殿、御狼藉。雛ちらし寿司祭

 
昨日は雛祭でおましたなあ。
ワテは男衆やし、関係あらしまへん。
せやけど、スーパーは雛まつり一色やんかあ。
海老も特売りどすし、自分でもこさえまひょ。

海老は赤海老どした。
アルゼンチン御出身でごわす。それが1匹33円ざました。3月3日で、33円セール。イージーな語呂合わせでおますなあ。

先ずは海老の頭を取り、殻を剥きますねん。それを捨てずに熱湯にブチ込むんでっせ。海老から出汁を取るんだす。地獄の釜もさもありなん。あんじょう成仏してやってやあ~。
その出汁に海老をサッとくぐらせ、霜降りにしやし。
こうすると、海老の色が鮮やかになって甘みも増すんどすえー。
殻を取り除いて、その出汁で米を炊きまする。
で、炊き上がったら「すしのこ」かけて、ポン酢もチャチャとかけて熱いうちに混ぜ合わせましょ。人肌まで温度が下がったら盛り付けでおます。

あらかじめ作っておいた錦糸玉子をご飯の上に敷き詰めまひょ。
青物は春らしく菜の花を飾ろうと思ったのだが、スーパーの陰謀でバカ高いゆえ見送りもうした。

 

 
海老にちょぼっとお醤油をつけて食べませう。
(о´∀`о)おほほ、海老の出汁が効いてて、美味しおすなあ。
海老の頭は味噌が詰まってるので、チュウチュウしまひょ。はたから見たら、アホぼんみたいに見えまっせ。

実を申しますと、もっと絢爛豪華にしてやろ思いましてなあ、鯛の刺身も用意してたんおすえ。
せやけど、到底乗っかりそうもおまへんので、二部構成にしたんどすえ。豪華ひな祭ちらし寿司二段構えでおます。

 

 
向きが決まりまへん。
何度も器をあっちゃこっちゃ回して写真を撮りますえ。

 

 
こっちは鯛の刺身を削ぎ切りにして、白胡麻を振っただけどす。

(・∀・)……、むぅ…。
美味しいんどすえ。美味しいんどすけど、海老出汁の寿司めしがちょいと邪魔しやはります。鯛は美味しいどすけど、ちょっとだけミスマッチかもしれへんわ。

そして、お雛さんといえば、これどっしゃろなあ。

 

 
そうどす。蛤の吸いもんだす。
昆布だしに塩、酒、薄口醤油を入れて沸騰させる。
そこへ蛤姫を強引にブチ込む。

お殿様、そんなごむたいな。
やめておくれやす、やめておくれやす。
Ψ( ̄∇ ̄)Ψぬはははは…、やめてくれと申して誰がやめるものがおるかあー。お主は買われてきた身、こうなる事は百も承知であろうが、観念しいや、グフグフグフ。
体が火照って、熱おす。
堪忍しておくれやす、堪忍しておくれやすぅー。
くるくるくるくるくる~。
なりませぬ、お殿様なりませぬぅ~。
パッカァ ━━━━━━━━ ン。

口が空いたところで、やおらグッタリとなったハマグリ娘を一旦取り出す。適度な余熱で火を通すためでごしゃるよ、服部半兵衛。
で、ガッとダシ出汁の温度をあげる。煮立ったら、器に移しておいた蛤にかけて出来上がり~。

( ☆∀☆)ピキャー、美味いのう。
いやはや、この蛤の吸い物というのは堪りまへんなあ。コハク酸の旨みが心を蕩けさせ、陶然となる。柔らかな蛤の身もエロチックに美味いなりよ。
 

                  おしまい

 
追伸
いつもにも増して低能な文章を書いてしまった。
ここんとこ、蝶の話が多かったので、ストレスが溜まってたんだろね。

因みに少しだけ余った御飯は、夜に自家製の茗荷の梅漬けを乗っけて食べた。

 

 
これまた抜群に旨かったっす(*´∀`)♪