節分の手巻き寿司

 
昨日の夕方、スーパーに買い物に行ったら惣菜売場が物凄い人だかりになってた。
一瞬、何事かと思った。しかし直ぐに理由が解った。
恵方巻きに群がる人たちである。そういえば今日は節分だったな。家庭では今や節分といえば豆まきではなく、恵方巻きなのだ。

小さい頃には既に恵方巻きはあったが、それは大阪とか関西だけの風習だったようで、全国的に広まったのは2000年代に入ってからなのだそうだ。
海苔業界と寿司業界から始まった陰謀をコンビニが更なる陰謀へと膨らませた結果である。それにまたスーパーが便乗して急速に広まったというワケである。

もう一軒スーパーに寄ったが、そっちもドえりゃあ~人、人、人、人だらけ。
うんざりである。正直、アホかと思た。完全に陰謀に踊らされておるやないの。
何か癪なので、恵方巻きなんか絶対買ってやるものかと思った。
で、手巻き寿司を作ることにした。手巻き寿司だったら、具を自由に組合せれるもんね。
(・。・)んぅ❓、これだって充分踊らされとるんちゃうんけ❓まっ、いっか…。

 

 
今回の具たちである。
真ん中がスモーク・サーモン、上が錦糸玉子、あとは時計回りに胡瓜、ツナマヨ、蟹味噌とカニ身の和えたやつ、三つ葉、ぶりトロ(腹身)の葱トロかな。

 
酢めし作って、海苔あぶって準備完了。

 

 
サーモンと錦糸玉子と貝割れ大根。
今年の向きは西南西だっけ?
あらあら、完全に踊らされとる。

恵方巻きを食べてる時は、誰かに話しかけられても喋ってはいけないそうだ。
でも大丈夫。ロンリーマンの一人ぼっちだから、誰にも話し掛けられる心配はない。話し掛けられたら、それこそ(|| ゜Д゜)ホラーじゃよ。

それにしても、誰がそんなルールを決めたんじゃ。恵方巻きなんて誕生してから大して経ってないだろう。せいぜい50年とか60年じゃなかったっけ❓百年は絶対経ってない。そう思うと、何か腹立つなあ。お寺とか神社とかの由緒ある風習の成り立ちとは全然違うだろう。そこには元々意味なんて無かった筈だ。誰かが、もっともらしく見せるために、そういう向きとか喋っちゃダメとかのルールを考え出したのに違いない。
まあ、お寺とか神社とかのルールも元はそんなもんだったのかもしれないけどね。

御託はコレくらいにして、かぶりつく。
っていうか、一口で頬張る。

旨い。サーモンと錦糸玉子の組合せが失敗なワケないんである。

 

 
葱ブリトロと貝割れ大根。
旨い❗鰤の脂と甘みが口に広がり、堪りまへん。
葱ブリトロというのは、鰤の腹身を包丁で細かく叩き、葱を混ぜたものである。ようするにマグロの葱トロのブリ版ってワケやね。

 

 
ツナマヨと貝割れ大根と胡瓜。
普段は手巻き寿司でツナマヨなんて有り得ない。そんな邪道で貧乏たらしいもんを出してくる時点で、我が家計の現況を如実に表しているというワケだ。
何か、さっきから「ワケ」を連発してるな。言いワケかますと、何も考えてなくてダラダラ書いてるだけなんである。

まあ、この組合せも普通に旨いわな。

 

 
蟹味噌と三つ葉。
缶詰の蟹と瓶詰めの蟹味噌を和えただけ。
こういうのは好き。蟹味噌の苦味と三つ葉の苦味がいい。大人の味だ。大人の恋のようにホロ苦いところがよろし。大人の恋してぇなあ…。

 

 
鰤ネギトロとサーモン、錦糸玉子。
つつましやかな手巻き寿司の中での贅沢組合せ。
裏切らない旨さだ。ビールから熱燗にスイッチ。

 

 
蟹味噌と胡瓜、錦糸玉子。
旨いよ。旨いけど、段々説明すんのが面倒になってきた。だって、この組合せの味を説明するのは無理があるんだもん。複雑な味としか言い様がない。

 

 
鰤ネギトロと錦糸玉子、貝割れ。
新たに錦糸玉子が加わったバージョン。
味は書かない。んなもん、旨いに決まっとるやないけー。

 

 
スモークサーモンとツナマヨと胡瓜&貝割れ。
如何にもジャンクな組合せだ。だが、ジャンクは旨い。

 

 
ツナマヨ、蟹味噌、胡瓜、三つ葉。
蟹味噌にツナマヨを合わせるのは、ちょっと冒険だった。一歩間違えば、蟹味噌が台無しになる。
でも、心配することなかった。マヨネーズが入れば、何だってそれなりに旨くなるもんね。

 

 
サーモン、葱ブリトロ、胡瓜、ツナマヨ、錦糸玉子、三つ葉、貝割れ。
画像では隠れているが、サーモンの下に葱ブリトロもいる。そう、オールスターなのだ。

\(^o^)/うみゃーい❗何か知らんけど美味い。
噛んでるうちに色んな味が沸き上がってきて、楽しいや。口の中、ちらし寿司だな。

これで邪気も払えた事であろう。
今年も無病息災でいきまひょ。

 
                    おしまい

 

節分に思う

 
昨日は節分だった。
スーパーに行くと、恵方巻きを求める人でごった返していた。(-。-;)うんざりだ。
海苔業界とスーパー&コンビニ連合が結託した陰謀なんぞに騙されてたまるかである。
で、おじさんはそんな新参者には目もくれずに鰯を食うことにした。

 

 
本来なら焼くべきなのだが、煮付けにした。
だって鰯を焼いたら臭いんだもーん(# ̄З ̄)
わざと甘辛い味付けにした。味は勿論完璧だす。
(^o^)v旨いで~す。

昔は立春が正月だった。つまり節分は旧正月の前日の大晦日にあたる。古来から節分は、一年の終わりに厄災や邪気を追い払い、良い新年を迎えるための準備をする日だったわけだね。
厄災や邪気というのは、疫病や飢饉、家内に悪いことをもたらすものだが、これらを連れてくるのが『鬼』とされてきた。まあ災いの象徴みたいなもんだね。
そこでこの鬼が家内に入らないようにという意味で使われたのが『鰯』なのだ。
鰯は焼くと煙が生臭い。その匂いを鬼が嫌がり、近寄ってこないというワケだね。

また、玄関口に柊(ひいらぎ)と鰯の頭を飾る慣習も同じような意味が籠められている。柊の葉には鋭いトゲがあり、コレが鬼を撃退するというワケだ。『おどれ、目ぇ、突いたろかー』なのである。一種の魔除けなんだね。

 
(出典『京都九条山の観察日記』)

 
とはいえ、節分に鰯を飾ったり、食べたりする習慣は西日本(主に関西)のものだ。
関東辺りでは『はあ(;・ω・)❓』なのである。
でも最近は、この魔除けもすっかり見かけなくなったなあ…。今どきの人は、そんな風習を知らないから無気味がられるだけなんだろね。だいち臭いしさ。
こうして日本の古い習わしがどんどん消えてゆくのは嘆かわしいことじゃよ。

そんな事を言いつつも、ヘタレはやっぱり恵方巻きを食べたくなった。オイラ、本来が寿司好きの海苔巻き好きなんである。
夜遅くにスーパーにダッシュで駆け込む。
しかあ~し、既にほぼ売り切れていた。残ったものはどれも奇をてらった変化球の巻物ばかり。肉を巻いた海苔巻きなんぞ、そんな邪道なもん、誰が食うかいボケナスがあー(ノ`皿´)ノ~┻━┻なのである。

で、帰ってコレをふんずと投げる。

 

 
豆まきなのじゃあ~。
うりゃ、うりゃ、うりゃあ~Σ( ̄皿 ̄;;
鬼畜米英、魑魅魍魎撃滅。鬼畜米英、魑魅魍魎退散❗
Σ(´□`;)ハア、ハアー。Σ(´□`;)ハア、ハアー。
大人げない…。

 

 
もちろん大豆なんて投げない。落花生だ。殻つきのピーナッツだね。コレなら後で普通に食べられる。
そういえば小さい頃は、この豆まきがあまり好きじゃなかった。年の数だけ豆を食うのが面倒くさかったし、何より大豆が嫌いだった。たぶん今でも好きじゃない。

もちろん豆をまくのも鬼を追い払うためだね。これは鰯と違って誰でも知っているだろう。
知ってはいても、豆まきって今でも家庭内でちゃんと行われているのかなあ…。

                 おしまい

 
 

鰯の頭も信心から、(・┰・)ぺー

 
節分である。
そこそこ美しい夕暮れを眺めながらスーパーへ行く。

恵方巻きでも買おうと思ったら、売場はえらいことになっておった。オバハン軍団が群がっておる。
勿論、オバハンたちに罪はない。しかし、(-。-;)げんなりなって断念。
そもそも、恵方巻きなんぞは所詮は海苔屋の陰謀である。海苔を売らんがために、魚関係とか干瓢(かんぴょう)業界までも巻き込んだ策略に違いない。

昔は恵方巻きは関西にしかなかった風習だったらしい。実際、東京に住んでいた時は誰も恵方巻きなんぞ知らんかった。
それが今や節分となると、日本全国恵方巻きフィーバーだ。
(-_-#)馬鹿馬鹿しい。これはコンビニの陰謀である。宣伝しまくったら、あっという間に日本の隅々にまで伝播しおった。恐るべし哉、コンビニの拡散力よ。

と云うワケで、恵方巻きは諦めて鰯を探す事にした。
恵方巻きなんかより、節分界での歴史は鰯の方が古いんである。「鰯の頭も信心から」という言葉は、もしかしてこの節分から来てんじゃねえか?
昔は、家の入口に鰯と柊(ひいらぎ)を飾ったもんだ。
と言いつつ、自分の餓鬼の頃には既にだいぶと廃れていた風習だ。お金持ちの大きな家でしか見たことがない。

鰯と柊を家の入口に飾るのは、一言でいえば魔除けだそうである。鰯は臭い。焼くと煙が出て、さらに臭い。それが魔除けになるというワケである。たぶん、そんなところではなかったかと思う。

柊を飾る意味は何だっけ?きっと葉が硬くてギザギザだからなんじゃねーの❓
調べれば解るかと思うけど、めんどくせーので、そうゆう事にしておこう。蝶の事で何だかんだとネットサーフィンしまくりで、もうウンザリなのだよ。

そのままの鰯は、除外させていただいた。
だって、臭いんだもん(# ̄З ̄)

で、これを買ってきて焼いただすよ。

鰯明太子どすえ。
腹に、無理矢理に他の魚の卵である明太子を詰め込まれるというセクハラまがいの発想によって生まれたものだ。
セクハラだのパワハラだのうるさい人たちは、いっそ鰯明太も糾弾すればよろしかろう。

フライパンにクッキングシートを敷いて、じっくりと弱火で焼いた。

旨いねぇ~(´∇`)
酒の肴としては、スター性は無いにしても密かに票を集めそうだ。地味にメッチャ旨い。

スンマセンm(__)m。
セクハラ、パワハラと声高に糾弾する人たちよ、頼むから鰯明太はターゲットにせんといてくらはい。

                  おしまい