チャンジャの一番美味しい食べ方

 
正月明けの事である。
色んな種類のキムチが入っているセットが半額になっていた。構成は白菜キムチとカクテキ(大根のキムチ)、スルメのキムチ、チャンジャの4種類だった。
カクテキは甘ったるいものが多くてガッカリさせられてばっかだし、スルメのキムチは二度ほど食べた事があるけど美味しかったという記憶は皆無だ。チャンジャはそこそこ旨いものだけれど、一回クソ不味いのを食ってからは敬遠気味になっている。白菜キムチは時間が経過すると酸味が強くなる。嫌いという程ではないけれど、やはり基本的には酸味の少ないキムチの方が好きだ。だから、正直どうしようかと思った。

でもハタと思い出した。テレビで、dancyu(ダンチュー(註1))の編集長 植野さんが一番旨いチャンジャの食い方をチラッと喋っていたんだけど、アレにはかなり興味を唆られたんだよねー。
ならば、これは千載一遇、もしかしたら良い機会なのかもしれない。チャンジャはスーパーにはあまり売ってないし、値段も結構高い。それが半額の150円とかくらいなのだ。量は少ないが、それでもお買い得の値段だろう。
それに酸味が強ければ豚キムチにでもすればいいやとも思った。前述したように、白菜キムチをそのまま食べるとすれば、断然酸っぱくない方が好きだけど、豚キムチになると話は変わってくる。程度にもよるが、豚キムチはそこそこ酸味があった方が旨い。それがオラの持論だ。
そういえば昔、韓国人の知人が居酒屋で酸味の無いキムチで作られた豚キムチを食って「こんなの豚キムチじゃない!」と怒ってた事があったよなあ…。彼曰く、本場韓国では豚キムチは酸味のあるのが当たり前らしい。

とにかく、何だかんだ考えた揚げ句、結局買うことにした。
で、家に帰って早速味見してみた。

カクテキは予想に違(たが)わぬ甘さ。クソ不味い。死ねや(-_-#)

スルメのキムチも甘ったるい。おまけに何だかネチャネチャのベトベトだ。食ったら、口の中でクチャクチャいつまでもとどまっているのも許せない。
Σ( ̄皿 ̄;;死ね、(#`皿´)死ね、(ノ-_-)ノ~┻━┻ 死ねや~。オマエなんか一生食うたれへんぞー。存在理由がワカランわ。こんなもん、はたして喜んで食う人なんぞいるのかね?

白菜キムチも予想通りの酸っぱさ。コレは即、豚キムチ化。

 

 
味は、可もなく不可もなくってところ。

さてさて、本題のチャンジャである。
(# ̄З ̄)何❓チャンジャがワカランだと。今、世の小娘どもの「チャンジャって何❓」という声が聞こえたよ。そんなもんも知らんのか今時の小娘どもは。このバカチンがあι(`ロ´)ノ❗
とは怒らない。オジサン、何てったって若い小娘には大変優しいのだ。(⌒‐⌒)よしよし、ワタクシが懇切丁寧に教えてしんぜよう。

えー、チャンジャとは韓国の珍味で、簡単に言うと鱈(タラ)の胃や腸など内臓の塩辛のことね。タラの腸や胃袋を塩漬けにしたものに、コチジャンや胡麻油などで味付けするようだ。
余談だが、韓国ではタラのことを「明太」と呼ぶ。つまり「明太子」は韓国語由来なのさ。明太子はタラの卵で作ったものだからね。
韓国語では「腸子」「창자」と書く。発音は英語表記にすると「jangja」となるそうだ。
しかし韓国ソウルでは、魚の内臓の塩辛のことを総称して、「창난젓(チャンナンジョッ)」や「チャンランジャ」「チャンラン」と呼ぶことが多く、チャンジャでは伝わらないそうな。
ただ、プサン(釜山)やチェジュ(済州島)等の南部では「チャンジャ」で通じることもあるようだ。これは戦前から日本にいる在日韓国人の多くがチェジュ出身者で、チャンジャという呼び方は鱈の胃の塩辛を商品化した在日韓国人の間から生まれたものみたいだね。ようはチャンジャは方言ってワケだ。

余談が過ぎた。
基本の食べ方は酒のツマミか御飯のお供。他はあまり聞かない。自分もその食べ方しかした事がない。

お待たせした。
それでは、dancyuの編集長の食べ方を御披露しよう。

 

 
作り方もヘッタクレもない。ようするに、海苔の上に白御飯とチャンジャを乗っけただけのものだ。
コレが超簡単だけど、超旨い。流石、dancyuの編集長である。マジ尊敬するわ。

あっ、肝腎なことを言い忘れてたよ。
下の海苔は普通の海苔じゃなくて、コッチね↙。

 

 
そう、韓国海苔。
考えてみれば、チャンジャも韓国由来なんだから納得のチョイスだね。

興味がある人は、是非試してみてネ。

                    おしまい

 
(註1)dancyu(ダンチュー)
プレジデント社が発行しているグルメ月刊誌。 「食」とそれに関連するテーマを幅広く、こだわりをもって追求した、男のための雑誌というのがコンセプトのようだ。
「dancyu」は、おそらく「男厨」だろう。由来は「男子厨房に入らず」を逆手にとった「男の厨房」を略して、それを更に横文字にしたのではないかな。あくまで推察だけど。

 

2018′ カトカラ元年 其の11 第二章

 
   Vol.11 シロシタバ act2

  『白き、たおやかな女王』

 
 
うす暗い森の中に足を踏み入れた瞬間だった。
Σ( ̄ロ ̄lll)わちゃっ❗、突然、目の前の木から何かが飛んだ❗
( ̄□ ̄;)デカッ❗❗もしや…と思った次の瞬間、仄暗い中で下翅の白がチラリと見えた。間違いない、白き女王だっ❗❗

しかし、足が固まる。普段ならば即座に反応し、鬼神の如く猛然と走り出すのだが、咄嗟に動けなかった。
目だけで後(あと)を追う。彼女は森の奥へと飛んでゆく。網膜に映る画像がスローモーション化する。
突然訪れたチャンスに驚いて固まってしまったというのもあるが、下手に走って追い掛けると相手に必要以上の恐怖感を与えかねない、これ以上驚かせて本気で逃げられたらマズイと思ったのだ。どうしても採りたいという気持ちが、そう云った慎重な作戦を選ばせたのかもしれない。
それに場所は道なき森の中のキツめの斜面だ。足下が悪過ぎる。追い掛けるにしても飛翔体から目を切ってしまう可能性が高い。一瞬でも目を離してしまえば見失いかねないと判断したのだ。止まった場所をある程度把握できれば、そこからジックリ攻めてけばいい。

彼女は真っ直ぐ森の奥へと向かっている。全身が巨大な目になったかのようになる。しかし、網膜に映るそれはどんどん小さくなってゆく。これ以上離れるとヤバイ。見失う可能性がある。心の中で、止まれ、止まれ、止まってくれと悲痛なまでに念じる。

祈りが通じたのか、やがて途中で大きく右に旋回した。半円を描くような軌道で再び視界に戻ってくる。そして突然、フッと消えた…。

一瞬、見失ったかと思って、(-“”-;)💦焦る。
でも消えたという事は、その周辺の何処かに止まったに違いない。距離は約20mってところか…。その辺りの景色を脳ミソにシッカリと刻み込む。そして、逸る心でザックから網を取り出して組み立て始める。
気持ちを落ち着かせようとするが、組み立ててる間に心がどんどん昂(たか)まってきた。興奮と期待、絶対に結果を出さなくていけないと云うプレッシャー、もし逃がしたら…という怖れと不安、そしてエクスタシーを激しく希求する動物的本能、それらがグジャグジャに交ぜ合わさって溢れ出しそうになる。背中がゾクゾクしてきた。この緊張感、堪んねぇ。久し振りに味わう最高クラスのギリギリ感だ。ワクワクする。

慎重に斜面を登り、距離を詰めてゆく。
やがて近くまでやって来た。目を皿のようにして周辺の木の幹を凝視する。彼女は忍者ばりに木と同化して止まっている筈だ。その木遁の術、見破ってやるぜ。

あれれー?、けどワッカラーンヽ( ´△`)ノ
本当にこの辺に止まったのか❓作戦失敗❓
焦れて一歩踏み出したら、飛んだ❗
\(◎o◎)/ゲッ、何処にいたのだ❓全然ワカランかったぞ。
今度は追い掛けた。危険を感じてか、彼女はスピードを速めてる。コチラもスピードを上げる。ある程度の距離を詰めておかなくては見失いかねない。

止まった❗
よし今度こそ、その隠遁の術を見破ってやる。
しかし、やっぱワカラーン。ワシの眼は節穴か。苛立ってくる。もしかして見失ったか❓
不安に駆られて一歩踏み出したら、また飛びよった。
なしてーε=ε=ε=ε=(ノT_T)ノ。再び追い掛ける。

そして、又しても同じ事を繰り返す。
(ToT)ひぇ~、また飛びやがった❗
走りながら思う。シロシタバって鈍感だと何かに書いてあったけど、全然そんな事ないじゃないか。
それにしても、ワシャ、何をやっとるのだ❓森の妖精の悪戯かよ❓ エンドレスで延々この追いかけっこが続いたりして…。悪い夢でも見てる気分だ。
その間も目は逃すまいと飛ぶ彼女を追尾している。

やがて、森の端で止まった。
(=`ェ´=)追い詰めたぜ。ここなら外からの光が入って明るい。てめぇの姿、次こそ暴いてやる。

5メートル程手前で、やっと視認できた。高さは約2メートル。翅を閉じて静かに止まっている。
やっぱデカイ。今年見てきたカトカラの中では断トツの大きさだ。
今度こそテゴメにしてやり、この追いかけっこに終止符を打ってやる。慎重に木の下まで近づき、そっと下から網を伸ばす。
久々に緊張感で💓ドキドキし過ぎて、網を振る前にフッと笑ったよ。たかが虫にここまで必死って滑稽すぎだろ。我ながらアホだ。笑える。
こういう時はハズさない。力が適度に抜けてるからだ。

網の枠で、止まっている下をコツンと軽く叩く。
ハッ( ̄□ ̄;)❗驚いて右に飛んだ。
でも、そこが狙いじゃい❗
筋肉が収縮し、躍動する。
ダアリャアーι(`ロ´)━○、秘技❇カチ上げ斬撃剣❗
その刹那を見逃さず、ネットを空中でブン殴るようにして左から右上へと💥一閃した。

素早く手首を返して網先を捻る。
ネットを斜め上に掲げたまま一瞬静止する。我ながら美しいフォロースルーである。
(* ̄ー ̄)決まったな…。クリーンキャッチした確信がある。

すかさず網に目をやると、しっかり影が見えた。
感情が爆発する。(#`皿´)ダボがあー❗、ざまー見さらせ。まあまあ天才をナメなよ❗

でも心を弛めるにはまだ早い。肝心なのはここからだ。もし網の横から逃亡されでもしたら、全てが水の泡だ。それだけは何としても避けねばならぬ。己の能力の詰めの甘さを呪って、木の幹に千回、血が出るまで頭を激しく叩きつける事となる。

それはヤだ。この際、毒瓶方式は止めて、確実を期して悪魔的伝家の宝刀、ファイナル・ウェポンを登場させよう。

逃げないように、地面に置いた網の枠を膝でおさえながらザックから注射器を取り出す。用意周到、注射器の中には既にアンモニア液が入っている。
狙いをつけてエイやっ、(`Δ´)💉ブスッ❗
Ψ( ̄∇ ̄)Ψケケケケケ…。死神博士、注射針をブッ刺し、悪魔の毒液を注入する。
クワッ❗、彼女は驚いたように一瞬バッと羽を大きく開いた。そして、次の瞬間にはゆっくりと力を失っていき、静かに事切れた。
もし彼女が声を発する事が出来たなら、毒液を注入した瞬間に断末魔の声をあげていたに違いない。心がちょっとだけ痛む。安楽死とはいえ、殺しには変わらない。酷い所業だ。やってる事は所詮はマッドサイエンティスト。こんな方法で生き物を殺(あや)めまくっとるワシって、ろくな死に方せんで(-“”-;)

しかし、憐憫の情よりも喜悦の感情の方が遥かに勝(まさ)る。ゆっくり、じんわりと幸福感が全身に拡がってゆく。
エクスタシーは狩猟にこそある。それが男性にとって最も大きな本能的快楽なのだ。

我、戦いに勝利せり。全身全霊の渾身の戦いだったぜ。アリガトネ。
網から出して、そっと手の平に乗せる。

 
【シロシタバ Catocala nivea 】

 
地ベタにへたり込む。
朝から探し回って、4時半になって漸く拝めたよ。
安堵が更に身体の力を弛めてゆく。

 

 
手にはズッシリとした感触がある。存在感が半端ない。
シロシタバはその立派な大きさもさることながら、この苔(地衣類)みたいな渋い上翅と下翅のビロードのような白の組み合わせが素晴らしい。上品な美しさを醸し出している。たおやかで、どこか気品があるのだ。去年見たものよりも新鮮なだけに、より美しいと感じる。

あっ、尻に毛束があるから、♂だね。彼女じゃなくて彼だ。とはいえ、蝶も蛾も自分にとっては女性だ。擬似恋愛なのだ。だから男に恋焦がれて追い回すって感覚は受け容れ難い。あちき、バイセクシャルの性癖は無いんじゃもーん。

改めて下翅の白を仔細に見る。
その白は、ただの白ではなくて、ベルベットような質感を持つ白だ。滑らかで色に奥行きがある。ふわふわで撫で撫でしたくなるような毛並みに暫し魅入られる。

次に上翅に目を移す。
渋いグレーにエメラルドグリーンの紋が散りばめられている。(≧∀≦)渋カッケー。神秘的ですらある。宇宙を感じるよ。
こんな柄の上翅を持つカトカラは他にはいない。日本のみならす、海外だっていない。ホントの苔みたいだ。ウメノキゴケとかの地衣類にソックリじゃないか。

 
(出展『いきものは おもしろい!』)

 
そりゃ木肌と同化しちやってワカランわな。精度の高い立派な擬態だ。あんた、偉いね。

 
やがて闇が訪れた。
そして、直ぐに2頭目が採れた。今度も♂である。
木の幹に下翅を広げて止まっていたのだ。楽勝でゲット。

その次も同じく下翅を広げて止まっていた。そのまた次も同じ状況だった。2つとも♂である。
もしかしてシロシタバの♂って、夜は下翅を出して止まっているものなのかあ❓或いは♀へのアピールだったりして…。でもそんな事、図鑑にも文献にも一切書いてなかったぞー。

そして、ウワミズザクラの大木で♀も見つけた。
これまた下翅を広げていた。♀もそうなら、♂のアピールとかは関係ないな。けど、だったら何でパンツ丸見えなの❓まさか男前のワシへのアピールではあるまいに。いやいや♂もパンチラなのだ。だからぁー、オラはバイセクシャルじゃないっつーの(# ̄З ̄)

考えてもコレといった意味が他に思いつかないが、とにかくパンチラは目立つ。ここまで5頭のうちの4頭が下翅を開いていた。夜だとシロシタバの見つけ採りは超簡単やないけ。何処にも書いてないけど、ムラサキシタバ(註1)とかも夜に行けば下翅を開いていて、簡単に見っかったりするんじゃねえの~❓

とはいえ、どこにも書いてないと云う事はたまたま今日だけがそう云う生態なのかもしれない。本日はシロシタバのお祭り、年に一度のパンチラフェスティバルなのかもしれない。
もしくは、この場所のシロシタバだけが特異な生態を持っていると云う事も考えられる。
あまり現実的な考えとは思えないけどさ。

そう云えば、もう一つ疑問点がある。
樹液に飛来したのは最後の6頭目だけだった。しかも時間は帰る間際の午後10時過ぎ。それまで他のカトカラは山ほど樹液に来ていたのにだ。マメキシタバ、オニベニキシタバ、パタラキシタバ、コシロキシタバ、この地に生息するであろうカトカラはシロシタバを除いて日没後すぐに全員集合だった。だから不思議感が拭えない。ゲットしたシロシタバのうちの2頭は樹液の出ている木の周辺の木にいたから、日没後すぐに樹液に来てもオカシクない状況だったのに何で❓
シロシタバが樹液に来るのは遅い時間帯なのか❓
これまた文献には、そういった事はどこにも書かれていない。そもそも常に樹液にそんなに夜遅くに飛来するカトカラなんて聞いたことがないし、経験上も憶えがない(註2)。

色々と疑問は残るが、6頭も採れれば御の字だ。気分は頗(すこぶ)るいい。
午後10時15分撤退。谷を下り始めた。

別に書かなくともいい事だけど、帰りはそこそこ大変だった。メインの下り道が崖崩れで通行止めになっていて、他のルートを使わざるおえなかったのだが、この道が精神的にも肉体的にもキツかった。

満ち足りた気分は下り道を歩き始めて直ぐにフッ飛んだ。昼間でも一度も歩いた事がない道を歩くのは不安なのに、夜ともなるとその精神的負荷は何倍にもなる。ルートを外れて迷う可能性は格段に上がるし、所要時間も読めない。それに付随して終電に間に合わないかもしれないという焦りも生じてくるからだ。

歩き始めてさして間もなく道は真っ暗となり、ビビった( ̄ロ ̄lll)
辺りは樹木が鬱蒼としており、不気味極まりない。今宵は月が隠れていて、光が全く入ってこないのだ。
👻お化けとか本気で恐いマックス怖がり屋さんとしては、チビりそうな様相である。

おまけにダイソーで買った100円の懐中電灯がチンケ過ぎて半泣きだ。光量が弱いし、接触が悪くて時々消えやがる。その都度叩いて復活させるものの、いつブッ壊れてブラックアウトするかもしれへんと思うと、その恐怖感は尋常じゃない。ユルい性格なので、予備の灯りも持ってないのだ。もしも灯りが消えたら、発狂するか、醜態さらしてワンワン泣き喚きそうだ。
オデ、オデ、ココロガオレソウ。ワタス、キオクソウシツニナリマスデス。サヨウナラ。

道もどんどん悪くなり、石がゴロゴロ転がってて歩きにくい。荒れているのは、あまり人が使わない登山道なのだろう。
勾配もかなりキツくなってきた。そしてステップ幅の短い急な階段になった。コケたら、谷下まで転げ落ちるだろう。確実に大怪我するレベルだ。しかも水が滲み出していて滑りやすいときてる。
泣きたくなる心を懸命に抱きしめる。ここで死ぬわけにはいかんのだ。採ったシロシタバをまだ展翅もしてないのに死ねるか、ボケ。死んでも死にきれんわ。

一時間近く歩いて、ようやく住宅街に通じる暗い舗装路に出た。
大きく息を吐き出し、一旦立ち止まる。そしてペットボトルのお茶を飲む。喉が渇いている事さえ忘れていた自分に、何だか可笑しくなって笑みがこぼれる。

道の奥、眼下には街の灯りが瞬いていた。

                    つづく

 
一応、この日に採ったものの展翅画像を並べておこう。

 

 
上3つが♂で、一番下が♀である。
死んでも死にきれんと言ったわりには、酷い展翅だ。
カトカラ一年生、まだまだ展翅が下手クソだよなあ。上翅を上げ過ぎてるし、触角も整えきれてない。まだマシなのは♀くらいか。

あれっ❓、数が合わないな。全部で6頭なのに4つしか展翅画像がない。
おっ、そうだ。翅が破れてたから、修理用にと敢えて展翅しなかったわ。全然、修理してないけど。

 
追伸
この文章は去年酔っ払って書いていたせいか、徒にダラダラに長くなり収拾がつかなくなった。年が明けて文章を整理しようと思ったが、どこをどう切り捨てていいのかも分かんなくなって一部書き直すのみで断念。ソリッドさがないし、テンポも悪いけど、もう書き直すのが嫌になって、そのままいく事にした。絶不調なので投げた感じだ。まあ、そう云う事もある。そのうち調子が出てくることを祈るしかないね。

パンチラ問題は、このあとの回も引き続き取り上げてゆきます。去年2019年までの知見は全部織り込んでゆくつもり。

 
(註1)ムラサキシタバ
(2019.9 白骨温泉)

 
シロシタバに並ぶ大型のカトカラ。且つ美しく稀なことから人気が高い。他のカトカラは既に連載に登場していて画像も紹介しているが、ムラサキシタバのみ未登場なので貼付しておいたなりよ。

 
(註2)常に樹液に遅く飛来するカトカラなんて…
近畿地方の経験だと大概のカトカラは日没後まもなく現れる。カバフキシタバのみが8時を過ぎないと飛来しない。経験値が低いから何とも言えないが、今のところミヤマキシタバ、ベニシタバ、ムラサキシタバも遅めの時間帯の飛来しか見たことがない。中でもムラサキシタバは9時半以降と遅かった。

 

猟奇的変態男のピンポンパン料理教室

 
普段は鶏むね肉は買わない。パッサパッサだから好きくないのだ。
しかし、たまたま粗塩の袋にレシピが書いてあったので何となく作ってみる事にした。
最近はムカつく事が多いので、むね肉1枚をフォークでメッタ刺しにする(#`皿´)。
🎵ピンポンパーン
猟奇的変態男の料理の開幕、開幕~\(^o^)/

鶏肉をビニール袋に入れ、そこに塩小さじ2/3、砂糖小さじ2、酒少々を振りかけて揉み揉みする。ほりゃほりゃ~、エエんかエエんか~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
う~む、豊乳の揉み心地じゃよ。
30分後、お次はラップでピッチリ二重に包む。倒錯のラップエロティシズム。変態男、連続エロプレーじゃきに。
それを熱湯に放り込む。悪魔の所行である。だがドS男は攻め苦の手を弛めず、落し蓋をして更に上から蓋をする。女殺釜茹地獄じゃよ。Ψ( ̄∇ ̄)Ψオホホホホ。あとは火を消しての25分放置プレー。
あら熱が取れたら、冷蔵庫で冷ます。

冷たくなったのをスライスする。
で、山椒の粉を振った。下味が付いているので、これでも充分旨いだろうが、一応醤油も用意する。

  

 
あっ、予想外に旨いわ(^o^)v
全然パサパサじゃなくシットリとしていて、見た目も淡いピンクで官能的だ。そして柔肌のようにやわらかい。

この方法で、いま流行りの豚肉レアチャーシューとかも作れんじゃね?

                     おしまい

 
追伸
そういうワケでラーメンに入れてみた。
イケる。

 
【何ちゃってレアチャーシューちゃんぽん麺】

 
麺はコレ。

 

  
マルちゃんのちゃんぽん麺である。
見た目は良いが、ぶっちゃけ評価していない。太さは申し分ないが、麺に歯応えが無いのだ。ユルいわ。

 
【何ちゃってレアチャーシュー二郎系ラーメン】

 
コチラの麺はコレ。

 

 
マルちゃんの極太麺である。
この麺がスーパーで売っている麺の中では断トツに旨い。麺の太さ、歯応え、味、今のところ申し分ない。

  
【何ちゃって崩れ玉子ラーメン】

 
半熟玉子を作ったが、ラーメン用には茹でが足りなかった。

3つとも盛りつけにやる気なしやなあ。

 
追伸の追伸
参考までに言っとくと、鶏むね肉の値段は100g48円。皆の者、ワタクシを買い物上手大王様と呼びなさい。

 

 

2018′ カトカラ元年 其の11 第一章

 
   Vol.11 シロシタバ

  『ホワイト ベルベット』

 
2018年 7月中下旬辺りから、シロシタバを求めて奈良県の矢田丘陵に何度か通った。
此の場所に狙いを定めたのには理由がある。小太郎くんが此処でシロシタバを採ったことがあると言っていたし、この近辺のカトカラを調査した論文にも記録があったからだ。しかも、そこそこいるようなニュアンスだった。

それで思い出したけど、普段カトカラなんてどうでもいいような口振りの小太郎くんが、このシロシタバとカバフキシタバだけはいかに素晴らしいかを力説してたんだよなあ…。小太郎くんは蝶屋だが(因みにワシも蝶屋)、昆虫全般に興味があり、また詳しくもある。その彼に珍しいとかカッコイイとかと言われると、単純だから影響されちゃうんだよねぇ。おで、バカで単純な性格なんだも~ん( ̄∇ ̄*)ゞ

クソ~、入りは重厚且つロマンチック&カッコつけで入る予定が早くもグダついている。もう最初に言っておこう。今回はスランプだ。いつもにも増して駄作になると思う。

 
2018年 8月10日。

そして、夜の帳が下りた。

 

 
ここを今年訪れるのは何度目だろうか?三度目?それとも四度目か?…。自分でもよく分かんなくなってきてる。
振り返れば、全てはシンジュサン探しから始まった。実物のシンジュサンを見たことがまだ一度も無かったので、6月は此処にターゲットを絞って探し回ってたんだよなあ…(註1)。
それが気がつけば、いつの間にかカトカラ探しに移行してた。フシキキシタバ、ワモンキシタバ、パタラキシタバ、コガタキシタバ、マメキシタバ、コシロシタバ、オニベニシタバと、時期が既に終わっていたアサマキシタバを除いては此処で記録のあるカトカラは順当にゲットしてきた。あとはシロシタバさえ採れれば、ピースが埋まる。ゲットさえすれば、漸く此の場所ともおさらばだ。シンジュサン探しも含めると相当数通ってるのでかなり飽きてきてるし、駅からの長い距離の歩きからもやっと解放される。何せ往復で一時間半以上も歩かねばならないのだ。行程の半分は坂道だしさ。
うーしι(`ロ´)ノ、今日こそはシバいて、この辛いシロシタバ詣でを終わらせてやるわい。そろそろ小太郎くんも遅れて参戦してくる頃だし、その前にサクッと終わらせてドヤ顔で自慢ブッこいてやろう。
さあ、Ψ( ̄∇ ̄)Ψオラオラでイテこましてやろーじゃないの。

(ToT)びえん。
しかし意気込んではみたものの、今宵も影さえも見れなかった。(-∀-;)…またしても惨敗である。如何にまあまあ天才のオラであろうとも(笑)、見もしないものは採れない。惨敗とか言ってる以前の問題だ。
ここまで見れないとなると、現在は極めて稀か、或いは既に絶滅しているのかもしれない…。

帰って調べたら、隣の生駒山地でも記録が少ない。食樹のウワミズザクラもあまり自生していない感じだ。近畿地方の他の山地、六甲や北摂、金剛でも記録はあるようだけれど、何れも単発で少ないという印象だ。わりといるような事が書いてあったのは兵庫県の北西部と高野山くらいだった。
シロシタバは中部地方から東では普通種だが、近畿地方ではどうやら思っていた以上に少ないようなのだ。
但し、所詮は蛾なので探している人じたいが少ないという事は考えられる。意外と近くに多産地が眠っているかもしれない。蛾の愛好家は蝶の愛好家と比べて圧倒的に少ないから情報があまり表に出てこないし、蛾に関する著作物も少ないのだ。
裏を返せば、ライバルが少ないという利点があって、早めに行って必死に場所取りをしなくてもいい。それは助かるし、有り難い事ではある。しかし、その利点を生かすだけの情報量があまりに少ない。何処へ行けば採れるのか、多産地なのか稀なのかがあんましワカランのだ。誰にも会わないと云う利点も、寧ろマイナスなんじゃないかと思えてきたよ。現地で出会う人が極めて稀となれば、情報を訊き出す事さえもままならないのだ。今更ながらに虫採りには情報が如何に大切なのかを痛感したよ。

やがて、8月も半ばに入った。
そう簡単ではないにせよ、そのうち採れるだろうとタカをくくっていたから誤算も誤算だった。このままいけば、時期的にボロしか採れなくなる。💦流石に焦ってきた。

実を云うと、シロシタバの実物は見たことがある。
2017年の秋にA木くんにせがんで、但馬地方にライトラップに連れていってもらった。蛾にもカトカラにも興味は無かったけれど、蛾愛好家以外にも賞賛されるムラサキシタバなるモノをこの目で一度くらいは見ておきたかっのだ。そんな軽い気持ちの謂わば暇潰しだった。

 

 
その折りに、A木くんが飛んできたシロシタバを追っかけて空中で鮮やかに採った。
でも羽が破れてたので『あげますよ。』と渡されたのだった。所詮は蛾だし、カトカラを集める気などさらさら無かったから、正直どうしようか迷った。
でも生来デカくて見栄えの良い奴は好きだ。それに断るのも面倒くさいといえば面倒くさいし、人間関係は円滑にしといた方がいいだろう。こういう場合は、相手の好意を無碍に断わるよりも四の五と言わずに素直に貰っとけばいいのだ。今日の記念にと云うことで、有り難く持って帰ることにした。

翌日の昼間にそれを展翅するのだが、羽を開いてみて、ちょっと驚いた。
夜に見た時とは全然印象が違う。上品さとエキゾチックさが完璧なまでに融合した妖しい魅力を放っていたのである。図鑑で見た記憶では、中途半端なオフホワイトで、パッとせん地味な奴っちゃのうと思っていたが、実物は全然違ってた。
その白は、単なるベタな白ではない。そこには図鑑では分からない精緻な質感があった。白いベルベットのような趣なのだ。しかも、上翅の苔っぽい感じが落ち着いた美しさを醸し出している。他のカトカラとは別次元のオンリーワンの存在だと思った。

 
【シロシタバ♂】
(2016.9. 兵庫県ハチ北高原)

 
考えてみれば、コレって初めてカトカラを展翅した時の一つなんだよね。もしかしたら一番目かもしれない。
当時は展翅の出来はまあまあかなと思ったが、今見れば如何にも蝶屋の展翅然で、上翅と触角を上げ過ぎている。ハッキリ言って下手くそである。
蛾の展翅は難しいや。蝶でさえウザいと思ってるのに、触角が益々どもならんから嫌い。真っ直ぐするのが大変だし、細いから直ぐプチッと切れやがる(-_-#)

もっとボロい個体というイメージがあったが、こうして改めて見ると、羽が破れているだけで鮮度はそんなに悪かない。まあ、わりかし感動したくらいなんだから、鮮度はそう悪いワケないか。
ふと思う。この時のシロシタバがボロボロだったら、どうだったんだろ❓
或いはカトカラなんて集めていなかったかもしれない。となれば、マホロバキシタバの発見も無かったってワケか…。物事と云うのは、色んなファクターが連なっての結果なんだね。
あっ、思い出したわ。この時に来年はシロシタバとムラサキシタバは自分の手で採りたいと思った記憶がおぼろ気ながらにある。もっとも他のカトカラには全く興味がなく、集める気も無かったんだけどさ。
たぶんボロだったら、美しさを認識してなかった筈だ。こんなに必死になって探さなかったかもしれない。どころか、採りに行こうと思った事さえも忘れていたやもしれぬ。ただデカイだけでは食指は動かないのだ。

何か当時のことをどんどん思い出してきたぞ。
2018年は兎に角全然会えなくて、この頃になると恋愛感情みたいなものが芽生え始めていた。
まあまあいい女だけど楽勝で落とせるなと思ってたのに、予想外に手強くてのらりくらりといいようにあしらわれてるって感じだ。そういう時は、よりいい女に見えてきちゃったりするんだよなあ…。で、何が何でも落としてやりたくなって、強引にいって何度もフラれまくるというドツボにハマって💦トッピンシャン。揚げ句、相手の術中に完全にガチ嵌まって翻弄されまくりの恋焦がれ。昔あったなあ…そゆ事。
まあ落としてから逆襲、奈落の底に落としてやったけどさ。あっ、でも別な或る女性には再度地獄に落とされたっけ…。
何れにせよ、何だか心が痛いよ。恋の思い出と云うものは、懐かしく甘美なところもあるが、同時に痛みを伴うものでもある。

モノローグはこれくらいにして、話を本筋に戻そう。
とにかく、ここに通い詰めたところで奇跡でも起きない限りは採れそうにないと思った。だから切り捨てる事にした。この地で今まで充分真摯に戦ってきたではないか。時には名誉ある撤退も必要だ。

改めて文献で近畿地方でシロシタバの採れそうな所を探しまくった。でも記録が多いのはやはり兵庫県北西部で、他は殆んどが偶産と言えるものばかりだった。唯一の場所を除いては。
インターネットの情報だが、そこだけは確実に産していて、個体数もそれなりにいそうな雰囲気だった。
とはいえ、詳しいポイントは分からない。ヒントは町名だけだ。範囲はそれなりに広い。博奕ではある。ポイント探しは、己の経験と勘だけが頼りだ。

 
2018年 8月19日

 

 
このクソ分厚いカツサンド(註2)を購入していると云う事は、四條畷にいるのだ。
桃太郎が鬼ヶ島に行く時の🍡きび団子じゃないが、そんな気分だ。カツサンドで勝つ❗
我、シロシタバ最終作戦に、いざゆかん❗

目的地には午後1時過ぎに着いた。
絵に描いたような青空と入道雲、夏真っ盛りって感じで強烈な光が降り注いでいる。

 

 
こんなに早くに来たのには理由がある。
先ず第一は初めて訪れる場所なので、道と環境をインプットする為である。帰りは夜道を一人で街まで下りなければならない。降り口が分からずに迷ったら地獄だ。ここで夜を明かすとならば、また闇に蠢く魑魅魍魎どもに怯えなければならぬ。チキンハートの男としては、それは是非とも避けたい。
それも大事だが、何よりシロシタバがいそうな環境を昼間のうちに特定しておきたかった。
食樹であるウワミズザクラ(註3)が生えている場所さえ見つかれば、何とかなる。加えて、出来れば昼間のうちに樹液の出る場所も見つけておきたかった。いかにまあまあ天才で(笑)、ここぞと云う時の引きが強かろうとも、現状は惨敗続きなのだ。下調べくらいはしておかないと、またぞろ重い足取りで帰路につかなければならない。おいちゃん、ほぼ背水の陣の状態に追い込まれているのだ。もし又ここでコケたならば、地獄の暗雲ぬかるみ街道爆走になりかねない。

山をあちこち歩き回る。
しかし、ウワミズザクラがワカラン。
一応ネットでウワミズザクラの特徴をアバウトにインプットしてきたものの、ボンクラなので大誤算。花が咲いてるでもなし(普通のサクラ類とは全く花の形が違う)、葉っぱだけでは他のサクラ類と区別がつかんのよ。さすがにソメイヨシノくらいは判別できるものの、他のヤマザクラ類となると何が何だかワカラン(@_@;)❗
やっぱ性格がいい加減で、インプットがゆる過ぎなのである。

成虫の見つけ採りの方もダメ。コシロシタバとオニベニシタバしか見つからん。シロシタバって、あんなにデカイのに何で見つからんのん(ToT)❓
或いは此処も見立て違いで、殆んどいないのかもしれない。(/´△`\)あ~ん、又しても失策かよ。暗黒泥濘怪獣のあんぐり開いた暗い口が見えたような気がした。心がフォースの暗黒面に陥りそうだ。このままでは心がヤバイ。もしも見もしなかったら、怒りの🔥業火で山を焼き尽くしかねないぞ。

もう、形(なり)振りなんて構ってらんない。公園の施設に行って、ウワミズザクラのある場所を訊くことにした。
しかし、スタッフも今イチわかってなくて途方に暮れる。あじゃパー(|| ゜Д゜)

でも捨てる神あれば、拾う神あり。別な施設で尋ねたら、爺さまがウワミズザクラのある場所をピンポイントで教えてくれた。

その場所に行き、やっとウワミズザクラと対面できた。普通のサクラとは幹の感じなんかが全然違う。サクラという概念で探してたら、こんなもん見つからんわい。葉っぱ1つとってもバリエーションや近縁種とのハイブリットがあったりして、植物って同定が難しいなりよ。

葉っぱや幹の木肌などを念入りに脳ミソに記憶させる。葉は裏の葉脈にメリハリが有り、横長の亀甲みたいな柄が目立つ。幹は若い木と老木とでは違うのだろうが、概ね溝があまりなく、灰白色で白っぽい痘痕(あばた)のような斑がある。
3歩あるいたら忘れる鶏アタマゆえ、一応スマホで写真も撮っておいた。

 

 
撮った筈なのにナゼか幹の写真が見つからなかったので、下に京都市左京区で撮ったものを添付しておく。

 

 
一度こういうものだと脳が認識したら、急に見えてきた。多くはないが、ちょこちょことそこかしこにウワミズザクラの木はあるのである。己のポンコツ振りにヘラヘラ笑いになる。網膜に映っていたにも拘わらず、脳には見えていなかったのだ。我ながら、植物を見分ける能力、低っくうー(。>д<)

とにかく食樹を見つけるというミッションはクリアできた。そうなると、急にどんどん良い方向へと転がり始めた。
ここはナラ枯れが激しく、かなりコナラが伐採されてて苦戦していたのだが、森の中まで入って行って、漸く樹液の出ている木も見つけた。カナブンやスズメバチが集まっているから、カトカラが夜間に飛来することは間違いないだろう。ミッション2もクリアだ。

 

 
有り難いことに、周りにウワミズザクラも何本か生えている。これで戦える。もし此処で採れなければ納得もできよう。この場所には居ないと考えていい。この山に固執する必要性も無くなるから、二度と訪れなくとも済む。そう思うと気分は楽になった。これまた良い傾向だ。リラックスすれば、物事も自ずと好転する。引き続き良さげな場所を探査する。

だいぶと日が傾いてきた。時計に目をやると午後4時過ぎだった。
もう一度、樹液の出ている所に戻ることにした。そこで木に止まっている奴を本格的に探そうと思ったのである。あれだけ条件が揃っているのなら、林内にいるんじゃないかと考えたのだ。

うす暗い森の中に足を踏み入れた瞬間だった。

                     つづく

 
追伸
絶不調である。たぶん2ヶ月くらい前から書き始めているけど、全然上手く書けない。何度も書き直している。上手く書けないから色々文章をイジっていたら、徒(いたずら)に長くなるだけで、益々まとまりがつかなくなった。
そう云うワケで、細かく分断して掲載することにした。刻んで刻んで誤魔化し誤魔化しやってるうちに、そのうちキッカケも掴めるだろうと思ったのだ。

 
(註1)その頃は探し回っていたんだね
シンジュサン探しの顛末は、拙ブログに『三日月の女神・紫檀の魁偉』と題して3回にわたって書いた。興味のある方は、そちらの方も読んで下され。

 
(註2)このクソ分厚いカツサンド
スーパー・マーケット、フレスコの名物カツサンド。
これについても拙ブログにて『フレスコのカツサンド』と題して書いた。

 
(註3)ウワミズザクラ
(出展『まったりこたろう』)

 
バラ科ウワミズザクラ属の落葉高木。
学名 Padus grayana。漢字だと上溝桜と書き、和名は古代に亀甲占い(亀卜)をする際、溝を彫った板(波波迦)に、この木が使用された事に由来する。
材は軽くて強い事から建材、彫刻細工、版木、道具の柄などに利用される。香りの良い若い花穂と未熟の実を塩漬にした杏仁子(あんにんご)が新潟県を中心に食用にされている。また、黒く熟した実は果実酒に使われる。

とはいえ、本文ではウワミズザクラで通したが木肌の特徴から近縁種のイヌザクラかもしれない。文中に添付した京都市の幹の画像の葉っぱを確認してみたら、形がイヌザクラっぽい。葉の形が、より細くて先端の形が独特でそれっぽく見える。

 

 
比較のために、改めて四條畷で撮った葉っぱを添付しておこう。

 

 
何れもウワミズザクラ、特に一番下のものはそうだと思うが、間違ってたらゴメンナサイ。。

ネットでウワミズザクラの幹の写真を見たけど、何かシックリいかない。確かにそれ的なものも見受けられるが、異なる画像も多々あるのだ。この四條畷には、ウワミズザクラもイヌザクラも両方自生してるって事なのか❓何だかよくワカンなくなってきたよ。木は若木と老木ではその様相を異にする事が多い。同じ種類の木とは思えないくらいに全然違ってたりするのだ。木肌で樹種を判断するのは素人には難しいですな。

 

4品200円の酒の肴

 
買い物に行くと、マグロの筋が1パック100円で売ってた。激安である。スーパー玉出は怪しいものも多いが、こういう他では有り得ないもんも激安で手に入る。もっともそれなりの目利きも必要だけどね。
幸いこの日は長芋が特売になっていたので、それも買う。値段は98円だった。

マグロの筋肉って何ぞやと思う人もいるだろうから、写真を添付しておきま…と書きかけて写真を撮っていないことに気づく。
しゃあおまへん。ネットから引っ張ってこよう。

 
(出展『ワッタカッタ!さんのBLOG』)

 
2000円❓それって高過ぎやしやせんか❓
と思ったら、よく見るとハングル文字がある。韓国で売ってたものかな❓ところで、2000ウォンって日本円にするとなんぼやねん❓
気になるから調べたよ。
今日のレートで188.64円だとさ。量的にも同じくらいだからワシの勝ちね。これからワシのことを買い物上手大王様と呼びなさい。

普通なら甘辛く炊いたりするのだが、鮮度が良いとみたので刺身でいくことにした。だから長芋も買ったのだ。

 
(出展『東京在住アラサー女子の口下手ブログ』)

 
また画像をお借りした。
写真のように手で押さえてスプーンで身をこそぎ取る。白い筋は生だとガムみたいにクチャクチャと口に残るので、取り除くのである。因みに筋は普通は捨てるのだが、買い物上手大王様は勿体ないからそんな事はしない。取っておく。勿論、ガムがわりにするのではない。そこまでアホとちゃいまんがな。

先ずはすき身を刺身で食う。

 
【鮪すき身の刺身】

 
大胆に塩で食うたろかと思っていたが、ボオーッとしてたらオートマチックで山葵醤油で食ってた。3歩進むと直ぐに忘れる鶏脳なのである。
味は普通に美味い。鮮度的にも普通に刺身でイケる。一応、言っとくけど鮮度は目利きだから、目利きに失敗してお腹を壊しても自己責任だかんね。文句は受け付けません。

もう半分は山掛けにした。

 
【鮪すき身の山掛け】

 
コレに正月に作った数の子の漬け汁の残りと醤油をブッかける。ほんでもってグチャグチャに掻き回す。

 

 
で、ズルズルと下品にすする。
(^o^)vメチャンコ旨いやんけー。

 
白い筋はラップしてレンチンする。
チンしたら、バラバラだった筋がグニョぶにょに結着しよる。謂わば、お姉さん大好きのコラーゲンの塊じゃね。それをガムのようにクチャクチャと噛む…と云うのはウソでぇー。スライスする。

 
【鮪の筋の煮こごり】

 
これを芥子醤油につけて食べてみる。
クチャクチャ、クチャクチャ…( ̄▽ ̄;)
ガムというかグミ食ってるみたいだ。思った以上にグニョぶにょだったので、スライスしたものを更に半分に切った。それで問題解決。結構、旨い。まあ珍味って感じだから評価は分かれるかもね。えーい、女子はコラーゲンと思って食いなさーい(#`皿´)❗

 
残った半分の長芋は短冊切りにした。

 
【長芋短冊】

 
コレに白ゴマと醤油をかけて食べる。
針海苔をかけようかと思ったが、切るのが面倒で無し。

まあ、普通に旨い。味はわざわざ言及することもあるまい。

とにかく4品作って、たったの400円じゃ。割ると一品50円やんけ。
買い物上手大王様の実力、でや❓

 
                     おしまい

 

未だ見ぬ日本の美しい蛾2


年末に岸田先生の『世界の美しい蛾(註1)』について書いたが、本には海外の美麗蛾のみならず、日本の美しい蛾も数多く紹介されている。
今回も前回に引き続き日本に分布する未だ見たことがない憧れの美しい蛾たちである。

 
【ハグルマヤママユ Loepa sakaei】
(出展『世界の美しい蛾』)

 
鮮やかな黄色にアクセントとなる赤褐色の眼状紋が配されている。このビビットなコントラストが美しい。それを引き締めるかのような黒い波状線がまた何とも心憎い。艶やかにして、粋(いき)。この美しさには誰しもが瞠目するだろう。
ヤママユガ科(Saturniidae)の蛾は美しいものが多いが、中でもハグルマヤママユが最も美しいと思う。ヤママユガ科の中では、やや小さいと云うのもキュートな感じがして好ましい。

漢字で書くと、おそらく「歯車山繭」だろう。
ヤママユの仲間は皆さん眼状紋があるけど、波状の線が目立つゆえ動的に見えたから歯車ってつけたのかな?
由来さておき、中々良い和名だと思う。早口言葉で三回続けて言うと絶対に噛みそうだけどね。

分布は奄美大島、徳之島、沖縄本島北部とされているが、宮古島なんかでも採れているみたいだ。
ハグルマヤママユ類は東南アジアに広く分布しており、似たようなのが沢山いるものの従来はtkatinkaとして一まとめにされ、特に種としては分けられていなかったようだ。日本のものも、その1亜種とみなされてきた。しかし近年になって分類が進み、多くが種に昇格したという。日本産も別種とされ、日本固有種となったようだ。

年3回の発生で主に3月、5月、8~10月に見られるとある。ヤママユの仲間は年1化が多く、一部が2化すると云うイメージだが、南方系の種だけあって年3化もするんだね。

何だか久々に奄美大島に行きたくなってきた(註2)。
奄美にはハグルマヤママユもいるし、キマエコノハもいるもんね。それにベニモンコノハの記録も一番多い。上手くいけば憧れの美しい蛾が三つとも採れるかもしれない。
蝶だって美しいものが多い。この島特有の美しいアカボシゴマダラやアマミカラスアゲハがいるし、春ならば、日本で最も美しいとされる白紋が発達したイワカワシジミだっている。

 
【アカボシゴマダラ♂】

 
【オキナワカラスアゲハ奄美大島亜種 夏型♂】

【同♀】

 
【イワカワシジミ】
(各地のものが混じってます。)

 
そうそう、思い出したよ。そういえば最近は沖縄本島にしかいなかったフタオチョウも土着しているというじゃないか。フタオチョウは沖縄県では天然記念物で採集禁止だが、鹿児島県ならばセーフだ。あのカッチョいいフタオチョウを大手を振って採れるのだ。

 
【フタオチョウ♀】

 
つまりレピ屋には、奄美はとっても魅力的な島なのだ。
それに奄美の海はとても綺麗だ。食いもんだって沖縄とは桁違いに旨い。アバスの唐揚げとか死ぬほど美味いもんな。
(ToT)嗚呼、奄美行きてぇー。

                     おしまい

 
追伸
冒頭に蛾たちと書いたし、数種を紹介する予定でいたが、早くも力尽きた(笑)。
やっぱ不調なのである。ボチボチ書いていきます。

 
(註1)世界の美しい蛾

グラフィック社より出版されている。
今のところ、ジュンク堂など大きな書店に行けば売ってます。

 
(註2)久々に奄美大島に行きたくなった
本ブログに『西へ西へ、南へ南へ』と云う奄美大島の紀行文があります。自分的には好きな文章。昔の方が良い文章を書いてたと思う。よろしければ読んで下され。

 

だだ茶豆のお粥

 
昨日、一月七日は七草粥を食べる日だったが、今年は初詣にも行ってないのである。今さら七草粥でもあるまいに。

と云うワケで、こんなもんを作ってしまった。

 

 
タイトルにも書いてあるから、もうおわかりかと思うが、だだ茶豆のお粥である。
元々、七草粥など作る気なんぞ無かったけど、この日たまたま冷凍庫の整理をしていたらコレか発掘された。何かの啓示かよ。

 

 
去年は、例年よりもよくだだ茶豆を食った。
たぶん定番の塩ゆでにも飽きて、炊き込み御飯にしたのだろう。見た目、他に具は入っていないようなので、おそらく豆御飯を作る要領で作ったものと思われる。
所詮はリス脳なのだ。その残りが冷凍庫にブチ込まれ、そのまま忘却の海の彼方へと旅立ったのだろう。
けど、何だか海岸で懐かしい漂着物に会ったような気分だ。長い旅だったんだね。
写真の日付を見ると、8月19日になっていた。半年近くも経っている。ホントに長い旅だ。

1回、軽くレンジでチンする。
匂いを嗅いでみると、予想通り冷凍臭い。
一瞬、ゴミ箱に(ノ-_-)ノ~┻━┻ ダァ━━━ンク❗という衝動に駆られるが、グイと踏みとどまる。
長い旅路の果てに、その仕打ちはあまりに酷いと思ったのだ。かといって、このまま我慢して食おうなんて云うボランティア精神など微塵も持ち合わせてはいない。
で、考えた末にお粥にすることにしたのだ。薄めれば冷凍臭さも軽減されるのではと考えたワケだね。

鍋に茶豆御飯と水を入れて火にかける。ちょい昆布の顆粒だしと塩を足して味の調製をはかる。

( ̄~ ̄;)う~ん、冷凍臭さは減ったとはいえ、まだ残ってる。というワケで匂いには匂い、毒には毒をもって制す。あっ、それはちょっと意味が違うか。
まあいい。伝家の宝刀の山椒の粉をふんだんに投入してやった。山椒ならば、その良い香りで何とかならんかね❓それでダメなら、(ノ-_-)ノ~┻━┻ ダァ━━━ンク❗じゃ。

おそるおそる食べてみる。
Σ( ̄ロ ̄lll)あっ、微かに冷凍臭は残るものの奇跡的に旨いよ旨い、オイちゃん。やったんでねぇの。
コレって、だだ茶豆ごはんを冷凍していなかったら相当美味いんじゃねぇか?
来年、マジで作ろっと。果たして来年まで憶えているかどうかは、かなり怪しいけど。
 
                     おしまい

 

未だ見ぬ日本の美しい蛾1

  
年末に岸田先生の『世界の美しい蛾(註1)』について書いたが、今回はその続編。
本には海外の美麗蛾のみならず、日本の美しい蛾も数多く紹介されている。

大概の蛾は知っていたから驚きはあまり無かったが、コレには目を見張った。
 

【ダイセツヒトリ Grammia quenseli daiset】

 
ヒトリガ科(Arctiidae)・ヒトリガ亜科(Arctiinae)。
北海道の大雪山系に棲む高山蛾だ。昼行性の蛾だから、高山植物のお花畑なんかに飛んでるのかな?
国外では、ヨーロッパからアラスカにかけての寒冷地、高地に棲息する。
存在を知らないワケではなかったけれど、認識不足だった。小さいし、もっと地味なイメージを持っていたんだけど、拡大された画像を見て驚いた。まさか、こんなにも渋カッコイイとはね。シンプルだけど、とても洗練されたデザインだ。
そういえば棲息地である大雪山系に行った事があるけど、見なかったなあ。時期的には6月下旬だったから、見ていてもおかしくないんだけどね。或いは蝶以外は眼中に入ってなかったのかも。

調べたら、何と頻繁には飛ばずに地面を歩き回ることが多いようだ。おいおいである。お花畑を優雅に飛ぶのを想像してたからガッカリさんだ。しかも地表の地衣類なんかにジッとしてて、保護色になって見分けがつかんらしい。道理で目にしない筈だ。まあ、それでも次回行く事があったら、真面目に探してみよう。

 
【トラガ】

 
そういえば、トラガは台湾で採ったな。
花に吸蜜に来ていた。トラガは昼間に活動する蛾なのだ。
昼行性の蛾はこのように派手な柄のものが多いような気がする。毒のある奴が多いのかな?
とも思ったが、そうでもなさそうだ。毒のある者もいるが、無い者も結構いるみたい。このトラガも調べた限りでは毒持ちではないようだ。考えてみれば、昼間飛んでいる派手めの蝶に毒があるかといえば殆んど無いもんね。日本で毒があるものは、ベニモンアゲハとツマベニチョウくらいしか思い浮かばない。

 
(2017・7月 南投県仁愛郷)

 
(・。・;ん❗❓
よく見りゃ、微妙に全然違うぞ。翅形も違うし、柄も
似てるが仔細に見れば異なる。
あ~、そうだ。これってトラガじゃないや。別種だったよね。忘れてたわ。
たしか、Epistene lectrix(選彩虎夜蛾)って奴だったっけ…。近縁種なのかな❓トラガの学名を調べてみよっと。
あれれ❓、Chelonomorpha japana となっている。属名だって全然違うじゃないか。
どちらもNoctuidae(ヤガ科)・Agaristinae(トラガ亜科)だとは思うんだけど、よくワカンナイや。下手に足突っ込むと、またエライことになりそうなのでスルーしとこっと。

兎に角、本チャンのトラガはまだ見た事がない。いや、見た事はあるかもしれないが、眼中に無しでスルーしてた可能性は高い。何れにせよ、採ったことがないと云うのが現実だ。今年は、ぽいのを見掛けたら採ることにしよう。でも、この柄って気持ち悪いっちゃ、気持ち悪いんだよなあ…。腹が黄色いとか赤いのもゾワつく。

他に本の中で紹介されている日本の蛾は、オオシモフリスズメ、キョウチクトウスズメ、クロメンガタスズメ、ギンモンスズメモドキ、キマエコノハ、ベニモンコノハ、ハグルマヤママユ、エゾヨツメ、ヨナグニサン、イボタガ、サツマニシキ、オキナワルリチラシ、キオビエダシャク、シンジュキノカワガ、ヒトリガ、ジョウザンヒトリ、イチジクヒトリモドキ、シロシタバ、ムラサキシタバ。
思ってた以上に意外とオラ、結構採ってるぞ。

とはいえ、採った事が無いものも多い。
採ってないものは、キマエコノハ、ベニモンコノハ、シンジュキノカワガ、クロメンガタスズメ、キョウチクトウスズメ、ギンモンスズメモドキ、ハグルマヤママユ、ヒトリガ、ジョウザンヒトリ、イチジクヒトリモドキ、ハグルマヨトウかあ…。

 
【キマエコノハ Eudocima salaminia】
(出展『outsvx.com』)

 
画像は岸田さんの本ではなく、他の人のブログから拝借した。
この方の展翅が一番美しくカッコイイからだ。他の蛾の展翅だって美しいしね。文章も好きだから、よく読まさせて戴いている。
そういえば思い出した。ネットでこの画像を見て、初めてキマエコノハの存在を知って、カッケー( ☆∀☆)と思ったんだよね。
あと、この画像を選んだ理由としては、あまり先生の本の画像をお借りすると御迷惑を掛けそうなので、適宜ちょいちょい入れてく事にした(特に出展と記していない画像は『世界の美しい蛾』からの引用)。
載せてないのは、本を買って見てくだされ。

話を本筋に戻す。
見たことない蛾で一番会いたい筆頭は、今のところこの蛾かなあ…。
色も綺麗だし、配色もいい。形もシャープな感じがして好きだ。全体的にエキセントリックというか、攻めたデザインで、巨大化させれば怪獣としても充分通用するだろう。「毒蛾怪獣キーマエコノハー」、結構人気出ると思うよ。あっ、キマエコノハには毒持ちじゃないと筈だけどさ。

分類はヤガ科(Noctuidae)・Eudocima属。
補足として、エグリバ類(Calpinae)ともあった。
アッシは今も蝶屋だし、純粋な意味での蛾屋ではないから、これが何を意味するのかはワカラン。きっと蛾の分類は蝶よりもややこしいんだろなあ。

南方系の種で、日本での分布は主に南西諸島のようだ。しかし最近は地球温暖化に伴って分布を西へ拡大しており、九州や四国、本州西部での記録が増えているようだ。とはいえ、まだ迷蛾の部類で、定着はしていないだろう。国外の分布はインド、南大平洋諸島、オーストラリアなど。

ライトトラップにもパイナップルやバナナなどのフルーツトラップに寄って来るそうだ。沖縄・奄美諸島に行けば何とか会えそうだなあ。でも、出来れば近畿地方で狙って採りたいものだ。

生態面で、ちょっと面白いなあと思ったのはコレ↙

 
(出展『与那国フィールドノート』)

 
昼間は、こんな風に葉っぱに止まってるらしい。
この画像を見て、一瞬何が何だか解らなかったよ。どう見ても、落ちた緑の葉が枯れかけて外側が丸まり始めたようにしか見えない。まるで3D的だまし絵みたいじゃないか。
(´∇`)嗚呼、アナタに騙されてみたい。

 
【ベニモンコノハ Phyllodes consobrinus】

 
分類は(Noctuidae(ヤガ科)・Catocalinae(シタバガ亜科)。あらま、かなりキマエコノハに近いものかと思いきや、案外遠い❓

上翅は地味でどって事ないけど、下翅は美しいね。
日本の国旗、日の丸みたいだと思ってたら、本にも「その紋様から標本商の間では「日の丸」と呼ばれることもある。」と書いてあった。

 
(出展『断虫亭日乗』)

 
(;゜∇゜)ワオッ❗、思ってた以上にデカイね。
デカいのは好きだ。ハンター気質としてはモチベーションが上がる。蝶採りを始めて10年ちょっと、蛾採りを始めて2年だが、基本はミーハーなのでデカくて綺麗くてカッコイイのはシバく意欲が湧く。

生態的にちょっと変わってると思ったのは、ライトトラップには殆んど誘引されないようだ。蛾だからって、何でもかんでも光に集まるワケじゃないんだね。その代わり、パイナップルなどのフルーツトラップにはよく集まるようだ。

岸田さんの解説には、分布はインド、インドネシア、中国南部、日本で、日本のものは小型で別亜種だとあった。しかし文献を漁っていると、基本的には迷蛾で、日本には土着していない可能性が高いとする向きもある。
2011年に奄美大島で纏まって採れたそうだが、二町一成氏他の論文(註2)によると、偶々海外から飛来したものが、その年に二次発生した可能性が高いとある。自分も論文を読んだ限りでは、概ねその論に賛成だ。おそらく中国辺りからの飛来したもので、狙って採れるものではないだろう。その理由は長くなるのでここでは詳しく書かない。知りたい方は註2の論文にアクセスされたし。

ネットサーフィンしてて、ゲッΣ( ̄ロ ̄lll)❗❗
グワッと仰け反り、笑ってもうた。幼虫の姿が、どえりゃーエグいのだ。厳密的にはベニモンコノハそのものではない近縁種のようだが、キマエコノハの幼虫とさして変わらんらしい。

 
(出展『カラパイア』)

 
何とも珍妙な姿に、(;゜∇゜)ハア❓って感じ。
最初はフザけたペリカンかよ❓って思った。どこか漫画っぽい。誰かが考え出した想像上の生き物みたいだ。そういえば、その記事にはポケモンのキャラ的感想が添えてあった。ポケモンに関しては詳しくはないけど、それって解る気がする。グロなんだけど、キモ可愛いところがあるのだ。

疲れてきたので、続きはまた次回。

                      つづく

 
追伸 
以後、不定期にこのシリーズはちょこちょこ書いていく予定です。

 
(註1)世界の美しい蛾

2019年にグラフィック社から出ています。
ジュンク堂など大きな書店に行くと売っとります。

(註2)ベニモンコノハの論文
『2011年 奄美大島にて多数採集されたベニモンコノハ』やどりが 2013 236号

 

鶏そぼろと炒り玉子の二色丼

 
虫の記事を書くのが億劫っていうか、ハッキリ言って不調っす。
と云うワケでもないが、今年は食いもんの話を積極的に書くことにした。

鶏そぼろと炒り玉子の丼って、おかんの料理の中では好きなものの一つだった。
ゆえか独り暮らしを始めて自分でも料理をするようになってから、比較的早い時期に作ったような気がする。そういう記憶が微かに残っている。たぶん、簡単そうだと考えたんだろね。
実際、かなり簡単だ。だから料理初心者の自分でも、上手く出来た筈。そもそも今まで一度も失敗した記憶が無いもん。

作り方は例えばこんな感じ。
①鶏ももひき肉150gを弱火で炒め、砂糖大さじ3、濃口醤油大さじ2と1/3、酒小さじ2で味付けする。
②卵3個を弱火で炒め、砂糖大さじ1、酒大さじ1/2、塩小さじ1/5で味付けする。
③ごはんを丼に盛り、鶏そぼろと炒り玉子を半分ずつ乗せる。三色丼にしたい場合は、細切りした絹さやを真ん中に盛りつける。
今回は三色丼ではなくて、余りものの菊菜の胡麻和えと貝割れ大根を飾りと味のアクセントとして乗せた。

一応こんな風に書いたが、調味料はわざわざ量って入れる事は無い。いつも適当である。適当に味付けしても失敗する事が殆んどないからだ。でも初めて作る人は、一応量って入れた方がいいかなあ。それで大体の量を覚えれば、次第に何でも目分量で味付け出来るようになるからね。

自分にしては甘めの味付けだが、この料理は少し甘めの方が旨いと思う。
簡単で失敗は少ないし、見た目も良くて旨いから料理初心者にはお薦め料理です。あっ、手抜きしたい人にもお薦めだよ~ん。

 
                    おしまい

 

2020′ ムチャクチャおせち料理

 
例年なら一所懸命にお節料理を作るのだが、今年は何かヤル気が全然起こらず、あまり正月らしい料理を作らなかった。

 
【数の子】

 
どんだけ面倒くさくとも流石に数の子は作ったよ。
魚卵好き好き❤数の子偏愛主義者なのだ。そこは何があっても譲れない。必ず自分で作る。買えばいいじゃないかとおっしゃる向きもあろうが、市販のものは大概が変に甘ったるい。あれが許せない。数の子に対する冒涜と言ってもいい。数の子が台無しだ。あんなもんで酒が呑めるかっつーの(# ̄З ̄)

えー、お節の数の子作りのどこが面倒くさいかというと、それはもう圧倒的に塩抜きである。これが不充分だとショッパイし、反対に抜き過ぎると味も素っ気もなくなる。その加減が難しい。失敗しやすいのだ。
しかし、慣れれば意外と簡単且つ確実に上手く塩抜きができる。今回は、それを伝授しよう。

①数の子150gを用意する。薄皮が付いていれば、剥いとく。
水1.5Lと塩小さじ1.5をよく混ぜ、食塩水を作る。コレを三回に分けて使う。

②鍋やタッパーなどの容器に食塩水1.5Lのうちの500mlと数の子を入れて、気温20℃以下の場所に3時間放置する。

③3時間後、塩分の濃くなった食塩水は捨て、新たに500mlの食塩水を入れなおす。で、また3時間放置する。

④3時間後、食塩水は捨て、また新たに500mlの食塩水を浸しなおす。今度は1時間半放置する。

⑤1時間半が経ったら、数の子を味見してみる。数の子を真ん中から半分に割り、厚みのある部分をちぎって味見しよう。好みの塩気であれば、そこで塩抜き終了。もしも、まだ塩抜きが足りない場合は30分毎に味見し、好みの塩味になるまで食塩水に浸けておく。

⑥あとは、出汁と醤油を混ぜ合わせたものに半日ほど漬けてつけておく。食べる時に鰹節をかければ出来上がり。補足すると、すぐに食べたい場合は醤油をかけて鰹節を乗っければよろし。

毎年言ってるような気がするが、お節に数の子が使われる由縁を一応書いとくか…。
数の子はニシンの卵である。二親(にしん)と掛けてて、多くの子=子孫繁栄を願った縁起物ってワケだね。

 
【紅白なます】

 
めんどクセーので、ミツカンの土佐酢を使った。
ハッキリ言って手抜きである。だから見た目がこんなにも酷い紅白なますなってもうた。紅白は目出度いものの象徴だけど、これじゃ、めでたさ半減だな。味は旨いけどさ。

 
【蒲鉾】

 
ワサビ醤油で食う所謂「板ワサ」ってヤツだすなあ。

 

 
コチラは柚子胡椒醤油で食べたから、「板ユズ」ってところか。結構合う。中々に旨い。次回からは気分で山葵か柚子胡椒かを選ぶとしよう。
でも正直言うと、蒲鉾ほど出来、不出来に大きな差がない食べ物も少ないんじゃないか❓と思う。
クソ不味い蒲鉾って、あんまり記憶にない。

蒲鉾は多分去年と同じ銘柄のものだ。
別に特に探したとかそんな事ではなく、単に半額になってたからである。萩の蒲鉾ってよく見るけど、長州の名産なのかなあ…。

 

 
あっ、エソを使ってるのか。だから、弾力があるのかも。そういえば、エソを使った蒲鉾は旨いと聞いたことがある。

蒲鉾も紅白だから目出度いという意味がある。紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表している。
また、形が日の出に見立てられていて、元旦にはなくてはならないものと言われでいる。誰も、おせちのカマボコには期待してないと思うけどさ。

 
【牛蒡サラダ】

 
この辺から、かなり怪しくなってくる。
本来ならば、たたきゴホウが定番だが、面倒クセーゆえ出汁で煮て下味をつけ、マヨネーズとからめただけだ。

牛蒡は地中に長く真っ直ぐに根を張ることから縁起のいい食材とされる。家の基礎が堅固であることを祈り、お節料理に加えられたと云う。

 
【鯛の刺身 黄身太白胡麻油醤油】

 
鯛については言わずもがなである。鯛と「めてたい」を掛けているってワケやね。

実を言うと、最初は「祝い鯛(睨み鯛)」を作る予定だった。つまり尾頭付きの鯛の塩焼を作ろうとしたワケ。だから、1匹丸々の鯛を買ってきた。
でも結構鮮度の良い鯛だったので、どうしても刺身が食いたくなった。それが何ゆえこの様な王道を外れた鯛の刺身になったのか自分でもよくワカラン。これじゃ、鯛なのか何なのか皆目ワカランじゃないか。魔が差したとしか言い様がない。

作り方は、前に書いたような気もするが、一応書いとく。

①鯛を適当に切る。そこに太白胡麻油を垂らし、優しくかき混ぜる。
②それに卵の黄身を絡め、重ねるように盛り付けて山葵を乗せて出来上がり。醤油は上からかけてもいいし、別の小皿に入れてもいい。

酒の肴には勿論のこと、ご飯のオカズにもなる。

 
【鯛めし】

 
半身を焼いて「ニセ祝い鯛」にしようかと思ったが、体に厚みが無く、どうにもみすぼらしい。で、急遽、鯛めしを作る事と相成った。

味は旨い。でも鯛の形は跡形もない。正月早々から何してるんやろ❓って感じ。

 
【巻き寿司】

 
巻物は書物を表し、学問の修得を願ったものだ。
コレも本来は伊達巻さんなんかがその役割を担うものだが、巻き寿司でお茶を濁した。しかも自分の手作りではない。スーパーのライフで半額になっていたから買ったにすぎない。殆んどこじつけである。

因みにライフの定番の巻き寿司は結構旨いことを書き添えておこう。
 
あっ、次の↙これも巻物といえば巻物だな。

  
【だし巻き】

 
でも意図して作ったものではない。大根が傷み始めていたので何に使おうかと思って浮かんだのがたまたま出汁巻きだっただけだ。
だし汁は数の子のつけ汁を使った。
結構、旨い。

 
【オイルサーディンとキャベツのアンチョビパスタ】

 
田作りとか、ようするに煮干しの替わりと思って缶詰のオイルサーディンを使って、こんなもんを作ってしまった。
田作りは五穀豊穣を願い、 小魚(片口鰯)を田畑に肥料として撒いたことから名付けられた祝い肴である。

オイルサーディンもアンチョビも元は片口鰯なんだからと云う安直な発想だが、もうここまでくると、自分でも何をやっているのかさっぱりワカラン。

 

 
オイルサーディンは外国産のもの。
ダイコクドラッグで100円で売ってたものだ。

 

 
作り方はオイルサーディンをフライパンにブチまけ、ニンニクを入れて弱火で炒める。ニンニクの香りが立ってきたら、キャベツを入れて炒める。しんなりなったら、そこに茹でたパスタとアンチョビソースを入れて混ぜ合わせれば出来上がり。アンチョビの塩気があるので、基本的には塩は入れない。味見をして足りないようなら足せばいい。汁気が無いようなら、パスタの茹で汁を足して程好く乳化させる。

コレまた鰯の姿は無い。言われでもしない限りコレがお節料理料理だとは誰も思わんだろう。

で、余ったのをオン・ザ・ライス。↙

 

 
炭水化物+炭水化物の禁じ手で〆る。
正月早々、ホント阿呆である。

遅れましたが、皆さん明けましておめでとうございます。

                    おしまい

 
追伸
書きかけの原稿が7つもある。
でも、億劫になってる。
カトカラシリーズの原稿が、いったいいつになったら完成するのだ。ガオーッ(ノ`△´)ノ、火ぃ吹いたろか。