ベロ酔い(@_@;)甲子園2017夏 準決勝(後編)

 
いやはや4ヶ月近くも間が開いての後編である。
この記事は途中まで書いてウンザリして挫折したものだ。何せ長いんである。長く辛い道のりを想像して、ついつい麓で一服してたらいつの間にか三年寝太郎化してましたあ( ̄∇ ̄*)ゞ。そんな気分だ。
今更だとは思うが、中途半端にしたままだと心のどこかに澱のようなものが溜まった感じで何だか気持ちが悪い。それに、コレを書かないと気分的に前へは進めないのだ。だから他の記事を書く気にもなれずに放擲して、ブログ的な記事は全部Facebookに載せていたというワケなのです。
クソ長くなりそうだけど、頑張って書くけんね。

🍺グビッ、🍺グビッ、🍺グビッ。
(≧∀≦)プハー。
やっば朝から飲むビールは最高じゃよ(^o^)v

取り敢えず枝豆からじゃい。
ん~、相変わらずビールとの相性はマストじゃよ。

気分が乗ってきたところで、第1試合の広陵VS天理の試合が始まる。
名門同士の対決はo(^o^)oワクワクするよねー。
歴史ある名門高校には思い入れみたいなもんがある。過去の試合とかがフィードバックしたりするのだ。プロレスとかF1とかと同じで、過去に因縁があるそういうヒストリー的要素のあるものが男子は好きなのだ。というか、何でもそういう図式にもっていきたがるのが男子と云う生き物の性なのだ。いつの世も男は過去、女は未来指向なのである。

斜め前のオッサン達の会話から、何と広陵は夏は10年振りの出場らしい。あれぇ~(゜ロ゜)、そんなに出てなかったっけー?
待てよ、って事はあの歴史的な試合、佐賀北との決勝戦以来って事じゃないか。確かあの時は広陵が圧倒的優勢に試合を進めていて、広陵の優勝はほぼ間違いないだろうと云う雰囲気が球場内に漂っていた。
でも佐賀北がミラクルを起こしたんだよね。8回裏に何と逆転満塁ホームランが出て、5ー4と試合をひっくり返してそのまま優勝したのだ。
打たれた広陵のエースピッチャーだった野村(現広島カープ)のひきつった表情が忘れられない。だって7回まではほぽ完璧に抑えていて、2安打とか3安打しか打たれていなかったのだ。
おー、そうだ。審判が明らかなストライクをボールと判定してからオカシクなったんだわさ。判定に対しての捕手の「えーっ(°Д°)!?」っていうリアクションも忘れられない。そういえばその時のキヤッチャーは、現巨人の正捕手小林だったんだよなあ。あれがもしストライクと判定されてたら三振だったワケだから、佐賀北の優勝は十中八九なかったと思う。甲子園ってホント恐いとこだよ。若者の心、ズタズタだわさ。

1回表 広陵から攻撃が始まる。
先頭打者がセカンドへの内野安打。二番打者が送りバンドで二塁にランナーを進める。
ここで早くも清原のホームラン記録に迫っている中村奨成が登場。いきなり盛り上がるやんかと思ったのも束の間、初球を中村が弾き返した。
嘘やん!、Σ( ̄ロ ̄lll)マジかよ❓
快音を残して打球が薄曇りの空に舞い上がった。ホームランになる角度としては理想的な角度だ。瞬間的に、お主やりおったなと思った。そのまま打球はグングン伸びていって、センターバックスクリーン左手に飛び込んだ。球場に一瞬どよめきが起こり、少し遅れて歓声が上がった。
このいきなりの結果を球場内で予想した者は殆んどいないだろう。34年間並ぶ者がいなかった1大会5本塁打という記録に、誰もがそう易々とは並べないだろうと思っていたからだ。オラだって、まさかだと思った。それを第一打席、しかもあろうことか初球をバックスクリーンに放り込むなんざ、誰が想像しよう。

3回裏 天理の攻撃。
連続ヒットで1、2塁とし、4番神野のスリーベースが飛び出し2ー2の同点となる。
好ゲームの予感だ。

それにしても、天理の応援っていいよねぇ。
昔ながらの曲が演奏され、何処かノスタルジックなのだ。
最近の甲子園ではお馴染みの『狙いうち(山本リンダ)』、『サウスポー(ピンクレディー)』、『紅(XJAPAN)』、『宇宙戦艦ヤマト』、『ルパン三世』、『海のトリトン』『タッチ』、『アメリカンシンフォニー』、『エルクンバンチェロ』などは一切演奏されない。ましてや今流行りの『アゲアゲホイホイ』なんて有り得ない。とにかくチャラチャラしてないのだ。
昔から殆んど曲目は変わってなくて、演奏される曲は『オーラ・リー(エルビス・プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」の原曲)』、『オブラディ・オブラダ(ビートルズ)』、『Our boys will shine tonight(高校野球の定番曲。立教大学の応援曲「セントポール」とは異名同曲)』の基本3曲だけ。
そこにヒットが出た時や得点が入った時に演奏される『天理ファンファーレ』と『ワッショイ(柳沢慎吾がネタでやる🎵ターッタ タッタラッタタッ(ワッショイ!)ってヤツだね)』が加わる。この2曲はあまりに有名だが、何と両方とも天理のオリジナル曲なのだ。それを色んな高校が真似したってワケ。

そもそもヒット曲やアニソン(アニメソング)が甲子園で流れるのはあまり好きじゃない。ヒット曲にはどこか違和感があるし、ルパン三世とか宇宙戦艦ヤマトが高校野球と何の関係があんねん?とか思ってしまうのだ。

とにかく天理高校の応援は智弁和歌山、早稲田実業の応援と並んで好き。全国大会常連のブラスバンドだから演奏も上手いしね。それにスタンドが紫色に染まるってのも良い。あの高貴な紫色、好きっす。
もしあんな色のパンティーをはいてるオネエチャンが目の前にいたら、オジサン、(◎-◎;)🎵メロメロメロ~です(by ボア・ハンコック)。

4回表。
広陵がショートのエラーで出たランナーを送りバントで進め、ツーベースで3ー2と勝ち越し。

4回裏。
天理は連続ヒットで1、2塁とし、スリーベースで3ー4と逆転。前評判はたいした事ないけど、やるじゃないか天理。益々面白くなってきた。

5回が終わってグランド整備が入ったので、朝にぎったワシ特製の🍙おにぎりを食うことにする。
今回は刻みスグキ(京都の伝統的な漬物)を混ぜこんだものだ。すぐきは発酵しててクセがあるから好き嫌いが分かれる代物だが、ワシは偏愛しとる。

旨いねぇ~d=(^o^)=b、この酸味が堪らんのだよ。
お子チャマにはワカランだろう大人のおにぎりでおま。何だかキリッと冷えた日本酒が無性に飲みたくなってくるよなあ…。
でも、こんなところでそれは無理というものだ。だいちこの場の雰囲気にはそぐわんだろう。ここはおとなしくビールで我慢じゃよ。

でもって、自分で焼いた玉子焼きも一緒にパクつく。鱧(はも)出汁を少しだけ入れて低温で焼き上げたものだ。勿論、ワシが真面目につくったものだから当然ながら旨いだすよ(^o^)v

5回表。
広陵の先頭打者は中村奨成。
球場内に記録更新の気運が高まる。しかし、そう易々とは打てんじゃろう。天知茂の、世の中そんなに甘くはないのだよ。多分、清原と並んでオシマイじゃて。
と思ってたら、打球はまたしても快音を残してセンター方向に飛んだ。前よりも高く舞い上がった打球はグングン延びてゆく。
これも打った瞬間に『行ったあー!』と思えるような打球だった。(゜〇゜;)マジかよ?
打球はレフト寄りバックスクリーン横、スタンド中段近くに吸い込まれていった。
一瞬、間が空いてから大歓声が上がった。そして、どよめきがさざ波のように球場内に広がっていった。
\(◎o◎)/あんびりーばぼー。嘘じゃろう?
(;゜∀゜)信じられん…。まさかそんな簡単に記録が破られるとは…。しかも2打席連続。しかもしかものこれでライトに2本、レフトに2本、センターに2本とホームランを広角に打ち分けとるやないけー。
(|| ゜Д゜)恐るべし、中村奨成!
いやはや甲子園の歴史の1ページに立ちあえた事に、万感の想いだわさ。オッチャン、心打ち震えたよ。TVとは違うワシだけアングルからの打球の残像が、瞼の奥にしかと刻まれる。
これで4ー4と試合はまた振り出しに戻った。面白過ぎるぞ、この試合(☆∀☆)!

スタンドを見ていると、打球の落ちた辺りがまだザワついている(スコアボードの選手名左端の下辺り)。
何だろと思って注視していると、なぜか警備員の周りを取り囲んだ人々がバシャバシャ写真を撮っておる。
あっ、そっかあ(* ̄∇ ̄)ノ、皆さん記念のホームランボールの写真を撮ってるのね。
そんな写真撮ってどないすんねん?サインもない見た目はただのボールだぞと思うが、ワシだって側にいたら舞い上がって写メを撮りかねんな(笑)。で、誰かに自慢しかねんな(笑)。所詮、ワシも根はミーハーなのだ。

6回表。
広陵、連続ヒット。そして、レフトがファンブルする間にランナーを2、3塁に進める。ここで再び中村に打席が回ってくる。
またホームランを打ったら、(◎o◎)ドえりゃあこっちゃになるぞと思う。もうレジェンドを超えたレジェンドだ。
しかし、残念ながら敬遠気味のフォアボール。
天理側としては、まあ満塁策は妥当だろうね。一観客としては(=`ェ´=)オイオイだが、これは批判には値しない作戦だろう。
その後、後続打者のセンターへのヒットがでて、広陵が6ー4と勝ち越す。

7回表。
広陵は再び満塁のチャンスを得て、中村が打席に立った。満塁だから今度ばかりは敬遠でけんじゃろうて。
そして、中村が走者一掃のツーベースを打ちよった。ホームラン2本に2塁打って、アンタどんだけ打つねん(|| ゜Д゜)?
これで9ー4と差が開いてもうた。
頑張れ天理!、諦めずに反撃してけろ。そして、もっと試合を面白くしてくれ。

7回裏。
天理、安原のレフトへのツーランホームランで9ー6とする。
そうじゃ、打ったれ!、打ったれ!
乱打戦は観てる方としてはいっちゃんオモロイんじゃ。そして、酒もすすむのじゃ(*`Д´)ノ

9回表。広陵の攻撃。
丸山、ライトへダメ押しのソロホームラン。10ー6。
さらに中村が2塁にランナーをおいてセンターへタイムリーヒット。\(@_@;)/どんだけぇ~。
その後もタイムリーヒットが出て、12ー6となる。
終わったな…、天理。

9回裏。天理の最後の攻撃。
ノーアウト満塁から連続タイムリーで12ー8と点差を縮める。天理側の応援が俄然盛り上がってくる。
(*`Д´)イったれやあー、天理!
ワシャ、どっちも応援しとるけど、どっちも応援しとらん。試合が盛り上がって面白くなったら、それでエエんじゃあ~。

ここでピッチャー交替。
しかし、押し出しのフォアボールで12ー9となる。不穏な空気がグラウンドに立ち昇る。
魔物やで~Ψ( ̄∇ ̄)Ψ、甲子園の魔物がヒタヒタと忍び寄ってきとるでぇ~。最終回、ちよっとしたキッカケで甲子園の魔物に呑み込まれてゆくチームは多い。プロ野球ではありえん展開が起こるのが高校野球なのだ。ドラマチックの嵐。それが高校野球における一番の醍醐味じゃろう。
これで3点差。しかも尚もノーアウト満塁である。ここでもし一発でも出れば、逆転満塁さよならホームランじゃわい。中村の記録も含めて、それこそ二重に歴史に残る伝説の試合になる。ゾクゾクくるじゃねえか。想像したらブルッときた。
わりゃ、死ぬ気で打ったれやあー(*`Д´)ノ!!!

だが、後続が続かずツーアウトになってまう。
( ̄▽ ̄;)あちゃー、で、最後はスライダーにあえなく空振りの三振でゲームセット。大どんでん返しは起きなかった。
とはいえ、見応えある試合で楽しませてもらったよ。
名門・天理、また来年も来いよな。
あっ、そういえば来年は第100回の記念大会だな。群雄割拠の梁山泊、出来れば甲子園常連の強豪校と名門復活の古豪が集結して欲しいよなあ。そこに突如勃興してきた新進強豪チームとか無名ノーマークのミラクルチームなんかが絡んでくると最高だよね。

ブキーッ(≧∀≦)
好い試合だったので、ついつい酒がすすんでしまったぞなもしー。第1試合が終わったところで、既にビールのロング缶2本と酎ハイロング缶1本を飲んじまっただよー。ベロ酔い(@_@)クソ男、エンジン全開!

準決勝の第2試合は、花咲徳栄(埼玉)VS東海大菅生(西東京)の関東同士の対決だ。
確か徳栄は菅生に練習試合でボコボコにされたんだよね。でも、練習試合の結果ってあんまりアテにならんからなあ。

いつの間にか観客が結構減っている。お目当ての中村奨成と地元関西の天理の試合が終わったからだろう。
正直言って関東の高校は関西ではあまり人気がない。例えば今年だったら、早実の清宮とか余程の話題性があるような選手がいないと客は入らないのだ。多分、関西人には無意識に東京を中心とした関東に対しての反感がどこかにあるのかもしれない。
しかし、ベテラン(笑)の高校野球ファンとしては、最近はそこんとこはあまり気にしてない。何よりも好い試合が観たいのだ。正直、基本的にはどっちが勝ってもよろしというスタンスだ。もう片方に入れあげるほど若くはないのだ。
とはいえ、一応最初はどっちかには肩入れしておこうとは思う。でないと、単なる傍観者になってしまう。当然、どちらかに片寄って応援する楽しみもあるのだ。但し、最近は観戦中に応援するチームがコロコロと換わるケースも多い。オジサンは無節操。寝返るのは当たり前の卑怯者なのである。
さてさて、今回は取り敢えずどっちを応援すっぺか。

このカードも好試合が期待される。花咲徳栄も東海大菅生も良いピッチャーが二枚ずついるし、両校とも打線は強力だ。練習試合の結果はともあれ、自力は互角とみてエエじゃろう。
う~ん、強いて応援するなら東海大菅生かなあ…。
水色の地にストライプの東海大のユニフォームの方がカッコイイからだ。特に応援するチームがない場合はユニフォームがカッコいいチームを選ぶ。もしくは校名がカッチョよかったり変わってたりする方を選ぶ。あと、都道府県でも選ぶかな…。
茨城と沖縄だったら、当然沖縄のチームを応援する。沖縄の海と風土が好きだからだ。茨城と北海道だったら、当然北海道のチームを応援する。北海道の風景と食いもんが好きだからだ。茨城と鹿児島だったら、当然鹿児島のチームを選ぶ。食いもんが旨いし、美人が多いからだ。
茨城の人、m(__)mごめんなさい。『ひよっこ』は好きだったし、鮟鱇(あんこう)鍋が旨いことは食べて知ってるけど、これはあくまでも個人的な見解であり、比較の結果なのであって許されたし。魅力のない都道府県最下位の常連とか、納豆が大嫌いだとか、ろくな蝶がいないとかは関係ないとです。重ねて言う。これはあくまでも個人的な見解であり、比較の末の結果なのであって、茨城県民よ、広い心で許されたし。

だいぶと外野席にも空席が目立ってきた。
レフト側からライト側センター寄りへと移動する。

外野席は上に行けば行くほど風が通るのだ。
さあ、本日4本目となるロング缶のレモン酎ハイに突入しようではないか。
ふぃ~(@_@)、だいぶ出来上がってきたなりよ。

1回裏、東海大菅生の攻撃。
2死2、3塁でワイルドピッチで1点先取。さらに2ゴロエラーで1点追加。0ー2。

2回表、花咲徳栄は1死2、3塁で2ゴロの間にランナー生還。1ー2とする。

2回裏、菅生は1死3塁からセンター前ヒットで1ー3と再び2点差となる。

3回表、花咲、2死満塁で3塁強襲2点適時打で3ー3の同点。

その裏、菅生は2死1、2塁とし、右翼線へ適時2塁打が出て3ー4と再びリードを奪う。
花咲もすかさず4回表2死2塁から左翼線適時2塁打が出て4ー4に追いつく。

いやはや2試合目も好ゲームで面白い。やはり準決勝ともなると、淘汰されて実力の拮抗した強いチームが残るだけに好試合になりやすいね。高校野球ファンの間では、この準決勝が一番面白いと言われるのも納得だよね。

5回が終わったところでまたしても移動。さらに上の段で陣取ることにした。
浜風が心地いい。心地がいいので、本日最後のビールに手をかける。
5本目である。阿呆だ。ベロ酔い(@_@)甲子園、最高潮じゃよ。( ☆∀☆)赤眼ギトギト酔眼光線ビーム発射!

上に行けば行くほど当然グラウンドから遠くなるが、より俯瞰的に見られるから、これはこれで見ていて楽しかったりする。

6、7回と試合は動かない。
空席が目立ち始めたので、より風が通る所を求めてさらに移動。甲子園漂流の民は、安住の地を求めてやまないのだ。

フェンス際、カップルの後ろに陣取る。
ワシもイチャイチャしたいのぉー(≧∀≦)
若いオネーチャンを連れてきて、✖✖✖✖したり、✖✖✖✖✖なんかもしたりなんかして、Ψ( ̄∇ ̄)Ψゲヘヘへー…。
アッカ~ヽ( ̄▽ ̄)ノ~ン、脳内想像がエライ事になっとる。酒毒の回りすぎじゃ。

8回表、ようやく試合が動く。
花咲徳栄は2死満塁のチャンスから岩瀬が左翼線2塁打を放ち、6ー4と勝ち越した。

9回裏、東海大菅生の最後の攻撃。
1死1、2塁と1打同点のチャンスが巡ってくる。
おー、最後に盛り上がってきたよーd=(^o^)=b
イケイケドンドン、イテこましたれやー(#`皿´)!

ショートにやや強い打球が飛んだ。しかし、飛んだコースは真っ正面。一瞬、打球が速いだけに6ー4ー3のダブルプレーでゲームセットだと思った。
( ̄□||||!!アチャー、けどショートが弾いてコンコロリーン。Σ(´□`;)ありゃりゃりゃー、どこまで行くのー?打球は転々とセンターまで転がってゆく。
蹴ったん?蹴ったんちゃうん?でないと、あっこまで中々いかへんぞ。
当然その間に一人はホームに還ってくるだろうが。二人目もホームを狙うのか?
わおっ!、ホームに向かって走っとるやないけー。
💓ドキドキする。クロスプレー必至じゃよ。
ランナーがホームに滑り込む。微妙なタイミングだが、この遠さからではアウトなのかセーフなのか断定できない。ジャジに息を呑む。
審判が激しくセーフのゼスチャーをした瞬間に怒濤の喚声が上がった。ランナー、二者還って同点!!
球場、o(^o^)oバリ盛り上がってまんなあ。

いやはや、それにしてもやっちゃいましたなあ、ショートくん…。タイムリーエラーじゃけぇ。あれほど派手に弾いたら、そりゃ1塁ランナーまで還って来るよ。
あー、コレでもし花咲徳栄が負けたら、完全にA級戦犯だな。高校生には酷だよ。若者の心、ズタズタだね。その後の人生に大きな翳りを投げかけ、「オラなんて、どうせいつだって大事な時にやらかすダメな奴なんだ…」と、一生トラウマになるやもしれぬ。
でも、スコアボードを見やると、あらま( ・∇・)、Hのランプが灯っとるやないけ。そっかあ…、公式記録員も気を使ってんだね。前途ある高校生が傷つかないようにという配慮なんだろな。強襲ヒットとしておけば、少なくとも本人に言いワケできる余地があるもんね。
しかし、オッチャン言わしてもらうでぇ。悪いがアレは明らかにエラーじゃよ。その辺の事は本人が一番よお~く知ってるとは思うけんどさ。まあ、ショートの岩瀬くんはさっき勝ち越しのタイムリー2点打を打ってるんだから、これでチャラといえばチャラだから問題ないか…。いや、無理だろソレ。
高校生よ、前を向いて歩いていこう。

10回裏、東海大菅生は2ツーアウト2塁のチャンスを迎える。ここで点が入ればサヨナラ勝ちである。
岩瀬くん、『オラのせいだべー』と泣きじゃくるかもなあとぼんやりと思ってたら、ゲッ(|| ゜Д゜)!、三遊間にヒット性の打球が飛んだ。コレを捕れなかったら、間違いなくA級戦犯確定じゃけぇ。
思わず声に出して叫んだ。『岩瀬、捕れーっ!』
彼は、横っ飛びに打球に喰らいついた。天国か地獄か、ここがキミの人生の大きな分岐点じゃよ。死ぬ気で捕ったれやあ!
大歓声の中、彼は倒れ込みながらギリギリで打球を掴み、素早く立ち上がってファーストに遠投する。その球の行方を誰もが息を呑んで見やった。
1塁塁審の手が挙がる。アウーット!
(ToT)よかったのぉー、岩瀬くん。コレでエラー帳消しじゃね。ようやった。

もう、どっちか片方を応援するとか云う気持ちはとっくに失せている。正直どちらにも勝たせてやりたい。
こうして手に汗握るような試合を、今この瞬間に観戦できている幸せにじんわりと包まれる。

11回表。
ピンチを脱した花咲徳栄は、2死1、2塁のチャンスにライトオーバーの2点2塁打で勝ち越し。さらに振り逃げで1点を加えて9ー6と勝利をグッと手元に引き寄せた。
そして、11回裏東海大菅生の攻撃はあっさり終わり、ゲームセット。

薄曇りの空に目をやり、腰を上げた。
💫ふらふらのベロ酔い(@_@)じゃよ。
いつ来ても甲子園は素晴らしい。
そう思いながら、酔いに委せて急な階段を足早に駆け降りた。

                 おしまい

 
追伸
ブログが4ヶ月近くもあいたのは、ひとえにこの長さにある。書いても書いても終わんないし、そのうち決勝戦が終わって何日も過ぎてしまい挫折。U18ベースボールワールドカップに中村奨成が選ばれたので、また書き始めるも、その中村奨成が絶不調で再び書く気が失せて挫折。まあ、そんなワケで今に至るのである。つまり、この文章は元々中村の事を書きたくて書き始めたと云うワケなのである。だから書くのを第1試合だけにとどめておけば、こんな風に頓挫はしなかった可能性大でありんすよ。

因みに中村奨成の甲子園での成績は、28打数19安打。打率6割7分9厘。打点17と合計43塁打は大会新記録。この大会で放った19安打と2塁打6本は、大会タイ記録。凄いね。
でも、U18では木のバットのせいなのかサッパリワヤの成績だったから、本当の実力はよくワカンナイ。金属バットでの成績はアテにならんところがあるし、今大会は飛び抜けてホームラン数が多かったから、飛ぶボールを使用していた疑いもあるしね。
まあ足も速いし、守備(特に肩)は一級品だから、真面目にやればプロ(広島カープにドラフト1位指名)でも早めに活躍の場を与えられるかもしれない。でもカープには有望な若手キヤッチャーが結構いるからなあ…。
とにかく頑張って活躍してもらいたいものだ。甲子園で活躍した選手がプロでも活躍している姿は観ていて喜ばしいもんね。

ベロ酔い甲子園2017夏 準決勝

今さらである。
試合から随分と時間が経っているからホント今さらなんだけども、お蔵入りしてた文章を急遽復活させる事にした。
そうなのだ、U18のワールドカップが今年はシッカリ放送されるのである。清宮も代表に入ったし、注目度も例年以上に高い。だから、どさくさで折角書いた文章を救済することにした。
  
大会第9日の2回戦で結構飲んだのにも拘わらず、その夜には飲み会に行ってベロベロ(@_@;)
その後も何だかんだと酒浸りの日々は続き、ついぞ肝臓が休まる日はなかった。
そして、和歌山の山奥に蝶採りに行った帰りに兄貴と痛飲した翌日、遂に体が悲鳴をあげた。
熱の花、そう💋口唇ヘルペスが上くちびるに出ちまったのである。
ヘルペスというのは普段は免疫の力で抑え込められているようだ。それが突然暴れだすと云うことは、体が相当に弱っており、抵抗力や免疫力が格段に落ちている証拠なのだ。
そう云うワケだから、今までだいたいは東南アジアの過酷な旅で発症する事が多かった。クソ暑い国で、肉体的にも精神的にもキツい日々が続くとなるものなのである。ぶしゅー(# ̄З ̄)
だから、日本で発症する事はあまりない。ここ何年間かは記憶にもないので、今回は超久し振りだ。
オラ、そんだけ疲れてんだろね。

その発症した翌日に、またしても炎天下の甲子園に行って、しかもしこたま酒を飲もうってんだから、我ながら大バカ過ぎる。
酒バカは病気だ。間違いなく「あるこほる依存性」ってヤツだろう。
あちゃーΣ(×_×;)、また脱線じゃよ。前置きが長過ぎたぜよ。本題に入ろう。

今回のベロ酔い(@_@;)甲子園は準決勝である。
試合開始予定時刻は朝10時。平日だし、優勝候補は全部消えてしまった事だし、地元のチームも奈良代表の天理しか残っていないから、それほど人は押し寄せないと予測した。
ただ、広陵・中村奨成が清原のホームラン記録にあと1本と迫っている。これが、どれだけ観客を呼び込むかが気になるところではある。高校野球ファンの反応如何によっては、又しても入場規制になるやもしれぬ。
それに昔から準決勝が一番面白いゲームが見られると言われているから、元々観客が集まり易い日ではある。さて、どうしたものか…。

でも、遅めの朝9時前に家を出た。
試合開始直前に行っても大丈夫だろうと判断したのだ。例年、そんな感じで準決勝に行っても十分観られるし、世間的には中村が清原の記録に簡単には並べないだろうと思っていると踏んだのだ。
けど、個人的な意見としては、中村は打っちゃうんじゃないかと思っている。大会第9日のあの打撃を間近で見た者としては、そう思わざるおえない。それくらいモノが違う選手だし、何かやってくれそうな特別なオーラを放っていたのである。

阪神甲子園駅には9時20分に着いた。
遠めに見て、チケットを買う列はさほどではない。
いつもなら先ずは酒とツマミの買い出しなのだが、今回は先にチケット売場へと向かう。中村を近くで見たいと思ったのだ。
しかし、バックネット裏(特別内野自由席)は既に売り切れになっていた。内野席は3塁側も1塁側もまだ空席がある。さて、迷うところではある。

内野席は1800円。バックネット裏席は2000円だから差額はたった200円しか変わらんやんけ(# ̄З ̄)
無いとは思うけど、状況によっては追加でバックネット裏席の販売も有るやもしれぬ。そう思い、一旦イオンで買い物してから決めようと思った。

先ずは定番の枝豆を買う。イオングループの枝豆は台湾産だけど、甘みがあって旨いのだ。値段も安いしね。それにビールといえば、枝豆は絶対に外せんでしょう?

今日はそんなに朝早くはないので、鶏屋にも商品が並んでいた。しかし、焼鳥と胸肉の唐揚げだけで、お目当ての「鶏のガーリック焼き」がおらへん。
しゃあないので、計画を変更して惣菜売場の3本入りソーセージセットを買う。
あまり期待していないが、付け合わせの皮つきポテトフライに強く牽かれてしまった。オイラ、どういうワケか昔から櫛形の皮つきフライドポテトが無類に好きなのだ。

今回購入したツマミはそれだけ。
普段ならば、もう2、3品仕入れるのだが、今日は2試合だけだし、それに自分で作った🍙おにぎりと玉子焼きがあるのだ。バカはバカなりに、そこそこ冷静なのだ。
酒はロング缶のビールを1本とロング缶の高アルコール酎ハイを2本購入。ヘルペスくんなんだから、これくらいが限度だろう。(@_@;)っていうかアンタ、それって完全にオーバードリンクでしょうよ(笑)
酒バカは酒の摂取量に対して、大変に甘いのだ。

買い物を終えてチケット売場に戻ると、(×_×;)ゲロゲロー、内野席も売り切れになっていた。
仕方あるまい、また外野に直行じゃよ。
今回は前回とは反対のレフト側へ行く事にしよう。
ここんところ、中村の打球がレフト側に集中しているからだ。アホなりに分析はしているのだ。
グワシ(*`Д´)ノと、このワシが記念のホームランを掴んじゃるー❗❗

試合開始15分前。思った以上に観客は入っている。
やはり中村のホームランを期待しての事なんだろね。

ベスト4に残ったのは、この4チーム。
優勝候補の大阪桐蔭や秀岳館、横浜などは既に消えたし、残ったのは何れもダークホースである。
あっ、天理はダークホースというか、どっちかというとオッズ的には大穴だな。たしか地方予選では奈良智弁と奈良付属だかが優勝候補だったもんね。
打力はあるもののピッチャーも技巧派だし、よくぞここまで生き残れたなと云う感じだ。
でも逆転で勝ち上がったりと、チーム力が上がってきてはいる。甲子園という場所は、こういうさして注目されていなかったが勢いのあるチームが優勝するなんて事はままある。だから、高校野球は面白いのだ。一発勝負だから、5回対戦しても負けるようなチームにも勝ったりするなんて云う番狂わせは頻繁に起こる。大阪桐蔭が仙台育英に負けたのなんかは、まさしくその象徴の一つだ。
内野ゴロで試合終了かと思いきや、ファーストがベースを踏み外してセーフなんて普通はありえへんもんな。で、その後にさよならヒットだもん。
大阪桐蔭側からすれば、サイテーの終わり方である。ファーストの子は春夏連覇をブッ壊した選手として、長く記憶にとどめられるだろう。可哀想だけど、甲子園って残酷な場所でもあるのだ。実力以上に強い気持ちが問われる。
そうか…、もし大阪桐蔭が勝っていれば、広陵VS大阪桐蔭という組合せもあったんだよね…。それもまた高校野球の妙だったりする。噛み合わせみたいなもんがあるのだ。広陵と大阪桐蔭の対戦が実現していたら、どうなってたんだろう?多分、大阪桐蔭が勝っていたのではないかな。
なんて思うのも、高校野球ファンの妄想として愉しい。

くだらん脳内妄想ばかりして、話が全然前に進まん。
酒を飲みながら書いているせいなのは否めない。

と、ここまで書いて長過ぎて力尽きる。
ゲッ、まだ試合も始まってないやん(_)❗
オジサンは、所詮テキトーなのである。
で、話は次回に続くのである。

追伸
実を言うと、この文章は試合観戦したその日に書いた。しかし、ナゼか文章がアップ出来なかった。
それに気づかずに翌日の決勝戦後に確認したら、未発表になっていて完全に書く気が失せたというワケである。
つづき、完全に旬を外したけど書きます。

WBC2017 準決勝 オランダVSプエルトリコ

日本より先に一方の準決勝、オランダVSプエルトリコの試合が行われた。勝った方が決勝の相手になる。
もっとも、日本がアメリカに勝てばの話である。

1回表。オランダの攻撃。
プエルトリコのキヤッチャー・モリーナの二度に渡る活躍(好送球)でチャンスは潰えたかと思えたが、バレンティンのツーランホームランが飛び出し、2ー0と先制する。

その裏、プエルトリコもコレアのツーランホームランでやり返し、2ー2の同点とする。

荒れそうな試合だ。
それにしても、どちらも破壊力のある怖い打線だよ。
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