🎄クリスマス・イヴといえば

 
🎄クリスマス・イヴといえば、最近はマルニの『丸鶏 グリラー・スモーク』である。

 

 
四、五年前から、クリスマスが近づいてくると必ず買うのが、酒屋+輸入食料品で有名なチェーン店「やまや」で売ってるコレである。
小振りの丸鶏の燻製で、コヤツが安くて旨い。
値段は687円(税別)で、小振りとは言っても一人では食べきれない。二人でも腹いっぱいになって、他のもんが食えなくなるくらいだ。

適当にバラして大皿に盛る。

 

  
照りがあり、しっとりしてて旨そうだ。

飲み物は当然シャンパンである。
で、シャンパンを飲みながら、ひたすら鶏を食いまくるのである。勿論、ナイフやフォーク、箸さえも使わない。手掴みだ。囓じり、しゃぶり、シャンパンと共に燕み下す。いつしか手はベトベト、口の周りはヌラヌラになるが、構わず一心不乱に食う。
野卑にして、エロチック。この食い方が一番旨いんである。

 
【モマンドール エクストラ・ドライ】

 
あっ、ゴメン。シャンパンじゃないや。貧乏だからスペイン産のスパークリングワインだね。
待て待て、この言い方は厳密的には間違ってるな。確かにシャンパンよりスパークリングワインの方が傾向的に安くはある。でもスパークリングワインにもバルドリーナ(イタリア)やフランチャコルタ(スペイン)など高級なものは、ちゃんとあるにはあるのである。
コレはどう云う事かと言うと、どれだけ高級なものでも、フランス・シャンパーニュ地方で造られたモノ以外はシャンパンとは名乗れないからだ。そういう規則になっているのだ。

そのスパークリングワインでも、いっちゃん安いものを買ってきた。値段は750㎜lで税別788円とか、そんなもんじゃなかったっけ。
とはいえ、スパークリングワイン世界No.1のワイナリーであるフレシネ社とサントリーとが共同開発したものだ。コスパは高い。去年もコレ飲んでるから知ってるのだ。
味は辛口でクセがなく、普通の人が普通に飲んで旨いって感じ。裏を返せば、深みとか、そんなもんは全然感じられないんだけどね。
嗚呼、ドンペリとか長い間飲んでないよなあ…。
どころか、クリュッグ、モエ(モエ・エ・シャンドン)やヴーヴクリコ、ポメリでさえ長いこと飲んでない。とはいえ、一度だって自分で金出して飲んだ事ないんだけどさ。貰ったり、奢って戴いた記憶しかない。
たぶんバブル時代に一生分、いやそれ以上に飲んだ。昔は何かといえば、周りはシャンパンだったのだ。みんな相当浮かれてたよね。ホント、シャンパンの泡みたいな時代だった。

そういえば街中も、クリスマスといえば相当浮かれてたよね。12月に入れば、街はショーウィンドウ、商店街etc…、多くがクリスマス仕様になってた。そして、至るところでクリスマスソングがかかっていた。TVのCMでも、今では考えられないくらいのクリスマス盛り上げ的なモノが長期間流れていた。恋愛ドラマもイヴに向けて盛り上がってゆくと云うのがパターンだった。

🎵きっとキミは来ない 一人きりのクリスマス・イヴ
🎵サイレンスナイト フォリーナイト

若者もクリスマスイヴまでに何とか彼氏、彼女をつくるのに必死だった。イヴに恋人がいないなんて恥ずかしい事だったのだ。今思えば、バカバカしいけどね。
中には酷い女もいて、「イヴだけの暫定彼氏。」とか平気で言ってるのもいたなあ。それを知らない彼は気の毒としか言い様がない。同情を禁じ得なかったわ。
そう云えば、もっと酷いのがいて、山手線の車内でバッタリ会った知り合いの女は「五十嵐くん、聞いてくれるぅー❓彼氏がさあ、イヴに赤プリ(赤坂プリンスホテル)の部屋、取れなかったのよー。もうサイテー。別れてやろうかと思うわ。」とか言ってた。それほど怒ることか❓メチャメチャ性格が悪い女である。前から嫌な女だとは思ってたし、関わりたくないからテキトーに相槌を打っといたけど、裏回れば、ホント、女って恐いと思った。
それで思い出した。昔、赤プリのフロントに勤めていた娘と付き合ってたなあ…。可愛かったなあ…。関係ないけど。あっ、関係あるか。性格も良くて、おっとりしてたから思い出したのだ。

とにかく、最近はクリスマスも正月も、らしくない。
もう時代は戻ることはないだろうけど、クリスマスはクリスマスらしく、お正月はお正月はらしくあって欲しいものだと思う。ノスタルジック、時代遅れだと言われようとも、そういう季節的なイヴェントは絶対必要だと思うんだよね。キッチリやって戴きたい。情緒の無い日本って、俺はヤだな。

書いてて、ふと思ったんだけど、ところでイブとイヴはどっちが正しいんだっけ❓

 
                    おしまい

 
追伸
イブとイヴの話だが、表記はどちらでもいいみたい。
但し、強いていえば、原語の発音に近いイヴの方が正しいらしい。確かに綴りは「eve」なんだから「ヴ」かもね。

 

平茸のかやく御飯

 
11月の終わり頃の話。
毎年、秋になると平茸(ひらたけ)が出回るのを楽しみにしている。でも今年は何故か何処へ行っても見かけなかった。
( ´△`)人気ないんかのう。旨みがメッチャあるキノコなのに何でやのん❓

因みに最近スーパーでも普通に出回るようになってきた「霜降りヒラタケ」とは別ものである。平茸はあんなに見た目はシュとしてなくて、地味なグレーでヤワい。だから笠がボロボロになっている事も多い。
昔はこの平茸の笠があまり開いていないものをシメジとして売っていた。シメジのニセモノ第1号である。
しかしある日突然、ブナシメジが本シメジとか粒シメジと名乗って台頭してきたと思ったら、あっという間にそっちがシメジとして認知されるようになった。テメエだってシメジのニセモノだろうがっ(=`ェ´=)、ふてー野郎だ。
そして、気がつけば平茸はいつの間にか市場から消えてしまっていた。哀れな末路である。ブナシメジは長年ニセモノのクセに正統派然としてきた悪い奴なのだ。だから後味が少し苦いのかもしれん。見た目と歯触りの良さは認めるが、そこがあまり買わない理由になっていると思われる。
こういうキノコや野菜などの品種や名前が替わるって事は結構あって、大根といえば、いつの間にか青首大根になりいの、法蓮草といえば葉がギザギザの東洋系から葉が丸い西洋ほうれん草になりいの、人参なんかはもっと前に金時人参などの東洋系から西洋ニンジンにスリ替わっている筈だ。世の中、何かと信用できないよね。

ようやくスーパー玉出の堀江店で見つけたのが11月の下旬。しかも箱売りばかりである。それじゃ、量が多すぎる。辛うじて箱の半分量のものが2つだけあった。それでも量が多い。迷ったが、いつまた会えるかどうかわからない。思いきって買うことにした。

何で平茸が食いたいのかと云うと、とにもかくにも「平茸のかやく御飯」が食いたかったのである。佃煮とか他の料理も悪くないが、圧倒的に「かやく御飯」を熱愛している。

Ψ( ̄∇ ̄)Ψフハハハハハ。他の料理を作るのが何となく面倒くさい気分でもあるからして、全部「かやく御飯」にしてやったなりよ。
もう思う存分食いましたというくらいに食えば、今シーズンはもう食べたいと思わないだろうとも考えたのだ。何軒もスーパーを回って平茸を探すのは、もうウンザリなのだ。

 

 
三つ葉を飾って出来上がり。
食って、拳を軽く握って片手ガッツポーズ。
美味いねぇ~d=(^o^)=b、平茸の旨味が効いとる。他の具材とのバランスも抜群だし、我ながら完璧な出来じゃよ。
あっ、真ん中やや左下の茶色いのが平茸です。
とは言っても平茸自体の画像さえも添付しとらんかった。スマン、スマン( ̄∇ ̄*)ゞ
とは言っても、写真を撮っていないので、過去の画像を使うぜよ。

 

 
昔売ってたのよりもデカイ。最近は大きくしてから出荷しているらしい。ネットで見ると、今度は「大凧シメジ」なんて名前で売ってる。懲りないねー。
昔売ってたような笠が開いていない画像も見つけた。

 
(出展『よろずやオンライン』)

 
おいおい、こっちは「味しめじ」かよ(笑)
ワシがホンマもんのシメジだったら、怒りを通り越して苦笑いじゃよ。これから先も、新たな何とかシメジの登場が絶えることは無いだろうね。
そのうち「ギガシメジ」とか「ウルトラシメジ」、「エロチックシメジ」とかカタカナのシメジまで出てくるやもしれん。

おっと、また脱線じゃ。肝心な事を書かねばならん。
具は平茸の他に鶏肉、牛蒡、人参、蒟蒻、お揚げさんが入っとる。そう「かやく御飯」の王道レシピである。
但し、具材には少々拘りがある。
コンニャクは生芋コンニャクを使う。食感が断然良いからだ。ゆえにやや厚めに切る。
揚げは京揚げ。これは薄揚げより油っぽくない事と厚みがあって旨味も強いからだ。
牛蒡は洗いゴボウではなく土ゴボウ。タワシは使わず手で洗い、水にもさらさない。その方が香りが良いからだ。ささがきにして、水にさらすと真っ黒になるのって、あれはアク抜いてるようで、旨みも香りの成分も捨ててるのと同じ。牛蒡はかやく御飯の脇役ではあるが、必要不可欠な存在だ。香りと云う重要なパートを担っているので、絶対に外せない。
鶏肉は丹波赤鶏。今回はモモ肉を使った。あっさりめに仕上げたかったら、むね肉でもよろし。その中間がお望みならば、モモ肉を軽く茹でておくと、脂が落ちる。又は皮を捨てるという方法もある。但し、旨みも減る。
人参だけは残念なから普通の西洋ニンジンである。金時人参を用意したいのだが、京都みたく正月以外は売っとらんのだ。
米は糯米(もち米)があったので、1/3から1/4ほどを白米(あきたこまち)と混ぜ、ブレンドにしてみた。思いつきで何となくモチモチ感が出て旨くなるのではと考えたのだ。

 
【おくさま印のもち米】

 
因みに、米は研がない。最近は水を入れてサッと混ぜて直ぐその水を捨てる。その1回のみ。洗うと云うよりか、ゴミを取り除く為である。最近の米は精米技術が上がってるので、洗い過ぎると旨みも流れるらしい。面倒くさい時は洗わずに適量の水を入れて、そのまま炊く時さえあるが、出来上がりは何ら問題ない。

出汁は今回、ヤマサの「昆布つゆ白だし」を使ってみた。

 

 
薄味のかやく御飯にしたかったのだ。平茸の旨味と風味をより感じたいと思ったのである。
実を云うと、かやく御飯には2系統がある。味が濃いのと薄いものだ。薄味のは、オカズ有りきのかやく御飯で、道頓堀の老舗名店『大黒』などがその代表だろう。
たまに「大黒」のかやく御飯ってたいした事ないというコメントを聞くが、コレはかやく御飯単独でしか食ってない残念な人の意見。オカズを頼んでない哀れな人たちだ。ここのオカズは一切奇をてらったものは無い。子芋の煮たのとか魚の煮付け、塩焼き、豆腐の味噌汁など、昔からあるようなシンプルな普通の家庭料理なのだ。だけどムチャクチャ美味い。謂わば家庭料理の延長線上の究極の家庭料理みたいなものなのだ。おそらく最高の素材を使い、とても丁寧に作ったものだろう。子芋の面取りなどは大胆で、美味しいとこだけ使っている感じだ。しかも美しい。この辺の詳しいことは拙ブログにも以前書いたので(註1)、コレくらいにしておく。
一方、濃い味のかやく御飯とは、単独それそのもので成立するかやく御飯だ。謂わばオカズを必要としないかやく御飯である。オカズと一緒に食うと濃ゆいので、オカズは寧ろ邪魔になる。

解説はコレくらいにして、本筋に戻ろう。
でも平茸を全部使ったら、結果な量の「かやく御飯」になった。米は二合くらいだけど、具が入ると3倍くらいに膨れ上がりよった。まあ、出来は完璧だったからいいんだけどさ。けど、1週間ずっとかやく御飯ばっか食ってたよ。
阿呆らしいので全部の写真は撮ってないけど、他の幾つかの画像も載っけておく。

 

 
この際、オカズ軍団の画像も添付しておくか…。

 
【秋鱧の落とし】

 
鱧の本当の旬は夏ではなくて秋だ。この鱧は終いの鱧ってところかな…?
軽く刷毛で片栗粉をまぶし、火が入り過ぎないように、サッと茹でて氷水で締める。
味付けは塩と山椒のみ。
脂が乗ってうみゃーいd=(^o^)=b

 
【万願寺唐辛子とじゃこのおばんざい】

 
おばんざいの代表格である。
じゃこは乾燥したのを使い、酒、味醂、醤油で味を整える。ちょっとだけ仕上げに太白胡麻油を入れてみた。
若い時はジジむさいので敬遠してきたが、オッサンになるとこういうのがしみじみ旨いんだよなあ。

 
【烏賊と子芋の煮物】

 
コレも煮物の代表であり、黄金コンビ。
主役はイカではなく、あくまでも子芋。イカの出汁を吸って旨いんだよ、コレが。

 
【雪花菜(おから)】

 
コレまたジジむさいオカズの筆頭。
自分で作ったので、甘さは控えめにしてある。ゆえに地味だけど旨い。

  
【鯖の塩焼き】

 
鯖の塩焼きって、シンプルに美味いよねぇ。
鉄板です。

 
【なめこおろし】

 
軽く塩を振って水気を出しておいた胡瓜とサッと茹でたナメコを大根おろしとあえる。この料理は辛さが命なので、大根は皮ごとする。そうするとヒリヒリする大根おろしになるのだ。あとは醤油かけて七味振って出来上がり。
好きなんで、時々つくる。

 
【金平ごぼう】

 
牛蒡はささがきにはしないで、細めの拍子切りにする。歯応え重視なのである。だから人参も火を入れ過ぎず、食感を生かす。コレも甘くなり過ぎないように注意した。満足な出来上がり。

 
【う巻き】

 
木津卸売市場内のスーパーで売ってるもの。
中の鰻は当たり外れがあり、これは鰻の量が少なくてハズレ。
それでも味は良いから、時々買う。

 
【寒ブリの刺身】

 
寒ブリの旨い季節になってきましたなあ(о´∀`о)
脂が乗ってます。

 
【茄子の煮物】

 
どっちかというと白飯にあうオカズなんだけど、茄子をそろそろ使い切らないといけないので作った。
まあ薄味にしてあるし、かやく御飯に合わないワケがない。

 
【法蓮草のおひたし】

 
当然、かやく御飯には合うオカズ。
根元の赤いとこや根先は切り落とさない主義。冬が近づくと、ここが甘くなるから捨てるのは勿体ないのだ。

 
【浅蜊の酒蒸し】

 
酒をぶっかけて、蓋をして鍋にかければ直ぐに出来上がり。味をみて、薄いようなら塩少々を振る。
誠にもって簡単だけど、旨いんだよなあ。

 
【ぬたあえ】

 
分葱(わけぎ)を熱湯で茹でて水気をしっかり切る。イカは固くならないようにサッと茹でて、これもしっかり水気を切る。仕上げる直前にキッチンペーパーで拭き取ると水っぽくならない。
市販の辛子酢味噌は甘いので、少し辛子を足して調整。あとは茗荷も合わせてざっくり混ぜる。
オッサンの象徴みたいな代物でダサい食いもんだから、若い頃は居酒屋でヌタを旨そうに食ってるオッサンに殺意さえ覚えたものだが、最近は居酒屋のメニューにあれば必ずたのむ。今や完全にオッサンの仲間入りなのである。コレからはヌタ食ってる時は周りを見よう。殺意ある目でコチラを冷ややかに見てる若者がいるかもしれない。で、『オマエもオッサンなったら、好きなっとるどー。笑ってるのは今のうちじゃ!』と言ってやろう。

 
【たたき長芋】

 
長芋を短冊に切り、ビニール袋に入れて瓶でドツく。
こうするとシャリシャリ感とぬるぬる感が同時に楽しめるのだ。
器に盛り、鰹節、醤油をかけて出来上がり。
簡単で絶対に失敗しない代物。海苔かけたり、卵の黄身を加えても美味しい。

 
【鶏わさ】

 
これまたお手軽オカズというか、どちらかといえば酒のアテか…。
基本的な作り方は鶏のササミをサッと茹でて削ぎ切りにして、山葵を乗っける。あとは醤油につけて食べるだけ。梅肉と煎り酒を混ぜたもので食っても美味。
因みに、今回は少し手が込んでて、酒と昆布の出汁にくぐらせて火を入れ、冷ました出汁に一晩浸けたもの。言わずもがな旨さである。

 
【しらす干し】

 
熊野灘のしらす。
イオンで珠に売っているのだが、ここのしらすは塩加減が絶妙。
しらすは大きなものよりも小さいものの方が、柔らかくて雑味も無くて旨いと思う。

 
【ひじきの煮物】

 
これまた甘さをおさえたもの。
こういうジジむさいものも最近はかなりレベルの高いものを作れるようになった。

  
【自家製浅漬け】

 
世間では捨てられることの多い大根の葉と皮、あとちょっとだけ余った胡瓜で作った。
ビニール袋に鷹の爪、塩、昆布の顆粒だしを入れて揉み揉みして一晩おけば出来上がり。
毎回、テキトーに作っているが、失敗は少ない。
賢い主夫なのだ。誰か婿ってくれよー。

そういえば、別な組み合わせもあったな。
関西では、かやく御飯といえば饂飩とのセットが定番である。うどん屋のかやく御飯も麺あってのものなので、基本は薄味である。
旨いうどんと旨いかやく御飯があれば、幸せなのだ。

でも、謎のブラックホール食糧庫には素麺しかなかったので、にゅうめんを作った。

 

 
にゅうめんでも全く問題無しである。合う。
参考までに言っとくと、素麺は『半田そうめん』を使った。「半田そうめん」を知らない人もいると思うので、軽く説明しておく。
徳島県つるぎ町(旧半田町)で伝統的に作られている手延べそうめんのことで、特徴は一般的な素麺よりも少し太く、そうめんとひやむぎの中間ぐらいの太さである。
あれっ?にしては細いなあ…。もしかしたら、島原そうめんだったかも( ̄∇ ̄*)ゞ

それで思い出したけど、蕎麦との組み合わせもあったな。

 

 
とろろ蕎麦との組み合わせである。
蕎麦は十割そばの乾麺。出来はまあまあ。
なので、最後はとろろ汁をかやく御飯にかけて食ってやった。どうなるか怖かったけど、旨かった。蕎麦なんて使わずに、最初からそうしとけば良かったよ。

かやく御飯ばっか食い続ける中で、ふと幼少の頃からの疑問が頭をもたげた。何で「かやく御飯」って名前やねん❓という素朴な疑問である。
子供心に思い浮かんだ類推は、当然「火薬御飯」である。食うたら口の中で💥爆発すんのかーい❗とツッコミは絶対入れてたと思う。アホな子だから、昔は忍者の暗殺方法の一つで、それがいつしか転じて、庶民の間で具の多い炊き込み御飯の名称になったとかムチャな解釈をしてたっけ。
大人になると、流石にまさか語源がそんな馬鹿げたものであるワケがないとは想像がつく。おそらく「かやく」は「火薬」ではなくて「加薬」だろう。ようするに色んな具材を入れることによって、同時に色んな栄養素が取れるから体に良い。つまり薬がわりにもなるという発想ではないだろうか❓ また初期の頃は、実際に薬も入れていたのではなかろうか❓ 大方、商業の町である船場辺りで生まれ、忙しいからオカズ要らずと流行り、その後定着していったものだろう。今はそんな風に考えている。
でも間違ってるいるかもしんないので、一応ググってみた。

【かやくご飯の語源・由来】
「かやく」は「火薬」ではなく「加薬」と書き、本来は漢方薬の効果を高めるために補助的な薬を加えることや、その薬をいう漢方の用語である。その補助的な意味から、五目飯やうどんに入れる具(主材料を引き立たせる副材料)を言うようになり、五目飯を「かやくご飯」と呼ぶようになった(出展『語源由来辞典』)。

まあまあというか、ほぼ合ってたやん(^-^)v

因みに、Wikipediaだと「かやく御飯」では直接ヒットせず、「炊き込み御飯」の項のなかに出てくる。おいおい、かやく御飯ってまさかマイナーなの❓

「炊き込みご飯(たきこみごはん)は、米料理の1つ。五目ご飯、五目飯ともいう。関西では加薬ご飯(かやくご飯)、かやくめしとも言う。」

Σ( ̄ロ ̄lll)えーっ❗❓、かやく御飯って言ってるのは関西人だけなのー❓全国どこでも「かやく御飯」だと思ってたけど、違うんだ…。関東なんかは「五目ごはん」と呼ぶのが主流らしい。
何十年とそれを疑う事なく生きてきたから、青天の霹靂だ。何だか愕然としたよ。

さらに愕然としたのは、Wikipediaで「平茸」の項を見たら、味とかが糞味噌に書いてある。
ワナワナしつつ、そのまま抜粋する。

「かつては、本種をビン栽培して株立ち状に仕立てたものが「シメジ」を名乗って流通していたが、その後キシメジ科シロタモギタケ属のブナシメジが「ホンシメジ」を騙って流通するようになり、品質でも名称でも劣るヒラタケの「シメジ」は徐々に姿を消していった(現在はブナシメジも「ホンシメジ」を名乗ることが事実上禁止されている)。ヒラタケはその後、袋栽培などによって、ビン栽培よりも傘が大きい野生の形状に近い姿に仕立てることによって、再び市場に出回るようになった。」

何が「品質でも名称でも劣る」だ。おまえ、舌音痴かよ? 平茸を不当に貶めているとしか思えん(-_-#)
信じられん…。納得いかないので、さらに他のサイトの解説を探すことにした。Wikipediaは所詮は半分はトーシロが書いたものだ。経験から全面的に正しいものではないと知っている。結構、間違っている箇所が多いのだ。皆さんも、そのまま鵜呑みにしない方がいいよ。

キノコ栽培といえば、ホクトである。そこのホームページを見たら、霜降りヒラタケの項に色々書いてあった。これも邪魔クセーので抜粋じゃ(=`ェ´=)

「ひらたけは味の良いきのことして昔から親しまれてきました。しかし、ブナシメジやエリンギに席巻され生産量が減少傾向にありました。傘が薄くて柔らかいため、流通過程において物理的な損傷を受けやすく、日持ちが良くないことも原因の一つと考えられています。
当研究所では、日本産ひらたけとエリンギなどのヨーロッパ産ヒラタケ属との種間交配に成功しました。さらに交配育種による品種改良を重ね、従来のひらたけよりも傘が肉厚で日持ちがよく、収量性の良い「HOX 1号」を開発しました。
傘に独特の霜降り模様が見られることから、商品名を「霜降りひらたけ」として2012年秋から販売を開始しました。霜降りひらたけは特に旨味が強く、歯ごたえの良い美味しいきのこです。」

キノコのプロ中のプロ、天下のホクトさんが言ってんだから、やはり平茸は旨いんである。
クソWikipediaめがっ、危うく騙されるとこじゃったよ。

ともあれ、消えた理由がブナシメジの台頭以外にもあったんだね。
「傘が薄くて柔らかいため、流通過程において物理的な損傷を受けやすく、日持ちが良くない」というのは納得だね。
とはいうものの、全ては企業側の都合とバカな主婦の見てくれ重視が招いたものだ。そんな理由かと思うと、脱力してきたよ。
何か、この国のゆく末が見えてくるよ。マスコミといい政治といい、犯罪の質といい、全てがダメになってきているような気がするわ。ニセモノだらけじゃないか。

                    おしまい

 
追伸
因みに、霜降りヒラタケはあまり評価しない。
見た目ほど旨くないと思うんだよね。松茸を越えるとか謳ってるけど、それは幾らなんでも盛り過ぎだろ。キノコ業界って、怖いくらい嘘が蔓延してるよね。まあ、そもそもキノコそのものが自然界ではフェイクだらけで、ニセシメジ満載の毒キノコばっかなんだから致し方ないか…。
栽培されてる比較的新しいキノコで旨いのは「大黒しめじ」「ハタケシメジ(丹波しめじ)」、最近では生の「どんこ椎茸」かなあ…。おっ、そうだ。「大黒しめじ」がホンマもんのシメジ、本シメジらしい。でも、嘘ばっかの業界だから、ホントかよ?とちょっと疑ってる。
松茸は無理としても(註2)、そろそろ「ポルチーニ茸」を何とか栽培できるようにしてくれんかのう。

 
(註1)拙ブログにも以前書いたので
軽くネットでググって探してみたけど出てこなかった。出てきたのは昔アメブロに書いた最初期のブログ記事だけだった。そこに『イガちゃんの勝手に美味礼讚』というシリーズがあって、その4に「大日本キノコ戦争・哀愁の平茸は何処へゆく」というのがあった。ブログを書き始めた初期の頃からフザけていたのだ。アホは最初からアホだったかと思うと、力が抜けるわ。
余談だが、このブログには幻の名作とも言われる『虫屋と呼ばれる人たち』という連載とその番外編がある。興味のある方は上記のキーワードで検索すれば、出てくると思う。
それにしても、絶対「大黒」について精緻に書いた文章がどっかにある筈なのになあ…。労作なのにぃー。ホント、何処行っちゃったんだろ❓

(註2)松茸は無理としても
最近、バカマツタケという近縁種の栽培に成功したらしい。学名も Tricholoma bakamatsutake で、まんまのバカマツタケなのは可哀想だけど笑える。
バカとつくのは、松茸よりも早く夏に出てくるからなんだそうな。早松茸(サマツタケ)とも呼ばれている。バカと名がつくが、味と香りは近縁なだけに松茸と変わらないらしい。むしろ松茸よりも味も香りも良いと云う意見もある。しかし、全く逆の評価もあるからややこしい。コレは本当にバカで勘違いして早く出てきてしまった松茸と混同されているからだとも考えられる。その時期の松茸は殆んど香りがしない駄物という説があるからだ。
但し、マツ林ではなくてブナ科のミズナラ、コナラ、ウバメガシなどの広葉樹林で発生するようだから、生えている環境によって区別はできるんじゃないかな。でも店頭に並んでたら、ワカンないけどさ。
とにかく、このバカマツタケ、上手くいけば2021年辺りに市場に出回るらしいよ。そうなれぱ、このバカマツタケがマツタケと言われるようになんだろなあ…。で、本来の松茸は本マツタケって名乗るようになるのが目に見えるよ。バカマツタケが、どんな名前で流通するか楽しみだよ。
「ソウロウマツタケ」に一票❗(笑)

 

京揚げ

 
次回の『2018′ カトカラ元年』が全然書けない。
他の虫の事も全然書けない。スランプ、つまり絶不調なのだ。
というワケで、食いもんの話でお茶を濁す。

 

 
京揚げの焼いたん。
油をひかずに、弱火で両面を焦げ目がつくまで焼き、ネギと生姜を乗っけるだけと云う簡単おつまみである。

関西以外の人たちには京揚げという言葉にあまり馴染みがないと思うが、ようは油揚げのことである。
ただし厳密に云うと関東で売っているものとは別物で、あんなに薄っぺらくはない。もっと厚みがあるのである。これは、より厚めに切った豆腐を使って揚げているので、中に少し豆腐が残ってるってワケ。

「京揚げ」という名前の由来は、おそらく京都が発祥であろう。京都で油揚げといえば、コレだからね。

因みに、関東風の油揚げは関西でも普通に売っていて、ポピュラーな存在だ。こちらは関西では「うすあげ」と呼ばれている。
誤解無きよう付け加えておくと、どちらも油揚げとして認識されている。でも、油揚げと呼ぶことは殆んどなくて、両方とも「お揚げさん」と言われることが多い。関西では稲荷寿司のことを「おいなりさん」と言ったり、何でか知らんけど何かと「さん」づけをする風習があるのだ。

京揚げと油揚げ(うすあげ)には、もう1つ違いがある。それは大きさ。
油揚げは一般的に横幅15cmくらい、縦幅10cm前後のサイズで、スーパーでは1袋2~3枚入りで販売されていることが多い。
一方、京揚げは横幅が25cm~30cm、縦幅は10cm~15cmとかなり大きなサイズで、スーパーでは1袋に1枚入りで販売されている。

 

 
もちろん、醤油はかける。
でもって、上に乗ったネギと生姜をグシャグシャに混ぜる。それを左手でグッと押さえて、右手の箸でくるくると巻く。こうすれば、ネギがこぼれないのだ。
それを、あんぐりと口を開けてパックリいく。

外側カリッ、中しっとり。
(^o^)v旨いねー。
チープだけど、酒のツマミとしては高得点じゃよ。

 
                    おしまい

 

煮アワビって、アレっぽい

 
夜中、飲み足りなくてスーパーに酒を買いに行った。
普段は一番近い「KOHYO」に行くのだが、その日は気分で玉出に行った。
したら、小さめのアワビが半額になっていた。
税込で¥250くらいだったから買った。
それを冷ました昆布出汁+酒+醤油+味醂少々を合わせたものにブッ込み、そのまま弱火にかける。沸騰させない状態で17分ほど煮た。
で、冷蔵庫で1日寝かして、スプーンで殻から外す。
肝は包丁で叩き、醤油を混ぜてタレ?ソース?にした。
アワビを包丁で波切りにする。タコと同じようにそうすると、タレ?ソース?的なものが、よく絡むのだ。

 

 
殻に盛り付けて、肝醤油を右側に乗せて出来上がり。
取り敢えず、ひと切れめは塩をつけて食す。

旨い。理想通りに柔らかく仕上がった。冷たい状態のダシ汁から弱火で煮て正解だ。

でも疑念が持ち上がる。前からずっと思ってたんだけど、煮たアワビの食感って、限りなくカマボコの食感に近くねえか❓
目隠しされて、カマボコだと言われて食ったら、旨いカマボコとしか思えないんじゃないかと危惧するワタクシなのであった。
たまに寿司屋や高級和食店で、煮アワビの食感を絶賛している人を見るが、混乱する。心の奥底でカマボコみたいな食感をそこまで誉めそやしていいものか、食通ぶってるだけなんじゃないか❓それとも、オイラが鈍感で違いが解ってないって事なのか❓バカと思われるのもヤだし、ずっと誰にも訊けなかった。

お次は肝醤油を絡めて食ってみる。
(о´∀`о)ぴゃあ~、メチャクチャ旨い。悶絶する美味さだ。思うに、煮たアワビは肝あってこそ劇的に美味くなる。そこに魔法があるんじゃなかろうか。
今度、試しにカマボコに肝醤油をつけて食ってやろうかと考えた。どんな結果になるのか検証してみたい。
だが、現実的にはアワビの肝だけを単品で売っている事なんて100%近く無いと言っていい。となると、アワビを買ってカマボコに肝醤油をワザワザつけて食うしかない。
それって、本末転倒というか錯綜している。果たして、そんな実験に意味あるのかね?という疑念でいっぱいになる。愚かな行為としか思えない。カマボコに肝醤油つけて食ったあとに、アワビ本体に肝醤油つけて食ったら当然アワビに軍配があがるだろう。アワビと認識して食っているからだ。人は目と脳で食っている。誰かに実験に加わってもらって目隠しで実験でもしない限り、アワビ&肝醤油が勝って当たり前になって然りだろう。

(о´∀`о)エヘッ。
酔いが回り始めたせいもあるが、高級イメージのアワビをば、たった¥250。しかも極上の仕上がりとも言えるものを食ってる自分に、ワタクシ現在とても幸せを感じとっておりまする。酒まで数倍美味く感じてる。
情けないが、たとえ概念に負けていたとしても、美味いもんは美味い。

                    おしまい

 

ムール貝の白ワイン蒸し

 
スーパー玉出で、天然のムール貝が1パック¥148で売っていた。
玉出には、あまり市場に出回らないような変わった食材が時折並ぶ。しかも誰もチャレンジしない、買わない事を見越してか、だいたいアホみたいに安い。
スーパー玉出は胡散臭いところもあるが、目利きができる人ならば、中々使えるスーパーである。特に魚は一匹買いすれば、かなりお得だと思う。モノが良いわりに値段が安いのだ。切身や刺身は、あんまお薦めしないけど。たぶん、鮮度が落ち始めたものが解体されるのであろう。

作り方は簡単。
まずムール貝をタワシで洗い、すき間から出ているゴワゴワの陰毛みたいなのを(足糸)をブチッと引き千切る。昔、彼女のをブチッと抜いたら、スゲー怒られた。当たり前である。
そんな事はどうでもよろし。前へ進めよう。
で、フライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたニンニクを入れて弱火にかける。お好みで鷹の爪を入れても良い。
ニンニクの香りを油に移したら、そこにムール貝をブチ込み、白ワインをかけて蓋をして蒸し焼きにする。塩は貝から塩味のエキスが出るので不要。
で、中火もしくは強火にして、貝の口が開くまで待つ。たぶん2、3分以内に開く。開かない貝があれば死んでいるので、除外でっせ。死んでる貝を食うたら、アタリまっせ~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
貝が開いたら、すぐ食べれないことはないが、この時点ではまだ半生なので一応+30秒から1分くらいそのまま放置。とはいえ、熱を入れ過ぎると身が固くなるので注意されたし。
あとは器に移して、イタリアンパセリを散らして出来上がり。因みに今回はイタリアンパセリが無かったので、ミツバで代用した。

 

 
殻に対して中の身が小さい。ホンマもんのムール貝ならば、もっと身が大きい筈だ。
ここで漸く気づく。ムール貝と書いてあったが、たぶんコレは近縁種のムラサキイガイ(紫貽貝)。その辺の堤防とかに、ぎょうさん付いてる奴だ。どうりで天然と書いてあったワケだ。もしホンマもんのムール貝の天然ものならば、生きたままヨーロッパ辺りから空輸されたと云うことになる。それなりのコストがかかって然りである。148円は有り得ない。この辺がスーパー玉出の胡散臭いところである。

でも、味は旨い。ムール貝とほぼ同じと言っていいだろう。下手したら冷凍モノのムール貝よりも旨いかもしんない。
値段が値段だし、全然文句あらしまへん。
よく冷えた辛口の白ワインを口にふくみ、ゆっくりと喉に流し込む。
(о´∀`о)良いねぇ~。

南仏プロヴァンスをバイクで旅したことを思い出した。
地中海沿岸ではムール貝の白ワイン蒸しはポピュラーで、プロヴァンスでは名物になっている。
鉄のバケツに山盛りで出てくるんだけど、それを白ワインを飲みながら延々と食べる。食いきれんのか?と思っていたのに、バケツ一杯のムール貝があっという間に無くなっちゃうんだよね。
カルカッソンヌのキャンプ場の記憶が鮮明に甦ってきたよ。キャンプ場併設の野天レストランでアホほど食ったっけ…。
もう20年以上前のことだ。
光陰矢の如しである。

                    おしまい

 
追伸
書き終えて、ムラサキイガイについて言ったことに違和感を感じた。間違っているような気がしてきたので、調べ直してみた。

結果、やっぱ間違ってました。ムラサキイガイはムール貝の和名でやんした。
Wikipediaには以下のような記述がござった。

「原産地は地中海沿岸を中心とした地域だが、船舶の底に付着、あるいは幼生がバラスト水に混入するなどして世界中に分布を広げた。日本では1932年に神戸港で初めて発見され、1950年代頃までには全国に分布を広げた。」

ごめん、ごめん。コレ、知ってたわ( ̄∇ ̄*)ゞ
どこでどう記憶が改竄されたのだろう❓
歳喰うと、脳細胞が次々と死んでゆくなあ。

身が小さかったのは、たぶん時期のせいだと思う。ムラサキイガイは冬が産卵期のようだ。それゆえ、その時期は身が細るのであろう。そういえば夏場に食った時は、もっと身が大きかったわ。旬は春から夏だね。
とはいえ、今の時期でも身が小さいことに我慢すれば、充分旨い。

最後に調理法について書き忘れたことを加えて退散します。
白ワインの代わりに日本酒を使ってもOKです。この場合は散らすのはミツバがよろし。代用品としては、セリとかパクチーも有りだと思う。
オリーブオイルを使わず、ムール貝とニンニクに直接日本酒や白ワインをかけて蒸すと云う方法もある。コチラの方が、もっとお手軽です。面倒くさがり屋なので、半分はこの作り方をしてる。実を云うと画像もそう。一口食って、オリーブオイルを入れ忘れてる事に気づいて、上から垂らした。別にコレでも大丈夫。特に問題はないです。

 

泥酔男の冷製カルボナーラ

カルボナーラを作った。

 

 
パンチェッタが望ましいが、無いので厚切りベーコンを弱火でジックリと焼く。
卵は卵黄のみ3個を使い、かき混ぜておく。
そこに黒胡椒、生クリーム、塩、パルメザンチーズを入れて、再びかき混ぜる。

パスタはフイットチーネが良いのだが、これまた無いので普通のスパデッティーを茹でる。

卵液にベーコンをブチ込み、湯煎にかける。
こうしておけば、卵がダマになりにくい。

そこに茹であがったパスタを入れて、素早くかき混ぜる。
それを皿に盛り、パルメザンチーズと黒胡椒をオリャーとかけて出来上がり。

(^_^)v旨いねぇ~。
でも正直、作り過ぎた。食い切れない。
で、タッパーに入れて冷蔵庫に放りこんどいた。

翌日の夜、(@_@;)ベロンベロンに酔っ払って帰ってきたのだが、満腹中枢がいかれポンチになってて、冷蔵庫の中をゴキブリの如く物色する。
そして発掘されたのが残り物のカルボナーラである。
タッパーから取り出そうとしたら、ポコッと取れた。
アハハ(*^。^*)、固まっとるやないけー。
でも何かイタリアンのカッコイイ前菜っぽくねぇか❓
何だかオカシクなってきて、皿に盛ってみた。

 

 
((o(^∇^)o))いいじゃん、いいじゃん。
ちょっとオシャレな感じがするぞ。

 

 
よし、ここはアレで食べてみよう。
滅多に使わないナイフとフォークを探して持ってくる。

イーヨーマンテ━━━━━━ アジャラモンガフンバモンデジラーゼ£$◇‰Φξφ▲Жй👽
自分でもワケわかんない謎の呪文唱える。酔っ払い泥酔男のなせる業だ。
そして、厳かな感じでナイフを入れる。

 

 
あっ、何か知らんけど奇跡的にムッチャ美味いやん❗❗

 

 
その後もキッチリとナイフを入れて食べてゆく。

  

 
笑けてきた。
何でか知らんけど、メチャンコ旨かったやんけ。
冷製カルボナーラ、イケるがな。
今度はこれを食うためだけに、カルボナーラをワザワザ作ったろかしら。

 
                    おしまい

 

子持ち鮎

子持ち鮎が売ってた。
しかも、4匹で298円だった。激安である。どうせ養殖だろうが、それでも安い。
鮎は養殖もされてるから、今や年中出回るようになった。しかし、子持ち鮎を味わえるのは秋の年1回だけである。だから、たとえ養殖であろうと貴重だ。

塩焼きをしている間に、子持ち鮎でググってみた。
したら、現在アユの危機が言われているらしい。コレって鮎好きとしては捨て置けないので、書いておこう。
各地に放流される鮎は琵琶湖産が多いという。しかし、琵琶湖のアユは普通のアユとは違い降海しないものが多いらしい。琵琶湖が海の替わりになっているのだ。長年の間で、一部は海水では生きていけない体質になってしまっているそうである。そもそもアユの生態は降海型で、卵から孵ったアユは一旦海に下る。で、栄養を蓄えてから、また河川に戻る。
ここで問題なのが、現在、琵琶湖産のアユを他の河川に放流しているケースが多い。これらが、もともとのアユと交雑した場合、その稚魚もまた、海では生きられない性質となる事が分かってきているようなのだ。本来のアユがそれにより激減する危惧が唱えられていると云うのだ。つまり、将来的にはアユの漁獲量が減る可能性があるって事なのさ。
もしそうなれば、嘆かわしいことである。鰻は既に高騰しているし、アユまで高値となれば悲しすぎるよ。

卵で思い出した。
鮎には塩辛もあり、ウルカ、または鮎うるかとも呼ばれている。ウルカにも色々あるが、鮎の内臓のみで作る苦ウルカ(渋うるか、土うるか)が基本だ。他に内臓にほぐした身を混ぜる身ウルカ(親うるか)、内臓に細切りした身を混ぜる切りウルカ、卵巣(卵)のみを用いる子うるか(真子うるか)、精巣(白子)のみを用いる白ウルカ(白子うるか)等がある。
どれも高価だが、中でも卵のみの子ウルカと白子の子ウルカは滅多に見掛けないし、より高価である。
これが高価なだけに、めちゃんこ美味いんである。自分も2度ほどしか食ったことかないが、死ぬほど日本酒とか焼酎に合う。メチャメチャ食いてぇ~。

そうこうするうちに、焼けた。

 

 
魚焼きグリルもないし、魚焼き網もロクなのがないから、忸怩たる仕上がりになった。

 

 
おまけに、盛り付けも決まらない。
まあいい、今回のメインは卵だ。焼き方の上手い下手は、身よりも多少の失敗は許されるのではないかと思っている。
しか~し、一部卵の火入れが不十分だった。
しゃあないので、その部分だけ、あとでレンジでチンした。

 

 
これにはエクストラ・ヴァージンのオリーブオイルと醤油をかけてみた。あっ、旨いわ。
何したって、子持ち鮎は美味い。

                    おしまい

 

紫ずきんでござる

 
 

 
拙者、紫ずきんでござる。
この世の悪を憎~み、この世の腐った体制を愁~う。
テメエら、叩きっちゃる(*`Д´)ノ❗

何か江戸時代の旗本の裏の姿が勧善懲悪のヒーロー武士「紫ずきん」でしたー、ってな事が頭の中で躍動する。ストーリーとかも浮かび始めた。いかん、いかん。相変わらずの低能おバカ脳である。
しかし名前の由来はそうではなくて、豆の薄皮が薄紫色で、頭巾のような形をしていることから名付けられましたんだとさー。(>o<“)残念なりよ。

ちゃんと説明すると、高級食材の丹波黒豆を枝豆用に品種改良したものだ。
驚いたのは、その産地である。黒豆といえば篠山近辺というイメージを持ってたから、てっきりその辺が産地かと思いきや、主な産地は亀岡市、綾部市、福知山市なんだそうである。微妙に持っているイメージの丹波とはズレている。つまり、場所は兵庫県ではなくて、これら全ての市町村は京都府なのだ。
でも、ここでふと疑問が浮かんだ。そういえば松茸や栗といえば丹波=京都のイメージもある。
同時に思い出したのが、市町村合併で氷上郡の地域が丹波市と名乗り始めた事に拠り、篠山市が丹波ブランドの搾取だと怒って揉めてたんだよね。最近、負けじと篠山市も丹波篠山市と改名をしたから、一応問題は沈静化したようだけどさ。
丹波って、そもそも何処よ❓
気になったので、調べてみた。

Wikipediaによると、山陰道で、相当する領域は京都府中部、兵庫県北東部、大阪府北部となっていた。
やはり京都の一部も丹波だったんだね。驚いたのは、大阪の一部も丹波なの❓混乱してきたぞ。

さらに読み込んでゆこう。
「丹波国は大まかに言って亀岡盆地、由良(福知山)盆地、篠山盆地のそれぞれ母川の違う大きな盆地があり、互いの間を山地が隔てている。このため、丹波国は甲斐や信濃、尾張、土佐のように一国単位で結束した歴史を持ちにくい性質があり、丹波の歴史を複雑化した。地域性として亀岡・八木・園部の南丹(口丹波)地方は山城・摂津と、福知山・綾部の中丹は丹後・但馬と、篠山は摂津・播磨と、氷上は但馬・播磨に密接に係わる歴史を持った。」

丹波くんって、何だか複雑でややこしいんだねぇ…。
また、こうとも書いてあった。

「丹波の範囲は、現在の兵庫県側は丹波篠山市及び丹波市で、人口・面積ともに全体の2割弱。京都府側は亀岡市、南丹市、船井郡京丹波町、綾部市、福知山市であるため、兵庫県部分より京都府部分のほうが広大である。「兵庫丹波」「京都丹波」と分類するのは、丹波が2府県にまたがるためである。
そもそも丹波は、中央集権体制を進める明治政府の大久保利通らにより、但馬・丹後を含め似通った地域性を無視して2府県に分けられた。」

へぇ~、京都側の方が広いのね。でも兵庫県側に丹波市と丹波篠山市があるから、いつの間にか自分の中ではそちらの印象が強くなってたんだね。
それにしても、クソッ、またしても大久保の野郎の仕業かよ。またしてもと書いたのは、首都が東京になったのも大久保の策略なのだ。歴史の裏には常に大久保の暗躍ありである。西郷さんを裏切ったイメージもあるから、嫌われて当然かもな。薩摩人(鹿児島県民)でさえも、嫌ってるらしいぞ。廃藩置県、気に入らねぇ~。三重県とかも関西か東海かよくワカンなくなってんのも、たぶん大久保のせいだな。四日市は東海だと思うけど、伊賀は関西じゃろうがっ(=`ェ´=)

それはさておき、パッケージの裏を見ると、茹で時間は5分~10分とある。どんだけ幅が広いねん❗「茹で時間はお好みで」とはあるが、それってどうよ❓
枝豆はどちらかと云うと硬めが好きで、やわいのは好きではない。かといって生茹では避けたい。間をとって茹で時間を7分に設定した。

軽く洗って、塩をシッカリ揉み込む。
腹が立つのは、黒豆の枝豆って大概一部が腐っている事だ。今回は3個ほどアウトだった。何でやねん❓

熱湯が沸いたら、ブチ込む。

 

 
いい感じだ。ぷっくりしてて、旨そうだ。
早速、茹でたてを食べてみる。

予想していた以上に柔らかい。慌てて団扇で煽って冷ます。黒豆の枝豆は茹で時間が結構難しいことを思い出したよ。
でも甘みがある。しかも枝豆よかコクもある。そしてボリューミーだ。このボリュームが紫ずきんの魅力の一つだろう。それを考えれば、硬さ的にはベストに近いのかもしれない。これ以上硬ければ、ボリュームがかえって邪魔になりそうな気もする。甘さも出にくいかもしれない。茹で加減は来年の課題だね。

豊潤さを噛み締め、ビールを喉に流し込む。
秋も深まり始めましたなあ。

                    おしまい

 
追伸
残りを冷蔵庫で一晩おいて食ってみたら、何だか丁度よくなった。
馴染んで塩の回りも良くなって、冷えて硬さも良い具合になった。そして、ナゼか香りも増した。枝豆も含めて鞘系の豆を茹でるのは難しいし、奥が深い。
因みに、中はこんな感じ。

 

 
ドドメ紫ずきんじゃ。
黒っぽい中に緑の部分があるから、それが頭巾を被っているようだって事ね。言われなきゃ、ワカランわ。言われても無理あるよね。
 

禁断のマリアージュ

 

先日、奈良漬けが半額になっていたから、思わず買ってしまった…。
勿論、奈良漬けの基本は瓜だから、瓜の奈良漬けだ。
でも奈良漬けなんて正直どうでもいい存在なのを、買ってから気づく。

 

 
「甲南漬け」と書いてあるが、名前が違うのは神戸は灘で作っているから奈良漬けとは言えないのだろう。でも中身は奈良漬けそのものと言っていい。
因みに「甲南漬け」は、関西ではそこそこ有名だ。
そういえば昔、CMとかやってたな(註1)。全然、画像が動かないで、音だけが流れてるヤツ。

🎵灘のめーいさぁ~ん(名産)、甲南づけー、甲南づけ~

あっ、ちゃんと歌えるやん。ガキの頃の記憶力ってスゴいな。最近は何でもすぐ忘れるのにさ。
あっ、ここで気づく。甲南漬けの文字の横にちゃんと平仮名で「ならづけ」と書いてあるわ。んっ?「甲南ならづけ」ってことか。昔は奈良漬と書いてなかったような気がするけど、創業140年余年のプライドを捨てたのかな?(甲南漬けさん、昔から書いてあったならゴメンなさい。)

一応言っとくと、奈良漬けとは野菜を塩漬けにし、何度も新しい酒粕に漬け替えながら作る漬物の事ね。酒粕をふんだんに使ってるから、お酒に弱い人などは奈良漬を食っただけで酔っ払うらしい。
そういえば、昔は飲酒運転の検問で止められたら、『ワシ、さっき奈良漬食いましてん』とか言いワケするオヤジが結構いたようだけど、現代ではそんな言いワケをする人は皆無に近いだろう。
それで思い出した。昔、酒飲んだあとに何人かで先輩の車に乗って移動してる時に検問で止められ、咄嗟に『先輩、車に乗る前にウィスキーボンボンを食ったでしょう?あきまへんがなー。』とかデタラメを言って乗り切ったことがあったなあ…。飲んでない人間が多かったとはいえ、あんなウソっぱちがよく通ったなと自分でも驚いたんで、よく覚えている。

話が逸れた。戻そう。
で、奈良漬けと云えば鰻かなと思って、しゃあなしに奮発して鰻丼をつくった。

 

 
あっ、錦糸玉子の鰻玉丼を作ったんだね。忘れてたよ。最近は忘却の人なのだ。ボケないことを祈ろう。

奈良漬の位置が決まらないので、ちょいと変えてみる。

 

 
あんま変わらんなあ。茶色で限りなく地味なので、きっと位置を変えても誰も気づかんでござるよ。

鰻丼は美味しゅうございました。
けど、鰻丼に奈良漬はそんなには必要ない。せいぜい3、4切れで事足りるから、当然の如くかなり余った。かといって、そうしょっちゅう高価な鰻丼は食えない。

(・。・;…。さて、どうしたものか❓
奈良漬けは嫌いじゃないけど、好きでもない。あえて言うなら、寧ろ嫌いな範疇に近い。困ったなあ…。

考えてたら、思い出した。そういえば奈良漬けとクリームチーズが意外と合うということを何かの媒体で聞いたことがある。とはいえ、ちょっと変態的組み合わせの禁断のマリアージュである。
(@_@)デヘデヘ。オデ、オデ、おめぇの事さ、ずっとめぇから好きだったべさ。そのキレイな肌さ、触らせてくんろ。😱👩キャア ━━━━━━━━━ ❗
真っ白やわ肌のクリームチーズが、ずっと風呂入ってません的なオッサン奈良漬けにエッチな悪戯をされてる図を想像してしまった。

相変わらず妄想が過ぎる阿呆である。
しかし見方を変えれば、コレこそ千載一遇のチャンスかもしれない。🎵行け行けドンドン、行けドンドン。流れ的には躊躇する理由はない。保守的な考え方を否定するつもりはないけれど、自分のなかでは余程の事がないかぎりは唾棄すべきものだ。今回なんぞは所詮は危険と隣り合わせの選択ではない。死ぬワケではないんだから、迷わずゴーでしょう。

とにかく、いっちょ試してみるか…。
クリームチーズを買いに行く。

 

 
クリームチーズといえば、Kiriクリームチーズである。とはいえ、だいたいクリームチーズはコレしか売ってないんだけどね。

それに合わせる酒は日本酒にするか、ワインにするか迷った。何か国際結婚の図を想像した。一方は頑なに日本酒を飲んでる新郎チームで、もう一方はワインを頑なに飲んでるフランス人の新婦チーム。両者が左右のテーブルに分かれて、この奈良漬クリームチーズを前にして、どちらの酒と合うか、その優位性を口角泡飛ばして主張しあってる図である。揉めてまんなあ。
国際結婚も大変そうだな。あの時、しなくて良かったよ。
まあ、酒はどっちでも合いそうだけど…。

というワケで仲良くしましょう。
両方、買っちゃいました。

 

 
富山県は黒部市、銘酒の誉れ高い皇国晴酒造の『幻の瀧』の純米吟醸である。
「ワイングラスで美味しい日本酒アワード」の「食中酒部門」で、3年連続の金賞受賞をしているらしい。
何度か飲んだ事があるが、スッキリとした辛口で、どんなツマミにも合う。名水で仕込んだ酒が不味いワケがないんである。

ワインはコチラ⬇。

  

 
サンタ・ヘレナ・アルパカ・シャルドネ・セミヨン。
これは大手スーパーやコンビニでも売ってるから知っている方も多かろう。アサヒビールが輸入する一番有名なチリワインである。値段も1コインの500円くらいと激安だから売れるんだろね。お手軽なんで、自分も珠に買う。
品種は、“白ワインの女王”とも称される「シャルドネ」と貴腐ワインの原料でもあり、糖度が高く酸味は穏やかな「セミヨン」をブレンドしたものだ。
味は一応辛口となっているが、辛口派としては結構甘い。セミヨンが入っているから当然かもね。まろやかなのも、そのせいだろう。でも、この値段でこの味なら文句はない。飲みやすいのだ。
但し、これは3、4年前のものである。先日、流しの下の闇の食料貯蔵庫に長い間眠っていたものが発掘されたのである。

奈良漬けを小さく切り、半ばヤケクソ気味でクリームチーズに合わせてみる。

 

 
結構、イケる。奈良漬がレーズンみたいな役割を果たしているのだ。甘みとアクセントとなる歯応えがあって、レーズンよりもいいかもしんない。
日本酒にもワインにもバッチリ合う。
ここに禁断のマリアージュ、成立せりである。

 
翌日も食べた。
しかし、クリームチーズを足して、もう少し奈良漬の個性を和らげることにした。それでも、真っ白なクリームチーズが、うっすらと茶色がかってしまっている。デへデへおじさんはしつこくてパワフルなんである。

 

 
今回は赤ワインをチョイス。
Clacson Le Rouge 2016(クラクソン ル・ルージュ)。

  

 
フランス産のワインだ。
産地は Languedoc-Roussillon(ラングドック-ルシヨン=通称ラングドック)。プロヴァンス地方からピレネー山脈、さらにスペインとの国境に至る南仏沿岸地域の旧地域圏名で、フランスの主要なワイン生産地の一つでもある。この辺はバイクで、走ったよなあ…。懐かしいね。そういえばワイン畑もそこそこあったような気がする。
ブドウの品種は、merlot(メルロー)、Syrah (シラー)、Grenache(グルナッシュ)。

価格は1500円くらいだったと思う。あんまり憶えてないのは、これも流しの下の闇の食料貯蔵庫に眠っていたからである。

色はガーネットレッド。香りはバニラとベリー系やチェリー系が混ぜあわさったような感じで、味はそれらベリー系のフルーティーさにスパイシーさが加わる。タンニン(渋み)はそれなりにあるが、強くはない。フルボトルという程にはドッシリとしてはいなくて、ミディアムの範疇だろう。しかし、自分にしてはちょっと甘いかな。

ワインを一口飲んで、食べてみる。
あっ、( ´∀`)旨いわ。赤ワインとも相性がいい。この甘さが、チーズの良さを引き立たせてくれてるような気がするなあ。白よか赤を推すよ。

 
数日後、さらにそこにアホカドを加えてみた。
アホカドがそろそろ食べないといけない頃合いだったし、以前にアホカドとクリームチーズが合うとも聞いていたからである。
アホカドの変色を防ぐためにレモン汁を少し搾って、混ぜ合わせてみる。

 

 
緑色になったよ。
少しは見てくれが良くなった。お洒落になったかも。華麗なる変身である。デへデへおじさん色はだいぶ軽減された。

今回は白ワインを用意した。アホカドには白が合うと何となく思ったからだ。

 

 
マルケス・デ・テナ メルセゲラ・ソーヴィニョン・ブラン(Marques de Tena Merseguera-Sauvignon Blanc)。
スペイン産の白ワインである。これも闇の食料貯蔵庫出身なのでうろ覚えだが、確かバレンシアのワイナリーのものだったように思う。名前からすると、お馴染みのソーヴィニョン・ブラン種とマイナーな感のあるメルセゲラ種をブレンドしたもののようだ。
ラベル等含めて品のある感じで高そうに見えるが、実をいうと安い。たぶん、500円くらいだったと思う。
味はフルーティーで華やかな感じで、爽やかさと酸味も適度にある。青リンゴのような匂いも仄かに香る。ライトなのだが渋みもややあって、値段の割りには満足度は高い。色も輝けるような黄金色で綺麗だ。

お約束のようにワインを一口飲んで、食べてみる。
あっ、これも結構旨いかも。白ワインにも合う。
奈良漬とクリームチーズとアホカドなんて、ある意味ムチャクチャな組み合わせだな。
しかし、これまた禁断のマリアージュじゃよ。
でも、これって重婚じゃね❓
重罪だね。益々もって禁断だすなあ。

                   おしまい

 
追伸
って書いといて、特に言うことはない事に気づく。
つい、クセで追伸と入れちゃったのだ。

(註1)甲南漬けのCM
今でもサンテレビでは流れてるらしい。ちゃんと画像は動くみたいだ。

 
 

戻り鰹に唸る

 
戻り鰹の季節になってきた。

たまたまスーパーで、これはという生のカツオが目に入った。そこそこ大きさがあって、モノが良いのに片身下半分(4分の1)の柵が¥398だった。安い。
量的には多いので迷ったが、カツオはデカイ方が旨い。それに、たとえ今日食べきれないであろう半分を捨てたとしても、安い。買わない手はない。

帰ってきてパックを開けたら、やはり予想通りの皮付きであった。正直、面倒くさい。でも、新鮮な証でもある。皮付きの生は、よほど自信が無いと店頭に出せないのだ。銀色が禿げて輝きを失ったモノは、目を背けたくなるくらいにみすぼらしい。

鮮度が良いので、皮を引いてもいいかなと思ったが、綺麗な銀色だったので、タタキにすることにした。大概の魚は、この皮と身の間に旨味が詰まっているのだ。
とはいえ、最上とされる藁焼き鰹のための藁なんて持ってるワケないし、たとえ有ったとしても、煙と炎が半端なく出るからマンションでは御法度だ。
そう云うワケだから、金串を打って、ガスの直火で皮めを焼くことにした。
焦げ過ぎないように気をつけて焼いたら、すかさず氷水に浸ける。普段はそこまでしないのだが、今回はモノが良いので万全を期した。旨いもんにありつきたかったら、手を抜いてはならない。

周りの水気をキッチンペーパーで丁寧に拭き、庖丁で厚めにスパッ切る。ここ、大事。カツオの刺身は厚めの方が旨いのだ。そして刺身はよく切れる包丁で、手前から刃先へと刃渡りを全部使う気持ちで引いて切る。前後に包丁をコキコキ動かして切るのは言語道断だ。断面がグチャグチャになって、味と食感が格段に落ちる。どんな良い素材でも、見事なまでに台無しになってしまうのだ。知らなかった人は、今後、肝に命ぜられよ。
その為には第一歩として、ケチらずによく切れるそこそこ高い包丁を買いましょうね。

 

 
切った瞬間には気づいていたが、見よ、この断面の輝き❗(ゴメン、ワードプレスに記事をアップすると、ナゼだか画質が極端に落ちるから、中々伝わらないとは思うけど)。

薬味は、過去に何度も同じような事を書いているが、ニンニクと茗荷、貝割れ大根が基本。土佐仕様が宜しい。

 

 
今回は葱も除外した。葱は香りが強いので、生魚の臭みを消してくれる効果がある。でも、今日は寧ろ邪魔だ。かえって鰹の本来の風味が消してしまいかねない。生姜も似たような理由で選択外とする。
甘ったるいタタキのタレなんぞは、当然使わない。ポン酢も醤油もいらない。鮮度の良い鰹は塩に限る。

最初の歯触り、噛むほどに押し返してくる微妙な弾力。じわりと感じる旨味。申し分ない。(´∇`)至福じゃよ。

余ったカツオを軽くヅケにしておいた。
で、翌日は状態をみて、ネギを登場させることにした。それだけカツオは足が早いのだ。一日経てば、グンと鮮度が下がる。だから、漁場が近い高知で食うカツオが美味いというワケなのさ。

ネギに煙が出るくらいに高温熱々チンチンにした胡麻油をかけたものを乗っける。あっ、そのままじゃなくて冷ましたヤツね。
アカン、読み返して「煙が出るくらいに高温熱々チンチン」のところで、一人で吹き出してしまう。意図して書いたワケではないが、🔥マグマのような燃え盛るオチンチンを想像してしまったのである。何が目的なのだ❓浮気した女への腹いせか❓それとも、新手のB級ヒーローかあ❓
実にバカバカしい。バカバカし過ぎて、もう1回笑てもうたワ

 

 
薬味は他に茗荷と貝割れ大根。
何か耐えきれずに、わちゃわちゃわちゃーと薬味を上からばらまいてやった。

 

 
それをTVでCS(クライマックスシリーズ)を観ながら食う。
味は、昨日のカツオと比ぶべくもない。
でも、創作系としては、まあまあかな。
クッソー(‘ε’*)、阪神、ますます巨人に点差を広げられてゆくやんけー。やっぱクソ弱いわ。
カツオが、どんどん不味くなる。

 
                    おしまい

 
追伸
昨日からそうだったけど、どちらかというと同時に放送されているソフトバンクVS西武の試合にチャンネルを合わせている時間の方が長い。なぜなら、試合として全然面白いからだ。正直、パ・リーグの方が野球のレベルが高いわ。