オマール海老のビスク仕立て 欧風ライス

 
発掘調査の結果、ブラックボックス食料保管庫から次々と賞味期限切れのフードが発見された。

 

 
キューピーの「欧風ライスソース オマール海老のビスク仕立て」。
コヤツの賞味期限は2020年10月20日。既に大幅期限切れである。期限切れから既に3か月近くも経っているワケだが、これくらいなら、まだまだセーフの範疇だろう。だって賞味期限が2017年という化石クラスも発掘されておるのだ。

さておき、(・o・)あれれ❓、自分の記憶ではパスタソースだと思っていたが、御飯にかけるタイプだったのね。たぶん、この手のソースといえばパスタかスープ仕立てがお決まりだから、どうせコレもそうだと思い込んでいたのだろう。でもそれはそれで良しとしようではないか。御飯にアメリケーヌソース系のものを掛けて食った事はないから、好奇心がくすぐられるところがある。ここは怪我の功名と考えよう。前向き、前向き〜(✿^‿^)

①海老は大きめ。ブラックタイガーは大中小で表示されるが、間違いなく(大)の範疇に入るだろう。皿に盛った時に見栄えが良いから選んだと言いたいところだが、単に半額になってたから買ったまでだ。
海老くんの背わたを取り、殻を剥く。鍋に殻と水を入れて20分ほど煮出す。
エビは竹串を刺して、出来るだけ真っ直ぐにする。それを煮汁に入れて火を切り、余熱で火を通す。海老は火を入れ過ぎるとパッサパサになるから注意が必要。適当なところで出汁から取り出す。
今回は使わないが、出汁は捨てずに取っておこう。ラーメンの出汁とか何かと使えるからね。
尚、言い忘れたが、あらかじめ出来上がりを想定して、同時進行で1合分の御飯を土鍋で炊いておる。

②上の工程と並行して、レトルトを熱湯に5分以上入れて温めておく。

③土鍋で炊いた御飯の2/3程を皿に盛り、レトルトソースを半がけして、海老と貝割れを飾って完成。

 

 
(・o・)あらま、思ってた以上にソースの量が多くて、半がけしたのにソースびたしになってもうた。レトルトって普通は量的にギリギリなのに、こうゆう事もあるのね。レシピどおりに鍋なりフライパンなりに中身をあけて、海老と共に温めて水分を少し飛ばすべきだったのかもしれん…(-_-;)。
まあいい。嘆くほどの事ではない。御飯はまだ有るもんね。

(・o・;)あっ、予想以上にトマト味だ。後からアメリケーヌソースの海老味が立ち昇ってくる。やや海老の濃厚さが足りない気もするが、100円だったから充分合格だ。いや、この味なら安すぎるくらいだ。結構、旨いかも。

一応、値段をネットで確認してみる。
あっ、¥298になってる。そっか…コレってワゴンセールで激安になってたんだった。
このクオリティーなら、たとえ¥298だとしても安いんじゃないかな。味は値段のわりに複雑だしね。何か色々と入っていそう。

裏の成分表示を見てみる。

 

 
植物油脂、クリーム、チーズ、発酵乳、脱脂粉乳、バターオイル、乳たん白、トマト、トマトピューレ、トマトペースト、海老エキス、砂糖、でんぷん、ソテーオニオンペースト、動物油脂、アメリケーヌソース、ソテーガーリックペースト、食塩、酵母エキスパウダー、小麦粉、ワイン、アンチョビソース、アミノ酸、増粘剤、カロチナイド色素、香料等と、色々入っているなあ。アンチョビソースとか全然分からなかったよ。
それにしても、酵母エキスパウダーだとかカロチナイド色素、増粘剤とかって何❓怪しい化学物質っぽいぞ。
こうゆうのを見ると、何だか不安になってくるよね。
成分表示って、あんまし見ない方がいいよなあ…。何も食えんくなるぞ。

                        おしまい

 
追伸
言葉通りに無視しようかと思ったが、一応調べてみた。

「酵母エキス」
酵母エキスとは、ビール工場から出る使用済みの酵母に酸や酵母を加え、酵母の有用な成分を自己消化や酵素、熱水などの処理を行うことにより抽出されたエキスで、醤油や昆布エキスなどと同様に食品に分類されています。酵母エキスは、精製したものではないので食品添加物に分類されていませんが、人為的にたんぱく質をアミノ酸に変えて調味料のように使える身体に悪影響を及ぼす食品です。

「酵母エキス」の製造工程で出る不純物は、イースト症候群(イーストコネクション、または慢性カンジダ過敏症)というアレルギー症状を起こす原因物質になっています。イースト症候群になると、腸内細菌が減少し、ビタミンB群も減少するので皮膚や粘膜が荒れたりかゆみが出たりします。また、慢性の下痢が続く、イライラする、怒りっぽくなる、記憶力・集中力の低下なども招き、疲れやすく、慢性的なだるさが続くといわれています。

食品添加物ではない食品『蛋白加水分解物』と同類な存在で、『蛋白加水分解物』に代わる「うま味成分」として使われている。

酵母を原料として抽出・エキス化したもので、日本では主に、ビール製造の過程で出る酵母の残りカスを用いて作られているそうです。カスです。無用ものです。ただ、やはり副産物として得た酵母では「うま味成分」が足りないので、現在は「酵母エキス目的の酵母」が遺伝子組み換え操作によって製造され、グルタミン酸ナトリウムや肉汁などの培養液によって培養されているらしいのです。
(出典『Hello sunshine project』)

 
「カロチナイド色素」
カロチノイド色素とは着色料の一つで食品添加物に指定されています。その色は赤や黄色、橙色です。色素原料であるカロチノイドは動植物や微生物などに含まれている色素の総称を指します。
例えばトマトに含まれるリコピン、緑黄色野菜やみかんに含まれるβカロチン、唐辛子に含まれるカプサンチン、エビやカニに含まれるアスタキサンチンなど750種類を超えるといわれています。
食品への表示はアナトー色素、アナトー、カロチノイド、カロチノイド色素、カロテノイド、カロテノイド色素などと表記されます。
高温の油脂や溶剤(プロピレンクリコールやヘキサン、アセトン)、水、アルカリ性の水溶液によって抽出され、黄色や赤色の食品用、化粧品用の色素として用いられています

カロチノイド色素の多くは、ハムやベーコンなど私たちが日常的に購入し、口にする食品や加工された食品などあらるものに幅広く使用されています。
食品添加物の一つであり安全性に問題はないとされているものの、いくつかの危険性も示唆されています。
例えばアナトー色素は天然抽出物の一つですが発がん性があるのではないかと疑問視されています。天然抽出物は大量生産に不向きであり不純物も多いため合成化合物が添加される恐れがあります。
しかし化学処理をされたものかそうでないものか表示されないため見分けがつきません。そのため知らず知らずのうちに摂取している恐れがあります。
(出典『ヘルスケアPocket』)

 
「増粘剤」
「増粘安定剤」とは、水に溶解または分散して、食品に粘性や接着性をもたせる食品添加物である。使用目的により、増粘剤、安定剤、ゲル化剤と3つの呼び方で区別をしている。
食品に粘りやとろみをつけるための目的で使われる場合は「増粘剤」と呼び、少量で高い粘性がある。固体や液体である食品成分を均一に安定させ、形が崩れないようにする目的では「安定剤」、液体をゼリー状に固めるために用いる目的では「ゲル化剤」と呼ぶ。いずれも、食品の食感やのどごしをよくする役割がある。

食品によく使われている増粘安定剤3つを紹介する。

(ペクチン)
リンゴの皮や柑橘類、オクラやキャベツなどの野菜、海藻類に多く含まれており、これらのものから水で抽出して得られるもの。主成分は、メチル化ポリガラクチュロン酸という多糖類。口あたりをよくするため、増粘剤としてジュースに使われ、安定剤としてアイスクリームのシャリ感をなくすなど。また、ゲル化剤の用途では、ジャムやゼリーを固めるために使用する。添加物としてのペクチンは、おもに果物の皮から抽出しているが、皮に残留している農薬が懸念されている。
使用食品:ジャム、飲料、ゼリー、アイスクリームなど

(キサンタンガム)
土壌に生息するグラム陰性桿菌であるキサントモナスから作られる。成分は、グルコール、マンノース、グルクロン酸などからなる多糖類。増粘剤として食品に粘りを出し、安定剤として分離しないようにする。毒性は少ないとされ、摂取量を守れば安全性は高い。ただし、トウモロコシのでんぷんを使って微生物を工業的に培養している場合があり、そのトウモロコシが遺伝子組み換えの可能性があるため問題視されている。
使用食品:ドレッシング、ケチャップ、たれ類、練りわさび、練りからし漬物、つくだ煮、冷凍食品、レトルト食品など。

(カラギーナン)
海藻からとれるぬるぬるした成分を水で抽出したもの。主成分は、ガラクトースとアンヒドロガラクトースなどからなる多糖類。粘りをつける増粘剤、液体分離を防ぐ安定剤、液体を固めるゲル化剤の三役を担う。タンパク質やミネラルが多い食品に添加するとゼリー状に固まる力が強まる、暖かい場所でも溶けない、冷凍しても効果があるなどの特徴がある。
使用食品:ゼリー、ジャム、プリン、アイスクリーム、調整豆乳、ソース、ドレッシングなど。

増粘安定剤は、天然由来のものが多いが、天然だからといって必ずしも安全とは言い切れない。食品添加物には必ずADI(1日摂取許容量)が決められているので、その範囲は守りたい。たとえばアラビアガムという増粘安定剤がコーラには使われている。大量にコーラを飲む人は、増粘安定剤や人工甘味料の摂りすぎになってしまうことを念頭に置いておきたい
(出典『Color+da』)

(;)アチャー、やっぱヤバいじゃんか。
 

刺身の切れっ端で海鮮丼🎵

  
刺身の切れっ端の寄せ集めを買う。
値段は298円。鮮度が良さそうだし、量も多いから買った。
量が多いゆえ、最初は酒のツマミとして刺身で食う事にした。

 

 
中トロ、サーモン、イカ(たぶん剣先イカ)、タコまでは確実に分かるが、白身は鯛以外はようワカラン。でもコリコリで脂の強い部分があったので、そやつはシマアジだと思われる。カンパチも考えられなくもないが、歯応え、味、見た目等から鑑みればシマアジに間違いなかろう。

寿司酢は自分で作ってみた。適当にググってみて、ご飯1合に対して酢20ml、砂糖大さじ1、塩小さじ1に、昆布の顆粒だしを適当に加えて混ぜた。
けど味見したら、かなり甘い気がする。
まっ、いっか…。

でも御飯にそのまま混ぜたら、ゲッ、クソ甘い❗
やっちまった感、満載である。
けど、刺身と一緒に食ったら案外何とかなるかもしれない。
というワケで、予定してい錦糸玉子はパス。甘くない錦糸玉子でもよかったんだけど、作った事がなかったからやめといた。
取り敢えず、バランスをとるために白胡麻をご飯に混ぜ合わせる。これで何とかならなかったら、海鮮丼はやめにして、御飯を雑炊にするとか別な方向で何とかしよう。ダメなもんはダメだからね。意地とかで深追いしてもロクな事ないのだ。

 

 
(≧▽≦)う〜ん、何かエロいねっ。官能的な色艶だ。
この見た目で、酢飯のせいで不味かったらヘコむなあ(´ε` )

海苔も乗っけようと思ったが、すぐに湿気るのでやめておくことにした。ガス火で炙り、別添えにする。

 

 
皿に小分けにして、醤油をチビッとかけて海苔を巻いて食べる。
パリッパリッの海苔の食感と磯の香りのあとに、魚の脂と旨味が追いかけてくる。そして最後に胡麻の香りが鼻腔をふわっと抜けてゆく。
白胡麻、大正解だったわ。お陰なのか甘い酢飯も何故か甘く感じなくて、何だか丁度いい具合になった。

旨すぎて飯1合分を一挙に食いきっちゃったよ。
しかも原価は400円くらいだから、至極満足(´ω`)

                        おしまい

 
 

=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)悪魔の毒々紫高菜

 
高島屋で高菜(たかな)が売ってたので買った。
値段は198円だったっけかな。
普段なら間違いなく浅漬けにするのだが、この日は何を思ったか半分をお浸しにすることにした。

 

 
普通のお浸しみたく鰹節を乗っけ、醤油をかけて食う。
(°o°)レレレ❓辛くない。タカナといえば芥子菜の変種だから当然辛いかと思いきや、普通のアブラナ系野菜のお浸しと変わらんぞなもし。(・o・)何で❓

そういや茹でた時に汁の色が変わって、\(◎o◎)/おったまげーでメタクソ驚いたんだよねー。

 

 
何と青色じゃよ、青色。悪魔の毒々モンスターかよ(@_@)
漬物にすると赤紫色の汁が出るとは知ってたけど、まさか茹でると青になるとはね。およそ考えもしない事だったので、高菜がグレて何某(なにがし)かの叛乱を起こして、体から毒液を排出して悶絶死したのやもしれぬと思って(゜o゜;ビビったよ。
でも、もしかしてこの青いのが辛味成分なのかもしんない。
いや、高菜といってもコレは紫高菜といい、葉の表側が濃い紫色だから、その色素が溶け出したのに違いあんめぇ。辛味成分じゃなかろう。

 

 
仕方なく辛子を混ぜて、別な器に盛りなおしましたよ。
うーん、コレコレ(≧▽≦)。味はコレで良し。鼻からツンとした辛味が抜けてく感じが良ろしおますわ。
でも辛い成分をわざわざ抜いといて、再び辛い成分を入れるってのは、どーよ。どう仕様もなくヌケ作の人みたいな気がして何かガックシだよ。

ふと、あの青い茹で汁で米を炊いたら、どうなるかと思った。
いかん、いかん。また変なことを考えだしてるぞ。そうゆうロクでもない考えが人生をダメにしとるのだ。

 

 
思い立ったが吉日。やってみた。
(≧▽≦)アホは懲りないねぇー。学習能力が圧倒的に低いアーパーに付ける薬はなどないのだ。
((o(´∀`)o))ワクワク。どうなるか、ちょっと怖いねぇ。

 

 
真っ青な飯が炊き上がるんではないかとビビっていたが、淡い藤色になった。ε-(´∀`*)ホッとしたような、(´・ω・`)ガッカリのような複雑な気分。

味は塩が入ってるから微妙に白飯とは違うが、概ね平和な味だ。これまた、残念なような安堵なような複雑な気分。

それをコリアンタウンの御幸通り商店街で買ったチャンジャと韓国海苔で巻いて食った。

 

 
普通に旨い。
っていうか、飯とチャンジャと韓国海苔の組み合わせは最高じゃよ。タラの胃袋なんぞをキムチにしようとした人は、どう考えても変態だな。

高菜の残り半分は通常通りの漬物、浅漬けにする事にした。
高菜を野沢菜みたくザクに切って、ビニール袋に入れ、塩、鷹の爪、顆粒の昆布だしの素を入れてモミモミして、冷蔵庫に入れて一晩おいて完成。
これで2週間以上はもつ。更に時間をかけて発酵させたら、いわゆる皆が知ってる黄色っぽい高菜漬けになるのかな❓

 

 
(・∀・)うむ。これじゃよ、コレ。いい感じにピリリと辛い。
そのまま酒のツマミにもなるが、やはり一番合うのは白飯。なんぼでも米が食える代物だ。

とはいえ、ずっと漬物を食ってるワケにもいかぬ。
1/3量ほど食って、そこに捨てる筈だった大根の皮とかヘタとかを入れてみた。
したら、こないな風になった。

 

 
大根が紫色に染まりよったー。
(. ❛ ᴗ ❛.)何だか楽しい。あー、誰かに黙って出したい。そして反応を見たい。『コレ、何やと思うー❓』とかもしたり顔で言いたい。でもって、感想も聞きたいよー。

残った汁に又しても大根の捨てる部分をブチ込んで、最後まで食いきってやった。

 

 
大根に少し辛味が入って、クセになる味だよなあ。してからにパリポリ太郎だな、この歯応えがいいね。酒のアテにもなる。

「この歯応えがいいね。」とキミが言ったから
一月六日はパリポリ記念日

(´ε` )あ〜あ、ついパリポリ気分に浮かれてしまい、俵万智の『サラダ記念日』をモジって詠じてしまったなりよ。
ダサいし、何よりネタが古過ぎるわ。
誤魔化そう。兎にも角にも、高菜を見つけたら買いでっせ、奥さん。

一応、例の如く「高菜」について解説しておこう。

 

(出典『やさい❋くだもの図鑑』)

 
タカナ(高菜)はアブラナ科アブラナ属の一年草で、カラシナ(辛子菜、芥子菜)の変種。主に西日本ではタカナ、関東ではカラシナと呼ばれることが多く、異称に江戸菜(えどな)がある。因みに近縁の野菜は、コマツナとカツオナなんだそうな。

中央アジアが原産と言われ、日本には中国を経由して九州から入ってきたとされる。その後、各地に広まり、平安時代には既に栽培されていたとされるほど古くから日本に定着していた野菜である。
かつては九州から近畿あたりまで広く栽培されてた時期もあったようだが、現在では主に九州各地で作られている。特に熊本県阿蘇地方(阿蘇高菜)や福岡県筑後地方(三池高菜)での栽培が盛んである。

からし菜よりも葉が大きく厚いのが特徴で、前述したが塩漬けにして乳酸発酵させた「高菜漬」が有名。
尚、外側の大きな葉はやや固いが、内側の葉や茎は柔らかくて辛味があり、生のまま食べることも出来る。たぶん「わさび菜」として売られているものは、高菜もしくは芥子菜の変種であろう。
品種や栽培方法によって変化するが、この辛みの成分はマスタードと同じイソチオシアン酸アリルで、種類によっては種子が和がらしの原料にもなっている。

カラシナ類には多くの種類があり、緑色のものは「青高菜」、赤紫色のものは「紫高菜」と呼ばれる。この赤紫の成分はアントシアニンである。他に長崎県雲仙市吾妻町で栽培される「雲仙こぶ高菜」などがある。

いずれも主に漬け物にされることが多く、野沢菜や広島菜と並んで日本の三大漬物の一つとされている。
旬は12月から3月の冬から春にかけて。だから、今の時期が旬でやんす。

今度は発酵した高菜漬けを作ってみよっかなあ…。

                        おしまい

 
追伸
高菜は関西ではあまり見かけない野菜だけど、大阪高島屋には季節になると必ず売ってる。安定的に入荷しているようだから、確実に購入したい人は行きなはれ。但し、絶対に売っているとは保障できないから、売ってなくても知らんからね。責任持ちません。どうしてもという人は電話して取り置きしてもらってから出掛けましょうね。

 

アーリオ・オーリオ・浅蜊と萵苣のパスタ

 
冷蔵庫と冷凍庫の残り物を処理していかねばならぬ。
アホな性格なので、スーパーに行くと冷蔵庫の中にあるものを忘れて、つい要らぬものを買ってしまう。で、冷蔵庫が食材で溢れてゆくのである。
なので、気がつけば食材が傷み始めている事が多い。これは多分、完全にオカンの遺伝だろう。オカンもよく古い食材を無視して買物してたから、冷蔵庫の奥から衝撃の形態の食材が発掘されてたからね。で、当然の事ながら廃棄される。
しかし、オカンと違うのはオトンのセコい遺伝子も受け継いでいるという事だ。オヤジはアッシがトイレに行ってるすきに部屋の電気を消して回るような過度なミミッちい精神をもっていた。自分はそこまで酷くはないが、その遺伝子もあるから、つい捨てずに何とかしようと思ってしまうのである。もう毎日が、賞味期限&消費期限という名の食材と時間との戦いである。

今回はそれほど酷い状態ではなかったが、冷蔵庫で萵苣(レタス)が一部茶色に変色しつつあった。そして浅蜊は冷凍庫で3か月、いや半年近く放置されていた。取り敢えず、この2つが当面のところ最も早急に消費せねばならぬものたちだ。

はてさて、どうしたものか(-_-;)❓
頭に浮かんだのは浅蜊とキャベツとアンチョビのパスタだ。そこにニンニクと鷹の爪を加えれば、間違いなく旨いからね。ようはキャベツをレタスで代用できないかと考えたのだ。しかし冷蔵庫で5年間鎮座していたアンチョビは、こないだ使い切っちゃったからない。
まあ、何とかなるっしょ。

フライパンに浅蜊を入れて、半解凍になったところで、ニンニク2片分をスライスする。このニンニクも剥き身で大量に安く売っていたので、つい買ってしまったものだ。それをオリーブオイルに漬けて保存していたものだが、これとて3ヶ月以上は経っているから褒められたものではない。
鷹の爪も入れる。鷹の爪は乾燥品だから、これは特に問題ないだろう。

パスタが茹で上がる4分前から、オリーブオイルと浅蜊、ニンニク、鷹の爪の入ったフライパンを火にかける。
火は弱火である。これはオイルにニンニクの香りを移すためである。パスタのニンニクをカリカリにしてしまうのは日本だけだ。それはそれで料理によっては有りなのだが、この場合は苦味が油に移ってしまうからヨロシクないのねんのねん。

パスタを表示茹で時間の2分前にフライパンに移す。同時にパスタの茹で汁をテキトーに加え、レタスもブチ込む。で、塩と昆布の顆粒だしで味付けする。昆布だしを入れたのは、アンチョビの代わりの旨味成分になるんじゃないかと思ったのだ。
途中でオリーブオイルを少し垂らして混ぜ合わせ、乳化させたら完成。

 

 
(☆▽☆)バチ旨やんけ❗
自慢じゃないが、めちゃんこ美味い。昆布だしのおかけで旨味は申し分ないし、レタスのシャキシャキ感がアクセントになってて、頗るヨロシイ。下手したらキャベツよか良い仕事をしてるかもしんない。
コレ、簡単だし作ってミソ。料理下手の若い子でも楽勝で出来ると思うよん♥️

ちなみに料理名をペペロンチーノではなく、アーリオ・オーリオとしたのには意味がある。
薀蓄をひけらかしちゃうと、日本でも今や定番のペペロンチーノの正式名称は「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」。イタリア語でアーリオはニンニク、オーリオは油、ペペロンチーノはトウガラシを意味し、塩ゆでしたスパゲティをニンニクとオリーブオイルだけで調味したものに唐辛子を加えたものだ。そして、日本では唐辛子入りのレシピが最初に紹介されたために、いつしか「ペペロンチーノ」と略して呼ばれるのが当たり前のようになった。
しかし諸外国では、この「ペペロンチーノ」という略称は全く通用しない。なぜなら、あくまでもアーリオ・オーリオのバリエーションの一つとして捉えられているにすぎないからだ。つまり、略し方としては正しくないとゆうことだ。「アーリオ・オーリオ」と略す方がまだしも正しい。
補足しておくと、アーリオ・オーリオはイタリアを始めとする欧米では料理の範疇には入らない簡易な軽食という認識があり、和食に例えれば「塩むすび」のような扱いみたいだ。なので、レストランのメニューとして並ぶ事は殆んどないそうだ。
実際、自分もバイクでイタリアの西の国境から入り、トリノ、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリと主要な都市を駆け抜けてギリシャへと渡ったが、その3週間くらいの間でメニューに載っているのを見たことは一度たりともない。
日本って極東だから、間違って伝わるものも多い。例えばスパゲッティをスプーンとフォークで上品ぶって食べる女子は多いが、これとてイタリア本国では子供しか、そうゆう食べ方はしない。ようはチャイルドはスパゲッティを上手く食べられないから、そうゆう食べ方が許されてるってワケ。だから大人がそうゆう食べ方をすると、お子チャマだと笑われるのだ。

そういえばニンニクをカリカリに焼くという調理法は、イタリアの一部に逆輸入しているみたいだすよ。
日本では、良いも悪いも何かと極端に独自進化してしまう。古くは天ぷらとかカレー、豚カツ、コロッケ、オムライスも日本で独自進化して別な料理になったものだ。外国には、これらの起源となったものはあるものの、そのものの料理はない。
近いところでは明太子スパゲッティなど和風パスタもそうだし、ラーメンもそうだろう。照り焼きバーガーやライスバーガーも独自進化したもので、逆に海外で定番になってたりする。
食べ物以外でもそうゆうものが多いから、どうやら大概のモノが日本に入ってきたらメタモルフォーゼしてガラパゴス化するのだろう。
面白いから、まあそれはそれでいいとは思うけどね。

                        おしまい

 
追伸 
ちなみにレタスのことを昔の日本では、萵苣と書いて「ちしゃ」と呼んでいた。
「萵」は中国語で古代の国名を表していて、「苣」は葉っぱを意味している。つまり「萵苣」とは「古代の萵という国が原産の葉っぱ」という意味。
萵苣は中国語読みではワキョと読み、日本ではこの漢字をチサ・チシャと読んでいたそうだ。これはレタスを切ったときに出る粘り気のある白い液体のことを表している。由来は「乳草」で、ちちくさ→ちさ(ちしゃ)と変化した読み方なんだそうだ。つまりは「萵の国の葉っぱ」という意味の漢字に「乳草」を表す「ちさ(ちしゃ)」という読みが付加されたものが萵苣って事みたい。
ちなみにレタス(lettuce)の語源は牛乳を表す「Lac」というラテン語からの来歴なので、日本でもヨーロッパでもレタスの呼び名は切ったときに出る白い液体が共通の由来のようだ。
そういや、この乳液には麻薬成分が入っていて、レンチンしたものを「レタス・オピウム」といって、一部のジャンキーが合法ドラッグとして愛用していると何かの本で読んだ事がある。オピウムは「阿片」のことだから、幸せダウナーになるのかなあ❓
やんないけどさ。

 
 

お魚屋さんのえいひれ

 
冷蔵庫の墨から、忘れ去られていた鱏ヒレが発掘された。

 

 
賞味期限が11月20日って、(ㆁωㆁ)ヤバくねっ❓
完全に賞味期限切れだが、干物だから大丈夫だろう。何てったって下品な胃の持ち主のワタクシなのだ。少々の事では死にはせんて。

それにしても、この「お魚屋さんのえいひれ」というネーミング、少し引っ掛かる。そもそもがエイヒレって魚屋さんが作るもんじゃないのかえ❓魚屋さん以外の誰ぞが作るというのだ❓
まさか肉屋や八百屋が作るワケでもあるまいて。何ゆえ、わざわざ魚屋さんの、と名付ける必要があるのだ❓

(☉。☉)わっ、デカい。2枚入りだと思ってたら1枚だった。そして分厚い。何と言ってもエイヒレは分厚い方が旨いのじゃ。コレで148円は安い。定価の300円でもお買い得だろう。
(・o・)あっ、そうか。分厚いがゆえの自信作だから「お魚屋さんの」とわざわざ名打ったのかもしれない。謂わば、魚屋の矜持なのだ。ほんまもんの魚屋が作ったエイヒレだぞ。どーだどーだのコンニャローめっ(`Д´)ノなのだ。

鱏ヒレに軽く酒を振りかけて暫くおく。
その間に改めてエイヒレについて調べてみる。

主にガンギエイ、アカエイ、カスべなどの鰭を用いるそうだ。
エイなんてものは尻尾以外は全部ヒレみたいなもんじゃろう。でも、そんな巨大なエイヒレなんぞ見たことがない。となると、どこまでがエイヒレ部分なのじゃ❓
調べ進めると、どうやら両側4分の1くらいがエイヒレとして用いられるそうだ。そりゃそうだわな。その辺が妥当な線じゃろう。取り敢えず、解決じゃ。

エイヒレを網の上に置き、弱火で炙る。エイヒレは焦げ易いので、けっして目を離してはならぬ。コレ、えいひれ炙りの鉄則じゃから、くれぐれも気をつけなされ。

 

 
両面を炙ったら皿に盛り、マヨネーズを添えて一味を振る。お好みで醤油をチビッと垂らしてもよかろう。
ここんとこ超絶に外は凍える程さみーし、酒は熱燗。
と言っても、ワンカップ大関をレンチンしただけ。

熱々を手で根性で裂き、一味マヨネーズをちょいと付け、口に放り込む。
ふっくらさの中に軟骨らしきコリコリの歯応えがある。お姉さんたち、コレはあっはん♥️うっふん💕、美肌効果のコラーゲンじゃよ。
噛み締めるうちに干物の滋味が立ち上がり、鼻から香ばしい香りが抜ける。うーん、フォンテ〜ヌ。
そして、嚥下と同時にすかさず熱燗を口にふくむ。
ぷはーっ(≧▽≦)、テーブルの両角をガシリと掴んで呻く。
気分は、飯場(はんば)のやさぐれオヤジ。もう、人生ほぽ諦めてるもんねー。

                        おしまい

 

その他の正月の献立

 
正月三が日の、その他の献立。

 
(赤芽芋)

 
赤芽芋はクリスマス以降も食べ続けていた。
結構、ハマってました。

 
(鶏のハーブ焼き)

 
モモ肉に乾燥ハーブを付けて暫くおいてから焼き、仕上げにレモン汁を絞った。
瞠目するほどのものではないないが、旨い。

 
(ベーコンとジャガイモのバター焼き)

 
先ずはジャガイモを洗い、櫛形に切ってフライパンにバターを入れて焼く。ジャガイモに透明感が出たら、器に移して火がとおるまでレンチン。
頃合いをみて、玉ねぎとベーコンを追いバターして焼く。
そこにジャガイモを戻して、塩と黒胡椒で味付けして完成。
無茶苦茶にビールに合う(☆▽☆)

 
(菜の花と昆布のお浸し) 

 
菜の花をサッと50秒ほど塩茹でして、冷水に晒す。それを軽く水気を搾って昆布と混ぜた。味付けは、醤油と鰹の顆粒だしの素。
日本酒にすこぶる合う。

 
数の子も継続して食っていた。

 

 
数の子って、つくづく美味いなと思う。ずっと食ってたいよ。

 

 
紅白なますも継続して食ってた。
若い時は酢の物なんぞ、どーでもいい存在だったが、歳を喰うと段々好きになってくるから不思議だ。

 
(牛蒡と豚バラ肉の佃煮 山椒風味)

 
牛蒡を出汁、酒、味醂、薄口醤油と冷凍していた実山椒で煮る。牛蒡に火が通ったら、豚バラ肉を投与して、火を切り、余熱で火を通す。
それを一晩おいて味を馴染ませる。食べる直前にレンチンして、粉山椒を振って出来上がり。
日本酒は元より焼酎にもバキバキに合う。

 

 
出汁巻き玉子である。
白だしで作った。形は65点だけど、味は自分的にはかなり完璧に近い仕上がりだ。
大根おろしは無い事に気づくが、そんなもん気にならないくらいに美味い。

 
                        おしまい

 

令和三年 元旦の献立

 
たいそうに元旦の献立などと書いたが、今年はコレのみ。

 
(お雑煮)

 
「さとうの切り餅」を焼いて、すまし汁に入れただけ。

 
(数の子)

 
①1リットルの水に塩小さじ1を入れる。これを3時間をおいて塩出しする。塩水を替えてこれをあと2回繰り返す。最後の1回だけ6時間くらい漬けておく。

②薄皮を剥いて市販の白だしに一日くらいつけておく。
あとは食べる時に鰹節をかけるだけ。

今年も完璧な味付けにできた。
数の子って、超好き。味もさることながら、あの独特の歯応えが堪らんのである。

 
(紅白なます)

 
①大根と金時人参を細切りにして「だしまろす」に漬け、一晩おくだけ。
だしまろすなんかよりも、自分で1から作った方が遥かに旨いとは知ってる。だしまろすは酸味と甘みが強いから、酒の肴の酢の物には向いてないんである。理由は、ひとえに邪魔くさいの一言に尽きる。

数の子以外は、どんだけ手抜きやねんである。
しかも今年は、お節と言えるのはコレだけ。
毎年、真面目にお節を作ってきたが、自己満足だと悟ったのである。

今年も宜しくお願いします。

                        おしまい

 

2020’Xmas🎄の献立 その4

 
長々と書いてきたが、漸くメインである。

 

 
マルニの『丸鶏 グリラー・スモーク』。
毎年12月に入ると「酒のやまや」で発売される商品だ。
クリスマスには毎年のようにコレを食ってる。正直、甘辛い鶏のローストは甘過ぎるから、すぐ飽きるしデカいので敬遠してる。けど、このグリラースモークならスモークゆえに甘くないし、丸鶏といっても小さい。2人前くらいの量の大きさで丁度いいのだ。それに値段も700円くらいと、お手頃価格なのも嬉しい。

 

 
今までの献立がクリスマスっぽくなかったので、南天を飾ってクリスマスらしくしてみた。

えー、胸肉の部分に皮の部分を合体させ、バランス良く食っていくのが、最後まで美味しく食べるコツです。
ワッシと手で掴んでカブりつく。

(≧▽≦)相変わらず、安定の旨さだねー。
すかさずシャンパンに手を伸ばす。

 

 
モマンドール エクストラドライ。680円。
サントリーから発売されてる安いシャンパン(スパークリングワイン)だが、辛口で、値段のわりには結構旨い。そして、和食にも合うと謳っているから合わせる料理にあまり悩まなくてすむ。

尚、グリラースモークの骨は捨てずに熱湯で煮出すと出汁がわりになる。

えーと、今回は〆はございやせん。勿論、甘党ではないからデザートもない。
あとはダラダラとチーズを食ってた。

 

 
ゴルゾンゾーラ・ディップ・ドルチェ。
勿論、よくやられている蜂蜜なんぞは掛けない。酒飲みなら、そのまま食うのが王道だ。ゴルゴンゾーラの塩気が酒を呼ぶのである。

食べてみると、ゴルゴンゾーラのわりにはマイルド。クセが強くなくて食べやすい。ゴルゴンゾーラ好きとしては、やや物足りない気もしないではないが、旨いには旨いから文句はない。

大晦日に何でクリスマスの話やねんだが、今年の記事はコレでおしまい。さっ、そろそろ年越し蕎麦でも作ろ〜っと。

皆様、良いお年を。

                       おしまい

 

2020’Xmas🎄の献立(3)赤目芋と鶏の肝煮

 
クリスマスの献立第三弾である。

今日のメインの酒はシャンパン(スパークリングワイン)だから、鶏肝をペースト状にしてパテか何かにしようと思った。
けど、考えてみれば邪魔くさいし、和食にも合うスパークリングっていうんだから、手抜きする事にした。

 

 
鶏の肝煮である。
作り方は簡単。

①肝を軽く水洗いする。
鍋に肝、水、だしの素(昆布かつお)、酒を入れて火にかける。ちなみに鶏の肝は牛や豚のレバーと違って臭みはないから、牛乳なんぞに漬けなくともよい。

②火が通ったら、仕上げに醤油と味醂を加えて火を消し、冷ます。しばらくおいて味を馴染ませたら、粉山椒を振って葱を散らして出来上がり。

(☆▽☆)旨いっ❗
コチラもスパークリングワインとの相性は抜群だ。
我ながら天才じゃないかと思う(笑)。

 

 
スパークリングワインは、モマンドール・エクストラドライ。
値段は680円。値段のわりには旨いと思う。辛口で料理の邪魔をしない。

続けて、赤目芋。
赤目芋と云う名前を知っている人は少ないだろうけど、里芋の仲間である。
(°o°)あー、でも芋の写真を撮り忘れた。なので、画像をお借りしよう。

 

(出典『たべるご』)

 
こうして芽が赤いのが特徴なので、本当は「赤芽芋」と書くのが正解だろう。でも「赤目芋」と書いてあるケースが多いような気がする。他に「大吉芋」なんて呼称もあるが、これは「赤目大吉」という品種があるからかもね。あっ、赤目芋の名称もコレの影響が大かもしれんね。この品種が主流みたいだしさ。

作り方は以下のとおり。例によって調味料は目分量だ。

①先ずは芋の皮を剥く。で、塩を付けて擦する。したら、鍋にそのまま入れて、水(できれば米の研ぎ汁)から下茹でする。これは最初から出汁で煮ると味が入りにくいからだ。串を刺して中まで火が通ったことを確認したら、火を切って煮汁を捨て、軽く水で芋を洗う。

②あとは芋を出汁で煮るだけだ。
出汁は鱧を湯引きした時の煮汁に、昆布(顆粒だしでも可)を入れたものがベースだ。そこに芋、酒ドバドバ、味醂少々、薄口醤油を適当に入れて、さっき言い忘れたけど圧力鍋で煮る。その方が時短になるし、芋がふっくらと仕上がるのだ。

三つ葉を添えて完成。

 

 
(☆▽☆)旨いねぇ〜。柔らかくてホクホクじゃよ。
身質は里芋と比べて粉質でヌメリが少ない。食感はどっちかというと海老芋とかに近いかも。
問題は泡との相性だ。マッシュルームや鶏の肝との相性に心配はなかったが、はたして里芋なんぞに合うのかね❓
すかさず、スパークリングワインを飲む。

✌️(≧▽≦)イケますぅー❗
全然、相性大丈夫っすー。

肝心な事を言い忘れたが、赤目芋の正式名称はセレベス。
昔、日本に帰化したセレベス侯爵が故郷のホゲメネラ王国を懐かしく思い、母国から送らせたものが日本に定着した…。
と云うのは真っ赤なウソでぇー、名前の由来はインドネシアのセレベス島から伝わったとされるからだ。補足しておくと、セレベスは昔の呼び名で現在はスラウェシ島と呼ばれている。
スラウェシといえば、ウォーレシアとも呼ばれ、東洋区とオーストラリア区の間に位置し、島の両側に生物境界線のウォレス線とウェーバー線が引かれている。で、そこにいる生物は変と云うか不思議な進化をしていて、興味深い。

 

(出典『蝶の百科 ぷてろんワールド』)

 
赤いのがウォレス線でオレンジがウェーバー線。
何で2本あるのかというと、最初にウォレスさん(註1)が提唱して、のちにウェーバーさんが淡水魚の分布から『ウォレスさん、アンタそれちゃいまんでー。』と新たな境界線を引いたってワケ。
でもこれはどちらかが間違ってるというワケではなくて、どちらも正しい。どういう事かというと、ある種の生物はウォレス線を境に分布しなくなるけど、別な生物はウェーバー線を境にいなくなるって事だね。だから、明確に1本の線は引けないって事なのさ。
現在ではウォレス線の西側は東洋区、ウェーバー線の東側はオーストラリア区の生物が生息すると云う事で落ち着いているようだ。で、スラウェシ島には東洋区の蝶もオーストラリア区の蝶もいるんだけど、これは最近の研究では東洋区の島とオーストラリア区の島が💥ガチンコで合体して出来たかららしい。
その後、何千万年か何億年かは知らんが、長い年月を経て生物相が融合し、独自に進化していったのではないかと言われているようだ。
実際、スラウェシ島の蝶はとっても変だ。同じ種類でもなぜか他地域のものよりデカくなる傾向があり、翅が尖んがって湾曲化する傾向も強い。あと、黒化といって翅が黒っぽくなる種類も多いのだ。何でそないなるかは、学者はんらも説明できないみたい。

日本にもいるアオスジアゲハは、東アジア〜東南アジア、オーストラリアにもいて、スラウェシの西側、たぶん隣のボルネオ島にもいる。

 
【アオスジアゲハ】

 
前述したようにオーストラリアにもいるから、どちら側からかは分からないが(とは言っても多分アジア側からだろう)、スラウェシに侵入して独自進化してミロンタイマイになったんじゃろうね。

 
【ミロンタイマイ】

(2013.1 バンティンムルン)

 
そういや並べた画像もあったな。

 

 
ねっ、巨大化して前翅が湾曲してるざましょ。
黒化とはまた違うが、青緑の紋も減退していて黒っぽい。

スミナガシも巨大化&湾曲化している。

 
【Dichorragaia nesimachus pelurius】

(2013.1 タナトラジャ&palopo)

 
下のデカいのは、裏展翅である。
それにしても、何で裏展翅なんかしたんだろう❓こんなデカい個体を裏展にするなんて勿体ないよなあ。上の小っちゃいのを裏展にすべきだった。アンテナも気に入らんし、ひっくり返して展翅しなおしてやろうか❓でも、めんどくせーなあ。
今思えば、最初からもうちよっと考えて展翅しておくべきだった。相変わらず、なあ~んも考えていないんである。

フラッシュを焚いたら、こうなった。

 

 
うわっ(;゜∇゜)、色と斑紋にメリハリがスッゲーついた。
光をあてると、こんなに複雑な色柄なんだ…。
おそらくペルリウスっていう亜種だと思うが、やっぱさすがスラウェシ島である。スミナガシもかなり変わっている。巨大化&前翅湾曲の所謂(いわゆる)スラウェシ仕様の特徴を具現化していらっしゃるのだ。こんなに変わっててカッコイイなら、もっと真面目に採るべきだったなあ…。とは言いつつも、珠に見る程度だったけどさ。スミナガシはアジアに広く分布してるけど、日本みたく沢山いるとこは見た事がない。何処でもレアなのだ。

リュウキュウムラサキの仲間にも巨大化した奴がいる。

 

(2013.1 タナトラジャ)

 
下の奴だけど、名前はディオメアムラサキだったかな。場所はタナトラジャだったと思うけど、コレはカッコイイからもっと採りたかった。ちなみに上は比較用のリュウキュウムラサキだす。

 
他にもオビモンアゲハ、アオネアゲハ等々が巨大化&湾曲化している。

 
【ギゴンオビモンアゲハ】

(2013.2 palu)

 
模様はオビモンアゲハと殆んど変わらないが、バカでかい。
オビモンアゲハとは別種だとされているが、どう考えてもオビモンアゲハが進化したものだ。

 
【アオネアゲハ】

(2013.2 palu)

 
コチラも巨大化が著しいが、別種ではなく、亜種扱いになっている。補足しておくと、青色の部分は本当は緑色。光の当たる角度によっては、こうゆう風に青色にも見えるのだ。

 
【アンドラノドルスオナガタイマイ】

(2013.1 palu)

 
模様はオナガタイマイとソックリだが、コチラもアホみたいに大きくて王者の風格がある。
アンドラノドルスは美しい。川の真ん中の水面スレスレを飛ぶ姿は優美にして優雅だ。
だが、優雅とはいっても速いし、岸辺には寄って来ないから採るのは大変だった。

 
【ミリナハレギチョウ】

(2013.1 タナトラジャ)


(2013.1 バンティンムルン&タナトラジャ)

 
ハレギチョウもスラウェシでは湾曲化&巨大化してる。
上は南部のもので下は中部のもの。北に行けば行くほど青くなってゆき、北部では青色になる。で、たぶん別亜種になるんじゃなかったかな。
他には、ベニシロチョウが巨大化プラス翅先トンガリになったオオベニシロチョウなんかも典型的な例だろう。画像は撮ってないから無いけど。

巨大化はしていないが、前翅は湾曲しているのも結構いる。

 

 
左上はシロモンチャイロイチモンジで、右上はクロクモイチモンジ。下はセレベスアサギゴマダラかな。
シロモンもそうだけど、クロクモの湾曲が激しいね。

 

(2013.1 タナトラジャ)

 
また、このように湾曲プラス擬態関係に有りそうなモノも数多くいるから楽しい。
上がユベンタヒメゴマダラで下がイスマレカバマダラ。両方ともマダラチョウの仲間で、おそらく互いに毒があるからミュラー型擬態だね。ようは、こうゆう柄のチョウは毒があると天敵に刷り込ませる機会を増やす作戦だね。
あっ、たぶん前の画像の中のセレベスアサギゴマダラも、おそらくマダラ系の奴に擬態しているものと思われる。

 

(2013.1 palopo)

 
右が、たぶん毒のあるマダラチョウだろう。左は無毒のヒカゲチョウの仲間だ。コチラは毒の無いモノが毒のあるモノに似せるというベイツ型擬態だね。先程、言及したセレベスアサギゴマダラも、このベイツ型にあたる。
このヒカゲには完全に騙された。横から飛び出してきた時は普通種のマダラチョウだと思ったが、咄嗟だったので体がつい反応して、瞬間的に思わず網を振ってしまったのだ。で、網の中を覗いてみて、何じゃこりゃ❓だった。
名前、何だったっけ❓
あっ、そうだ。確かインケルタダマシヒカゲだ。えーと、えーと、もう一つはねー、ビトレアヒメゴマダラだと思う。

そういやブルメイもオビクジャクアゲハが巨大化したものだったよな。

 
【フィリピンオビクジャクアゲハ】

(出典『蝶の標本 麗蝶』)

 
オビクジャクアゲハ(ルリオビアゲハ)はマレー半島で採ってるけど、ボロばっかなので展翅写真を撮ってない。なワケで画像を探したけど、ロクなのが無い。とゆうワケで、ソックリさんのフィリピンオビクジャクの画像を貼付した。それに、この方の展翅はキレイだからね。

ブルメイはオビクジャクと比べて馬鹿デカく、倍近くあるイメージが残っている。

 
【ブルメイアゲハ(オオルリオビアゲハ)】

(2013.1 palopo?タナトラジャ?)

 
タナトラジャでも採ったけど、コレは♀だから多分パロポ産だろう。
そういやタナトラジャからパルまでローカルバスで移動したんだけど、アレはスーパー地獄だった。エアコンどころか扇風機も無いオンボロバスで、しかも超満員で何故か現地のガキがずっとワシの膝の上に乗ってた。で、パルに着いたのは25時間後。オマケに郊外だった。そっから更にバイタク(バイクタクシー)の糞コスい親父と交渉して市内まで行った。もう、泣きっ面に蜂だったよ。
スラウェシ島ってデカいんだよね。確か世界で11番目に大きい島だった筈だ。

辛いことだらけの旅だったけど、スラウェシには、また行きたい。固有の凄い蝶がいっぱいいるのだ。
スラウェシには、およそ557種類の蝶がいて、日本の倍以上の蝶が生息するが、それでも隣のボルネオ島に比べて少なく、反対に1/2倍以下の種類数しかいない。しかし固有種は全体の約45%を占め、その割合は極めて高い。だから面白い。固有種ではなくとも分化が進んでおり、見る蝶、見る蝶が変なのだ。
また、マダラチョウ類の分化が激しく、38種もいて、世界でも有数なマダラチョウのホットスポットとなっている。

 
【コグナトスフタオ】

(裏面)


(2013.1 palu)

 
コグナトスは裏面がカッコイイ。表も悪くないけど、この複雑怪奇な柄が素晴らしい。

 
【アマンダベニボシイナズマ】

(2013.1 バンティンムルン)

 
アマンダもベニボシイナズマの中では、デカい(特に下の♀)。
♂は糞速くて、マッハで飛ぶ。

 
【タンブシシアナオオゴマダラ】

 
怪蝶だ。オオゴマダラの仲間は皆デカい巨人軍団だが、一番デカいバケモノ。これは自分では見た事も採った事もないから、いつか大空を飛ぶ姿を見てみたい。

 
【マルスフタオ】

 
フラッシュを焚くと、こんな感じ。

 

 
下翅のオレンジは傾けるとピンク色になる。幻光色なのだ。
軍神マルスも自分で採ってない。この2つとジョルダンアゲハは採ってないから、やっぱスラウェシには、もう1回行かないとね。

(ㆁωㆁ)あっ、しまった。大脱線じゃよ。
やっぱり虫の事を書き始めると長くなるわ。

芋の話に戻そう。セレベスは親子兼用品種で、親芋、子芋共に食用になり、子芋も大きく、収量が多い事でも知られている。

セレベスの旬は、秋から冬。9月中旬頃からけ1月頃まで出荷されます。食べ頃の旬は11月から12月。
まだ間に合うから、里芋好きは見つけたら買いですぞ。

                         つづく

  
追伸
大晦日だというのに、クリスマスの話を書いているのである。しかし、まだ話は続くのである。

書き忘れたけど、黒化する代表はスジグロカバマダラなんかが代表だ。画像は無いけど、オレンジの部分が黒ずむ。

 
(註1)ウォレスとウォレス線

アルフレッド・ウォレス[1823-1913]
イギリスの探検家。1854年から1862年にかけて東南アジアで生物の研究をしている折り、海峡を境に生物の特徴が変わることに気づき、インドネシアの動物の分布を二つの異なった地域に分ける分布境界線、ウォレス線を特定した(1868年)。生物地理学の父と呼ばれることもあり、ダーウィンとは別なアプローチで自身の自然選択を発見し、ダーウィンに理論の公表を促した。一説によれば、功を焦ったダーウィンが慌てて『進化論』を発表したとも言われる。
今日(こんにち)では、自然選択説の共同発見者であると同時に、進化理論の発展のためにいくつか貢献をした19世紀の主要な進化理論家の一人とされる。その中には自然選択が種分化をどのように促すかというウォレス効果と、警告色の概念が含まれる。
なお、ウォレス線の定義はバリ島とロンボク島(ロンボク海峡)、ボルネオ島とスラウェシ島、ミンダナオ島とモルッカ諸島からスラウェシ島の西側、マカッサル海峡を通り東に走り、フィリピンのミンダナオ島の南に至る線である。

一方、オランダ人の母とドイツ人の父を持つ動物学者マックス・ウェーバー[1852-1937]は貝類や哺乳類の分布の違いを基準に1902年にウェーバー線を提唱した。
この2つの線で生物層が異なるのは、氷期には海面が下降したからだと考えられている。海面下降により、東南アジア半島部からボルネオ島、バリ島までの一帯がスンダランドと呼ばれる陸続きとなっていた。同様に、パプアニューギニアとオーストラリアはサフルランドを形成していた。しかし、スンダランドの東側とサフルランドの西側は陸続きにはならなかったことから、それぞれの生物が交流する事なく独自に進化し、その状態が現在に至るまで続いていると云うワケ。

参考までに言っとくと、ウォレスについてはアメブロのブログ(蝶に魅せられた旅人)に『古代ギリシャの七賢人』と題して書いてる。
またスラウェシのスミナガシに関しては、同じくアメブロの捕虫網の円光シリーズに『墨流し』の回で触れている。

 

2020’Xmas🎄の献立(2)作茸

 
Xmasの献立の第二弾はマッシュルーム。
(・o・)えっ、マッシュルーム❓と思った方もおられるだろうが、コレがシンプルにして驚きの逸品なのだ。

マッシュルームはヨーロッパから導入されたハラタケ科のキノコの食用栽培種で、世界で最も多く食されてるキノコとも言われている。
あまり知られていないけど、マッシュルームの和名は「ツクリタケ」。漢字で書くと「作茸」。正確な語源は分からないが、栽培されたものだからかな❓当時はキノコといえば、生えてると云う概念だから、栽培だと作るというイメージを持ったのかもしれない。
また別称に、日本国内での生産初期の商品名に由来するセイヨウマツタケというのもある。コレは香りがそれだけ強いと云う事からの命名なのだが、世間のマッシュルームに対する印象に「香り」というはワードはあまりないというのが実状だろう。コレについては後ほど種明かしする。

マッシュルームというのは英語で、本来の意味は「キノコ」。だから、椎茸だってエノキだって松茸だってマッシュルームなのである。
外国人からすれば、❓の存在かもね。尚、日本でなぜそう呼ばれるようになったのかは不明。おそらくはアメリカなどから入ってきた時に、さして考えもせずにそう呼ばれていたモノをそのまま名称として使ったんでしょうな。

マッシュルームといえば、白いホワイトマッシュルームがポピュラーだが、種類は他にもあって、オフホワイト、クリーム、ブラウンなどがある。たまにブラウンは見かけるが、他は見た記憶がない。でも、さして興味はなかった。どうせ色の違いは、お日様に当てる光の量の差だけだろうと思っていたからだ。普通のアスパラとホワイトアスパラみたいにね。
しかし調べたらそうじゃなくて、色が違うのは菌そのものが違うからだそうである。別種ってことなのかな❓
因みに味も違うようだ。ホワイトはクセが少なく、すっきりした味わいで、ブラウンは香りが強く、やや味が濃厚だそう。 ブラウンって、そうだったっけ❓あんまし食べた事がないけど、そういった印象は全くない。
他にジャンボマッシュルームってのも珠に見掛けるけど、コレは品種ではなく、普通のマッシュルームを時間をかけて大きく育てたもの。つまり笠の開いた大人なのだ。味は生育期間を長くかけている分、旨味や香りが豊かで肉厚。マッシュルームの美味しさをいっそう強く感じるという。
じゃあ、何でジャンボくんがポピュラーになれないのかというと、おそらく笠の裏の色だ。普通のマッシュくんの開いた奴を見ても分かるが、襞の部分が真っ黒けなのだ。ビョーキだとか腐ってるとかと思われるようなヴィジュアルになる。世の主婦は見た目重視なのである。人と同じで所詮は見てくれ重視なのさ。

ジャンボくんは高いから食べたことない。1個が250円とかするから買えないのだ。たかがマッシュルーム1個にそこまで払う気にはなれなかったのさ。

前置きはコレくらいにしておいて、調理に掛かろう。

フライパンにオリーブオイル、マッシュルームを入れて塩を振り、裏表を軽く焼く。
以上、おしまい。

おいおい、それで終わりかよ❓と言われそうだけど、それでいいのである。

 

 
噛むと、口の中でマッシュルームのエキスが弾け出る。アンタ、小籠包かよ❓と言いたくなるくらいの、驚くほどの液体量が口の中に広がるのである。そして、香りが鼻からスッと抜ける。ちょっと笑けるほど美味い。
すかさず、スパークリングワイン(モマンドール エクストラ ドライ)を飲む。

 

 
(☆▽☆)合いますなあ。
嬉し楽しくて、思わずガッツポーズしちゃったよ。

このシンプル且つ簡単な調理法の種明かしをすると、時間だ。
加熱時間が短いから、中はレアの半生なのだ。だから香りと食感の両方の良さを一度に味わえるのである。つまりマッシュルームは生の食感が良く、オリーブオイルとの相性も良いので、さっと焼くことで生の食感と火を入れた香りとの両方が味わえるというワケ。
因みにマッシュルームは唯一、生でも食えるキノコだから半生でも大丈夫なのだ。生だと、より香りが良いから、イタリアンにはスライスしたものに塩とオリーブオイルをかけただけの料理なんてのもあるしね。

今回はフライパンで焼いたが、オーブンやトースターで焼いてもいい。寧ろそっちの方が簡単で失敗も少ないだろう。
味付けは塩だけのほか、塩&胡椒、醤油をチビッと垂らしてもイケる。また、手をかけるなら、ひき肉や生の海老をすり潰したものに、微塵切りのエシャロットやセロリなどを加えて練り、笠に詰めてオーブンで焼くなんてのも有りですぞ。白ワインやシャンパンなら、コチラの方が見た目にはウケがいいかもね。

付け加えておくと、目利きはなるべく笠が開いていないものを選ぶ。鮮度が良くて旨味も強いからだ。なお、カサが開いた直後も旨い。コチラは香りが強くなるからだすよ。セイヨウマツタケと名付けられたのも頷ける。ただ、日本人の大半がそのマッシュルームの良さを知らないだけなのさ。そうゆうワタクシも、最近になってマッシュくんの本当の実力を知ったんだけどもね。

笠が開いて時間が経ったものはスープや炊き込み御飯にすればいい。出汁がよく出るからだ。それくらいマッシュルームはジューシなのさ。このジューシさ、是非試してケロ🐸

2020年のクリスマスの献立は、まだまだ続く。

                         つづく

 
追伸
言い忘れましたが、焼く時に邪魔なので軸は取り除いて別にして焼きました。オーブンやトースターの場合はひっくり返さないので、取り除く必要はありません。