迷走魚貝汁補填の巻

 
性懲りもなく、『変わり太麺三連発の原点』の第三弾である。

汁は更なる変貌を遂げてゆく。

半額になっていた帆立て貝の刺身をサッと湯にくぐらせた。こうすると、帆立の甘みが増すのである。
もちろん茹で汁は捨てずに、ヒラマサの卵の煮付け、海老の茹で汁、マグロの頭を焼いた時に大量に出た脂等が混合された汁にブチ込まれる。
ホホホホ…Ψ( ̄∇ ̄)Ψ、貝のコハク酸まで加わったよん。

そこに更なるコハク酸強化じゃ(#`皿´)❗

ツブ貝の生姜煮じゃよ。
白だしと生姜であっさり煮てやった。
酒の肴には打ってつけじゃね。日本酒は元より焼酎、ビールにも、そして白ワインにだって合う。

このツマミ、白出しに針生姜を入れて煮るだけだから簡単にできるのだが、一つ注意点がござる。
貝殻から身を取り出したら、周りについたブヨブヨのものを取り除かねばならん。これは『あぶら』と言われているもので、一見脂が乗っていて旨そうなのだが、著しく味を損ねるものなのだ。何かぶにゅぶにゅして食感が悪くなるし、気持ち悪い。そして何より不味い。

ツブ貝の量がそこそこあったので、残りを炊き込み御飯にすることした。
ツブ貝を煮た汁の半分量を取り出し、酒、味醂、薄口醤油、生姜を加えて炊き上げた。
もちろんの事、もう半分の煮汁は何じゃもんじゃ汁とマリアージュじゃよ。とは言っても、これだと後妻だがね。

具はツブ貝のみの生姜ごはんみたいなもの。
新生姜が出回るこの時期、生姜ごはんが無性に食べたくなるんだよね。
美味いよなあ~、生姜ごはん。

そして、お次はコレ。

イカの芥子酢味噌あえ。
半額90円というクズみたいな値段のスルメイカをさばいてサッと湯にくぐらせ、芥子酢味噌を添えた。
イカのわたは醤油漬けにした。これが後々、変わり太麺で活躍するのである。普段はなあ~んにも考えてないけど、アッシだって時々先の事まで見据えて行動することもあるのだ。( ̄^ ̄)エッヘン。

イカの芥子酢味噌は定番なだけに、安定して美味いよね。
えー、イカを茹でる時は、くれぐれも火を通し過ぎないでね。身が固くなるからさ。
そして、煮汁はオートマチックで何じゃもんじゃ汁へと吸収合併されていった。

魚貝類最後は、こんなものの煮汁まで投与されるに至った。

言わずと知れた天ぷらである。
あっ、そうか。関西では練り天のことをそう呼ぶんである。九州でいうところのさつま揚げだね。いや、つけ揚げか❓関東では何て呼ぶんだっけ❓練り物かな❓さつま揚げ❓
んな事は、この際どうでもよろし。ようするに魚のスリ身、蒲鉾を揚げたヤツだ。

その揚げ蒲鉾だが、これは大阪・平野区の魚竹蒲鉾のものだ。近所のマックスバリュへ月に一度出張販売に来るのだが、これが結構旨い。

中の具は、左から竹の子、枝豆、玉ねぎである。
それぞれ食感が違って旨い。
旨いんだけど、でも食べきれなくて残した。
で、翌々日に食べようとして匂いを嗅いだら、ヤバい事になりかけていた。捨てるかどうか迷ったが、昆布だしで炊くことにした。
シッカリ火をいれときゃ、何とかなるでしょ。
何てったって、下品な胃の持ち主なのである。大丈夫、ダイジョブ~(≧∇≦)

何か汁を吸ってブヨブヨになりよった。
まあ失敗の範疇だわな。でも、味は悪かない。
とりあえず、酒で消毒じゃ。酒飲んでたら、大丈夫、ダイジョブ~。

そして、当然の如く煮汁は何じゃもんじゃ汁の配下へ。
だがしかし、迷走っぷりはこんなもんじゃ終わらない。まだまだ、どぎゃぶぎゃわ(@_@;)は続くのである。