蝶に魅せられた旅人アーカイブス
2012-09-06 00:06:35
2011年 9月24日
ー捕虫網の円光ー
『西へ西へ、南へ南へ』
『第十八番札所1/2分の1
はんだま・グワッ!!、Σ( ̄◇ ̄;;クエッケッケー 』
昨日と同じように、帰ったら間も無く雨が降りだした。だが、違うのは雨は激しくなる一方で稲光まで走りだした。腹が減って死にそうだが、この土砂降りでは出れない。
今日はあまりに酷い採集の終わり方だったので、明日帰る気はほぼ失せていたが、多分こんな天気では結論は同じだったろう。この豪雨の中、15分以上も掛けて港まで歩く勇気はない。
どうせ予定が1日くらいズレたところで最早関係ない。もう、週末の女の子との約束に間に合えさえすればいい。
8時半迄待ったが、雨はいっこうに弱まる気配がない。諦めて豪雨のなか、脇田丸へ。
いつものようにカウンターに座る。
で、何気に目の前に並んでいる魚たちを見た。
ぐわっ❗、Σ( ̄◇ ̄;;クエッケッケ~
幻聴かもしれないが、自分にはクエがそう言ったように聞こえた。
それにしても、(゜ロ゜;ノ)ノびっくりしたなあー、もー。おじさん、思わず仰け反っちやったよ。
(;¬_¬)……。
それはそうと、今コイツ動かなかったかあ❓
オラにはそう見えたぞー。
ひどい事つづきで、目も耳もイカれちまったのかもしれない。
厨房内に竹さんを探すが見当たらない。
フクちゃんに訊くと、今日は中学生の息子の体育祭と云うことでお休みらしい。
彼とはほぼ同い年なので、何だか溜め息が出る。自分にもそれくらいの歳のガキがいてもおかしくはないのだ…。
考えるのはよそう。どう転んでも時間は巻き戻せはしない。
お通しは、はんだま(金時草)の酢の物。
粘り気が少しあって、中々いける。
本日一発目のオーダーは、刺身盛合せ(690円)。
島ダコ、ソデイカ、マグロ、シマアジ、鰹の腹皮造り、クエと云うラインナップだ。この面々で690円とは信じられんよな。
鰹の腹皮造りは皮付きなので、コリコリして美味。
クエはデカイほど美味い(7㎏)。滋味強し。白身の奥深さに感服。
シメは漁師めし(490円)。
ようするに、いか墨の雑炊。
文句なし❗イカだの海老だのがゴロゴロ入っている。
翌日の朝が大変な事になるらしいが、そんな事、知ったこっちゃない。黒いもんを食うと、当たり前に黒いもんが出るのだ。
本日のお代。
瓶ビールを2本飲んで、2260円でした。
明日の天気予報は終日、雨。
残った意味、あんのかよ( ̄。 ̄)❓
酷いね。
つづく
(subject 写真解説)
そこそこ書き直したので、オリジナルの文章とは写真の順番が変わってるけど、まあこの際いいでしょう。
【はんだま(金時草)】
久々、写メを見たが奇怪なもんでんなあ。多分、照明の関係もあるんだとは思うけど…。
金時草といえば、加賀伝統野菜の一つで、記憶が確かならば金沢の料亭で食べた記憶がある。
そういえば、今年5月(2010年)に行った熊本(捕虫網の円光 熊本編『火の国ビッグブルー』(註1))では、同じ物が水前寺菜とかって名前で出てきた。
葉の表がグリーンで、裏が綺麗な赤紫なんだよね。
(出典『沖縄図鑑』)
時々、自分はツルムラサキと混同して、どっちがどっちかワカンナクなる時がある。
粘り気が有り、癖もあるけど、慣れれば結構旨いもんです。
しかし、何でこっちでは「はんだま」なんだ?
語源が全く想像つかない。
やっぱ気になるし、調べてみた。
ハンダマとは沖縄地方での呼び名だそうな。奄美大島も同じ呼び名って事だね。
そういえば沖縄本島や石垣島、与那国島でも食った事があるわ。
沖縄では昔から不老長寿の薬とされてきたらしい。
血をキレイにする効果があるという。
因みに、語源は別名の一つ「春玉」がなまった説しか見つからなかった。
【グワッ!!、Σ( ̄◇ ̄;;クエッケッケー】
いつものようにカウンターに座ったら、目の前のクエさんが確かに私にそう言ったんですよー(笑)
威嚇されました。迫力あります。
【漁師めし】
イカ墨がふんだんにブチ込まれており、ヤケクソみたいにこれでもかとイカだの何だのの海鮮もんがごろごろ入っている。
量もあって、かなりお腹一杯になる。しかも、そんな値段でいいのか?と云うくらいに安い。
恐るべし( ̄ロ ̄lll)、脇田丸。
(註1)熊本編「火の国ビッグブルー」
バーのお客さんの一部に配信したもので、当ブログには掲載しておりません。
ちょっと内容を思い出した。レインジャー部隊云々のくだりは笑えるんだよなあ。
次回、いよいよ最終回だっぺ。