京揚げ

 
次回の『2018′ カトカラ元年』が全然書けない。
他の虫の事も全然書けない。スランプ、つまり絶不調なのだ。
というワケで、食いもんの話でお茶を濁す。

 

 
京揚げの焼いたん。
油をひかずに、弱火で両面を焦げ目がつくまで焼き、ネギと生姜を乗っけるだけと云う簡単おつまみである。

関西以外の人たちには京揚げという言葉にあまり馴染みがないと思うが、ようは油揚げのことである。
ただし厳密に云うと関東で売っているものとは別物で、あんなに薄っぺらくはない。もっと厚みがあるのである。これは、より厚めに切った豆腐を使って揚げているので、中に少し豆腐が残ってるってワケ。

「京揚げ」という名前の由来は、おそらく京都が発祥であろう。京都で油揚げといえば、コレだからね。

因みに、関東風の油揚げは関西でも普通に売っていて、ポピュラーな存在だ。こちらは関西では「うすあげ」と呼ばれている。
誤解無きよう付け加えておくと、どちらも油揚げとして認識されている。でも、油揚げと呼ぶことは殆んどなくて、両方とも「お揚げさん」と言われることが多い。関西では稲荷寿司のことを「おいなりさん」と言ったり、何でか知らんけど何かと「さん」づけをする風習があるのだ。

京揚げと油揚げ(うすあげ)には、もう1つ違いがある。それは大きさ。
油揚げは一般的に横幅15cmくらい、縦幅10cm前後のサイズで、スーパーでは1袋2~3枚入りで販売されていることが多い。
一方、京揚げは横幅が25cm~30cm、縦幅は10cm~15cmとかなり大きなサイズで、スーパーでは1袋に1枚入りで販売されている。

 

 
もちろん、醤油はかける。
でもって、上に乗ったネギと生姜をグシャグシャに混ぜる。それを左手でグッと押さえて、右手の箸でくるくると巻く。こうすれば、ネギがこぼれないのだ。
それを、あんぐりと口を開けてパックリいく。

外側カリッ、中しっとり。
(^o^)v旨いねー。
チープだけど、酒のツマミとしては高得点じゃよ。

 
                    おしまい