シリーズ第3弾は、蕎麦である。
今回も溜まったストレージを減らすためにガンガン画像を乗っけて、ガンガン消すのだ。
【竹の子そば】
自分で茹でた筍であることは間違いない。
となると、春だ。日付を確認したら、やはり4月だった。何と年末年始から4ヶ月間も蕎麦を食っていない事になる。
大阪人だなあ…と思う。
おそらく出汁は若竹煮の煮汁がベースかと思われる。
2年半以上前の事だから記憶がないけど、きっと旨かったんだろなあ。今年も作ろっかなあ。
【もり蕎麦】
一瞬、冷やかけ蕎麦とか、ぶっかけ蕎麦とかと言いそうになったけど、『それってウドン的発想でんがな』と心の中で一人ツッコミを入れる。
じゃあ何なんだ❓と頭の中が混乱しそうになったけど、海苔が乗ってないからざる蕎麦ではなくて「もり蕎麦」だね。
『いやいや、厳密的には笊に乗ってないからもり蕎麦とは言えないね』と言われてしまえば、ハイ、そうですかと即時撤回するけど、まあ中身は同じようなもんでしょ。
蕎麦はコレね。↙
【香味 越前そば】
これがさあ…、でもガッカリの蕎麦なんだよなあ。
不味いとまでは言わないけど、パッケージの職人風のオッサンを見たら、期待しない方がオカシイじゃないか。何たって越前そばである。全国的にも有名だし、だけな事に実際旨い。だから、ギフチョウ(註1)を採りにそっち方面に行った時は必ず食う。
中でも、おろし蕎麦が好きだ。越前そばと言えば、おろし蕎麦。辛みの効い大根おろしが蕎麦の旨さを引き立たせてくれるのだ。
話が逸れた。とにかくコヤツはその越前そばの味の記憶を見事に打ち砕きよった。蕎麦独特の香りも味も期待値を遥かに下回るものだった。
スーパーに売っている蕎麦に期待する方が間違っていると言わわれば、これまたハイ、そうですかの返す言葉もないのだが、(´Д`)ガックリきたよ。
【かき揚げ蕎麦】
そういえば、かき揚げ蕎麦って外で食ったことなんか有ったっけ❓そもそもかき揚げ蕎麦って、あるのかね❓海老がデーンと乗った天ぷら蕎麦しか頭に浮かばない。
いや、考えてみれば、立ち食いの天ぷら蕎麦といえばこのタイプだよな。頭がこんがらがりそうだよ。
味の方は、まあそこそこには旨かったような気がする。
蕎麦は、どこの蕎麦かな❓
あちゃー、またもや「香味 越前そば」だ。
半額だから、つい買っちゃったんだろね。
喉元過ぎれば何とやら。人間は忘却の生き物なのだ。
もっとも、反省ばっかしててマイナス要素を忘れられないで溜め込んでいると、人は生きてゆくことが辛くなる。それもまた事実だ。忘れることは人間を守るシステムの一つでもあるのだ。過去を忘れるからこそ、人は生きてゆけるのだ。落ち込んだままだと、新しい恋だって出来やしない。
一応、日付を確認してみる。
Σ(゜Д゜)ワオッ❗何と9月初めだ。前回から5ヶ月も間が開いているじゃないか。
関西人、特に大阪人は蕎麦はあんま食わないんである。その辺のオッサンなら『蕎麦なんかマズくて食えるかボケ。ほんなもん食うとるヒマがあったら、うどん食っとるわい❗あほんだら』なのである。
一応、蕎麦の名誉のために言っとくけど、蕎麦は美味い。自分も東京に住んでいる時は、うどんを食わずにもっぱら蕎麦ばっか食ってた。とはいえ、ほぼ「もり蕎麦」一本だったけど…。
汁は置いとくとしても、東京の蕎麦は美味い。逆に言うと、大阪の蕎麦は不味い。だから、さっきのその辺のオッサンのコメントのようになるのである。
最近は大阪にも美味いと言える蕎麦屋が随分と増えた。しかし、全体から比べれば、まだまだ少ない。それに美味い蕎麦屋はエラソーで高い。あの値段の高さは何なんだろね。ちょちょと申し訳程度にカッコつけて盛った蕎麦が1枚千円以上するって、どないやねん❗❓と思う。東京みたいに立ち食い蕎麦屋が美味くないと、関西に蕎麦文化が定着することは永遠にやって来ないと思う。
あ~、神田の『かめや』に行きてぇー。
神田のダイビングショップに勤めていた頃は、頻繁にこの「かめや」に行ってた。他の立ち食い蕎麦屋にもよく行った。当時、神田は立ち食い蕎麦屋の聖地と呼ばれていたのだ。きっと今でもそうだろう。そうである事を切に願うよ。
【かぼす蕎麦】
毎年つくってるんだなあと思う。ちょっと感慨深い。
もちろん、これは冷たい系の蕎麦ね。
冷たい出汁に氷水でキリッと締めた蕎麦を入れ、スライスしたカボスを並べて茗荷を飾った。
残暑厳しい折りには、最高の食いもんだと思う。
この一杯の味は憶えてないけど、普通に作っておれば、鉄板で美味い代物。しかも作るのは簡単なのだ。
まあ、騙されたと思って、作ってみなはれ。
蕎麦はコレだね。↙
【剣山のそば】
これは蕎麦が安かったとか、そういう理由ではなくて、どうしてもスダチとかの柑橘系の冷たい蕎麦が食べたかったから買ったに違いあるまい。
たまに使うけど、前(さき)の越前そばよりかは美味いと思う。
一応、ネットでググってみた。
剣山といえば徳島県の最高峰にして百名山にも名を連ねる名峰だから徳島県の会社かと思いきや、香川県のサンヨーフーズという会社だった。しかも坂出市。徳島に隣接さえしていない。こういうのって胡散臭いよねー。
それにしても、うどん県なのに、なして蕎麦なの❓
調べてゆくと、うどんの製法を蕎麦に導入した麺で、ツルツルなのが特徴のようだ。
言うほどツルツルとは思わないけどさっ。
【たぬき蕎麦】
天カスが乗ったシンプルな蕎麦だ。
因みに天カスとは、東京でいうところの揚げ玉の事ね。
ここまで書いて、この蕎麦をたぬき蕎麦と呼んだ事に対して『大阪人のクセに、東京に魂を売りやがって、ボケナスがあー』とか言われそうだが、あくまで便宜上の事なので、ちゃんと説明しますね。
たぬき蕎麦の概念は地方によって異なる。この蕎麦と天カス(揚げ玉)の組み合わせは東日本や北海道でのもので、金沢辺りでもそう呼ぶ習わしだ。しかし、西日本では全く違うものがたぬき蕎麦と呼ばれている。
たとえば京都を除く関西では、きつねうどんの蕎麦版、つまり甘辛く煮た揚げと蕎麦の組み合わせをたぬき蕎麦と呼んでいる。きつね蕎麦とは、けっして呼ばないのだ。ただし、京都だけは違っていて、お揚げさん+あん掛け麺の組み合わせをたぬきと呼んでいる。うどんと蕎麦の区別は特になく、どちらもたぬきである。
一方、九州ではこの天カスと麺の組み合わせをハイカラと呼ぶのが普通らしい。京都と同じで、おそらくうどんと蕎麦の区別は特に無いだろうが(勝手な推測です)、うどん文化の土地だろうから、概ねうどん版のハイカラうどんがハイカラそのものを指しているものと思われる。
関西でもこの天カスの入ったうどんの事をハイカラうどんと呼んでいた。呼んでいたと書いたのは、最近はあまり耳にしないからだ。そういえば幼少の頃は、たぬき蕎麦とハイカラうどんが頭の中で時々ゴッチャになってたよなあ…。
あっ、思い出した。天カス+うどんを「たぬきうどん」と呼んでいた店もあったなあ…。だから、頭がゴチャゴチャになっていたのかもしれない。
四国や中国地方では、どう呼ばれているのかは知らない。調べれば分かりそうだけど、面倒くさいのでやめておきます。まあ、おそらく関西寄りだとは思うけど、ポツンと関東・東日本の影響を受けている所があるかもしれない。東日本と西日本の呼称の境界線も知らない。関ヶ原辺りだとは思うけど、微妙に入り組んでいる可能性はある。どうしても気になる人は、自分で調べましょう。
こういうものは実体の掴めない、謂わば幽霊みたいなものだ。たとえ各県での呼称がわかったとしても、なぜそう呼ばれるようになったのかと云う経緯まで突き詰めだすと、益々得体の知れないものになってゆくだろう。
タヌキは化かすとゆうしさ。
【かぼす蕎麦 その2】
2食入りの2食目はコレだな。
柑橘系の蕎麦の汁は、これくらいの量が正しかろう。さっきのは少なすぎた。とは言いつつ、それはあくまでも見てくれだけの話であって、家で普通に食うなら汁の量が少々足りなかろうが、さして問題はない。
思うに、この年辺りから柑橘系の麺のマイブームが始まり、夏場になるとせっせと作り始めたんじゃなかろうか。
【かき揚おろし蕎麦】
蕎麦は、どこのかなあ❓
メーカーは違うが、またしても越前そばである。
しかも、かぼす蕎麦から3、4日しか経ってない。
4ヶ月、5ヶ月と連続で長い間が開いて、今度は激ショートのインターバルだ。何を考えていたのかね?、ボキは。
今度は、越前そば定番のおろし蕎麦をちゃんと作っとるだがね。
かき揚げはどうかとは思うけど、取り敢えず冷蔵庫にあったものを気分で乗っけたんじゃろう。
しょっちゅう言ってるけど、大根おろしは辛くなくては大根おろしではない。そもそも薬味やで、辛くて当たり前なのじゃ。オコチャマと辛いのが苦手な人たちは、一生大根おろしは食わなくてよろし(=`ェ´=)
【鶏&かき揚げ蕎麦】
またかき揚げだよ。盛付けも酷い。鶏そばにしときゃいいものの、何でかき揚げまで乗っけるかね。しかも、そのかき揚げの色が絶望的なまでに悪い。きっとオーブンで焼いたのだろう。
特にかき揚げを偏愛しているワケでもないのに、なぜにこんな頻度で出てくるのかサッパリわからん。
どうやら蕎麦は、うどんすきの名店『美々卯』のものだね。
美々卯と言えばうどんだが、蕎麦も作ってんだ…。
買ったのはイオングループのコーヨー。
ごっつええ紙を使っているパッケージからして高級そうだが、マジ高い。たしか定価は四百円台だったと思う。スーパーに並んでいる蕎麦としては断トツに高い。あっ、半額シールが貼ってあるから、くしくも値段がわかるじゃないか。423円。やっぱ高けえよ。
前回にうどん版は登場している。詳しくはそちらを読んで下さればいいのだが、端的に言えば、さすが老舗店。うどんは旨かった。ゆえに蕎麦にも期待して買ったに違いない。過去の自分の心理を自分で紐解くって、何だか変な気分だ。当時はどんな気持ちで生きていたんだろ❓
蕎麦もそこそこのクオリティーだった筈だ。なのに、上のようなダサい蕎麦にしてしまったのか…。ノータリンの脳足りんだ。二年前に遡って残念でならない。
しかし、2食入りだろうから、もう1食ある筈だ。まさかそいつまで、あんな酷い仕打ちにはしていないだろう。探してみよう。
なぜか画像が埋もれてて、探すのに苦労した。
今度こそ、正真正銘の「もり蕎麦」だ。
記憶が少し甦ってきた。特別唸るほどのことは無かったものの、そこそこ旨かったような覚えがある。
【鶏せせり南蛮蕎麦】
肉の形状からして、鶏のセセリだろう。
あっ、カタカナで書くと蝶のセセリ(註2)みたく思えてくるから、以後は「せせり」で通す。
せせりとは、鶏の首肉のことである。弾力と旨味があって、好きな部位だ。
鶏南蛮には普通のモモ肉や胸肉よりも、せせりの方が向いてるんじゃないかと思う。この弾力は間違いなく蕎麦の食感とマストだ。
たぶん、コレが年越し蕎麦だろう。
と思ったが、日付を見たら、まだ12月半ばの12月16日だった。
麺は何じゃらほい❓
【もち麦DE生日本蕎麦】
覚えてはいるけど、何じゃらほいのものだ。
もち麦って何やねん❓っていうか、ネーミングの「もち麦DE日本蕎麦」ってどーよ❓色々盛り込んで失敗している例の典型だ。だいたい日本蕎麦って、日本までつけて強調する意味あんのかね❓中華そばは中華蕎麦とは書かないから、蕎麦で充分伝わる筈だ。意図してるとこがワカランよ。
DEは「~で」の「で」だと推察するけど、まさかコム・デ・ギャルソンとかのDEを意識してとか、オシャレ感を出そうとしてはいるまいな。(-_-;)恐ろしいよ。
んっ、待てよ。念のためにギャルソンの綴りを確認しておこう。
あらま、COMME des GARCONSじゃねえか。deの横に「S」が入るのか。
ならば、コムサ・デ・モードでどうだ❓
でも、これも確認したら、COMMECA DU MODEだった。まあ、いい。でも、どうせその辺を意識したんだろ。って事にしておこう。
このままこの商品の説明をスルーしてもいいんだけど、一応調べとくか…。読んでる人は説明を期待しているだろうし、自分も気にはなる。
先ずは「もち麦」ね。
ダイエットとか健康に良いと、一時ブームになってたから名前こそ知ってるけど、具体的にどんなものかは知らなかった。
えー、もち麦は大麦です。で、もちもちした食感の麦をもち麦と呼ぶらしい。これはお米のうるち米(普通の米)と糯米(餅米・もち米)の関係みたいなもんらしい。
もち麦はプチプチとした食感と香り高い味わいが特徴らしい。また、食物繊維と栄養価が高いという。だから、ブームになったんだね。
お次は「もち麦DE生日本蕎麦」。
おわっとΣ(-∀-;)、「剣山のそば」と同じ会社サンヨーフーズじゃねえか。しかも池上製麺所と書いてある商品がいくつもある。池上製麺所といえば、るみばあちゃんの店で、激安の有名店だよね。
(・o・)えっ、池上製麺所の別会社❓まさか、そんなこたあ有るまいと思ったので、さらに調べてみたら解ってきた。
やはり、名前を借りてのライセンス生産だと判明した。しかし、味は全然違うようだ。そういえば昔、池上製麺所と書いたうどんを同じイオン系統のスーパー(コーヨー)で買って食ったけど、店の味とは似ても似つかないものだった。二度と買わないと思ったものだ。池上製麺所のうどんが食いたかったら、現地香川の店に行くことを強くお薦めする。
さあ、お次は年越し蕎麦でフイニッシュだ。
と思ったら、ゲッ(_;、画像が無い。さっきので、おしまいだったようだ。
ちゃん、ちゃん( ̄∇ ̄*)ゞ
つづく
追伸
このシリーズは、まだまだ続く予定なんだけど飽きてきた。と云うワケで、暫くお休みして次回は別な食いもんの事を書きます。正月が明けてからも、日々色んな旨いもんを作っているのだよ。
ヘヘヘ…Ψ( ̄∇ ̄)Ψ、アレとかコレとか、あんたもんだったり、こんなもんだったりさー。
(註1)ギフチョウ
春の女神と呼ばれ、日本を代表する蝶の一つで人気が高い。
(2017.4.14 兵庫県武田尾)
(註2)蝶のセセリ
セセリチョウ科の蝶のこと。多くは小型で敏捷。
(裏面)
(2017.5.5 大阪府四條畷市)
画像はアオバセセリ。セセリチョウの中では美しい方で、殆どの種類は茶色や黒など地味なものが多い。
しかし、それは日本国内での事で、世界には華美なくらい美しいセセリチョウがいくつもいる。