和風 鱧の子パスタ

 
だいぶ前に鱧の子のパスタのことを書いたが、今回は同じハモの子パスタでも、ちと違う。
いつもならニンニクと鷹の爪を使ったペペロンチーノ風だが、和風で攻めてみた。
とはいえ、最初から和風にしようと思ったワケではない。鱧の子をオリーブオイルで炒めている時に、突然そうしようと思ったのだ。
でも特にプランがあったワケではない。取り敢えず、そこに酒と顆粒の昆布だしを加え、塩て味付けしてみた。
しかし、何かパンチがない。
そこで、山から採ってきた青山椒を包丁で細かく刻んで放り込み、パスタの煮汁を足してみた。

山椒の辛味と痺れで引き締まって、味は良くなった。
けれどもパスタを入れて混ぜて味見したら、何かもの足りない。味に深みがないのである。
取り敢えず、パスタの煮汁とオリーブオイルを少しずつ足して乳化させる。
ここで漸く気づく。和といえば醤油じゃないか。基本中の基本の調味料を忘れておったよ。
「😠ぼおーっと、生きてンじゃねぇよ❗」
つい、一人ツッコミを入れてしまう。
しかれども、薄口醤油の瓶を持ったところで手が止まり、そのまま片手に醤油を持って暫し仁王立ち。何か、それは正解じゃないような気がした。

(-ω☆)✨キラリンコ、醤油はやめじゃ❗
そのままパスタを器に盛り、ベランダで育てている木の芽を乗っける。

\(^o^)/🎉チャッチャラーン🎊
ここで伝家の宝刀を繰り出す。

 

 
大阪が誇る高級塩昆布『まつのはこんぶ』様のお通りだい❗

 

 
誰に進呈しても泣くほど喜ばれる大阪は新町の「花錦戸」の塩昆布じゃよ。名前は松の葉のような形からだ。
細かく刻んだ昆布をスッポンの出汁で炊きあげたもので、そこに仄かな山椒の風味が加わり、絶品。上品で深い味わいが口いっぱいに広がり至福の極みなのじゃよ。

 

 
 
基本は御飯のお供だが、酒のつまみにもなると云う逸品でおま。
そやつをだな、ようするに醤油の替わりにパスタの上に乗っけちゃう作戦なのだ。

 

 
おっと、木の芽を散らしておこう。

 

 
美味いっ❗❗
やっぱ、まつのは昆布は最強だな。ケチらず、更に増量じゃ❗
何てったって、鱧の子は結構な量で200円台だったもんね。ふんだんに松の葉昆布を入れても、コスパは良いもんね。

とはいえ、大量に作り過ぎて残した。無理して食うことはないと思ったのである。たぶん冷えても美味いんじゃないかな。

 

 
思ったとおり、冷えても美味い。
むしろ温かいのよか美味いんじゃないかとさえ思えるくらいだ。

パスタを食い終わっても鱧の子が残ったので、ふりかけ代わりに御飯に乗っけて食う。

 

 
(☆▽☆)メチャメチャ美味いやんけー。
これが一番美味いかもしれへん。

                       おしまい