茶振赤海鼠地獄柚子釜

 
この漢字の羅列「ちゃぶりあかなまこじごくのゆずがま」と読む。
何だか「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」みたいだにゃあ。
by ちかまつもんざえもーん(近松門左衛門)なのだ。

久し振りに赤ナマコを一匹買いした。
青ナマコは買わない。ただでさえグロいのに、青はよりグロいから気が進まないのだ。
巷説だと、関東は青ナマコが珍重され、関西では赤ナマコが珍重されている。これは別種ではなくて、住んでる環境が違うかららしい。一方は砂場、一方は岩礁にいるから色が変わるという。

ナマコを洗って、口と尻の硬い部分を包丁で落とし、腹側に縦一文字に切れ目を入れて内臓を取り出す。今回は無かったが、腸管があれば、珍味このわたになるので取っておきませう。
一連の見てくれは、あまりにグロいので画像は無しです。

下処理が終わったら番茶を沸かす。グラグラに沸騰したところで、そこにナマコをブチ込む。地獄絵図じゃね。
で、1、2、3、(*`Д´)ノ!!!トゥリャアー。
3秒で取り出し、素早く氷水なり冷水につけて急速冷却する。今の季節なら水道水だって大変チビたいので、冷水でよろしかろう。なお、10秒以上熱茶でゆがくのは厳禁。表面がぐにゅぐにゅになるので注意されたし。まあ、そのぐにゅぐにゅが好きな変態さんは好きなだけ茹でなはれ。

熱がとれたら、表面の水気をとって切りに入る。
ここからが重要だ。普通は薄切りするのだが、茶ぶりしてあるのでサイコロ状に切る。こうすると、外グニュ、中コリッの抜群の食感になる。

おーっと、順番が逆だった。本来ならば柚子釜を先に用意しておくべきですな。
柚子の上3分の1から4分の1を横に切る。上はあとで蓋になるので、捨てないでね。
次に柚子の果肉部分を取り出す。これは難しそうに見えて簡単。柚子は皮と果肉の間に隙間があって、手で簡単に果肉を取り出すことができるのだ。取り出した果肉は柚子ポン酢にするなり、サラダにするなりすればよろし。

で、ナマコと大根おろしを和える。
あとは空洞になった柚子釜に入れて、ポン酢をかければよろし。お好みで七味なり、かんずりなり、柚子胡椒なり、貝割れ大根をあしらって完成。

 

 
どれも決め手にかける画像なので、並べてみた。
う~ん、画像とか何かよりも柚子釜の上の方を切りすぎたのが失敗。もっと下で切った方が口が広くなって見栄えが良かったのにね。

食う。
( ☆∀☆)うみゃーい❗❗
噛んだ時に、最初に歯にグニュっとしたのがきて、続けてナマコ本来のコリコリがやって来る。奇跡の食感じゃよ。

これはもう、日本酒だな。

 

 
福島県の大七の純米だ。
冷やでやる。辛口で旨い。

お猪口はユーラシア大陸をバイクで横断した時に知り合った高橋さんか焼いてくれたもの。

 

 
この月と星のデザインはトルコの国旗がモチーフだ。
きっとトルコで出会ったからだね。
何でこれを選んだかというと、ナマコといえぱナゼか月を連想するからだ。たぶん、その形と海月という漢字が頭の中でゴッチャになっているのだと思う。海月はナマコではなくて、クラゲと読むんだけどね。ナマコの海鼠という字と海が被るからかなあ?

 

 
ナマコは去年の暮れ辺りから、珠に食っている。

 

 

 
オラって、ナマコ好きなんだね。

                 おしまい

 
追伸
思った以上に簡単だから、作ることをお薦めします。
ただし、婦女子はナマコ本体を見て、卒倒したり固まったりするかも。( ̄∇ ̄*)ニヤリ。