2019年 お正月の料理(元旦昼編)

 
皆様、明けまして御目出度う御座りまする。
今年、最初のブログでげす。

 
【数の子】

  
正月といえば数の子。これ無くして、お節は語れない。正直、他のお節料理が無くとも何ら文句は垂れないけど、これが無かったらΣ( ̄皿 ̄;;激怒するね。
それくらいオッチャンは数の子好きなのである。

しかし、口に入るまでには幾多の面倒な作業が必要である。恒例とはいえ、苦難の道なのじゃよ。
先ずは塩抜き。毎年、ここから躓いている。(@_@)アーパーだから、どれくらいの割合の塩抜き用の塩水を用意すればワカラなくなるのだ。で、ググって調べるんだけど、これがまた皆さん言うことがバラバラなんである。
水500mlに対して塩小さじ1杯とか水1㍑に塩小さじ1杯とか、もうマチマチなんである。
今回はその中間くらいの塩分濃度でいく事にする。
で、3~4時間に1回塩水を取り替え、それを4、5回繰り返す。途中で味をみて、頃合いを見計らって笊にあげる。で、白いブヨブヨの薄皮が残っていれば、そやつを小まめに取り除く。( ´△`)メンドくせ~。
それを出汁に浸けて一晩おく。今回の出汁は、白だしに薄口醤油とチビっとだけ味醂も入れた。この辺は各自お好みに調整されたし。
器に盛ったら、最後に鰹節を掛けて出来上がり。
今回は気合いの象徴として、割山椒の器を引っ張り出してきた。

 

 
いつ食っても、数の子は旨いねぇ~(≧∀≦)
いやはや、このコリコリ感堪りまへんな( ̄∇ ̄)
因みに、お正月に数の子を食うのは、ニシンは卵を沢山生むので、それを二親(にしん)と掛け合わせているのだ。つまり、子孫繁栄を祈ってのことだね。

 
  
【紅白なます】

 
紅白で目出度いって事だろう。
いつもなら、赤と白のコントラストを効かす為に金時人参を使う。普通の人参だと紅白じゃなくて朱白とか橙白になるのが気にくわないからだ。しかし、今回は冷蔵庫に余り物の普通の人参があったので、勿体ないからソチラを使用。

先ずは大根と人参を細切りにする。割合は大根を多めにしましょう。その方が仕上がりが美しく見えます。
それをビニール袋に入れて、テキトーに塩を振って揉み~揉み~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ。で、一晩おきます。
翌日、出た水分を捨て。砂糖大さじ1に酢を大さじ3~4くらい入れて混ぜ合わせる。お好みで顆粒の昆布だしとか薄口醤油を入れてもええですよ。
そのまま出してもよいが、2、3時間から半日おくと、より味が馴染んでよろし。

 
 
【子芋のやわらか煮】

 
貝割れ大根を飾る位置で悩みまくる。
で、一番上の写真に落ち着いた。正月から悩みまくりってのは、どうもよろしくないね。

これも数の子と同じ縁起物で、親芋から多くの子芋ができるから、子宝に恵まれますようにと云う意味だ。

シンプルだが、とても手が込んでおりまする。正月早々から手を抜きたくないもんね。
それでは、オッチャンのレシピをひけらかそう。

①里芋の目利きは素人には難しい。周りに付いた土が出来るだけ乾燥していないものを選ぶようにするくらいで、ワシだってワカラン。あとは天に運を任すってな感じだ。強いて言うならば、値段の高いのを選ぶこと。それが一番失敗が少ない。
今回は愛媛産のもの。中国産は安いけど、当たり外れが激しい。とにかく、仕込みをするまでは良し悪しがワカランのだ。
えー、先ずは水で洗って泥を落とします。皮は剥きません。それを水から弱火でコトコト煮る。

②30分程煮たら、茹で汁を捨てて冷水に浸す。
あら熱が取れたら、手で皮を剥きます。簡単にツルリと剥ける筈です。もしも簡単に剥けなかったら、たぶんそれはダメな子芋率高しです。どう足掻こうとも何ともならないので、潰してコロッケにでもしなはれ。

③あとはお好みの出汁に入れて、弱火で煮る。
一応、今回の出汁は鰹昆布だしにお酒、味醂、塩、薄口醤油を加えた薄味よりにした。
芋がやわらかくなったら、火をとめて味を含ませる。煮物は冷める時に味が入りやすいのである。これも一晩おいて、翌日温め直して出した方が美味しおすえ。

ん~まい❗v(≧∀≦)v
我ながら、渾身の出来じゃよ。いつもより丁寧に作った甲斐があったよ。

 
 
【錦玉子】

 
またしても、盛り付けに悩む。
揚げ句、器まで有田焼に換える始末に。

 

 
それでも悩むオイラ。今年は何かと決断できない年にはならぬようにしようと思うオジサンなのであった。

錦玉子とは、黄色と白の入る二色の玉子焼きを金銀になぞらえ、錦とかけたものである。
溶き卵を混ぜ過ぎないのがコツだろうか?
とはいえ、調べもせずに自己流で作ったので、本当のところは分からない。
結果、出来は今イチ。実を云うと、半分側しか上手くいかなかった。上手くいった方は夜に食べた。
じゃ、何で上手くいった方を使わなかったのかというと、半分切って失敗だと思って片側は切らなかったのである。何事も早計はいかぬな。

 

 
コレ、更に補足すると、玉子焼きというか変則の出し巻き玉子。出汁がわりに年末に作った『海老とアボカドの卵白仕立て』の残り汁をブッ込んでやった。
と云うワケで、海老の出汁と片栗粉とが入っておる。
じっくり弱火で焼いてから巻きすで巻いて形を整え、冷蔵庫で冷し固めたもの。
ついでに言っとくと、お節料理には巻きものも縁起物としてよく登場する。例えば、昆布巻きとか牛蒡巻きなどがある。これは昔は大事な絵や文書は巻物にしていたので、それに因んだものだろう。知識や芸事が身につくようにと云うことだろうね。

 
 
【お雑煮】

 
すまし汁に焼いた角餅と小芋。飾りは貝割れ大根と人参と大根の紅白結び。仕上げに柚子を添えた。

お雑煮は関東と関西でも違うし、近畿圏内でも各県で差がある。もっと言うと、各市町村、各家庭によっても違い、様々なバリエーションがある。
関西では白味噌に丸餅の組合せで、餅は焼かずに煮るのが主流だと言われている。具は各家庭によりバラバラだが、大根と云う家庭が多いようだ。白味噌ならば、大根や蕪が相性が良いからなのかもしれない。

うちの実家は丸餅を焼かずにどろどろに煮ていた。
具は特に決まっていたような印象は無いが、大根と鶏肉、水菜ってところが多かったような気がする。
そして、関西なのに何故か澄まし汁である。
その理由を特に両親に訊いたことは無い。果して父親方の影響なのだろうか?それとも母方なのかな?
自分は結婚した事ないけど、新婚最初の正月には揉めたりするのかな?きっと両者の力関係で決まるんだろなあ。今時の御時世だと、何か想像つくなあ…。
頑張れ、世の男性諸君❗

皆様、今年も宜しくお願い御願い致します。

 

スナップえんどうとスナックえんどう

 
一人暮らしゆえに、料理を作れば自然と同じようなものを数日間食う破目になる。お正月もまた然りである。
と云うか、正月であれば色んな食材を購入する分、その色合いはより濃くなる。

言わずと知れた数の子である。
元旦から1週間、ずっと食い続けていた。
普通はウンザリだが、数の子偏愛主義者としては何ら問題はなく、寧(むし)ろ至福の日々でごさったよ。
一人暮らしの利点は、好きなものを一人占めに出来る事である。誰に奪われるワケでもないから、大事に長きに渡って食えるのだ。
まあ、その逆もまた然りだから欠点と背中合わせだけどね(笑)



がめ煮(筑前煮)である。
がめ煮とは九州での呼び方です。昔、仲の良かった女の子の影響で、いつの間にかそう呼ぶようになった。

これも3、4日は食い続けていた。
おじさん、野菜不足だし、がめ煮は好きなので不満は特にござらんかった。

そして、なれの果てはこうなった。

上は蒟蒻(こんにゃく)と玉子ヴァージョンで、下は里芋と玉子ヴァージョンなんだけど、ほぼほぼ、おでんみたいなものですなあ。

飾り用に買った絹さやは、マヨネーズを添えて消費。

そういえば、年末は絹さやが1パック350円とかアホみたいに高くって、安いのを探すのに苦労したんだよねー。
あっ、それで思い出した。コレ、絹さやとちゃう!
実を言うと、スナップえんどうの若ざやなんである。
まあ言ってしまえば出来損ないみたいなもんで、たった100円で購入できた。しかも、このスナップえんどう、出来損ないどころかムチャクチャ甘いんである。
茹でたての時なんかは、あまりに美味くてだいぶとツマミ食いした。

それはそうと、スナップえんどうって変な名前だなあ。
「えんどう」はエンドウ豆のエンドウとしても、スナップって何なのだ?あのスナップ効かしてブン殴るとかのスナップかね?スナックの間違いじゃないのか?
そういえば、何度注意してもこのスナップえんどうの事を「スナックえんどう」と言ってたバカな女がいたなあ…。
明るい娘だったけど、元気にしてるのかな。

(-_-;)いや待てよ、「スナックえんどう」という駄洒落スナック菓子ってなかったっけ?

気になるので、ここで一旦筆をおいてググる事にする。

スナップえんどうはアメリカ原産のエンドウ豆の1種で、英名は「snap bean」。
「パキッと折れて、音が鳴る」みたいな所から名付けられたようだ。つまり、スナップの意味自体はあってたのね。

驚いたのは、日本に入ってきた当初は「スナックえんどう」という名前でも結構売っていたらしい。
あのスナックえんどう女、もとい女の子はあながち間違ってなかったというワケだね。
しかし、混乱を招くことから、農林水産省に拠って「スナップえんどう」に統一されたという事だ。

お菓子の「スナップえんどう」もごじゃりました。

(出典『楽天市場』)

右上の「爽快ドラッグ」に目を疑う。
ゲゲッ!、スカッと爽快のドラッグなの❓ヤバくね❓
そんなの堂々と謳っていいの?と思ったが、何の事はない。単に販売している薬局店の名前のようだ。
麻薬のクスリもドラッグだし、普通の薬もドラッグだ。コレって、どうにかならんのかね?

えー、マヨネーズは例によっての「リアルマヨネーズ」です。

酸味がやわらかい分、コチラの方が素材が生きると思うんだよね。

思いの外、脱線して疲れたので、今回はここまで。

                 おしまい

 
追伸
最初、「2018′ お正月の残り物」というタイトルで書き始めたのだが、脱線したので最終的にこのタイトルに差し替えました。