2018′ 春の三大蛾祭

 

そろそろ春の三大蛾の季節である。
その前に去年のおさらいをしておこう。
とはいえ、2017年にこの三大蛾については4回にわたる渾身の文章を書いた(註1)。ゆえに今回はサラッといかさせて戴きやす。

去年の記録を紐解くと、計4回出動していた。
1回目は、今日と同じ日付の4月1日にライトトラップに行っている。この日は選抜高校野球の準々決勝を観に行ってて、第4試合の途中でアホの植村に迎えに来てもらい、兵庫県の武田尾方面に行った。

 

 
強力な水銀灯を植村が用意してくれた。
植村くん、あんたはエライ偉い❗

それにしても、蛾を採りたいが為に人里離れた山の中でこんな事してるって、普通の人から見れば、狂気の沙汰だよな。自分がそんな人になるとは思いもよらなかったよ。人生、何があるかわからない。

 
【オオシモフリスズメ♂】

 
デカい。日本最大のスズメガだ。
そして、悪魔的な出で立ちである。
そのバケモン振りに、初対面は畏怖したね。

 

 
でも今や、可愛いとさえ思える。
もふもふだし、ほよ(;・ω・)顔なのである。
おまけにチューチューと鳴くから笑える。
だからと言って、不用意に触ってはなりませぬぞ。
毒があるというワケではないが、脚に鋭いトゲがあるのだ。
そんなことは知らなかったから、掴んだら手に鋭い痛みが走った時は、(|| ゜Д゜)ウワッ❗、コイツ噛みよった━━━❗❗とマジでビビった。

 

 
この日は5、6頭は飛んできたんじゃないかな?
でも、全て♂だった。
実を言うと♀の標本は一つも無い。採ったことは一度だけあるけど、羽が欠けていたのでリリースしたのだ。だから、♀が欲しいのである。

エゾヨツメも飛んできた。
しかし、画像は無い。植村が三大蛾をどれも採ったことがないから譲ったのだ。それに計3つほど飛んできたかと思うが、これも全部♂だった。それも写真を撮らなかった理由だろう。
と云うワケで、2017年の画像を使おうと思ったが、コレまた画像が無い。仕方がないので、裏面と標本写真のみ添付しておきます。

 
【エゾヨツメ♂】

 
青い瞳のエリスちゃんだ(笑)
コバルトブルーが美しい。
腕が白いのも、お嬢の長袖の手袋みたいで可愛い。

実を言うとエゾヨツメの♀も採ったことが無い。
コチラは見たことすらない。だから、何とか♀をゲットするのがこの年の目標だった。

結局、イボタガは一つも飛んで来なかった。
春の三大蛾の中ではイボタガが一番遅れて出てくるのではないかと思う。しかし、場所にも拠るだろうし、あくまでも私見ですので、あまり鵜呑みにはなさらぬように。

  
2回目もライトトラップで、3日後の4月4日だった。
この日も選抜高校野球の決勝戦を観に行ったあとだね。とはいえ、試合終了後から日没まではだいぶ時間があったので一旦家に帰った。で、一眠りして晩飯を食い終わった頃に植村に迎えに来てもらった。場所は同じく武田尾方面である。
今、思い起こすと、植村はイボタガが採れなかったので執念を燃やしていたのだろう。虫屋の鏡である。そうでなくっちゃ、良い虫は採れない。たかが虫捕りだが、根性は必要不可欠な要素なのだ。

 

 
この日はオオシモフリが、ジャンジャン飛んできた。
15頭前後は飛んできたかと思う。でも、又しても全て♂だった。
植村は前年と比べて格段に虫捕りが上手くなっていた。何よりも反応が早い。彼の方が飛んで来た蛾を見つけるのが一瞬だけ早いのだ。この能力に関しては、自分は殆んど人に負けることは無いのだが、この日はやられっぱなしだった。まあ、オイラはどう云うワケか夜目が効かないと云うのはある。夜の運転時などは、遠近感があやふやになるのだ。それに♀以外は興味が無かったというのもある。でも、それを差し引いても彼のポテンシャルは高いと思う。まあ、アホだけど。

待望のイボタガも飛んで来た。

 
【イボタガ♂】

 
計3つか4つ飛んできたかな。
解せないのは、3日前に一つも飛んで来なかったにも拘わらず、完品は一つしか採れなかったことだ。他は羽がやや擦れていたり、切れてたりしていたのだ。
と云うことは、3日前には既に発生していた可能性が高い。じゃあ、何で3日前は飛んでこなかったの❓
虫の考えてることは、よくワカランよ。

一方、エゾヨツメは一つしか飛んで来なかった。
コレまた、どう解釈すればいいのかワカラン。

因みに、イボタガの♀は既に採っていて、完品の標本もある。でも、イボタちゃんは沢山ほしい。三大蛾の中では、コヤツが一番カッコイイと思うからだ。似たような柄の蝶や蛾はいないんじゃないかな。それくらいに個性的でモダンなデザインに牽かれる。

 
3回目は生駒の枚岡公園に外灯回りに一人で出掛けた。日付は4月11日。ターゲットは勿論オオシモフリスズメとエゾヨツメの♀である。
しかし、外灯は殆んどLEDに換わっており、何も飛来しないという惨憺たる状態だった。
唯一、エゾヨツメらしきものが飛んでいるのを豊浦橋で見つけた。しかも♀っぽかった。しかし、まさかそんな高い所を飛ぶものとは思いもしなかったので、長竿を持ってきていなかった。ライトトラップに飛んでくる蛾を見て、奴らは低い所を飛ぶものとばかり思い込んでいたのだ。けれど冷静に考えてみれば、昆虫は光に向かって飛んでくるのである。徐々に引き寄せられて来るから、たとえ高い所を飛んでいるものでも、近づくにつれて自然と高度は下がってゆくのが道理だ。そこに思い至らなかったアタイは、おバカちゃんである。

そやつは暫く飛んだあと、やがて橋の袂にあるナラガシワの樹の梢に止まった。7、8mはあったかと思う。50センチにも満たないお散歩ネットでは届くワケがないので、その辺に転がっていた倒木の端くれを投げたら見事💥命中❗
元、高校球児を(#`皿´)ナメんなよである。
しかし、羽があるものが落下するワケもなく、驚いて飛び立ち、全速力で闇の奥へと消えて行った。

 

 
肩を落としての帰り道。大阪平野の夜景が、ただただ美しかったのを憶えている。

 
4回目は、翌4月12日。
悔しくてリベンジしたろと思ったのである。しかし、もう一度生駒に出掛けるほどアホではない。水銀灯や蛍光灯も無いのにリベンジも何もあったものではない。昨日、出会えたのは単なる偶然にすぎないと考えるのが妥当だろう。橋の袂で煌々と光を放っていた外灯は、LEDなのである。そいつに寄ってきた可能性は皆無に等しい。偶々(たまたま)、そこを通過する時に出くわしただけだろう。
そういうワケで、まだ水銀灯がまだ残っている箕面の滝へと出掛けた。
ここは水銀灯がそこそこあって、トイレも蛍光灯だから期待が少しは持てる。しかし、飛んで来る蛾の個体数は決して多くはない。

 

 
この日もロクなものは飛んで来ず、唯一持ち帰ったのは10時半に飛んできたイボタガの♀だけだった。

 
【イボタガ♀】

 
それでもイボタガは三大蛾の中で一番好きなので、少しは溜飲が下がった。

この年は、結局エゾヨツメの♀もオオシモフリスズメの♀も会うことさえ出来なかった。今年こそ、シバく所存だ。今週辺り、そろそろ動き出そうかと思う。
誰か、ライトトラップに連れていってくれよー(ToT)

 
                 おしまい

 
追伸
サクッと終わらせる予定だったが、思いの外に長くなってしまった。

因みに、この時の選抜高校野球の記事もあります。
興味がおありの方は、本ブログの野球のカテゴリーの欄から探してみて下さい。

それはそうと、オオシモフリスズメとエゾヨツメの展翅は、ちょっと上翅を上げ過ぎたかなあ…。蛾の展翅は、お手本があまりないから自己流過ぎたかもしれない。今年は、もう少し下げてみよっかな。

(註1)渾身の文章を書いた
『春の三大蛾祭』と題して、当ブログで4回に分けて連載した。
各タイトルは以下の通りである。

第1話「青天の霹靂編」
第2話「悪鬼暗躍編」
第3話「闇の絵巻編」
最終話「魑魅魍魎編」

第1話のみリンク先を貼っておきます。

青天の霹靂編

他は下の関連記事の欄から記事に飛べます。
 

2019′ 平成最後の選抜甲子園 その2

 

『ベロ酔い(@_@;)甲子園』シリーズの第2弾は、大会第6日目である。
今日は第1試合から観る気で朝早く出た。

 

 
バックネット席(中央特別自由席)が、まだ販売されていた。
考えてみれば、去年から外野席ばっかで観戦している。星稜の奥川くんのピッチングも近くで見てみたい事だし、せっかくの機会だから並ぶことにした。

 

 
並んでいる時は目の前でチケットが売り切れたらヤだなあと不安に駆られたが、何とか無事購入できた。
夏はクソ朝日新聞が指定席にしてしまったが、春は従来通りの自由席だ。毎日新聞は偉いよね。
指定席ならば、どれだけお客さんが帰ったとしても席を移動できない。ガラガラなのに、雨が降ってきたとしても屋根の下の席に移れないってことだ。こんなバカバカしい事ってない。売国奴新聞には猛省して戴きたい。

その足でイオンに向かうも、まだやっていなかった。
どうやら10時からみたいだ。ダイエー時代はもっと朝早くからやってたような気がするけどなあ…。
仕方なく駅前のコンビニに寄り、酒を買い込んでから球場へと戻る。

 

 
今日の対戦カード。
けっこう見応えがありそうだ。楽しみなのは智弁和歌山の強打と高松商の試合振り。それと奥川くんのピッチング。あとは美爆音と呼ばれる習志野の応援が、いかほどのものなのかを体験する事くらいかな。

 

 
正面玄関の左から入場する。バックネット席だから入口も近い。V.I.Pは、あんま歩かなくていいのだ。ずっと庶民席だったから、何となく気分がいい。

 

 
スタンド内に入った瞬間に、目の前がパッと開けた。
と同時に応援の音が覆い被さるように迫ってくる。そして、背中を有無を言わさずに這い昇ってくるものがある。甲子園に来たんだなと云う実感がジワジワと湧いてくる。この至福の瞬間を最も味わえるのがバックスタンドだ。これだけでも此処へ来る価値があると思う。

 

 
正面やや左手に席を確保することができた。グランドからかなり近い。

上を見上げる。

 

 
銀傘と青空。
春らしい少し霞んだような空が眩しい。
球春、のたりのたりかなと呟く。

 

 
泡を飲む。
バックネット席ゆえテーブルがあるのが有り難い。
🍺グビッ、🍺グビッ、🍺グビッ。(´∇`)ぷはー。
これまた至福。一挙に半分近くまで飲んでまっただよ。
このビールのロング缶の他にアルコール度数9%のストロング酎ハイを3本用意している。
フフフ( ̄∇ ̄)、本日もベロ酔い(@_@;)体制万全である。

試合は2回裏の熊本西の攻撃に入っていた。
連打のあと、ダブルプレーの間に三塁ランナーが還って1点先制。去年、試合中に選手が亡くなった熊本西には、それを乗り越えて頑張ってほしいよね。こういうチームが優勝したら、とても嬉しい。

しかし、智弁和歌山の強力打線は容赦がない。
3回表に連打であっさり4ー1と逆転。4回には4番東妻が打った瞬間にそれと解るレフトへのホームランなどで一挙7点を奪った。
熊本西が5回に1点を返すも、結果は12ー2で智弁の貫禄勝ちで終わった。

 

 
智弁の応援席は、きっと楽勝気分だったんだろなあ。
結局、相手を追い詰める魔曲「ジョックロック」を最後まで一度も演奏しなかった。

 

 
因みに智弁和歌山の監督は、今年から名将高嶋 仁監督から元阪神タイガースのドラ1中谷 仁に引き継がれた。
あっ、二人とも下の名前が仁なんだね。ダブル仁だとは今の今まで気づかなかったよ。
とにかく、この日が甲子園での初采配だったので、それにも注目してた。何かやらかして、いきなりポンコツ監督の仲間入りすることを密かに期待していたが、特に采配の綻びは無かった。むしろ継投なんかは鮮やかだった。このまま勝利を重ねて名将と謳われるようになれば、全然活躍出来なかったけど、プロ野球に在籍した事は無駄にならなかった事になる。阪神タイガースには殆んど貢献してないけど、その域にまで到達すれば全然許す。今後も精進されよ。

実を云うと試合が終わる前には、席をさらに真ん中寄りに移動させていた。常に良い場所に移動することには吝(やぶさ)かではない。というか、そういう性格なのだ。

 

 
次の試合が始まる前に腹ごなしをすっぺ。

 

 
イオンに寄れなかったので、ツマミを購入することを断念。おにぎりにした。名前も知らないようなローカルコンビニだったから、ろくなツマミしか無かったのだ。
それにしても、酎ハイとおにぎりって絶望的に合わんなあ~(ToT)。悲しくなってくるわ。

 

 
阪神園芸さんの芸術的なグランド整備が始まる。
中でも、この水撒きはいつ見ても惚れ惚れとさせられる。

 

 
無垢なグランドの何と美しきことか。

 

 
スマホのカメラゆえ、広角に写ってしまうから解りづらいと思うが、実際はグランドからかなり近い。前から二段目のブロックの真ん中辺りにいるんである。だから、ピッチャーの球筋までよく解る。それだけ近いと、さすがに真面目に野球を観る。外野で観てる場合は、時に集中力が散漫になるのだ。おまけに人と来ているとあらば、間違いなくアホみたいな妄想高校野球劇場を語り部となり、周りのお客さんの眉をひそめさせるに違いない。

高松商の先発はエース香川くんではなかった。
最近は複数の良いピッチャーを揃えているところが多い。だから、今では継投が当たり前だ。最近、公立校が活躍できないのは、そのせいも有るんだろう。高校野球の長い歴史の中でも、それなりの戦術の変化の推移があるんだね。

1回裏。市和歌山の攻撃。
ぽんぽんと簡単にツーアウトを取ったから、これは中々点が入らないかもと思ってたら、三番打者が左中間にソロホームランを放った。
2回裏には2点適時打で更に追加点をあげ、0ー3。
4回裏のピンチで、高松商がようやくエース香川くんを投入した。しかし、準備の投球練習をしてなかった。軽くキャッチボールを3、4球だけしてマウンドへ。
ヤバイんでねぇのー❓と思ってたら、やはりコントロールが定まらない。で、ワイルドピッチ。エラーも絡んで2点を献上。更にタイムリーヒットも出て、1点追加して0ー6になった。
これはもう準備させていなかった監督の責任だろう。
一方、高松商は4回までノーヒット。ようやく5回に連打でチャンスを作るが無得点。
6回にようやく2点を返し、その後もチャンスをつくるも、そのままのスコアで試合終了。

 

 
スコア以上に見応えがある試合だった。高松商が7安打、市立和歌山が8安打という事からも、両者の力が互角だったことが伺える。
香川くんは、その後は市和歌山打線をゼロに抑えてたから、これはもう監督のせいで負けたと言われても仕方ないよね。

 

 
第3試合の習志野VS星稜戦が始まった。

レッツゴー習志野
(タップすると、YouTubeの映像に飛びます)
 
習志野の応援団の美爆音、聞きしに勝る大音量だ。
しかも、演奏が上手い。あまりのデカイ音に、何か笑けてきたわ。

 

 
奥川くんの球は速い。でも今日は150㎞を超えるボールはない。しかも、高めに抜けるボールが多い。

2回裏に星稜が1点先取した。
それに対して習志野は、4回表にようやく初ヒットを放ち、二死一、二塁のチャンスにポテンヒットで同点に追いつく。この回に出た初ヒットもポテンヒットだったから、星稜には運が無い。
習志野の応援は更にボルテージ上がり、隣の人の声も聞きづらいような状態になる。何とブラスバンド部員が200人もいるそうだ。そりゃ、爆音にもなるわい。

ここで星稜のキャッチャーが、主審と何やら話しだした。何かは解らないが、何かが起きている事には間違いなさそうだ。
でもこの時は習志野の応援の音量がデカ過ぎて野手間の声がけも聞き取れないからと抗議してるんだろうと思ってた。しかし、あとから知ったんだけど、二塁ランナーがサイン盗みをしてると抗議していたようだ。けれど、それは結局は認められなかったみたい。試合後、激怒した星稜の監督が習志野側のインタビュールームに乗り込んで文句を言ったそうだ。しかも、2回も。
その際、習志野の監督が「星稜さんとこも、やってるでしょ。」云々的な事を言ったらしい。逆ギレの酷い言い様である。どこまで本当かは真相は解らないが、あとで習志野の監督の顔を見たら、その言動も有り得るなと思った。人を見た目で判断してはいけないが、そのあまりの悪相振りに驚いた。典型的な悪代官みたいな顔だったのだ。絶対に怒らしてはいけないタイプの人っているでしょ?正にそれ。ヤのつく自由業の方たちとかが持っておられる凶気が間違いなく漂っていらっしゃる。しかも親分クラスの。まあ、強豪チームはどこでもやっていると云うのは聞いたことあるから、習志野の監督にとっては当たり前田のクラッカーだったのかもね(笑)。

少し離れた席のガキンチョが、甲子園カレーを食っている。そのカレーの香りが風に乗って流れてきた。
こうなると、もう溜まらんけんね( ; ゜Д゜)
5回が終わる前にカレーを買いに走る。

 

 
当然の如く辛口である。
甲子園カレーを食ったことが無い人は「たかが球場で売ってるカレーでしょ。単なる名物で、それほど旨いワケないっしょ。」と思っているに違いない。
だが、ナメてはいけない。これが予想外に旨いんである。味を伝えるのは難しいが、普通にメッチャ旨い。コクがあって適度にスパイシーで、万人が旨いと言いそうな絶妙なスタンスなのである。言い換えれば、昔からある普通の喫茶店の、虜になる美味しいカレーって感じ。

 

 
それにしても、カレーに酎ハイは絶望的に合わない。
(_)最悪のカップリングじゃよ。

7回表、習志野の攻撃。この時も二死二塁でボテボテの三塁線のゴロをサードが取れずに1点が入った。奥川くんは、いい当たりのヒットを殆んど打たれていないから気の毒としか言い様がない。
8回裏、星稜は1アウトから二塁打が出た。しかし、牽制球で痛恨のタッチアウト。こういうことしてると、勝利の女神は遠のく。
そして、9回に奥川くんが8番バッターにダメ押しのホームランを打たれてしまう。
で、そのまま負けちゃった。

 

 
やっぱり星稜は、今年も接戦を勝ちきれなかった。
本当に強いチームは、サイン盗みとかモノともせず、へっちゃらで勝つものだ。いちいちそんな事で動じているようでは、星稜の優勝はいつまで経っても無理かもね。

               つづく…予定。

 

2019′ 平成最後の選抜甲子園

 

3月23日(土)。
朝起きたら、ちょうど開会式の行進が始まったところだった。何日か前は球場に観に行こうかなと思っていたが、曜日を見てやめにした。土曜日の開会式だなんて人が押し寄せるに決まってんである。しかも、三試合目には今大会屈指の好カードである履正社🆚星稜の優勝候補同士のカードが組まれている。去年の夏みたいに甲子園に行ってみたはいいが、満杯で入れませんでしたなんて事になったら目も当てられない。去年の夏は、それでもまだよかった。なぜなら、その足で神戸方面に日本一綺麗なヤンマ(トンボ)と言われるマルタンヤンマを探しに行けたからだ。彼らの飛ぶ夕方までのヒマ潰しに甲子園の様子も見に来ましたーと言い訳ができた。つまり、丸っきりの無駄足にはならなかったのである。
しかし、まだ桜も開花していない春先だと、そう云うワケにもいかない。もちろん虫採りは出来ないし、花見に予定変更する事も出来ないのだ。

TVを横目で見ながら、蝶の展翅をする。
第1試合の呉🆚市立和歌山が始まった。結構、締まった試合で面白い。9回に呉が同点に追いついた辺りから、展翅をやめて真面目に見る。すると、何と撮っているスタンドにそこそこの空席があるではないか。コレなら甲子園難民は避けられそうだ。球場内に入れないと云うことはないだろう。即座に行こうと決めた。試合をチラ見しながら行く準備を進める。

そして、市立和歌山が延長11回の末に3ー2でサヨナラ勝ちしたと同時に家を飛び出した。

2019年 今大会は平成最後の選抜高校野球となる。
一度は訪れねばなるまい。

 

 
(・。・;んっ!?、上にある95thって何だ❓
選抜は今年で第91回だから、記念大会の筈では無いよね。
あっ、そっか。たぶん甲子園球場が出来てから95年ってことだね(註1)。と云うことは、あと5年で百年かあ…。スゴいよね。もう歴史的建造物だよ。
でも、ちょっと待ちなー(゜゜;)\(–;)
一度、大幅に改築(改修)しとるやないけー。ある意味、もう別人だぞ。それはいいのか?
まあ、そんなのどっちでもいっか…。昔はボロ球場だったもんなあ。それと比べて遥かに快適な球場になってるから文句は言えない。不満があるとしたら外観だけだ。昔みたいに蔦の葉でわっさわさの時の方が風情があって好きだった。蛇とか結構住んではったけど、その牧歌的さも含めて好きだったのだ。あれこそ甲子園球場というイメージがある。あの姿を見て、甲子園に来たと云う実感がグンと湧いて、心がバチバチに高揚したのだ。
でも今や甲子園球場=(イコール)蔦とは言えない。
改築してからもう十年近くも経っているのに、いっこうに蔦が成長してこないのは何故❓
おいら思うんだけど、コレってさー、阪神電鉄の陰謀なんじゃねぇか?蔦をワザと育たなくしてんじゃねえの?つまり、蔦で球場を覆うつもりなんて無いんじゃないかと思うんだよね。
おそらく蔦だらけになったらメンテナンスが大変になって、金もかかるからじゃなかろうか?ドケチ親会社の阪神が考えそうな事だ。充分あり得る。だとしたら、全国の球児に蔦の苗木を育てさせたあのプロジェクトはいったい何だったのだ(;・ω・)❓

 

 
本日の組み合わせである。お目当てはもちろん第3試合だが、古豪 高松商業のユニフォームも久し振りに見たかった。ストッキングがカッコイイのだ。

 
(出典『週刊 野球太郎』)

 
おさな心にも、TVで観た高松商業と仙台育英の激闘はよく憶えている。河地くん(高松商)と大久保くん(仙台育英)、両エースの息詰まる投手戦で延長17回の表までスコアボードにゼロが並んだ。結局、17回裏に1点が入り、仙台育英のサヨナラ勝ちだったんだよね。しかも、押し出しデッドボールと云う予想だにしなかった幕切れだった。
この試合が初めて見る長い延長戦だったし、痩身の河地くんが全身を使って懸命に投げる姿に感動したのを憶えている。高校野球の記憶の原点の一つかもしれない。
そういえば仙台育英の大久保くんが、セカンドランナーを憎らしいまでの絶妙の牽制球で刺した映像も脳に焼き付いている。右側からクルッと回って、体を開いて投げて刺したのだ。見てるワシもエッ、マジ!?と思ったんだから、ランナーはもっと( ; ゜Д゜)ギクッとしたんだろなあ…。
それで思い出したんだけど、この時代の仙台育英のユニフォームって、現代のモノと違ってたように思う。
今のユニフォームは、お馴染みのグレー地にローマ字で胸に「IKUEI」とあるけど、記憶では淡いオフホワイトの地で校名のロゴも小さかったような気がする。
記憶が数珠繋ぎで掘り起こされる。記憶だと、この時の大久保くんは地方大会から連続無失点を続けてたんだよね(註2)。

話を高松商業のストッキングに戻そう。
ストッキングに色鮮やかな横戦が入っているのだが、この線は日本一の回数を示している。白の2本線は選抜の2回の優勝を表わしており、赤の2本は夏の全国制覇の2回を意味する。そして黄色の線は国体の優勝を記念して入れられたものだ。ここまでが自分の知っている高松商のストッキングだ。これに2015年の神宮大会初優勝によって水色の線が加わったようだ。

 
(出典『Yahoo!ニュース』)

 
で、翌年に確か20年振りの選抜出場を決めたんだよね。
けど、惜しくも選抜では準優勝に終わり、新たな白線はつけ加えられなかったと記憶している。
あれっ(・。・;❓、でも高松商の試合の記憶が全然無いぞ。
何でだろう?と思ったら、この年はその時期、マレーシアにダンフォルディーフタオを採りに行ってたんである。あっ、違うわ。2016年だからラオスとタイにビャッコイナズマを探しに行ってたのだ(註3)。だから、そもそもこの年は選抜には行けてないのだ。

まあそんなワケで高松商業には思い入れがある。
最近は特定のチームを最初から応援する事はあまりないが、ここは高松商に片入れさせてもらおう。

 

 
試合は、ちょうど二回の表裏が終わったところだった。
家から近鉄難波駅まで10分足らず歩いて電車に乗り、甲子園駅で降りてイオンで酒とツマミを買ってからだから、ムチャクチャ早い。ドアto外野スタンドまで45分くらいだったんでねえの?買い物時間を差し引けば35分くらいかもしんない。

 

 
外野席ライト側に陣取る。
有り難い事に、選抜は従来通りの外野席無料だ。夏の選手権大会は去年から有料になっていて、500円も徴収されるから、毎日新聞は偉いよネ。一方、金は取るし、内野を指定席にしてしまった朝日新聞はクソだ。
幼少の頃から家の新聞が朝日だったし、周りに朝日大好き人間が多かった。だから昔は自分も朝日新聞信徒だったが、今思うと洗脳されてたと思う。売国奴の新聞の手先になってたかと思うと、忸怩たる思いだ。

 

 
座ってすぐに青空が出てきた。
🍺グビッ、🍺クビッ、🍺グビッ。
(≧∀≦)ぷはぁぁ━━━━━❗❗
昼間っから飲むビールの何と美味いことかっ❗
特に甲子園の青空の下で飲む一杯は、いつでも最高である。

 

 
高松商の左ピッチャー香川くん(香川県のチームで香川くんなのだ!)が、球は決して速くないけど小気味のいいピッチングでバッタバッタと三振を取ってゆく。その殆んどが見逃しだとゆうのが見てて気持ちがいい。どうやら色んな球種を駆使しているように見えた。調べたら、チェンジアップ、スクリュー、スライダーなど7つの球種を操るそうだ。見逃しが多かったのは、予想外のボールが来たんで打者が手が出なかったんだろね。
高松商の守備も素晴らしかった。特にセカンドの子が、9回に大きく弾んだイレギュラーバウンドを体勢を崩しながらも捕って、そのまま素早くセカンドに投げてフォースアウトにしたのは軽業師みたいでスゴかった。球場にどよめきが起こり、間を措いて拍手が沸き上がった。

 

 
高松商が3回に1点、5回に2点、6回に4点、7回に1点と小刻みに加点してゆき、結局終わってみれば大差の8ー0で春日部共栄に勝った。共栄さんには悪いけど、めでたし、めでたしである。

いよいよ、お待ちかねの第3試合が始まる。
見処は、星稜・奥川くんと履正社・清水くんの両投手の投げ合いだ。ロースコアが予想されるから、どちらが少ないチャンスを確実にモノにするかで勝敗が決まるだろう。

 

 
しかし、天気は下り坂。
とはいえ、スーパー晴れ男がいるんである。雨は降らないだろう。降っても、ワタシを避けて降る❗(笑)

1回表、星稜がツーアウトからショートへのタイムリーヒットで1点を先制した。
電光掲示板にはEのランプが点いた。でも強い当たりだったし、ランナーと交錯してたから、そりゃないよねと思ってたら、後ろのオヤジが『あれがエラーかあ…』と呻いた。(・。・;だよねー、オヤジさん。
甲子園では、オッサンどものこの思わず口から漏れる言葉が面白い。アホみたいに発言もあるが、慧眼とも言える鋭い指摘もあり、感心至極だったりもする。

その裏、奥川くんがいきなり149㎞の速球を投げた。
続けて150、150と立て続けにきて、4球目には151㎞が出た。球場にどよめきが波のように広がる。観客の驚きとワクワク感が手に取るようにわかる。こういうのは球場に行かないと体感できない。ゆえに球場に足を運ぶのである。

 

 
それにしても、星稜の応援の音量が笑っちゃうくらいに小さい。
しょっちゅう甲子園に来てるんだから、何とかならんもんかね? ブラスバンドを強化すれば、学校の評判にも寄与するだろうし、一石二鳥になると思うんだけどなあ…。
とはいえ、履正社の応援も特筆すべきものは無い。
ブラバンを育てるのは、そう簡単なことではないんだろね。

3回裏、履正社はヒットとエラーでワンアウト二塁の絶好のチャンスを掴む。だが後続が連続三振でチャンスを生かせなかった。快速球に加え、大きく縦に曲がるカーブ(スライダーらしい)に翻弄されていた。奥川くんは、他に横に曲がるスライダーやフォークもあって、おまけにコントロールも悪くないから中々つけ入るスキは無さそうだ。今大会実力No.1の投手である事に異論は無かろう。

 

 
天気はどんどん怪しくなってきて、辺りは暗い。
照明を灯してもよさそうなものだが、何で? コレまたケチ阪神の仕業?、それとも高野連の判断? 何れにせよ、判断がフレキシブルではない。

 

 
5回が終わった時点でレフト側へと移動した。
回遊魚の如く、ひと所にはとどまれない性格なのだ。
試合は1ー0のままで膠着している。予想通りのロースコアの試合展開だ。
それにしても寒い。昼間は上着も要らなかったのに、空が雲に覆われると途端にグッと気温が下がる。まだまだ春先なんである。

 

 
そら、熱燗も飲みたくなるわい。
熱燗を飲むのは、済美🆚愛工大名電の決勝戦のとき以来である。でも、あの時ほどは寒くはない。以前にも書いたけど、あの日は雨で試合開始が大幅に遅れて選抜唯一のナイトゲームになったのだ。それに、惚れた女と球場で会う約束をしていたのだが、彼女はついぞ現れなかった…。だから、心まで凍え切っていたのだ。

 

 
7回にようやく照明が本格的に点灯した。
試合は、その7回に動いた。星稜がツーアウト三塁でレフト前ヒットが出て、1点を追加。

履正社は7回まで1安打、一人しかランナーが出ていなかったが、8回ツーアウトから漸く反撃開始。
セカンドへの内野安打とサードゴロで二塁フォースアウトのところを二塁手の足が離れてセーフ。ツーアウト1、2塁となった。ハッキリ言って、星稜は守備のミスが多い。セカンドへの内野安打も、イレギュラーバウンドしたとはいえ二塁手がファンブルしていなかったらアウトになっていた可能性が高い。こういう緊迫した試合は、一つのエラーで試合の流れが変わる事がよくある。波乱が起これば、盛り上るなあと期待した。
しかし、代打が出てきて高めの速球につられて、あえなく空振り三振に終わる。
いつも思うんだけど、こういうケースに代打をナゼに送るのだろう? 軟投派のピッチャーならともかく、あの150㎞のクソ速い球を、いきなり代打に出てきて打てっこないと思うんだよね。目が慣れてないし、おまけに鋭い変化球もあるんである。益々、打てっこない。そう思うんだけど、ナゼに❓
諸事情もあるのだろうが、昔から解せないよ。

 

 
履正社は9回にもフォアボールとヒットで1死1、3塁のチャンスを掴む。しかし、4番打者がピッチャーゴロでダブルプレー・ゲームセット。優勝候補同士がブチ当たった1回戦は、星稜が履正社に3ー0で勝った。
履正社は、ドラ1候補の投手奥川くんに結局17三振を奪われ、散発3安打に終わった。それじゃ勝てんわ。完敗と言っても差し支えなかろう。
履正社って、ここぞって試合で勝負弱い。だから、いつも準優勝どまりだ。まあ、星稜もずっと優勝できないから、やはり肝心なところで勝負弱い。つまり似たようなカテゴリーにある名門チームではある。監督の責任大だと思うけど、チームに勝ちきる遺伝子みたいなものが欠けてるんだろなあ。まあ、一度でも優勝すれば、それも変わるんだろうと思うけど。
全国を見回しても、今のところ星稜が最強のチームだろう。ゆえに今年が初優勝の最強のチャンスだ。
星稜には、今年こそ優勝してもらいたいと思う。
だって、山下総監督の涙を見たいではないか。

                    つづく

 
追伸
今年も『ベロ酔い(@_@;)甲子園』シリーズの開幕である。ニャー(ФωФ)ゴー。
 
(註1)甲子園球場が出来てから95年
95周年なんだそうな。正確には8月1日で、まる95年になるそうだ。

(註2)連続無失点を続けてたんだよね
結局、この試合で公式戦連続無失点を39回まで伸ばした。しかし、次の試合で所沢商戦で、あっさり初回に点を入れられて記録はストップした。

(註3)ビャッコイナズマを探しに行ってたのだ
Euthalia byakko 白虎稲妻。この属では特異な縞々があり、ラオスとタイの一部でしか見つかっていない珍蝶。しかし、3ヶ所で探したが、姿さえ見ることが出来ず、めぼしい戦果はアルボクンタータオオイナズマくらいだった。因みに前年のダンフォルディーフタオは、バッチリ仕止めた。

新子の冷製パスタ

  
だいぶと新子(いかなご・こうなご)にも飽きてきた。
と云うワケで、パスタにしてみた。

あったかいのにするか、冷たいのにするか悩んだが、麺の残ってる量を確認して冷たいのにした。その辺、完全に主婦感覚なのだ。
パスタは、細いヤツ。髪の毛とか言われてるヤツだよ。えーと、フィットチーネじゃなくて、えーと、えーと何だっけ❓
歳を食うと、固有名詞がボロボロに零れ落ちる。いちいち、こう云うのって落ち込む。
そうだ❗、何とか思い出したよ。カッペリーニだ。もしくは、カペリーニと呼ばれている冷製パスタの定番の麺でした。脳が日々アホになっていっとるわい。

 

 
バカみたいに写真を撮ってんのに、選択できないのは歳のせいかね❓あ~、( ´△`)やだやだ。

作り方は簡単。
パスタを表示時間よりも1分ほど余計に茹でたら、笊にあけて冷水で締める。出来れば氷水がいい。無ければ、茹で時間を10秒か15秒ほど短くすればよろし。自分もそれで調節している。
大事な事は、もっと他にある。笊で水を切ったパスタを更にキッチンペーパーで拭くことである。水分を極力拭う事が旨くするコツなのじゃよ。

新子にエキストラ・ヴァージンオイルと塩、そして醤油少々を入れて混ぜる。味見してOKならば、それを皿に盛ったパスタの上に乗っける。あとは水菜とカイワレ大根を散らして出来上がり。
因みにカイワレ大根は、赤軸のさくらカイワレと云うのを使ってみた。
で、グッシャグッシャにかき混ぜて食う。

うみゃ━━━━\(^o^)/━━━━━い❗❗

かなり簡単なので、お薦めしまっせ( ・∇・)
 
 
                 おしまい

 
追伸
新子シリーズも第3弾まできた。
しかし、新子も段々大きくなってきて、昨日なんかはもうカマスゴ的になっていた。だから、もう買わない。
新子のシーズンもいよいよ終了間近だね。
来年は豊漁になる事を切に願うよ。

 
 

続・小女子の季節

 

以前に新子(いかなご・こうなご)の事は書いたが、その後も見つけては、ちょこちょこ買っている。
なぜなら、来年は口に入るかどうかわからないからだ。
ここ何年間で、シャレにならんくらいに新子が激減している。大阪湾などは、今年はあまりの少なさに漁の解禁後、たった三日で禁漁になったという。
そうなると、当然の事ながら値段も吊り上がってくる。見たなかで最高額は1パック七百円だった。5年前ならば百円だったから、スゴい暴騰振りだ。
そういうワケだから、食える時に食っておこうと云う算段なのである。
とはいえ、モノが良くて税別300円以下じゃないと買わない。その辺が限界値だ。見てると、平均は250円くらいかな。

  

 

 

 
基本は、何もつけずにそのまま食べることにしている。
新子そのものを味わいたいからだ。特に出始めのまだ小さい時期は、そうしてる。柔らかくて味が繊細なのだ。
勿論、手を加えても旨いけど、手を加えれば加えるほど、普通のしらす干しに近づくと思うのだ。それって何だか勿体無いようね気がするんだよね。
しかし、新子の成長が進み、大きくなるにつれて手を加える頻度が高くなる。柔らかさと繊細さが失われ、苦みも強くなるのだ。

 

 
最初に並べた写真と比べて少し大きくなっている。
コレは山椒と白胡麻をかけてみた。
けっこう旨い。

そのまま食うのに飽きたら、一番つくるのがコレ↙

 

 
新子に塩とエキストラ・ヴァージンオイルをかけただけのものだ。お好みで醤油をタラッと垂らしても良い。
これが実に美味いんだなあ( ☆∀☆)
酒のツマミのエントリーによく作る。当然、パスタにも合うが、意外な事に白御飯とも合う。って云うか、メッチャ美味いねん(*´∀`)

 

 
コレ、何だっけ❓
おそらく、刻んだ大葉と白胡麻のカップリングかな。
まあ、皆さんの御想像通りの味です。失敗の無い組み合わせだすな。

 
勿論、定番の大根おろしあえにもした。

 

 
取り敢えず、新子と大根おろしのみで食べてみた。
しかし、大根おろしがあまり辛くなかったので醤油をかけてみる。

 

 
コレはコレで、普通にとても旨い。
けんど、やっぱ辛みが欲しい。

 

 
と云うワケで、一味を振りかけた。
よし、んなもんじゃろう。想定内の旨さになった。
酒のアテにもいいが、コレは御飯にかけて食っても旨い。

段々飽きてきて、さらに踏み込んだモノをつくる。

 

 
なめこおろしに乗っけてみた。
醤油は❓とツッコまれそうだけど、写真を撮ったあとにちゃんと醤油をかけて食いましたよん。

旨い。旨いけどさー、この配分だと圧倒的にナメコが主役だよなあ(笑)。
今度は逆ヴァージョンにしてみたろっと。
あ〰、でもナメコの個性って強いから、配分がフィフティ・フィフティだと新子が負けそうだにゃあー。

おっ、そうだそうだ。そういえば、ちょっと前のTVで誰かが言ってたけど、しらすと大根おろしの組み合わせは❌らしい。
『ワレ(#`皿´)、何でやねん❗❓オドレ、非国民かっ❗シバクど、ワレ!』と、思わず義憤に駆られてTVにツッコんだわい。
でも、コレは味の話ではなく、栄養面での話しらしい。この組み合わせだと、何かは忘れたけど重要な栄養素がブッ壊れるらしい。
だからといって、シラスおろしを食わなくなる奴がいたとしたら、ツマンねぇー奴だなーと思う。
アタシの周りにもいるんだよねぇ~、そういう人……。

 
最近は新子もだいぶと大きくなってきた。

 

 
翌日はコレを使って絶品パスタにしただすよ。
でも疲れたから、それに関しては後日また書きます。

そろそろ、新子の季節も終わりかなあ……。
 

 
                  おしまい

 
追伸
よろしければ、前編も読んで下され。

 
小女子の季節

 

続・舞妓はん

 

前回の続編である。
6日後の21日にも、マイコちゃんを探しに行った。
場所は同じ矢田丘陵方面で、今回もK太郎くんが参戦してくれた。

午後8時前にポイントに着いた。
月はあれからかなり満ちてきている筈だが、曇っており、いい具合に隠れている。
光に集まる昆虫の数は、月の満ち欠けと天気に大きく左右される。月明かりの無い新月がベストだと言われるが、月が雲に隠れてさえいれば期待は持てる。とはいえ、その日の気温や湿度、風などにも影響されるから、結果は常に読めない。現地に行ってみないとわからないと云うのが現状なのだ。

と言いつつも、楽勝だと思っていた。勘みたいなものだ。いくら条件が揃っていても、嫌な予感がする時はダメな事が多く、それほど条件が揃っていなくともイケると感じた時は、大概良い結果が得られる。その分岐点は何処に有るのだろうと自分でも時々考えるが、正確な言葉には出来ない。ただそう感じるとしか言い様が無いのだ。
で、今回も直ぐにロック・オン。既に3頭が来ていた。
その後に飛来は無かったので、矢張りマイコトラガは日没後すぐに飛んできて、以降はあまり飛んで来ないと思われる。この6日間のあいだにK太郎くんが一度来たそうだが、やはり飛来パターンは同じだったと言う。他の地方では違う可能性もあるが、少なくとも関西ではそういう生態だと思われる。

棒で軽く突っついたら、前回と同じく下にボトッと落ちた。

 
(2019.3.20 奈良市)

 
舞妓はんの着物のような柄が、お洒落さんだ。
手のひらの上に乗せると、前脚を投げ出して『いとはん、もうどうにでもしておくんなましー。』の体勢になりんした。

 

 
これが可愛い❤
寄って写真を撮る。

 

 
蒼い❗
ブルーベルベットだ。

 
舞妓はぁぁぁーん( ☆∀☆)❗

 
おいちゃん、又しても心の中で叫ぶのであった。
懐中電灯の光を当てると、上半身がこんなにも蒼いのね。
もふもふだし、お主、可愛いのぉー(≧∀≦)
死んだフリしてる感じも微笑ましい。

前回、死んだフリの効果について意味ねぇんじゃないの❓的な事を言ったが、撤回しようかと思う。
考えてみれば、此所は下がコンクリートだから目立って当然だ。でも、天敵に襲われて落下した場合、通常ならば下は土や草だ。となれば、落ちてしまえば地面に色が紛れてしまって発見しにくいに違いない。下手に動くよか、死んだフリをした方が生き延びられる可能性は高いかもしれない。

突っつくと歩いた。

 

 
これがヨチヨチ歩きでカワユい( ̄∇ ̄)
オジサン、すっかり彼女に❤参っチングである。

 
翌日、展翅して、♂と♀の違いが漸く解った。
先ずは前回と今回の♀とおぼしきものから。

 

 
そして、♂である。

 

 
残念ながら羽化不全の個体だ。右側の上翅が伸びきっていないせいか、小さい。だから、全体のバランスが悪い。でも、雌雄の区別に上翅は関係ないかと思う。 
OくんとK太郎くんが言うように、♂は下翅の黒い部分が広くなり、黄土色の中にある点が大きくなるようだ。大きさも、基本的には♂の方が小さい。
但し、K太郎くん曰く、♀と変わらない大きさの♂もいるようだ。翅も含めて、どっちとも判別し難い個体もいるという。

 

 
コレなんかは、大きさ的には♀であるが、下翅の黒点は♂、黒い部分の領域は中間的だ。
♂だと思うんだけど、微妙なんだよなあ…。
いや、♀のような気もしてきた。なぜかというと、お尻の先の形に雌雄の違いが表れるのではないかと思ったのである。
♂の尻先には毛が多いし、四角っぽい。一方、♀の尻先には毛が少なくて、やや尖ったように見える。

 
(♂に違いない個体の尻と下翅)

 
尻毛がフサフサで、下翅が黒くて黒点が大きい。

 
(♀に違いない個体の尻と下翅)

 
尻毛が少なくて、下翅が黄色で黒点が小さい。

 
(微妙な個体)

 
大きさは♀と同じであるが、下翅は黒っぽくて黒点も大きく♂的。尻毛はあまりなく、形も♀っぽい。
最初は♂だと思っていたが、尻まで含めるとワケわかんなくなってきた。
一応、最初に採った個体も検証してみよう。

 

 
♀だとばかり思っていたが、下翅を見てると、段々自信が無くなってきた。意外と黒い領域が多いし、黒点の大きさも微妙である。尻の形も♂っぽい。
♂だったりして…Σ(×_×;)

でも、サンプルがあまりにも少な過ぎる。
もう一回行って、もっと♂を採らなきゃいけんかなあ❓
 

                 つづく…かも

 
追伸
はたと思ったのだが、手のひらの上の写真、どうにでもしてくんなせい的な姿は猫に通じるものがある。だから、可愛いって感じた部分もあるかもしれない。
画像は添付しなかったけど、裏バンザイも可愛いおます。

後日、岸田さんの蛾図鑑を見た。
益々、わからなくなったが、もし図鑑の雌雄の見た目が合っているとするならば、下翅の黒点の大きさは関係ないと思われる。だとするならば、下翅の黒の領域と形が判別点になると感じた。
その判別方法だと、2回目に採集した中で、明確に♀と断じたもの以外は、♂となる。
でも、それで納得はできる。線引きのラインが見えたなら、違う地平が見えてスッキリするところはあるのだ。

 

冷やし中華、始めました。

 
 
「冷やし中華、始めました」ならず、「冷やし中華、食い始めました」なのである。
3月なのに、早くも冷やし中華を食ってるだなんて、自分でも気が早いと思う。しかも、二日連続で。

 

 
具は胡瓜、ベーコン、錦糸玉子、カニカマ、ミニトマトである。
胡瓜は拍子切りにして、さらに半分にした。
錦糸玉子は黒糖を入れたら色が悪くなったが、味はバッチリである。
ベーコンはそのままでもよいのだが、焼いた。香ばしさが欲しかったのである。あえてハムを使わなかったのは、そのためである。
カニカマはニッスイのもの。「海からサラダ」だったっけ?とにかくスティックタイプのモノは安っぽく見えるので、タラバガニっぽいのを選んだ。味見したけど、かなりクオリティーが高い。
ミニトマトは飾りに添えた。彩りのためのモノだから、入れても入れなくとも支障は無い。

ベースは、日清の『中華風涼麺』。

 

 
2食入りである。だから、翌日も作った。
美味いと云うのもあるが、連日になったのは麺も食材も賞味・消費期限がギリだったんである。

 

 
ここまでは、タレをかける前である。
1回目にタレをかけて写真を撮ったけど、思ったほどキレイに写らなかったからなのさ。

 

 
前回と違うところは、錦糸玉子の味付けを黒糖から味醂に変えた事と新たに菜の花のお浸しを加えたことである。

マジで(о´∀`о)うみゃーい❗❗
コレは日清の力もあるが、オラの具が3分の2くらいは寄与していると思う。
ベーコンの香ばしさと旨み、錦糸玉子の甘み、カニカマの風味、胡瓜の歯応え、菜の花の仄かな苦み、そして芥子の辛みがアクセントを添え、口の中で渾然一体となって広がる。(ФωФ)ニャーゴー。
冷やし中華の甘ダレは、あまり好きくないが、今回に関しては全くその甘ったるさが邪魔になってない。
おっ、そうそうミニトマトの存在を忘れてた。コレはコレで、途中の箸休めになってくれたので、結果オーライ。

新発売だから、夏までまだまだ見かけることは多いだろう。よければこの具を参考に「中華風涼麺」を試されたし。

                  おしまい

 
追伸
本ブログに、冷やし中華関連の記事があるので、よろしければソチラも覗いてみてくだされ。

 
冷やし中華と冷麺の違い

 

舞妓はぁ ━━━━━ ん!!!

 
夜空に上弦の月が掛かっている。
裸木の影が時折、風に静かに揺れる。
何だかちょっぴり淋しげな、口笛を吹きたくなるよな夜だ。
3月も半ばだが、奈良の早春の夜はまだまだ底冷えがする。じっとしていると、足元から冷気が這い昇ってきて、体の芯まて染み込んでくる。

午後8時過ぎ。K太郎くんと待ち合わせて矢田丘陵方面へとやって来た。今年最初の虫採りは、外灯回りをして早春の蛾を探す事と相成った。

着いて早速、蛍光灯にお目当てのマイコトラガがいらっしゃった。

 

(2019.3.15 奈良市)

 
羽は横にベターッとは広げないで、大体はこういう風にすぼめてはる。
だから、サイドから見る方が羽の柄がよく見える。

 

 
マイコトラガは、日没後すぐに灯りに寄ってくると云うイメージがある。ライトトラップに何度か連れてってもらった時に、いつもそうだったからだ。厳密に言うと、完全に日が落ちて暗闇が支配する世界になると1、2頭飛んで来て、あとはパッタリと来なくなる。
とはいえ、これはあくまでも蛾初心者の少ない経験値からの印象です。なので、あまり鵜呑みにはなさらぬように。

小網で突っつくと、ボトッと下に落ちた。
一瞬、空中で羽を開いたが、飛べずに墜落したって感じだ。きっと飛ぶには、まだ寒すぎるんだろね。
じゃあ、何でわざわざこの時期に羽化してくるんだろう?しかも、年一回の春先だけに。もうちょっと暖かくなってから出てきても良さそうなもんじゃないか。急ぐ必要がどこにあるの?
まあ、とはいうものの我々のあずかり知らぬ、彼女たちには彼女たちなりの某(なにがし)かの事情ってのがあるんだろう。

下に落ちたら、仰向けになって動かなくなった。
えっ(;・ω・)、ショック死❗❓
だが、K太郎くん曰く、コヤツは捕まえると死んだふりをするらしい。えっ(・o・)、マジでー❓何だか微笑ましいなあ。けど、効果あんのかね?死んでるフリくらいで、そう簡単に捕食者は見逃してくれるもんかね?食われる時は食われるやろ。それってさー、ちょっとアホっぽくね❓

写真を撮るために表向きにひっくり返そうとするが、羽をすぼめているので、すぐコロンと横に倒れる。
何とか立たせて、スマホで写真を撮る。

 

 
(*´∀`)羽の柄が洒落オツだねー。黒地に白い勾玉紋、アクセントに赤が入り、斜線と波のような線が複雑に絡み合っている。そして、とどめとばかりにオレンジの縁取りが全体を引き締めていて、心憎いばかりのデザインだ。
和名を付けた人は、きっと舞妓さんの着物をイメージしたんだろね。粋で良い名前だと思う。
でも、どっちかというと、舞妓さんというよりかは芸妓さんの着物の柄だと思う。けど、ゲイコトラガじゃなあ…、様にならない。断然マイコトラガの方が秀逸だ。名前に厳密さを求める人もいるだろうが、無粋である。そういう人とは、あまりお友だちにはなりたくないネ。

背中から頭は結構毛だらけで、もふもふというよりもモサモサのふぁっさ~なのだ。まるでスターウォーズの猿人チューバッカみたいだ。

 
(出典『www.amazon.co.jp』)

 
前脚はもふもふ。

 

 
それを前に投げ出しているのが、「もう、どうにでもしてくださぁ~い。」って感じで可愛い。
マイコちゃんは、💕サセコちゃんなのだ(笑)。

暫くしたら、ひょこひょこ歩き出した。

 

 
ぴゃあ~、( ☆∀☆)超 ━━━━ キャワイイ━━。
(о´∀`о)可愛い過ぎるぅ━━━━❗❗

舞妓はぁぁぁぁーん❗❗❗

 
本当はロッキーみたく両腕を天に突き上げて、
『エ━━━イドリア━━━━━ン❗』ばりに絶叫したかったのだが、K太郎くんにキ○ガイ扱いされかねないので、心の中で叫んだ。

よく見ると、背中にぼんぼりみたいなフサフサ玉があるじゃないか、これまたキュートちゃん(゜∇^d)!!
しかも黒と思えし色が、よくよく見れば濃い群青色である。限りなく濃い群青色なので、黒く見えるってワケなんだね。前脚のもふもふも青黒い。しかも水色の紋が入る。あんさん、どこまで洒落乙やねん。
シックな柄の着物に、毛皮の襟巻き。手元はブルーベルベットの手袋だ。( ̄▽ ̄;)う~ん、ここまでくれば、可愛いいを通り越して大人のめちゃめちゃスタイリッシュなお姉さんだ。
あ~(@ ̄□ ̄@;)❗❗、ここで気がついた。
ブルーベルベットといえば、あの鬼才デヴィッド・リンチ監督の最高傑作の映画タイトルと同じじゃないか❗
そうだ、そうなのだ。タイトルの『ブルーベルベット』には、ベルベットのような青が重なって重なって重なったものの集積が暗闇であることを示唆しているのではなかったか❓ 闇というものは、単純な黒ではないのだ。
そう思うと、何だかゾクゾクしてきたよ。何かそれって、超カッケーんですけどー《*≧∀≦》

マイコトラガは、早春の闇が偶然に産み落とした徒花(あだばな)のお稚児さんかもしれない。いや、姫ぎみかしら。
とにかく春先に現れるこの美蛾は、スプリング・エフェメラル、春の女神の名に相応しい。

 
ここまでで文章はおしまいだったのだが、一般ピーポーには何の事だかワカンナイと思われるので、ちょこっと種の解説もしておきますね。

ヤガ科(Noctuidae)のトラガ亜科(Agaristinae)に属するようだ。あまり意識してなかったけど、名前にトラガ(虎蛾)と付いているのは、トラガの仲間だったからなんだね。

学名は、Maikona jezoensis jezoensis(Matsumura 1928)
あらあら、属名も舞妓さんなんだ。Maikonaは訳すと『舞妓さんの』という意味ですな。

小種名の jezoensis は、最初は意味がワカランかった。ジェゾエンシス❓ゾゾタウンの親戚みたいやんけと思った。でも、ラテン語だから、アタマの「j」を発音しないで「エゾエンシス」と読むのだろう。とすると「蝦夷(えぞ)の」という意味になる。つまり、蝦夷は北海道の昔の呼称だから、最初に発見されたのが北海道だったんだろう。
記載は「Matsumura, 1928」となっているゆえ、おそらく命名者は松村松年先生だろね。

亜種名は、jezoensis jezoensis と同じ綴りが連なっているから、日本産が原名亜種(名義タイプ亜種)のようだ。北海道から九州までのものがこれにあたり、屋久島産のモノが別亜種とされているようだ。
学名は、Maikona jezoensis tenebricosa。
亜種名の tenebricosa は、おそらくだがラテン語の「暗い・暗闇」を表しているものと思われる。
これは本土産のものよりも、黒っぽいからなのかな?

調べてみたら、ドンピシャだった。
原名亜種に比べて著しく暗色で、前翅の白帯は狭くなり、後翅は基半まで黒くなるという。
記載は「Inoue, 1982」となっているので、亜種になったのは比較的最近みたいだね。

そういえば、K太郎くんが『関西の奴の方が大きくて、カッコイイっすねー。』と言ってたなあ。
東の方のは、小っちゃくて斑紋がハッキリしないらしい。でも、特に亜種区分はされていないということは、両者の変異が連続的で明確な線引きが出来ないんだろう。

分布は、北海道の中部および南部、本州では東北地方から近畿地方までの主として日本海側と内陸部に産するが、伊豆半島と伊豆大島にも記録がある。 また、対馬でも発見されている。四国では香川・徳島県に産する。
分布の南限は屋久島だから、どちらかと云うと温帯系の種類なんだと思われる。
思った以上に分布は広いが、局所的で数は少なく、稀種の部類に入るらしい。
とはいえ、関西と北海道には割と多くいるみたい。こういうパターンはあまり見ないので、ちょっと不思議だ。なぜ北海道と関西では多いのか、その原因がまるで思い当たらない。

調べたところ、海外では発見されていないみたいだ。
と云うことは、今のところ日本の固有種ってことだね。
ちょっと誇らしい。でも、そのうち中国のどっかとかで見つかるんだろなあ…。

成虫の出現時期は3月から6月。関西では3月から4月初めのごく短い時期に見られる。
夜間、アセビ(馬酔木)や梅などの花に吸蜜に訪れ、灯火にもよく集まる。

幼虫の食餌植物は、ブドウ科のノブドウ。
野ブトウなんて何処にでもありそうだけど、何で少ないんだろ❓不思議といえば、不思議だよね。

翌日、展翅した。
とはいえ1頭だけ。もう1頭採れたんだけど、そっちはK太郎くんの元へ行ったのです。

 

 
まだ微かに生きていた。
歩く時は、羽をベタにしたこの状態で進まはります。
考えてみれば、羽をすぼめてたら歩きにくいよね。

 

 
裏面はこんな感じです。

 

 
想像してたのと、ちょっと違う。
もっと汚いかと思ってたけど、縁取りがあって意外と渋い魅力がある。

ではでは、展翅です。

 

 
いざ展翅をしたら、どうせ胴体と腹がクソぶっとくて可憐さが失われたブス糞蛾と化すのだろうと踏んでいたが、そうでもない。下翅もどうせ真っ黒かと思いきや、意外とお洒落なツートンカラーである。
( ̄▽ ̄)ん~、カッコイイかもしんない。

実をいうと、最初は前脚を出さない普通のパターンで展翅した。でも前脚がもふもふで可愛いのを思い出したので、1からやり直すことにしたのである。
触角はとても細い。先は緩やかに湾曲していて、まさに蛾眉。美人さんの綺麗な眉を意味する言葉の語源は、まさかの蛾の触角なんですな。
でも、くれぐれも女性に対して、褒め言葉のつもりで『蛾みたいな眉だね。』などと言ってはなりませぬぞ。そんなこと言ったら、確実に(#`皿´)激ギレされまっせ。
世の中の女子の大半は、申し訳ないがモノを知らない。でも、それでいいんである。何でも知ってるような女子は可愛げがないからね。

触角は自然な感じが良かろうと、殆んど手を加えていなかったが、どうも気に入らないので整形することにした。

 

 
しかし、右側の途中で真っ直ぐするのを諦めた。
段々、面倒くさくなってきたのだ。それに、これ以上コチャコチャ触ってると折れると思ったのよ。

 

 
前翅張は48㎜越えていた。大きい方だと思う。
ということは、♀なのかなあ❓

でも、調べても♂と♀の違いがワカンナイんだよね。
まあ、ともあれ大きい方を譲ってくれてアリガトね、K太郎くん。

数日後にOくんが、『後翅の黄色が少なくて黒っぽいやつが♂だと勝手に決めてまーす🎵(・ε・` )ノ』とSNSでコメントをくれた。
けんど、断言はしていないので何とも言えない。
でも数日後にK太郎くんも同じような事を言ってて、プラス下翅の黒点がメスの方が小さいのが特徴だと話してくれた。但し、中間的なモノもいるから、微妙ではあるとはつけ加えてた。
二人ともスゴいなあ。そんな知識、どっから仕入れてるのん?ネットでは見つからなかったぞ。もし、センスで違いを渇破しているならば、尚のことスゴいよね。

以下、写真を撮りまくるが、よれて真っ直ぐに撮れない。蝶や蛾の展翅写真って、中々左右対称には撮れないのじゃよ。見た目はキレイに展翅してる筈なのに、溝が真っ直ぐ写ってないもん。

 

 
マイコちゃんは、もっと欲しいなあ。
そろそろ春の三大蛾であるオオシモフリスズメ、エゾヨツメ、イボタガも出てくることだし、明日あたり、もう1回行こっかなあ…。

                  おしまい

                        2019.3.19

  
追伸
今回のタイトルは、映画『舞妓Haaaan!!!』がモチーフになっている。主なキャストは阿部サダヲと堤真一、柴咲コウ。脚本はクドカン(宮藤官九郎)だから、バカバカしくて面白かった。あっこまでフザけてくれると楽しい。
因みに映画は、第31回日本アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞、脚本賞優秀賞を受賞しております。

余談だが、途中で「ブルーベルベット」というワードが出てきたので、タイトルの変更も考えた。
でも「闇夜のブルーベルベット」とか「舞姫ブルーベルベット」、「舞妓はんはブルーベルベット」、「ブルーベルベットな夜」なんていう今イチなタイトルしか浮かばなかったので断念しました。

この文章を完成前する直前に、もう1回舞妓はんに会いに行った。それでオスとメスの区別がある程度わかったので、続編を書く予定です。

 
 

いわし明太子

 
いわし明太子って、しみじみ旨いよねー(´∇`)

 

 
3匹、328円の鰯明太子を弱火でじっくりと焼いた。
いつも思うんだけど、どこのスーパーで買っても、この鰯明太子ってヤツはそこそこ旨い。普通の塩焼きよりもナゼか旨いと感じるのだ。
もちろん、明太子と一緒に食うから旨いのだろうが、それだけではないような気がする。普通の塩焼きや煮付けとは身質が違うと思うんだよね。気のせいかもしれないが、明太子を腹に入れることによって身質が変わるんじゃないかと思う。
推察すると、明太子の旨みが身に移って旨みがアップしているのではなかろうか❓尚且つ、身の余分な水分が抜けて、適度なしっとり感を生み出しているんじゃないのかなあ。あくまでも勝手な推察だけど…。

たぶん、福岡発祥のものだとは思うが(註1)、最初に考え出した人は偉いよね。有りそうでなかったものだと思う。そんなに昔から有ったものではないような気がするもん。

焼き方だが、今回はフライパンにクッキングシートを敷いて、弱火で焼いてみた。このやり方が正しいかどうかワカンナイけど、普通の網で焼いたら脂が下に落ちて燃えると思ったのだ。外は黒焦げ、中は生と云うのはヨロシクない。ましてや明太子は火が通りにくそうだ。
下に水をはるタイプの魚焼きグリルがある方は、そちらで良いかと思う。

この時期、まだまだ鰯は旬ですからお薦めします。
脂がのって、美味しいよん(^o^)v

 
                  おしまい

 
追伸
今回は全面博多弁でいってやろうかと思ったが、博多の人に激ギレされかねないので、やめた。絶対「とっととー?」とか「しぇからしかー」とかを使ってフザけ始めるに決まってるもん。そうなると悪ふざけが過ぎて脱線して、収拾がつかなくなるもんね。
話、変わるけど、福岡は良いよねぇ( ´∀`)
食いもんが美味いし、美人も多いんだよね。交通のアクセスとかも良さそうだ。空港、近けーし。
博多だったら、住んでも良いなあ。

(註1)福岡発祥のものだと思うが…
1985年に『中島商店』が販売を始めたそうだ。思ってた以上に近年に誕生したものだったんだね。

 

沈丁花とエロティシズム

 
そよ風の中に、ふっと良い香りがしたような気がした。
見回すと、すぐ傍らに沈丁花(じんちょうげ)の花が咲いていた。香りで花の存在を知るのは、この沈丁花と金木犀くらいだろう。

昔はよく近所で見かけたが、最近はとんと見なくなった。庭木としての人気が下がったのかもしれない。どうせ外国のワケわかんない花を植えたがるオバハンが増殖しているせいだろう。侘び寂の文化は、こういうところでも失われつつあるのだね。ガーデニングもいいけど、もっと昔からある花木にも目を向けてもらいたいものだね。

 

 
白い品種も咲いていた。

 

 
金木犀ほどではないにしても、花が小さいからその存在に気づきにくいと云うのもあるかもしれない。
小さいが、可憐な花だね。
こういう控えめで目立たないけど、よくよく見たらスッゲーいい女じゃんと云う女性は好きだよねぇ。仄かさには、エロティシズムがある。
最近はこう云うタイプの女性は激減してるんだろなあ…。今時のエロは開放的で隠微さに欠けるよね。古い日本旅館と着物なんて云う設定が廃れかけている。
唯一生き残っているのは、熟女モノの世界だけかもしれない。あっ、ちなみに特に自分は熟女好きではないです。

それで思い出したんだけど、昔そこそこヒットした歌謡曲に『沈丁花』と云うのがあったなあ…。確か石川優子が歌ってたんだよね。
子供心にも、エロい歌だなあと思った記憶がある。
歌詞を探してみよっと。

 
冷たい部屋に
小さな沈丁花が
似合うように
あなたは冷え切ったこの僕に
言い足りないほどの優しさで
暖めてくれました
許してほしい
心の貧しいこの僕を

開いちゃいけない日記帳
枯れちゃいけない沈丁花
あゝせめて
せめて春がくるまで
あゝせめて
せめて春がくるまで

冷たい部屋で
化石になろうとしてる
日記帳
あなたを思うたび 開いたよ
沈丁花 密かに
この冬も咲きました
淋しくなると
よけいにかおるよ 沈丁花

開いちゃいけない日記帳
枯れちゃいけない沈丁花
あゝせめて
せめて春がくるまで
あゝせめて
せめて春がくるまで

 
何かエロいよなあ。
でもサビのところの「開いちゃいけない…」の歌詞のところが、記憶と違う。
「開いちゃいけない沈丁花」だとばかり思っていたのだが、「開いちゃいけない日記帳」だったんだね。
人間の記憶なんてものは、かくもエエ加減なんである。
頭の中では「開いちゃいけない沈丁花=開いちゃいけない股間」だった。マセ餓鬼の妄想たるや驚くばかりだ。
二番の歌詞になると、妄想はさらに膨らむ。
石川優子の美しさが、それに拍車をかける。

 
(出展『femme-single.blog.sp』)

 
可愛い。いや、綺麗だ。(о´∀`о)好みだなあ…。
と、ここで、曲そのものを聴いてみたくなった。

「あなたをあなたを思うたび 開いたよ」
ってΣ( ̄□ ̄;)…、もしや、それは御自分で慰められたってことですか(◎-◎;)❓

「沈丁花 密かに」
密かにって、ネッ、ネッ、それって、いけないことをしてるって事ですよね(; ゜Д゜)❓

「淋しくなると よけいにかおるよ 沈丁花」
淋しくなると、何が余計に香るのだ❓それって、大人の世界の£♂◎@♀で、❌❌❌❌チョメチョメなんじゃないのか( ☆∀☆)❓もう妄想ビル大屹立である。
そして「開いちゃいけない…」が来て、\(^o^)/パッカ━━━ン。頭の中は、しとどに濡れたズブズブ湿原地帯になるΣ(×_×;)。
やめてけれ、どぅびどぅばあー🎵

すっかり忘れてたけど、曲を聴いて思い出したよ。
そして、そして、とどめの一発がたたみかけて来るのだ。
「あゝせめて せめて 春がくるまで あゝせめて せめて春がくるまで」の「せめて」が、本来の意味とは違う「攻めて、攻めて」、もしくは「責めて、責めて」に聞こえてくるのだ。
おらおら、でや❓でや❓、ええんか❓、ええんか❓に変換されるのだ。機関車やえもん、大暴走。ここで妄想は沸点に達し、💥暴発❗する。
『攻めダルマ、ぱぴょ━━━━━ん(≧∀≦)❗』

阿呆である。どうしようもないアホだ( ̄▽ ̄;)…。

 

 
でも、ガキんちょの頃って、みんなこんなもんだろ❓

 
                  おしまい

 
追伸
最初は格調ある文章を書こうと思ったのだが、大脱線である。アホにつける薬は無いのだ。

信頼は取り戻しようもないが、一応ジンジロゲ、もといジンチョウゲのことを真面目に解説しておきます。

沈丁花は、ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属の常緑低木。別名に輪丁花がある。
名前の由来は、香木の沈香のような良い匂いがあり、丁子(ちょうじ、クローブ)のような花をつける木という意味でつけられた。
学名は、Daphne odora。
「Daphne」はギリシア神話の女神ダフネにちなむ。
「odora」は芳香があることを意味するそうだ。
花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「歓楽」「永遠」。相変わらず、花言葉には異なる意味がいくつもあって、何なんだ?と思う。こんなの必要あんのかね?
原産地はヒマラヤ東部から中国南部。中国では瑞香と呼ばれる。日本には古くからあり、室町時代の頃には既に栽培されていたとされる。有毒の赤く丸い果実をつけるが、日本では滅多にお目にかけないようだ。これは雌雄異株だからで、日本にある木は雄株が多く、雌株は殆んど見られないから。ゆえに挿し木で増やすみたいだ。花の煎じ汁は、歯痛・口内炎などの民間薬として使われている。