雛祭りと鯛ちらし

 
桃の節句、雛祭りである。
と云うワケで、何となく雛祭りらしいものをと思って、鯛のちらし寿司をつくってみた。桃の節句といえばピンクなのだ。

器は久し振りに古伊万里を引っ張り出してきた。
そのせいか華やかになった。何とも春らしい。

 
一応、作り方を書いときましょう。

①柵の鯛の刺身、出来れば皮つきのヤツを用意する。
で、細かく切れ目を入れる。

これは皮が縮み過ぎないようにする為と食感を良くするため。

まな板に鯛を置き、布巾を被せて上から熱湯をかけて霜降りにする。皮めが縮んだら、すかさず氷水や冷水で冷やす。

そいでもって、キッチンペーパーか何かで水気を拭いて冷蔵庫へ。

 
②あれば、鯛のアラも買っときましょう。
で、そいつを焼いて、身をほぐしておく。鯛は骨が硬いので、丁寧に取り除きまひょ。
その間に米を炊いておきましょう。あとで寿司酢と合わせるので、かためで炊かんとアカンえ~。

 
③菜の花を熱湯でサッとゆがいて(30秒から1分)、団扇で死ぬほど煽る。冷水に晒さないのは、菜の花の香りが飛ばさないため。

 
④ご飯が炊き終わったら、すかさず寿司酢を投入し、しゃもじで切るようにして手早くまぜる。
そこに身をほぐしておいた焼いた鯛をブチ込み、これまた素早く混ぜる。
白ゴマも入れようかと思ったが、保留。
必要とあらば、あとで入れてもいいのだ。

 
⑤霜降りの鯛の刺身を削ぎ切りにする。
ここで金糸玉子を作る事を忘れていた事に気づく。
しかし、あいにく冷蔵庫に卵なし。買いに行くのも面倒くせーし、今回は割愛することにした。
娘でもいれば、オトーサンとしては何がなんでもつくるのだが、悲しい哉、残念ながらいないのだ。
昔の女が、どっかで密かにワシの子供を産んどらんかのうと時々思う。まあ、今更アナタの娘ですと言われても困るけど。
紅生姜も無いが、鯛の味わいを壊しかねないので無くともええやろ。酢蓮根や椎茸、絹さやなんぞも邪魔だと判断した。今回は鯛様が主役なのだ。

 
⑥酢飯を器に敷き、鯛の刺身と菜の花を並べてゆく。
この段になって、またしても気づく。木の芽(山椒の葉)があった方が良いんでねえの❓
今更である。それにこの時期の木の芽はあんまり売ってないし、それに高い。見た目はさておき、味と香りだけなら「やまつ辻田」の粉山椒で事足りる。
冷凍庫に入っているから、品質も問題ないだろう。
知らない人も多いと思うので言っとくと、山椒は常温保存は御法度。冷凍庫で保存しましょう。そうすれば香りが飛びましぇん。

醤油をチヤラッと垂らして食う。
我ながらよく出来ました。(^^)d美味い。
飽きてきたら、山椒を振り掛ける。これまた美味し。

最近は雛人形も飾る家が減ったというけど、世の娘さんたちはちゃんと雛祭りを祝って貰えてるのかな?
何はともあれ、女の子は女の子らしく育ってほしいよね。

                おしまい