作州黑枝豆、見参❗

 
見たことのない品種の黒豆枝豆が売っていた。

 

 
食材チャレンジャーとしては見逃せないところだ。
値段も198円と安めだったし、買うことにした。

岡山の特産品で『作州黒(さくしゅうぐろ)』という品種らしい。
黒豆の枝豆といえば、京都府で作られる「紫ずきん」が有名だけど、枝豆みたく黒豆の枝豆もいよいよ品種改良が本格的になってきたのかな❓

普段なら粗塩で揉んでから茹でるのだが、裏面を見ると、そのまま塩茹でするみたいな事が書いてあった。なので、鍋に大さじ1の塩と水を入れて沸騰させる。
で、5分くらい茹でる。
だだちゃ豆などは茹でてる時も香ばしいような香りがするのだが、特別どーと云う香りはしないようだ。

笊にあげ、塩を振って出来上がり。

 

 
 
実が大粒で肉厚な感じがするね。

 

 
匂いを嗅いでみるが、やはり特段変わったところはない。
早速、食べてみる。

 

 
口に含むと、ブリブリのゴリゴリの肉厚で、噛み応えがある。

作州黑、見参❗
噛んでると、(☉。☉)❗
(☆▽☆)甘っ❗❗

後味がメチャメチャ甘いのである。
(-_-;)ムムッ、「紫ずきん」よか美味いかもしれん。武蔵は小次郎よりも強いのである。

にわかに興味が湧いてきた。
「作州黒」について調べてみよう。

何と「作州黑」といっても、丹波地方の「丹波黑」と全く同じ品種らしい。作州は丹波地方と同じような気候ということで、栽培が始まったらしい。因みに「紫ずきん」は、この丹波黑を食べやすく品種改良もののようだ。
丹波黒大豆は全国の産地でブランド化が進められていて、岡山の勝英地域(美作市、勝央町、奈義町など)で作られているそうだ。

作州黒の枝豆は、何と旬が3回もあるらしい。

◎10月上旬
10月上旬の作州黒の枝豆は「枝豆」と聞いてイメージするような緑の枝豆で、一般的な枝豆とは違い大粒で甘みがあるのが特徴です。

◎10月下旬から11月上旬にかけて
「黒枝豆」らしい少し黒がかった見た目になっていき、味は、よりホクホクとしてまるで栗か銀杏を食べているかのよう、豆の甘さと風味が充分に増した枝豆になります。

丁度、今の時期だね。

◎11月下旬ごろ
外側は茶色くなり、鞘の中の豆は黒く染まる。
見た目は悪いが、地元の通の間では、この時期のものが一番美味しいとされるようだ。
熟度が増すほどに、コクと香りと甘さが強くなり、 豆はプックリ、しっかり茹でればねっとり、味はほっこりとして栗的な風味に様変わりするという。
但し、「見た目が悪い」「傷んでるように見える」と店頭では敬遠され、売りづらくなるので市場に流通させる分は前半のうちに収穫して終わりにしてしまうようだ。

そういえば1/4くらいは、鞘の中の豆が黒くなってるものがあって、食感が違ってたわ。
でもどっちかと云うと真っ黒なものよりも、黒くなり始めたヤツの方が好みだ。黒いのは少し固いのである。やや黒の方が歯応えにネットリ感が少し入るような気がするんだよね。
とはいえ一々中を見て食ってるワケではないから、あくまでもファジーな印象だけどもね。

尚、この時期のものは煮豆にもなるらしい。
「黒大豆は煮豆にしても、見栄えが良いだけでなく風味もよく、なめらかな舌触りが最高で地域のおせち料理にもかかせない逸品となっています。」と書いてあった。
まあ、考えてみれば、当たり前なんだけどね。

売ってたら、買いですよ(•‿•)

                        おしまい
 

追伸
タイトルを「見参❗」としたのは、宮本武蔵をイメージしての事である。武蔵は作州美作の生まれだからね(異説あり)。武蔵のように素朴で荒々しい感じもする黒枝豆なのだ。一方、紫ずきんはもっと洗練された味なのだ。だから佐々木小次郎をイメージした。
ちなみに佐々木小次郎の生まれは不明とされる。だが、豊後(福岡県)や越前(福井県)とする説もあるようだ。自分の中では何となく京都のイメージがあったんだけどなあ…。

 

紫ずきんでござる

 
 

 
拙者、紫ずきんでござる。
この世の悪を憎~み、この世の腐った体制を愁~う。
テメエら、叩きっちゃる(*`Д´)ノ❗

何か江戸時代の旗本の裏の姿が勧善懲悪のヒーロー武士「紫ずきん」でしたー、ってな事が頭の中で躍動する。ストーリーとかも浮かび始めた。いかん、いかん。相変わらずの低能おバカ脳である。
しかし名前の由来はそうではなくて、豆の薄皮が薄紫色で、頭巾のような形をしていることから名付けられましたんだとさー。(>o<“)残念なりよ。

ちゃんと説明すると、高級食材の丹波黒豆を枝豆用に品種改良したものだ。
驚いたのは、その産地である。黒豆といえば篠山近辺というイメージを持ってたから、てっきりその辺が産地かと思いきや、主な産地は亀岡市、綾部市、福知山市なんだそうである。微妙に持っているイメージの丹波とはズレている。つまり、場所は兵庫県ではなくて、これら全ての市町村は京都府なのだ。
でも、ここでふと疑問が浮かんだ。そういえば松茸や栗といえば丹波=京都のイメージもある。
同時に思い出したのが、市町村合併で氷上郡の地域が丹波市と名乗り始めた事に拠り、篠山市が丹波ブランドの搾取だと怒って揉めてたんだよね。最近、負けじと篠山市も丹波篠山市と改名をしたから、一応問題は沈静化したようだけどさ。
丹波って、そもそも何処よ❓
気になったので、調べてみた。

Wikipediaによると、山陰道で、相当する領域は京都府中部、兵庫県北東部、大阪府北部となっていた。
やはり京都の一部も丹波だったんだね。驚いたのは、大阪の一部も丹波なの❓混乱してきたぞ。

さらに読み込んでゆこう。
「丹波国は大まかに言って亀岡盆地、由良(福知山)盆地、篠山盆地のそれぞれ母川の違う大きな盆地があり、互いの間を山地が隔てている。このため、丹波国は甲斐や信濃、尾張、土佐のように一国単位で結束した歴史を持ちにくい性質があり、丹波の歴史を複雑化した。地域性として亀岡・八木・園部の南丹(口丹波)地方は山城・摂津と、福知山・綾部の中丹は丹後・但馬と、篠山は摂津・播磨と、氷上は但馬・播磨に密接に係わる歴史を持った。」

丹波くんって、何だか複雑でややこしいんだねぇ…。
また、こうとも書いてあった。

「丹波の範囲は、現在の兵庫県側は丹波篠山市及び丹波市で、人口・面積ともに全体の2割弱。京都府側は亀岡市、南丹市、船井郡京丹波町、綾部市、福知山市であるため、兵庫県部分より京都府部分のほうが広大である。「兵庫丹波」「京都丹波」と分類するのは、丹波が2府県にまたがるためである。
そもそも丹波は、中央集権体制を進める明治政府の大久保利通らにより、但馬・丹後を含め似通った地域性を無視して2府県に分けられた。」

へぇ~、京都側の方が広いのね。でも兵庫県側に丹波市と丹波篠山市があるから、いつの間にか自分の中ではそちらの印象が強くなってたんだね。
それにしても、クソッ、またしても大久保の野郎の仕業かよ。またしてもと書いたのは、首都が東京になったのも大久保の策略なのだ。歴史の裏には常に大久保の暗躍ありである。西郷さんを裏切ったイメージもあるから、嫌われて当然かもな。薩摩人(鹿児島県民)でさえも、嫌ってるらしいぞ。廃藩置県、気に入らねぇ~。三重県とかも関西か東海かよくワカンなくなってんのも、たぶん大久保のせいだな。四日市は東海だと思うけど、伊賀は関西じゃろうがっ(=`ェ´=)

それはさておき、パッケージの裏を見ると、茹で時間は5分~10分とある。どんだけ幅が広いねん❗「茹で時間はお好みで」とはあるが、それってどうよ❓
枝豆はどちらかと云うと硬めが好きで、やわいのは好きではない。かといって生茹では避けたい。間をとって茹で時間を7分に設定した。

軽く洗って、塩をシッカリ揉み込む。
腹が立つのは、黒豆の枝豆って大概一部が腐っている事だ。今回は3個ほどアウトだった。何でやねん❓

熱湯が沸いたら、ブチ込む。

 

 
いい感じだ。ぷっくりしてて、旨そうだ。
早速、茹でたてを食べてみる。

予想していた以上に柔らかい。慌てて団扇で煽って冷ます。黒豆の枝豆は茹で時間が結構難しいことを思い出したよ。
でも甘みがある。しかも枝豆よかコクもある。そしてボリューミーだ。このボリュームが紫ずきんの魅力の一つだろう。それを考えれば、硬さ的にはベストに近いのかもしれない。これ以上硬ければ、ボリュームがかえって邪魔になりそうな気もする。甘さも出にくいかもしれない。茹で加減は来年の課題だね。

豊潤さを噛み締め、ビールを喉に流し込む。
秋も深まり始めましたなあ。

                    おしまい

 
追伸
残りを冷蔵庫で一晩おいて食ってみたら、何だか丁度よくなった。
馴染んで塩の回りも良くなって、冷えて硬さも良い具合になった。そして、ナゼか香りも増した。枝豆も含めて鞘系の豆を茹でるのは難しいし、奥が深い。
因みに、中はこんな感じ。

 

 
ドドメ紫ずきんじゃ。
黒っぽい中に緑の部分があるから、それが頭巾を被っているようだって事ね。言われなきゃ、ワカランわ。言われても無理あるよね。