春はもうそこまで

 
ここ数日、暖かい。
冬嫌いとしては誠に有り難い。
それにしても今年の冬は死ぬほど寒かったよね。
クソ寒かった原因は、どうやら地球温暖化のせいらしい。詳しくは書かないが、北極の氷が溶けて、それが寒波を日本へ押し下げたようだ。
地球温暖化に関しては言いたいことが山ほどあるのだが、今回は自粛。どうせ語りだしたら、激情興奮憤懣男と化すに決まっているのだ。そんなもんで、この春近しの気分を台無しにしたくはない。

 
やっと春の新物の食材も出回りだした事だし、昨日は春先の献立にしてみた。

 
【菜の花の芥子醤油】

味もさることながら、この黄色がよろしい。
黄色は春の色だと思う。

菜の花は、ほろ苦さが旨いよね。

  
【蛍いか芥子酢味噌あえ】

蛍イカも季節ものだ。
丁寧に目玉と軟骨を取るべし。それだけで食感が遥かに良くなる。
旨いもんを食いたければ、手間を惜しんではならない。

 
【釜あげ新子】

新子は無条件に好き。
今回はワサビ菜を飾りにした。
我ながらキレイな盛り付けだと思う。

今年も新子は不漁という予測がある。多分、その通りになりそうだと感じてる。
瀬戸内海沿岸の兵庫県民は、今年も釘煮をつくるのが大変そうだ。

新子は出始めの小さいヤツの方が旨いと思う。
後半になると段々大きくなって、大味になると思うんだよね。

  
【新わかめと蛸の土佐酢あえ】

新若布もだいぶ見かけるようになった。
歯応えが良いので、メカブのついてるのを出来るだけ買うようにしている。
熱湯に入れて、色が鮮やかな緑に変わったら、取り出して団扇でおもくそ扇ぐ。

キュウリは軽く塩をして、水分を出しましょう。
蛸はブツ切り。

あとはジュレの土佐酢をかけて混ぜ合わせれば出来上がり。
\(^o^)/ヘルシー❗

 
【鰯のなめろう】

真鰯の旬は夏から秋だと記憶しているが、最近色んなスーパーでよく見かける。と云うことは旬なんだと判断した。
調べたら、鰯の旬は各地によって違うという。ようは、その土地の漁獲量が多い時が旬なんだとさ。

値段は4匹100円が何と半額の50円になっていた。
でも傷んだ様子が全然ない。目は透明だし、身もキラキラしててキレイだから寧ろ新鮮に見える。
だから、刺身で食えないかと思った。勇気あるチャレンジャーなんだなオイラ。
まあ捌いてみて、皮が手で剥けないようなら火を入れればよろし。

( ゜o゜)おっ、ちゃんと皮がキレイに剥けた。
しかし、脂はあまり乗ってない。やはりマイワシの一番の旬は脂の乗る秋だな。
と云うワケで、味を強化するためになめろうにする事にした。
擦った生姜、ネギ、白ゴマ、醤油、酒、味噌を入れたタレをつくる。それを鰯に混ぜて、暫くおいて味を馴染ませたら出来上がり。
酒が進みまんなあ…。

その後、腹も全然こわしてないし、チャレンジ成功でした。

 
【野菜サラダ】

特に春らしいものではないが、暖かくなるとサラダを食いたくなる。寒い時にサラダなんか食う気がしないのだ。

具材はサニーレタス(100円)、ブロッコリー(150円)、ミニトマト(128円)、アスパラガス(88円)。
まだまだ野菜は高いけど、スーパーを三軒くらい回れば、そこそこ安いものが集まる。
もうオジサンは主婦、もとい主夫の鑑(かがみ)だね。誰かお婿に貰ってくんないかな?
むうー(-_-;)、昔は引く手あまたであったのになあ…。チ○○の先っちょが乾くことなど無かったのだ。我ながら情けない言動だよ。

気を取り直してドレッシングをかける。
ドレッシングはピエトロの「焙煎香りごま」。

おっと、残り物のマヨ玉があったよな。
真ん中にデンと乗っける。
これは実を言うと、普通のマヨネーズ玉子ではない。他にニンニク、チーズが入っておる。

ピエトロのこのドレッシングはハッキリ言って、たいした事がない。ピエトロといえば、やっぱノーマルのドレッシングが一番だと思うよ。
しかし、マヨ玉と混ぜ合わせると、なぜだかバリ旨になりもうした。何か得した気分だ。

窓の外を目をやると、風が強い。
やっと春一番がやってきたのだ。

                  おしまい

 

野菜三昧の夜もある~今は亡き狂女のために~

 
最近、野菜がバカ高いよねー。
下手したら、肉の方が安かったりする世の中なのだ。

そうなると、天の邪鬼の心が持ち上がってくる。
さあ、今宵はひとり野菜祭りのカルナヴァルといこう。

 
【胡瓜の芥子サラダ】

ふと思い出して、20年くらい前によく作っていた個性的なサラダを再現してみることにした。

レシピは、以下の通り。

①胡瓜の側面をピーラーでストライプに剥き、塩を振る。ピーラーで剥いた部分をテキトーに切ったものも入れて、胡瓜本体と共に10分ほど放置する。
で、水分が出たら捨てる。

②ニンニクと玉ねぎを卸がねで擦る。
そこにセパレート・ドレッシングをブチ込む。さらに芥子もテキトーにブチ込む。で、混ぜるのだが、今回はドレッシングが無かったので、土佐酢に太白胡麻油とレモン汁、塩を入れて代用した。

③ほんでもって、胡瓜とドレッシングを混ぜてテキトーに漬ければ出来上がり。一晩くらいおくのが望ましいが、30分程でも浅いなりに旨い。

個性的なツマミだが、酒にあう。特に白ワインや冷酒とは相性がよろしかろう。

 
【オクラのお浸し】

1分ほど茹でたオクラを出汁に一晩つけた。
醤油をちゃらっと垂らして完成。
お好みで鰹節をかけても宜しかろう。

 
【長芋とオクラの出汁あえ】

余ったオクラと長芋のヌルヌルコンビのコラボ。

長芋はテキトーに短冊に切り、ビニール袋にブチ込む。で、ビール瓶とかペットボトルで💢コナクソと殴りまくる。おどれ、(#`皿´)イテもうたるぅー❗
ごめん、そんなに釈迦力に殴らんでもよろし。テキトー、ええ加減でよろしい。これは、あくまでもシャリシャリ感とヌルヌル感の両方を生かす為なのだ。
あとは、テキトーに刻んだオクラと一緒に盛り、醤油をかけて出来上がり。

シンプルに旨い。
マグロのブツ切りとかを入れたら、さらに旨いこと請け合いである。まあ今回は野菜中心だから入れないけど、無くても充分に旨い。

 
【薄揚げの炙り】

薄揚げを3等分にして、フライパンにて弱火で炙る。
外側がカリカリになったら、ネギを散らし、醤油をちゃらっとかけて、すりおろした生姜を添えれば出来上がり。

(-_-;)アカン。厚揚げの方が遥かに旨い。
刻んで、先程のオクラと長芋のたたきに混ぜた。
食感が加わって、パワーアップっす❗
あっ、写真撮るのを忘れたっす( ̄∇ ̄*)ゞ

 
【里芋と椎茸の煮物】

出汁入れて、圧力鍋で炊いただけ。
シンプルな煮物が好きだ。だから、素材は大事。
里芋は福井産のもの、椎茸は大分産。安いなりにモノが良さそうなもんを選んだ。出汁も薄めに設定。煮物は出来るだけ素材そのものを生かしたいんだよね。

圧力鍋は重宝している。素材が短時間で柔らかく仕上がるのだ。
そういえば、この圧力鍋って、今は亡き坪姉に半ば無理矢理買わされたものだった。
壁ドーンされて、ラブホ行こうぜと凄まれたっけ…。
まったくもって、イカれた女だった。勿論、丁重にお断りしましたが、しつこくて閉口したよ。朝の通勤時間の御堂筋でだぜ。メッチャ、道ゆく人にジロジロ見られてスゴく恥ずかしかったことを覚えている。
彼女はうちの店(ショット・バー)の常連客で、押し出しが強くて姉御肌もあり、女性にはそれなりの人気があったようだ。
だが、それが悪い方向にいくと、よくトラブルになった。我が儘を通り越して、コイツ頭がオカシイんじゃないかと思うような行動に出る事がしばしばあったのだ。そして、恐ろしいまでに執念深い。狂ってるんじゃないかと云うくらいに好きになった相手をシツコク追い回すのだ。それに嘘つきが加わり、事がこじれて関係ないのに何度か自分も巻き込まれた事がある。
6年くらい前だろうか?そんな彼女が死んだことを彼氏から電話で伝えられた。死んだ理由は知らない。あえて聞かなかったからだ。

しみじみ、旨いなあ~。
坪姉に、合掌。
御冥福を御祈りします。

 
【蒟蒻の煮物】

残った出汁でコンニャクを茹でた。
あらかじめビニール袋にブッ込み、砂糖を入れてスリスリしてから煮たので味の沁みは良い。
コレ、蒟蒻を煮る時の必殺技なのだ。

芥子は和がらし。
辛いからだ。基本的には洋がらしは買わない人です。

 
【湯豆腐】

これのベースは芽カブの茹で汁。前回クラゲの酢の物をつくった折りに芽かぶを茹でたのだが、その汁を捨てずに活用させて戴いた。昆布と一緒で、芽カブも出汁が結構出るのだ。
塩は入れてない。芽カブに塩味がついているようなのだ。あとは土鍋で椎茸と共に弱火でコトコト煮たら出来上がり。
(^-^)vシンプルにじんわり旨いだす。

 
【菜の花の芥子あえ】

春はまだ遠そうだが、気持ちだけでも。

茹でた菜の花を芥子醤油とあえただけ。
ほろ苦さと辛みが絶妙だね。

皆様、まだまだ寒い日が続きますが、耐え忍んで生きて生きましょう。