青春18切符1daytrip春 第三章(2)

 
 第ニ話 沈黙の街

 
 2020年 4月8日 後編

午後2時前にはギフチョウが全く飛ばなくなったので、離脱する事にした。

またバスには乗らず、えっちらおっちら1時間ほど歩いて西脇市駅まで戻ってきた。
はてさて、次は何処へ行こうか❓青春18切符なんだから、JRの急行・特急列車以外ならば今日中は乗り降り自由だ。風まかせなのだ。
「風まかせ」かあ…。何て素敵な言葉ざましょ。

路線図を見る。

 

 
(☉。☉)あっ、加古川に戻らずにそのまま北へ行けば丹波や福知山まで行けるじゃないか❗ 加古川線は福知山線と繋がってるんだね。全然、知らなかったよ。という事は前回は相野駅で引き返したけど、その先にも行けるということだ。そう、リベンジできるのだ。
しかし帰りは三田・宝塚経由で大阪へ帰るワケだから、その部分はリピートになる。それは飽き性のオラにとっては苦痛だ。
やはり加古川駅まで戻ろう。そっからどうするかは、またその時になって考えよう。何たって「風まかせ」なのだから。

加古川で、まだ一度も食べたことのない名物の「かつめし」でも食おうかとも思ったが、大阪方面の列車がタイミングよくやって来たので、つい乗ってしまった。

 

 
で、明石駅で降りた。
明石なんて何度も来てるから物珍しくもないのだが、食いもんの魅力には勝てなかった。明石といえば魚の棚という🐙タコの歩くことで有名な商店街があり、美味いもんだらけなのだ。明石の蛸や鯛は全国ブランドだし、穴子だって有名だ。そして、明石焼きもある。寿司だって当然の如く美味い。

 

 
時刻は午後3:51。
中途半端な時間だ。ランチはとっくに終わってるし、夜の営業まではまだ早くても1時間ちょっと、多くの店が開くのは2時間後だろう。
それはそうと、駅のホームの屋根の天井なんて普段は全く気にしてなかったけど、結構面白い構造になってんのね。

 

 
外に出て、取り敢えず魚の棚方面へと歩き出す。
一瞬、🐙たこフェリーに乗って淡路島まで行ったろかいと云う考えが頭をよぎったが、この時間ではどう考えてもヤンチャ過ぎる行動なので引っ込めた。オラも大人になったもんだ。ハチャメチャ度は、だいぶと減ってる。

 

 
驚くべき事に、いつもは多くの人で賑わう商店街はガランとしていた。何事かと思ったが、ひと呼吸おいてから漸く事態が呑みこめた。
昨日、2020年4月7日に安倍総理が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に対してコロナウイルスの緊急事態宣言をしたのだった。

\(°o°)/ゲッ❗、いつも行列になってる老舗の明石焼き屋『たこ磯』の前にも誰もおらん❗❗そんな光景は見た事ないから、現在の状況が如何に異常なのかがよく解る。得体の知れないウィルスへの人々の怖れは、予想以上に大きい。これは中国発祥というのも怖さに拍車をかけているのかもしれない。何てったって段ボールでニセ肉団子を作って売るような事が横行する国なのだ。何をやっててもオカシかない。

 

  
看板が明石焼ではなく玉子焼となっているが、明石周辺から東播磨、及び神戸市西部辺りまでは元来そう呼ばれている。他の地域では、普通の玉子焼きとの混同を避けるために明石焼と呼ぶようになったのだが、そっちの名前の方がいつしか全国的にポピュラーとなっていったようだ。だから、きっと明石市民は怒ってるよね。謂わば偽モンが大手を振って偉そうにしているようなものだもんね。ゆえに昔からある老舗は、皆「玉子焼」と云う看板のままだ。プライドがあるのだろう。でもさあ…、仕方ないよね。「玉子焼」だと、殆んどの人に一々説明しなきゃならないもんね。

明石で明石焼きを食ったのは、いつの事だろう❓
もうかれこれ20年くらいは食ってない気がする。並ぶのは大嫌いだし、明石なら他に旨いもんはいくらでもあるのだ。また明石じゃなくとも、旨い明石焼き屋を食わす店はいくらでもあるのだ。
それに昼網といって、その日の朝に獲れた新鮮な魚介類が昼間には商店街に並ぶのだ。申し訳ないが、勿体なくて明石焼きなんぞ食ってるヒマはない。
しかし今は事情が違う。寿司屋も居酒屋も閉まっておるのだ。そして、並ばずに「たこ磯」に入れるとゆうのも稀有な状況である。もう今しかないとゆうタイミングなのだ。

 

 
入ったら、客はひと組だけでガラガラだった。

 

 
と思ったら、直ぐに帰ってオラの貸切り状態になった。
変な感じだ。人気店が何ぞやらかして閑古鳥なったと知らずにやって来た客みたい気分だ。

メニューには定番の蛸入り15個(700円)の他に穴子入り(880円)や両方入ったミックス(1050円)がある。
ミックスも捨て難いが、蛸入りのノーマルをたのむ。明石焼き如き、もとい、おやつ的なものに千円以上払うのは抵抗感がある。700円でも高いくらいだ。その金で定食が食える。それも明石なら、かなりコスパが高いもんが食える。だから明石焼きは普段は選択肢に入ってこないのだ。

客が他に居ないから、あまり待たずに運ばれてきた。

 

 
奥にある徳利みたいな器に出汁が入っている。

 

 
左の器に出汁を移す。薬味はネギのみだ。
えー、お約束で本体の乗っている板が傾いとります。理由は何となく知ってるが、自信がないので、あとで調べよう。

 

 
運ばれてきた時点で、明石焼きを知らない人でもタコ焼きとは別次元のものだとお解り戴けたかと思う。
とはいえ、説明が必要であろう。

一応言っとくけど、本体そのものもタコ焼きとは一線を画しておる。見た目が似ていて、中にタコも入っているが、タコ焼きとは完全に別物である。そもそも形も丸ではなく半円形だ。中身も違うが、それは後で説明する。
歴史も古く、江戸時代の終わり頃には既にあったようだから、むしろコチラが元祖だろう。タコ焼きが発明されたのは、1933年(昭和8年)〜1935年頃だと言われてるからね。ラジオ焼きを改良し、従来のこんにゃくの代わりに醤油味の牛肉を入れて肉焼きとして販売。その後、タコと卵を入れる明石焼にヒント得て、牛肉ではなくタコを入れるようになった云う説が有力のようだ。つまりラジオ焼きと明石焼きを両親に派生したのがタコ焼きであろう。謂わば明石焼きはタコ焼きのルーツでもあるワケだ。
御託はこれくらいにして食おう。

先ずは何もつけずに食う。
タコ焼きと違って柔らかい。味は小麦粉の入った玉子焼きだ。
次に出汁につけて食う。

 

 
明石焼きといえば、この味だね。やっぱ出汁あっての明石焼きだよね。安定、安心の味だ。

目の前にソースもあったので、つけて食う。
ちょっと味がタコ焼きに近づく。これはこれで有りだろう。
そういや思い出したよ。地元の人はソースつけて出汁にくぐらせて食うんだったわ。違和感はあるが、試してみよう。

あっ、コレも有りだな。
以後、出汁のみ→ソース→出汁ソースのローテーションを組んで食っていく。
\(•‿•)/ごちそうさんでしたー。

さっきの明石焼きについての説明だと不充分な気がするので、補足説明しておこう。

大阪のたこ焼きと異なる点は、以下のとおりである。

①卵をたっぷりと使うため色が黄色い。また、短時間で焼き上げられ、表面をカリカリに焦がすことはない。
また、基本的にタコ焼きみたいに生地に生姜や天かす、干し海老は入らないし、青海苔を上から掛けられることもない。

②小麦粉以外に浮粉や沈粉(じんこ)を使うので、生地がふわふわで柔らかい。

③焼器が銅製で、熱伝導率が良い。また窪みはたこ焼き用よりも浅く、球形にはならなくて、半円形に仕上がる。
裏返す際に銅製の焼器を傷つけないよう、金属製の道具を用いずに菜箸を使う。

④まな板状の木製板に盛り付けられ、添えて出される出汁に浸して食べる。

店舗によって材料がやや異なり、小麦粉を全く配合しない店舗もあるため、店舗ごとに味や柔らかさが変わるという。
焼く際に焼き器にひく油に胡麻油を用いる店舗がある。店によっては、タコ以外に同じく明石名産の穴子を入れているところもある。
出汁は熱い玉子焼を冷ますのが本来の目的だったが、現在は温めた出汁を提供する店が多い。温かい出汁を用いるようになったのは比較的新しく、1963年頃に神戸元町の店が始めたのが最初であるという。だし汁に薬味として三つ葉を浮かべるのも上記の店から広まったスタイルである。

まな板状の上げ板は手前が低く奥が高くなっている。これは皿の洗浄の際に同方向に重ねると水切りが良くなるためや、奥の柔らかい玉子焼が取りやすいためなどの諸説ある。補足すると、玉子焼が柔らかくて崩れやすく、又たこ焼きとは違い千枚通しを使わないゆえに焼き器から取り出しにくいため、焼き器の上に板をかぶせ焼板ごと裏返して乗せる。板に持ち手がついたために今のような形になったとも言われている。
Wikipediaを参考に書いてみたが、自分で書いてても分かりづらいよね。スマン、ワカラン人は2回読んどくれ。

魚の棚を少し歩くことにした。
したら、客が少ないせいか、各店舗の売り込みが半端なく激しい。しつこくて強引なのだ。明石人って、こうゆう人種だったっけ❓
にしても、気迫スゴ過ぎてウザい。その気迫と強引さは、気の弱い客には効力を発揮するだろうが、ワシみたいな気の強い人間には寧ろ逆効果だ。どんだけ安くなっても、死んでもオマエからは買うたるかい、ボケ(-_-メ)となる。

そういえば、この時は八百屋で百合根を買ったんだよね。たしか4個で35円という信じられないくらい破格の値段だった。百合根って、自分の中ではどうでもいい存在の野菜なんで、普段買うことは全くと言っていいほどないけど、思わず買っちゃったよ。

 

 
夕暮れ前、明石駅まで戻ってきた。
さて、次は何処へ行こうか。

  

 
元町駅で下車する。
時刻は午後5時。一日の終わりの始まりだ。

 

 
南京町。いわゆる中華街にやって来た。
目的は『老祥記』の豚マンである。ここの小振りの豚マンが死ぬほど旨いんである。千個くらい食える(ウソ)。
あっ、参考までに言っとくと、関東で言うところの「肉まん」は関西では「豚まん」と呼ばれている。
東京に住んでいる時に、東京生まれの彼女が半笑いで、
「豚まん❓肉まんでしょ❓それ何〜、受けるぅ〜。」と言われた時には半ギレになったね。

じゃかわしわー、おんどれ。豚の肉、使こうとるから豚まんやないけー❗コッチの方が正確に言うとんのじゃあ〜、ボケー❗❗

そう言うたら彼女、半ベソで固まったとったわ。横浜中華街のワシの四方3メートルの空気が凍りついたがな。
まあ、すかさず肩を優しく抱いて『冗談。冗談に決まっとるやないけー。』とフォローしといたけどね。服の上からオッバイ揉んで『ゆるせよー。』とも言った。
ワシのエロ話なんぞ、どうでもよろし。先を急ごう。

 

 
街は黙りこくっている。人っ子、一人いない。
中華街も普段は人でごった返しているのに全く人影がなく、死んだように静かだ。一瞬、時間が逆行して早朝にでもタイムスリップしたんじゃないかという錯覚に陥る。魚の棚商店街の静けさにも驚いたが、中華街ならば少しは人もいるだろうと思ってたから衝撃的だ。コロナの人に与えている恐怖、恐るべしである。
となると、もしや『老祥記』も閉まっているのではと不安になり、足早に歩く。

 

 
\(◎o◎)/ゲゲッ、閉まっとるぅー❗❗

 

 
何とコロナウイルスのせいで、営業時間が縮小変更になっとるやないけー。此処で豚まんを買いたいがために降車したのに、まさかの展開である。あちゃー、どうする❓どうする❓

 

 
南京町で一番の老舗『民生』は、やっていた。
しかも並んでる人はゼロ。この店もいつも長蛇の列で、こんな状態を見るのは初めてだ。
ここの「イカの天ぷら」がメチャメチャ美味いことを教えてくれたのは、小悪魔を通り越した大悪魔のRちゃんだった。そして、彼女が1番美味しい店を知ってる娘でもあった。彼女が連れてく店はどこも旨くて、唯一無二の個性的な店ばかりだった。

 

 
昔は、こんな看板なんて無なかったけど、コレって逆に名物として浸透した証なのかもしんないね。
これを見て、生唾が出た。外側はカリッ、中は柔らかいという絶妙の火入れで、イカの甘みがスゴイんだよなあ。何せイカは最も美味で甘いとされるアオリイカだかんね。

でも、やめておくことにした。一人で食べるには量が多いし、値段も高いのだ。大で2900円。小でも1800円もする。ビールをグビグビいって食ったら、悶絶級に美味いことを思い出したが、グッと踏み堪えた。
此処は誰かと来て、喜びを分かち合うべき店だろう。飽き性だからイカばっかだと辛いものがある。
少しでもガッカリするような要素があるならば、行かない方が賢明だ。またの機会に取っておこう。

あらら、アテが外れて難民化しつつあるやないの。
次に頭に浮かんだのは、絶品の海老ワンタンの入っている香港汁そばだが、何年か前に忽然と消えちゃったんだよねぇ。

取り敢えず、進路を駅へと戻そう。
歩いていると、行列が出来てる店が目に入った。

 

 
写真を撮ってる間に二人も並ばれた。

 

 
コロッケで有名な『森谷商店』じゃないか。いつの間にか改装してキレイになってるのね。だから気づかなかったのか。
前回も相野駅の『肉のマルセ』でコロッケ等の揚げ物を買ったから連続ではあるが、何か無性に腹減ってきたから列に並ぶことにした。前に二人並ばれたのも癪に触ったところもあるのは否めないけど。我ながら、一々負けず嫌いで反応するのは器の小さい証だと思う。

 

 
コロッケとミンチカツを買った。もちろん麦系あるこほる飲料の確保も怠らない。

 

 
これはコロッケ(90円)だね。
旨い。安くて旨いから行列が出来るんだね。でもオカンのコロッケを越えるものはないのだ。

 

 
そして、コチラはメンチカツ(130円)だ。
スゲー旨い。小さい頃はハンバーグの出来損ないみたいで、あまり自分の中では評価は高くなかったが、今は大好きだ。ハンバーグよりも好きかもしれない。それはそうと、ホントはミンチカツが正しいのにメンチカツってのは厳密主義者には耐えられんだろな。世の中からその名称をモーレツに駆逐したいに違いない。でもメンチカツはずっとメンチカツのままでいてもらいたい。もしも全国名称統一運動が勃興したとしたら、わしはレジスタントとして最後まで徹底抗戦する所存だ。ミンチカツなんて平板過ぎてツマランじゃないか。

 

 
午後5:45、元町駅まで戻ってきた。
次は何処へ行こうか❓考えが纏まらないうちに改札内に入り、来た電車に乗った。

午後6時半。

 

 
黄昏の淡い光の中で、ぼおーっと滲んだように爛漫の桜が咲いている。この時間帯に見る桜も美しい。

天の邪鬼な性格だから、もう一度加古川駅まで戻って「かつめし」を食うたろかと云う考えもよぎった。しかし、正直そこまでして食べたいものではない。加古川市の郷土料理「かつめし」って、洋皿に盛ったご飯の上にビフカツ(または豚カツ)をのせてドミグラス風のタレをかけ、茹でたキャベツを添えただけのものなのだ。つまり、メチャメチャ特別なものではなく、容易に味の想像がつく。新しい食べたことがない食いもんは、アバンギャルドな方がそそられる。良くも悪くも想像がつかないものの方が面白い。
そうゆうワケだから大阪方面ゆきの電車に乗った。けど何か他にアテがあったワケではない。このまま京都や滋賀辺りまで行ったろかいとも考えたが、コロナのせいで店が閉まってる可能性が高い。南京町でアレだったからね。とゆうことは、よく行く天満や福島の店も閉まっているかもしれない。それにさっきコロッケとメンチカツを食ったばかりで、腹も空いてない。それで急遽、桜ノ宮駅で夜桜を見ようと思い立ったのだ。桜ノ宮から中之島・淀屋橋方面を流れる大川は両側に桜が植えられており、桜の名所だからね。

 

 
ごった返してるとゆうことはないが、それなりに人はいた。
考えてみれば、ここの桜をわざわざ見に来たことはないような気がする。夜桜なら、尚更だろう。
桜っていいな。年々そうゆう思いが募ってきてる。

 

 
7時過ぎ。駅まで戻る。

 

 
駅構内は昔と随分変わっている。
昔は壁にズラリとピンクの木のベンチが並んでいたのだ。
「桜ノ宮」だからピンク色なのだが、昔はラブホテルも沢山あったから、中高生の頃は妙にドキドキしたものだ。カップルが降車したら、お前ら今から行くんやろと思ったし、乗ってきたカップルはお前らヤッテきただろと思ったものだ。中高生は、頭の中がエロでパンパンなのだ。

 

 
7時45分。
難波駅まで帰ってきた。
結局、天満にも福島にも行かずに真っ直ぐ帰ったのだ。店が開いてるかどうかもワカランし、腹もあまり減ってなかった。それに緊急事態宣言が発令されてるのに行くのは憚れたからだ。となると、無理して行く理由がない。

改札を出て、家に向かって歩きかけたところで、ふとミナミはどうなっているのだろう❓と思った。大阪人はアホだから、明石や神戸と違ってアホな若者と馬鹿オヤジで溢れているのではないかと思ったのだ。

 

 
しかし予想に反して、あの道頓堀の引っ掛け橋(戎橋)も心斎橋も殆んど人がいないゴーストタウンと化していた。
驚きを隠せない。こんなミナミ、一度だって見たことがない。
無敵の大阪人の動きをも止めてしまうコロナ、恐るべしである。世の中、エラい事になっているのだと実感した。

見上げると、夜空には煌々とした月があっ在った。不思議な感覚に襲われ、時空が歪んだ世界に取り残されたかのようだった。
 
                         つづく

 
追伸
道頓堀の画像は実を云うと、後日の4月20日に撮ったものである。8日は衝撃的過ぎて写真を撮るのを忘れたのだ。
でも、8日も状況的には同じだったから、まあこうして後で事実を書けば問題ないと判断して使わせて戴いた。自民党の嘘つき政治家とは違うのだ。
それはさておき、驚いたのは2週間近く後でも状況は同じだったと云う事だ。みんな通達を守って不要不急の外出は控えてたのね。

これを書いているのは、翌年の2021年 2月2日なのだが、再び緊急事態宣言下に置かれている。しかし、ミナミの街はゴーストタウンにはなっていない。

 

 
コロナ以前よりも人混みは少ないが、去年の4月に比べると遥かに増えているのは明白だ。
みんなコロナに対して慣れてきたんだろね。コロナ疲れもあるんだろう。ずっと家に籠るワケにもいかないのだ。アタマがオカシクなっては元も子もない。マスクなしで大声で喋ってるノータリンでもなければ問題はなかろう。
しかし去年の状態が2週間続いていれば、もっと早期にグッと感染者数は減った筈だ。個人的な意見としては、外出制限が弛ければ弛いほど収束、終息?が収まるのは遅くなると考えてる。だから緊急事態宣言を一ヶ月延ばすくらいなら、いっそ2週間に限定して強権発動で徹底的に外出を規制した方がいいのではないかと思う。その方が経済活動の再開も早まるだろう。
政府のやる事は何かにつけてタルい。有事の時に決断力がないリーダーってクソだ。

閑話休題。

この日、明石で買った百合根は鯛の子と一緒に玉子とじにした。

 

 
百合根は茶碗蒸しに入ってるのを食べるくらいで、あまり馴染みがない。正直、茶碗蒸しの構成員としては邪魔なものだ。一刻も早く退去してもらいたいと云うのが本音だった。見てくれは玉ねぎなのに、食感は全然違うジャガイモっぽいのが許せない。あの違和感と騙されたような気分には、軽くイラッ💢とくる。
しかし、今回で開眼した。茶碗蒸しに入ってるのは量が少ないから違和感を残したままでフェイドアウトしてゆくが、大量に食うと趣を異する。次第に違和感が薄れ、百合根本来の味が解ってくるのだ。脳が百合根とシッカリと認識さえすれば、脳に混乱は起きない。言ってしまえばデンプン質で、ジャガイモに近いものなのだ。ジャガイモは好きだから、そうとわかれば受け容れるのは早い。

 

 
最後は百合根丼にしたけど、美味いじゃないか。
ワタクシ、苦節ウン十年、完全に百合根ファンになりました。

すっかり忘れてた。えーと、今回の正規運賃を並べておきます。

JR難波➡西脇市 ¥1980
西脇市➡JR明石 ¥990
JR明石➡JR元町 ¥600
JR元町➡桜ノ宮 ¥560
桜ノ宮➡JR難波 ¥370

                  計 ¥4500

前回、青春18切符の値段を4回分で¥5000と書いたが、もしかしたら¥6000だったかもしれない。
何れにせよ、¥1250か¥1500だから、3千円以上は安く上がったってこってす。

次回、最終章です。