『西へ西へ、南へ南へ』第5話

ー蝶に魅せられた旅人アーカイブスー

いやはや驚いた事にアメブロには第5話が掲載されていない。
どうやら「第五番札所」の回が前後編に分かれている事に気づかずに後編のみをアップしたようだ。重要な回なのにね。よくぞスッ飛ばしたものだ。
だから、第5話は謂わば幻の第5話ってワケだね。

でも正直、心が折れそうになった。なぜなら、どっかに埋もれている原稿を探さねばならないからだ。もし見つからなければ、昔の彼女の誰かに連絡をとらねばならない。連絡もしにくいし(どうせ酷い事をしているのだ)、たとえ連絡したところで原稿が残っているかどうかも分からない。自然、億劫にもなってくる。だから、よっぽど連載を打ち切りにしてやろうかと思った。

でも、一応探したら昔の携帯電話が出てきた。幸いな事に起動もした。そして、何と原稿も残っていた。
というワケで旧い原稿をシコシコ書き移してゆく事にしよう(コピペ出来ないから物凄く大変そうだけど…)。

それでは幻の第5話の始まり始まり~。

      ー捕虫網の円光ー
    『西へ西へ、南へ南へ』

  第五番札所 南国の紅い流れ星

 
2011年9月12日

いつしかフェリー乗り場のロビーには、誰もいなくなっていた。
それぞれがそれぞれの落ち着くべく場所、自分の家やホテルに向かったのだろう。

ホテルを予約していない男には行くあてがない。
午前5時に宿の誰かを叩き起こして嫌われるのもイヤだ。せめて7時くらい迄はここで時間を潰そう。ここなら少なくともクーラーだけは効いている。第四番札所の原稿でも書いていれば、時間も費えるだろう。

美しい朝焼けを眺めながら書き進める。

 

 
7時に名瀬市街に向かって歩き始めた。
遂に来たと云う高揚感とこんなとこまで来てしまったと云う軽い後悔とがない交ぜになった心持ちで海岸線を歩く。

市街地に入ってから宿に電話を入れる。
一発で決まった。
「あづま屋」素泊まり一泊 2500円。
簡単に言えば、飯なしの民宿だ。設備的にはこの値段なら、まあ良い方だろう。唯一の欠点はクーラーがコイン制だということである(150分 100円)。

ひょんなことから、宿のおやじが奄美で一番最初にダイビングショップを始めた事がわかり、驚く。
あえて尋ねなかったが、もしかして師匠とも知り合いかもしれない。
実をいうと、男は奄美大島に訪れるのが今回で三回目になる。過去二回は何れもダイビング・インストラクターをやっていた頃の事である。まだ蝶採りを始めていなかった。

それにしても此処のおやじ、侮れない。持っている玉の柄(竿)を見て、釣りだと言わずに『蝶?』と言ったのには驚いた。

8時半まで部屋で原稿を書き、出来立てほやほやの第4話を読者に送信する。
そして、ササッと5分で用意してスクランブル発進した。船旅で疲れてはいるが、蝶を求める心の方が遥かに強い。もうそれは恋愛感情に近いものだ。望みの蝶に会うことが全てにおいて優先されるのだ。

今回のターゲットはアカボシゴマダラ。
彼女の存在が、はるばるこの島まで男を誘(いざ)ってきた。

【アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)】
学名 Hestina assimilis shiraki。
近縁種ゴマダラチョウに似るが、後翅に赤い輪紋があることにより容易に判別される。
日本では本来、奄美諸島のみに産する固有亜種。
しかし、近年は中国の大陸亜種(a.assimilis)が関東地方に流入し、急速に分布を拡大しており、近似種のゴマダラチョウを圧迫しているという。これが人為的な放蝶なのは明らかだ。つまらん事をする輩もいるものだ。
しかも、この中国の亜種、奄美大島亜種の鮮やかな赤紋とは違い、赤紋がいやらしいピンク色なのだ。そして、輪紋がだらしなく潰れていて下品。場末のピンサロの姉ちゃんみたいで全然美しくないから、男はその存在を絶対にアカボシゴマダラと認めない。アカボシゴマダラに憧れていた者としては、あんなものがアカボシゴマダラだと思われるのは忸怩たるものがある。日本における美蝶の一つだったのに、コイツのせいで確実にアカボシゴマダラのブランド力は下がったと言えよう。
発生は4月、6月、8月、及び9月中旬から10月。
幼虫の食樹はリュウキュウエノキ(クワノハエノキ)。

第二のターゲットは、アマミカラスアゲハ(オキナワカラスアゲハ奄美亜種)。そして、第三のターゲットはイワカワシジミだ。
アマミカラスは後翅の帯状紋が発達しており、美麗。
イワカワシジミも奄美大島のものが特に美しいとされている。

宿のおやじから近くに24時間営業のスーパーマーケットがあると聞き、まずは朝昼兼用の飯を買いに行く。
おにぎりを二つ買って、はやる心で歩き出す。

今日は街のすぐ背後にあるらんかん山(くれないの塔)か拝山に行く予定だ。
こんな市街地近くにもアカボシは棲息しているようだ。元々、里山の蝶だから不思議ではないのだが、感覚的にはちよっと驚きだ。この島はそれだけ自然が豊かなのだろう。

先ずは拝山に行った。
宿から歩いて15分程でポイントに着いた。
九州も暑かったが、当たり前だがもっと暑い。亜熱帯特有のねっとりとした湿気も相俟ってか、直ぐに滝のように汗が流れ出す。九州では秋の兆しもあったのに、完全に真夏に逆戻りだ。

 

 
期待に反して、蝶影は薄い。
クロマダラソテツシジミだけがアホみたいにいる。
数年前までは珍品迷蝶だったが、今やゴミだ。

  
【クロマダラソテツシジミ】
(2016.10月)

 
あとはモンキアゲハくらいしか飛んでいない。ヒマつぶしに網に入れる。みんな羽化したての新鮮な個体だ。
しかし、興味がないから全部リリースしてやる。

糞暑くて早々とグッタリとしていたら、突然、ハイスピードでアマミカラスアゲハが目の前に現れた。
瞬時に反応して鮮やかに決まったが、尾状突起(尾っぽ)の片方が千切れていた。おまけに擦れ個体でガッカリする。時期が合わなければ綺麗な蝶は採れない。不安が頭をもたげる。
南国を象徴する佳蝶、ツマベニチョウもボロ。
そして、憧れのアカボシゴマダラの姿は全く無い。
ダメな所で粘ったところでダメだ。判断の遅い愚図は果実を得られない。
10時過ぎ、ウスキシロチョウの銀紋型のキレイなのだけを三角ケースに収め、諦めて下山した。

下まで降りてきたら、網を持った青年がいた。虫屋だ。
暫し雑談する。千葉の人で、もう1週間も奄美にいるそうだ。
『何を採りに来たんですか❓』と尋ねたら、『何でも。』という答えが帰ってきた。
アカボシについて訊いてみたら、アカボシはまだ一度も見ていないと言う。やっぱり少し発生期には早かったか❓不安がよぎる。
晩飯に誘ったが、レンタカーで寝泊まりしていて、飯はカロリーメイトだと言われたのでやめた。そういう人と飯を食っても楽しくない。

すぐ隣の大島支庁舎前で、惰性でウスキシロチョウを採っていたら、ちよっと不思議な雰囲気のおじいが近づいてきて、いきなり目の前の木の葉っぱを指さし、『これ、食草。』とおっしやった。
更にコレコレと指さし、あっという間に幼虫を見つけて、『1令幼虫だ』と呟く。
するってえと、この木がナンバンサイカチ❓それとも園芸種のゴールデンシャワーかな❓多分、支庁舎に植えられているくらいなんだから、綺麗な花の咲くゴールデンシャワーだろう。尋ねようとしたら、既におじーは歩き始めている。まっ、いっかと思ったら、おじーは暫く歩いてからふわっと振り返って、おいでおいでする。何となく手招きされるままに歩み寄る。
ついてゆくと、ひょいひょいと支庁舎の敷地内に入ってゆく。おじー、どこ行くの❓
そして、迷うことなく何やら細い通路に入ってゆく。半信半疑で後ろをついてゆく。おじー、何者❓

路地を抜けたら、目の前に小屋が現れた。
入口の横に看板が掛かっている。
『大島支庁 ハブ対策室』。
なぬっ(゜ロ゜;⁉、おじーはそのまま建物へと入ってゆく。一瞬躊躇したが、続いて入る。
すると、おじーにスタッフ達が挨拶する。何とおじーは大島支庁のハブ対策室の室長だったのだ。

檻の中には沢山のハブがいた。
Σ( ̄ロ ̄lll)ゾワッ❗
そっか…(^_^;)アハハ。すっかり忘れていたが、奄美大島には毒蛇ハブがいるのだ。しかも、本ハブだ。そして、本ハブの中でも奄美大島のものが一番デカくて最強だと言われている。
あちゃー、今回も危険なミッションかよ…( ̄▽ ̄;)
虫捕りって、リスクあんなあ…。

そん事を考えていたら、袋を持ったおじさんが入ってきた。
袋の中身はどうやらハブらしい。奄美大島では捕獲したハブをお役所が買い取るという制度があると聞いた事がある。それだけハブの被害が多いって事でもあるんだろう。Σ( ̄ロ ̄lll)ヤバいぞ、奄美大島。

袋の中には7匹のハブが入っていた。でも小さい。
その場で2万8千円が支払われた。何と買い取り価格4千円である(現在はもっと下がっているそうだ)。
こんなチビハブで2万8千円ってボロ儲けじゃないか。訊くと、買い取り価格に大きさは関係ないそうである。
『こんなん仕事に出来るんちゃいますのん❓』とおじーに尋ねたら、実際職業にしている人も結構いるらしい。住民も小遣い稼ぎ感覚で捕獲しているようで、タクシーの運転手などは必ず蛇の捕獲用具をトランクに入れているという。

それにしても臭い。室内にケダモノの悪臭が立ち込めている。蛇って無臭なイメージだったが、臭いんだ…。

お茶を御馳走して戴き、雑談が続く。涼しいし、蛇が臭いこと以外は快適だ。
袖すりあうのも多少の縁と言うではないか。どうせ今日はアカボシは無理そうだし、まあいいや。

昼過ぎ。少し体力も回復したので、おじーにお礼を言い、らんかん山に向かう。

らんかん山も拝山と同じようなもんだった。蝶影が薄い。
仕方なしに猫と遊ぶ。
猫と遊ぶのは好きだ。腹をさすってやると、気持ち良さそうに目を細める。

 

 
遊んでいたら、アマミカラスがふわりと何処からともなく現れた。
咄嗟に網を拾い上げ、ダメ元で慌てて振ったら、キレイに入った。

 

 
今度は、ほぼ完品。♂だ。
やっぱり羽が傷んでいないものは、ドキッとするくらいに美しい。

しかし、相変わらずアカボシの姿は見えない。
午後1時20分。半ば諦めて山道を歩いていたら、横の灌木から驚いた蝶が飛び出した。
そして、2mくらい先の枝先にとまった。

うわっ(゜〇゜;)、アンタやん❗❗
まごうワケがない。白黒の格子模様に流れるような赤の輪っかの列。間髪入れずに網先が動いた。キレイに振り抜く。

 

 
想像していたよりも小さい。
だが、それでも一目惚れだよ(≧∀≦)

美人蝶だ。指先が震える。
白黒のコントラストがハッキリしていて、エッジが効いている。それを鮮やかな赤が更に引き締めている。

だが、何か呆気ない幕切れでもあった。
アカボシゴマダラは夕方にテリトリーを張ると聞いていたから、これからが本番だと思っていたのに、いきなりの出会い頭だ。しかも、ほとんど間を措かず網を振り抜いたから、緊張している暇もあまり無かった。
この見つけた時から網を振るまでの間が蝶採りのクライマックスであり、醍醐味なのだ。その先にはエクスタシーか絶望がが待っている。だから心が千々に乱れ、心拍数もハネ上がる。謂わば、この刹那が手に汗にぎる瞬間でもあるのだ。
正直、朝からのこの展開だと、もっと苦労する事を予想していた。それが予想だにしなかった展開で、わりかし簡単に手にする事が出来た。採れてホッとはしたが、でも何だか複雑な気持ちだ。簡単に採れるに越したことはないが、とこか拍子抜けなところがある。心は、どうやらもっと高いハードルを望んでいるようだ。

でも、よく見ると反対側の羽が破れている。
残念だが、これで逆にモチベーションが取り戻せる。完品を採ってこそ、ストーリーは完結するのだ。

とはいっても、この破れた個体をどう解釈すべきかと思い悩む。破れてはいるものの、比較的鮮度が良いから判断が難しい。
もう発生しているんだなと最初は安心したが、この状態では何とも言えぬ。最盛期の8月に羽化する筈の個体が、たまたま遅れてこの時期に出てきたものを偶然に捕まえたという可能性も否定できない。
それに、もし9月の第4化目が発生しているのなら、有名産地なんだからもっと数を見かけてもよい筈だ。
いや、もしかしたら6月以外は個体数が少ないと云うから、こんなもんなのか?だとしたら、相当少ないって事になる。そんなに採集難易度が高いのか❓
虫屋の青年もまだ一度も見てないと言ってたし、そういえば宿のおやじも『アカボシ、昔に比べて最近はとんと見かけなくなったねぇ。』とも言ってた。確かに減ったと云う話は文献など巷でもよく聞く。

頭の中が整理できないままに山道を歩く。
だが、指標となる次のアカボシには出会えない。
次第に不安が募ってゆく。

腕時計に目をやる。
針は、いつの間にか午後3時半を指していた。

                   つづく

  
ー追伸ー
ハブの件(くだり)なんかは、かなり説明不足だったし、他もちょこちょこ訂正加筆した。だから、結局書くのにかなりの時間を擁した。
次回は美味い食いもんが一杯出てきます。
でも、もしかしたら2回に分けるかもしれない。

 
追伸の追伸
1年ぶりに読んだが、結構面白い。
でも当時は完璧な出来だと思っていたか、やっぱり手を入れる所はちょこちょこと見つかる。
てにをはの間違いや誤字脱字もあったし、気に入らないので一部つけ足したり、削ったところも有りです。
文章を書くのは、思った以上に難しいよね。

WBC2017 侍ジャパン第6戦 VS イスラエル

いよいよ2次ラウンド最後の試合、イスラエル戦である。
この試合に勝てば、2次ラウンドの1位通過が決まる。負ければプレーオフとなる。あれっ?、負けても4点差以内なら予選突破だったっけ?
まあいい、ようは勝てばいいんである。

イスラエルといえば思い出す。昔は外人の露店商のアクセサリー売りといえば、イスラエル人と相場が決まっていた。
で、そのイスラエル人たちにイスラエルと言ったら、必ず『イスラエルじゃない。イズラエルだ。』と訂正されたものである。イスラエル人曰く、本当はイズラエルと濁るそうだ。
そういえば、最近は露天のアクセサリー売りそのものを見かけないよなあ…。みんな、どこ行っちゃったんだろね( ・◇・)?

そんな事はどうでもよろし。イスラエル戦の日本のスターティングメンバーじゃ(画像は「ひるおび」からお借りした。昨日は「魔法のレストラン」を録画していたのだ)。

おー、またオーダーが変わっとるやないけ。
5番ファーストで内川が入っとる。あれ⁉、中田は?(あとで聞いたんだけど、腰の違和感と疲労の為に大事をとっての欠場らしい)。
7番ライトに鈴木誠也が入って、松田が8番にズレた。なぜに当たってない鈴木なんだ?秋山でエエんちゃうのん?それに内川というのが気に入らない。シャクレも全然打ててへんがな。筒香とか替わりに誰かファーストを守れる奴、おるんちゃうのん?そしたら、オーダーの組み替えは色々とできるぞ。
あれっ?、待てよ。筒香って高校時代はファーストじゃなくて、サードだったかな?どっちだっけ?(註1)
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WBC2017 侍ジャパン第5戦 VS キューバ

一次ラウンドに引き続いて、再びキューバと相まみえる。
今日勝てば、2次ラウンド突破をググッと引き寄せられる大事な一戦だ。

小久保監督、オーダーを替えてきた。
山田の打順を1番に戻し、松田がスタメンに復帰。鈴木の替わりに秋山を入れた。
田中は今イチだったし、鈴木も調子が上がってこないから納得のオーダーだ。小久保くん、段々采配に慣れてきたんじゃないの?

1回裏、いきなり山田の先頭打者ホームランが飛び出た。

打球が高く上がったので、フェンス際で捕られるかと思ったが伸びたね。いきなり小久保采配が当たりましたなあ。

日本の先発ピッチャーはエース・菅野。
だが、ボールが高めに浮きがちだ。
2回表、心配した通り弾丸ライナーのツーランホームランを打たれて2ー1と逆転される。

いやはや物凄い当たりだった。でもフェンスに当たるんじゃないかと思ったんだよね。しかし、願い空しくアッという間にレフトスタンドに吸い込まれていった。やっぱり恐いぞ、キューバ打線。

日本は3回裏に山田のツーベースと筒香のセンター前タイムリーヒットで2ー2と追いつく。

このあまり表情の変わらないところが頼もしい。
心配なのは青木と中田。青木は進塁打を打ったりと、チームに貢献はしているが、バッティングは本調子ではない。今日の中田は大きいのを狙い過ぎな感じがする。何か力んでるんだよなあ…。

ガアー(;゜∀゜)ーン。
せっかく追いついたのに4回表に菅野が大乱調。
ヒット4本を打たれ、4ー2と勝ち越される。

菅野、ピンチになったら顔がマッチロケになっとったからアカンとは思ったが、ホンマにアカンかった。オーストラリア戦でもピリッとせんかったし、あんた、エース失格じゃよ(-_-#)

キヤッチャーの小林も小林じゃよ。アホみたいにスライダーばっか続けさせよってからに(#`皿´)❗
でも、ホームに返ってきたボールをすかさず三塁に投げてランナーを刺したのは偉い‼ 隠れたファインプレーだ。

もしあそこでランナーを生かしていたら、尚も2、3塁のピンチになっていた。菅野の球数制限もあったので、途中でピッチャーが交代してたら、キューバに一気呵成にいかれてた可能性は高かったと思う。

5回表のマウンドには平野が上がった。

特に緊張した顔ではない。というか口開きっぱなしやないけ、平野!(笑)
何か魚系の顔で好きになってきた。

ことさらに選手の顔の事を書くが、戦況を読むには必要不可欠なのだ。自慢じゃないが、たいがいの読みは当たる。昔はよく『アンタは預言者かっ❗』と言われたもんである。マジで。

5回裏。先頭の小林がヒットで出た。これで打率5割だ。打撃面では全く期待していなかったから驚きだよ。あまり成長されるとペナントレースで困るのだが、今はそんな事どうでもよろし。活躍してくれねば困る。
続いて山田がフォアボールで出る。そして菊地のバントが決まり、2、3塁とチャンスが広がった。菊地は2点目をアシストする進塁打も打ったし、ホントいい選手だ。ホント、阪神に欲しいよ。

ここで三番の青木。顔を見たら、強張っている。責任感が強過ぎなんじゃないの?もっとリラックスしてやりなはれ。

青木が何とか転がした。

キューバのピッチャーのスライダーはキレキレだったし、よくぞあの球をバットに当てたものである。
これでランナーが一人帰り、4ー3となった。

そして、4番筒香の再びのセンター前タイムリーで4ー4の同点に。

いやはやこれも難しいボールだ。
頼れる4番である。これで今日3安打目だ。

6回表はは増井が登板してきた。
えっ、千賀じゃないのー(|| ゜Д゜)❓
おいおい小久保~、不安な事するねぇー。せっかく追いついたんだから、この回は大事だぞ。

( ̄▽ ̄;)あちゃまー。
ほらほら言わんこっちゃない。レフト前にタイムリーを打たれて5ー4と勝ち越される。
きさん、小久保~(*`Д´)ノ!!!

追いついたら、引き離されるというこの重苦しい展開。ワシャ、もう耐えられんよ。

6回裏。1アウトから松田が振り逃げで出る。
笑ったなあ…。松田って面白いよなあ。あんなクソボールを振っといて塁に出ちゃうんだもんなあ。ラッキーボーイにも程があるよ。
次の秋山はフォアボールを選んだ。これで1アウトランナー1、2塁。一打出れば同点だ。
しかし、キューバの外野陣は前へ。1点もやらないという覚悟だ。そして次打者は小林。外野手の頭を越すような当りは望めない。という事はシングルヒットではホームには帰ってこれんか?
とにかく何があってもダフルプレーだけは避けて欲しいと願う。

いきなりその小林が初球を打った❗
ボテボテのゴロが三遊間を抜けてゆく。ラッキーボーイ小林のツキはとどまる事を知らない。

3塁コーチャーが腕を回した。
松田がホームに向かって懸命に走ってくる。
松田、足遅くねえか(;゜∀゜)❓
心臓バクバクだよ。
早よ戻ってこいかい(*`Д´)ノ❗、松田❗

しかし、レフトのデスパイネの肩、ポンコツ。
余裕で帰ってこれた。

これで5ー5の同点。
またしても死闘の様相を呈してきた。
それにしても松田のこの喜びよう、笑っちゃうよ。

7回表のピッチャーは松井。
まだまだ不安が貼り付いたような顔だが、オランダ戦よりかはマシだ。抑えてくれる事を祈ろう。

問題なく抑えてくれた。ホッとする。
フォアボールさえ出さなければ何とかなるんだよ、松井は。

8回表は秋吉。
秋吉にはあまり心配してない。普段のペナントレースの試合と変わらない顔だからだ。
登板されると一番不安なのが、則元。次に武田と藤浪。以下、松井、増井、菅野って感じだ。何か結構多いなあ…。

8回裏、侍ジャパンの攻撃。
いよいよ終盤戦だ。オランダ戦に引き続き、不安で酒をガブ呑みじゃよ(@_@;)

先頭打者は6番坂本。
今日はいいところがない。あえなくピッチャーゴロに終わる。
球場に重苦しい雰囲気が立ち込める。

7番は松田。初球を打って平凡なショートゴロ。
こりゃまたオランダ戦みたくなると思ったら、一塁手かエラー❗
松田さん、さっきの振り逃げといい、どんだけラッキーボーイやねん(◎-◎;)

8番秋山はレフト前にヒット。
ランナーは1、3塁に。松田がよく走った。

次打者はこれまたラッキーボーイの小林。
ここで驚いたことに小久保監督が代打に内川を送り込んだ。小久保、マジかよ(;゜∀゜)⁉
ここでラッキーボーイの小林を替えてくるとは、勝負師なのか、だだのアホなのかワカランぞ。

それにしても内川の顔って、ホンマしゃくれとるなあ。

その内川が粘った末にライトに犠牲フライを上げた。

ラッキー\(^o^)/、ファールやのにライトが取りよった。よっぽど肩が強いんかと思いきや、しかもの大暴投。アホなライトに助けられて1点勝ち越し。

そして、またしてもこの松田さんの喜びよう。
笑っちゃうよネ。

興奮冷めやらぬ中、山田のホームランがレフトスタンドに突き刺さった。

今日はホームラン2本に二塁打1本。ようやく山田が覚醒してくれた。
ツーランホームランだから、これで5ー8と3点差に引き離した。

小久保監督が、まさか最後のマウンドに千賀を送るとか、自信を取り戻させる為に則元を送るとかというワケのわからんギャンブルをしてくれない事を祈る。
そうそうギャンブルは上手くいかんぞ、小久保❗

だが、心配を他所に9回のマウンドには抑えの牧田か上がってきた。キヤッチャーは炭谷に替わっている。
クソ大野じゃなくて良かったあー。
あっ、そういえば牧田も炭谷も西武だったな。同じチームでバッテリーを組んでるんだから、二人ともやり易い筈だ。そっかあ…、もしかしてそこまで考えて小久保監督は小林に代打を送ったのかあ…?だとしたら、凄いぞ。

3点差なら、今の牧田なら抑えれると思った。
顔の表情に一抹の不安があるが、それほどの緊張感はない。大丈夫だろう。

ピシャリと3人で抑えてゲームセット。

侍ジャパンが5ー8と勝利した。

試合が終わって、ドッと酔いが回った。
いやはや、最早\(◎o◎)/ベロ酔いだぜ。

今回の勝利の立役者は色々いるけど、ズバリ小久保監督だね。

采配がズバズハ当たった。采配ミスは増井の投与くらいだろう。確実に監督として成長してると思う。

追伸
千賀が投げなかった理由がわかった。
何と今日のイスラエル戦の先発ピッチャーとして登板させるらしい。小久保、勝負師やなあ~❗

『西へ西へ、南へ南へ』第4話

蝶に魅せられた旅人アーカイブス
2012-08-04 17:57:42

 
       ー捕虫網の円光ー
      『西へ西へ、南へ南へ』

  (第四番札所・クィーンズコーラルプラス)

 

バスから降りると、潮の香りがした。
おんぼろフェリー乗場の待合所には人がごった返していた。何処か懐かしいような昭和の匂いがする。古い建物のせいなのか、風景がセピア色なのだ。
同時にまた、そこにはアジアの猥雑と混沌がいまだ交差している雰囲気がある。日本もまたアジアなのだ。

6時発の奄美大島・名瀬経由、沖縄・那覇ゆきの船に乗った。馬鹿だ。

5F建てクィーンズコーラルプラス号は予想を遥かに越える巨大さだった。ちよっと面喰らう。
4Fまで上がる。貧乏な旅人は、当然の如く2等の雑魚寝大部屋に荷を解く。

船内は食堂、売店、風呂、ゲームセンターなどと、小さいながらも何でもある。正直、風呂は頭に無かったのでちよっと嬉しい。

甲板に出た。
間近に見える桜島がダイナミックだ。
しかし、風が強く火山灰が舞っている。既に甲板のそこかしこに黒く積もり始めている。
ろくに目も開けていられないので、早々と退散。

 

 
6時05分。いっこうに出発する気配が無いので、イラッとして外を見たら、既に船は動いていた。
湾内だし、デカイから波の影響をあまり受けないのだろうが、気づかなかった。

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Euthalia patala パタライナズマ(生態編)

パタライナズマに関して二回に分けて書くつもりだったのだが、後編の最後で力尽きてしまった。 と云うワケで、今更ながらの生態編。

とは言っても、そこそこ珍蝶とされる蝶だから百や二百も採った経験はない。であるからして、あくまでもアチキ個人の私見として読んでもらいたい。

Euthalia patala パタライナズマに初めて出会ったのはラオス北部のウドムサイだった。

でも実を言うと、当時はその存在さえも知らなかった。珍品ビヤッコイナズマを探しに行って、たまたまパタラが採れたのだった。
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WBC2017 第4戦 VS オランダ

オラーΣ( ̄皿 ̄;;、小久保よ、9回裏に何で抑えピッチャーが則元やねん❗❗
6ー5とリードしてて、やったことのないギャンブル采配かよ⁉

小久保よ、おまえさー、迎えは牧田に固定したんちゃうんけ❓一貫性のない采配すなや(=`ェ´=)
まあ百歩譲って抑えを替えるというのはまだいいとしても、何故によりによって調子の悪い則元なんだ❓

ガビーΣ(T▽T;)ーン❗
心配してた通りに、則元の野郎、ランナーを出してセンター前にタイムリーヒットを打たれて同点にされやがった。

(#`皿´)クッソー、二塁の審判、邪魔なんじゃい❗
オノレさえ前で邪魔せえへんかったら、あの打球なら菊地は取れてたぞ。

あとで聞いた話なんだけど、小久保は強力なオランダ打線にビビって、牧田よか強い球を放れる則元を投入したそうだ。指揮官がチビってどないすんのん?
それに、普段はメジャーリーグで活躍してる選手が多いオランダだったら、むしろ則元みたいなピッチャーには慣れてる筈だよね。小久保って、アタマ悪くなくなくね❓

延長10回は両者とも得点が入らず、11回からタイ・ブレイクになった。タイ・ブレイクとは、ノーアウトでランナー1、2塁からゲームを始める特別ルールだ。まあ簡単に言っちゃうと、早くゲームの決着をつける制度ですな。

先ずは1、2塁のランナーを鈴木がバントで2、3塁に送った。これが大きかった。こういう緊迫した場面でバントを決めるのは並大抵の事ではない。鈴木、よく頑張ったよ。

そして、今日大活躍の中田がレフトに勝ち越しのタイムリーヒットを打ってくれた。

よっ、大統領❗
筒香が今日は全然ダメだっただけに、中田様々だよ。

これで2点勝ち越して、8ー6になった。

その裏は牧田がマウンドに登った。
最初からそうせえよ(=`ェ´=)、小久保くん。

オランダはランナーをバントで送ってこなかった。
これが助かった。ランナーが1、2塁と2、3塁とではプレッシャーが全然違うのだ。投手は外野フライを打たれても得点を与えてしまうし、暴投しても得点を許してしまう。野手だってエラー出来ないから、緊張感がブチ跳ね上がるのだ。

オランダの打者は、牧田の浮き上がるボールに全然タイミング合ってなかった。
結果、牧田が3人でピシャリと抑えてゲームセット。

最後にキヤッチャーフライが上がった時は、もう天に祈ったね。「小林、お願いだから落とさないでね」と。

いやはや、しんどいゲームでしたなあ。よくぞ勝ちましたよ。

手に汗にぎる攻防の連続で、試合が終わってからドッと疲れが出た。何で見てる方までこんなにヘロヘロにならねばいかんのだという試合どした。
何せ4時間46分という長い試合だったもんなあ。終わったのは12時前だったんじゃないか?よくぞ観客も帰らなかったよね。観客も偉いよ。

まあ、これで試合の解説を終えてもいいんだけど、ザアーッと9回までの試合の流れも書いておこう。これがまあ、色々とあったんだ。

オランダは強敵である。
正直、あまり勝てる気がしなかった。何てたって、メジャーリーグでバリバリのレギュラーを張る選手が何人もいるのである。

日本のプロ野球で活躍している選手もいる。これがまた強力だ。バレンティンはあの王さんのホームラン記録を塗り替えた選手だし、バンデンハークは堀内の初先発からの連勝記録を塗り替えたという超一流ピッチャーなのだ。

そのバンデンハークがオランダの先発ピッチャーだ。
バンデンハークを如何に早くマウンドから引きずりおろすかが、日本の勝利の鍵となる。

日本の先発オーダーはこんなん。

一番サードに田中が入り、8番センターに秋山が入った。ようするに足の速い選手を入れて、クイックモーションに難のあるバンデンハークを揺さぶろうという作戦だね。

だが、1、2番は早いカウントで手を出し、簡単に凡退してしまう。球数制限があるからじっくりと攻めるべきなのに、小久保監督の作戦の意図がようワカラン(結局、この日の田中は全く活躍できなかった。「根拠のない自信がある」とか言ってたらしいんだけど、WBCで根拠のない自信なんて持ってもらっては困るよ、田中くん)。

試合経過が解りやすいように『ひるおび』のフリップを使わせてもらう。

先発ピッチャーは石川。前の当番の時よりも明らかに顔が緊張している。大丈夫かよ?

不安は的中する。2回表に中田の二塁打と秋山の犠牲フライで1点先取するも、その裏に石川がソロホームランを浴びる。

4回には中田のスリーランホームランで5ー1とし、バンデンハークを引きずりおろした。
この時はバンデンハーク以外のピッチャーは力が落ちると聞いていたから、意外と楽勝で勝てるんじゃないかと思った。

だが、安心して晩飯を作っていたら、石川がまさかのつるべ打ちにあう。
えーっΣ(゜Д゜)と思って手を止めたら、バレンティンのホームランが飛び出て、あっという間に5ー5の同点に。(*ToT)マジかよ…。

こっからは日本の継投が試合の方向を左右する。
お願いだから、また則元とか出すなよなー。

4回表に小林が勝ち越しのタイムリーを打って6ー5とリードする。レギュラーシーズンでは全然打てない小林がどないしてん?嬉しい誤算だよ。守備での貢献度も高いし、松田と並んでこのシリーズでのラッキーボーイだよね。大野がレギュラーじゃなくて、ホント良かったよ。

4回裏は平野がマウンドに登った。顔は意外と余裕だ。そのブサいく顔が、益々醜くならないことを祈ろう。

だが、いきなり先頭打者をスリーボールにした。
憤りのマグマが沸々と湧き出してきたところで、オランダの打者がポップフライを打ち上げてくれた。あとは難なく抑えてくれた。

5回、6回は予想通り千賀が登板。
危ないシーンもあったが、しっかり0点で抑えてくれた。

何てたって、その向かってゆくような面構えがいい。
睨まれたバレンティンを逆に睨み返すとこなんて最高だ。絶対に抑えてくれると思ったら、そうなった。あのお化けフォークは、そうそうは打てんよ。

7回裏は松井が出てきた。
顔を見ると、こりゃダメだと思った。顔面蒼白で自信が無さそうなのだ。

案の定、フォアボールを出してピンチを招く。
ここで日本を救ったのがセカンド菊地だ。松井が打たれた瞬間、(@_@;)アチャーと思った。鋭い打球がセンター方向に飛んでいった時は、間違いなく抜けると思った。だが、菊地が信じられないようなダイビングキヤッチをして、素早くグラブ・トス。ランナーを二塁でホースアウトにしたのだ。超美技のスーパープレイだ。

このプレイには相手のオランダの選手も拍手。アメリカの放送では「Godhand‼ in second❗」と讃えられたらしい。いや、何度見てもこのプレイは凄いわ。

しかし、松井の顔は蒼白のまま。ツーアウトをとったところで、秋吉にチェンジ。小久保監督、早めに手を打ってきた。なら、石川も早めに替えりゃあよかったのに…。きっと何回までとか球数とかで決めてたんだろうけど、早めに替えなかったのは明らかに小久保の采配ミスだよな。

見たところ秋吉の顔は集中している。大丈夫とみた。

期待通りにバレンティンを三振に打ち取り、1点差を守った。秋吉、ええんでねえのー。

8回は宮西がマウンドへ。
顔は落ち着いているし、百戦錬磨の投手だ、大丈夫だろう。

しかし、先頭打者にポテンヒットを打たれ、次の打者にはフォアボールを出した。
ひいーっ(|| ゜Д゜)❗、そして三遊間を真っ二つのヒットを打たれる。当たりが良すぎてランナーが帰れんかたよ。ラッキー(-。-;)
これで1アウト満塁。一打出れば逆転だ。つぅー事は、次の9回に点を取れなければ負けじゃねえか。恐怖で背中がうすら寒くなる。

ここでピッチャーが増井に替わる。
もう何だか心臓バクバクだよ。

顔はやや緊張はしているが、普通の顔だ。平常心でやれそうだ。やってくれなくては困る。もうアンタに託すしかないんだよ。頼むから何でもいいから抑えてくれー。神様、おねげぇだあー。増井を守ってけろ。

やったぜ増井、3球連続のストレートで三振に打ち取った。小林、強気のリードだぜ。
次打者もショートゴロに打ち取り、奇跡的に失点を免れた。いやあ、心臓に物凄く悪い試合だよ。

そして、冒頭のシーンへと繋がるのである。
今、思い出したけど、そういえば則元がピンチになった時の小久保監督の顔って、えれぇー顔になってたなあ…。目が完全に三白眼になっとったもんなあ。
小久保って、アホだが運だけはありそうだ。中国戦を除き、一歩間違えれば負けてもおかしくない試合ばかりだったもんネ。

試合が終わってからの小久保監督のインタビューには、ちよっと笑った。

「死闘でした。」って、アンタが原因で死闘になったんとちゃうのん❓
迎えは牧田か千賀にしろよなー( ̄ヘ ̄メ)

『西へ西へ、南へ南へ』第3話

  
蝶に魅せられた旅人アーカイブス
2012-08-02 16:42:52

 
       ー捕虫網の円光ー
      『西へ西へ、南へ南へ』

      第三番札所 薩摩美食三昧

 

2011年9月10日~9月11日

ほとんど脱水状態、夢遊病者のようにふらふらになりながら駅に着いた。
浴びるように清涼飲料水を2本立て続けに飲む。これで小一時間で4本目だ。こりゃ、ほとんど熱射病かもな。

最初に降りた時にわざわざ写メまで撮ったのに…。
そう思いつつ、時刻表を仰ぎ見る。
宮崎行きの電車は10分程前に出たばかりのようだ。
田舎なので、電車は一時間に一本くらいしかない。無人駅のベンチにへたりこむ。

駅舎の外にぼんやりと目をやる。
黄色いランタナが風に揺れている。
一拍おいて、一陣の風が傍らを通り抜けていった。
涼やかな風だった。もう夏の風じゃないと感じた。秋風だ。
ふと見上げると、空も秋の色だ。青い。季節は人知れずその歩を確実に歩めているのである。

空をぼんやりと眺めていて、発作的に思った。
鹿児島まで行こうと。
遠いが、青春18切符ならば今日中は何処へ行こうが乗り降りは自由だ。
大阪に帰るバス代は宮崎も鹿児島もどうせ同じ額である。だったら、桜島を見たい。

16時09分の都城行きに乗った。
一瞬、いったい鹿児島までどれくらい掛かるんだろうかと軽く後悔した。
だが、宮崎に引き返す気持ちにはなれなかった。何処までも落ちて行きたい。前に進みたい。西へ西へ。

都城で15分待って、鹿児島中央行きの列車に乗り換える。

夕なずむ空に噴煙を上げる桜島は、雄大で男性的だ。
列車は、錦江湾の弓なりになった海岸線をのんびりと進んでゆく。

約3時間後の午後6時55分。鹿児島中央駅にたどり着いた。
これで青春18切符5回分を使いきったことになる。

 

 
通常料金ならば、
JR難波➡佐伯駅までが10500円。
佐伯駅➡田野駅までが3150円。
田野駅➡鹿児島中央駅までが2070円。
計15720円かかる。
青春18切符は5枚つづりで11500円した。ということは、➗5で1枚が2300円という計算になる。それを2枚分使ったから、2300円✖2で4600円。
つまり大阪から九州の端の鹿児島まで来るのに、たったの4600円で済んだってワケだ。・

全身ボロ雑巾の体を引きずり、先ずは観光案内所へ。
土曜とはいえども、都会の鹿児島市内だ。宿の数はそれなりにある筈だ。何処かには泊まれるだろう。とにかく、この汗でべとべとの体を一刻も早く洗い流したい。

案内所で紹介された、駅からすぐそばのビジネスホテルを訪ねた。

ビジネスホテル石原荘。
シングル1泊 3880円(安っ❗)
即決する。
 


 

シャワーを浴び、ビーサン、Tシャツ、サーフパンツに着替える。それだけで、だいぶと生き返った。

案内所のお姉さんにも訊いたが、一応フロントでもお奨めの旨い寿司屋を尋ねた。
錦江湾を見て、絶対に寿司を食おうと決めていたのだ。
ホテル一階にある料亭の女将の超お奨めの寿司屋に行くことにする。女将はこれを差し出しなさいと自分の名刺を渡してくれて、途中まで案内してくれた。
鹿児島の人たちも親切そうだ。

寿司『いっせい』。
入ったらガランとしていて、急に不安になった。
だが、今さら他を探すのはもう面倒臭い。正直、腹ペコでそんな気力の欠片(かけら)も残ってない。

カウンターに座った。
とりあえず、瓶ビールとアテに酢の物を頼む。

お通しの、雲丹の乗っかった木綿豆腐をつつく。
木綿豆腐は疑問だが、雲丹は美味い。

次いで、蛸、赤貝、鯖etc…の酢の物がきた。
最初に口に運んだ針魚(さより)にまず驚かされた。何と昆布締めにしてある。味付けも関西風で、はんなりした薄味だ。あまり期待していなかっただけに、俄然楽しくなってきた。

端向かいに座っていた御夫婦と直ぐに仲良くなる。
さみしがりやは、御夫婦や店の大将とも堰を切ったように、まあ、喋る喋る。

続いておまかせ握り11貫をたのむ。
全て旨かったが、中でも絶品は中トロ、雲丹、鯖、玉子焼き、海老、そして、じゅん菜の椀物だった。

海老は地物のサイマキエビ。上品な甘さだ。
玉子焼きはだし巻き風で変に甘ったるくない。
中トロは肉質の目が細かく、ねっとりと纏わりつくような旨さだ。
椀物は薄い銀あんで、じゅん菜を上手く生かしている。
鯖は韓国・濟州島産で小振りなのに脂が乗っており、甘みと旨みが凄い。
雲丹は阿久津産ムラサキウニ(アカウニ)。旨味と甘みがこれでもかと広がってゆく。そして、口の中で味の余韻が尾を引く逸品だった。淡路島・由良産の高級雲丹よりも美味いんじゃないかと思った。

最後に、鯖の棒寿司4分の1サイズを特別に作ってもらった。周りをバッテラ(薄い昆布)ではなく、海苔で巻いているのが珍しい。

 

 
見よ、このキメ細かな油の粒❗キラキラ輝いている。
味はトロ鉄火の鯖版というのが近い。が、抜けがいい。スーッと脂が消えてく感じだ。

お代は7000円余り。妥当な額だ。いや、むしろ値段以上に安いと思った。昨日のホテル代が浮いていると思えれば安いものだ。

午前1時、ようやく就寝。
43時間振りの睡眠だ。
目を瞑って即、意識が飛んだ。

 
(部屋から見た風景。)

 
翌朝7時に目が覚めた。深い眠りだった。そのまま9時半まで寝たり覚めたりで、ごろごろしていた。

10時チエックアウト。
クソ重いザックをフロントに預かって貰い、駅ビルに向かう。

本屋でガイドブックを片っ端から手に取る。
まず街全体の地図を頭に入れておきたかった。観光スポットもチエックする。
しかし、当面の一番の興味は昼飯に何を食べるかだ。
一人旅の楽しみは食いもんくらいだ。
蝶採りは甘美ではあっても修行に近い。否、修行そのものであったりもする。

鹿児島といえばラーメン、黒毛和牛、黒豚、薩摩地鶏ってところが有名かな?

ラーメンは早々と除外した。
大阪でも、探せば旨い鹿児島ラーメンの店はあるだろう。
薩摩地鶏には惹かれるが、昼間っから焼鳥というのも何だかイメージが湧かない。
黒毛和牛と黒豚なら、やっぱ黒豚だよなあ…。
鹿児島で黒豚料理といえば、黒豚しゃぶしゃぶ、とんかつ、せいろ蒸しが代表のようだ。
悩んだ末に残った候補は、フロントのお姉さんに紹介された黒豚のしゃぶしゃぶ屋と2軒のトンカツ屋、あとはマスコミで話題の「激安!黒マグロ丼」1000円の店だ。

一軒目のトンカツ屋は発見できず。どうやら通り過ぎてしまったようだ。
マグロ丼の店はまだ開いていなかった。開店まであと15分だけど、このクソ暑いのに待ってらんない。だいち、考えてみれば鹿児島まで来てマグロもないだろう。ここは、やはり王道の黒豚でいこう。

11時半前、『黒かつ亭』には既に行列が出来ていた。
何だよ、この炎天下で並ぶのかよと思ったが、流行ってるんだから確実に美味いもんにはありつける筈だ。並ぶのが大嫌いな男だが、今度いつ鹿児島に来るとも知れぬのだ。我慢しよう。
そう思って煙草に火をつけた。だが、二口くらい吸ったところで、店員の女の子に5人ゴボウ抜きで招き入れられた。
ラッキー(^^)v、さっき一応店に入って、店員の女の子にワザと一人なんですけど空いてます?とジッと目を見て訊いておいて正解だ。女は目で殺すべし(笑)

黒かつ亭ランチ定食 980円をたのむ。
ロースとヒレ両方が楽しめると云う人気No.1定食である。

 

 
ロース、うんまっ( ̄0 ̄;❗❗
豚肉の甘みが半端ねぇ。

満足至極で店を出る。
取り敢えずは、大阪に帰る深夜バスの状況でも確認に行こう。

さっきから何度か目の中にゴミが入り、何だかチカチカする。
ハッ( ̄□ ̄;)❗、駐車中のドロドロの車を見て気付いた。火山灰だ❗
鹿児島は美人が多そうだし、美味い食いもんも一杯あるから住んでもいい町だなと思っていたが、却下。火山灰の降る街は何かと大変そうだ。住めそうもない。

観光しようかとも思ったが、糞暑いし、火山灰が鬱陶しい。体調もまだ完全には戻っていない。再び駅ビルに戻り、涼みながらこれを書いている。

煙草を吸いたくなったので、喫茶店にでも行こうかと考えた。
それで思い出した。そうだ❗、どうせなら鹿児島名物・南国しろくまを食おう。このクソ暑さにはうってつけじゃないか。

だが、適当な喫茶店が見つからない。
とりあえずダイエーで訊いてみたら、店でも売っていると言う。

 

 
南国しろくま(268円)とは、ようするにアイスクリーム?が混じっている練乳のかき氷に金時や缶詰めフルーツが乗っかった氷菓だ。
親の仇(かたき)みたいにカチンコチンに氷らせてあるのが特徴だ。スプーンがまるで役に立たない。

 

 
(><*)ノちびてぇー。
アッタマ、痛てぇー…。
途中から拷問になってきた。結局、蓋をあけてから25分もかかって食べ終えた。恐るべし南国しろくま!!
南極しろくまの間違いなんじゃないの?
あっ、でも南極にはシロクマはいないわ。シロクマの本名はホッキョクグマだもん。

午後4時45分。
男は、何故か鹿児島新港・南埠頭行きのバスに乗っていた。

                  つづく

 
追伸
原文があるんだから、ちよっと手直してして簡単に記事をアップできると思っていたが、そんな事はない。画像を入れなおさなければならないし、文章も細かいところを触りだすとキリがない。意外と手直しには時間がかかるなあ…。

大東北展

買い物のついでに、なんぱ高島屋の物産展『大東北展』に寄った。

で、試食して旨かったので、ついつい白金豚のアイスヴァインなんぞを丸々一塊も買ってしまった。

え~と、アイスヴァインってのはドイツの有名なハムの事(製法)で、骨付きのすね肉を丸々ハムにしたものだ。

普段は5000円以上で売っているものが、高島屋初出展という事で、税込3240円になってるという言葉が最後の決め手になったんだよねー。

でも、アイスヴァインの目利きなんかした事がない。だいちカチカチに凍ってて、目利きもへっくれもない。だから、素直に店の人に良いものの見分け方を尋ねた。ワカンナイもんは訊けばよいのだ。ずっと、そうして生きてきたもんネー。知ッタカしたって何もいいことはないのである。

オッサンの答えは「一番重いもの」との事。
なるほどね。質よりも重さって事かい。確かに鮮魚じゃないんだから、品質的にはあまり差はないだろう。あったら、逆に問題だもんな。

手に持って重さを量る。
コレが結構重い。何かダンベル持ち上げてるみたいやんけー。これまた口に出したら、ウケた。

う~む(^_^;)、確かに重さはそれぞれ違うような気がする。でも、こんなのは持ち方にもよるんじゃねえの❓
アレコレ悩んでいたら、斜め後ろの海草と鯖を売ってる店のオバチャンが、『うちで量れるよ。量ったげよかー』と言ってくれた。東北の人って、優しいなあ。

両手にアイスヴァインの塊を持って、オバチャンについてゆく。

ワオッ(;゜0゜)❗❗
量ってみると、300gも差があった。
当然、重い方を買う。

買ったんだから、大手を振って試食が出来る。
他の商品も試食させてもらう。
ベーコンも旨いし、焼いた肉も旨い。白金豚って、こんなに旨いんだ…。
でも、一つだけ白金豚のつくね串だけが試食に無かった。
『あれ?、つくねは無いの❓』と尋ねたら、『今焼いてるんだけど、サービスであげるわ。』と言ってくれた。
えっ、Σ(゜Д゜)マジ~。
d=(^o^)=bラッキー❗
笑いをとっておいて損はないよねー。

帰りがけに『周りに宣伝しとくわー。』と言ったら、『買ってくれたら、オマケするよと言っといてー。』と返ってきた。東北の人って、優しい。
因みにお店の名前は「高源精麦」というらしい。チラシの裏に載ってた。何か変わった名前だにゃあ~。

帰りにスーパーに寄ったら、エノキの試食販売をやってた。

エノキのパスタみたいなもんを食わされる。
まあまあ、旨い。
『これで作ったんですよー。』と30代半ばと見受けられるお姉さんが小袋をググッと見せてきた。
なるほど、エノキよかソイツを売りたいんだな。
ケッ(-。-;)、んなもんワシには必要ないよ。でも、エノキは47円と安いから買ってやるよ。

エノキをカゴに入れたら、そのパスタ用エノキソースの小袋(試供品)をお姉さんがくれた。更にオマケに「なめ茸の素」もくれた。

ラッキー(^o^)v❗
別に笑いを取らなくとも、物をくれる時にはくれるのである。

追伸
ぽわーっとした感じのええ気持ちでこの文章を書いてたんだけど、そういえば物産展で結構な量の日本酒を試飲してたのを忘れてた。ほろ酔いだったのである。
え~、アイスヴァインの食レポは解凍して食べたのちにでも、また書きます。
因みに、物産展は3月13日(月)までやっております。

WBC2017第3戦 VS 中国

2連勝して、既に日本は第1ラウンドの1位通過を決めている。だからスタメンは変えてくるとは予想してた。

やっぱりね。
田中が一番 ショートに入り、山田が三番に回った。
7番には平田がライトで入り、ライトだった鈴木がセンターに回った。

先発ピッチャーは武田。

いきなりヒットを打たれたりと、相変わらず不安定な立ち上がり。3回を1失点で終えたけど、球は前回の登板と同じように全般的に高い。武器のカーブがストライクが入らず、ストレートを狙われて痛打されていた。
こんなんじゃ、強敵相手の2次ラウンドでは通用しないだろう。でも、カーブさえ決まれば、意外とイスラエルをキリキリ舞いさせるかもしれない。

2回裏に何と小林がツーランホームランを打った。まさかである。嬉しい誤算だ。これで正捕手の座は安泰だね。

3回裏には、中田の2試合連続のホームランが出た。
こちらもツーランだ。

これで5ー1とリード。
まあ、今日は楽勝じゃろう。

4、5回は藤浪がマウンドに上がった。

デッドボールを与えたりと、相変わらずコントロールに不安があるが、前回登板よりも調子が上がってきたようだ。カットボールでストライクをとれるようになったのが大きい。

3番手は増井。

6回を無失点に抑えたが、先頭打者にヒットを打たれたりと、不安が残る。日本でも、球が速いわりには結構打たれてるイメージがある。何かタイミングが合わせ易そうなんだよなあ…。

7回は平野が投げたんだっけ?
増井と同じで、彼も球が速いわりには結構打たれているイメージが強い。メンタルも弱そうだ。何よりもあの抜けたような顔が人を不安にさせる。顔がアホぼんなのだ。

8回は松井。

鮮やかに三者三振に切ってとった。
やはり松井はプレッシャーのない中継ぎで投げさせたい。

最後は秋吉がマウンドに上がった。
小久保、この期に及んでピッチャーの役割分担を決めかねてるんじゃねえかあ❓
そう思うと不安だね。日本が破れるとしたら、小久保監督の采配のせいの予感が…。

簡単に3人で抑えてゲームセット。
でも、秋吉がどんだけ通用するか今イチわからん。

7ー1と楽勝。
とにかく色んな意味で中国には負けなくて良かった。
中国に負けてたら、全員打ち首じゃもんね。

今日は投手陣は調整登板みたいなもんだったと思うけど、中国相手じゃ、本当の調子がワカランなあ。消化試合だったから緊迫感も無かったしね。

日曜から2次ラウンドが始まるけど、こっからが本番中の本番だ。オランダ、イスラエル、キューバと強敵揃いだし、息が抜けない緊迫した試合の連続が予想される。

第1戦で当たるオランダなんて、バリバリのメジャーリーガーとかいるし、先発が有力視されているソフトバンク所属のバンデンハークなんて、日本のプロ野球でも殆ど打たれていない。

いやはや、もう緊張してきたよ(;゜∇゜)

WBC2017 第2戦 VS オーストラリア

侍ジャパン、第2戦である。
ここで勝利すれば、ほぼ第1ラウンド突破だ。

相手はオーストラリア。
2004年のアテネ五輪 準決勝で煮え湯を飲まされた相手である。ここは何としてでもリベンジしてもらいたい。

今日は日本が先攻だ。
1回表。青木、菊地の連続ヒットでノーアウト1、2塁にするも、後続の3、4、5番が打ち取られる。

三振した筒香の打ち方が気になる。多分、レフトに流そうと思ったのだろうが、最近引っ張り気味のような気がする。筒香は反対方向に強い打球を打つのも持ち味の一つなのだが、それが鳴りを潜めている。調子を崩さなければいいのだが…。

日本の先発ピッチャーはエース菅野。

大崩れはしないピッチャーだから、そうは打たれないだろう。問題は球数。コントロールが良いし、できるだけ長い回を投げて貰いたい。

その菅野が2回にライトにホームランを打たれる。

詰まった当たりだし、打ち取ったと思われたが、スタンド最前列に吸い込まれた。
外人はパワーがあるから恐い。少々打ち損じてもスタンドに持っていく力があるのだ。

日本はようやく5回に反撃に出る。
坂本のツーベースと鈴木のヒットで2、3塁として、松田が犠牲フライを打って同点とする。

熱男、今日もやってくれるね。今のところ日本のラッキーボーイって感じだ。

ところがどっこい、その裏の5回裏がエライこっちゃの展開になってゆく。
ここまで順調に投げてきた菅野がいきなりデッドボールを与えてしまう。嫌な予感がムクムクしてくる。
で、何だか知らんけどオーストラリアのバッターが急にやたらとファールで粘り始める。1アウトを取るものの、この回3人目の打者にも粘られて、結局ショートへの内野安打を打たれて1、2塁となった。次打者に何球か投げて、ここで球数制限になって降板。

替わりに出てきたのが岡田。

でも、顔を見た瞬間にこりゃマズイと思った。おもいっきし顔が強張っているのである。
案の定、一球目に抜けた球が大きく高めに外れた。そして、次の一球は反対にとんでもない1バウンド暴投になった。労せずして、ランナーは2、3塁に進塁。
あっという間に、球場内に不穏な空気が漂い始める。そして、ストライクが入らずフォアボールを与えてしまい、1アウト満塁に。
(|| ゜Д゜)おいおいである。

すかさすベンチを見たいところだが、TVだからそういうワケにもいかない。
ここはピッチャー交替やろ?小久保の野郎、無策かよ❓てめぇ、やっぱりアホだな(-_-#)
と思ってたら、権藤コーチがようやくベンチから出てきた。

当然、ピッチャー交替かと思いきや、何と続投。
権藤の爺さん、しかも岡田にろくに声を掛けずにソッコーで帰っていきよった。おいおいである。爺さん、もうろくしとるんやないか?岡田の顔、完全に引きつっとったやないけ。こんな時は、小久保よ、お前が出てきて励ませや。ワレ、見殺しかよ(#`皿´)

岡田、もうガチガチだ。次打者にも2球連続で糞ボールを投げてしまう。

これで、何と6球連続ボールだ。しかも、全部明らかなボールとわかるような球だ。岡田の顔は真っ青だ。
何故に小久保、ピッチャー交替せんのや?お前、貴重な左の岡田を潰す気か?まさか、可愛いらしい岡田にメイク❤ラブを断られたとかではないだろうな、小久保ーっ(◎-◎;)❓

(ToT)うえーん、そんな冗談カマしとる場合やないやんけー。大ピンチやんか。ここで大量点を取られたら、下手したら試合は半ば終わってしまうぞ。

そんな時だった。ショート坂本の励ましに続いてキヤッチャーの小林がマウンドに駆け寄ってきた。
何事か言葉を岡田にかけている。
『岡田さあー、監督の事はもう気にすんなよ。コレは絶対にあの人の大好きな放置プレーに決まってるよ。無視して集中していこうぜ!』
などと言う事は絶対に小林は言ってないだろう。
大方、『ど真ん中に何も考えずに投げればいいから。』とか、そんな事を言ったのだろう。

しかし、岡田の顔に笑顔が戻った。
コレで光がちよっと射した。
もしかして、岡田と小林ができてるのか(◎-◎;)?

左手から強く放たれたボールはストライクゾーンへ。
ほぼ真ん中だ。祈るような気持ちで、打者のスウィングを凝視する。

バットに弾かれた打球はセカンドへ。素早くさばいた菊地が坂本へ。そして、坂本が流れるような美しいスローインでファーストの中田へ。

4ー6ー3のダブルプレーがキレイに決まったあー❗
もうダメかと思ったが、これ以上望めない終わり方だ。
良かったねー、オカダー(;o;)、良かったねー(ToT)、侍ジャパン❗

見ると、岡田がヘロヘロで帰ってきてた。

もう体に力が入らんといった感じだ。余程のプレッシャーだったんだろうな。
それにしても、凄いのは小林だ。アレは隠れたファインプレーだろう。もしも小林がマウンドに行ってなかったら、まず間違いなく岡田はフォアボールを出していただろう。確実に押し出しで勝ち越されていた。その辺がバカ大野とは違うのだ。

6回からは千賀がマウンドに上がった。

自分が、侍ジャパンの中で最も期待しているピッチャーだ。
期待通りに三振バシバシ取って、6、7回をピシャリと抑えた。解説者の誰かが言ってたけど、全ての持ち球がいい。特にあの落差のあるフォークボールはメジャーリーガーでもそうそうは打てないんじゃないかと思う。

7回表。今までノーヒットだった中田のソロホームランがレフトスタンドにスッ飛んでいった。

何かスタンドは、やんやの大喝采。誰もが待ち望んだホームランだからだろう。

皆は中田が打てない事を心配していたが、自分はそのうち打つだろうと思っていた。なぜなら、ボール球を振らなくなっていたからだ。大事なところで盗塁したりと、それなりにチームにも貢献していたしね。
とにかく、これで2ー1と勝ち越した。
それにしても、国際大会は何か重苦しいよね。後半、まだまだ何が起こるか分からない。

8回表。その重苦しい雰囲気を吹き飛ばすかのような4番筒香のツーランホームランが飛び出した。

ライトスタンドに運んだ打球は、もう技ありとも言えるような一発だった。内角の球を体を開いてバットのヘッドを遅らせてライトポール際に放り込んだ。いやいや凄いよ、筒香おじさん。

8回裏は宮西がマウンドにのぼった。
宮西は対左打者用の1ポイントリリーフのイメージがあるが、実をいうと右打者にもあまり打たれていない。ベテランだし、スライダーの使い方が上手いよね。だから、宮西も信頼出来るピッチャーだ。

予想通り、8回裏をシッカリと抑えてくれた。2次ラウンドでは、もっと積極的に使って欲しいピッチャーだ。

そして、最終回のマウンドには、予想通り牧田が送り込まれた。
でもさー、牧田の抑えって疑問なんだよなあ…。自分的には千賀を抑えにするのが一番いいのではないかと思う。
望みは先発ピッチャーが4回か5回まで投げてもらって、そこから牧田➡松井(コントロールが悪いからリリーフは恐いけど、楽に投げれるところで起用すれば活躍すると思う)➡宮西と繋いで、最後に千賀が閉めるのが理想的なんだけどなあ…。勿論、間にもう一人挟んでもよろし。だったら、秋吉か岡田か…。平野と則元、増井は何か恐いんだよなあ。藤浪も信用しきれないしさ。

そんな事を思っているうちに、三振で試合終了。

今日の牧田は3人で抑えたが、まだどっか信用できないんだよなあ…。
スコアは4ー1だけど、点差以上に緊迫した試合だった。5回の攻防なんて、一つ間違えれば違う展開になっていた事は、充分に考えられる。これから先はミスしたチームの方が敗れてゆくだろう。

まあ、これで1次ラウンドの予選突破は間違いない。
取り敢えずはおめでとう、侍ジャパン。

追伸
中国戦も牧田が抑えなら、考えちゃうよなあ…。