そろそろ春の三大蛾の季節である。
その前に去年のおさらいをしておこう。
とはいえ、2017年にこの三大蛾については4回にわたる渾身の文章を書いた(註1)。ゆえに今回はサラッといかさせて戴きやす。
去年の記録を紐解くと、計4回出動していた。
1回目は、今日と同じ日付の4月1日にライトトラップに行っている。この日は選抜高校野球の準々決勝を観に行ってて、第4試合の途中でアホの植村に迎えに来てもらい、兵庫県の武田尾方面に行った。
強力な水銀灯を植村が用意してくれた。
植村くん、あんたはエライ偉い❗
それにしても、蛾を採りたいが為に人里離れた山の中でこんな事してるって、普通の人から見れば、狂気の沙汰だよな。自分がそんな人になるとは思いもよらなかったよ。人生、何があるかわからない。
【オオシモフリスズメ♂】
デカい。日本最大のスズメガだ。
そして、悪魔的な出で立ちである。
そのバケモン振りに、初対面は畏怖したね。
でも今や、可愛いとさえ思える。
もふもふだし、ほよ(;・ω・)顔なのである。
おまけにチューチューと鳴くから笑える。
だからと言って、不用意に触ってはなりませぬぞ。
毒があるというワケではないが、脚に鋭いトゲがあるのだ。
そんなことは知らなかったから、掴んだら手に鋭い痛みが走った時は、(|| ゜Д゜)ウワッ❗、コイツ噛みよった━━━❗❗とマジでビビった。
この日は5、6頭は飛んできたんじゃないかな?
でも、全て♂だった。
実を言うと♀の標本は一つも無い。採ったことは一度だけあるけど、羽が欠けていたのでリリースしたのだ。だから、♀が欲しいのである。
エゾヨツメも飛んできた。
しかし、画像は無い。植村が三大蛾をどれも採ったことがないから譲ったのだ。それに計3つほど飛んできたかと思うが、これも全部♂だった。それも写真を撮らなかった理由だろう。
と云うワケで、2017年の画像を使おうと思ったが、コレまた画像が無い。仕方がないので、裏面と標本写真のみ添付しておきます。
【エゾヨツメ♂】
青い瞳のエリスちゃんだ(笑)
コバルトブルーが美しい。
腕が白いのも、お嬢の長袖の手袋みたいで可愛い。
実を言うとエゾヨツメの♀も採ったことが無い。
コチラは見たことすらない。だから、何とか♀をゲットするのがこの年の目標だった。
結局、イボタガは一つも飛んで来なかった。
春の三大蛾の中ではイボタガが一番遅れて出てくるのではないかと思う。しかし、場所にも拠るだろうし、あくまでも私見ですので、あまり鵜呑みにはなさらぬように。
2回目もライトトラップで、3日後の4月4日だった。
この日も選抜高校野球の決勝戦を観に行ったあとだね。とはいえ、試合終了後から日没まではだいぶ時間があったので一旦家に帰った。で、一眠りして晩飯を食い終わった頃に植村に迎えに来てもらった。場所は同じく武田尾方面である。
今、思い起こすと、植村はイボタガが採れなかったので執念を燃やしていたのだろう。虫屋の鏡である。そうでなくっちゃ、良い虫は採れない。たかが虫捕りだが、根性は必要不可欠な要素なのだ。
この日はオオシモフリが、ジャンジャン飛んできた。
15頭前後は飛んできたかと思う。でも、又しても全て♂だった。
植村は前年と比べて格段に虫捕りが上手くなっていた。何よりも反応が早い。彼の方が飛んで来た蛾を見つけるのが一瞬だけ早いのだ。この能力に関しては、自分は殆んど人に負けることは無いのだが、この日はやられっぱなしだった。まあ、オイラはどう云うワケか夜目が効かないと云うのはある。夜の運転時などは、遠近感があやふやになるのだ。それに♀以外は興味が無かったというのもある。でも、それを差し引いても彼のポテンシャルは高いと思う。まあ、アホだけど。
待望のイボタガも飛んで来た。
【イボタガ♂】
計3つか4つ飛んできたかな。
解せないのは、3日前に一つも飛んで来なかったにも拘わらず、完品は一つしか採れなかったことだ。他は羽がやや擦れていたり、切れてたりしていたのだ。
と云うことは、3日前には既に発生していた可能性が高い。じゃあ、何で3日前は飛んでこなかったの❓
虫の考えてることは、よくワカランよ。
一方、エゾヨツメは一つしか飛んで来なかった。
コレまた、どう解釈すればいいのかワカラン。
因みに、イボタガの♀は既に採っていて、完品の標本もある。でも、イボタちゃんは沢山ほしい。三大蛾の中では、コヤツが一番カッコイイと思うからだ。似たような柄の蝶や蛾はいないんじゃないかな。それくらいに個性的でモダンなデザインに牽かれる。
3回目は生駒の枚岡公園に外灯回りに一人で出掛けた。日付は4月11日。ターゲットは勿論オオシモフリスズメとエゾヨツメの♀である。
しかし、外灯は殆んどLEDに換わっており、何も飛来しないという惨憺たる状態だった。
唯一、エゾヨツメらしきものが飛んでいるのを豊浦橋で見つけた。しかも♀っぽかった。しかし、まさかそんな高い所を飛ぶものとは思いもしなかったので、長竿を持ってきていなかった。ライトトラップに飛んでくる蛾を見て、奴らは低い所を飛ぶものとばかり思い込んでいたのだ。けれど冷静に考えてみれば、昆虫は光に向かって飛んでくるのである。徐々に引き寄せられて来るから、たとえ高い所を飛んでいるものでも、近づくにつれて自然と高度は下がってゆくのが道理だ。そこに思い至らなかったアタイは、おバカちゃんである。
そやつは暫く飛んだあと、やがて橋の袂にあるナラガシワの樹の梢に止まった。7、8mはあったかと思う。50センチにも満たないお散歩ネットでは届くワケがないので、その辺に転がっていた倒木の端くれを投げたら見事💥命中❗
元、高校球児を(#`皿´)ナメんなよである。
しかし、羽があるものが落下するワケもなく、驚いて飛び立ち、全速力で闇の奥へと消えて行った。
肩を落としての帰り道。大阪平野の夜景が、ただただ美しかったのを憶えている。
4回目は、翌4月12日。
悔しくてリベンジしたろと思ったのである。しかし、もう一度生駒に出掛けるほどアホではない。水銀灯や蛍光灯も無いのにリベンジも何もあったものではない。昨日、出会えたのは単なる偶然にすぎないと考えるのが妥当だろう。橋の袂で煌々と光を放っていた外灯は、LEDなのである。そいつに寄ってきた可能性は皆無に等しい。偶々(たまたま)、そこを通過する時に出くわしただけだろう。
そういうワケで、まだ水銀灯がまだ残っている箕面の滝へと出掛けた。
ここは水銀灯がそこそこあって、トイレも蛍光灯だから期待が少しは持てる。しかし、飛んで来る蛾の個体数は決して多くはない。
この日もロクなものは飛んで来ず、唯一持ち帰ったのは10時半に飛んできたイボタガの♀だけだった。
【イボタガ♀】
それでもイボタガは三大蛾の中で一番好きなので、少しは溜飲が下がった。
この年は、結局エゾヨツメの♀もオオシモフリスズメの♀も会うことさえ出来なかった。今年こそ、シバく所存だ。今週辺り、そろそろ動き出そうかと思う。
誰か、ライトトラップに連れていってくれよー(ToT)
おしまい
追伸
サクッと終わらせる予定だったが、思いの外に長くなってしまった。
因みに、この時の選抜高校野球の記事もあります。
興味がおありの方は、本ブログの野球のカテゴリーの欄から探してみて下さい。
それはそうと、オオシモフリスズメとエゾヨツメの展翅は、ちょっと上翅を上げ過ぎたかなあ…。蛾の展翅は、お手本があまりないから自己流過ぎたかもしれない。今年は、もう少し下げてみよっかな。
(註1)渾身の文章を書いた
『春の三大蛾祭』と題して、当ブログで4回に分けて連載した。
各タイトルは以下の通りである。
第1話「青天の霹靂編」
第2話「悪鬼暗躍編」
第3話「闇の絵巻編」
最終話「魑魅魍魎編」
第1話のみリンク先を貼っておきます。
他は下の関連記事の欄から記事に飛べます。