2020’Xmas🎄の献立(1)

 
2020年の冬。
コロナ禍がエラい事になってきとる。例年に比べて街のクリスマス色も驚くほどに薄い。こんな時期なのに浮かれんなと云うことなのだろうが、こんな時期にこそクリスマス色濃厚の献立にしてやろうと思った。

となると、先ずは形から入ろう。
クリスマスといえば、シャンパン(スパークリングワイン)でしょう。気分、盛り上げてかないとね。
でもボンビーゆえ、モエ・エ・シャンドンとかヴーヴ・クリコとかは即断念。680円の安いスパークリングワインを買う。

 

 
MOMENT D’OR EXTRA DRY
モマンドール エクストラ ドライ。
サントリーと世界No.1スパークリングワインメーカー「フレシネ社」とが共同開発したスパークリングワインである。
モマンドールとはカタルーニャ語で「金のひととき」を意味し、レモンを思わせるすっきりとした辛口の味わいなんだそうだ。そして、日本食とも相性抜群らしい。
うーむ(-_-;)、そうなのか…。
ならば、考え方も変わってくる。
よし、この「日本食にも相性抜粋」と云う惹句に、急遽大幅方針転換じゃ。クリスマス色濃厚の献立にするだなんて云う、クソみたいな意地をソッコーで捨てちゃる。

この方針転換の伏線と云うか決め手になったのは、さっきチラッと見た半額のコレが気になってたからだ。

 

 
ジャパン・シーフーズの『済州島沖 極みしめサバ』。
4、5日前から売っているのを見て気にはなっていたのだが、値段が980円とお高い。そんな金を出すんやったら、自分で作るわいと思った。そっちの方が値段的に安く上がるし、量的にも2倍にはなるからコスパを考えればバカバカしい。だいちワシが作った方が絶対に美味いに決まってるのだ。
それにそもそも、こうゆう商品って日持ちさせたいが為に酢をキツくしてある。だから、市販のものにはガッカリさせられ続けてきた。たとえ半額の490円でもドボンかも…。

普段なら、そう考えて買おうとはしなかっただろう。
けど5年ほど前の9月、対馬にツシマウラボシ(註1)を探しに行った折りに、居酒屋の店主が言ってたことを思い出した。対馬と、その西隣の韓国・済州島の真サバはデカくて脂がのっててムチャクチャ美味いらしい。その時に食ってた鯖の旨さに唸ったら、店主のオヤジが自慢げに教えてくれたのだ。店主曰く、冬の時期の寒サバはもっと旨いらしい。となると、時期的にも今はベターな季節じゃろう。

パッケージの裏を見ると、同じような事が書いてあった。
やはり済州島の真サバはサイズが大きく、脂がのってるようだ。
どうやら済州島と対馬の間には対馬暖流と黄海から流れてくる冷たい海水とが交わり、その一帯では餌となるプランクトンが豊富みたい。だからデカくなって、脂ものるのだね。

プラスα、元ホテルオークラ和食総料理長、星則光氏の監修だという。失礼ながら御名前は存じないが、あの天下のホテルオークラの和食総料理長なのである。その人が「従来のしめサバとは、一線を画す」と言っているのである。酢は醸造酢ではなく、梅干しの漬け汁、砂糖の代わりには蜂蜜を使用し、また後味は仄かに燻製の香りがするとおっしゃってるんである。そりゃ、心も動かされるでしょうに。

エイ、とばかりに買いましたよー\(•‿•)/
とはいえ、コレってシャンパンに合うのかなぁ…。〆鯖そのものの味にも不安はあるが、コッチの心配もある。よく白ワインやシャンパンは魚介類に合うと言われるが、それは火入れしてあるものであって、火が入ってない料理との相性は疑問だ。合うものには抜群に合うが、合わないものには最悪の相性だったりするのだ。ワインによっては、口の中で生臭さが倍加するのである。牡蠣なんて、時に最低の場合がある。

中身は既にカットされてあるので、器に並べるだけ。下に敷いてあった昆布を細切りにして横に添える。念の為に辛子と醤油もスタンばらせた。

 

 
脂がキラッキラだね(´ω`)
先ずは何も付けずにそのまま食べてみよう。

脂がのってて、後から旨味が口にジワリと広がってくる。ワシの作った〆鯖には負けるが、旨いと言える。
(・o・)あっ、酢は強くない。柔らかい酸味だ。これなら許せる。梅酢と蜂蜜を使うと、こんなにも上品になるのね。
すかさずモマンドールを飲む。
(・∀・)あっ、合うね。シャンパンが辛口でキレがあるから違和感が全くない。なるほど、和食に合うと謳っているだけの事はある。

お次は醤油をチコッと付けて食べてみる。
(•‿•)こっちの方が、より旨いかも。

続いて辛子と醤油を付けて食べてみた。
コレも予想どおり旨いね。

最後に辛子を付けーの、昆布も巻きーので醤油を付けて食べてみた。
(☆▽☆)うみゃいねー。シャンパンとも合うし、文句無しだ。
とは言いつつ一言添えると、サバの身が薄い。なので、サバ2枚で食った方が旨い。いや、1枚半か。

とは言っても、サバばっか食ってらんない。
残して、翌日と翌々日に分けて食った。

 

 
やはり、脂キラッキラだね。

 

 
旨いから、お金持ちの人は見つけたら買いましょう。お金持ちじゃない人は、半額なら買いかな。

                         つづく

 
追伸
ヨシノキシタバの最終章に比ぶれば、楽勝だ。ここまで、ものの30分ちょいで書けた。
虫の話を書くのは、大変だすよ。

 
(註1)ツシマウラボシシジミ
学名  Pithecops fulgens tsushimanus

長崎県対馬の上島にのみ分布する日本固有亜種。国外では台湾、中国などに分布する。
かつては沢沿いに普通に見られたが、2000年代後半以降はシカの食害によって分布域が大きく縮小した。現在、日本で最も絶滅が危惧されるチョウとなっている。


(出典『蝶の生態』トリミング)

 
対馬に行った時には既に絶滅状態だった。鹿の食害で食草のヌスビトハギは殆んど生えておらず、やっと見つけた幾つかの場所には1つも飛んでいなかった。自分が行った時の前後くらいから、漸く保護プロジェクトが始まったらしいが、自然界では限りなく絶滅という状態に見えた。
その3年前には相当ヤバイと聞いていたけど、知る限りでは某有名NPO法人は何ら対策を施してはいなかった。
正直言って、他の蝶の保護も失敗してるし、所詮は蝶の素人が営利目的の為に始めた事だから仕方がないのかもしれない。

 

かずつま

 

 
「かずつま」なるものが半額で1個だけ売っていた。
見慣れないものだったから定価で売ってる時から気にはなっていた。けど税抜498円もする。ちょい高いし、そのわりには量も少なそうだったので買わなかったのである。

だいぶ迷ったが、250円だし、1個だけだったので買うことにした。買わないで後悔するよりも買って後悔した方がマシだ。そのかわりマズかったら怒るで💢、しかしー。

 

 
フタを開けたら、意外にも中にソースが入っていた。
しかもチーズのソース。数の子とチーズとは思いもよらない組み合わせだ。そういやパッケージの右上にオレンジ色で「公式カズチー」とか書いてなかったっけ❓何のこっちゃ?と思ってたけど、そうゆう事か…。数の子のツマミだから「かずつま」で数の子チーズだから「カズチー」❓
確認すると小さな字で「かずのこ✕チーズ」とちゃんと書いてあった。他にも小さな字で「つまめるかずのこ」とか「新感覚おつまみ」だとか書いてある。それらに対して微妙に💢イラッとくる。公式というのも引っ掛かるし、どっかイチビってる感じがするのだ。パッケージにオシャレ感を醸し出させてるのもなあ…。悪い予感がする。
ちなみにイチビってる(いちびる)というのは関西弁。意味は自分でググッて調べましょう。
『おまえ、何イチビっとんねん💢、教えろやボケー❗』である(笑)。

 

 
量は思ってた以上に多かった。これくらいの量なら500円でもけっして高くない。250円なら安いくらいだ。
取り敢えず、そのままソースなしで食べてみる。

(☉。☉)❗あっ、ピリッときた。ビックリだ、辛いぞ。ワサビかなあ…。そんな感じのツンとした辛味があるのだ。
しかも味が濃い。予想では薄い出汁的なもので下味がつけてあると思ってたのだ。全然、パンチがある。
コレはコレで充分に旨い。旨いがゆえにチーズソースを使うかどうか迷った。台無しにする可能性は充分にあるからだ。
えーい(ノ ̄皿 ̄)ノ ⌒== ┫、ままよ。かけちまえ。ここで掛けななきゃチキン野郎だ。だいちそれじゃカケチーを買った意味がない。そもそも何じゃそりゃ❓と思ったから買ったんだからね。

 

 
(・o・)アレッ、想像してたよりも旨い。チーズそのもの的ソースかと思いきや、マヨネーズチーズだったのだ。マヨネーズなら数の子と合わなくもないから、有りではあると思う。
それはそうと、辛味が消えて、むしろ味が薄くなったような感じになったのは不思議。マヨネーズは、誰かの陰謀のように世の中の全てのモノを中和させるんだろね。靴を煮てマヨネーズを付けて出したら、食う奴だっているだろう。マヨラーはマヨネーズの魔法とか催眠術に掛けられているに違いない。

この味だと白ワインに合いそうだ。でも飲んでるのは、そんな洋風なモノとは思ってなかったから芋焼酎だ。まあ、合わなくもないけど…。
次、売ってるのを見たら、辛口の白ワインも買お〜っと。
でも、ホントいうと何もかけない方が好きかも。何でもかんでもチーズ入れときゃいいと云う今の風潮に抵抗感があるし、何よりも味がチープで単一になる気がしてならない。チーズも又、マヨネーズと同様に全てを支配し、チーズ化させる。そして中毒性が有るとみる。そこにはきっと誰かの陰謀が隠されておるに違いあるまい。

やっぱオラ、出汁に漬けて鰹節を乗っけた普通の数の子の方が百倍いいや。

                       おしまい

 
追伸
この「かずつま」には別な味のバージョンもあるらしいよ。

 

そうだ、ソウダガツオを食おう

 
長崎産のソウダガツオが激安で売っていた。

 

 
何と、たったの298円である。しかもピッカピカの鮮度で、半身でこの値段である。
当然、買いであると言いたいところだが、手が止まる。ソウダガツオという名前はあくまでも総称で、分類学的にはヒラソウダガツオとマルソウダガツオという2種類がいて、両者の味には格段の差がある事を思い出したのだ。
確かヒラソウダの方が旨かった筈だ。見分ける方法は上側の模様とかだったよな…。でも、この状態じゃワカラン。上身がひっくり返されてパッキングされておるのだ。

ニッキュッパッだし、まっいっか。もしマルソウダなら、生利節にでもすりゃあいいや。買お〜っと。

帰ってきて、ソッコーで上身をひっくり返して確認する。

 

 
コレって、どっちだっけ(・o・)❓
模様を見ても、ヒラソウダなのかマルソウダなのかワカラン。久し振りの御対面なので、見分け方を忘れてるわ。所詮は3歩あるけば忘れてしまうニワトリ脳ゆえ、んなモン憶えているワケないんである。

調べようかと思ったが、断面、特に皮の下に脂があるのを見て、たぶんヒラソウダだと思った。写真は撮ったんだから、必要とあらば後で調べりゃいいだろう。

取り敢えず金串を刺し、表面をガスの直火で焼く。
皮目を焼いたら、スゲー脂が出た。美味そうだ。もはやヒラでもマルでもどっちだっていいや。旨けりゃ文句はない。
セオリーならば、ここで氷水につけて素早く冷やすのだが、脂が水で洗い流れそうな気がして、そのまま冷凍庫にブチ込む。
粗熱が取れたら、出しゃあいいんである。真似する人は、くれぐれも出すのを忘れないでね。凍らせてしまうと、味が台無しになるよん。

冷蔵庫で冷やしている間にググッてヒラソウダかマルソウダかを確認しとくか。

漢字で書くと宗田鰹、もしくは騒多鰹となる。
「広辞林」によれば、ソウダガツオの名前の由来は「鰹に似たれば(鰹だそうだ)と言いしを、倒置したる魚名(=カツオに似た魚)」とある。
また、群集して水面にしぶきを立てながら小魚を捕食し、集まって騒ぐ=騒々しいということで、騒々しく騒ぐ鰹としてソウダガツオと呼ばれるようになったという説もある。

画像をネットからお借りしよう。

 
【マルソウダガツオ】

(出典『つりまる』)

 
【ヒラソウダガツオ】 

(出典『ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑』)

 
こりゃ、模様からヒラソウダだな。ヒラソウダの方が旨いし、漁獲高が少なくて珍しいそうだから当りだ。
ヒラソウダはマルソウダに比べて血合いが少なくて脂肪分が多い魚で、関東地方の卸売市場には秋〜初冬に流通するそうだ。だが混獲されるカツオよりも鮮度が落ちやすい(マルソウダも同じ)のが難点みたい。
ただ鮮度保持にさえ注意すれば、とても美味な魚で、産地では刺身用として人気の魚である。新鮮なものは刺身・タタキ(土佐造り)・なめろう・ヅケなど生食で賞味でき、煮付け・竜田揚げ・塩焼き・みりん干し・生利節など加熱調理でも美味である。
本種は晩秋から冬が旬であるが、中でも皮の下に白い脂肪の層があるものは脂が乗って非常に美味で、旬の時期には水温低下に伴い皮下脂肪を増やす。
脂肪云々とあるし、やはりヒラソウダに間違いなかろう。

『隔週刊つり情報』の石川皓章氏は、著書『海の魚大図鑑』(日東書院本社)にて本種を「肉質はマルソウダよりはるかに上等で1kg前後まで育つとかなり美味。特に1.5kg前後まで大型化した個体は同サイズのカツオより美味い」と高く評価している。
ぼうずコンニャク株式会社代表取締役・藤原昌高氏は、本種の食味を以下のように非常に高く評価している。
「寒い時期の刺身は絶品」「刺身は『赤身魚の最高峰』『本マグロを超える』とも評価される」。
そして、味を満点の★星5つの最高評価『究極の美味』としている。そして、サバ・カツオ類ではもっとも旨いと評する声もあるとも書いている。

生での食味も書いてあった。

本種を握り寿司にした場合の味
「カツオより酸味が少なく、皮下の層になった脂の甘み・その下の赤身のうまみは寿司飯と相性抜群。濃厚なのに後味も良く、秋の大型個体は間違いなくマグロ以上にうまい」。
脂が乗っていない時期でもタタキ、カルパッチョにして食べると美味であるほか、タマネギ・春菊と共に切り身を煮込んで食べる炒り焼(魚すき)にも向く。

むちゃくちゃ褒めとるがな。心が逸るよ。
よっしゃ、調理開始だ。
先ずは薬味から切ってゆく。取り敢えず細ねぎを切る。茗荷は今回は無し。買い忘れたのだ。次にニンニクを薄切りにする。
生姜も考えたが、カツオの時もパスなので除外。生姜が合わないと言ってるワケではない。カツオに生姜という定番の図式は鮮度が落ちたカツオの味を誤魔化すためから始まったものと推察する。鮮度が良いものには、生姜は要らんのだ。

そして、いよいよのヒラソウダの切りつけ。
量が多いので、上身と下身、それぞれの半分を使う事にした。
カツオと同じく刺身庖丁で厚めに切り分ける。この厚めに切るというのが重要だ。カツオは厚めの刺身の方が美味いのだ。
でもって、古伊万里に盛り付け、薬味と冷蔵庫で眠っていた黄熟したカボスを添えた。

 

 
当然の如く、先ずは塩のみで食う。

(≧▽≦)美味いねぇー。
もっちりしてて、舌にまとわりつくような感じで旨味が強い。ただ、思っていたほどには脂が乗ってない。程好いといえば程好いし、少し物足りないといえば物足りないような気もする。このへんは好みの分かれるところだろう。
正直な感想を言えば、ブログにも書いたキツネガツオの方が旨かった。また、鮮度の良いカツオには叶わないとも思った。鮮度の落ちるモノや冷凍モノならヒラソウダの方に軍配が上がるけどね。
いや、断定するには早いかもしれない。まだ旬の走りで、この先もっと脂が乗って旨くなってゆくかもしれない。今年は暖かいからね。季節の推移が遅れてる可能性は大だ。

塩のみの次は、塩+薬味。続いて醤油のみ、醤油+薬味の順にローテーションで食っていく。醤油も甲乙つけがたいくらいに旨い。勿論、柑橘系も合う。

この一皿でお腹いっぱい。これ以上は量が多くて食べきれそうにない。残しておいた半分はヅケにしようと思った。
ヒラソウダを調べる過程で、こんな事実も知ったからだ。
「カツオの漁場である三重県伊勢志摩地方では、漁師がカツオ漁の折に獲れたヒラソウダ(カツオより安い)を船上でブツ切りにして醤油に漬け、あらかじめ用意した酢飯と混ぜて即席のまかない料理として食べたが、同地方の郷土料理であるちらし寿司の一種「手こね寿司」はこの漁師料理が起源とされる。」

おいちゃん、この手こね寿司が大好物なのである。それにしても、その手こね寿司の起源がヒラソウダとはねぇ。初めて聞いたよ。最近は手こね寿司もカツオじゃなくて、マグロを使うようになってきて、邪道じゃと立腹していたが、カツオも邪道だったのね。

しかし、自家製の茗荷の甘酢漬けがあった事をすんでのところで思い出した。酢締めにするのも悪くないかも…。ヅケだと、おおよその味が想像つくもんなあ。よし、方針転換だ。
甘酢茗荷を刻み、ラップの上に乗せる。その上にヒラソウダを乗せ、更に上から茗荷を乗っけ、甘酢漬けの汁をチビッとかけてラップして冷蔵庫で一晩寝かせた。

翌日、米を炊いて酢飯を作る。
人肌に冷めたところにヒラソウダと茗荷を盛り付け、三つ葉を飾って完成。

 

 
コレに醤油かけて食った。

酢で〆た分、さっぱりとした味になった。驚くような旨さではないが、充分に旨い。途中で辛子を付けて食ったら、なお旨しだった。

今からが旬だから、見つけたら買いですぞ。

                       おしまい

 
追伸
それにしても酷いセンスの駄洒落タイトルである(笑)
まあいい。センスがないんだから仕方がないのだ。

都会の市場で見掛けることは、まずないので、どうしても食べたい人はネットで探すと見つかると思うよ。
ちなみに売っていたのは「スーパー玉出」だ。このスーパーは珍しい魚が激安で並ぶので、一応スーパー回りのローテーションに入っている。但し、一匹買いや今回のように柵になったものを買われることをオススメする。なぜなら一番鮮度が良くて安いからだ。見てると、鮮度が落ちてきたものから切身にされてゆく傾向があるからだ。

参考までにマルソウダガツオについても書いておく。
『ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑』では、★4つになっていた。かなり評価が高い。但し、脂が少なくて血合いが多いらしい。
そうゆうワケで、マルソウダは主に宗田節の材料にされるようだ。逆にヒラソウダは脂が多くて宗田節の原料には向かないみたい。

ついでだから宗田節についても解説しておこう。
マルソウダはイノシン酸などの旨味成分が多く、濃厚な出汁が取れるため、鰹節と同様の方法で宗田節に加工される。関東風のそばつゆなど濃いめの日本料理に利用されることが多いそうだ。鰹節より濃厚でコクのある風味が特徴で、やや厚めに削った削り節はめんつゆ・タレなどを作るのに用いられる。特に愛知県名古屋以西で好んで利用され、愛知県では同県名物のきしめんに利用されるほか、名産の八丁味噌に合うことからも好まれている。
ソウダガツオの一大産地であり、「市の魚」にも指定されている高知県土佐清水市では、沖合がソウダガツオの産卵場になっており、宗田節の7割以上が生産されている。同市では宗田節は「メジカ節」とも呼ばれ、マルソウダの生利節を燻製にしたものが「姫がつお」として売り出されている。

 
ー参考資料ー

◆ウィキペディア

◆『ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑』

 

太刀魚の旬

 
太刀魚の切り身が安かったので、買うことにした。
その名の通り刀のようなピカピカした銀色とスマートな見た目が名前の由来だろう。
他に、普段は水中で縦にホバリングしている事から立ち魚と呼ばれるようになったと云う説もあるが、昔の人が水中で確認した可能性は低いだろうから、たぶん刀が本来の由来だろう。
このピカピカは鱗ではなく、グアニン質と呼ばれるもの。指で触れただけでもすぐ落ちるほど剥がれやすい。グアニン層から採った銀粉は、かつてはセルロイドに練りこまれて筆箱や下敷きといった文房具、また模造真珠やマニキュアに入れるラメの原料としても使われていたそうだ。

選ぶコツは簡単だ。先ずは表面のギラギラしたグアニンくんがピカピカである事。傷だらけな奴は鮮度が悪い。部位は頭に近い幅が太くて身が厚いところだ。

塩焼きにするかバター焼きにするか迷ったが、あえて面倒くさい方の塩焼きにすることにした。そっちの方が火入れは繊細さを求められるけど、どうしても塩焼きが食べたい気分だったのだ。

グリルが無いので扇状に金串を3本刺し、塩を軽く振ってガスの直火で焼く。距離を離したり、近づけたりして火加減を微妙に調整しながら付きっきりで10分はかけて焼いた。本来は炭火とかグリルで焼くものだから誠にもって面倒クセー。

織部に盛り付ける。
飾りのセリの位置に迷うが、まあこんなもんじゃろう。

 

 
(☆▽☆)💖あはぁ…。
期待通りのバッチシの旨さだ。脂が乗っているけれど、それでいて、しつこくない。マジ美味い。思えば、タチウオはガキの頃からの好物なのだ。

難点なのは骨が多いところ。しかも細くて硬いから、正直食べにくい。敬遠されるのは、その辺に理由が有りそうだ。
だが自分的には魚をキレイに食べられない人は残念な人だ。オヤジが口に入れて、ペッペッ、ペッペッと皿に吐き出してたのを思い出したよ。その姿に殺意を覚えてた記憶も甦った。
まあ、それで魚を食べるのが上手になったワケだから、怪我の功名なんだけどもね。
 
太刀魚の旬は夏だと言われるが、個人的には秋だと思う。
年中美味い魚だと思うけど、特に秋は肥えていて、脂が乗ってて美味なのだ。

そういや、Barを経営してる時に、クルーザーを持っているお客さんがいて、何度か乗せてもらった事がある。その何度かのうちの1回、秋に釣りの名人みたいな人も乗っていた。その人が釣り上げたタチウオをその場で捌いて刺し身にしてくれはった事があった。細切りにして塩を振り、檸檬を絞っただけのものだが、あの旨さは忘れられない。生のタチウオで、あれだけ美味かったものは嘗て無い。皮目を炙らずとも、あれだけ美味いタチウオは後にも先にも無い。余談だが、生きてる時は無茶苦茶美しい。ピカピカ度は更に高くて淡い青色に光っているのだ。

 

(出典『ORETSURI』)

 
とはいえ、タチウオの一番うまい食い方は、火入れしたものである。熱が入ってる方が、より上質な脂を堪能できるからさ。
次、良いものがあったらバター焼きにしよ〜っと。醤油を少し垂らして食うとバリ旨いんだよね。

                       おしまい

 

禁断のカロリー過剰摂取鍋

 
急に寒くなった。
なので、鍋を食いたくなった。

色々考えたけど、あまり普段は選択肢に入ってないモツ鍋をチョイスした。モツ鍋は若者向けのパワフル&エネルギッシュなパワーフードなイメージがある。だがオジサンとて、まだまだ食えるのじゃ。体に悪いぜ、バカ野郎。

 

 
具はキャベツ、ささがき牛蒡、ニラ、モツはシマチョウ、アカセンである。分かりにくいと思うが、左がアカセン、右がシマチョウじゃよ。

出汁は自分で作ろうかとも思ったが、市販のものを使うことにした。スーパーで、たまたまコレが目に入ったのである。

 

 
華味鳥と云えば、水炊きで有名な福岡の老舗料亭である。
何てったって料亭様なのだ、味は間違いなかろう。それに味噌仕立てじゃなくて、醤油味ベースというのも上品感があってヨロシなのだ。そもそもモツ鍋に上品もヘッタクレもないような気もするが、まあ細かい事はエエじゃろう。

 

 
出汁スープの説明書きには先にモツを入れて、火が通ったら上から野菜を被せて煮ると書いてあった。しかし、それではモツに火が入り過ぎて身が固くなり、脂も溶け出してしまう。よって、ささがき牛蒡、キャベツ、モツの順に時間差で入れるのが正しいかと思う。なおキャベツは多めに入れましょう。キャベツは思った以上にカサが減るので、その方が後々モツとのバランスがとれる。
最後にニラ、ニンニク、鷹の爪、白胡麻を加えて火から下ろして出来上がり。ニラは、すぐに火が通るので余熱で充分なのじゃよ。クタクタは御法度なのだ。

(☆▽☆)ぴゃあ〜、うんめぇー❗❗
口の中いっぱいに広がるギトギト脂が堪んねぇー🤩💖

禁断は解かれた。コレを小鍋で4回転。罪悪感にまみれるまくるも止まらない。
どりゃどりゃどりゃどりゃどりゃどりゃあ〜\(ㆁoㆁ)/、トドメの〆まで怒涛で突き進んでゆく。

〆は当然の如く麺である。雑炊は脂ギッシュ過ぎて向かん。
当然の如く麺は、もうこれしか買わないというマルちゃんの極太中華麺じゃよ。

 

 
 
先ずは別な鍋で麺を茹でる。表示の茹で時間よりも1分早めが目安だ。時間が来たら笊にあげて湯を切り、鍋にブチ込む。もう1回煮るから1分早めにしたのさ。おっと忘れちゃいけねぇ、同時にモヤシもブッ込む。新たなキャラを投与してシャキシャキ感も演出するっぺよ。
約1分後、煮立ったところで火を落とし、ニラを乗せて完成。

 

 
ハフハフ。ズルズル。
ハフハフ。ズルズル。
ハフハフ。ズルズル。
༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽うまうま〜。
スーパーカロリー摂取❗❗

                       おしまい

 

初めてのペヤング

 
実を云うと『ペヤング ソース焼きそば』を一度も食べた事がなかった。
東京に住んでいる頃は、よく売ってるのを見たし、CMもやってたからポピュラーな存在というのは知ってはいた。
しかし、一度も食べた事が無かった。だって、見た目があまりにもダサいんだもーん。それに関西人だから、断然関西発祥の『日清焼きそば UFO』派なのだ。

そんなワシだが、苦節ウン十年、遂にペヤングを食うことに相成った。
何でかっつーと、とてもシンプルな理由からである。
言っとくと、自分で買ったのではない。単にセブンイレブンでクジ引きしたら、当たったのだ。

 

 
やっぱ、久し振りに見てもダサい。
でも、この素朴さが歳を喰うと何だか素っ気ない分だけ信用できそうな気になってくるから不思議だ。その奇を衒わない如何にも昔から有りそうな姿は、人を安心させる何かが在る。

作り方は、普通のソース焼きそばと変わらない。かやくを入れて熱湯を注ぎ、時間が経ったら湯を切り、ソースをかけて混ぜるだけである。
ただ、気になったのはソースの他に「ふりかけ」なるものがあった。ゴチャゴチャ考えても仕方がない。とりあえず、かけとく。

 

 
混ぜて、食う。
( ゚д゚)ハッ❗、何だこりゃ❓
何か知らんけど、旨いかもしんないぞっ。もしかしたら、UFOよか好きかもしれん…。
じゃあ、どこが旨いのかと訊かれても、首を傾げざるおえない。どう旨いのか普通過ぎて、何とも形容し難いのだ。敢えて言うなら、ややアッサリで、ふりかけのせいなのか、ややスパイシー。う〜ん、何だこの中途半端なコメントは。とにかく、普通にメッチャ旨い。
近年こってり系の甘いソースが多い中、あっさりしてるのは、寧ろ珍しいから新鮮だったのかもなあ。
そして、飽きがこなさそうな味でもある。長年にわたって愛され続けてきたのも頷けるような気がしてきたよ。

そういや、東京で最初に付き合った女の子に「ペヤング、美味しいよー。キミも食べてみなよ。」と言われた事を、突然思い出したよ。結局、スルーして別な話題に持ってったけどね。だって、ダサいんだもん。

これで、俄かにペヤングへの興味が湧いてきた。
調べたら、作ってるのは「まるか食品」と云う耳慣れない食品メーカーだった。
どうやら群馬県伊勢崎市に本社を置く食品会社らしい。そんなにローカルなとこで作ってたのね。だとしたら、偉いなあ。

関東地域を中心に長年販売されているそうだ。だから関西では、あまり見ないのね。焼きそばUFOとの境界線は静岡辺りにあるらしい。えっ❓、名古屋とか岐阜じゃないんだ…。

名前の由来は創業者である丸橋嘉蔵氏(丸嘉→まるか)の略なんだそうだ。
ソース焼きそばの発売は1975年。と云うことは50年近い歴史があるって事か。ロングセラーだね。しかも味は当時から全く変えていないらしい。マイナーチェンジが当たり前の昨今では稀有な存在だ。

笑ったのは名前の語源。
ペア+ヤングでペヤングらしい❗
当時カップ麺は袋麺と比べ高価で、おシャレ度の高い食品であったらしい。カップ麺を高いと感じた若いカップルに、2人で1つのものを仲良く食べて欲しいという願いから名付けたそうだ。

 

 
オッシャレ〜(笑)。
確かにカップヌードルは発売当初はお洒落な食いもんと若者に認知され、爆発的に広まったと聞いたような気がする。

当時は、一つのカップ麺にお箸が2膳ついていたらしい(画像を拡大されたし)。
これは業界初らしいが、マネしたとこあんのかね❓ゼッテー無さそうだから、初にして唯一無二だろね。

ソースも史上初の液体ソースだったみたい。そういや昔は粉末ソースだったよね。すっかり忘れてたわ。

さてさて、謎の「かやく」である。
調べましたよー。

「そして焼きそばの味わいをしっかり決めるのが、このふりかけとスパイスです。スパイスはコショウ類で、ふりかけはアオサとゴマがメインですが、僕が最高にいい仕事をしていると思うのは、紅生姜ですね。」

こんな風に書いてるサイトを見た。

そっか、そういやスパイスと紅生姜もあったわ。
何だ、にしても、ふりかけはアオサとゴマだけかよ。とゆうことはコレとスパイスと紅生姜が絶妙なバランスを醸し出しているのかもしれない。

付け加えておくと、ペヤングはこのように伝統の味だけを守り続けているワケではない。同時に結構アグレッシブ、いや無謀とも言える組み合わせの新商品も数多く発売している。
おいおい機会が有れば、それらも紹介していこうと思う。

                        おしまい

 
追伸
実を言うと、コレを食べたのは今年の春なんだよねー。
で、文章を途中まで書いて忘れておったのだ。
たまたま消去したい画像を整理していたら、このペヤングの画像が出てきて、書きかけの文章がある事を思い出したのだ。
何にせよ、成仏させられて良かったよ。
 
 

作州黑枝豆、見参❗

 
見たことのない品種の黒豆枝豆が売っていた。

 

 
食材チャレンジャーとしては見逃せないところだ。
値段も198円と安めだったし、買うことにした。

岡山の特産品で『作州黒(さくしゅうぐろ)』という品種らしい。
黒豆の枝豆といえば、京都府で作られる「紫ずきん」が有名だけど、枝豆みたく黒豆の枝豆もいよいよ品種改良が本格的になってきたのかな❓

普段なら粗塩で揉んでから茹でるのだが、裏面を見ると、そのまま塩茹でするみたいな事が書いてあった。なので、鍋に大さじ1の塩と水を入れて沸騰させる。
で、5分くらい茹でる。
だだちゃ豆などは茹でてる時も香ばしいような香りがするのだが、特別どーと云う香りはしないようだ。

笊にあげ、塩を振って出来上がり。

 

 
 
実が大粒で肉厚な感じがするね。

 

 
匂いを嗅いでみるが、やはり特段変わったところはない。
早速、食べてみる。

 

 
口に含むと、ブリブリのゴリゴリの肉厚で、噛み応えがある。

作州黑、見参❗
噛んでると、(☉。☉)❗
(☆▽☆)甘っ❗❗

後味がメチャメチャ甘いのである。
(-_-;)ムムッ、「紫ずきん」よか美味いかもしれん。武蔵は小次郎よりも強いのである。

にわかに興味が湧いてきた。
「作州黒」について調べてみよう。

何と「作州黑」といっても、丹波地方の「丹波黑」と全く同じ品種らしい。作州は丹波地方と同じような気候ということで、栽培が始まったらしい。因みに「紫ずきん」は、この丹波黑を食べやすく品種改良もののようだ。
丹波黒大豆は全国の産地でブランド化が進められていて、岡山の勝英地域(美作市、勝央町、奈義町など)で作られているそうだ。

作州黒の枝豆は、何と旬が3回もあるらしい。

◎10月上旬
10月上旬の作州黒の枝豆は「枝豆」と聞いてイメージするような緑の枝豆で、一般的な枝豆とは違い大粒で甘みがあるのが特徴です。

◎10月下旬から11月上旬にかけて
「黒枝豆」らしい少し黒がかった見た目になっていき、味は、よりホクホクとしてまるで栗か銀杏を食べているかのよう、豆の甘さと風味が充分に増した枝豆になります。

丁度、今の時期だね。

◎11月下旬ごろ
外側は茶色くなり、鞘の中の豆は黒く染まる。
見た目は悪いが、地元の通の間では、この時期のものが一番美味しいとされるようだ。
熟度が増すほどに、コクと香りと甘さが強くなり、 豆はプックリ、しっかり茹でればねっとり、味はほっこりとして栗的な風味に様変わりするという。
但し、「見た目が悪い」「傷んでるように見える」と店頭では敬遠され、売りづらくなるので市場に流通させる分は前半のうちに収穫して終わりにしてしまうようだ。

そういえば1/4くらいは、鞘の中の豆が黒くなってるものがあって、食感が違ってたわ。
でもどっちかと云うと真っ黒なものよりも、黒くなり始めたヤツの方が好みだ。黒いのは少し固いのである。やや黒の方が歯応えにネットリ感が少し入るような気がするんだよね。
とはいえ一々中を見て食ってるワケではないから、あくまでもファジーな印象だけどもね。

尚、この時期のものは煮豆にもなるらしい。
「黒大豆は煮豆にしても、見栄えが良いだけでなく風味もよく、なめらかな舌触りが最高で地域のおせち料理にもかかせない逸品となっています。」と書いてあった。
まあ、考えてみれば、当たり前なんだけどね。

売ってたら、買いですよ(•‿•)

                        おしまい
 

追伸
タイトルを「見参❗」としたのは、宮本武蔵をイメージしての事である。武蔵は作州美作の生まれだからね(異説あり)。武蔵のように素朴で荒々しい感じもする黒枝豆なのだ。一方、紫ずきんはもっと洗練された味なのだ。だから佐々木小次郎をイメージした。
ちなみに佐々木小次郎の生まれは不明とされる。だが、豊後(福岡県)や越前(福井県)とする説もあるようだ。自分の中では何となく京都のイメージがあったんだけどなあ…。

 

すだれ貝で、( ̄□ ̄lll)すだれ顔

 
久し振りにスダレ貝に会った。

 

 
特別な印象はあまりないが、そこそこ旨かったような記憶があるし、半額だから買うことにした。だって、たったの140円くらいなんだもーん。それに死んでるならパスだけど、何とか青息吐息で辛うじて生きていそうだった。一応言っとくけど、半額なら何でも買うと云うワケではない。ちゃんと目利きした上での判断だ。
死んでる貝は激クサ死臭で、食ったらマジでヤバいと云うか、下手したらアタるどころか死にまっせ(笑)。けんど、生きててさえいれば、危険度は低いのだ。されども貝毒とゆうのもござるので、絶対セーフではないけどもね。

調理する前にスダレ貝について調べてみよう。
好奇心があると言えば聞こえがいいが、相変わらずメンドくさい性格である。

先ずはいつも御世話になってる『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』を見てみよう。ワケのわからぬ魚介類を調べる時は、このサイトが一番使えるのだ。

魚貝の物知り度 ★★★★★ 知っていたら学者級
味の評価度 ★★★ 美味

どうやら味はまあまあみたいだね。

【分類】
二枚貝綱 異歯亜綱 マルスダレガイ目 マルスダレガイ科 スダレガイ属。漢字で書くと「簾貝」。
スダレガイという名称は、表の殻頂から同心円を描く太い簾(すだれ)状の輪脈(細い筋)に因むそうだ。

【生息域】
海水生。水深10〜40mの浅い砂地に生息し、アサリなどと同じように海水を濾過してプランクトンを摂取している。
分布は国内では北海道南西部から九州に至る沿岸とされ、朝鮮半島、中国大陸南岸にまで及ぶ。

【主な産地と漁獲量】
ほぼ全国の沿岸に生息するようだが、底曳き網などで稀に他の貝類に混じって獲れる程度のようで、産地は非常に限定的。流通に乗せられるほど獲れる地域は殆んどない。

おいおい、そんなに珍しいのかよ。にしては安いよね。

【漁獲時期と旬】
旬は春で、4~6月とされる。
つまり、同じ二枚貝の浅蜊とかと同じって事だね。

【市場での評価】
嫌みのない味の良い二枚貝だが、前述したように生息数が少なくて市場に出回る事は殆んどない。市場で目にする「スダレガイ」と表記されている貝は本種ではなく、だいたいは近縁種のアケガイって貝らしい。
えっ❗、じゃあもしかしてコヤツも、そのアケガイ❓
アケガイと似ているが、本種の輪脈はアケガイのそれよりも段差がハッキリしており、それが殻頂(貝の上の部分)にまで及んでいるのが特徴。アケガイは上部に筋が無く、滑らかでツルツル。また、アケガイの殻の内側は殻頂部辺りが黄色いのに対し、本種は黄色くない。

もうメンドくせーなあ。そのアケガイとやらも調べないと話にならんではないか。その前にスダレガイの見た目って、どんなだっけ❓ギガの使い過ぎで画像の取り込みがメチャ遅いから文字だけコピーして書いているのだ。

 
(スダレガイ)

(出典『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』)

 
何だよ。全然違うじゃないか。
(-_-;)もしかして…。
慌ててアケガイの方も調べてみる。

 
(アケガイ)

(出典『ぼうずコンニャク魚貝類図鑑』)

 
( ̄□ ̄lll)あちゃー、スダレ顔になったよ。
とゆうことは、ワシが買ったのはアケ貝やんけ(-_-メ)
それにしても、相も変わらず魚介類業界の紛(まが)いもん表記は酷いな。こんなの完全に詐欺でしょうに。
あ〜あ、アケガイで調べ直しじゃよ。    

【分類】
マルスダレガイ目 マルスダレガイ科 スダレガイ属。
貝殻の模様と色は多様で、ベージュ系から濃いブラウン系まで様々。膨らみがやや強く、不規則な同心円肋で被われる。殻頂附近は平滑。
漢字で書くと「朱貝」。名前の由来は、おそらく足の部分が鮮やかな赤だからだろう。

味の方はどうだ❓
評価が低かったらガックシだよなあ…。

魚貝の物知り度 ★★★★ 知っていたら達人級
味の評価度 ★★★ 美味

おっ、スダレガイと変わらんじゃないか。ホッとしたよ。

【地方名・市場名】
アケスダレ(朱簾)、アカガイ(赤貝)、アカゲ、アブラガイ、クワズガイ、コウクイ、コウクリ、コングリ、サネガイ、ジョロガイ、タコガイ、チョウセンガイ、テッポウガイ、トリガイ、ハマグリ、ヒメカイ、ヒメガイ、ヒメサンガイ、ビンゾウ、ベニガイ、ベンクシガイ、ミミスリガイ、ミンガラガイ。
こんだけ名前があると云うことは、何処でも獲れるって事ね。

【生息域と分布】
海水生。水深10〜50mの砂地。
北海道南西部から九州。朝鮮半島、中国。
アサリよりもやや沖合に生息し、三河湾が産地として知られ、主に貝桁引き網で獲られる。
なるほどね。今回のも愛知県って書いてあったわ。

【市場での評価】
内湾で獲れるもので、主にアサリの代用品として利用される。アサリの減少から活貝、加工品として需要が高まっている。国内でも獲れるが、この需要を主に満たしているのが輸入モノ。中国や東南アジアからボイルしたものが冷凍の形で入ってくる。これを佃煮や総菜に加工しているようだ。絶対に「アサリの佃煮」とかって言われて、知らんうちに食わされてるな。
国内産はまとめて入荷することは少ないが、時にまとまって入荷してくる。値段は安い。

【目利き・選び方】
国産は原則として活け。活きのいいもの。貝殻の表面の滑りに透明感のあるもの。貝類は生きているものを選ぶことが前提で、水中のものなら水管を伸ばし、触ると素早く引っこめるものを選び、水から上げられているものは殻を閉じ、だらりと口を開けていないものを選ぶ。

【旬・味わい】
春から夏。
クセがなく旨みがやや薄いが、味的には間違いなく美味しい。
熱を通すと硬くなりやすいのが難点。

長々と書いたが、いい加減に調理にかかろう。
考えるのが面倒くさくて、酒蒸しにすることにした。調理法は基本的に浅蜊と同じだろう。

①ザルなどに入れて流水でザブザブと擦(こす)りながら洗い、水分をよく切る。

ゴシゴシ洗ってたら、足が取れた。

 

 
ちょっと迷ったが、生で食べてみることにする。
浅蜊は毒がある可能性があるから生では食べてはいけないと言われるけど、こんくらいなら大丈夫だろ。醤油をかけて食う。

(☉。☉)あっ❗、甘くて美味いぞ。
いっそ全部、生で食うたろかと思ったが、一々口をコジ開けてなんかいられない。やっぱ酒蒸しでいいや。

②雪平鍋に入れて酒を振りかけ(お好みで生姜を入れてもいい)、蓋をして蒸し焼にする。貝殻が開いたら出来上がり。お好みで三つ葉やネギを散らしてもよい。

この間、1、2分。そう、超簡単なのである。
ニンニクを加えて、白ワインで蒸し上げてもいいと思う。

 

 
見た目は浅蜊よか美しい。
とはいえ、毒々しいと見る向きもありそうだけどね。

食べてみよう。
先ずは出汁を飲む。
浅蜊よりも旨味が弱いような気もするが、旨い。

お次は身だ。
味は良い。でも、これまた浅蜊よか旨味が少ないような気がする。まあ、旨いという範疇には入るとは思うけどさ。
気になるのは食感だ。浅蜊よりも明らかに身質が固い。そこがちょっと残念ところかな。その代わりといっちゃ何だが、アサリと比べて身は大きいので食べごたえは浅蜊よりもある。

残り汁に余っていた卵の白身を入れて飲んだ。

 

 
普通に旨い。
けど、無茶苦茶あうってもんでもない。

それはさておき、ちょっと待てよ。旬は秋じゃなくて春だったな。それで思い出した。確か春先にも食ったような気がするぞ。もしかして、そっちこそ正真正銘のスダレガイだったりして…。

 

 
やっぱ、あった。
日付を見ると、5月23日になっている。

 

  
う〜ん、でもコッチもアケガイだね。
調理法は何だったっけ❓たぶん酒蒸しだったような気がするけど。

 

 
あらあら、器の選択も同じだし、どうやら調理法まで同じみたいだね。
記憶が少し甦った。そういや、この時の方が旨かったわ。やはり、旬は春かもしれないね。

                        おしまい

 
追伸
今回は酒蒸しのみ紹介したが、何にでも使える素材のようだ。
味噌汁、焼きアケガイ、アヒージョ、なめろう、ボンゴレ風パスタ、刺身、寿司、ぬた、かき揚げ、ブイヤベース、佃煮、炊き込みご飯などが紹介されていた。ようはアサリと思えばいいのである。
絶賛している料理があるので、一つだけ紹介しておこう。

◆アケガイの貝汁そうめん
多めのアケガイを酒蒸しにして、そこにめんつゆと水を加えて味を整えて冷蔵庫で冷やす。茹でたそうめんを冷水ですすぎ、水気を切って器に盛る。その上から先のアケガイの汁をかけ、刻んだ大葉とショウガを散らす。

これがことのほか旨いらしい。
今度見つけたら、そうしてみよう。あっ、でも春の方がいいかもね。

 
ー参考資料(ネット)ー

◆『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』

◆『旬の食材百科』

 

明太子のつまみ二種

 
酒のアテのために明太子でツマミを作る。

先ずはニラを適当な大きさに切る。世間ではニラの茎の部分を捨てる人が多いみたいだが、ゆめゆめ捨てる事なかれ。実を云うと、ここが一番旨いんである。

それを熱湯で茹でる。
葉の部分は10秒くらい、茎は30秒くらいで上げて冷水へドブン。で、軽く水気を絞る。あとは明太子と和えるだけ。
味をみて薄いようなら、醤油1、酒0.5の割合で鍋にかけてアルコール分を飛ばしたものを足しましょう。

 

 
ちなみに上に乗ってる赤いのは、明太子の皮を軽くレンチンして切ったものでござんす。

お次はシラスあえ。
これはもうレシピもへったくれもない。ただシラスと明太子を和えるだけ。注意事項があるとすれば、その配分だけだろう。シラスにやや少なめの明太子を加えて混ぜ、足りなければ明太子の量を増やして調整しまひょ。

 

 
お好みで白ゴマを振ってもよろし。

酒の種類は何でも合うだろう。強いて言うなら、シラス和えは白ワインだと生臭みを感じるかもしれない。たぶん問題ないとは思うけどさ。

(≧▽≦)う〜ん、酒が進むわ。

                       おしまい

 
追伸
えー、もちろん白飯にも合います。

 

 
明太子って偉いよね。

 

チェンジング麺つゆ出汁

 
こないだ記事をアップした「胡瓜の麺つゆ漬け」だが、残り汁が勿体ないので、その後には形を変えて食卓に登場した。

 

 
母胎はコレね。
白飯にバリ合う。

先ずはこの残り汁に少し塩を加え、シンプルに赤鶏の手羽先を煮てみた。

 

 
赤鶏だけに旨いねっ(. ❛ ᴗ ❛.)
肉厚でブリンブリンだわさ。

翌日、その残り汁に少しだけ薄口醤油を足して豚肉のしゃぶしゃぶにしてみた。第3形態である。

 

 
これまた、鶏の出汁が効いてて旨い。
だからポン酢なんて必要ないのである。

で、次に何気に牛蒡を入れて炊いてみたら、新たなる出汁に変化(へんげ)した。第4形態と言いたいところだが、これは前蛹みたいなもんで、ここから更なる形へとチェンジするのだ。

翌日、いよいよファイナル形態へと昇華させる。
その牛蒡のエキスをたっぶりと含んだ出汁を火にかける。
沸騰するまでに白ネギを切り、青い部分だけ残して汁にブッ込む。
そこに何と中華そばを投入じゃい❗
そう、麺つゆは最後に本来の麺つゆとして生涯を全うするのである。
葱の青い部分と手羽先の残りを毟って乗っければ出来上がり。

 

 
汁が少ないが、この際かまわん、かまわんのカマワンチェンジャー。

先ずは汁を飲んでみる。
(☆▽☆)うまーっ❗
奥深い。牛蒡が出汁を複雑なる旨さにさせちょる。
麺はねぇ、正直どってことない「スーパー玉出」の激安20円とか30円くらいの中華麺だ。どころか千円以上の買物をしたから実質1円だ。だから、コシはゼロである。
しかしだ、途中から麺が汁を吸って、それはそれで旨かったりもする。

汁を一滴残らず飲み干す。
お陀仏、お陀仏。
もとい、成仏、成仏だね。

                        おしまい