暗黒ダークサイドの即席めん図鑑vol.3

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山のように溜まった消費期限切れ即席めんを食うシリーズの第3弾です。

 
  第3話『ココナッツの香りは危険な香り』

 
今回は少し路線を変えてみた。

日清 スパイス香るココナッツカレー味。
その文字の上には、Rasa Gurai Ayamu Melayuと書いてある。ラサ グライア アヤム ムラユと読むようだ。何でわざわざインドネシア語表記までしてあるのかな❓
まさか日本に住むインドネシア人にも解るようにという配慮ではないだろう。どうせたぶん、インドネシアっぽい雰囲気を出すためだけなんだろね。
因みにRasaはフレーバー、Guraiはカレー、Ayamuはチキン、Melayuはマレーシアの味という意味だ。
ようするに「マレー風チキンカレー味」ってことだね。インドネシアなんだけどマレーシア風なの?
いや、マレーであってマレーシアではない。マレー人はマレーシアだけでなく、近隣のインドネシア、シンガポール、ブルネイ、タイなど多くの国に住んでいる。そしてマレー料理は、それぞれの国で根付いており、日常として溶け込んでいる。だから、この場合はあくまでもマレー料理のテイストですよと言っているにすぎないと考えるべきだろう。

ふむふむ。惹句には「期間限定 世界のカップヌードル大集合」とある。そのインドネシア代表と云うワケか。
何だかカップヌードルのワールドカップみたいだな。
おー、そうだ。今年は4年に一度のサッカーのワールドカップがあるのだ。
q(^-^q)ワクワク、o(^o^)oワクワク。楽しみで、何だか興奮してきたよ。ロシア、行きてぇー(≧▽≦)
生のメッシやクリスチアーノ・ロナウド、ネイマールが見たいよー(ToT)

裏面を読むと、カップヌードルは50以上の国と地域で親しまれ、世界各地でオリジナルメニューを販売しているようだ。
自分も海外でカップヌードルはよく見る。コンビニなんかには必ずある。外国に行かれる方は買って食べてみては?と思う。べつに食べなくても、お土産にすれば結構喜ばれますよ。だいち土産品としては安上がり。ちよっと嵩張るけどネ。
但し、値段は現地のカップ麺よりもお高めなので、あちきはあまり食べた事はござらん。もっぱら現地のチープ麺を食っとりましたなあ…。

何やら上に乗っかっておる。
コレがスパイスでんな。後入れってワケだね。
オリジナルペーストとあり、ガーリック、エシャロット、ガランガルなどが入っておる。ガランガルって何?と思うが無視。ガランガルを知らなくとも生きてはいける。

( ̄O ̄)あれっ!?
ふと気づいたんだが、ロゴの最後にSがついている。
カップヌードルではなく、カップヌードルズなのだ。
慌てて他の日本テイストのカップヌードルを確認してみる。

あっ、カップヌードルだ。Sはついてない。
これは気になるところではある。

調べてみたら、どうやら日本以外の地域でのカップヌードルにはSがつくようなのだ。日本向けと海外向けで分けているんだね。
だから、たとえ日本で発売されたとしても、そもそもが海外で売られているカップヌードルがゆえにSがつくのだろう。

納得したところで、熱湯を注いで3分間待つ。
その待つ間に、突然過去に向かって想念が走り出した。モノローグの異空間に呑み込まれてゆく。

それにしても、何でこんなもん買うたんやろ❓
ココナッツ味は嫌いではないけれど、甘いので積極的にチョイスすることなど、まず普通はありえないのだ。
まあ人間、時には魔が差す時もある。
そういえば、しつこく言い寄られて、つい魔が差して付き合ってしもた女がいたなあ…。
その彼女がタイ料理が好きだった。ココナッツ味のグリーンカレーを作ってくれたこともあったっけ…。

この彼女が物凄くアタマがよくて、おまけにメチャメチャ勘が鋭かった。そして稀代の策略家でもあった。
自分の店(シヨットバー)に来る常連の女性と仲良くなり、裏でいかにワテを好きかを言いまくっていたようなのだ。つまり、ライバルになりそうな女性に恋の相談をもちかけて、相手の気を削ぐと同時に味方に取り込むと云う作戦なのである。
それによって、ライバルを次々と脱落させおった。
「そこまで好きなら、私、貴方を応援するわ。」と云うワケである。
当時、自分が気に入っていた女の子も、それによって上手くいきかけてたのにダメになった。
その事実を知ったのは、ずいぶん後になってからだ。しかも続々とそんな話が複数の女性から出てきた。

彼女は勘も鋭く、どれだけ自然体を装っても、コチラが気にいってる女の子は見破りよったし、早めに芽を摘んじゃうんだよね。
そういえぱ『バレなければ、浮気をしてもいいよ。』と言ったので、ラッキーd=(^o^)=bとばかりに細心の注意を払って浮気をした。バレない自信があったのだ。
しかし、『そんなん、ありー(ToT)❓❗』全部つきとめよった。
どうせ見つけるんやったら、最初から浮気してもいいよとか言うなよなあ…。飼い主かよ(# ̄З ̄)
それにしても、何でバレたのか今だに解らない。疑われないように、細心の注意と最善の努力は怠らなかったのだ。
思うに、彼女には特別な霊力があったに違いない。
何せ、おじいちゃんが霊媒師だったのだ。その血を受け継いだことは充分に有り得るよね。

( ̄□||||!!あ~、思い出したよ。
彼女は精神が不安定なところが多々あって、人生で唯一、刺されるんじゃないかと思った女だった。
細かい事は端折るが、顔が完全にイッテたというか普通じゃなかったので、本能的にヤバいと思った。だから、彼女がトイレに行ってる隙に包丁を隠したのだ。
彼女が戻ってきたら、心を落ち着かせる為にすかさず抱き締めた。
暫くして彼女がぽつりと言った。
『大丈夫、刺さないから。』
抱き締めながら、背中がビクッ💥となったね。
あの背中が凍りついたような感覚は今でも鮮明に憶えている。
正直、(|| ゜Д゜)やっべぇーと思った。
そんなこと言っといて、後ろからズブリといかれる可能性が無いとはいえないのだ。
それはさておき、なぜ包丁を隠した事がわかったのだ❓
トイレからは、たとえ隙間から覗こうとも絶対に台所は見えない。それに、しまうのに殆んど音も立てなかった。素早く動いたので、要した時間も一瞬だ。どこか冷静だったし、きょどった態度も表情も見せなかった。だから普通に考えれば、バレるワケがないのだ。
(;゜∇゜)ホラーだよ、ホラー。

皆さん、霊能力のある女には気をつけましょうね。
って、そんな女なんて滅多にいねえよ❗(笑)

そうこうするうちに3分たった。
蓋を外すと、ココナッツの甘い香りがふわっと辺りに広がった。
忘れてはいけない。スパイスも入れよう。
オリジナルペーストと書いてあり、ガーリック、エシャロット、ガランガルなどが入っておるようだ。
ガランガルって何?と思うがスルー。ガランガルを知らなくとも生きてはいける。

さてさて、どないな味でっしゃろか。

口に入れると、ココナッツ味がじんわりと広がった。
グリーンカレーみたいな味だ。グリーンカレーは嫌いじゃないし、結構イケるかも。一瞬、再び彼女の思い出に引き込まれそうになるがイレースする。
辛さはマイルド。ピリ辛程度である。

食べ進めるうちに、ココナッツの香りが気にならなくなってきた。慣れて、鼻がバカになったやもしれぬ。

気がつけば、汁まで飲みきってしまっていた。
正直、あまり期待してなかったけど、当たりかもしれない。
でも、とっくに売ってないのさ、べいべぇ~🎵
だって、買ったのはたぶん去年の春くらい。半年以上も賞味期限が切れてるんだもーん\(^_^)/

賞味期限切れ麺ライフは、まだまだ続く。

 
追伸
今回は、きせずしてホンマに暗黒ダークサイドの話になりましたなあ…。
一応言っとくけど、登場した彼女は色々と怖い女でしたけど、いい女でもありました。

 

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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