以前、『変わり太麺三連発(_)どぎゃぶぎゃわ』と題して文章を書いたが、そこに至るにはそれなりに紆余曲折があった。でないと、あんなもん作るワケがないのである。
今回はその紆余曲折を反芻、検証してみたいと思う。
きっかけはコレ。
マグロの頭の一部である。結構、見た目はグロい。そして、マグロだけにデカい。デカい上に分厚い。
でも、安かった。値段の基準が今イチわからないが、398円なら安いのではないかと思う。
それにしてもこの量。食いきれるのかね❓
ちよっと買ったことを後悔する。下手したら、3日間食い続けなくてはならないかもしれん。まあ、なるようにしかならぬわ。
先ずは塩を強めに振って、30分程放置する。
生臭太郎を防ぐ為である。そういえば昔、部屋に泊めてもらった女の子がつくってくれたブリのみぞれ煮(大根おろし煮)が、死ぬほど生臭かったなあ…。
○○○も○○だったっけ…。
臭い○○○は元から絶たなきゃダメ(*`Д´)ノ❗❗
でもって一旦水で洗い、水気を拭いて酒と塩を振りかけてじっくり焼くことにする。
時間がかかったけど、焼けたどー。
立てたら、何かマッターホルン北壁みたいになった。
尖鋭なるヨーロッパ三大北壁の一つだ。ならば、征服せねばなるまい。
でも生の時よか、ちよこっと縮んだような気がする。見ると、下に大量の脂が溜まっている。こんなに脂が溢れ出すとはのぉー、予想外じゃよ。
刺身の部位にカマトロと云う言葉があるだけに、頭は元来脂が多いんだね。いくつになっても、日々学習じゃよ。
身をせせり出していくと、意外とデカい骨だらけで思っていたよりも身の量が少ない。ちよっとホッとしたような、騙されたような複雑な気持ちだ。
一部を皿に盛る。
なんか肉の繊維が太いなあ。
(^_^)vイエーイ、脂が乗って旨い❗
肉の繊維が太いので、ブリブリ感があって食べごたえがある。
しかし、旨いんだけど味が濃くてシツコイ。途中、醤油をかけたりもするが、次第に飽きてくる。
マグロ山北壁征服。それでも何とか食いきった。もう腹、パンパンである。
さてと…。この残った大量の脂、どうすっぺ❓
旨みが詰まっている脂だけに、捨てるには惜しい。
それに、マグロも青魚の一つである。若返りの薬としても名高いDHEAがたっぷりなのじゃ。最近、老いを感じ始めている身となれば、おいそれとは捨て置けないではないか。
この判断が、後に変わり太麺の誕生のキッカケになってゆくのである。
つづく