令和二年のブラックホール冷凍庫

 
冷凍庫から正体不明なものが出てきた。
タッパーに入ってるから食いもんであることは間違いないと思われるが、何なのか見当もつかない。
いや、果たして食いもんと断定してよいものだろうか❓
冷凍庫には蝶々を中心に虫関係の物も入っておるのだ。誰かに頼まれて奇怪で醜悪な蟲を採集したはいいが、渡し忘れている可能性だってある。そう、相も変わらず冷凍庫がブラックホール化したままなのだ。
もしそんな醜悪な蟲に熱が入れば、とんでもない悪臭を放つのではないか❓ げに恐ろしや。想像してチビりそうになる。
なワケで、ビビってレンジで急速解凍するのを回避することにし、自然解凍に委ねることにした。

そして一晩冷蔵庫に安置してあった棺、もといタッパーをだいぶビビりながら開けてみた。
(?_?)はあ❓ 開けてみても何なのか今ひとつワカラン。邪悪な蟲でないことは確かだが、白っぽいゴワゴワなもので何かワカランのだ。オラが作ったものである筈なのだが、全く記憶にない。ワシの脳ミソ内も整理されないままの記憶の塵だらけでブラックホール化が進行しているみたいだ。

匂いを嗅ぐと冷凍臭がする。そのせいか、他の匂いがあまりワカラン。おまえ、誰じゃ(;゚∀゚)❗❓
捨てようかとも思ったが、それはそれで敵前逃亡みたいで何か癪にさわる。
何者かを特定するためには、ここはもう食うしかないだろう。そう考えた途端、急に💕ドキドキしてきた。よくテレビでお笑い芸人が得体の知れない食いもんを食わされているが、その気持ちが解るような気がした。
仕方なしに指で摘んで、えいや❗と口に放り込む。
ゆっくりと咀嚼してゆくのだが、直ぐには味がしなくて少しインターバルがある。この僅かな間に何とも言えない感情が来襲する。恐る恐る感が半端ないのだが、その数秒の間に様々な思考と感情が交錯するのだ。背中がゾワゾワして、何かあれば即吐き出すモードになってる事が解る。
冷凍臭の後から、魚らしき味が立ち上がってきた。
どうやら酒蒸しした鯛のほぐし身のようだ。ベースの味付けは良い。でも、いつのやねん❗❓って感じだ。
それに乾燥が進んでカピカピだ。なので、とりあえず酒に浸す。ここまですれば、もう捨てられないわな。
もう半日おいて、冷凍臭さを軽減させる。

さてさて、どうしたものか❓
雑炊あたりにするのが誤魔化しが効いて、何とかなりそうだが、それじゃ芸がない。発作的に玉子焼きにする事を思いついた。寿司屋の玉子焼きに魚のスリ身が入っていることを思い出したのだ。

玉子3個を溶いて、鯛のほぐし身を入れ、水も少し入れてかき混ぜる。水を足したのは、やや出汁巻き寄りにしようと云うワケだ。
少しだけ砂糖と塩、顆粒の昆布だしを入れて味を調整する。
あとはじっくり弱火で玉子焼きを巻いてゆく。

 

 
何か素っ気なくてさみしいので、豆苗を飾るが今ひとつ決まらない。

 

 
豆苗を千切ってみる。
まあ、こんなもんじゃろ。
そのままラップして冷蔵庫に入れる。
玉子焼きは温かいものより、冷やしたものの方が味が濃くて旨いと思ってるからだ。

翌日、食べてみることにする。
ここまで三日間も要している。何だか笑けてきたわ。

 

 
あいにく大根おろしがないが、まあええじゃろ。そのままでもしっかり味がついている筈だ。

食う。
味は冷凍臭もなく、普通にかなり旨い。
スリ身ではないから、寿司屋の玉子焼きのような滑らかさはないが、味は近いものがある。魚を入れた玉子焼きを初めて作ったけど、有りだな。
わざわざその為に魚を買ってきてまで作らないけどさ。

                        おしまい

 

酒井さんの新潟茶豆

 
おつとめ品の茶豆を買う。

 

 
定価は398円だけど、128円に値下がりになってた。
この値段だったら、ダメ元だ。

面倒くさいので両端をハサミで切らず、そのまま塩揉みして5分ほど茹で、団扇で扇ぐ。よく水に浸けて粗熱をとる人がいるが、そんなことすると豆の香りが飛んで台無しなるのにね。

  

 
山形県鶴岡市の名産だだちゃ豆以外の茶豆には、正直あまり期待していない。香りが全然だからだ。だだちゃ豆だけが圧倒的に独特の香ばしい芳香を放っている。香りの良し悪しは、もしかしたら土壌と大きく関係があるのかもしれない。

しかし、だだちゃ程ではないにせよ、この枝豆からは香ばしい香りがする。
もしかして…と思いながら口に放り込むと、甘い。豆に自然な甘みがしっかりあって、味が濃い。こりゃ、かなり美味いかもしれん。今一度、パッケージを見ると、場所は新潟の五泉市という所で作ってるんだそうだ。あまり聞いたことのない地名だ。
調べてみると、新潟市の近くのようだ。

 

(出典『Wikipedia』)

 
但し、食い進めると、鞘によってかなり味にムラがある。美味しい豆は抜群に旨いが、反対に抜群に不味いものもあるのだ。何ゆえ、そんなにバラツキがあるんだろ❓まだ品種改良して間がなく、性質が安定していないのかな❓

そういえば、そろそろだだちゃ豆の季節だ。いや、もう入ってるか。
明日、高島屋に確認しに行こっと(^3^♪。

                        おしまい

 

突然アレを食いたくなる、オジサンは。

 
若い頃に居酒屋で、頑なに敬遠していたものがある。
理由はダサいからである。そんなもん頼めば、絶対周りに『おまえ、何でそんなシジむさいもん、頼むねん。ダッサいのおーっ。それに、それって小鉢やろ。そんなもん、皆で食べれへんやんけ。却下、却下。』と言われるに決まっているからである。
って云うか、ワシがそのセリフ、真っ先に言うとるわい。
ましてや女の子といる時などは、そんなもん頼んだら洒落れならん。この人、オジサンみたいだと嫌われる可能性大だ。百歩譲って嫌われはしなくとも、パンツを脱いではくれんだろう。

まず色が汚い。緑色野菜が入っているのにも拘わらず、まるで鮮やかさがなく、女子が喜ぶ「インスタ映え」に著しく欠けるのである。もー、全然可愛くない。
奴はオッサンが好む食いもんだと云うのも許せなかった。大体、地味で貧乏くさい上に名前がダサい。

おっと忘れて話を進めるところだった。
そろそろヤツの名前を明かそう。

拙者、「ぬた」と申す。

『ぬた❓何それ〜❓変な名前〜。ぬちゃぬちゃして何か気持ち悪〜い。』
などとオツムの弱い今時の若い小娘どもに言われそうだ。それくらい認知度も低そうである。
クソッ、ぬたが不憫で何か腹立ってきたなあ。
ぬちゃぬちゃ、ぬちゃぬちゃ。ಡ ͜ ʖ ಡデヘデヘ。でも半分ハゲ上がったオッサンが気持ち悪い音を立てながら、嬉しそうにヌタを咀嚼している姿が目に浮かんだ。\(◎o◎)/ダメだこりゃ、サイテーだ。
そんなだから、気持ち悪いとかダサいとか言われて若者に嫌われるのである。およそ女子に好かれる要素が皆無じゃないか。ワシもそう思ってた。

しかしだ。オジサンになると、何故かその「ぬた」が好きになるのだ。居酒屋で「ぬた」の文字を見つけると、間違いなく頼んでしまう。いつの間にか「ぬた肯定派」になっているのだ。いや、どころか「ぬた偏愛主義者」になっとる。ナゼにオヤジになると、「ぬた」が好きになるのだろう❓
暫し考えたが、全然ワカンなかった。これはもう、日本男子には自動的にヌタを好きになる遺伝子が予め体内に組み込まれていて、オッサンになると突然発症するとしか考えられない。中学生になったら、チ○毛ボーボー。うっすらヒゲが生えてくるようにね。

長々とアホな事を書き連ねたが、ここからが本題である。
最近はコロナ渦のせいで、居酒屋にも殆んど行っておらん。そんなワケで、突然発作的にヌタを食べたくなった。いや、コロナは関係なくとも、オッサンたちは時々発作的にヌタを無性に食べたくなるのだ。

スーパーでスルメイカを2ハイ(杯)買ってくる。値段は¥298だった。昔と比べてイカって高いよな。数年前から漁獲高が激減してるから仕方ないんだけどさ。そういえば今年のサンマも漁獲高が見込めないそうだ。昨今は大衆魚が、もはや大衆魚と言えなくなってきてる。嘆かわしい事だが、原因を言い出すと止まらんくなるので止めとく。

①冷蔵庫にあった万能ネギを熱湯にブチ込み、3分ほど茹で冷水に晒す。

②イカは洗ってバラシ、これまた熱湯にブチ込む。
茹で時間は秒単位の勝負だ。部位にもよるが5秒から15秒で取り出し、すかさず冷水に落とす。イカは茹でると固くなるのが早いのである。固くなればゴムみたくなるので、この茹でる時間には全神経を集中されたし。

③ネギとイカの水気をしっかり取り、それぞれ適当な大きさに切り分ける。ネギは擂りこぎ棒で中身のネバネバしたものを押し出すというのが常道だが、オラはあえてしない。あの透明のぬるぬるベトベトの奴がネギの旨味の根源なのだ。栄養価も高いしね。

④辛子酢味噌は作るのが面倒クサいので今回はパス。
コレをベースにする事にした。

 

 
久原の「からし酢味噌」である。甘ったるい辛子酢味噌が多いの中では比較的甘さが抑えられている。それでもそのままでは甘いので、酒呑みはそこに辛子を加えて混ぜる。量はお好みで調整されたし。

④あとはネギとイカをブチ込んで和えるだけなのだが、重大な注意点がある。和える時は食べる直前ね。なぜなら、時間と共に水分が出てきて、ベチャベチャになるからである。こうなると、著しく味が落ちるからね。

完成。

 

 
別角度からも撮ろっと。

 

 
結構キレイで、美味しそうに見えるが、それは夕方に撮ったからである。部屋はまだ明るかったからね。
でも、夜に居酒屋で見ると、こんなんじゃない。もっと汚い。

 

 
これでもマシな方だ。実際はもっと汚い見てくれなものの方が多い。

一口食べて、冷酒を口に含む。

ぬたはダサい。ダサいけど美味いっ❗

今、笑ってる若者男子たちに告ぐ。ゼッテー、キミらも将来的には嬉々としてヌタをヌチゃヌチャ食ってんだからなー。そして、キモいオッサンとして若い女子に忌み嫌われるのじゃ。

                        おしまい

 
文中で結局ヌタとは何であるかを説明し忘れたので、一応ヌタについて説明しとくね。
Wikipediaから抜粋、再編すると以下のようなものなる。

「ぬた(饅)、もしくはぬたなます(饅膾)と言い、膾(なます)の一種。ネギ、分葱(ワケギ)などの野菜類、マグロ、イカなどの魚類、青柳などの貝類、ワカメなどの海藻類を酢味噌や辛子酢味噌で和えた日本の伝統料理、郷土料理の一つ。
味噌のどろりとした見た目が沼田を連想させることからこの名がついた。起源は古く、室町時代末期までに料理として成立していた。」
沼田だってよ、酷いね(笑)。

「ぬたの味付けとなるタレは、甘みや色合いの点から米麹を多めに使用した白味噌が多く使われ、この味噌に酢、砂糖、和カラシなどを混ぜて作る。
具材は上記の通り、植物では「葷酒山門に入るを許さず」の、仏門で禁じられている「葷(くん)」が特によく合い、分葱を代表とするネギ類がぬたの標準材料と言えるほどに多く使われる。ネギ類の他にもラッキョウ、ニラ、ニンニク、或いは野草のノビル、ギョウジャニンニクなど、硫化アリルを臭み成分として持つ「葷」の範疇となる植物はぬたと相性が良い。
一方、魚介類ではイカやタコの他に貝類なら青柳の舌きり、赤貝。魚類ではマグロの赤身、イワシなどがぬたの具材として好まれ、よく使われる。
しかし、ぬたのソースは懐が広く、かなりのものがぬたで美味しく食べられる。端的に言えば、野菜類では「おひたしで食べられるもの」、魚介類では「刺身で食べられるもの」がぬたにしても美味である。鶏肉もぬたに合い、脂肪の少ない胸肉、ササミを霜降りにしたものはぬたによく合う。ホタルイカはゆでておき、食べる時にからし酢味噌を付けることが多いが、ぬたとしても良い。」
ぬた、最強じゃんか❗
でも、こんなのどうせオッサンとかジジイが書いているに違いなかろう。所詮はヌタ偏愛主義者なのだ。いくら褒め称えようとも、この先一生、ヌタが若者にウケることは無いだろね。

 

和風 鱧の子パスタ

 
だいぶ前に鱧の子のパスタのことを書いたが、今回は同じハモの子パスタでも、ちと違う。
いつもならニンニクと鷹の爪を使ったペペロンチーノ風だが、和風で攻めてみた。
とはいえ、最初から和風にしようと思ったワケではない。鱧の子をオリーブオイルで炒めている時に、突然そうしようと思ったのだ。
でも特にプランがあったワケではない。取り敢えず、そこに酒と顆粒の昆布だしを加え、塩て味付けしてみた。
しかし、何かパンチがない。
そこで、山から採ってきた青山椒を包丁で細かく刻んで放り込み、パスタの煮汁を足してみた。

山椒の辛味と痺れで引き締まって、味は良くなった。
けれどもパスタを入れて混ぜて味見したら、何かもの足りない。味に深みがないのである。
取り敢えず、パスタの煮汁とオリーブオイルを少しずつ足して乳化させる。
ここで漸く気づく。和といえば醤油じゃないか。基本中の基本の調味料を忘れておったよ。
「😠ぼおーっと、生きてンじゃねぇよ❗」
つい、一人ツッコミを入れてしまう。
しかれども、薄口醤油の瓶を持ったところで手が止まり、そのまま片手に醤油を持って暫し仁王立ち。何か、それは正解じゃないような気がした。

(-ω☆)✨キラリンコ、醤油はやめじゃ❗
そのままパスタを器に盛り、ベランダで育てている木の芽を乗っける。

\(^o^)/🎉チャッチャラーン🎊
ここで伝家の宝刀を繰り出す。

 

 
大阪が誇る高級塩昆布『まつのはこんぶ』様のお通りだい❗

 

 
誰に進呈しても泣くほど喜ばれる大阪は新町の「花錦戸」の塩昆布じゃよ。名前は松の葉のような形からだ。
細かく刻んだ昆布をスッポンの出汁で炊きあげたもので、そこに仄かな山椒の風味が加わり、絶品。上品で深い味わいが口いっぱいに広がり至福の極みなのじゃよ。

 

 
 
基本は御飯のお供だが、酒のつまみにもなると云う逸品でおま。
そやつをだな、ようするに醤油の替わりにパスタの上に乗っけちゃう作戦なのだ。

 

 
おっと、木の芽を散らしておこう。

 

 
美味いっ❗❗
やっぱ、まつのは昆布は最強だな。ケチらず、更に増量じゃ❗
何てったって、鱧の子は結構な量で200円台だったもんね。ふんだんに松の葉昆布を入れても、コスパは良いもんね。

とはいえ、大量に作り過ぎて残した。無理して食うことはないと思ったのである。たぶん冷えても美味いんじゃないかな。

 

 
思ったとおり、冷えても美味い。
むしろ温かいのよか美味いんじゃないかとさえ思えるくらいだ。

パスタを食い終わっても鱧の子が残ったので、ふりかけ代わりに御飯に乗っけて食う。

 

 
(☆▽☆)メチャメチャ美味いやんけー。
これが一番美味いかもしれへん。

                       おしまい

 

自家製 激旨一夜干し

 
前回の黒豆の枝豆を茹でた汁が残った。勿体ないし、立て塩みたいなもんだろうから一夜干しを作る事にした。
問題は魚を何にするかだ。アジとかカマスが真っ先に浮かんだが、候補はまだまだある。ノドグロ、キンキの高級魚コンビにハタハタ、キンメダイ、連子鯛、甘鯛。魚じゃないけどイカも有りだよな。変わったところではエボ鯛とかウツボなんてのもあるしなあ…。でもウツボなんか、その辺のスーパーで生で売ってるワケないよね。えーい、ぐじゅぐじゅ考えても始まらない。取り敢えずスーパーに行ってから考えよーっと。

で、たまたま鮎が売っているのが目に入ったた。川魚なので全く頭になかったけど、それも選択肢と全然有りだわさ。鮎の名産地なんかでは、鮎の一夜干しを売ってるもんね。思い立ったが吉日。養殖物だけど値段は¥298と手頃だし買うことにした。

先ずは鮎を洗う。
(☉。☉)あっ❗、スイカの匂いがする。鮎って川の中石に付いた苔を食ってるから西瓜とかメロンとか胡瓜の香りがするって云うけど、養殖モンでもするのか❓…。じゃあ、養殖モンにも苔を食わしてのか❓ それって面倒クサくて大変なんじゃないの❓

取り敢えず腹開きにして内蔵を取り出す。鮎のワタは苦くて結構好きだから勿体ないような気もするが、内蔵付きの一夜干しなんて聞いたことがない。とてつもなく生臭そうだし、いくらアホなチャレンジャーのワイでも、そんな変態チックなものは作らへん。ゴミ箱にポーイ(ノ•̀ o •́ )ノ ~ ┻━┻

捨てたところで気づく。
そういえば鮎の内蔵で作った塩辛の「うるか」ってのがあったな…。アレって苦味があって、大人の塩辛って感じで旨いんだよな。日本酒の冷やがバシバシいける。だが、後の祭りと言わない。養殖モノなんて餌に何食わしてるかワカラン。そんな内蔵で作ったウルカなんて気持ち悪くて食えるワケあらへんがな。

何か干物の開き方があったような気がするが、適当に真ん中割りにする。してからにキッチンペーパーで水気を拭いてから黒豆の茹で汁にブッ込むのだが、ブチ込むすんでで手が止まる。その前に茹で汁を舐めてチェックせなアカンがな。どれくらいの塩分濃度なのか正確には分かっとらんのである。

(ー_ー)ふむふむ。ちょっとキツいような気もするが、塩加減はこんなもんだろ。鮎をブッ込み、浮かないように落とし蓋をして30分ほど漬けておく。

時刻は夕方。取り敢えず笊に乗せ、ベランダの風通しの良いところに置く。上からネットを掛けたいところだが、無いゆえにそのまんま放置。どうせ焼くのじゃ、蝿が卵を産もうがカマヘン、カマヘン。もしも「ザ・フライ」、恐怖の蝿男になったらなったでエエんやないの。それならそれで世のうら若き女性たちを死ぬほど怖がらせて、イタズラなんかしちゃうまでだ。ぷちゅー。血い吸うたろか。

午前1時くらいに思い出して、一旦ひっくり返す。
裏表、万遍なく風に当ててやった方がいいだろうと云うワケである。

で、お昼くらいには、こんな感じになっとった。

 

 
いい感じの乾き具合である。
やっぱり蝿に卵を産まれるのはヤだし、カラスに持ってかれるのもヤだ。取り込んで軽くラップして冷蔵庫に安置する。
それはそうと、最近は金バエとか肉バエとかのデカい蝿を見ないよね。それだけ世の中、衛生的になってんだろ。しかしハエもおらんような世界と云うのも不自然な気がする。世の中、清潔になり過ぎるのも果たしてどうかと思うよ。ゼッテー人間って、生物として弱くなってるよね。菌とかに対しても抵抗力はだいぶ弱まってんじゃねえか❓ 今や人間も養殖モンだらけかもな。

夜になった。
さあ、焼きましょ焼きましょ、💕ルンルンルン。
身が薄いので、弱火でジックリ焼くことにした。

じっくり焼いて完成。
ええ感じに焼き上がった。

 

 
裏と表で交互に盛り付けてみた。
でもって、気を張っての器は織部だぜ、この野郎。

(◍•ᴗ•◍❤まっこと美味いにゃあ〜。
奇跡的に塩加減が絶妙。火の入り具合も程好い。香ばしくて頭や骨までバリバリとイケる。
(@_@)駄目だあ〜。今夜は飲まないと決めていたのに、コレはとてつもなく酒を呼びまんがなあ〜。

取り敢えず、焼酎のロックだなあ。

 

 
白玉の
歯にしみとほる
夏の夜の
酒は静かに飲むべかりけり
 
                       おしまい

 
追伸
最後の歌は吉井勇の有名な作品を夏ヴァージョンにもじったものだ。もっと改変してオリジナリティーさを出そうかとも思ったが、優れた詩には、それさえ許さないところがある。素人では、おいそれと触れれない完璧なカタチで成立しているのである。
  
ネットでググると「かつての養殖は生の魚(イワシなど)をエサにすることが多かったため、「養殖アユはイワシの味がする」とか言われてたそうだ。しかし現在では、天然に近づけるため魚粉に海苔や緑藻類を配合し、品質は非常に向上しています。ただし良い香りはあまりしないようです」みたいな事か書いてあった。

 

(出展『三卯養魚場』)
 
 
何れにせよ、やっぱり鮎の基本は天然に限るって事かもな。
思うに養殖で天然に近い鮎を作る事よりも、いっそ別な振り幅でええんちゃうのん❗例えば、鮎はサケ科の魚だけど一年魚で通常は巨大化しないから、寧ろ肥え太らせて鮭的なものを作るとかの方が面白いんでねぇの❓ いわゆる三倍体とかってヤツとかさ。

 

枝付き黒枝豆

 
枝付きの黒豆が、特売で¥398で売っていた。
少し高いが、枝付きは普通の枝豆だって500円くらいはするから、ここは買いでしょう。

 

 
場所は丹波ではなく、和歌山産だすな。
ハサミで鞘の端の内側をカットしてゆく。切り取ったら反対側もカットする。こうしておけば、茹でた時に塩水が染み込み易くて見た目が美しいからだ。でも普段はそんな事はしない。面倒くさいもん。

それをビニール袋にブッ込み、粗塩を入れてモミモミする。表面の産毛を取るためだが、これも面倒なので普段はしない。けど今回は何たって枝付きの黒豆さんなのである。真面目にしまっせハカセタロー。

産毛が取れたらサッと水で洗い流し、水1リットルに塩30gくらい入れて沸騰させる。本当は40gくらいが妥当なのだろうが、塩がキツ過ぎたら暗黒宇宙のハカセタローになりかねないので弱めにした。ところで、さっきからナゼにハカセタローなのだ❓酒飲んで書いてるから、アタマがワいてるな。
えー、珍しく慎重なのは、料理は足し算は簡単だが、引き算は出来ないからである。薄かったら、塩ぶっかけて蓋してシャカシャカやればいいだけの事だかんね。ダイビングインストラクター時代に、サイパンの居酒屋で慎ちゃんが小鉢に小皿で蓋してよくシャカシャカやってたなあ。

コトコト10分程茹でて、笊にあける。
普通の枝豆だと5分くらいだが、豆がデカい黒豆だから長めに茹でた。水では締めない。ナゼかっつーと、豆の香りが飛ぶからである。旨みとかも洗い流しそうだし、それに何より折角絶妙に塩で味付けしたのに、もう1回味付けし直すなんて許せないじゃないか。
そのかわり色止めにはならないから、見た目は悪くなる。そこは致し方ないところではあるが、見た目よか味重視っしょ。

温かいうちに食う。

 

 
もちろんキンキンに冷えたビールを改めてスタンバイさせておる。黒枝豆を口に放り込んだら、すかさずビールで流し込む。
(•‿•)旨い。
旨いけど5鞘くらい食ったところで、ふと疑問に思う。
枝豆って冷やした方が旨いような気がするぞ。茹でたてホクホクが旨いというイメージに騙されてると云うか引っ張られてるだけなんじゃないか❓
全員、冷蔵庫に撤退、テッターイ❗

急遽、登板予定を早め、リリーフ陣を投入してゆく。

 

 
冷凍物のトロカツオ。いわゆる戻り鰹の冷凍さんね。
もちろん生の鰹よか味は落ちるが、最近は冷凍技術も進歩しているので、昔ほどガッカリすることは無くなってきてる。
因みに薬味は生姜よりもニンニク派。生のニンニクの香りと辛味がアクセントになってていいんだよね。

 

 
豚肉の青山椒煮。
豚肉に出汁と野外採取した青山椒を入れて、サッと煮た。
旨いねっ。山椒の香りが食欲をアップさせる。試合、つくってるねー。(◍•ᴗ•◍)❤エンジン全開だぜ、ベイベェー。

十分に冷えたところで、いよいよ再戦に臨む。

 

 
(ー_ー゛)うーむ。やはり枝豆は冷やしたヤツの方が旨い。
より香りもするような気がするし、味も馴染んでる。

 

 
翌日も残ってるのを食った。
色はどんどん悪くなるけど、味はどんどん良くなる。

そろそろ夏本番だね。

                    おしまい

 

痺れ電気クラゲが地球の裏側で嗤う

 
何となく獅子唐が食べたくなった。
なんか獅子唐って夏って感じがするからかもしんない。

Σヽ(`д´;)ノ うおりゃあ〜〜〜〜❗
ブスッ❗、ブスッ❗ブスッブスッブスッブスッブスーッ❗
気分は殺人鬼。先ずは獅子唐をフォークでメッタ刺ししまくる。あんさん、ストレス溜まってまんなあ。
ヽ(`Д´#)ノジャカワシわーい❗こうしとったら獅子唐が弾けへんのじゃあ〜。おめぇ、弾いたろか。そのまま加熱調理すると中の空気が膨張して破裂する恐れがあるのじゃよ。このバカタレがぁー❗
深夜に一人二役で呟いているワシって、ちょっと変。いや、かなり変だ。これも大量アルコホル摂取の為せる業である。

傷だらけの青唐たちを油で炒める。
気分で山で採ってきた青山椒もブチ込む。ある程度炒まったところで醤油をチャッとかける。味付けはこれだけ。醤油の香りが立ったら出来上がり。早漏男もビックリのアッという間の完成なのだ。

 

 
食ってみて、Σ(゚Д゚)ドびっくり〜。
メッチャメッチャ辛いでやんの。いわゆる当たりってヤツだ。しかも1個だけじゃなく、全員だ。
考えてみれば、そもそも獅子唐は青唐辛子だもんね。それを品種改良して辛味を無くしたものが獅子唐なのだ。
しかも青山椒が結構入ってるので、メチャンコ痺れる。普通の青山椒よか痺れる気がするぞー。野性のモノゆえ、痺れ度が強いのかもしんない。コレって完全に本場の四川料理の域じゃないか。あまりの痺辛(しびから)度合いに笑けてきたよ。
(;´◦ω◦`;)ハァハァ。頭からドッと汗も出る。深夜に汗ダラダラでヘラヘラ笑ってるオジサンって、どう見ても可笑しいだろう。そんな自分を幽体離脱の如く画像で想像したら、また笑けてきた。

痺れ電気クラゲが地球の裏側で嗤う。
そんなフレーズが頭に浮かぶ。地球の裏側、ペルー辺りで痺れ電気クラゲがケタケタ嗤っている気がした。
あっ、考えてみれば、唐辛子の原産って南米だよね。その偶然の符号にまたヘラヘラ笑ってしまった。

今宵も酔っ払いの夜は更けてゆく。

                       おしまい

 
追伸
獅子唐について、チビッと解説しておく。
獅子唐の正式名称は「獅子唐辛子」。名前の由来は尻の部分がライオン(獅子)の顔に似ているかららしい。そんなん一片も思った事ないわ。どんだけ想像力、豊かやねん。
Wikipediaには、辛い獅子唐ができる理由が書いてあった。

「シシトウガラシは甘味種で通常はピーマンのように辛くない実を付ける。ところが時折、トウガラシのような辛い実(辛味果)を付けるものがある。
辛味果は比較するとツヤがなく、果形によじれがある、緑色が濃い、実が硬いなどの傾向があるが容易には区別できない。
辛味果の発生は、栽培時の土壌の乾燥、高温・乾燥条件。そして、このような条件下で発生しやすくなる単為結果が原因とされる。栽培中に水分ストレスがかかると辛くなる。
28℃恒温条件下で栽培された場合、辛味が強くなり、その種子数が少ないと報告されている事から種子の少ない果実と辛みの関係性が指摘されている。種子の少ないもの全てが辛くなる訳ではないが、辛い果実は概ね種子数が少ないという調査結果も報告されている。
他のトウガラシ品種との交雑によって辛くなると言われることもあるが、この説には裏付けが無く、またトウガラシの辛味成分を作る遺伝情報は劣性遺伝であるため、主要因になることは考えにくい。
10個の中に1個ほど辛いものが混ざっていることがあり、「食べるロシアンルーレット」等と言われるが、単為結果による辛みについては、通常のものに比べて種の数が少ないので、果実を触るなどして調べるとある程度判断することができる。品種改良により、辛い商品が市場に出ることはほとんど無い。」

(・∀・)へぇーである。

今回は突然、フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」くらい長いタイトルを付けたくなった。とはいえ、吟味してタイトルを付けたワケではない。酔っ払いのノリだ。字数も負けてるしね。

其れはさておき、虫の話じゃない時は書くのが楽チンだね。この文章も30分ちょっとで書けた。翌日に手直ししたら、もう30分かかったけどさ。酔っ払ってると誤字脱字が多くなるし、「てにをは」もテキトーになるのさ。

 

令和2年 青瓜の漬物

 
青瓜が50円くらいで売っていた。
一瞬、スープとかにしようかと思ったが、邪魔くさいので定番の漬物にすることにした。

ベースは市販の野沢菜の調味液。
野沢菜をあらかた食ったところで、それに塩を足して、胡瓜も漬け込んでみた。

 

 
浅漬けは旨いよね。酒の肴にもなるし、御飯のお供にもなる。
その残り液に、更に塩を加えて青瓜を漬け込んだ。塩を足したのは、胡瓜から水分が出るので調味液が薄まる分を補うためだ。

 

 
今回は普段は削り取る種の部分を、初めて少し残してみた。胡瓜でも、このチュルチュルの部分が結構好きだから、ふと旨いんじゃないかと思ったのだ。

調味液の発酵が始まっていたせいか、一晩であっという間に古漬け風に。
淡い酸味がアクセントになってて旨い。チュルチュルの部分も旨い。コレって有りだなと思う。
飽きてきたら、醤油なんぞをチャラっと控えめにかけてもよろし。

日本酒の冷やをちびちびいきながら、雨の音を聴く。

                        おしまい

 

邂逅の生しらす丼

 
イオン系のスーパーKOHYOHで、大阪湾で今朝水揚げされた生シラスが売っていた。
見たところ新鮮で、かなりモノは良さそうだ。

だが、生シラスにはあまり良い印象を持っていない。
何度かチャレンジしたが、生臭かったり、苦味が強かったりして、いつもガッカリな結果だったからだ。
値段は税別298円。高いのか安いのかよく分からないが、買うことにした。

洗うかどうか迷ったが、旨味まで流してしまいそうで溜まった汁を切るのみにとどめた。
ご飯を炊き、そこに市販の紅生姜の残り汁を加え、何ちゃって酢飯的なものをつくる。この残り汁があってこその生シラスの購入だった。何となく、コレ何かに使えんじゃね❓という意識が底辺にあったのである。

人肌に冷ましたところで丼に盛り、生シラスを乗せる。
メディアなど過去に見てきた生シラス丼の記憶を思い起こし、取り敢えず青ネギを乗せてみた。

 

 
でも何か足りないと思った。見た目があまりに素っ気ない。
そういえば卵黄とか温泉玉子が乗っていたなと思い出すが、生のシラスを楽しむためには邪道だなと思った。味見して必要とあらば、投与すればよい。
なワケで、白胡麻を散らしてみた。

 

 
少し見栄えが良くなったが、それでも素っ気ない。臭み抜きのおろし生姜も考えたが、それもダメなら後から投与でもいいだろう。この際、旨く食うとかは二の次である。先ずは素材のポテンシャルを知りたい。

 

 
ややさみしい気もするが、素材が良ければシンプル・ザ・ベストだろう。
次なる問題点は、最後に醤油をかけるか、ポン酢をかけるかであった。人生は、日常であっても常に選択の連続である。

暫し沈思黙考後、やおらポン酢に手を伸ばす。
銘柄は関西人に昔から愛されておる『旭ポン酢』である。

 
【旭ポンズ】

  
一周まわって、これに回帰した。思えば長い旅路だったよ。10年ちょっとかかって戻ってきた。ある瞬間から、急に酸味がキツいと感じるようになったのである。それ以来、敬遠していたのだ。人生は長い旅路だ。そうゆうこともある。昔付き合ってた女とヨリを戻したりとかさ。
そんな事は、どうでもよろし。話はシラス丼なのだ。
エイとばかり、かっ込む。口いっぱいに頬張り、噛んでいると、奥から生シラスの旨味が立ち上がってきた。

これって、(☆▽☆)美味いかも。
やや苦味はあるものの、その苦味がかえって良いアクセントになっている。紅生姜ご飯との相性もいい。

途中で、おろし生姜を投入。
うん、生姜のエッジが効いてて、これまた旨い(☆▽☆)
でも、生シラスの個性は少し弱まる。ここは評価の分かれるところだろう。素材をダイレクトに楽しむ人からみれば、生姜は邪魔だと言うかもしれない。
まあ、どっちも美味いだから、ええんでねえのとは思うけど。

これで、生シラスに対する悪いイメージが払拭された。邂逅だ。生シラスくん、今まで誤解してて悪かったね。握手をしよう。また朝獲りの生シラスが売ってたら、必ずや買うよ。

翌日、またスーパーKOHYOHに行ったら、生シラスではないが「シラス丼」が半額になっていた。
199円(税別)だったから、つい買ってしまった。奇しくも二日続けてのシラス丼である。

 

 
ご飯の上に錦糸玉子、釜揚げシラス、ネギ、温泉玉子が乗っかっている。そして大好きなイクラちゃんが散らされている。
昨日、生シラス丼でググったら、大方には温泉玉子が乗っかっとった。どうやら生シラス丼も釜揚げシラス丼も温泉玉子トッピングが定番のようだ。
この何でもかんでも温泉玉子を乗せときゃいいやと云う風潮、正直疑問だよなあ。
そこには「温泉玉子が乗っかってるのに対して文句言う奴はいないだろう、温泉玉子、好きだろ?萌えるだろ?どうせオマエらなんぞ味音痴なんだから、温泉玉子さえあったら満足でしょうが。」という売る側の欺瞞と驕りを感じるのさ。だいたい温泉玉子を乗せときゃ、大概のもんは旨くなるのである。温泉玉子は大好きだけど、何かバカにされてる気もするんだよね。

添付の「ゆずポン酢」をかける。やはりシラスにポン酢は正解だったのね。
取り敢えずは温泉玉子を潰さずに食べてみる。

(•‿•)安心、安定に美味いねっ。生シラスと比べて、全くクセがない。誰が食っても旨いと言いそうな味だ。どうせ彩りのために入れとるんやろと思っていたイクラが意外と効いている。発想に無かったけど、有りだな。

半分ほど食べたところで、温泉玉子を潰してザックリ混ぜ合わせて食べてみる。
う〜ん、何とも言えないなあ…。勿論マズくはなくて、それなりに旨いんだけど、シラスの存在が消えかかっとる。温泉玉子の個性が強過ぎるのだ。
個人的な見解としては、生でも何でもシラス丼には温泉玉子は要らないと思う。
ワタシャ、もはや生シラスと邂逅したのだ。釜揚げであろうと何であろうと、シラスの個性を消す温泉玉子は排斥する。
それが、シラスとの友情ってもんだろ。

                       おしまい

 
 

食材チャレンジャー、イガがゆく②

 

 その2.アカイサキ(赤伊佐木)

『どっちつかずの、かわい子ちゃん』

 
前回のデカいガジラの数日後、またスーパー玉出で目を引く何じゃこりゃ\(◎o◎)/❓の魚が売っていた。

 

 
ねっ、\(◎o◎)/何じゃこりゃ❓でしょ。
あたい、ド派手すぎて二度見しましたよ。
若い女子が大好きそうなピンクと黄色の組み合わせに、更にオレンジまで加わるだなんて、めっちゃボップだ。こういう配色は好みじゃないけど、素直に綺麗だと思う。💖かわい子ちゃんだね。

だけど、食べるとなると話はまた別である。色鮮やかな魚は旨そうには見えないんである。むしろ毒々しくさえある。沖縄は別としても、こういう色の魚を食べるという概念が無いから、そう見えてしまうのだ。ようは殆んどの日本人の食用魚の概念には、カラフルな色は無いのだ。結構、美味しいんだけどね。

名前を見ると、赤イサキと書いてある。
赤イサキ❓ 聞いたことがない名前である。元ダイビングインストラクターだったから、自慢じゃないけど魚種については詳しい。そのオイラが全く知らないんだから、相当にレアな魚なんじゃないかと思った。
見たところ、この鮮やかさは南方系に見える。しかし、日本だけでなく、サイパンでもインストラクターをしてたのに知らんぞ、コヤツ。

 

(コレ、ワシねっ。)

 
それに、名にイサキとついているが、あのイサキとは色も形もまるで違ってる。

 
【イサキ】

(出展『WEB魚図鑑』)

 
ほらね。似ても似つかないじゃないか。どちらかというと、ハタっぽい。
アンタ、誰〜❓

その場でググろうかとも思ったが、やめた。
邪魔くさいとゆうのもあるが、無粋だ。食材チャレンジャーが予め調べてから買うだなんて、全然チャレンジャーじゃない。それじゃ、羊頭狗肉。タイトルに偽り有りである。

とにかく先ずは買おう。半額になっているから、たったの140円だもんね。

買って帰って、家でパッケージの表示を見て驚く。
ありゃま、何と産地は千葉県と書いてあるではないか。
(゜o゜;えっ❗❓である。まさか海の中では地球温暖化が知らぬうちに大幅に進行しておるのか❓死滅回遊魚も、あったか過ぎて死なんようになってまっただか❓

ここで、よほど赤イサキについてググろうかとも思ったが、我慢する。
もし不味いと書いてあったらショックだし、作る気が失せる。だいち、これもまた無粋だ。鬼が出るか蛇が出るか分からないから面白いのだ。どんな調理法でいくかも腕の見せ所だしね。

でも、結局またガシラと同じく清蒸(チンジョン)にしてもうた。
芸が無いと言われそうだが、頭の部分なんで調理法も限られてくるのだ。まだまだ御託なら並べられるが、書くのが面倒くさいので先へ進む。

調理法は基本的に前回と同じ。
そっちに詳しくあるので、簡単に書いとく。

【作り方】
①魚をサッと洗い、鱗が残っていないか確かめる。軽く水気を拭き、塩を振って、2、30分おく。

②塩を水で洗い流し、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭く。

③皿に乗せ、酒をかけて塩を軽く振ったら、ラップしてレンチン。

④その間に白ネギを切って、白髪ネギを作っておく(今回は万能ネギの根元部分を使った)。

⑤蒸し上がったら、白髪ネギを盛り、上からフライパンで煙が出るくらいにチンチンに熱した胡麻油をかけて出来上がり。
お好みで醤油をチャラッと掛けてもよい。今回は掛けました。

 

 
色が今イチ解りにくいので、反対側からも写真を撮る。

 

 
さあ、食べよう。

あっ、デカいガジラよりも身に弾力がある。ブリブリだ。
味は旨い。上品な旨みでガシラと近いが、より繊細で旨いんじゃないかと思う。そして、皮のとこが美味。旨みに加えて甘みもある。
これが140円って、とてつもない高コスパだな(≧▽≦)
食材チャレンジャー、2勝0敗だねっ。

満足したところで、赤イサキの正体を探ろう。
いつものようにネットで、ぼうずコンニャクさんの『市場魚貝類図鑑』を見て、他のサイトもザッと見た。それらを纏めておく。

全身の姿は、こんなん。

 

(出典『つりまる』)

 
やっぱり、およそイサキの仲間には見えないな。

〈分類〉
スズキ目 ハタ科 ハナダイ亜科 アカイサキ属。

ハタに似てるって言ったのは、いいとこ突いてたってワケだ。
因みに、調べたらイサキはイサキ科でした。全然、両者には類縁関係は無しじゃんか。人生にはよくある事だけど、名前に騙されてはいけないよね。常にフラットで物事を見極めなければいけないやね。

ちょっと驚いたのは、ある程度の大きさまでは雌として生き、大型になると雄に性転換するそうだ。ハナダイも性転換するから、ハナダイ亜科と云うのは理解できるな。但し、学者に拠ってはハナダイ亜科に含めないという。
「雌は赤く、背中に暗い斑紋があり、雄は腹の部分が赤紫を帯びて頭部に黄色い筋模様が走り派手派手しい。」とあるから、今回の奴は紛うこと無き雄ですな。

魚貝の物知り度は、★★★★となっていて、知っていたら達人級なんだそうだ。ワシが知らんかったのも納得だすよ。
味の評価度は、★★★で美味となっていた。ちなみに★4つ以上だと非常に美味という評価になる。

〈漢字〉
赤斑魚、赤伊佐木、赤伊佐磯

〈棲息域と分布〉
海水魚。水深40〜302mの大陸棚縁辺の岩礁域。
兵庫県香住から九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、伊豆半島・伊豆諸島、相模湾〜九州南岸の太平洋沿岸、宮古、八重山諸島。海外では、済州島、台湾、オーストラリア東岸・西岸、ハワイ諸島、チリに分布するとされる。
やはり南方系の魚でした。ここに表記されてない千葉県で獲れてるって事は、やはり地球温暖化のせい?

〈漁法〉
延縄や底引き網、釣りなどで漁獲されているが、本種を狙った漁は行われてはおらず、混獲されているに過ぎないそうだ。従って加工品も無いし、名産とする土地もないみたい。
むしろ釣りで獲られる事が多く、釣り人にはマダイ釣りの外道として、よく知られているそうだ。

〈市場での評価〉
相模湾以南の太平洋側に多い魚だが、専門に狙う漁はなく入荷量は少ない。派手な色合いが嫌われてあまり値段のつかない魚のようだ。しかし、関東では色合いの美しさから値段はやや高値で安定しているという。

〈旬の時期〉
通年漁獲されているようで『市場魚貝類図鑑』には、寒い時期とあった。多くの魚と同じように、旬はやはり脂がのった冬と云うワケだね。
しかし、別な意見もある。この魚、あまり脂がのらず、年間を通してそれほど味は変わらないとも言われ、むしろ市場には夏の方が沢山並ぶそうだ。ゆえに夏が旬だという。また、旬のわかりづらい魚であるとの意見もあった。

旬よりも「この魚、あまり脂がのらない」と云う件(くだり)の方が気に掛かった。そっか…、奇しくも胡麻油を使ったから脂分が補われて美味しかったのね。

〈食べ方・料理法〉
ソテー(ポワレ、バター焼き)、蒸す(剁辣椒蒸、酒蒸)、煮る(煮つけ)、汁もの(潮汁、味噌汁)、焼く(塩焼き)。

調べると、味の評価はバラバラな印象だ。

バター焼き。
「それほど旨味のある魚ではない。バターでソテーして香ばしさを出し、マーガリン(バター)などで油分、風味を加えると味が豊かになる。」
どうやらこの魚は、油を上手く使って調理するのがコツみたいだ。

煮付け。
文句なしに旨いという意見もあれば、そうでもないような意見もあった。

塩焼き。
これこそ、評価が真っ二つ。
「比較的脂の乗りの悪い魚なので焼くと少しパサつく。それを考えても余りあるのが皮の風味。マダイやアマダイに似た味わいがある。」
「姿がタイに負けず劣らず美しい。その上、身がしっとりしていて、身離れがよく、ビックリするくらいにうまい。」
「水分が多くて、焼くと身がカチカチになる。」

塩を振って暫くおいていたから、適度に水分が外に抜けて旨くなったのかもしれないね。

アカイサキの刺身。
「身は滑らかな舌触りで甘味が感じられる。脂も微かにあっておいしい。」
反対に、刺身に関しては淡白で上品ではあるが、旨味に欠けるという意見もあった。
(ب_ب)どっちやねん❓旨いか不味いかワカランわい。

アカイサキの焼霜造り。
「アカイサキのうま味は皮にあり、また皮下の身が一番うまい。」
やはり、皮目が旨いのね。他に皮を炙って握り寿司にすると、絶品との声もあった。

皮霜造り。
似ているが、こちらは皮目に布巾を被せて熱湯をかけ、氷水で締める。
「皮目の赤い色合いが綺麗だし、皮のゼラチン質の食感と甘みが平凡なネタを一級に格上げして、主役級になる。」と云う絶賛してるコメントがあった。
やっぱ、皮が美味しさの重要なファクターのようだね。

アカイサキの味噌汁
「身は痩せるが、良い出汁が出る。」

何か全体的にどっちつかずで、美味いのか不味いのかワカランとこがあるよね。オイラは旨いと思ったけどさ。

そういえば若い頃に、どっちつかずの、かわい子ちゃんっていたな。性格が悪い性悪女ってワケじゃなかったけど、奴を選ぶか、オラを選ぶかハッキリせえやって感じだった。何か河合奈保子の『けんかをやめて』という曲を思い出したわ。
歌詞を口ずさんだら、段々、腹立ってきたよ。(-_-メ)何様やねん!
結果❓ 結果ねぇー、結局オイラが振られましたよ(ToT)
それでまた思い出した。性悪女に天秤にかけられた事もあったわ。1ヶ月後に答えを出すとか言われたんだよね。コチラを徹底的に苦しめて、あげくコントロール下におこうってワケだ。でも、コチラの嫉妬心を煽るためだと読んでいたから、戻って来た時に、その場でバッサリ切ってやったよ。あの時の、彼女の驚愕の表情は今でも忘れられない。恋愛は策に溺れ過ぎてもイカンのだよ、ワトソンくん。
あっ、そんな事、どうでもいいよね。

とにかく、赤イサキを見つけたら、チャレンジしてみては❓
マズくても責任もたないけどさ。

最後に地方名を並べて終わろう。

〈地方名・市場名〉
アカタルミ(和歌山県田辺)、チギノメンドリ、ミハラハナダイ(八丈島)、イサキ(小笠原諸島)、アカマジャー(沖縄県南城市)、ハマイッサキ(福岡県津屋崎)、シマシマ(福岡県福岡市)、カライッサキ(長崎県壱岐)、クマゾメ(静岡県網代)、アカアブラメ(鹿児島県)、サクラダイ(高知県宿毛市・愛媛県宇和郡)、キンギョ(山口県下関市)、ヒコシロ(高知県室戸市)、アカイサギ アカイッサキ アカイセギ(神奈川県三崎・江ノ島・小田原、高知県御畳瀬、長崎県壱岐)、アカゴウシタメ(静岡県静浦)。

ホント、魚介類の名前には地方名が有り過ぎるよね。
イカとかも同じ名前なのに、違う種類のイカのことを指していたりするから、頭の中がウニュウニュになることがある。
時に、ややこしいから統一すればあ❓とも思う。だが、地方名にはそれぞれに名の由来があり、また味わいもある。何でもかんでも効率的にしたがるのは現代人や都会人の悪いクセで。エゴだ。統一なんかしたら、つまらない。地方の文化もあってこその多様性だ。色々あった方が愉しい。

                        おしまい

  
追伸
こういう後から本質に迫ってゆくと云うパターンは、今まで有りそうで無かったかもしんない。
また、使おっと。