久し振りに食いもんの回です。
しかれど、これが期待を裏切りそうな傾(かぶ)きっぷりなのだ。だから、あまり期待しないように。
前に一度買って気にいった生麺の太麺が半額になっていたので、つい買ってしまう。風月の塩だれ焼きそばもまだ冷蔵庫にあると云うのに阿呆である。
最近は切り詰めた生活をしているから、日々半額商品でしのいでいるのだが、「半額」というシールに過剰に反応してしまっている自分かいる。で、いらんもんまで買ってしまい、常に賞味期限、消費期限に怯えながら飯を作っているのである。たま~に存在を忘れて腐らせてしまうこともあるから、本末転倒もはなはだしい。こうなると阿呆を通り越して馬鹿だ。
えーい、ワシのアホっぽりはどうでもよろし。
アホは今に始まったワケではない。今さらなおるワケもないのだ。話を先に進めよう。
その生麺の太麺というのがコレだ。

マルちゃんの「極太中華麺」3食入りである。
横に北海道小麦粉使用という惹句があるが、ワシャだまされんぞ(-_-#)。
相変わらず企業と云うものは汚ないのう。どうせ北海道産の小麦粉なんぞ、ろくに使っとらんのだろう。
たとえ5%でも北海道産小麦を使用しているならば、確かにそれは嘘ではない。嘘ではないが、それでは限りなく黒に近いドドメグレーじゃないか。
もし自信があったら、堂々と100%使用と書くのが企業と云うものである。たとえ70%でも書く筈だ。
だいたいがだな、広告にレモン○○個分のビタミンCとか、レタス○○個分の食物繊維とか謳っているのがいかがわしい。世の中、それがまかり通っているのがオカシイじゃないか。因みにレモンにビタミンCはあんま含まれてません。レタスの食物繊維なんて微々たるものなのだ。かくも企業と云うのは汚ないのであ~る。皆さん、イメージに騙されてはいけませんぞ。
(^o^;あっ、また脱線だ。
んな事も、どうでもよろし。小麦がどこ産であろうと、ようは旨ければいいのだ。
幸い横にはもう一つの惹句「もちっと強ごし麺」というのがある。コッチは前回経験済みだから、間違いない。そこを頼りに今日は生きてゆこう。
袋の裏を見ると、ラーメンとつけ麺、あつ盛りがお薦めとあり、簡単な作り方も書いてある。
あつ盛りかあ…。多分、つけ麺の麺があったかいヤツだな。つけ麺完全否定派のオイラだが、あつ盛りは許す。理由は熱々だからだ。つけ麺なんぞと云うあんなぬるい食いもんは、猫舌の人たちだけが絶賛しておればいいのだ(あっ、一応言っとくけど、基本的につけ麺の麺は冷水でしめた冷たい麺です)。
問題はラーメンにしろ、あつ盛りにするにせよ、汁をどうするかだ。この商品には残念ながらそういうものが一切添付されていないのである。シンプルに麺のみ。あとは勝手に自分たちで何とかやってくれと云う方針なのだ。まあ、仕方なかろう。下手な安っぽいスープの素なら無い方がいい。
冷蔵庫とブラックホール冷凍庫を漁る。
得体の知れない闇の残り汁なら、こと欠かないのだ。ソイツらを何とか組み合わせてみよう。
とりあえず、マグロの頭を焼いた時に大量に出た脂と「牛肉とゴボウの佃煮」を作った時の残り汁を合わせる。そこに、フォー(ベトナムの汁麺)の残り汁も合体させる。さらに「骨付き豚バラ肉のコンソメ煮」の煮汁もブチ混んでやる。
Ψ( ̄∇ ̄)Ψフフフ…、いよいよ悪魔のマッド汁の様相を呈してきたわい。これぞ、我が真骨頂。久し振りのメチャクチャ出鱈目ぶりである。
最後に醤油を入れて完成。
( ̄▽ ̄;)……。
(~▽~@)キャハハハハ、二度と作れない、と~ってもフクザツな味じゃよ、マッドマ~ン👿
でも、思ったほど悪かない。ちよっと苦味がある煮干し系魚介スープの味に近い。
人によっては好みの別れるところだろうが、これは旨いと言ってもいいんじゃねえか❓
先ず第一弾は無難にラーメンから。
麺を3分半茹で、冷水でしめる。
マッド汁を温めなおし、鶏油(ちいゆ)と顆粒の昆布だしを少し加えて、最後の味の調整をする。これでもかの旨味パワーアップである。
してからに、麺を汁に投与して1分間ほどあっためてから丼へ。

鶏肉、ゆで卵、ネギを乗せて出来上がり~。
早速、食ってみる事にする。
これが、毎度ながらの息を呑む瞬間だ。果たして今回の実験の結果は如何に。
麺、もちもち~\(^o^)/
スープもパンチがあって麺に負けてない。シッカリと麺を受けとめておる。なにしろ牛肉、豚肉、鶏肉、マグロ、昆布等々が入っており、それらが渾然一体となって旨味💥爆発なのだ。
やるな、俺d=(^o^)=b
続いて、あつ盛りにとりかかる。麺二連発だ。
こんなんだから、激太りするんである。
先程のラーメンの汁にニンニクと生姜を入れ、煮詰める。
麺を3分間茹でて冷水でしめ、頃合いをみはらかって、もう一回熱湯に放って温めなおす。湯をきったら器に盛り、ゆで卵と鶏肉、貝割れ大根を飾る。そして、続けざまの電光石火でネギの入った器に煮詰めた熱々のスープを入れ、一味を振る。


ズル。ズル。ズルズルズルー。
麺を汁につけて、勢いよくすすりこむ。
どぎゃぶわ❗Σ( ̄ロ ̄ )
濃ゆ~い。
濃ゆいけど、うみゃーい。
もちろん、麺はもっちもち~。
そして、翌日はどうしたものかと考えた末、焼きそばに挑戦することにした。
しかし、例によっておバカチャレンジャーは普通の焼きそばを良しとしない。と云うかアヴァンギャルドに走ってしまうのは、もう宿痾の生まれもっての業なのだ。
スルメイカのわたを醤油漬けしたもの(自家製)を細かく切って、ニンニク、生姜と共に弱火で炒める。香りが出たら、骨付き豚バラ肉のコンソメ煮の残り汁を入れて火を止める。
別なフライパンでキャベツ、玉ねぎ、ピーマン、紋甲イカを炒める。そこに茹でた麺とニラを入れ、仕上げに先程のイカのわたソースをかけて、汁気を飛ばしたら出来上がり。

イカのわたソースのおかげか、コクと旨味があってバチ旨いやんか( ☆∀☆)❗❗
もちろん、麺もモッチモチ~。
マルちゃんの「極太中華麺」、旨しである。
麺は太麺でも細麺でも中太麺でも何でもごされだが、思うにワシが一番好きなのは太麺なのかもしれない。ワタスが中華麺に一番求めているのは、モチモチ感なのかもしれんなあ…。