チカとモロコ

 
知佳や千花でもなく、諸子や師子でもない。
女の話だと思った人は残念でしゅー( ≧Д≦)

けど、そういや昔、智加って女がいたなあ…。
顔はかなり可愛いんだけれども、自意識過剰でいつも自爆してるような娘だったな。
この娘が人生稀にみる酒グセの悪い女だった。振り返ってみても断トツにナンバーワンだったと思う。
但し、浴びるように飲んだ揚句にグレキャラ化するのではなく、ムチャクチャ酒が弱いから少しでも飲めば暴走クィーンになるタイプだった。

昔、酔っ払ったチカを勤めていたダイビングショップまで送るのに、あと少しの300mなのにタクシーに乗せたっけ…。
紛れもなく人生最短距離のタクシー乗車だった。勿論オラがタクシーを停めて、お代も払ったんだけども、何であともう少し頑張れんのー❓と思ったからよく憶えている。
無理に歩かせずにあえてタクシーに乗せたのは、多分これ以上はにっちもさっちもいかないと感じて早めに判断したからだ。どんだけ粘ろうがダメなもんはダメなのだ。あの頃、当時の自分の判断力と決断力は神がかってたからね。その力は今は何処へ❓って感じだけどさ。

その智加が最も御乱心となったのが、BARのお客総勢15名程の山陰ダイビングツアーであった。ダイビングして、夏牡蠣とサザエ、アワビ採り放題、魚も突きーので、その場でバーベキューをするという贅沢なツアーである。
タクシーの件があったから、悪戯好きで人をコントロールする事に自信たっぷりの西井さんとカッちゃんには、くれぐれもチカには酒を一滴も飲ませないようにと釘をさした。何せチカはビールをコップ半分飲んだだけでも豹変、荒くれ者になるのである。そのやさぐれ度は半端ない。毒吐きまくりで、誰も宥める事が出来ない傍若無人振りになるのである。
なのに客を潜らせて戻ってきたら、すぐに西井さんとカッちゃんが困惑した顔で申し訳そうに謝ってきた。つまり、潜ってる間に彼らが調子に乗ってチカに酒を飲ませ、全く彼女をコントロール出来ない事態に陥っていたのである。
やっぱりかと思った。モテて自信たっぷりの男たちは困る。自分だけは女性に対して人とは違う特別な存在だと考えているから、他人の言うことはナメてて聞かないのである。
オラに対する対抗心もあったかもしれない。けど、ナメんなよである。こっちは自分の店の客なんだからアンタらより彼女のことは理解している。オラでもグレキャラ化したチカを宥めるのは至難のワザなのである。だから言ったじゃない、( ≧Д≦)モーである。
なのでチカの友だちのオイやんに色々言い含め、説得に行かせて何とかその場を治めた。

😱あー、そういや彼女を部屋に一度だけ泊めた事があったんだけども、当時の彼女にベッドに落ちていた髪の毛を見つけられて窮地に追い込まれたのだった。

彼女にチカの金髪を目の前にグイと突きつけられて言われた。
『アンタ、ガード許すぎ。』と。
慌てて『アホー、ワシなー奇病があってなあ。時々金髪が生えてきよるねん』と言った。
しかし、すかさず余裕の表情で言い返された。
『よう、その金髪だけ長く伸びるわよね。』
しまったと思った。チカはロングヘアーで、当時のワシは短髪だったのである。
あの時の彼女の無表情に近い怖い顔は、生涯忘れる事はないだろう。皆さん、くれぐれも女性を泊めた時は髪の毛は回収しておきましょう。

んな事は、(`ε´ )どうでもよろし❗
主題は、そんなとこじゃないのである。

前回は鯵の南蛮漬けについて書いたが、実を言うと鯵の南蛮漬けと思いきや、よく見たらそうじゃないのも出てきた。
そうゆうワケで今回は「食材チャレンジャー、イガがゆく」のカテゴリーに含まれる回になるかと思われる。

えー、チカとは魚のことである。そして、モロコも魚のことを指している。

日付は、2020年の4月2日となっている。
値段は、たったの100円でごわす。

見た目は極めてワカサギに近いね。
だから、チカなの❓
とりあえず、ウィキろう。

学名:Hypomesus japonicus。
おっ、小種名は日本を意味しているね。
キュウリウオ目キュウリウオ科に分類される魚。別名にツカ、オタポッポなどがある。
食用とされ、同属のワカサギとよく似ている。その為、両種が区別されずに流通していることもある。北海道及び三陸海岸以北の本州、朝鮮半島、カムチャツカ半島、樺太、千島列島の沿岸に生息する。
英名は Japanese surf smelt。つまりは「日本のワカサギ」である。
ワカサギによく似ているが、ワカサギの腹びれが背びれの起点の直下、もしくはやや前方から始まるのに対し、本種の腹びれは背びれの起点よりやや後方から始まるという違いがある。

全長は約20cmほどにまで育ち、ワカサギよりも大型になる。
内湾の岸近くに生息する。3月下旬から5月上旬の繁殖期になると河口へ集まり、汽水域の砂底部に産卵する。1年から2年で成熟し、産卵後も生き残って3年から4年生きる個体もいる。

北海道や東北地方では食用魚として流通している。定置網で漁獲されることが多い。また、漁港等に集まるので釣りの対象魚にもなっている。小骨がワカサギよりもやや硬いので、価格はチカの方がやや安価。
小型のものは天ぷらやフライなどにする。又、煮干しや佃煮にしたりもする。大型のものは刺身、素焼き、塩焼きにしても美味である。ただし、生食する場合は寄生虫の危険があるので注意が必要。

コレを先ずは天ぷらにした。

味は、ほぼワカサギである。結構、旨かった。
でも、たぶん飽きて残りは南蛮漬けにしたんだろね。

チカが野菜に埋まって、何ちゃらワカランものになっているが、間違いなくチカの南蛮漬けである。
思うに、鯵の南蛮漬けよかワカサギの南蛮漬けの方が柔らかい。その分、食べやすい。もしかしたら、ワカサギの南蛮漬けの方が旨いかもしれない。
いや、鯵の南蛮漬けも捨て難いな。簡単には甲乙つけれないね。

 
さてさて、お次はモロコである。

小魚なので骨ごと食べることができる。
コイ科のタモロコ属とイトモロコ属に含まれる淡水魚の総称で、単にモロコという和名の魚はいない。モロコとは「もろもろ沢山の子」の意で、体の細長い小魚にこの名のつくことが多い。
琵琶湖周辺では主にホンモロコの事を指し,東京ではタモロコを指す場合が多い。
ホンモロコは全長9cm程度。琵琶湖・淀川水系の特産で、現在は諏訪湖,山中湖,関東地方の川に移殖されて繁殖している。
旬は冬から春。琵琶湖の名物で、漁獲量が極めて少ない上に極めて美味な事から湖魚の中では最も高値で取引される。高い時には1kg1万円くらいするらしい。特に子持ちモロコは珍重され、主に京都の高級料亭で供せられている。
ちなみに環境省のレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されている。おいおい絶滅危惧種を獲っていいのか❓天然のウナギにしてもそうだし、結局は食いもんならお咎めなしなんだろね。ようは全ては人間の都合次第なのだ。

タモロコは田や水路に棲むモロコで、全長7cm程度。静岡・新潟県以西の本州と四国の一部、九州北部に分布。関東地方にも移殖されて繁殖しており、釣りの対象にもなっている。コチラも美味とされるが、ホンモロコよりは味が落ちると言われている。『ぼうずコンニャクの魚貝類図鑑』でも、ホンモロコが★4つの非常に美味、タモロコが★3つの美味になっていた。どちらもタモロコ属に含まれる。
他にモロコと呼ばれる魚に、イトモロコ属のイトモロコ、デメモロコ、スゴモロコがいる。だが、何れも不味くはないものの、ホンモロコと比べて評価は低い。ぼうずコンニャクでは★2つになっていた。

基本は網に乗せて炙り、素焼きにする(白焼き)。
一般的には、それを酢醤油とかで食うんじゃなかったけかな。いや二杯酢か❓他に酢味噌をつけて食べたり、から揚げ、照焼き、佃煮、南蛮漬け、味噌焼き、フライなどにもし、調理法は幅広い。あとは琵琶湖周辺や京都では、白焼きしたモロコを芯にした昆布巻きやモロコの飴煮がよく売られている。

でも、何か今イチだった。で、南蛮漬けにしたというワケである。

コレって、ホンマにホンモロコだったのだろうか❓
昔食った時は、もっと旨かった記憶があるんだけどなあ…。
タモロコだったりして。どころか、下手したらスゴモロコやデメモロコかも…。値段も安かったしね。そもそもが『スーパー玉出』で買ったもんなのだ。信用でけん。

一応、確認しておこう。

【タモロコ】


(出展『雑魚の水辺』)

真ん中の線が太い。しかも何本も線がある。

【ホンモロコ】


(出展『雑魚の水辺』)

一般的にタモロコは体高が高くてふっくらしており、ホンモロコは体高が低くてほっそりしているとされるみたい。けどタモロコにも微妙に細いモノもいるという。確実な識別点は、口の下のヒゲがタモロコよりもホンモロコの方が短いらしい。
でもパックのモロコは、ヒゲが体に引っ付いているようで、区別できん。

【スゴモロコ】

(出展『雑魚の水辺』)

琵琶湖特産種。スゴとは凄いって事なのかと思ったら「卑しい」という意味らしい。すなわち雑魚を表すそうだ。。
イトモロコやデメモロコとよく似ているが、スゴモロコの体側には暗色の縦帯の上に数個から10個程のハッキリとした丸い黒斑点が見られる事から区別できる。

【デメモロコ】

(出展『雑魚の水辺』)

和名は、目が大きい事からの命名。
スゴモロコに似ているが、体高が高く、口髭が短い。体は淡い黄褐色で、側面にはやや光沢があり緑がかった褐色の縦条があり、背部にのみ暗褐色の小さい斑点がある。

【イトモロコ】

(出展『雑魚の水辺』)

最も判別は容易で、体側の側線鱗が他のモロコ類よりも著しく上下に長い。また吻が長く、頭部の背縁が盛り上がる。
コヤツはまあいいとして、正直、他は同定に自信がなくなってきた。買ったのは、見た感じからはホンモロコっぽいけど、それにしては不味い。
こりゃ京都か琵琶湖畔のちゃんとした店で、ちゃんとしたホンモロコをもう1回食わないと、ワカンねぇよ。

ちなみに、過去にモロ子という名前の女性には会ったことはない。もし会っていれば、そんな変わった名前なら鶏並みの脳ミソのワシとて記憶しているからね。

そういや、こんな画像も出てきた。

鯵の南蛮漬けにしては白いし、何でパプリカ❓と思ったら、次の画像を見て解った。

鯵のマリネでござんした。
きっと母体はイカとパプリカのマリネだね。
作り方は簡単。揚げたアジをシンプルなセパレートドレッシングにブチ込み、タマネギとパプリカを入れ、黒胡椒を挽いただけ。シンプルだけど美味しいよ。

ゴメン、違った。順番が逆で鯵のマリネが先でした。黄色のパプリカが無いし、更にマヨネーズを加えたからドレッシングが白濁してるからね。

                  おしまい

 
追伸
『とある料理人(弁当屋)の独り言?』というブログを読んだら、モロコが今イチ旨くなかった理由が判明した。

仕入れた天然のスゴモロコの中に、一匹だけホンモロコが混じっていたらしい。
抜粋しておきます。
「スゴモロコ・・・目が大きくホンモロコに比べ、ウロコも大きいのが特徴です。
ホンモロコ・・・スゴモロコに比べ、小顔で端正な顔付き?で、ウロコも小さいです。
ホンモロコと比べてスゴモロコは、値段にして1/3くらい。
ただ時期により、エラが硬くて口に残ったり、ホンモロコに比べ、育つのが早いのでしょうか?内蔵が苦いことがあります。
最近は、ホンモロコの養殖も盛んです(値段はスゴモロコと変わりません)が、一度天然物を食べたことのある方には、お勧め出来ません。
養殖のホンモロコを食うくらいなら、スゴモロコの方がはるかに美味しい。」

でも、画像を見るとスゴモロコとしているモノは、デメモロコのような気がする。


(出展『とある料理人(弁当屋)の独り言?』)

上がスゴモロコ、下がホンモロコとされている。

だとしても、天然ホンモロコが★4つで、スゴモロコが★2つ(デメモロコも★2つ)。養殖ホンモロコはそれ以下と言うんだから★1つ以下になる。そりゃあ、旨いワケないわな。
(☉。☉)あー、でもパッケージを見たら、養殖なんて一言も書いておらんぞ。もっとデカくないと旨くないのか❓