おっさん、芝海老に身悶えす

 
芝海老(しばえび)の良いのがスーパー玉出で売ってた。
最近は芝海老をスーパーであまり見かけなくなったので、飛びつく。

 

 
鮮度は良いし、値段も198円と安い。天然とあるから、バナメイエビではないホンマもんの芝海老だろう。
バナメイエビはメキシコ辺りが原産で、海外各地で養殖されたものが冷凍輸入されている。だから熊本産の天然モノとあらば、バナメイエビであるワケがない。芝海老に間違いなかろう。
それに見た目は似ているようで、よく見れば全然違う。

 
【シバエビ】
(出展『Globridge MARKETING』)

 
【バナメイエビ】
(出展『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』)

 
芝海老は淡いグレーだが、バナメイエビは系統の異なる濃いグレーだ。だいち大きさが違う。大概が芝海老の方が小振りなのだ。それにバナメイエビの方が身が太い。あとは芝海老は淡くて細かい斑点を有するが、バナメイエビは黒い斑点が濃く、ハッキリしている。
但し、剥き身になると判別は困難。火入れされた後だったら、ワシでも見た目では区別できないかもしれん。

そういえぱ思い出した。芝海老といえば、何年か前の食品偽装事件が記憶に新しい。高級レストランがバナメイエビを芝海老と偽って出していたのがバレて大問題になった事件だ。バナメイエビは芝海老と比べて値段が遥かに安い事から起こった事件だ。
調べてみたら、2013年と意外と古い。バナメイエビを芝海老としてメニューに表記するのは業界の慣例で、当たり前に行われていたらしい。その後、日本各地のホテルやレストランで次々と偽装が発覚したんだよね。

それはさておき、はてさてどう調理したものか❓
鮮度が良いから生でもイケそうだ。ゆえに一瞬刺身も考えた。しかし、あまり刺身が旨いという話を聞いたことがない。となれば、火入れする事になろうが、どないしたろか❓
最初は身を細かく叩いてミンチ状にして、海老団子にする事を考えた。その路線だと、海老だけで作った正真正銘の海老シューマイってのも有りだな。定番ならば、かき揚げや天麩羅というのもある。
しかし、どれも面倒くさい。それに、ここは芝海老そのものの味をじっくり堪能したい。というワケで、シンプルに塩茹でにすることにした。

①投入した海老がヒタヒタになるくらいの湯を沸かし、塩を入れる。塩は普段は手掴みの目分量だが、今回はブログを書くつもりだったので、小さじ2/3くらいを入れた。

②海老をブチ込み、火を消す。
で、1分間放置して笊にあげる。あとは器に盛るだけ。

髭が長くて、赤い。

 

 
ホクホクの茹でたてを戴く。
甘━━━━━━━━━い❗❗
メチャメチャ、身が甘いわ。
マジ、旨いやんかd=(^o^)=b
味噌まで甘いぞよ。おっさん、あまりの旨さに身悶えする。

次に見っけたら、今度は塩焼きにしよ~っと。もっと甘みを感じられるらしいからね。
季節的には、今が旬。皆さんも見つけたら即買いなされよ。

                    おしまい

 
追伸
もう少し芝海老とバナメイエビの違いを説明しておこう。

◆芝海老
学名:Metapenaeus joyneri。
十脚目クルマエビ科ヨシエビ属に分類される中型のエビの一種。東アジアの沿岸域に分布する。近縁種にヨシエビがいる。
命名の由来は、江戸時代に芝(現東京都港区芝)でよく獲れたからだそう。
旬は11月~3月。目利きのコツは身に透明感のあるもので、頭の中の味噌が黒ずんでいないものを選ぼう。
繊細な身質で、口当たりが良く、濃厚な甘みが特徴。昔はかき揚げの海老といえば、芝海老だったと思う。

見た目はバナメイエビよりも身が細く、淡い斑点がある。食感は柔らかく、身質はややねっとりとしていてサルエビに近い。火を入れても、あまり赤くならず、色が淡い。

 
◆バナメイエビ
学名 Litopenaeus vannamei。
クルマエビ科・Litopenaeus属のエビの1種。東太平洋原産で、食用として広く漁獲・養殖されている。
名前の由来は学名の小種名「vannamei」からで、動物学者のVan Nameに献名されたものだ。
他に標準和名として、シロアシエビの名がある。これは英語名の「Whiteleg shrimp」を直訳したもの。
芝海老に比べて淡白な味わい、食感がプリッとしているので炒め物などに合うとされる。

見た目は芝海老よりも身が少しばかり太く、斑点が黒っぽくて濃い。身に弾力があるが、甘みは芝エビに比べて劣る。また、火を入れると、芝海老よりも鮮やかな赤になる。

芝エビのほうが高価なのは、多くが天然モノで収穫量が少ないからだそう。バナメイエビは丈夫で成長が早く、養殖しやすい。近年では、メキシコなどの東太平洋のみならず、タイや台湾などのアジア諸国でも盛んに養殖されている。

 

大寒 茶ぶり海鼠

 
今日は大寒。
大寒は二十四節気(にじゅうしせっき)のうちの第24節。この日が一年のうちで最も寒いとされる。

何となくこの季節になると、ナマコを食いたくなる。
と云うワケで、ナマコを買ってきた。
都合の良いことに、やや小振りだが、まるのままのナマコが半額になっていた。2匹で250円くらいである。
普通の主婦は、たとえ安くてもナマコなんて捌けない。だから、捌けるオイラにとってはラッキーである。必然、残りやすい。最近の主婦は魚もおろせないと言われるが、それでよろし。みんな、そこそこダメ主婦であってくれた方が、こっちとしては有り難い。

硬いナマコの口を包丁で切り落とし、縦に包丁を入れる。珍味コノワタになりそうな腸管なら使うが、ダメなので洗い流す。
してからに、ビニール袋にナマコと塩を放り込み、揉み揉みして汚れを落とす。で、再び水で洗う。
ほんでもって、沸騰させたお茶にブチ込み、3、4回振り振りしたら、素早く取り出す。で、冷水に浸けて、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
あとは、サイコロ状に切って盛り付け。ポン酢をかけて、かんずりを添えるか、一味唐辛子を振ったら出来上がり。

表面のにゅるとかちゅるの後にコリッと云う歯応えが返ってきて、誠に宜しい。
味の構成要素は殆んどがポン酢の味だから、ポン酢は重要だ。今回は、山形県はセゾン・ファクトリーの「極・ぽん酢」というのを使った。

 

 
このポン酢は当たりだった。高いから当然なんだけどさ。バランスがいい。但し、コレも半額品。

ナマコが残ったので、翌日には酢の物にした。

 

 
具は、胡瓜と茗荷である。酢は土佐酢にした。
これはこれで旨いが、やっぱナマコはポン酢だよな。

大寒といっても、今日は暖かかった。場所によっては3月並みの気温だったそうだ。
寒がり屋としては嬉しいが、この季節の食いもんって寒ければ寒い方が旨くなるんだよなあ。

                    おしまい

 

たまたまローストポーク

たまたまは玉々ではない。偶々の方だ。
何となく酢豚を食べたくなって、骨付きの豚肉の塊を買ってきた。
それを肉塊のまんまで衣を纏わせる。こんなもんを油で揚げるつもりか❓ いくら切るのが面倒くさかったとはいえ、我ながらやってる事が根本的に間違ってんじゃないかと思う。豪快といえば聞こえがいいが、アホっぽい。

肉塊をオリャッと油に流し込む。入れた途端に盛大な音と泡が沸き上がる。
!!(゜ロ゜ノ)ノ恐わっ、慌てて火を弱める。

しかしなあ、デカくてどれくらい揚げたらいいのかワカンナイぞ。後先なあ~んにも考えていないのだ。
されども、よくよく考えてみれば最終的に作るのは酢豚である。どうせもう一回火を入れるんだからと、早めに油から取り出す。で、冷めるまで放置しておいた。

暫く経ってから、なあ~んも考えずに何気に切ってみて、\(◎o◎)/ワオッ❗

 

 
何と何と、余熱で抜群の火入れになっとるやないけー。ロゼ色のピンクが美しい。まるで完璧なローストビーフみたいな色じゃないか。棚からボタ餅の、たまたまローストポークじゃよ。
これに、もう一回火を入れて酢豚を作るだなんて、どう考えても愚かだ。
ι(`ロ´)ノ酢豚なんぞパスじゃ、ボケッ❗

切り分けて、皿に盛る。

 

 
( ☆∀☆)おーっ、ゴージャスにしてボリューミー。んでもってエロチック。もう官能的ですらある。

とりあえず、シンプルに塩、胡椒を振って食べてみる。

 

 
((o( ̄ー ̄)o))ポヨ、ポヨポヨポヨ。
旨すぎて、両手をバダバタさせちまっただよ。

とはいえ、多くて食べきれない。
翌日はローストビーフよろしくグレイビーソースをかけてみた。

 

 
薬味は、ちゃんとホースラディッシュを用意した。
でも付け合わせがクレソンじゃなくて、三つ葉なのは御愛敬。

( ̄∇ ̄)う~ん、コレはコレで旨い❗

 
                    おしまい

 

 

チャンジャの一番美味しい食べ方

 
正月明けの事である。
色んな種類のキムチが入っているセットが半額になっていた。構成は白菜キムチとカクテキ(大根のキムチ)、スルメのキムチ、チャンジャの4種類だった。
カクテキは甘ったるいものが多くてガッカリさせられてばっかだし、スルメのキムチは二度ほど食べた事があるけど美味しかったという記憶は皆無だ。チャンジャはそこそこ旨いものだけれど、一回クソ不味いのを食ってからは敬遠気味になっている。白菜キムチは時間が経過すると酸味が強くなる。嫌いという程ではないけれど、やはり基本的には酸味の少ないキムチの方が好きだ。だから、正直どうしようかと思った。

でもハタと思い出した。テレビで、dancyu(ダンチュー(註1))の編集長 植野さんが一番旨いチャンジャの食い方をチラッと喋っていたんだけど、アレにはかなり興味を唆られたんだよねー。
ならば、これは千載一遇、もしかしたら良い機会なのかもしれない。チャンジャはスーパーにはあまり売ってないし、値段も結構高い。それが半額の150円とかくらいなのだ。量は少ないが、それでもお買い得の値段だろう。
それに酸味が強ければ豚キムチにでもすればいいやとも思った。前述したように、白菜キムチをそのまま食べるとすれば、断然酸っぱくない方が好きだけど、豚キムチになると話は変わってくる。程度にもよるが、豚キムチはそこそこ酸味があった方が旨い。それがオラの持論だ。
そういえば昔、韓国人の知人が居酒屋で酸味の無いキムチで作られた豚キムチを食って「こんなの豚キムチじゃない!」と怒ってた事があったよなあ…。彼曰く、本場韓国では豚キムチは酸味のあるのが当たり前らしい。

とにかく、何だかんだ考えた揚げ句、結局買うことにした。
で、家に帰って早速味見してみた。

カクテキは予想に違(たが)わぬ甘さ。クソ不味い。死ねや(-_-#)

スルメのキムチも甘ったるい。おまけに何だかネチャネチャのベトベトだ。食ったら、口の中でクチャクチャいつまでもとどまっているのも許せない。
Σ( ̄皿 ̄;;死ね、(#`皿´)死ね、(ノ-_-)ノ~┻━┻ 死ねや~。オマエなんか一生食うたれへんぞー。存在理由がワカランわ。こんなもん、はたして喜んで食う人なんぞいるのかね?

白菜キムチも予想通りの酸っぱさ。コレは即、豚キムチ化。

 

 
味は、可もなく不可もなくってところ。

さてさて、本題のチャンジャである。
(# ̄З ̄)何❓チャンジャがワカランだと。今、世の小娘どもの「チャンジャって何❓」という声が聞こえたよ。そんなもんも知らんのか今時の小娘どもは。このバカチンがあι(`ロ´)ノ❗
とは怒らない。オジサン、何てったって若い小娘には大変優しいのだ。(⌒‐⌒)よしよし、ワタクシが懇切丁寧に教えてしんぜよう。

えー、チャンジャとは韓国の珍味で、簡単に言うと鱈(タラ)の胃や腸など内臓の塩辛のことね。タラの腸や胃袋を塩漬けにしたものに、コチジャンや胡麻油などで味付けするようだ。
余談だが、韓国ではタラのことを「明太」と呼ぶ。つまり「明太子」は韓国語由来なのさ。明太子はタラの卵で作ったものだからね。
韓国語では「腸子」「창자」と書く。発音は英語表記にすると「jangja」となるそうだ。
しかし韓国ソウルでは、魚の内臓の塩辛のことを総称して、「창난젓(チャンナンジョッ)」や「チャンランジャ」「チャンラン」と呼ぶことが多く、チャンジャでは伝わらないそうな。
ただ、プサン(釜山)やチェジュ(済州島)等の南部では「チャンジャ」で通じることもあるようだ。これは戦前から日本にいる在日韓国人の多くがチェジュ出身者で、チャンジャという呼び方は鱈の胃の塩辛を商品化した在日韓国人の間から生まれたものみたいだね。ようはチャンジャは方言ってワケだ。

余談が過ぎた。
基本の食べ方は酒のツマミか御飯のお供。他はあまり聞かない。自分もその食べ方しかした事がない。

お待たせした。
それでは、dancyuの編集長の食べ方を御披露しよう。

 

 
作り方もヘッタクレもない。ようするに、海苔の上に白御飯とチャンジャを乗っけただけのものだ。
コレが超簡単だけど、超旨い。流石、dancyuの編集長である。マジ尊敬するわ。

あっ、肝腎なことを言い忘れてたよ。
下の海苔は普通の海苔じゃなくて、コッチね↙。

 

 
そう、韓国海苔。
考えてみれば、チャンジャも韓国由来なんだから納得のチョイスだね。

興味がある人は、是非試してみてネ。

                    おしまい

 
(註1)dancyu(ダンチュー)
プレジデント社が発行しているグルメ月刊誌。 「食」とそれに関連するテーマを幅広く、こだわりをもって追求した、男のための雑誌というのがコンセプトのようだ。
「dancyu」は、おそらく「男厨」だろう。由来は「男子厨房に入らず」を逆手にとった「男の厨房」を略して、それを更に横文字にしたのではないかな。あくまで推察だけど。

 

猟奇的変態男のピンポンパン料理教室

 
普段は鶏むね肉は買わない。パッサパッサだから好きくないのだ。
しかし、たまたま粗塩の袋にレシピが書いてあったので何となく作ってみる事にした。
最近はムカつく事が多いので、むね肉1枚をフォークでメッタ刺しにする(#`皿´)。
🎵ピンポンパーン
猟奇的変態男の料理の開幕、開幕~\(^o^)/

鶏肉をビニール袋に入れ、そこに塩小さじ2/3、砂糖小さじ2、酒少々を振りかけて揉み揉みする。ほりゃほりゃ~、エエんかエエんか~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
う~む、豊乳の揉み心地じゃよ。
30分後、お次はラップでピッチリ二重に包む。倒錯のラップエロティシズム。変態男、連続エロプレーじゃきに。
それを熱湯に放り込む。悪魔の所行である。だがドS男は攻め苦の手を弛めず、落し蓋をして更に上から蓋をする。女殺釜茹地獄じゃよ。Ψ( ̄∇ ̄)Ψオホホホホ。あとは火を消しての25分放置プレー。
あら熱が取れたら、冷蔵庫で冷ます。

冷たくなったのをスライスする。
で、山椒の粉を振った。下味が付いているので、これでも充分旨いだろうが、一応醤油も用意する。

  

 
あっ、予想外に旨いわ(^o^)v
全然パサパサじゃなくシットリとしていて、見た目も淡いピンクで官能的だ。そして柔肌のようにやわらかい。

この方法で、いま流行りの豚肉レアチャーシューとかも作れんじゃね?

                     おしまい

 
追伸
そういうワケでラーメンに入れてみた。
イケる。

 
【何ちゃってレアチャーシューちゃんぽん麺】

 
麺はコレ。

 

  
マルちゃんのちゃんぽん麺である。
見た目は良いが、ぶっちゃけ評価していない。太さは申し分ないが、麺に歯応えが無いのだ。ユルいわ。

 
【何ちゃってレアチャーシュー二郎系ラーメン】

 
コチラの麺はコレ。

 

 
マルちゃんの極太麺である。
この麺がスーパーで売っている麺の中では断トツに旨い。麺の太さ、歯応え、味、今のところ申し分ない。

  
【何ちゃって崩れ玉子ラーメン】

 
半熟玉子を作ったが、ラーメン用には茹でが足りなかった。

3つとも盛りつけにやる気なしやなあ。

 
追伸の追伸
参考までに言っとくと、鶏むね肉の値段は100g48円。皆の者、ワタクシを買い物上手大王様と呼びなさい。

 

 

4品200円の酒の肴

 
買い物に行くと、マグロの筋が1パック100円で売ってた。激安である。スーパー玉出は怪しいものも多いが、こういう他では有り得ないもんも激安で手に入る。もっともそれなりの目利きも必要だけどね。
幸いこの日は長芋が特売になっていたので、それも買う。値段は98円だった。

マグロの筋肉って何ぞやと思う人もいるだろうから、写真を添付しておきま…と書きかけて写真を撮っていないことに気づく。
しゃあおまへん。ネットから引っ張ってこよう。

 
(出展『ワッタカッタ!さんのBLOG』)

 
2000円❓それって高過ぎやしやせんか❓
と思ったら、よく見るとハングル文字がある。韓国で売ってたものかな❓ところで、2000ウォンって日本円にするとなんぼやねん❓
気になるから調べたよ。
今日のレートで188.64円だとさ。量的にも同じくらいだからワシの勝ちね。これからワシのことを買い物上手大王様と呼びなさい。

普通なら甘辛く炊いたりするのだが、鮮度が良いとみたので刺身でいくことにした。だから長芋も買ったのだ。

 
(出展『東京在住アラサー女子の口下手ブログ』)

 
また画像をお借りした。
写真のように手で押さえてスプーンで身をこそぎ取る。白い筋は生だとガムみたいにクチャクチャと口に残るので、取り除くのである。因みに筋は普通は捨てるのだが、買い物上手大王様は勿体ないからそんな事はしない。取っておく。勿論、ガムがわりにするのではない。そこまでアホとちゃいまんがな。

先ずはすき身を刺身で食う。

 
【鮪すき身の刺身】

 
大胆に塩で食うたろかと思っていたが、ボオーッとしてたらオートマチックで山葵醤油で食ってた。3歩進むと直ぐに忘れる鶏脳なのである。
味は普通に美味い。鮮度的にも普通に刺身でイケる。一応、言っとくけど鮮度は目利きだから、目利きに失敗してお腹を壊しても自己責任だかんね。文句は受け付けません。

もう半分は山掛けにした。

 
【鮪すき身の山掛け】

 
コレに正月に作った数の子の漬け汁の残りと醤油をブッかける。ほんでもってグチャグチャに掻き回す。

 

 
で、ズルズルと下品にすする。
(^o^)vメチャンコ旨いやんけー。

 
白い筋はラップしてレンチンする。
チンしたら、バラバラだった筋がグニョぶにょに結着しよる。謂わば、お姉さん大好きのコラーゲンの塊じゃね。それをガムのようにクチャクチャと噛む…と云うのはウソでぇー。スライスする。

 
【鮪の筋の煮こごり】

 
これを芥子醤油につけて食べてみる。
クチャクチャ、クチャクチャ…( ̄▽ ̄;)
ガムというかグミ食ってるみたいだ。思った以上にグニョぶにょだったので、スライスしたものを更に半分に切った。それで問題解決。結構、旨い。まあ珍味って感じだから評価は分かれるかもね。えーい、女子はコラーゲンと思って食いなさーい(#`皿´)❗

 
残った半分の長芋は短冊切りにした。

 
【長芋短冊】

 
コレに白ゴマと醤油をかけて食べる。
針海苔をかけようかと思ったが、切るのが面倒で無し。

まあ、普通に旨い。味はわざわざ言及することもあるまい。

とにかく4品作って、たったの400円じゃ。割ると一品50円やんけ。
買い物上手大王様の実力、でや❓

 
                     おしまい

 

だだ茶豆のお粥

 
昨日、一月七日は七草粥を食べる日だったが、今年は初詣にも行ってないのである。今さら七草粥でもあるまいに。

と云うワケで、こんなもんを作ってしまった。

 

 
タイトルにも書いてあるから、もうおわかりかと思うが、だだ茶豆のお粥である。
元々、七草粥など作る気なんぞ無かったけど、この日たまたま冷凍庫の整理をしていたらコレか発掘された。何かの啓示かよ。

 

 
去年は、例年よりもよくだだ茶豆を食った。
たぶん定番の塩ゆでにも飽きて、炊き込み御飯にしたのだろう。見た目、他に具は入っていないようなので、おそらく豆御飯を作る要領で作ったものと思われる。
所詮はリス脳なのだ。その残りが冷凍庫にブチ込まれ、そのまま忘却の海の彼方へと旅立ったのだろう。
けど、何だか海岸で懐かしい漂着物に会ったような気分だ。長い旅だったんだね。
写真の日付を見ると、8月19日になっていた。半年近くも経っている。ホントに長い旅だ。

1回、軽くレンジでチンする。
匂いを嗅いでみると、予想通り冷凍臭い。
一瞬、ゴミ箱に(ノ-_-)ノ~┻━┻ ダァ━━━ンク❗という衝動に駆られるが、グイと踏みとどまる。
長い旅路の果てに、その仕打ちはあまりに酷いと思ったのだ。かといって、このまま我慢して食おうなんて云うボランティア精神など微塵も持ち合わせてはいない。
で、考えた末にお粥にすることにしたのだ。薄めれば冷凍臭さも軽減されるのではと考えたワケだね。

鍋に茶豆御飯と水を入れて火にかける。ちょい昆布の顆粒だしと塩を足して味の調製をはかる。

( ̄~ ̄;)う~ん、冷凍臭さは減ったとはいえ、まだ残ってる。というワケで匂いには匂い、毒には毒をもって制す。あっ、それはちょっと意味が違うか。
まあいい。伝家の宝刀の山椒の粉をふんだんに投入してやった。山椒ならば、その良い香りで何とかならんかね❓それでダメなら、(ノ-_-)ノ~┻━┻ ダァ━━━ンク❗じゃ。

おそるおそる食べてみる。
Σ( ̄ロ ̄lll)あっ、微かに冷凍臭は残るものの奇跡的に旨いよ旨い、オイちゃん。やったんでねぇの。
コレって、だだ茶豆ごはんを冷凍していなかったら相当美味いんじゃねぇか?
来年、マジで作ろっと。果たして来年まで憶えているかどうかは、かなり怪しいけど。
 
                     おしまい

 

鶏そぼろと炒り玉子の二色丼

 
虫の記事を書くのが億劫っていうか、ハッキリ言って不調っす。
と云うワケでもないが、今年は食いもんの話を積極的に書くことにした。

鶏そぼろと炒り玉子の丼って、おかんの料理の中では好きなものの一つだった。
ゆえか独り暮らしを始めて自分でも料理をするようになってから、比較的早い時期に作ったような気がする。そういう記憶が微かに残っている。たぶん、簡単そうだと考えたんだろね。
実際、かなり簡単だ。だから料理初心者の自分でも、上手く出来た筈。そもそも今まで一度も失敗した記憶が無いもん。

作り方は例えばこんな感じ。
①鶏ももひき肉150gを弱火で炒め、砂糖大さじ3、濃口醤油大さじ2と1/3、酒小さじ2で味付けする。
②卵3個を弱火で炒め、砂糖大さじ1、酒大さじ1/2、塩小さじ1/5で味付けする。
③ごはんを丼に盛り、鶏そぼろと炒り玉子を半分ずつ乗せる。三色丼にしたい場合は、細切りした絹さやを真ん中に盛りつける。
今回は三色丼ではなくて、余りものの菊菜の胡麻和えと貝割れ大根を飾りと味のアクセントとして乗せた。

一応こんな風に書いたが、調味料はわざわざ量って入れる事は無い。いつも適当である。適当に味付けしても失敗する事が殆んどないからだ。でも初めて作る人は、一応量って入れた方がいいかなあ。それで大体の量を覚えれば、次第に何でも目分量で味付け出来るようになるからね。

自分にしては甘めの味付けだが、この料理は少し甘めの方が旨いと思う。
簡単で失敗は少ないし、見た目も良くて旨いから料理初心者にはお薦め料理です。あっ、手抜きしたい人にもお薦めだよ~ん。

 
                    おしまい

 

2020′ ムチャクチャおせち料理

 
例年なら一所懸命にお節料理を作るのだが、今年は何かヤル気が全然起こらず、あまり正月らしい料理を作らなかった。

 
【数の子】

 
どんだけ面倒くさくとも流石に数の子は作ったよ。
魚卵好き好き❤数の子偏愛主義者なのだ。そこは何があっても譲れない。必ず自分で作る。買えばいいじゃないかとおっしゃる向きもあろうが、市販のものは大概が変に甘ったるい。あれが許せない。数の子に対する冒涜と言ってもいい。数の子が台無しだ。あんなもんで酒が呑めるかっつーの(# ̄З ̄)

えー、お節の数の子作りのどこが面倒くさいかというと、それはもう圧倒的に塩抜きである。これが不充分だとショッパイし、反対に抜き過ぎると味も素っ気もなくなる。その加減が難しい。失敗しやすいのだ。
しかし、慣れれば意外と簡単且つ確実に上手く塩抜きができる。今回は、それを伝授しよう。

①数の子150gを用意する。薄皮が付いていれば、剥いとく。
水1.5Lと塩小さじ1.5をよく混ぜ、食塩水を作る。コレを三回に分けて使う。

②鍋やタッパーなどの容器に食塩水1.5Lのうちの500mlと数の子を入れて、気温20℃以下の場所に3時間放置する。

③3時間後、塩分の濃くなった食塩水は捨て、新たに500mlの食塩水を入れなおす。で、また3時間放置する。

④3時間後、食塩水は捨て、また新たに500mlの食塩水を浸しなおす。今度は1時間半放置する。

⑤1時間半が経ったら、数の子を味見してみる。数の子を真ん中から半分に割り、厚みのある部分をちぎって味見しよう。好みの塩気であれば、そこで塩抜き終了。もしも、まだ塩抜きが足りない場合は30分毎に味見し、好みの塩味になるまで食塩水に浸けておく。

⑥あとは、出汁と醤油を混ぜ合わせたものに半日ほど漬けてつけておく。食べる時に鰹節をかければ出来上がり。補足すると、すぐに食べたい場合は醤油をかけて鰹節を乗っければよろし。

毎年言ってるような気がするが、お節に数の子が使われる由縁を一応書いとくか…。
数の子はニシンの卵である。二親(にしん)と掛けてて、多くの子=子孫繁栄を願った縁起物ってワケだね。

 
【紅白なます】

 
めんどクセーので、ミツカンの土佐酢を使った。
ハッキリ言って手抜きである。だから見た目がこんなにも酷い紅白なますなってもうた。紅白は目出度いものの象徴だけど、これじゃ、めでたさ半減だな。味は旨いけどさ。

 
【蒲鉾】

 
ワサビ醤油で食う所謂「板ワサ」ってヤツだすなあ。

 

 
コチラは柚子胡椒醤油で食べたから、「板ユズ」ってところか。結構合う。中々に旨い。次回からは気分で山葵か柚子胡椒かを選ぶとしよう。
でも正直言うと、蒲鉾ほど出来、不出来に大きな差がない食べ物も少ないんじゃないか❓と思う。
クソ不味い蒲鉾って、あんまり記憶にない。

蒲鉾は多分去年と同じ銘柄のものだ。
別に特に探したとかそんな事ではなく、単に半額になってたからである。萩の蒲鉾ってよく見るけど、長州の名産なのかなあ…。

 

 
あっ、エソを使ってるのか。だから、弾力があるのかも。そういえば、エソを使った蒲鉾は旨いと聞いたことがある。

蒲鉾も紅白だから目出度いという意味がある。紅はめでたさと慶びを、白は神聖を表している。
また、形が日の出に見立てられていて、元旦にはなくてはならないものと言われでいる。誰も、おせちのカマボコには期待してないと思うけどさ。

 
【牛蒡サラダ】

 
この辺から、かなり怪しくなってくる。
本来ならば、たたきゴホウが定番だが、面倒クセーゆえ出汁で煮て下味をつけ、マヨネーズとからめただけだ。

牛蒡は地中に長く真っ直ぐに根を張ることから縁起のいい食材とされる。家の基礎が堅固であることを祈り、お節料理に加えられたと云う。

 
【鯛の刺身 黄身太白胡麻油醤油】

 
鯛については言わずもがなである。鯛と「めてたい」を掛けているってワケやね。

実を言うと、最初は「祝い鯛(睨み鯛)」を作る予定だった。つまり尾頭付きの鯛の塩焼を作ろうとしたワケ。だから、1匹丸々の鯛を買ってきた。
でも結構鮮度の良い鯛だったので、どうしても刺身が食いたくなった。それが何ゆえこの様な王道を外れた鯛の刺身になったのか自分でもよくワカラン。これじゃ、鯛なのか何なのか皆目ワカランじゃないか。魔が差したとしか言い様がない。

作り方は、前に書いたような気もするが、一応書いとく。

①鯛を適当に切る。そこに太白胡麻油を垂らし、優しくかき混ぜる。
②それに卵の黄身を絡め、重ねるように盛り付けて山葵を乗せて出来上がり。醤油は上からかけてもいいし、別の小皿に入れてもいい。

酒の肴には勿論のこと、ご飯のオカズにもなる。

 
【鯛めし】

 
半身を焼いて「ニセ祝い鯛」にしようかと思ったが、体に厚みが無く、どうにもみすぼらしい。で、急遽、鯛めしを作る事と相成った。

味は旨い。でも鯛の形は跡形もない。正月早々から何してるんやろ❓って感じ。

 
【巻き寿司】

 
巻物は書物を表し、学問の修得を願ったものだ。
コレも本来は伊達巻さんなんかがその役割を担うものだが、巻き寿司でお茶を濁した。しかも自分の手作りではない。スーパーのライフで半額になっていたから買ったにすぎない。殆んどこじつけである。

因みにライフの定番の巻き寿司は結構旨いことを書き添えておこう。
 
あっ、次の↙これも巻物といえば巻物だな。

  
【だし巻き】

 
でも意図して作ったものではない。大根が傷み始めていたので何に使おうかと思って浮かんだのがたまたま出汁巻きだっただけだ。
だし汁は数の子のつけ汁を使った。
結構、旨い。

 
【オイルサーディンとキャベツのアンチョビパスタ】

 
田作りとか、ようするに煮干しの替わりと思って缶詰のオイルサーディンを使って、こんなもんを作ってしまった。
田作りは五穀豊穣を願い、 小魚(片口鰯)を田畑に肥料として撒いたことから名付けられた祝い肴である。

オイルサーディンもアンチョビも元は片口鰯なんだからと云う安直な発想だが、もうここまでくると、自分でも何をやっているのかさっぱりワカラン。

 

 
オイルサーディンは外国産のもの。
ダイコクドラッグで100円で売ってたものだ。

 

 
作り方はオイルサーディンをフライパンにブチまけ、ニンニクを入れて弱火で炒める。ニンニクの香りが立ってきたら、キャベツを入れて炒める。しんなりなったら、そこに茹でたパスタとアンチョビソースを入れて混ぜ合わせれば出来上がり。アンチョビの塩気があるので、基本的には塩は入れない。味見をして足りないようなら足せばいい。汁気が無いようなら、パスタの茹で汁を足して程好く乳化させる。

コレまた鰯の姿は無い。言われでもしない限りコレがお節料理料理だとは誰も思わんだろう。

で、余ったのをオン・ザ・ライス。↙

 

 
炭水化物+炭水化物の禁じ手で〆る。
正月早々、ホント阿呆である。

遅れましたが、皆さん明けましておめでとうございます。

                    おしまい

 
追伸
書きかけの原稿が7つもある。
でも、億劫になってる。
カトカラシリーズの原稿が、いったいいつになったら完成するのだ。ガオーッ(ノ`△´)ノ、火ぃ吹いたろか。

 
  

味付け玉子

最近は、味付け玉子作りにハマっている。
もとい、ハマってるというのは言い過ぎかな。軽いマイブームってとこです。

 

 
作り方は、いたって簡単。
鍋に水をはり、卵を静かに入れて火を点ける。
火は強火でいい。真ん中に黄身がくるようにテキトーに攪拌する。
約9分経ったら、卵を取り出し水につける。出来れば暫く流水状態にしておき、完全に熱を取り去るのがよろし。
茹で時間は、あくまでも半熟にするための目安だ。各自お好みの固さに調整されたし。

温度が完全に下がったら、水の中で殻を剥く。こうすれば、失敗しにくい。
あとは、お好きな液ダレに一晩ほど浸ければよろし。濃いめの味付けが好きなら、もっと浸けてても構わない。コレも各人の好みで調節されたし。
因みに、今回は残ったラーメンスープ(豚骨醤油)に少し醤油を足した。濃いめにしといて丁度良いくらいに仕上がる。意外とゆで玉子って、液が浸透しないのである。

で、使うときはピンと伸ばした糸で、縦でも横でもいいから真っ二つに切る。
庖丁だと刃に黄身がベットリと付くけど、糸だとその心配はない。糸に付く黄身の量なんて、たかが知れてる。

最近は酒のツマミにするのがマイブームだが、勿論ラーメンに入れてもよろし。

 

 
ラーメン屋の味付け玉子を有り難がって食ってる御仁も、試しに自分で作ってみなはれ。大差ない旨い味付け玉子が食えまっせ。

                     おしまい