ダイエットその後を書く前に、溜まってる画像を放出しておきたい。
で、今回は取り敢えず冷麺。
冷蔵庫の奥から徳山物産の冷麺が出てきた。
たぶん夏に買ったものだ。賞味期限を確認してみると、11月末くらいになっていた。
でも、んなもんくらいなら大丈夫だろう。今までさんざんぱら賞味期限を越えている食いもんを食ってきたのである。モノにもよるが、それほど劣化は激しいものではないと結論した。
それにしても、真冬に冷麺かあ…。酔狂だなあ。
スープはついていなかったので、コンソメと和風だしを混ぜたものをつくる。
冷麺のスープって少し甘めだったような気もするが、甘いのはイヤなので、そのまま冷蔵庫で冷やす。
しかも途中から冷凍庫にブチ込み、キンキンにしてやった。
チビたいチビたいスープが出来たところで、説明書に従って麺を茹でる。そして、素早く冷水で締める。
この時期の水道水は超冷たいから、あっという間に麺が引き締まりよる。
具は半熟玉子、葱、胡瓜、キムチ。
もちろん甘いものはあまり取らない身としては、🍉スイカや梨などは入れるべくもない。
もっとも、入れたくとも真冬にスイカや梨は普通は売ってない。たとえ有ったとしても相当に高額だろう。冷麺の為に用意することなど有り得ないよね。
ところで、何で冷麺にスイカだの梨だのを入れる必要性があるのだ❓
全然もって意味が解らない。まだ酢豚のパイナップルの方が理解できるよ。
因みにパイナップルは肉を柔らかくする効果があるから入れているのだ。だから、アレには一応それなりに意味があるのである。
とは言いつつ、心情的には許しまじだけど。
冷蔵庫に入れて冷していたどんぶり鉢を出す。
もう徹底しているのだ。体の芯まで凍える真冬の冷麺をつくってやろうではないか。
スープに麺を入れ、具を飾って出来上がり。
いっそ窓を全開して食ってやろうかとも思った。
しかし、少しだけ開けてみて、すぐに閉めた。
外は身が切れるような激寒なのである。
この日は2月5日。まっことクソ寒い日であった。予想最高気温は4℃とか言ってたのだ。
なのに冷麺とは、我ながらアホかと思いつつ食う。
マジ、チビてぇー❗ヘ(≧▽≦ヘ)
背中がブルッときたよ。
スープに今一つパンチが無いが、そこそこ旨い。
食いながら、ふと思う。
そういえば冷麺と冷やし中華の違いを、あーたら、こーたら検証している番組があったなあ…。
どうも関西では、両者がゴッチャになっているらしい。と云うか、冷やし中華も冷麺と呼ぶ人が多いようなのだ。アンケートの6割強ほどがそうだったかと思う。
アナタ、冷麺と冷やし中華の違いを説明できますか❓
両者を区別している人でも、その概念はまちまちだった。
番組では、家で食うのが冷麺で、外で食うのが冷やし中華とか言ってるオバハンもいた。
そういう概念もあるのか…。ちょっと驚いた。
中華料理屋や食堂で出てくるのが、冷やし中華。焼肉屋で出てくるのが冷麺と云う意見が多かったが、まあ、理解できなくもない。
一方、ラーメン屋で出されるものは、冷やし中華もあれば、冷麺も有りーので意見がバラバラだった。表記の仕方が店によって違うので、よく行くラーメン屋のそれが各々の基本概念になっており、両者が混在しているのだろう。
ここでオラの冷やし中華と冷麺の違いを述べておこう。
【冷やし中華】
①麺が黄色い。いわゆる中華麺を使っている。
②タレが掛かっており、醤油ダレか胡麻ダレ。
③深皿で出される事が多い。
④具は錦糸玉子、キュウリ、ハムが基本。缶詰のサクランボが彩りとして乗っかってるイメージがある。
⑤関西での分布は、町の中華料理屋、食堂、ラーメン屋など。
【冷麺】
①麺が茶色い。これはそば粉にジャガイモなどのデンプンと小麦粉を混ぜたものだからだと思う。
また、麺が固くてゴムみたいと云うのも特徴だろう。
②タレがかかっているのではなく、スープの中に麺が入っているといったイメージ。スープのベースは牛骨や牛テールで、色は薄くて透明。
③どんぶり鉢系統で供される事が多い。本格的なのは金属の器かな。
④具はキムチ、キュウリ、ゆで玉子、チャーシューと果物(スイカ、梨、リンゴなど)。
⑤関西での分布は、焼肉屋、韓国料理屋、ラーメン屋など。
ここで盛岡冷麺という存在を思い出した。
しかし、関西ではポピュラーてはなく、殆んど見ないのでここでは除外しておきます。
これでほぼあっているような気がするけど、一応ネットで確かめておこう。
調べたら、そもそも両者は根本の成り立ちからして違うらしい。
冷やし中華は、なんと日本で誕生したそうな。
へぇー( ゜o゜)である。中国由来じゃないのね。
冷やし中華は昭和12年、仙台で生まれたようだ。
中国料理店の組合が夏場の売上が落ちるのを解消する為に考案したのが最初らしい。当初の名前は「涼拌麺(リャンバンメン)」。
一方、冷麺の出自は韓国。だから韓国式冷麺、韓国冷麺というのが正式なお名前だ。
両者の一番の違いは、その麺にあるようだ。前述したように冷やし中華は小麦粉とカン水で作られた中華麺、冷麺は蕎麦粉にデンプン、小麦粉を加えたものである。原材料が違うのだから、謂わば両者は全くの別物と考えた方が良さそうだ。
因みに盛岡冷麺というのは、そば粉を抜いた麺なんだとさ。冷麺のゴムみたい麺を日本人向けにアレンジしたというワケだね。スープもアレンジされており、牛骨だけでなく、鶏ガラや野菜も入れて煮込んているみたい。
それから、余談だが北海道での呼び名は冷麺でも冷やし中華でもなく、「冷しラーメン」と呼んでいるとのこと。独自路線と云うワケだね。
それでは何ゆえに関西では冷麺と冷やし中華がゴッチャになっていて、どちらも冷麺と呼ぶ人が多いのかというと、2つの説が囁かれているようだ。
①省略説
関西は長い語彙を縮めるという文化がある。
例えばマクドナルドは「マクド」、冷たいコーヒーは「冷コー」などが代表だ。
たぶんこの冷コーというのが、大きく関係しているのではないかと思われる。冷たいコーヒーだから冷コー、冷たい麺だから冷麺と云うワケである。
これでオバハンが家では冷麺、外では冷やし中華と呼んでいるというワケも何となくわかってきた。つまりオバハンとしては家では冷麺という略称を使うが、外では略称せずに上品に冷やし中華と呼びたいのだ。
②韓国語由来説
元々、関西には韓国人が多い。
だから、自然と韓国式の呼び名が浸透していったと云う説。
まあ、どちらかが正しいというワケではなく、複合的なものでどちらも正しいのだろう。
他地方から関西にやって来る人は、冷麺が食べたくば、韓国冷麺とハッキリ言いましょう。
さもなくば、冷やし中華が出てきまっせ。
おしまい
追伸
とは言いつつ、最近は関西でも冷やし中華と冷麺を区別している人が年々増えていってるようだ。
これはコンビニ、大手の即席麺が冷やし中華は「冷やし中華」と表示しているからだろう。コンビニの地方文化の均一化、恐るべしである。
因みに最近は若い子を中心に、冷コーはアイスコーヒー、マクドはマックと呼ぶ人が増えているという。
嘆かわしい事だ。関西(大阪)のコテコテ感が失われてゆくのは、何だかなあ…と思う。
あっ、それから今回の記事の元々の題名は『冬に冷麺』でありんした。書いてるうちに内容が変わっていき、この題名なりもうした。