やらかし節分太巻き

  
2月2日だけど、節分である。
節分といえば2月3日というイメージがあるが、実を云うと固定されているワケではない。決まっているのは立春の前日であるということだけである。つまり、今年は立春の日がズレるのだ。
何でズレるかと云うと、えーと何だったっけ❓頭では解っているのだが、人にスッと説明できるほど脳内では整理が出来てない。

えー、地球が太陽を1周すると、ちょうど1年になりまんな。で、1年はは365日だよね。しかし厳密的には、365.2422日なのよね。つまり、それでは毎年0.2422日ずつ多くなってしまう。その誤差を修正するためにあるのが、4年に一度の閏年(うるうどし)ってワケだすな。2月29日の1日を増やすことで誤差をリセットするのだ。
しかし、それでも問題が生じる。閏年は1日(24時間)増えるワケだが、今度は4年で約45分、400年で3日ほど増やしすぎてしまう。そのため、閏年を400年で3回減らさねばならない。100で割れる年は閏年にせず、400で割れる年は閏年のままとするんだとさ。この結果、2000年のような400で割り切れる年の前後の世紀は、節分などの日付がズレやすいんだとさ。
自分でも理解が怪しくなってきたが、そうゆうことだ。何となく大体のことは解って戴けたかと思う。
ちなみに、節分の日が2月2日になるのは何と明治30(1897)年以来の124年振りのことらしい。殆んどの人が鬼籍にはいっとるがな。
じゃあ、次に2月2日になるのはいつなのだ❓確実に死んでるなあと思いつつ、調べたら何と2025年であった。たった4年後ではないか。法則がワケわかんねえよ。

どこのスーパーも恵方巻き売場は、人でごった返していた。ソレって完全に三密やん。ゲンナリだし、夜遅くになれば値引きもしてるだろう。そう思って用事を済まして戻ってきたら、えーっ\(◎o◎)/❗❓、全部売り切れとるやないのー。なんと、どのスーパーも恵方巻売場は空っぽと化していたのだ。
(-_-;)クソー、どいつもこいつも、まんまとスーパーとコンビニと海苔業界の陰謀に踊らされやがって。

(-_-メ)ケッ、ならば自分で作ればよいではないか。だいち、そっちの方が安上がりだ。

 

 
先ずは玉子焼を作った。
それを2センチ幅くらいに縦に細長く切る。
キュウリも縦に切り、8等分にする。

御飯が炊けたら、タマノイの「すしのこ」をかけて混ぜる。

 

 
手抜きだが、それでいいのである。たかだか恵方巻にそこまで気合いを入れるつもりはないのだよ、せにょーる。
だからこそ、わざわざ刺身を買わなかった。なぜなら、冷蔵庫にコレがあったからである。

 

 
アトランティックサーモンの切れ端、¥158である。
見たところ鮮度が良さそうなので刺身の切れ端っぽいし、加熱用とも書いてないから買ったのさ。
それを捌いて、煮切った酒と味醂、醤油、ネギを混ぜた。まあ、言ってみればヅケだね。補足しとくと、皮の部分はカリカリに焼いて加えてある。骨以外は全部使うぜ、貧乏性。

焼き海苔をガス火で両面炙る。
巻き簀に海苔の裏面(ザラザラの方)を上にして縦に置く。その上に上下2センチ程の隙間をあけて、酢飯を万遍なく乗せる。
真ん中より下に、玉子焼、サーモンの漬け、キュウリ、貝割れ大根の順に並べる。
あとは、躊躇せずに手前から奥へと一挙に巻き、ギュッギュッと力を込めて形を整えてやれば完成。

 

 
久し振りに巻き寿司なんか巻いたけど、まあまあ上手くいった気がする。
そのまま、やおらガブリとかぶりつこうとして、手が止まった。恵方巻はその年々の方角が決められており、その方角に向かって黙って食うのが習わしだ。でも今年の方角がワカラン。
そこで急速にバカバカしくなってきた。誰が方角を決めとんねん❓こんな風習なんて最近のことだろ。始まってから50年も経ってないぞ。それに食ってる間は喋ってはならないなんて誰が言い出したのだ❓そこに明確な謂れとか理由が本当にあるのかね❓どうせ海苔業界とコンビニ・スーパー業界の結託による売らんがための風習強化戦略じゃろうて。
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻しゃらくせー、やめじゃ❗❗

普通に切って食うことにした。そもそもカブりつきで食う太巻き寿司を美味いと思った事など無い。食いにくいだけだ。

包丁を1回1回、その都度濡らして切ってゆく。
こうすると酢飯が引っ付きにくいのだ。無理して切ると、グチャグチャになっちゃうからね。

 

 
しかし、やらかした。巻きが甘かったから崩れそうだし、サーモンの量も少なかったからバランスも悪い。
恵方巻なんぞ何するものぞというエンディングで〆ようと思ったのに…。何だかねー。締まりの悪い事よ。

翌日の昼、残りの材料を鉢盛りにした。

 

 
但し、酢飯には白ゴマを加え、少しポン酢を振り入れてリニューアルした。
コレを炙って切った焼き海苔を別皿に用意し、その都度上に乗せて巻いて食った。
正直、恵方巻なんかよりも海苔がパリッパリッで旨い。
だからといって、勝利宣言する気にはなれないけどね。ざまーみさらせ感があんましないのだ。
(+_+)何か調子悪りぃなあ。2月は鬼門なのだ。

                        おしまい

 
追伸
今日の晩も食った。

 

 
旨いけど、流石に飽きた。

 

手巻き寿司、その後

手巻き寿司を食ったあと、酒が足りなくなったので午前0時過ぎに再びスーパーを訪れた。

で、行ったら恵方巻きが半額になり始めた。
恵方巻きをクサしといて、どうかとは思ったが買ってしまう。心の弱い人間なのである。

 

 
だって、太巻きだよー。この量で500円は安いし、消費期限は午後3時なんだもーん。お昼に食べればいいと思ったのよ。

お腹いっぱいだけど、やっぱり今食べたい。
これも酔っぱらいの為せるワザである。
で、一切れだけ食うことにした。

 

 
勿論、もう節分ではないので、西南西に向いて黙って食ったりはしない。だいたい酔っぱらいなのだ。そんな意識は、とうにフッ飛んどるわい。

(^o^)あっ、旨いかも。数の子の歯応えがアクセントになっていい。
チラシを見ると、具は海老、マグロ、サーモン、玉子焼、カンパチ、胡瓜、穴子、数の子、イカ、大葉だそうである。手巻き寿司よか、豪華な具じゃん。

 

 
翌日、また食う。
デカイから、細めに切った。
一口で纏めて具材を全部味わうのが得策だろうと考えたのさ。

でも、器の選択をシクった。古伊万里なんだけど、数を盛り過ぎた。盛り付けは器に対して少なめがセオリーなのだ。
けど、旨いからいいのだ。

                    おしまい

 

節分の手巻き寿司

 
昨日の夕方、スーパーに買い物に行ったら惣菜売場が物凄い人だかりになってた。
一瞬、何事かと思った。しかし直ぐに理由が解った。
恵方巻きに群がる人たちである。そういえば今日は節分だったな。家庭では今や節分といえば豆まきではなく、恵方巻きなのだ。

小さい頃には既に恵方巻きはあったが、それは大阪とか関西だけの風習だったようで、全国的に広まったのは2000年代に入ってからなのだそうだ。
海苔業界と寿司業界から始まった陰謀をコンビニが更なる陰謀へと膨らませた結果である。それにまたスーパーが便乗して急速に広まったというワケである。

もう一軒スーパーに寄ったが、そっちもドえりゃあ~人、人、人、人だらけ。
うんざりである。正直、アホかと思た。完全に陰謀に踊らされておるやないの。
何か癪なので、恵方巻きなんか絶対買ってやるものかと思った。
で、手巻き寿司を作ることにした。手巻き寿司だったら、具を自由に組合せれるもんね。
(・。・)んぅ❓、これだって充分踊らされとるんちゃうんけ❓まっ、いっか…。

 

 
今回の具たちである。
真ん中がスモーク・サーモン、上が錦糸玉子、あとは時計回りに胡瓜、ツナマヨ、蟹味噌とカニ身の和えたやつ、三つ葉、ぶりトロ(腹身)の葱トロかな。

 
酢めし作って、海苔あぶって準備完了。

 

 
サーモンと錦糸玉子と貝割れ大根。
今年の向きは西南西だっけ?
あらあら、完全に踊らされとる。

恵方巻きを食べてる時は、誰かに話しかけられても喋ってはいけないそうだ。
でも大丈夫。ロンリーマンの一人ぼっちだから、誰にも話し掛けられる心配はない。話し掛けられたら、それこそ(|| ゜Д゜)ホラーじゃよ。

それにしても、誰がそんなルールを決めたんじゃ。恵方巻きなんて誕生してから大して経ってないだろう。せいぜい50年とか60年じゃなかったっけ❓百年は絶対経ってない。そう思うと、何か腹立つなあ。お寺とか神社とかの由緒ある風習の成り立ちとは全然違うだろう。そこには元々意味なんて無かった筈だ。誰かが、もっともらしく見せるために、そういう向きとか喋っちゃダメとかのルールを考え出したのに違いない。
まあ、お寺とか神社とかのルールも元はそんなもんだったのかもしれないけどね。

御託はコレくらいにして、かぶりつく。
っていうか、一口で頬張る。

旨い。サーモンと錦糸玉子の組合せが失敗なワケないんである。

 

 
葱ブリトロと貝割れ大根。
旨い❗鰤の脂と甘みが口に広がり、堪りまへん。
葱ブリトロというのは、鰤の腹身を包丁で細かく叩き、葱を混ぜたものである。ようするにマグロの葱トロのブリ版ってワケやね。

 

 
ツナマヨと貝割れ大根と胡瓜。
普段は手巻き寿司でツナマヨなんて有り得ない。そんな邪道で貧乏たらしいもんを出してくる時点で、我が家計の現況を如実に表しているというワケだ。
何か、さっきから「ワケ」を連発してるな。言いワケかますと、何も考えてなくてダラダラ書いてるだけなんである。

まあ、この組合せも普通に旨いわな。

 

 
蟹味噌と三つ葉。
缶詰の蟹と瓶詰めの蟹味噌を和えただけ。
こういうのは好き。蟹味噌の苦味と三つ葉の苦味がいい。大人の味だ。大人の恋のようにホロ苦いところがよろし。大人の恋してぇなあ…。

 

 
鰤ネギトロとサーモン、錦糸玉子。
つつましやかな手巻き寿司の中での贅沢組合せ。
裏切らない旨さだ。ビールから熱燗にスイッチ。

 

 
蟹味噌と胡瓜、錦糸玉子。
旨いよ。旨いけど、段々説明すんのが面倒になってきた。だって、この組合せの味を説明するのは無理があるんだもん。複雑な味としか言い様がない。

 

 
鰤ネギトロと錦糸玉子、貝割れ。
新たに錦糸玉子が加わったバージョン。
味は書かない。んなもん、旨いに決まっとるやないけー。

 

 
スモークサーモンとツナマヨと胡瓜&貝割れ。
如何にもジャンクな組合せだ。だが、ジャンクは旨い。

 

 
ツナマヨ、蟹味噌、胡瓜、三つ葉。
蟹味噌にツナマヨを合わせるのは、ちょっと冒険だった。一歩間違えば、蟹味噌が台無しになる。
でも、心配することなかった。マヨネーズが入れば、何だってそれなりに旨くなるもんね。

 

 
サーモン、葱ブリトロ、胡瓜、ツナマヨ、錦糸玉子、三つ葉、貝割れ。
画像では隠れているが、サーモンの下に葱ブリトロもいる。そう、オールスターなのだ。

\(^o^)/うみゃーい❗何か知らんけど美味い。
噛んでるうちに色んな味が沸き上がってきて、楽しいや。口の中、ちらし寿司だな。

これで邪気も払えた事であろう。
今年も無病息災でいきまひょ。

 
                    おしまい

 

2月4日の恵方巻き(  ̄З ̄)プー

 
昨日は恵方巻きなんぞ海苔業界とコンビニの陰謀だから、ワシャ食わん!古式正当な節分の風習に則っとって鰯を食うのだと宣(のたま)った。
しかし翌日、舌の根も乾かぬうちに買っちゃいましたよ。

だって、激安になってたんだもーん(# ̄З ̄)
何と「鹿児島県産黒毛和牛の太巻」1058円が、794円引きの264円なのである。破格の75%引きだぜ。そりゃ、買いますよー。
ついでに言い訳しちゃうと、今日は2月4日。節分でも何でもないんである。これはあくまでも太巻であって恵方巻きではないのだ。
だから、南南東になんて向かって黙って丸かぶりなんぞしない。重ねて言うけど、これは恵方巻きじゃないんだかんねっ(=`ェ´=)❗

Ψ( ̄∇ ̄)Ψははははは…、だから切ってやったわい。
だいたいだな、かぶりついて食うのって旨いか❓
わしゃ、切って食った方が断然旨いと思うね。

切るときはよく切れる包丁で、刃の手前から先までを使ってスパッと切りましょう。強引に切ろうとすると、潰れちゃって台無しになりまっせ。

中身の具は、玉子焼き、胡瓜、紅生姜、そして牛肉の甘辛く炊いたやつ。

食う。
(;・ω・)あっ、旨いとですよ。
本当は海鮮巻を食いたかったので、あまり期待してなかったけど、味は旨いです。

節分の翌日に恵方巻きを買うというのは、とってもお得です。来年も2月4日の恵方巻きだな(^o^)v

                  おしまい