沈丁花とエロティシズム

 
そよ風の中に、ふっと良い香りがしたような気がした。
見回すと、すぐ傍らに沈丁花(じんちょうげ)の花が咲いていた。香りで花の存在を知るのは、この沈丁花と金木犀くらいだろう。

昔はよく近所で見かけたが、最近はとんと見なくなった。庭木としての人気が下がったのかもしれない。どうせ外国のワケわかんない花を植えたがるオバハンが増殖しているせいだろう。侘び寂の文化は、こういうところでも失われつつあるのだね。ガーデニングもいいけど、もっと昔からある花木にも目を向けてもらいたいものだね。

 

 
白い品種も咲いていた。

 

 
金木犀ほどではないにしても、花が小さいからその存在に気づきにくいと云うのもあるかもしれない。
小さいが、可憐な花だね。
こういう控えめで目立たないけど、よくよく見たらスッゲーいい女じゃんと云う女性は好きだよねぇ。仄かさには、エロティシズムがある。
最近はこう云うタイプの女性は激減してるんだろなあ…。今時のエロは開放的で隠微さに欠けるよね。古い日本旅館と着物なんて云う設定が廃れかけている。
唯一生き残っているのは、熟女モノの世界だけかもしれない。あっ、ちなみに特に自分は熟女好きではないです。

それで思い出したんだけど、昔そこそこヒットした歌謡曲に『沈丁花』と云うのがあったなあ…。確か石川優子が歌ってたんだよね。
子供心にも、エロい歌だなあと思った記憶がある。
歌詞を探してみよっと。

 
冷たい部屋に
小さな沈丁花が
似合うように
あなたは冷え切ったこの僕に
言い足りないほどの優しさで
暖めてくれました
許してほしい
心の貧しいこの僕を

開いちゃいけない日記帳
枯れちゃいけない沈丁花
あゝせめて
せめて春がくるまで
あゝせめて
せめて春がくるまで

冷たい部屋で
化石になろうとしてる
日記帳
あなたを思うたび 開いたよ
沈丁花 密かに
この冬も咲きました
淋しくなると
よけいにかおるよ 沈丁花

開いちゃいけない日記帳
枯れちゃいけない沈丁花
あゝせめて
せめて春がくるまで
あゝせめて
せめて春がくるまで

 
何かエロいよなあ。
でもサビのところの「開いちゃいけない…」の歌詞のところが、記憶と違う。
「開いちゃいけない沈丁花」だとばかり思っていたのだが、「開いちゃいけない日記帳」だったんだね。
人間の記憶なんてものは、かくもエエ加減なんである。
頭の中では「開いちゃいけない沈丁花=開いちゃいけない股間」だった。マセ餓鬼の妄想たるや驚くばかりだ。
二番の歌詞になると、妄想はさらに膨らむ。
石川優子の美しさが、それに拍車をかける。

 
(出展『femme-single.blog.sp』)

 
可愛い。いや、綺麗だ。(о´∀`о)好みだなあ…。
と、ここで、曲そのものを聴いてみたくなった。

「あなたをあなたを思うたび 開いたよ」
ってΣ( ̄□ ̄;)…、もしや、それは御自分で慰められたってことですか(◎-◎;)❓

「沈丁花 密かに」
密かにって、ネッ、ネッ、それって、いけないことをしてるって事ですよね(; ゜Д゜)❓

「淋しくなると よけいにかおるよ 沈丁花」
淋しくなると、何が余計に香るのだ❓それって、大人の世界の£♂◎@♀で、❌❌❌❌チョメチョメなんじゃないのか( ☆∀☆)❓もう妄想ビル大屹立である。
そして「開いちゃいけない…」が来て、\(^o^)/パッカ━━━ン。頭の中は、しとどに濡れたズブズブ湿原地帯になるΣ(×_×;)。
やめてけれ、どぅびどぅばあー🎵

すっかり忘れてたけど、曲を聴いて思い出したよ。
そして、そして、とどめの一発がたたみかけて来るのだ。
「あゝせめて せめて 春がくるまで あゝせめて せめて春がくるまで」の「せめて」が、本来の意味とは違う「攻めて、攻めて」、もしくは「責めて、責めて」に聞こえてくるのだ。
おらおら、でや❓でや❓、ええんか❓、ええんか❓に変換されるのだ。機関車やえもん、大暴走。ここで妄想は沸点に達し、💥暴発❗する。
『攻めダルマ、ぱぴょ━━━━━ん(≧∀≦)❗』

阿呆である。どうしようもないアホだ( ̄▽ ̄;)…。

 

 
でも、ガキんちょの頃って、みんなこんなもんだろ❓

 
                  おしまい

 
追伸
最初は格調ある文章を書こうと思ったのだが、大脱線である。アホにつける薬は無いのだ。

信頼は取り戻しようもないが、一応ジンジロゲ、もといジンチョウゲのことを真面目に解説しておきます。

沈丁花は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。別名に輪丁花がある。
名前の由来は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木という意味でつけられた。
学名は、Daphne odora。
「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。
「odora」は芳香があることを意味するそうだ。
花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」。相変わらず、花言葉には異なる意味がいくつもあって、何なんだ?と思う。こんなの必要あんのかね?
原産地はヒマラヤ東部から中国南部。中国では瑞香と呼ばれる。日本には古くからあり、室町時代の頃には既に栽培されていたとされる。有毒の赤く丸い果実をつけるが、日本では滅多にお目にかけないようだ。これは雌雄異株だからで、日本にある木は雄株が多く、雌株は殆んど見られないから。ゆえに挿し木で増やすみたいだ。花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われている。