大寒 茶ぶり海鼠

 
今日は大寒。
大寒は二十四節気(にじゅうしせっき)のうちの第24節。この日が一年のうちで最も寒いとされる。

何となくこの季節になると、ナマコを食いたくなる。
と云うワケで、ナマコを買ってきた。
都合の良いことに、やや小振りだが、まるのままのナマコが半額になっていた。2匹で250円くらいである。
普通の主婦は、たとえ安くてもナマコなんて捌けない。だから、捌けるオイラにとってはラッキーである。必然、残りやすい。最近の主婦は魚もおろせないと言われるが、それでよろし。みんな、そこそこダメ主婦であってくれた方が、こっちとしては有り難い。

硬いナマコの口を包丁で切り落とし、縦に包丁を入れる。珍味コノワタになりそうな腸管なら使うが、ダメなので洗い流す。
してからに、ビニール袋にナマコと塩を放り込み、揉み揉みして汚れを落とす。で、再び水で洗う。
ほんでもって、沸騰させたお茶にブチ込み、3、4回振り振りしたら、素早く取り出す。で、冷水に浸けて、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
あとは、サイコロ状に切って盛り付け。ポン酢をかけて、かんずりを添えるか、一味唐辛子を振ったら出来上がり。

表面のにゅるとかちゅるの後にコリッと云う歯応えが返ってきて、誠に宜しい。
味の構成要素は殆んどがポン酢の味だから、ポン酢は重要だ。今回は、山形県はセゾン・ファクトリーの「極・ぽん酢」というのを使った。

 

 
このポン酢は当たりだった。高いから当然なんだけどさ。バランスがいい。但し、コレも半額品。

ナマコが残ったので、翌日には酢の物にした。

 

 
具は、胡瓜と茗荷である。酢は土佐酢にした。
これはこれで旨いが、やっぱナマコはポン酢だよな。

大寒といっても、今日は暖かかった。場所によっては3月並みの気温だったそうだ。
寒がり屋としては嬉しいが、この季節の食いもんって寒ければ寒い方が旨くなるんだよなあ。

                    おしまい