2019′ 平成最後の選抜甲子園 その2

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『ベロ酔い(@_@;)甲子園』シリーズの第2弾は、大会第6日目である。
今日は第1試合から観る気で朝早く出た。

 

 
バックネット席(中央特別自由席)が、まだ販売されていた。
考えてみれば、去年から外野席ばっかで観戦している。星稜の奥川くんのピッチングも近くで見てみたい事だし、せっかくの機会だから並ぶことにした。

 

 
並んでいる時は目の前でチケットが売り切れたらヤだなあと不安に駆られたが、何とか無事購入できた。
夏はクソ朝日新聞が指定席にしてしまったが、春は従来通りの自由席だ。毎日新聞は偉いよね。
指定席ならば、どれだけお客さんが帰ったとしても席を移動できない。ガラガラなのに、雨が降ってきたとしても屋根の下の席に移れないってことだ。こんなバカバカしい事ってない。売国奴新聞には猛省して戴きたい。

その足でイオンに向かうも、まだやっていなかった。
どうやら10時からみたいだ。ダイエー時代はもっと朝早くからやってたような気がするけどなあ…。
仕方なく駅前のコンビニに寄り、酒を買い込んでから球場へと戻る。

 

 
今日の対戦カード。
けっこう見応えがありそうだ。楽しみなのは智弁和歌山の強打と高松商の試合振り。それと奥川くんのピッチング。あとは美爆音と呼ばれる習志野の応援が、いかほどのものなのかを体験する事くらいかな。

 

 
正面玄関の左から入場する。バックネット席だから入口も近い。V.I.Pは、あんま歩かなくていいのだ。ずっと庶民席だったから、何となく気分がいい。

 

 
スタンド内に入った瞬間に、目の前がパッと開けた。
と同時に応援の音が覆い被さるように迫ってくる。そして、背中を有無を言わさずに這い昇ってくるものがある。甲子園に来たんだなと云う実感がジワジワと湧いてくる。この至福の瞬間を最も味わえるのがバックスタンドだ。これだけでも此処へ来る価値があると思う。

 

 
正面やや左手に席を確保することができた。グランドからかなり近い。

上を見上げる。

 

 
銀傘と青空。
春らしい少し霞んだような空が眩しい。
球春、のたりのたりかなと呟く。

 

 
泡を飲む。
バックネット席ゆえテーブルがあるのが有り難い。
🍺グビッ、🍺グビッ、🍺グビッ。(´∇`)ぷはー。
これまた至福。一挙に半分近くまで飲んでまっただよ。
このビールのロング缶の他にアルコール度数9%のストロング酎ハイを3本用意している。
フフフ( ̄∇ ̄)、本日もベロ酔い(@_@;)体制万全である。

試合は2回裏の熊本西の攻撃に入っていた。
連打のあと、ダブルプレーの間に三塁ランナーが還って1点先制。去年、試合中に選手が亡くなった熊本西には、それを乗り越えて頑張ってほしいよね。こういうチームが優勝したら、とても嬉しい。

しかし、智弁和歌山の強力打線は容赦がない。
3回表に連打であっさり4ー1と逆転。4回には4番東妻が打った瞬間にそれと解るレフトへのホームランなどで一挙7点を奪った。
熊本西が5回に1点を返すも、結果は12ー2で智弁の貫禄勝ちで終わった。

 

 
智弁の応援席は、きっと楽勝気分だったんだろなあ。
結局、相手を追い詰める魔曲「ジョックロック」を最後まで一度も演奏しなかった。

 

 
因みに智弁和歌山の監督は、今年から名将高嶋 仁監督から元阪神タイガースのドラ1中谷 仁に引き継がれた。
あっ、二人とも下の名前が仁なんだね。ダブル仁だとは今の今まで気づかなかったよ。
とにかく、この日が甲子園での初采配だったので、それにも注目してた。何かやらかして、いきなりポンコツ監督の仲間入りすることを密かに期待していたが、特に采配の綻びは無かった。むしろ継投なんかは鮮やかだった。このまま勝利を重ねて名将と謳われるようになれば、全然活躍出来なかったけど、プロ野球に在籍した事は無駄にならなかった事になる。阪神タイガースには殆んど貢献してないけど、その域にまで到達すれば全然許す。今後も精進されよ。

実を云うと試合が終わる前には、席をさらに真ん中寄りに移動させていた。常に良い場所に移動することには吝(やぶさ)かではない。というか、そういう性格なのだ。

 

 
次の試合が始まる前に腹ごなしをすっぺ。

 

 
イオンに寄れなかったので、ツマミを購入することを断念。おにぎりにした。名前も知らないようなローカルコンビニだったから、ろくなツマミしか無かったのだ。
それにしても、酎ハイとおにぎりって絶望的に合わんなあ~(ToT)。悲しくなってくるわ。

 

 
阪神園芸さんの芸術的なグランド整備が始まる。
中でも、この水撒きはいつ見ても惚れ惚れとさせられる。

 

 
無垢なグランドの何と美しきことか。

 

 
スマホのカメラゆえ、広角に写ってしまうから解りづらいと思うが、実際はグランドからかなり近い。前から二段目のブロックの真ん中辺りにいるんである。だから、ピッチャーの球筋までよく解る。それだけ近いと、さすがに真面目に野球を観る。外野で観てる場合は、時に集中力が散漫になるのだ。おまけに人と来ているとあらば、間違いなくアホみたいな妄想高校野球劇場を語り部となり、周りのお客さんの眉をひそめさせるに違いない。

高松商の先発はエース香川くんではなかった。
最近は複数の良いピッチャーを揃えているところが多い。だから、今では継投が当たり前だ。最近、公立校が活躍できないのは、そのせいも有るんだろう。高校野球の長い歴史の中でも、それなりの戦術の変化の推移があるんだね。

1回裏。市和歌山の攻撃。
ぽんぽんと簡単にツーアウトを取ったから、これは中々点が入らないかもと思ってたら、三番打者が左中間にソロホームランを放った。
2回裏には2点適時打で更に追加点をあげ、0ー3。
4回裏のピンチで、高松商がようやくエース香川くんを投入した。しかし、準備の投球練習をしてなかった。軽くキャッチボールを3、4球だけしてマウンドへ。
ヤバイんでねぇのー❓と思ってたら、やはりコントロールが定まらない。で、ワイルドピッチ。エラーも絡んで2点を献上。更にタイムリーヒットも出て、1点追加して0ー6になった。
これはもう準備させていなかった監督の責任だろう。
一方、高松商は4回までノーヒット。ようやく5回に連打でチャンスを作るが無得点。
6回にようやく2点を返し、その後もチャンスをつくるも、そのままのスコアで試合終了。

 

 
スコア以上に見応えがある試合だった。高松商が7安打、市立和歌山が8安打という事からも、両者の力が互角だったことが伺える。
香川くんは、その後は市和歌山打線をゼロに抑えてたから、これはもう監督のせいで負けたと言われても仕方ないよね。

 

 
第3試合の習志野VS星稜戦が始まった。

レッツゴー習志野
(タップすると、YouTubeの映像に飛びます)
 
習志野の応援団の美爆音、聞きしに勝る大音量だ。
しかも、演奏が上手い。あまりのデカイ音に、何か笑けてきたわ。

 

 
奥川くんの球は速い。でも今日は150㎞を超えるボールはない。しかも、高めに抜けるボールが多い。

2回裏に星稜が1点先取した。
それに対して習志野は、4回表にようやく初ヒットを放ち、二死一、二塁のチャンスにポテンヒットで同点に追いつく。この回に出た初ヒットもポテンヒットだったから、星稜には運が無い。
習志野の応援は更にボルテージ上がり、隣の人の声も聞きづらいような状態になる。何とブラスバンド部員が200人もいるそうだ。そりゃ、爆音にもなるわい。

ここで星稜のキャッチャーが、主審と何やら話しだした。何かは解らないが、何かが起きている事には間違いなさそうだ。
でもこの時は習志野の応援の音量がデカ過ぎて野手間の声がけも聞き取れないからと抗議してるんだろうと思ってた。しかし、あとから知ったんだけど、二塁ランナーがサイン盗みをしてると抗議していたようだ。けれど、それは結局は認められなかったみたい。試合後、激怒した星稜の監督が習志野側のインタビュールームに乗り込んで文句を言ったそうだ。しかも、2回も。
その際、習志野の監督が「星稜さんとこも、やってるでしょ。」云々的な事を言ったらしい。逆ギレの酷い言い様である。どこまで本当かは真相は解らないが、あとで習志野の監督の顔を見たら、その言動も有り得るなと思った。人を見た目で判断してはいけないが、そのあまりの悪相振りに驚いた。典型的な悪代官みたいな顔だったのだ。絶対に怒らしてはいけないタイプの人っているでしょ?正にそれ。ヤのつく自由業の方たちとかが持っておられる凶気が間違いなく漂っていらっしゃる。しかも親分クラスの。まあ、強豪チームはどこでもやっていると云うのは聞いたことあるから、習志野の監督にとっては当たり前田のクラッカーだったのかもね(笑)。

少し離れた席のガキンチョが、甲子園カレーを食っている。そのカレーの香りが風に乗って流れてきた。
こうなると、もう溜まらんけんね( ; ゜Д゜)
5回が終わる前にカレーを買いに走る。

 

 
当然の如く辛口である。
甲子園カレーを食ったことが無い人は「たかが球場で売ってるカレーでしょ。単なる名物で、それほど旨いワケないっしょ。」と思っているに違いない。
だが、ナメてはいけない。これが予想外に旨いんである。味を伝えるのは難しいが、普通にメッチャ旨い。コクがあって適度にスパイシーで、万人が旨いと言いそうな絶妙なスタンスなのである。言い換えれば、昔からある普通の喫茶店の、虜になる美味しいカレーって感じ。

 

 
それにしても、カレーに酎ハイは絶望的に合わない。
(_)最悪のカップリングじゃよ。

7回表、習志野の攻撃。この時も二死二塁でボテボテの三塁線のゴロをサードが取れずに1点が入った。奥川くんは、いい当たりのヒットを殆んど打たれていないから気の毒としか言い様がない。
8回裏、星稜は1アウトから二塁打が出た。しかし、牽制球で痛恨のタッチアウト。こういうことしてると、勝利の女神は遠のく。
そして、9回に奥川くんが8番バッターにダメ押しのホームランを打たれてしまう。
で、そのまま負けちゃった。

 

 
やっぱり星稜は、今年も接戦を勝ちきれなかった。
本当に強いチームは、サイン盗みとかモノともせず、へっちゃらで勝つものだ。いちいちそんな事で動じているようでは、星稜の優勝はいつまで経っても無理かもね。

               つづく…予定。

 

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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