怒涛で作ろう、日田焼きそば

 
何週間か前にTV『秘密のケンミンSHOW』で焼きそば特集をやっていた。そこで大分県日田市の御当地グルメの『日田焼きそば』なる耳慣れない焼きそばがプッシュされていた。
美味しそうだし、レシピも紹介されてた。オマケに簡単そうなので脳ミソに楽勝メモリーできた。こりゃ、作らねばならんだろう。

用意した材料はもやし、ネギ、豚バラ肉、そして中華麺である。
中華麺はコレ👇

 

 
そう、イガちゃん偏愛のマルちゃんの『極太中華麺』である。
歯応えモチモチで、二年前から生タイプの袋麺はコレしか買わんちゃよ。

調味料はウスターソース、醤油、白胡椒である。
さあさ、さあさで早速作るっぺよ。

①麺を熱湯で茹でる。

②フライパンにラードを適当に入れて、火を点けて溶かす。
拍子切りした豚バラ肉を入れて炒める。

③そこに茹でた中華麺を3玉加え、形を丸く整えて焼く。
で、麺がパリパリになるまで焼くのだが、グッと我慢の子でドン・ターッチである。あまり触るとバラバラになりまっせ、奥さん。

④片面に焼き色がついたら、(ノ`Д´)ノ彡┻━┻おりゃーと裏返して同じくパリパリに焼く。そう両面焼きなのだよ。

⑤焼けたら、④を取り出して皿に移す。

⑥同じフライパンに少しラードを足して、もやしと青ネギをブッ込み、ザッと炒める。すぐに熱が通るゆえ、半分くらい火が通ったらところで④をフライパンに戻す。

⑦こっからが更なる怒涛の時間勝負じゃ❗
具と麺を軽く混ぜ合わせたら、ソッコーで胡椒少々を振り、順不同でウスターソース60ml、醤油30ml、水30mlを連続攻撃でマッハで回しかける。
あとはヽ(`ェ´)ノオラオラでダアーッと混ぜる。でもって、汁気が少しなくなってきたら、デーンと皿に盛る。

 

 
で、どーだ、どーだの出来上がりなのだ。
頭パープリン男は、小麦色の南国のお姉ちゃんをバシャバシャ撮るのだー。

 

 
でも、所詮はインスタ映え感ゼロの茶色メシ。全然フォトジェニックじゃない。どー考えても日焼けしたオッサンだ。写真を撮っているヒマなどない❗
ワッシ、ワッシと口の中に放り込みーので、頬張る。

あー、(☆▽☆)ワカルゥー。
このパリッパリッの食感が所々で混じってくるのが、堪らんのやね。全然もって有りだわい。これから焼きそばを家で作る時は、毎回この仕様でもいいくらいだ。おじさん、いたく気にいったよ。

けど、いくらなんでも作り過ぎた。3玉なんて完食できるワケがない。流石、パープリン無計画男である。
なので、食いきれなかった残りは、翌日あっためて、目玉焼きを乗っけてみた。

 

 
これはこれで卵の黄身が絡まって美味いよね。
日田焼きそば、やるなあ(☆▽☆)

おっ、そうだ。日田焼きそばとは何たるかを書いてなかったわさ。
えー、日田焼きそばとはだな、大分県日田市の日田焼きそば専門店の「想夫恋」の初代である角安親氏が昭和30年代に発明した焼きそばのことである。
「焼いた麺料理はないものか」と考えた氏は、試行錯誤の末に現在の形を編み出したのさ。オッサン、きっと普通の焼きぞはに、おのれ、焼きぞはと言いつつ炒められとるやんけーなどという憎悪を募らせていたに違いない。
その後、日田市内のラーメン店を中心に広がり、この焼きそばを提供する店は今や十数店舗もあるという。日田で、この焼きそばが流行った影響で、今や周辺の都市や福岡県にも分布を拡大しつつあるんだそうな。
日田に行くことがあったら、絶対食わなきゃね。
とは言いつつ、行く機会は有りそうもなさそうだと思うイガであった。

                        おしまい

 
 

デカいガシラを食うざます。

 
やっとカトカラの連載が一段落したので、ようやく食いもんの話が書ける。
少し前の話だけど、読んでたもれ。

6月上旬の事だったと思う。
スーパー玉出で、見たこともないようなデカいガシラが半額で売っていた。

 

 
勿論、ガシラを食ったことは何度もあるけれど、こんだけデカいのを見たのは初めてだった。大体は姿そのままを唐揚げにするか、煮付けにするとかが定番だから、そう大きくないイメージの方が強いのである。

こんだけデカいのは食ったことがないし、半額なんだから、ここは買いでしょう。
けど、頭と尻尾側の両方あって悩んだ。普段なら迷わず頭側を選ぶのだが、どう見ても尻尾側の方が身の量が多かったからだ。ガシラって、頭がデッカチで歩溜まりが悪いんだよなあ。
でも魚と云えば、尾頭付きという言葉もあるし、頭の方が旨いと言われている。ここは矢張り、頭の方を選ぶことにしよう。

あっ、言い忘れてたけど「ガシラ」とは関西地方の呼び名で、正式名称は「カサゴ(笠子)」であります。他にも各地に沢山の地方名があるようだ。日本全国どこにでもいるし、そんだけ昔から親しまれていた魚なんだろね。しかし、普通のスーパーでは滅多にお目にかからない。何でかっつーと、磯の魚で沢山は獲れないし、高級魚だからみたい。昔はそうでもなかったのような気がするけどなあ…。
最近は、そうゆう風に「昔は大衆魚だったけど、今は高級魚です。」って魚、多くないか❓
これは漁獲高が減ったと云うのもあるのだろうが、グルメブームで美味しい魚だと知っている人が増えたと云うのもあるのだろう。供給量は変わってないのに需要が増えれば、高値になってゆくのは道理だかんね。

 

 
家で一番デカい皿に乗せて、ほぼ皿いっぱいの大きさなんだから、やっぱデカい。
全体像は、こんな感じです。↙

 

(出典『みえぎょれん』)

 
頭デッカチだし、全体的にガサガサしててブサイクだ。まあ、ブサイクの魚の方が美味いとは言うけどね。
そう云えば、ウルトラ怪獣のガラモンのモチーフは、コヤツだと聞いた事があるぞ。

 
【ガラモン】

(出典『MEDICOM TOYY』)

 
確かに似てるっちゃ、似てるな。
顔デカいし、唇は分厚くて口角は下がってる。色的にも似てる。

ところで、ガラモンとピグモンはどう違うんだっけ❓
設定的にはガラモンの方がデカかったと思うんだけど、それ以外はワカラン。まあ、所詮は『ウルトラQ』で使ったガラモンの着ぐるみを改造して『ウルトラマン』に登場させたのがピグモンなんだろうけどさ。

スマン、話が逸れた。本文に戻る。
ガシラといえば、締まりの良い白身で脂がのっていて旨い魚だ。クセも無いから、和洋中華ともに様々な料理に使われるといったイメージがある。和食では鍋料理・潮汁・味噌汁といった汁ものや刺身、煮付け、小振りならば唐揚げにされる。また、洋であればブイヤベースやアクアパッツァなどによく使われる魚だ。中華は、あまりイメージがないが、唐揚げの甘酢餡かけとか清蒸(チンジョン)といった辺りかな。

先ずブイヤベースやアクアパッツァは他の具材もいっぱい必要になってくるし、仕込みも邪魔くさい。それに良い出汁が出るまで時間が掛かりそうなのでパス。
鍋も同じ理由で除外。潮汁や味噌汁も似たようなものだ。鮮度的に刺身は無理だし、唐揚げにするにはデカ過ぎる。
中華餡掛けも揚物だし、甘酢なんて甘いもんは酒呑みには言語道断だ。
となると、残るは煮付けか清蒸だ。でも、煮付けも甘酢餡ほどではないにせよ、甘めの味付けだよな…。
とはいうものの、ワタクシ、けっして煮付けが嫌いなワケではない。甘過ぎる煮付けは苦手なだけだ。まあ、甘くしなければいいだけの事なんだけどね。なれば、ここはやっぱ定番の煮付けかな。
しかし、ここで重大な事に気づく。青山椒を切らしているのだ。毎年、山椒の青い実を山で採るか、買うかして冷凍庫に保存しているのだが、今は切らしていて無いのだ。それだとワシの理想の煮付けは作れない。青山椒を入れると、魚の臭みがとれ、味も格段に良くなるのだ。

ハイハイ、自動的にメニューが決まりましたなあ。
但し、清蒸といっても蒸し器とか使って本格的にやるつもりはない。こっちとしては、一刻も早く酒を呑みたいのだ。チンタラやってる暇はない。お手軽清蒸でいく。

それではササッと作っちゃいましょう。

①先ずは魚の裏表に塩を振り、傾けた状態で30分おく。
これは魚の臭みを取るためである。塩を振って暫くおくと、浸透圧の関係で臭み成分が液体となって外に出てくるのだ。傾けるのは、その臭み汁が魚に付かないようにする為である。

ここで、『アンタさっき、一刻も早く酒呑みたいからチンタラやってる暇はないと言ったばかりじゃないか❗』などとソッコーでツッコミが入りそうだけど、御安心めされ。既に、この工程は何の料理にするかグジグジ思い悩んでいる間に済ませておるのじゃ。つまり、何の料理にするにせよ、この臭み抜きは必須工程なんである。
(ΦωΦ)フフフ…、その辺は抜かりがないのだよ、明智くん。

②30分後に水で洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
でもって皿に乗せ、顆粒の昆布だしをちょっとだけかける。出来れば、昆布を下に敷いた方がいいのだが、あいにく昆布も切らしていたのだ。更にそこに上から酒をオラオラじゃなくて、優しくブッかけて軽く塩を振る。

③あとはラップしてレンジでチンするだけだ。
自分は一度、オートでチンして、もう1回オートでチンするのが基本だけど、熱の入り具合で3回チンする事もある。但し、3回目は様子を見ながら、テキトーなところで止める事も多い。

④その間に素早く白ネギを切って、白髪ネギを作る。
頃合いをみて、フライパンに胡麻油を入れて火にかける。量はお好みだが、ややたっぷりめが宜しかろう。

⑤ラップを取り、白髪ネギを盛る。その上から煙が出るまでチンチンに熱した胡麻油をエイヤ❗とかける。リビドー全開。この瞬間がゾクゾクするくらい気持ちいい。ジュッとかジャッとか心地良い音がした後に、辺り一面に胡麻油とネギの香りが立ち込める。
う〜ん、トレビアーン(☆▽☆)❗

思わず、フランスの古城でワシのモトクロス用のライディングスーツを見たフランス人の紳士に『OHー、トレビアーン❗』と言われたのを思い出したよ。そういえば、別な観光地でも『OHー、サムラーイ❗』と言われたっけ…。
そんな事は、どうでもよろし。ハイハイ、出来上がりましたよーん\(^o^)/

 

 
魚料理って、頭が左側にすることが決まりだというのを思い出して、ひっくり返す。

 

 
あれっ?、これだと頭の上下が逆さまになるじゃないか。
考えてみれば半身なんだから、それも当たり前か…。
そんな事は、どうでもよろし。
早速、食べてみる。
WAOっ❗❗、身がブリンブリンやないの。そして、上品な旨味と甘みが後から追いかけてくる。小さいガシラとは味の趣きが全然違うじゃないか。美味いねぇ〜(≧▽≦)
途中、飽きたら醤油をかけても美味いよ〜ん。
これで約300円って、激安やな。やっぱ、食材チャレンジャーいがは偉いよ。嬉しいから、もう自画自賛なのだ。

残った汁があまりにも旨くて、捨てれなかった。ガシラは骨からメチャメチャ良い出汁が出るのである。なワケで、それをベースにスープを作った。味付けは塩ベースに、ちょっとだけ醤油である。
これまた美味だったので、ラーメンを作ることにした。

 

 
具はネギとモヤシ、温泉卵のみ。ガシラのスープを生かしたかったので、シンプルにしたのだ。
おっと忘れてた。麺はいつものマイ・フェバリットの『マルちゃんの極太中華麺』です。

 

 
(≧▽≦)んニャロメー❗
上品だが、強い旨味と胡麻油のコクがあって、メチャメチャ美味いやんけー。ガシラの出汁、恐るべしである。
これでラーメン屋したら、流行るでぇ〜。
でも、こんなラーメン、一日3杯しか出せへんでぇ〜。
店、ソッコーで潰れるでぇ〜。あんじょう殺したってやぁ〜。

 
                        おしまい

  
追伸
カサゴの旬はいつなのか調べてみると、色んな説があった。
基本は秋から初春が旬という声が多かったが、春や初夏から冬という説もあったりして、ようワカランところがある。
普通の魚の旬は、産卵前だと言われている。その頃が栄養を体にたくさん蓄えているので一番美味しいというワケだ。
更に調べて驚いたのは、カサゴは産卵で子孫を残す魚ではなく、体内受精で稚魚を産むという。秋に交尾したメスは1~3ヶ月後くらいに数万尾の稚魚を産むらしい。ということは、やっぱり旬は冬かな。
でも季節を問わずに、年間を通じてあまり味が落ちないという説もあった。まあ、美味かったから別にいいんだけどね。
いや、とゆう事は冬とかだったら、これよりもっと美味いって事か…。
冬に売ってたら、半額でなくとも買いだね。

 

肉汁補填迷走スープ、嘆きのおじさん

 
しつこいぞオマエの『変わり太麺三連発の原点』第四弾である。

牛肉と牛蒡のしぐれ煮。
魚介系ばかりでは片手落ちと考えたワケではない。単に魚介系ばかりが続いたので、肉を食いたくなっただけだ。

しぐれ煮というのは、ようするに生姜で炊いた料理の総称ですな。漢字で書くと時雨煮。
ちなみに、前回から生姜を使った料理が多いのは新生姜を買ったからです。この新生姜というもの、なぜか塊でしか売ってない。ヒネ生姜みたいにちよっとだけでは売っていないのである。何でやねん❓

作り方は簡単。
牛蒡をテキトーに茹で、そこに顆粒の昆布かつおだし、酒、味醂、醤油をブチ込む。
牛蒡が適度な歯応えになったら、生姜を入れる。で、ひと煮立ちさせたら、牛肉を加えて出来上がり。

結構な量を作ったので、翌日は時雨丼にした。

といっても、白飯の上に乗っけて一味をかけただけ。
そして、余った煮汁はもちろん謎のスープへ。

お次はコレ。

羊肉の酒&ワイン漬けソテー。
骨付きのラム肉を日本酒、白ワイン、塩と共に一晩漬け込んで焼いただけ。
柔らかくて旨い。羊のクセも酒とワインでやわらげられている。

ハイ、もうお解りかと思うが、漬けダレは件のスープにドボンだす。

地鶏の酒蒸し。
酒蒸しとはいっても、酒と魚醤をかけてラップし、レンジでチンしただけ。
これが簡単だが、美味い。
多分、鶏は佐賀県の「ありた鶏」。地鶏ゆえに味が濃く、肉に弾力があって誠によろしい。
当然の如く酒、魚醤、鶏のエキスが渾然一体となった蒸し汁は極上である。ちよっと勿体ない気もするが、謎汁にダイブ。

牛、羊、鶏とくれば、当然次は豚でしょう。

【豚骨付きカルビのコンソメ煮】

豚カルビと玉ねぎを冷たいコンソメスープに入れて4時間ほど放置。味がしみたら、あとは煮るだけ。
シンプルだけど旨い。

もうお約束。煮汁はどぐされ汁にお嫁入り。
こんなのもう凌辱としか言えまい。

そして、迷走っぷりは禁断のコレでトドメをさす。

ベトナムのフォーだ。

パクチーも入ってるし、この残り汁をブチ込むのは危険な賭けだ。『あんさん、やめなはれ。』という声が頭の後ろからワンワンしてくるが、狂った者の暴走はそう易々とは止まりはしない。
ザッバーン💦
やってやったわい( ̄∇ ̄*)ゞ

そして、いよいよ翌日、この迷走魑魅魍魎汁にマルちゃんの「極太中華麺」がドブンするのである。

で、『変わり太麺三連発(@_@;)どぎゃぶぎゃわわ』の回へと繋がるのだね。

http://iga72.xsrv.jp/2017/06/01/post-1547/

この回では面倒くさいので、スープについては端折って書いたという事がバレるけど、まあええわい。

【魑魅魍魎ラーメン】

【魑魅魍魎つけ麺】

次のイカのワタ入り焼きそばには魍魎汁は入っておらぬが、一応紹介しておこう。

しかし、あなどってはいけない。
この汁は更なる変貌を遂げてゆくのである。

                 つづく

 

かわり太麺三連発(*_*)どぎゃぶわわ

 
久し振りに食いもんの回です。
しかれど、これが期待を裏切りそうな傾(かぶ)きっぷりなのだ。だから、あまり期待しないように。

前に一度買って気にいった生麺の太麺が半額になっていたので、つい買ってしまう。風月の塩だれ焼きそばもまだ冷蔵庫にあると云うのに阿呆である。
最近は切り詰めた生活をしているから、日々半額商品でしのいでいるのだが、「半額」というシールに過剰に反応してしまっている自分かいる。で、いらんもんまで買ってしまい、常に賞味期限、消費期限に怯えながら飯を作っているのである。たま~に存在を忘れて腐らせてしまうこともあるから、本末転倒もはなはだしい。こうなると阿呆を通り越して馬鹿だ。

えーい、ワシのアホっぽりはどうでもよろし。
アホは今に始まったワケではない。今さらなおるワケもないのだ。話を先に進めよう。

その生麺の太麺というのがコレだ。

マルちゃんの「極太中華麺」3食入りである。

横に北海道小麦粉使用という惹句があるが、ワシャだまされんぞ(-_-#)。
相変わらず企業と云うものは汚ないのう。どうせ北海道産の小麦粉なんぞ、ろくに使っとらんのだろう。
たとえ5%でも北海道産小麦を使用しているならば、確かにそれは嘘ではない。嘘ではないが、それでは限りなく黒に近いドドメグレーじゃないか。
もし自信があったら、堂々と100%使用と書くのが企業と云うものである。たとえ70%でも書く筈だ。
だいたいがだな、広告にレモン○○個分のビタミンCとか、レタス○○個分の食物繊維とか謳っているのがいかがわしい。世の中、それがまかり通っているのがオカシイじゃないか。因みにレモンにビタミンCはあんま含まれてません。レタスの食物繊維なんて微々たるものなのだ。かくも企業と云うのは汚ないのであ~る。皆さん、イメージに騙されてはいけませんぞ。

(^o^;あっ、また脱線だ。
んな事も、どうでもよろし。小麦がどこ産であろうと、ようは旨ければいいのだ。
幸い横にはもう一つの惹句「もちっと強ごし麺」というのがある。コッチは前回経験済みだから、間違いない。そこを頼りに今日は生きてゆこう。

袋の裏を見ると、ラーメンとつけ麺、あつ盛りがお薦めとあり、簡単な作り方も書いてある。
あつ盛りかあ…。多分、つけ麺の麺があったかいヤツだな。つけ麺完全否定派のオイラだが、あつ盛りは許す。理由は熱々だからだ。つけ麺なんぞと云うあんなぬるい食いもんは、猫舌の人たちだけが絶賛しておればいいのだ(あっ、一応言っとくけど、基本的につけ麺の麺は冷水でしめた冷たい麺です)。

問題はラーメンにしろ、あつ盛りにするにせよ、汁をどうするかだ。この商品には残念ながらそういうものが一切添付されていないのである。シンプルに麺のみ。あとは勝手に自分たちで何とかやってくれと云う方針なのだ。まあ、仕方なかろう。下手な安っぽいスープの素なら無い方がいい。

冷蔵庫とブラックホール冷凍庫を漁る。
得体の知れない闇の残り汁なら、こと欠かないのだ。ソイツらを何とか組み合わせてみよう。

とりあえず、マグロの頭を焼いた時に大量に出た脂と「牛肉とゴボウの佃煮」を作った時の残り汁を合わせる。そこに、フォー(ベトナムの汁麺)の残り汁も合体させる。さらに「骨付き豚バラ肉のコンソメ煮」の煮汁もブチ混んでやる。
Ψ( ̄∇ ̄)Ψフフフ…、いよいよ悪魔のマッド汁の様相を呈してきたわい。これぞ、我が真骨頂。久し振りのメチャクチャ出鱈目ぶりである。
最後に醤油を入れて完成。

( ̄▽ ̄;)……。
(~▽~@)キャハハハハ、二度と作れない、と~ってもフクザツな味じゃよ、マッドマ~ン👿
でも、思ったほど悪かない。ちよっと苦味がある煮干し系魚介スープの味に近い。
人によっては好みの別れるところだろうが、これは旨いと言ってもいいんじゃねえか❓

先ず第一弾は無難にラーメンから。
麺を3分半茹で、冷水でしめる。

マッド汁を温めなおし、鶏油(ちいゆ)と顆粒の昆布だしを少し加えて、最後の味の調整をする。これでもかの旨味パワーアップである。
してからに、麺を汁に投与して1分間ほどあっためてから丼へ。

鶏肉、ゆで卵、ネギを乗せて出来上がり~。

早速、食ってみる事にする。
これが、毎度ながらの息を呑む瞬間だ。果たして今回の実験の結果は如何に。

麺、もちもち~\(^o^)/
スープもパンチがあって麺に負けてない。シッカリと麺を受けとめておる。なにしろ牛肉、豚肉、鶏肉、マグロ、昆布等々が入っており、それらが渾然一体となって旨味💥爆発なのだ。
やるな、俺d=(^o^)=b

続いて、あつ盛りにとりかかる。麺二連発だ。
こんなんだから、激太りするんである。

先程のラーメンの汁にニンニクと生姜を入れ、煮詰める。
麺を3分間茹でて冷水でしめ、頃合いをみはらかって、もう一回熱湯に放って温めなおす。湯をきったら器に盛り、ゆで卵と鶏肉、貝割れ大根を飾る。そして、続けざまの電光石火でネギの入った器に煮詰めた熱々のスープを入れ、一味を振る。

ズル。ズル。ズルズルズルー。
麺を汁につけて、勢いよくすすりこむ。
どぎゃぶわ❗Σ( ̄ロ ̄ )
濃ゆ~い。
濃ゆいけど、うみゃーい。
もちろん、麺はもっちもち~。

そして、翌日はどうしたものかと考えた末、焼きそばに挑戦することにした。
しかし、例によっておバカチャレンジャーは普通の焼きそばを良しとしない。と云うかアヴァンギャルドに走ってしまうのは、もう宿痾の生まれもっての業なのだ。

スルメイカのわたを醤油漬けしたもの(自家製)を細かく切って、ニンニク、生姜と共に弱火で炒める。香りが出たら、骨付き豚バラ肉のコンソメ煮の残り汁を入れて火を止める。
別なフライパンでキャベツ、玉ねぎ、ピーマン、紋甲イカを炒める。そこに茹でた麺とニラを入れ、仕上げに先程のイカのわたソースをかけて、汁気を飛ばしたら出来上がり。

イカのわたソースのおかげか、コクと旨味があってバチ旨いやんか( ☆∀☆)❗❗
もちろん、麺もモッチモチ~。
マルちゃんの「極太中華麺」、旨しである。

麺は太麺でも細麺でも中太麺でも何でもごされだが、思うにワシが一番好きなのは太麺なのかもしれない。ワタスが中華麺に一番求めているのは、モチモチ感なのかもしれんなあ…。