だだ茶豆の季節がやってきた

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毎年この季節、だだ茶豆が出回り始めると盛夏ド真ん中だなと思う。

 

 
だだ茶豆といえば、山形県の鶴岡市の特産である。
たまに他の産地の「だだ茶豆」を見掛けるが、味が遥かに劣るので注意されたし。
他の土地で栽培しても、本来の味にはならないようで、どうやら土壌が関係しているらしい。
あと、鶴岡産のものは必ず袋に生産者の名前が書いてある。書いてないものはパチもんでっせ(# ̄З ̄)

名前の由来は、父さん(だだちゃ)だったんじゃないかな?
あまりいい加減なことも書けないので、ちょっいとググってみた。

wikipedia の記事を要約してみよう。
「枝豆用として栽培されるダイズ(大豆)の系統群である。山形県庄内地方の特産品。江戸時代に越後(現在の新潟県)から庄内に伝わった品種を選抜育成したものと考えられている。」

一般ピーポーは知んない人も結構いるみたいだけど、枝豆は大豆の若鞘である。因みにエンドウ豆の若鞘が絹さやである。厳密的に言うと、両者ともそれ用に品種改良されているんだけどね。

「さやの毛が茶色で、くびれも深い。見栄えは必ずしも良くないが、甘味と独特の濃厚な風味を持っており、香りも強い。やや小粒の状態で出荷され、短めの時間で茹で上がる。」

そうなのだ。だだ茶といえば、香りである。他の茶豆と比べて遥かに香ばしい。そして甘みも強い。

「栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまうことから、生産地が限られている。収穫期も短く、保存も困難だったため、長らく「幻の豆」と呼ばれた。近年は輸送技術・速度の向上等により、地元以外でも店舗や通信販売で取り扱われたり、居酒屋などでメニューに並べられたりするようになり、全国的に知られている。
品種は8つ。「早生甘露」「小真木(こまぎ)」「甘露」「早生白山(しらやま)」「白山」「晩生甘露」「平田」「おうら(尾浦)」があり、特に人気があるのは「白山」である。」

へぇー、8つも品種があるんだ。知らなかったよ。
でも袋に品種名なんて書いてないよね。だったら、「白山」という品種を選べないじゃないか。意味ないじゃん。

「だだちゃ豆は明治の後期に誕生したとされる。当時の大泉村白山に帰農した士族、森屋藤十郎の娘であった初が、隣村の寺田から貰い受けた早生種の茶豆(枝豆用大豆の品種の一つ)の種を畑に植えたところ、その中に晩生で味の良い豆があった。その種を大切に保存して自分の畑で増やしていき、現在のだだちゃ豆のルーツとなった「藤十郎だだちゃ」を育てたという。
名前の由来は「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」を意味する。」

やっぱ由来は、おとーちゃんだったさあ。
オラの記憶も満更でもない。
御託はコレくらいにして、とっとと塩ゆでしよう。

普通なら、粗塩で塩揉みするのだが、この日はサボった。長野での過酷な旅の帰りで、心身ともにボロボロだったのだ。
さやの両端も面倒くさいので切らなかった。誰かに食べてもらうワケじゃないので、見てくれはどーだっていいのである。

 

 
( ´∀`)ん~、ふぉんて~ぬ。香ぐわしい。
部屋いっぱいに香りが広がる。だだ茶豆は茹でてる時も良い香りがするんだよね。

茹でたてを一さやだけ食い、かたさを確かめて団扇で扇ぐ。ゆめゆめ冷水に浸けたりしてはなりませぬぞ。香りが台無しになっちまいますぜ、熟々のエロい奥さん。

冷めたら、密閉できる容器に移して塩を振り、冷蔵庫に安置する。
そう、すぐには食わないのだ。ここが重要なポイント。ナゼかっつーと、そうした方が香りが豆にまわり、甘みも増すのだ。もちろん塩味も馴染む。

3時間後、冷蔵庫から取り出す。
いよいよ期は熟した。あとは怒涛の如く至福の瞬間へと雪崩れこんでゆくだけである。

先ずは鼻に持っていき、香りを楽しむ。それから、おもむろに口へと放り込む。

噛みしめる。
( ☆∀☆)ぴゃあ~。
香ばしくて、甘━━━━━━━━━い❗
すかさず、🍺ビールをグビグビいく。
ε=(≧∇≦ )ぷは━━━━、まっこと五臓六腑に染み渡るぜよ。し・あ・わ・せ(о´∀`о)じゃね~。

だだ茶の季節は短い。
今日も高島屋に行くっぺよ。

 
                おしまい

 
追伸
さっき甲子園で、何と鶴岡東が選抜準優の習志野を破った。しかも打ち勝ったというのだから驚きだ。
今年は鶴岡旋風、起きるかもなあ。

 

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投稿者:

cho-baka

元役者でダイビングインストラクターであり、バーテンダー。 蝶と美食をこよなく愛する男。

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