ワンコイン鯛の骨蒸し

 
鯛のアラがワンコインで安く手に入った。
へへッ( ̄∇ ̄*)ゞ、しかしワンコインといっても500円ではない。頭と中骨、腹骨、皮まで入っての100円ポッキリだった。

とはいっても、買ったはいいが面倒クセーなと思う。
鯛のアラ、特に頭はケッコー鱗がついていて、それを取り除くのが超ウザいのである。

熱湯をかけて霜降りにすると云う方法もあるが、今回は熱湯にザブンとつけることにした。鯛からは良質の出汁が出るので、それを余すところなく使おうと云う算段なのだ。

頭を30秒ほど茹でて取り出し、手で鱗を丹念に取る。
今回はあまり鱗が残っていなかっだけど、それでもマジ邪魔クセー。でも舌に鱗が残ると不快なので、丁寧にやらざるおえないのだ。いまいましい(#`皿´)こと、この上ない。
だいたいがだな、手先がそこそこ器用がゆえに細かい事は不得意ではないが、そもそもがそういう事には全く向いていない性格なのである。だから、蝶の展翅とかもプライドがあるからチャンと整形するけど、ホントは大嫌い。
多分、他者をつい意識してしまう面倒くさい完璧主義者なのだ。

糞モノローグはこれくらいにしておいて、本題の料理の方に移ろう。

高級魚である北海道産マツカワカレイ(松皮鰈)の昆布締めだ。

(≧∇≦)ぴゃあー。いやはや高級魚だけあって美味い。昆布の旨味が身に移って、誠によろしなのである。
醤油をつけて食うのもモチ旨いが、塩のみで食うのがベスト。素材の味、つまりその魚本来のポテンシャルがよくわかるからだ。マツカワカレイなら尚更だ。
いやあ、昆布締めはエラい❗
残った刺身は簡単だからついついヅケにしてしまうが、考えを改めなければならぬよのう。

文脈があべこべになったが、今日の酒の肴はコレと決まっていたから鯛のアラを買った。でなければ、たとえ100円ぽっちであろうとも、こんな面倒クセーものは滅多に買わない。
つまりだ、昆布締めを食ったあとの残りの昆布をどうすっべか❓と云う事をコレを食う前からずっと考えていたというワケ。

それでは作り方。
えー、昆布締めで使った昆布を皿に敷き、そこに鯛のアラを乗せ、酒を振りかける。塩も振る。で、昆布を上から被せてラップをかけて電子レンジでチーン。火が通ってなかったら、も一回チーン。以上。

今回は気分で白髪ネギなんぞを飾ったが、あれば三つ葉の方がよろし。
そのまま食うも良し、お好みでポン酢をつけてもよかろう。まっ、とにかくお手軽超簡単なのら。

味は普通に美味い。いや、不味いワケがない。下処理さえシッカリしとけば失敗のしようがない料理だ。
嗚呼、しかれども石切にある「石田寿司」の鯛の骨蒸しには到底及ばない出来だよなあ。
そもそも素材としての鯛のポテンシャルが全然違う。所詮、こっちは養殖もんの半額以下の売り切り品、どう頑張っても限界がある。昆布のポテンシャルにも相当に差があるだろうしさ。まあ致し方なかろう。
長いこと石田寿司にも行ってないけど、唯一無二。あの骨蒸しに伍する骨蒸しはいまだ食った事がない。
うぅぅ(T^T)、マジで石田寿司に行きてぇ。今の季節なら「賀茂茄子の田楽味噌」もあるだろうしさ。揚げた賀茂茄子の上に練り味噌と罌粟(けし)の実が乗っかってて、これがまた超旨いんだよなあ。そういえば夏の酢の物盛り合わせも絶品だったっけ…。マジで誰か連れてってくんないかなあ。

話を戻す。
結構な量があったので、半分以上は残した。
て、翌日はそれを使って鯛めしをつくることにした。

出汁は、市販の白だしを鯛を茹でた時の残り汁でのばした。主夫歴が長いと、勿体ない精神が骨の髄まで浸透しておるのである。

鯛の身以外は他の具は何も入れてない。
それが鯛めしの王道だ。鯛の旨みさえ有ればいいから、他の具はむしろ邪魔なのだ。
とは言いつつ、仕上げに三つ葉は散らしたいところ。
この鯛めしの旨さを邪魔せず、ジャッキアップしてくれるのは三つ葉くらいなものだろう。

残った昆布と鯛の茹で汁を使って、さらに昆布の佃煮モドキをつくる事にする。
酒、みりん、醤油をブッ込み、煮詰める。仕上げに粉山椒を振りかけたら出来上がり。これまた簡単である。

オカズがコレだけではさみしいので、水茄子の浅漬けも加えよう。

ビニール袋に塩、顆粒の昆布と鰹だしの素を入れてモミモミして一晩おいたら出来上がり。
一応おろし生姜なんぞを添えたが、邪魔。ホントはいらん。醤油もいらん。そのまま何にもつけずに食うのが一番。自分で言うのもなんだが、完璧な仕上がり。味付けはコレだけで成立している。

水茄子も6個で198円だから激安献立である。
一人前計算だと100円もせんかもしれん。
中々の💮よくできましたの主夫っぷりですなあ。
誰か主夫契約してくれんかなあ(笑)