対戦した時は中々タイミングが取りずらいのだ。

対する打席の筒香を見る。
あれっ(゜ロ゜;⁉、何か変だ。
見てると、何かセカセカしてる感じがする。ルーティーンの構える前の、バットを回す動きが普段より速いような気がしてならない。だからかなのか、いつものようなドッシリ感が見受けられない。
こりゃ、厳しいかもしんない。

打った瞬間は、ライトスタンドに行ったと思った。タイミングが合ってたからだ。
だが、平凡なライトフライ。スロー再生で見てみると、タイミングは確かに合っていたが、バットの根元だった。そりゃ、詰まるわな。

9回表。
ピッチャーは平野。
先頭打者を三振に打ち取ったところで、宮西にチェンジ。多分、次打者が左バッターだかろだろう。
だが、その宮西が二塁打を打たれる。
ここでピッチャーは秋吉に交代。宮西はワンポイントだった筈だから、これも予定通りだろう。

秋吉は落ち着いて後続を断ち、無得点で切り抜ける。
宮西が二塁打を打たれたものの、采配としては納得できるリレーだ。

そして、いよいよ背水の9回裏が始まった。
心の中で悲痛に叫ぶ。
たのむ侍ジャパン。日本の全国民に歓喜と感動を与えてくれ❗

だが、中田はピッチャーゴロ。
次の坂本は簡単に初球を打ってショートゴロ。
あっという間にツーアウトになった。

そして、三人目に打席に立ったのが、タイムリーエラーをした松田だった。
神様は悪戯だ。最後に松田に挽回の機会を与えて下すった。
だが、もしキミがここで打たなければ、戦犯のままWBCを終える事になる。残酷な結末になるかどうかは、松田自身にかかっている。

しかし、顔を見てアカンなと思った。
緊張感が限界に達していて、心ここにあらずである。目が泳いでいるように見える。こういう時は大概がダメだ。

初球のアウトコースのスライダーを空振り。
2球目は高めのツーシームを空振り。
もし次にスライダーが来たら、終わりだなと思った。
案の定、糞ボールのスライダーを振って空振り三振。

ゲームセット。
同時に日本のWBCは終わった。

茫然とする選手たち。
松田の目も虚ろだ。

しかし、松田を責める気にはなれない。
再度言うが、松田はここまで活躍してくれていたし、ベンチも盛り上げてくれたからだ。
松田よ、ありがとよ。

それに打線が散発4安打じゃ、勝てる方がオカシイ。
しかも、そのうちの2安打はボテボテの内野安打と外野へのポテンヒットだ。良い当たりといえぱ、菊地のホームランと内川のライト前ヒット。そして、秋山のピッチャーライナーくらいしか記憶がないもんな。

小久保監督のインタビューが始まった。

敗者の将として、立派な受け答えだった。
小久保さん、アンタの今日の采配にミスは一つも無かった。全試合中のベスト采配だったと思うよ。
今まで夢を見させてくれて有り難う、小久保監督。
そして、お疲れ様でした。

 

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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