(出展 NHK Eテレ『昆虫スゴいぜ!』。以下、全部同番組より)
なんと、元旦から香川さんの「昆虫スゴいぜ!」が見られるとは思わなかった。しかも特番だぜ。この番組もかなり世間的に認識されつつあるよね。Eテレ、凄いぜ。こんなマニアックなジャンルを、よくぞここまで引っ張ってきてくれたなと思う。虫好きとしては、ただ、ただ、Eテレと香川さんには感謝だよ。
しかも、バカみたいに内容が面白い。教育番組というよりも、もう完全なバラエティだ。大物俳優だからこそ許されるがゆえの、その自由奔放なハチャメチャ振りが突き抜けている。誰も香川さんの熱き思いと暴走を止められないのが矢鱈と可笑しいのだ。
正直、虫好きには市民権が無い。誰も虫の事なんて詳しくは知らないし、興味も無い。それどころか忌み嫌われ、毛嫌いされる存在だ。だからこそ、尚さら照之は過剰なまでに奮闘するのである。今まで培ってきた俳優人生が瓦解しかねないその傾(かぶ)きっぷりと狂気に、香川さん大丈夫かあ?と時々心配せずにはおられないよ。
番組をやるキッカケは、2016年の春に放送されたTBSの『櫻井・有吉のTHE夜会』。
ここで、今後どう云う事をやりたいですか?云々的なことを訊かれた香川さんは、Eテレで昆虫番組をやりたいと答えて、突然火がついたように熱く語り出すのである。
『草むらを見るとムラムラする』
この番組、たまたま偶然に見てたんだけど、何を言い出すんだと思った。
芸能界では哀川翔が虫好きとして有名だけど、この時はまだ香川さんも虫好きだとは知らなかった。
そして、カマキリの着ぐるみでポーズを決める照之。
とはいえ、この着ぐるみは漫画チックで気に入らなかったんだよね。彼の求めるのはリアルなカマキリなのだ。香川さんは、そういう科学を無視した虫に対する世間の無知ぶりにも憤慨しておられるのだ。
右上のテロップを見ると、最初は『昆虫サンキュー』ってタイトルを予定してたんだね。
Eテレがタイトルを変更したのは正解だったと思う。虫屋(昆虫好きのことをそう呼ぶ)にとって、昆虫サンキューという気持ちは常に底辺にある。いつも色々と楽しませてくれて、虫さんたちアリガトねという気持ちだ。でも我々にとってはそんなの当たり前で、わざわざ前面に出してまで言うほどの事じゃない。しかも、そういった昆虫愛を一般人が理解できるとは思えない。
それよりも昆虫たちの多種多様な姿、形やその生態に驚かされ、心動かされる事の方が多い。何年経っても新たにビックリする事、しばしばなのである。ホントに虫たちはスゴいのである。だから虫好きにとって、昆虫スゴいぜ!の方が尊敬と畏敬の念が籠っているタイトルだと言えよう。
しかし、この段階では香川照之のただのおフザけだとばかり思っていた。NHKが民放の一番組の冗談まがいの問いかけを本気にするとは思えないし、たとえ作ることになったとしても香川本人が出演するとは考えられなかったからだ。演技派俳優として確固たる地位を築いている役者が、常時昆虫の被り物をしてTV番組に出演するだなんて普通では有り得ない。だいち本人がよくても、そんなの事務所が許さないだろう。
けど、たまたま番組を観てたNHKのディレクターが本気にしちゃってオファーをかけた。それも驚きだが、何と有ろうことか香川本人が快諾しちゃったのである。きっと事務所の人は反対しただろうなあ…。でも、照之が迸(ほとばし)る熱情をぶつけて強硬に押し通したんだろなあ…。相手がヘトヘトになるまで昆虫愛を語ったのが目に浮かぶよ。
そんな香川照之の『昆虫スゴいぜ!』のお正月スペシャルがコチラ。
番組冒頭は年頭の挨拶から始まるのだが、その前に左上から妙なオッサンの絵が出てきて、変な感じでびよんびよん動く。番組とは全く関係ないオッサンだと思うし、意味不明なのだが、コレでもう心をワシ掴みにされてしまった。
『皆さん、明けましておめでとうございます。香川照之です。』
厳かに始まったかと思いきや、即ワケのワカンナイ思いの丈を力強くブチまける香川先生。
『今年も虫を採って、採って。昆虫、昆虫、また昆虫。ずっと昆虫を採り続ける、昆虫スゴいぜ!の時間がやって参りましたあ。』
何か今年も凄い意気込みだぞ( ; ゜Д゜)
そして、今回のテーマの発表。
その場でマジックでサラサラと絵を書く照之。
平成最後の先生作。オオクワガタ。
どうやらクワガタムシの成虫が今回のターゲットらしい。
香川さん、けっこう絵が上手い。しかも描写が正確だ。そこが、彼が何ちゃって昆虫好きの人ではないことを証明している。ホンマもんの虫好きなのだ。
『さあ、何てつけましょうかね、名前を。』
って、クワガタに名前つけるんかぁーい❗❗
『平成の2文字を入れまして、平鍬 成(ひらくわ せい)。』
『こんにちわー、平鍬 成です。』
(;゜∀゜)えっ、平泉 成さんのモノマネですか❓
しかも結構似てる。笑てまうわ。
『平泉 成の弟です。』
Σ( ̄ロ ̄lll)弟なんかいっ❗❗
で、上の画像にアフレコが入る。平鍬 成は、俳優の平泉 成的な声で喋るんだそうである。
香川さん、のっけから思いっきりフザけてんなあ。しかも、ギンギンのノリノリだよ。
ここで漸くお決まりのオープニング曲が流れ始める。
昭和後半の名曲、クリキン(註1)の『大都会』だ。
もう堪んないよね、この選曲。一挙に期待値がハネ上がる。
遠くから走ってくる照之。
毎度のカット割り無し、長回しのワン・ショットだ。
先生、このワン・ショットにいたく拘っているのだ。映画人を自称する男の面目躍如だぜ。
で、やっとこさのタイトルコール。
魂の叫びで、タイトルを読み上げる(冒頭のポーズとってる写真がソレね)。
サブタイトルは『カマキリ先生 冬の森で初暴れ』。
今回も暴れるつもりなんだね、照之さん。
ここで『一富士、二鷹、三カマキリ❗』など、また戯れ言をのたまうが割愛。
えー、雑木林で朽木を割ってクワガタの成虫を探すのが今回のミッションでごわす。
でっかいカマキリがクワガタを探してると思ったら、不覚にもプッと吹き出してしまった。もう教育番組ではなく、完全にお笑い番組を見てる感覚だ。
斧を渡され、はしゃぐ先生。
コーエン兄弟だのベニチオ・デル・トロだの(註2)細かい小ネタもカマしてくる。
『すげー!かわいい!』
さっそくクワガタの幼虫発見。
バックのBGMは、クィーンの「Born to the love you」。(^_^;)苦笑い。でも、その選曲嫌いじゃない。
で、香川さん、スタッフに向かって言う。
『名前はわかっているだろうな。』
『おはようございます。冬眠から覚めた平小鍬 成です。ヨロシクお願いします。』
又しても声色を使っての平泉 成ネタである。ボケまくりやがな。
だが、すかさずスタッフに、今回は幼虫じゃなくて成虫がターゲットですよね云々とツッコまれる照之。
ここで、ナゼに香川先生が成虫に拘るのかということで、未公開シーンが挿入される。
先生がホワイトボードを使って、虫の講義をするというコーナーである。題字も香川さん作で、文字の先が跗節(甲虫等の爪先部分の節のこと)になっているところが何とも心憎い。
それにしても、サブタイトルが「クワガタと人生」って…(笑)。
これは初回の「トノサマバッタ」の回の時に収録したものみたいだが、永らく倉庫に眠っていたという。講義が長すぎて到底おさまりきらずに、全部カットになったらしい。
自説を熱く語る照之。クワガタの人生は「人間の生き方に通底する」とおっしゃる。
オオクワガタやコクワガタなど横から見ると角が平べったいクワガタは越冬するが、ノコギリクワガタやミヤマクワガタなどの湾曲した角を持つものは越冬できないという指摘だ。香川さん、中々鋭い。
そして、そこから論理が飛躍する。ノコギリクワガタやミヤマクワガタは樹液やメスを争って激しく闘うが、オオクワガタやコクワガタは比較的おとなしい。それが両者の寿命の長短の原因であると、センセは考えた。ゆえに、オオクワやコクワ達のように体力を温存して生きようではないかというところに繋がり、そこが人間の生き方にも通底するというワケである。ようするにセンセは、謙虚な生き方をすることが、長生きにつながると言いたいワケだね。
映像が流れ終えたあと、スタッフに文句を言う照之。
『今、やっとお目見えだよ。どんだけ待ったか。クワガタは越冬してもいいけど、俺のコーナーは越冬させる必要はないんだよ。』
笑いのジャブを繰り出してくる。
再びコクワの幼虫、発見。
『まぶしいよ 助けてくれよ~』
懲りずに又も平泉 成のモノマネをカマしてくる。コッチも又、性懲りもなく笑ってしまう。
しかし、この後探しまくるも成虫は見つからない。次第に壊れてゆく照之。
形が似てるからって、ついに割った朽木を持ってニッコリ笑い、クワガタだと言い始める始末。
そして次の瞬間、死んだ目のモノ凄い不機嫌な形相になる。
あらあら、完全に心が折れちゃったよ、香川さん。
その豹変振りに笑ったね。さすが名優である。
結局、幼虫は出てきても成虫はオオクワガタどころかコクワガタ一匹さえ出てこなかった。
ハッキリ言って香川さんは知識は豊富だけども、今のところ虫捕りは下手ッピーだ。でも、そこが逆に面白い。必死なところが笑えるんであって、ものすごく上手かったりなんかしたら興ざめだ。それに、中々捕まえられないから昆虫採集は難しくて面白いのである。そこが視聴者に伝わらなくては、昆虫採集復権の啓蒙活動にはならない。たかが虫、されど虫なのだ。
因みに、香川さんの事を今のところ下手と書いたのは、将来的には上手くなる可能性はあるって事ね。なぜなら、情熱があって頭が良い人だからである。何たって香川さんは東大卒なのだ。長くなるから詳しくは書かないけど、頭を使わないと虫は採れない。知識と経験、工夫に勘。気力に体力、運動神経に判断力etc…。虫採りには、ありとあらゆる能力が必要とされるのである。
ロケはまだまだ終わらない。
あとはスタジオ収録すればいい内容なのに、ナゼか番組は野外で続く。
その他のお題は、こだわりタイトルコール、ガチがうんだ奇跡、ばっさりカット未公開、カマキリ先生からのクレーム、昆虫2ショット、捕獲ウラ話、実験ウラ話、2019 カマキリ準備中と盛りだくさんだ。
先ずは実験ウラ話。
実験とは、照之自らの肉体を使って昆虫の能力を検証するというコーナーである。
1回目はトノサマバッタだったが、ムチャクチャ面白いので、次回、稿を改めて書きます。
2回目はモンシロチョウ。
4mの羽を身につけて羽ばたこうとするも、パワーが全然足んないし、風の抵抗が大きくて羽を全く動かせなかった。宙吊りにされたまま、照之は『ちょうちょ、スゴいぜ!』と叫ぶのであった。
3回目はオニヤンマ。
『エイドリアーン❗』
もちろんBGMは『ロッキー』だ。
ヤンマは空中で飛んでくる獲物を捕らえるという事で、又してもクレーンで宙吊りにされ、バンバンに打ち込まれるバレーボールをキャッチすると云う実験だ。さんざんぱらボールを打ち込まれて、やっとキャッチしてのエイドリアーン❗なのである。
4回目はクマバチ。
クマバチは1秒間に304回も羽を羽ばたかせるらしい。だからこそ、ホバリングできるんだね。しかし、センセは1秒間に3回のみ。やっぱ、昆虫スゴいぜ。
で、一番最近の5回目がハンミョウ。
ハンミョウはメチャンコ走るのが速い。1秒間に13回も手足を動かして走るそうである。
センセはその秘密を足の長さにあると睨んだ。だからがゆえの竹馬。でも、丸っきしダメ。そんなもん、小学生でも解るわい!と思うのだが、お笑い番組なんだから、それでいいのである。
続けて未公開のニホンミツバチの熱殺蜂球もあったのだが、期待したのに熱湯風呂に落ちなかったので割愛。
因みに、この実験も含めて撮影は4日間もかけているらしい。香川さんが喋りまくりだから、未公開の映像も増えるワケだ。
お次は「こだわりのタイトルコール」だが、既に言及しているので割愛して、「ガチがうんだ奇跡」のコーナー。
マレーシアで、最悪だった天気予報が奇跡的にハズレてロケができたという話。
また、奇跡的にプロの昆虫ハンターの爺さんにも会えたという話で盛り上がる。放送当時は、どうせヤラセで仕込んでんだろうなと思っていたが、そうではないらしい。爺さんに会ったのは本当に偶然だったようだ。
この爺さんには4年前と8年前に会っている。小さなビニール袋を網がわりに竿の先に付けて虫採りをするんだけど、そんな粗末な道具なのに信じられないくらいにメチャクチャ虫採りが上手いんだよね。
(・。・;ん❗❓、ちょっと待てよ。コレって、爺さんの網が普通の網になってないかい❓
別の画像で確認してみたら、ありゃま(;・ω・)、やっぱり普通の網になってるぞ。この何年間で、爺さんにいったい何が起こったのだ❓誰かがプレゼントしたのかなあ❓そういえば爺さん、60年間ずうっと虫採りをしてると言ってたなあ…。ならば普通の網にチェンジする機会はいくらでもあった筈だ。どんな心境の変化があったのだろう❓いずれにせよ、きっと匠の虫ゲット率が益々上がってるに違いないね。
爺さんは、結構いい人です。自分はガイドは誰も雇ったことはないけど、頼むならこの爺さんがお薦めかな。他はガイド料をフッ掛けてきたり、口ばっかで全然虫を見つけられないとか胡散臭い奴が多いとよく聞く。自分もそういう印象を持っている。
そして、「こだわりの2ショット」のコーナー。
ここで再び照之の狂気が噴き出す。
深夜午前0時から5時の放送休止の時間帯に、自分の撮った貴重な昆虫ツーショット写真を流し続けろという無茶な事を要求しだした。でも、コイツら貴重って程のもんでもないんだよね(笑)。
ゴジラVSメカゴジラになぞらえての力説である。
論理の正当性をドえらいとっから引っ張ってくるなあ。
オープニングはオニヤンマだ。
そしてギンヤンマの画像へと移り。
次にラジャ・ブルック。マレーシアの国蝶、アカエリトリバネアゲハだ。
この順番で映像を流し、フイニッシュはこのお二方で締めることを要望。
そう、叶姉妹さまである。
センセ自らが二人の撮影に赴くという気合いの入れようだ。
見たいなあ、香川さんが叶姉妹を撮影してるとこ。けっこうスゴい絵になりそうだ。o(^o^)oワクワクするよ。コレ、マジで実現してくんないかなあ。
視聴率をバッチリとれると豪語してる事だし、NHKさん、流してあげたら❓
ここで再び「バッサリ未公開」のコーナー。
どうやら視聴者の質問コーナーみたい。
そういえば、茶色カマキリのヴァージョンもあったんだよね。
先生は、好きな昆虫は何ですか?の問いにエンジンがかかる。
そこで少年の頃の1975年と現在の2018年のベストスリーを発表すると宣言。
しかし、勢いで4番目を書こうとしたところで、スタッフに『あれっ?、ベストスリーでは?』とツッコまれる。
『10位くらいまで書くつもりではいるんだけどね※◆☆#£グジュグジュグジュ…』
と口を尖らせる香川先生。
これで照之の暴走にスイッチが入った。
2018年のベスト5は以下のとおり。
ベスト3のカマキリ、オニヤンマ、クマゼミは解る。カマキリは一番好きだと公言しているし、オニヤンマとクマゼミは以前にボディーが黒くてデカイから好きだと言ってたから、これも解る。だが、モンキアゲハとキリギリスが今一つ理解に苦しむ。
キリギリスは和の風情があるからだそうだ。たしかに鳴き声は雅(みやび)だから和に通ずるところはある。
問題はモンキアゲハである。羽がキレイだからと云うのが理由らしいが、モンキアゲハはアゲハの中では取り立てて綺麗な部類じゃない。クマゼミとかオニヤンマとか黒いのが好きだとおっしゃていたから、それだからかな❓モンキアゲハも基本的には黒いもんね。
💡そっか、ひらめいた。それにクマゼミにしろモンキアゲハにしろ、昔は関東には殆んどいなかったからじゃないか❓おまけにどちらも日本ではそのグループの最大種であり、デカイ。謂わばモンキアゲハも憧れの昆虫だったのではないかな❓それが根底にあるのかもしれない。
もっとも最近は地球温暖化の影響で、モンキアゲハもクマゼミも関東でも見られるようになったらしいけどさ。その辺のことを、まだ香川さんは知らないんだろね。
1975年、当時10歳の時のベスト5は以下のとおり。
1位 カマキリ
2位 エゾゼミ
3位 クマゼミ
4位 ミヤマクワガタ
5位 タマムシ
この辺は子供に人気ありそうで解りやすい。
しかし、たぶんエゾゼミを知っている人はそう多くはないだろう。ものごっつスタイリッシュでカッコいいセミで、香川さんもこのセミについては熱く語っていた。自分も、このセミには最大級に憧れていた。なのに一般的に知られていないのは、あまり人の目にふれる事のないセミだからなのだ。山地性で、そこそこ高い山にいる。しかも木の高いところで鳴いていることが多い。おまけに何処で鳴いているのかが、よくワカンナイ。音の出所が特定しにくいのだ。必死に目を凝らしてもナゼか見つけられない。
何か色が悪いね。赤っぽいからアカエゾゼミかと思ったよ。実物はもっと黄色っぽくてカッコイイです。
これで終わりかと思いきや、暴走機関車はまだ止まらない。あろうことか2040年のベスト5まで予想しだした。20年先とは、もう無茶苦茶である。意味が全然ワカラナイ。
でも内容はカットされていた。きっと長いからだ。このベストスリーの件(くだり)だけで、何と40分も喋っていたそうである。
ホワイトボードを見る限り、次の5つが選出されていたようだ。
1位 タマムシ
2位 モルフォチョウ
3位 アカエリトリバネアゲハ
4位 オウゴンオニクワガタ
5位 ケンランカマキリ
何とカマキリが1位から陥落してる。
でも、5位に外国のカマキリが入っている。外人の姉ちゃんに浮気ですか?、香川しゃん。
因みにモルフォチョウは南米にいる世界屈指の美麗蝶。オウゴンオニクワガタは黄金色のクワガタで、ケンランカマキリは豪華絢爛な色鮮やかなカマキリだ。これってもしかしたら、香川さんのもう一回マレーシアに連れてけっていうアピールなんじゃないか❓
オウゴンオニもケンランカマキリもアカエリもマレーシアにいる。あのロケ地の場所にもいる。タマムシだって日本のタマムシじゃなくて、東南アジアにいるもっと大型でキラキラした奴かもしれぬ。おまけに大物コーカサスカブトだって生息している。考えてみれば、あの時は雨季でロクな虫が見つからなかったのである。リベンジの画策は有り得なくはない。だとしたら香川さん、かなり頭脳的プレーである。
最後は「2019 カマキリ準備中」のコーナー。
何やらスタッフにカマキリを大量に捕獲させて飼育しているらしい。内容は明らかにされてないけど、どうやらカマキリの或る生態を確かめたいようだ。これが次回の放送になるのかな❓
番組は、ここで終了。
とにかく今回も笑わせて戴きました。
でも実を云うと、初回が一番面白かったんだよね。それはもう衝撃的だった。
そうだ、最後に一応今まで放送された各回のテーマを並べておこう。コレを見て、どうしても視聴したい人は、NHKオンデマンドとかで見られるんじゃないかな。
1時限目 トノサマバッタ
2時限目 モンシロチョウ
特別編 出動!タガメ捜査一課(タガメ)
3時限目 オニヤンマ
特別編 カマキリ先生☆マレーシアへ行く
4時限目 クマバチ
特別編 実録!完全変態(カブトムシ・オオムラサキ)
5時限目 ハンミョウ
もう5時限目かあ…。
Σ( ̄ロ ̄lll)えーっ、ってことは、もしかして次の6時限目で番組終了❗❓
学校の授業は6時限目までだもんね。有り得るなあ…。やだなー、それ。タマムシとかミヤマカラスアゲハとかダイコクコガネとか取り上げるべき昆虫がまだいるでしょがあ❗❗
でも香川さん、ボクシングマニアでもあるんだよな。
今度は『ボクシング凄いぜ!』とかいうマニアックなボクシング技術を解説する新番組になったりして…。
おしまい
追伸
残念ながら「捕獲ウラ話」と「カマキリ先生からのクレーム」はカットのようです。近い将来、そのうち未公開映像として放送されることを祈りましょう。
この文章は、正月の二日にざあーっと下書きを書いた。その時点では長い文章になる予定ではなかった。しかし、本格的に手を入れてるうちにどんどん長くなり、イヤになって一度頓挫。再び気をとり直して何とか書き終えたのがこの稿である。でも結局、当初の5倍以上の長さになってしまったなりよ。正直、ウンザリだ。酒をしこたま飲んでる時に文章を書き始めるとロクな事がない。
でも続編を書くと宣言したから、書く予定です。だって、初回のトノサマバッタ編が一番面白いんだもん。
(註1)クリキン
クリスタルキングの事。1970年代後半から80年代にかけて活躍したツインボーカルのバンド。『大都会(1979年)』『蜃気楼(1980年)』、アニメ「北斗の拳」の主題歌『愛をとり戻せ!!(1984年)』などのヒット曲がある。
(註2)コーエン兄弟だのベニチオ・デル・トロだの
アメリカの兄弟映画監督と俳優。コーエン兄弟の映画で、斧といえば『フィーゴ』かなあ…。観てないけど『バスターのバラード』も斧が出てくるみたいだ。この正月スペシャルの撮影時期を考えると、香川さんが後者の映画に影響された可能性の方が高い。
デル・トロと斧との関係性はよくワカラナイ。香川さん的には如何にも持っていそうだからと名前を出したのかなあ…。因みにデル・トロはコーエン兄弟の映画に出演したことは無いそうだ。意外だね。