2019年 正月の献立 二日め夜

 
前回に、次回は虫の記事を書くと宣言したが、酔っ払って何と3つもの記事を同時進行で書き始めてしまった。で、収拾がつかなくなっている。
松の取れぬうちに(15日ではなく7日という説も有り)、正月の献立の記事なんぞはとっとと終わらせたい。
と云うワケで、急遽、先にこっちから進めることにします。

 
【自家製サーモンのハーブソルト】

 
ラップにハーブソルトと黒胡椒を散らし、その上にサーモンを置く。で、上からハーブソルト&黒胡椒を振ってラップで包む。ようするに、サーモン全体に満遍なく調味料を行き渡らせるって事ね。それを3日ほど冷蔵庫で熟成させれば出来上がり。途中、水分が出たら、ペーパータオルで拭き取りましょう。
技術はさしていらなくとも上手く作れる料理の一つ。簡単だけど失敗が少なくて旨いのだ。生のハーブがあれば、尚のこと美味い也よ。

  
【平目の刺身】

 
サーモンと合わせて紅白と云うワケだね。
平目はそれなりの値がしたけど、縁側が付いていたので思いきって買った。それを薄めの削ぎ切りにする。
先ずは塩のみで食し、続けて塩+レモン汁。飽きてきたらポン酢、さらに厭きたら醤油で食す。

(^^)旨いね。
特に塩レモンがええ。噛めば噛むほど、奥の方から平目の甘みがじんわりと昇ってくる。特に縁側はブリブリの食感も相俟って堪らんぜよ。
回転寿司の縁側はクソだが(たぶんオヒョウ(ハリバット)とかを使ってる)、ホンマもんの縁側は大好き。
けどハッキリ言って、刺身には日本酒とか焼酎の方が断然合うと思う。そうなのだ。今回はビールでもなく日本酒や焼酎でもなくて、ワインをチョイスなのじゃよ。

 

 
ワインショップで、たまたま目に入ったのがボルドーの白。ボルドーといえば赤だが、予定の料理のラインナップが魚貝寄りだったので白にした。
と言いつつ、実際はそうでもないけど…。

 
【肉のオードブル】

 
スーパーで出来合いのを買ってきた。
たいした事ないとは解っていたものの、半額なのでつい買ってしまったのだ。だから、盛り付けもぞんざい。全然気合いが足りない。やる気なんてものは、いつもスタンダードにあるワケではないのだ。

ラインナップは、中央にどって事ない生ハム、奥にどうしようもないレベルのローストビーフ。あとは焼き豚2種類とハム。これもどって事ない糞レベルだ。
(´д`|||)くちょー、こんな事なら自分で作ればよかったよ。

思うに、お節料理にこういう洋物が入ってきたのはいつの頃くらいからなのだろう❓自分の子供の時には既にハムなんかは普通だったけど、今やどんどん欧米化は進んでて何でも有りという感じだ。時代の流れとはいえ、全然縁起物でも何でもないものばかりが巾を効かせてるよね。
とはいえ、別にそれを特に批判しているワケじゃない。正月なんだから、縁起物より旨いものをと云うのは充分に理解できる。黒豆だの田作りだの地味な料理ばかりが並ぶのもちょっとねぇ…、全然嬉しくない。
とにかく、今後とも両者のバランスが保たれてゆくのを願うよ。バランスと調和こそが日本の真骨頂だ。他の国には、そうそう真似のできるものじゃない。頑張れニッポン、自信を持とうニッポンなのだ。
何か何言ってんのかワカンナクなってきた。飲み過ぎだな。

 
【鴨山椒】

  
青森の鴨をサッと出汁醤油で茹でて、粉山椒をかけただけのもの。
とはいえ、鴨は火を入れ過ぎると身が固くなるので、火入れには慎重を期した。
それでも身はやや固めの仕上がり。中はレアなんだけどね。人は養殖物よりも天然物をありがたがるが、ジビエが必ずしも美味いワケではない。個人的には、本鴨よりも柔らかい肉質の合鴨の方が美味いと思う。

 
【牡蠣とヤングコーン・オクラのオイル漬け】

 
牡蠣を刷毛で醤油を塗りながらじっくりと焼き、オリーブオイルに漬ける。ヤングコーンとオクラはサッと茹でて、水気を拭いてオリーブオイルに漬ける。あとは冷蔵庫で一晩以上おく。盛り付けたら、軽く塩を振って出来上がり。

\(^o^)/うみゃーい❗
ワインのアテとしては、今回はこれが1等賞だな。

そして、最後は何故かコレ。

 

 
そう、🍢おでんである。
ラインナップは、大根、手羽先、竹輪、すじ肉、玉子、コンニャク。
そして、ワインは白から赤へ。

 

 
赤ワインも同じボルドー産である。
赤ワインと謂えば、ボルドーなのだ(^o^)v
名前で満足すれはよい。それが庶民だ。ボルドー産と思えば旨い気がする。それでいいじゃないか。

そういえば、ボルドーって行ったことあるけど、バカみたいに高いところに架けられた橋のことくらいしか憶えていない。下に広がる町並みがオモチャみたいだった。
フツーの男の子じゃないから、当時でもそこそこのワインの知識はあった。それでも若い頃は旅する事で精一杯だ。ましてや貧乏バイク旅、ワインを嗜む余裕なんて無い。プライオリティーは二の次どころか、三の次以下だ。今なら目を輝かせてシャトー巡りとかしてそうだけど(笑)。

むしろ、そのあとのル・マンの方が印象的だった。
世界三大レースと言われるル・マン24時間耐久レースの公道コースを自分が走ってるだなんて不思議な気分だった。映像で見たことのある既視感と、当たり前だが現実的に見る網膜に映る風景は同じではない。
今思えば、夢のような時間だった。深い森の中を貫く真っ直ぐな道は気持ちいい。そして、うんざりするほどに長い。

おでんといえば日本酒だが、実をいうとワインとも意外に合う。特に赤ワインとは相性がいい。慣れれば違和感は失くなる。凝り固まった概念と云うヘルメットを外せばいいだけの事だ。ルールには、どこかに柔軟性が無ければならない。それが無いルールはクソだ。

そして、今宵もぐでんぐでん(@_@;)で、夜がふける。
 
                  つづく

 
追伸
 次回はちゃんと虫の記事を書きます。

  
 

2018 正月の献立

 
『ダメだ。好きだ。私の中の平匡(ひらまさ)さん旋風がスゴすぎる!』

みくり(新垣結衣)のセリフが可愛い過ぎる!

『以前から可愛いと思っていたが…、今はもうとてつもなく可愛いんじゃないかと思ってる。』

平匡さん(星野源)のセリフにも大笑い。

いやはや年末年始は『逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)』の再放送にどっぷりと嵌まっておりました。
続編も決まったようだし(2018年4月)、何か嬉しいなあー。また悶えられると思うと、今から楽しみだわ。

えー、変な入りでしたが、こっからが本編です。
えー、『2018 元旦の献立』の続編です。
前回の『モナーク蝶とb.ioオーガニックワイン』の続編でもありまする。

正月の二日目は、洋風にふった。
ワインを飲みたかったからである。

イタリア・シチシリ島のb.ioオーガニックワインです。有機栽培のブドウ(シャルドネ種)を使ってつくったんでしょな。

先ずは白から攻めよう。

【ビブントイオ カタラット シャルドネ】

あっ、ちゃんとコルク栓じゃんか。
ここんとこクソ安いワインばかり飲んでいたので、栓は安っぽいキヤップ方式だったのだ。
コルクは開けるのが面倒くさいけど、何だか嬉しい。
慎重にワインオープナーを捩じ込み、💥スポン❗
この音がよろしいですなあ(^o^)
嬉しくなって、グラスはちゃんとリーデルを用意しましたよ。

わかりにくいけど、色は綺麗な黄金色だ。
香りを嗅いでみる。柑橘系の爽やかな香りにアプリコット、桃系の華やかな香りが混じる。

飲んでみる。
やや重めで、渋み(タンニン)は控えめ。甘みは少なくてドライ且つシャープな印象だ。酸味はフルーティーではあるが、スパイシーさも少しある。
悪く言えばやや個性に欠けるが、バランスが良くて好みの味だ。1500円のワインにしては、かなり美味しいと思う。これなら、どんな料理にも合いそうだ。

洋風と言いつつ、先頭バッターは数の子さま。

魚介とワインとの相性は、時に生臭さを増長させるものだが、全然そんな事はない。ちゃんとマリアージュしてる。
白ワインと数の子、合いますなあ(о´∀`о)

続いても和風である。

元旦の献立だった海老の旨煮の残り物ですなあ。
これまたワインと抜群の相性だ。このワイン、全般的に和食との相性が良いのではないかな。
テンション、上がってくるぅーp(^-^)q

お次はコレ。

おいおい、また和風かよ?どこが洋風やねん!
とツッこまれそうだが、これはれっきとした洋風の一品なんである。
Ψ( ̄∇ ̄)Ψフフフ…、誰あろうコヤツの正体は実を言うと『オレンジ白菜と豚肉のハーブ煮』なのだ。
出汁はコンソメで、味付けはハーブ塩なのだよ、そこのチミー。ナメてもらっては困る。豚肉と白菜は絶妙のコンビなのだ。しかも白菜は味が良いとされるオレンジ白菜で、豚肉は和豚なんである。それをハーブで見事に纏め上げたのだよ、チミー。

我ながら、(о´∀`о)うみゃーい。
白ワインとも当然合う。
因みに、豚肉を厚切りベーコンに変えると、より洋風になる。そっちもお薦めである。お試しあれ。

野菜が続く。

セロリにマヨネーズ。
それだけ。
但し、マヨネーズは『リアルマヨネーズ』様だ。

普通のマヨネーズよりもクリーミー。酸味も強くないところがワインの邪魔をしない。

そして、ひとまずのクロージングはコレ。

ワインといえばチーズである。
今回はキャステロ・ダニッシュブルーを用意した。
所謂(いわゆる)、青カビ系のチーズだね。

このキャステロ・ダニブルーはデンマーク産のチーズで、かの三大青カビ系チーズのロックフォール(フランス)を真似てつくられたものだ。但し、本家本元のロックフォールは無殺菌の羊の生乳で作られているが、ダニブルーは殺菌した牛の生乳を使っている。ゆえにロックフォールよりもクセがなくてマイルドなのだ。ブルーチーズ初心者の入口としてはお薦めだ。

箸でチビッとだけ崩して口に放り込む。
青カビ系のチーズは濃厚で刺激が強いから、ゆめゆめガバッと食ってはなりませぬよ。一発で嫌いになりましょうぞ。
( ̄O ̄)おっ、ほど好い刺激と塩っけ、あとから広がる旨みとクリーミーさ。美味いねぇ~(о´∀`о)
すかさずワインを口にする。口の中でチーズとワインの美味さが倍加する。
毎度、不思議に思うのだが、ワインはツマミが最も重要な要素を占める酒なんじゃないかと思う。勿論、他の酒でもツマミは重要だが、特にワインはツマミによって劇的に味が変わる。チーズなんかはその最たるものだろう。ワインも旨くなるし、チーズも旨くなるのだ。
オジサン、机を叩いて(*`Д´)ノ!!!、「美味いチーズを食いたければ、美味いワインを飲め!」と言いたいね。

さあ、そろそろ赤ワインの登場だね。
青カビ系チーズには、赤ワインがもっと合う。
更なる旨みの海へとどっぷりと浸かろうじゃないか。

                  つづく

 
追伸
と云うワケで、次回は赤ワインのツマミ目白押しです。