2020年 自家製イクラの醤油漬け(2)

 
生の筋子をバラしてイクラを作ると、当然のことながら皮が残る。これは普通ならば捨てるだろう。だが、ここが珍味で堪らん旨さなのだ。しかも超絶簡単にできる。

皮を小皿に入れ、日本酒をかける(面倒な時は酒さえかけない)。
それをラップをかけずに、オートでレンチンする。あとは塩を軽く振って完成。

 

 
でも、たったこんだけしかできなくて、超少ない。
本当はこれを適当に切るのだが、面倒くさかったので、ちょっとずつ齧りながら酒を飲むことにした。

(☆▽☆)ぴゃあ〜。
見てくれはサイテーだか、マジで旨い❗❗
味的には「ばちこ(くちこ)」に通ずるものがある。酒の肴としては、かなりいい線いってんじゃないかな。

おっと、くちこって言ってもわかる人は少ないか…。
くちこ(口子)とは何ぞやというと、ナマコの生殖巣に軽く塩をして塩辛にしたもののこと。これを生くちこといい、他に干して乾物にした干しくちこがある。
別名このこ(海鼠子)とも呼ばれ、能登半島周辺の平たく干したものが有名で、高級珍味として知られている。干しこのこには三角形の「ばちこ」と棒状の棒くちこがある。
ばちこの名の由来は、干した姿が平たい三角形状となるため、三味線のばちに似ていることからだ。

作られるのは厳冬期の1月~3月。この時期になるとナマコは繁殖期を迎えて生殖巣が発達、肥大する。この生殖巣は口のやや下部に位置するために「くちこ」と呼ばれるようになったそうだ。
それを取り出して横に渡した糸に掛けて吊るし、天日で乾燥させて作られるのだが、一枚を製造するのに十数キロのナマコが必要とされる。だから、とても高価なものになるんだろね。たぶん1枚で7、8千円くらい、高いものは1万円以上はしたんじゃないかな?

基本的な食べ方は、そのまま食べるか、炙るかだが、軽く炙った方が美味い。これがさあ、日本酒の熱燗にメチャンコ合うんだよねー(☆▽☆)。想像して身悶えしたよ。
それで思い出した。熱燗に入れてヒレ酒みたいにもする。あと、お吸い物に入れたりしても乙である。
生くちこは、このわた(腸の塩辛)と同じ食べ方で、これをちょっとだけ箸で摘んで口に放り込み、チビチビと日本酒を飲むのがよろしかろう。日本酒は熱燗でも冷やでも構わない。これまた、酒飲みにら堪らんですぞ。酒の肴として最上級なものだと言っても過言ではなかろう。

この筋子の皮も、くちこと同じく商品とするには大量の筋子の皮が必要だろう。手間暇がいるから商品化は難しそうだ。にしても、くちこよりかは楽なような気がするし、これだけ旨いんだから、そこそこの値段でも買う人はいると思う。くちこよかは安く作れそうだしね。
どっか誰か、作ってくんねぇかなあ…。

                        つづく

 
追伸
ちなみに「筋子の皮 珍味」で検索しても相当するものは出てこなかった。筋子の皮が旨いのを知ってる人は極めて少ないようだね。