続・冬の献立 一挙蔵出し

 
冬の献立大放出の第2弾である。

 
【鱈の白子ポン酢】

 

 
白子ポン酢は冬ならではのものだね。
好きだから、ちょくちょく作る。
白子ポン酢の出来の良し悪しは、白子選びでほぼ決まる。目利きが重要なのだ。
生で白っぽいものは避ける。透明感がないとあきまへん。身が崩れているのは言語道断。仄かなピンク色で艶々していて、弾力があり、ぷにゅぷにゅなのがよろしい。謂わば官能的、エロい白子を選ぶべし。

ゆで方は気分で2つの方法を使い分けている。
熱湯に入れたら火を切り、暫くおくか、または水から煮て、沸騰前に取り出すかだ。何れにせよ、ゆっくり火を通す。とにかく、煮すぎるのはよろしくない。
パッサパッサになりまっせ、パッサパッサに。
とはいえ、新鮮なものならば表面にサッと火を通すくらいの心持ちで作ればいい。新鮮ならば、半生でも問題ない程度に思えばいいのだ。実際、モノが良ければ、半生が一番旨かったりする。

ポン酢をかけて、かんずりを添えた。
勿論、ポン酢は毎度お馴染みの「手造り ひろたのポン酢」である。

 

  
【ローストビーフ】

 
えー、作り方は意外と簡単。
ブロックの肩肉を室温に戻し、塩、胡椒をしてフライパンで焼く。
全面に焼き色がついたら、ラップで2、3重に巻いて、ジップロックに入れて熱湯にブチ込む。
で、3分経ったら火を止めて15分ほど放置。
浮いてくるようなら、皿でも何でも乗っけて溺死させる。
完全に黄泉の国へ行きよったら、冷蔵庫に安置。
あとは数時間後に切り分ければよろし。

グレイビーソースをかけて、ホースラディシュ(西洋ワサビ)を添えれば出来上がり。

 
【ローストビーフ丼】

 
翌日、残ったローストビーフを丼にした。
普通の白飯ではなく、わさわさ酢めしにしてやった。
温泉玉子とワサビを乗っけて完成。

旨いd=(^o^)=b❗❗
ローストビーフと酢めしは合うと思う。

 
【おでん】

 
おでんをアートに盛りつけてみた。
遊びである。メシをつくるのが労働になってはならない。何でも遊びがないと苦痛なだけだ。想像力と創造力を駆使するゲームだと思えば料理は面白い。といっても、そんな意識でつくってないけどさ(笑)
コレはあくまでも料理が苦手の人向けに言ったまでです。
構成員の面々は大根、ジャガイモ、ちくわ、牛蒡天、コンニャク、玉子、鶏の手羽先、京揚げ。

( ´∀`)おでん、暖まりまする。

 
【刻み穴子入りスクランブルエッグ】

 
焼いた穴子を刻んで、煎り卵にした。
玉子と鰻の組み合わせは定番だから、穴子だって玉子との相性は悪くはない。まあ、鰻には負けるけどね。

 
【雪花菜(きらず)】

 
雅びな呼び方だが、ようはおからである。
具はコンニャク、人参、牛蒡、干し椎茸、三つ葉。
昔はどうでもいい食いもんだったけど、オジサンになると、こういう渋い食いもんが好きになる。
作り過ぎて4日に渡って食い続けたが、飽きなかった。
おからが好きになるようになれば、立派なオジサン、オバサンです。

 
【鶏の肝の時雨煮】

 
生姜で煮た料理を時雨煮と呼ぶ。
これまた雅びな呼び名だが、ようはお総菜だ。
でも、お総菜は旨い。肝の苦味と生姜の辛みと香りが相俟って溜まりません。

 
【あん肝ポン酢】

 
前回にも登場したが、新たな画像が出てきたので添付。
あん肝は、寿司屋でもツマミによく頼む。
でも、結構当たり外れがある。固いのは好きじゃない。やわらかくて、口の中でほどけて溶けてゆくようなのがよろし。

 
【鰰の一夜干し】

 
ハタハタ好きである。
中でも一夜干しが一番旨い。
熱燗が飲みたくなるなあ…。

 
【豚カルビの煮物】

 
塩ゆでして、和芥子を添えただけ。
シンプル・イズ・ザ・ベスト。
男の子でも女の子でも、手に持って豪快にガブリと囓じりつこう。
それが一番旨い。

 
【鶏せせりと法蓮草】

 
せせりとは鶏の首の肉のことですなあ。
弾力があって、鶏の部位の中では3本の指に入るマイ・フェバリットちゃんだ。

白醤油と煎り酒を垂らして和える。
法蓮草と和えたのには、特に意味はない。単に冷蔵庫にあったからです。

 
【金目鯛の刺身】

 
ノドグロやキンキには負けるけど、金目鯛も旨いよね。この手の魚は脂があるんだけど、抜けがいい。
最近はトロみたいにいつまでも脂が舌に残るものより、こういうメリハリのある上品な脂の方が好き。

 
【間八の刺身?】

もしかしたら、シマアジかもしれない。
魚体を見ればカンパチとシマアジの区別は簡単に出来るが、刺身になると、その区別は困難。
これにヒラマサなんぞまでが加わると、さらに判別の難易度は高まる。

似た者軍団のブリ、カンパチ、シマアジ、ヒラマサの中では、シマアジが一番旨いと思う。

 
【天然鰤の刺身】

 
最近は養殖のブリやハマチが苦手になってきた。
何か臭みが気になるのだ。
その理由が今一つよくワカラナイ。単に過敏になっているのか?養殖の餌が昔と変わったのか?それとも体質的に受けつけなくなったのかなあ?

 
【鰤の腹身ネギとろ】

 
勿論、コレも天然ものである。
ブリの腹身をネギトロみたくしてみた。
コレ、旨いんだよなあ。ネギトロといっても、包丁で細かくは切るが、グチャグチャには叩かない。天然のブリの腹身はコリコリしているので、その食感は生かさない手はない。

やっぱ美味いだすよー( ´∀`)

半分ほど食って、醤油を上からかけてグチャグチャにかき混ぜて暫く放置。

 
なめろう化ですな。
コレはコレで味が馴れて旨い。酒のツマミだけでなく、ご飯のおかずにもなります。

 
【鮭ネギとろ】

こっちは包丁でペースト状にした。
身が柔らかだったので、食感もへったくれもないと思ったのである。
今回は入れなかったが、脂が足りない場合はオリーブ油とか胡麻油を加えてもいいよ。

 
【蛸ぶつ】

 
蛸をブツ切りにして、擦った山葵を添える。
蛸ワサのブツ切り版だね。
蛸は薄切りよか、このブツ切りの方が歯応えがあっていい。

 
【真魚鰹の塩焼き】

 
マナガツオは好き。
でも高級魚だから、滅多に口に入らない。
白身でしっとりとしていて上品なのだが、奥に脂と旨みがある。
買うときは、出きるだけ鱗が剥がれていないのを選びましょう。

 
【キンキの清蒸】

  
キンキを酒蒸しにして、白髪葱を乗っける。
そこに醤油をかけ、煙が出るほどチンチンに高温にした胡麻油をえいや(ノ`△´)ノとかける。
ジュワッ❗と音が鳴るんだけど、コレが堪らん。
料理は音も大切だよね。

 

 
❤激うまでした。

 
【豚の生姜焼き】

 

生姜焼きって、旨いよね。 
でも、実をいうと大人になるまで生姜焼きを食った事が無かった。
何でかっつーと、オヤジが生姜嫌いだったからである。だから、食卓に並ぶことが一度たりともなかったのである。損したよねー。少なくとも二百回分くらいは生姜焼きを食い逃してる計算になる。
親の食いもんの好き嫌いは、子供に確実に影響を与えるよね。好き嫌いの多い親だと大損だよ。

 
【謎の魚の塩焼き】

 
何の魚か全然思い出せない。
かなりデカイ魚で、骨がブッとい。
赤身の魚ではないことだけは確かだけど何じゃろ❓
ブリとかカンパチとかシマアジなのかなあ…。
まさか、クエとかじゃないよね。もしそうならば、流石に憶えてる筈だ。
シマアジのような気がしてきたなあ…。

 
【皮つきジャガイモの変わり肉じゃが】

 
皮つきでジャガイモって、結構好き。
フライドポテトも皮つきの櫛形のヤツの方が好みだ。

しっかりと皮を焼いてから煮るのが上手く仕上げるコツ。

 

 
こっちは所謂ところの王道の肉じゃが。
勿論、関西人なので、肉は豚肉ではなくて牛肉です。
東京で肉じゃがを頼んで豚肉の肉じゃがが出てきた時は、知らなかったから嫌がらせかと思った。
そのうち豚肉の肉じゃがにも慣れて、何も思わなくなったけど、やっぱり牛肉の肉じゃがの方が好きだな。
幼少の頃に馴染んだ文化は、骨の髄まで刷り込まれているんだなと思う。

 
【鰆の塩焼き】

 
寒鰆である。
作るのが面倒だから塩焼きにしたけど、本当は西京焼きが好き。甘い食べ物や味付けは好きじゃないけど、西京焼きは別格です。
コレまた幼少の頃に馴染んだ文化の影響だね。

 
【イクラ丼】

 
今年度は鮭があまり獲れなくて、高値安定だったようだ。
実際、季節になれば三度くらいは筋子を買ってきて、自分でバラしてイクラの醤油漬けを仕込むのだが、今年度は高いし、出物も少なくて一回しか作れなかった。

筋子は人肌くらいのぬるま湯の中で地道にバラすのだが、これが結構大変です。でも、コヤツらをごっそりとご飯の上にてんこ盛りするのを想像して作業すると、何とか頑張れる。

あー、死ぬほどイクラ丼が食いたくなってきたよ。

 
【鮭の親子丼】

 
下は鮭トロだから、鮭の親子丼なのだ。
美味いけど、シンプルなイクラ丼の方がどっちかというと好きだなあ。

 
書くのに厭きてきたので、本日はこの辺でおしまい。
まだまだ画像は有るので、気が変わらないかぎり、第3弾も予定しております。
ほいじゃ、バイなら~(^o^)/~~
  

冬の献立 駆け込み一挙蔵出し

 
本当は『恐怖(◎-◎;)、金子の弁当』とゆうのを用意していたんだけど、考えてみれば冬の献立の画像を消すには今週くらいまでがタイムリミットでしょう。
スマホの容量をできるだけ増やしたいのだ。
 

【蕪の梅肉あえ、柚子風味】

 
ビニール袋にカブと梅肉を入れて揉み揉みして、暫くおいたもの。まあ一種の浅漬けみたいなもの。
柚子の皮を添えて出来上がり。
さっぱりしてて、且つ香りもよろしい。
簡単に作れるのでお奨め。勿論、大根で代用しても可ですよ。

お次は何ざましょ。
つくった本人も忘れているものだらけなので、記憶を反芻すれども、よくワカランものもあるぞなもし。

鍋だと思うけど…、コレ何の鍋だっけ❓

 
 

 
具は豚バラ、鶏肉、鶏団子、椎茸、菊菜、水菜、ニラだね。
もつ鍋?

次の画像で解った。

 
【豆乳鍋】

 
すっかり忘れてたけど、こんなもん作ってたんだね。
たぶん、人生初の豆乳鍋だったと思う。
意外と旨いもんなんだなと思った記憶がある。
翌日は唐辛子を入れて味変。パンチを少し効かせた豆乳汁にした。

 

 
ヘルシー\(^o^)/

    
【寒ちぢみ法蓮草のおひたし】

 
法蓮草の中では、圧倒的にこれが旨いと思う。
甘み、特に軸のとこや根っこの部分の甘みが強いのだ。だから、根っこは切り落としてはダメ。
汚れていれば、削ぎ落とせば綺麗なピンクになります。但し、このピンクは数時間後には茶色になりますので、お気をつけあそばせ。

法蓮草の茹で時間はお好みだが、自分は40秒ほど。
くたくたよか、シャキシャキが好きなのだ。
基本は鰹節に醤油だが、胡麻和えにしても旨い。
 
売ってる時は、だいたいこんな感じ。

 

 
寒さと風を避ける為に、上にではなく横に成長するみたい。葉も縮れたようになる。
袋が邪魔だね。破りましょう。
中身はこんなん。

 

 
まだギリで売ってるので、見つけた人は迷わず購入すべし。

 
【寒ちぢみ法蓮草と豚肉の炒めもの】

 
こんな画像も出てきた。
味付けは覚えてないけど、たぶん塩と仕上げに薄口醤油とかと謂ったシンプルなものだろう。
そこそこ旨かったような記憶かある。

 
【煎り牡蠣】

 
煎り牡蠣だったと思うんだけど、もしかしたら間違ってるかも…。
まあいい。だとして書き進める。
洗った牡蠣をそのまま弱火にかける。そのうち牡蠣の身から水分が出てくる。で、じっくりと火を通すのだ。味付けは少量の塩のみ。殻付きの牡蠣ならば必要無し。本体に塩味がついているからだ。

生七味を添えて出来上がり。

【本鷹生七味】

牡蠣の味が濃縮されて、美味しです(^_^)v

 
【牡蠣ポン酢】

 
定番ですな。
ポン酢は『手造り ひろたのポン酢』。

 

 
「本鷹生七味」ではなく、この日は普通に七味をかけた。牡蠣の甘みをより感じたい時は、七味の方が良いような気がする。

 
【鱈の酒蒸し】

 
蒸しといっても、ラップしてレンジでチンのお手軽方式である。
片栗粉をつけ、酒をぶっかけたのだが、ちゃんと全体的にかかっていなかったみたいで、変にもちもちになってしまった。酒と塩のみの方が良かったかもしれない。

 
【聖護院大根の煮物】

 
煮物といっても、おでんみたいなものだ。
聖護院大根はカブのような形だが、大根である。京野菜としての聖護院大根の方が通りがいいが、本当は丸大根とするのが正しいらしい。
因みに大根とカブの違いは、簡単にいうと分類学的に属が違う。両者は同じアブラナ科だが、大根はダイコン属で、カブはカブ属に含まれるのだ。
だから、葉っぱの形が違う。大根はギザギザというか、茎から葉が横に出ているが、カブは楯に細長い葉だ。また、カブは真っ白だが、大根は根元が緑がかっている。
栄養素は、ほぼ同じのようだ。
あとはカブにはぬめりがあるが、大根には無い。
だが、両者の決定的な違いは大根には辛み成分があるが、カブにはないという事だろう。だから、カブの方が甘いのだ。

食ってみると、普通の大根よりも柔らかい。肉質もきめ細かいような気がする。そして、甘みがある。

他の具材は玉子と巾着餅だっけ?
いや、ただの薄揚げか…。でも、厳密的にはただの薄揚げではなくて、厚みのある京揚げというヤツだ。

冬はおでんが恋しくなるよね。
また来年ですなあ。

 
【大根のおでん】

 
その残り汁で、今度は大根を煮てみた。
たまたま大根もあったからなのだが、聖護院大根との比較をしてみたかったのである。

先ず、肉質が違う。そして香りも違う。そうなると、当然味も変わってくる。
前述した聖護院大根の反対になるワケだが、一応説明しておくと、肉質は聖護院大根よりもシッカリしている。香りは所謂(いわゆる)大根、大根している大根独特の匂いが強い。生で食うと違いか解るのだが、大根の方が辛みが強い。それが独特の香りと関係しているのもしれない。
甘みは聖護院大根の方が甘い。するってえと、聖護院大根は普通の大根とカブのエエとこ取りってワケだ。
とはいえ、聖護院大根だと味が頼りないような気もするんだよねぇ。普通の大根の方が好きかもなあ…。
普段は何も考えずに食ってるけど、大根って個性が強い野菜で、独特な存在なんだなと感じ入る。

 
【鯖の味噌煮】

 
寒鯖といって、冬の鯖は脂が乗ってて美味い。
サバは調理前に塩を振って40分くらいはおいて、しっかり臭みを抜く。
あっさりめの煮汁をつくり、生姜を入れて、低温でじっくりと火を通した。
濃いサバ味噌も悪くないが、薄味は薄味でサバ本来の味がよくわかって旨い。

 
【からす鰈の煮付け】

 
からすカレイは外国のカレイだと思うが、実をいうとコレが一番好きなカレイだ。脂が乗ってて、口の中でほろほろと崩れるのが良い。
今回も例によって、低温で調理した。低温でゆっくりと火を通した方が身が固くならないと思う。パサパサの魚よりもシットリの魚の方が旨いと思うんだよね。
火入れは生にならないギリちょんで仕上げるのがベストだと思う。
いやはや、地味に見えて旨いよね( ´∀`)

 
【カワハギのあっさり煮】

 
基本的な煮汁はカレイと同じで、出汁、酒、味醂、薄口醤油だが、味醂と醤油の量を少し減らした。
からすカレイは脂が乗っているが、カワハギはあっさりとした味わいなので、それを壊したくなかったからだ。
火入れはカレイよりも慎重にした。カレイよりもカワハギの方が誤魔化しが効かないのだ。

旨いけど、カワハギは刺身の方が好き。
もっと言うと、肝が断然に美味い魚だと思う。

 
【あん肝ポン酢】

 
カワハギならず、アンコウの肝である。
作り方はカワキモ(カワハギの肝)の回に書いたので、そちらを読んで下され。

あん肝は冬の楽しみの一つ。
良い鮟鱇があったら、迷わず買う。
酒を飲みながら、あん肝をちびちび食うのは至福のひと時だよねo(^o^)o

 
【煮あん肝】

鍋に入れるあん肝も好きだ。蒸したあん肝よりも柔らかく、口の中で溶ける感じが溜まりませぬ。
コレはそれを鍋の流れなしで、単独で再現したもの。
塩少々を入れた昆布の出汁でコトコト弱火で炊いた。
あん肝は火が入るのに時間がかかるのだ。どれくらい火を通したらいいかは、もう殆ど勘の世界。肝の大きさにもよるから、何分間とかは言えないのだ。

何か盛りつけが気に入らないので、菊の花を散らしてみた。

 

 
ちよっと華やかな感じになって、よか感じになりました。
そのまま食ってもいいし、ポン酢をかけるなり、醤油をかけるなりしてもよろし。
( ´∀`)うみゃーい❗❗

 
【烏賊の鰍の卵あえ】

 
卵は明太子にしては大きいから、たぶんカジカの卵だろう。カジカといっても川に棲むちっちゃい奴ではなくて、北の海に棲むデッカイの。まるっきりの別種のカジカだね。
紅いのは。きっとキムチの汁を思いつきで混ぜたんだろね。チャレンジャーであり、テキトー男なのだ。

勿論、酒の肴に良し、ご飯に乗っけてもいい。

 

 
コレは何だろ❓

湯葉と芹らしいのはわかる。
でも、どんな料理になったんだ❓

 
【湯葉と芹の小鍋】

小鍋仕立てになったんだね。
渋い鍋、食ってるなあ(笑)

 
【南瓜と豚バラの煮物】

思いつきの組み合わせ。
たぶん冷蔵庫に残ったもので作ったのだろう。
作る前はミスマッチかと思ったが、出来上がったら、そうでもない。かといって、絶賛と云うものでもない。
味は旨いのだが、何となく組み合わせのヴィジュアル的違和感が拭えないのだ。
たぶん今後は余程の事がない限りは、フツーに挽き肉で作ると思う。

 
【何かの魚の蒸したの❓】

きっと菊の花を散らした盛りつけが気にいったので、又したんだと思うけど、何の魚なのかわからない。
そんなワケだから、解説不可能なのだ。

気を取り直して、前へ進もう。

 

 
また、鍋だなあ…。
でもこの画像だけでは何の鍋なのかはわからない。
付近の画像を探したら、こんなのが出てきた。

 

  
穴子である。穴子鍋❓
穴子鍋なんて、そもそもあまり聞いたことがない。
次の画像を見て、一瞬アタマが混乱する。

 

 
野菜ばっかで、メインがおらん。
まさか精進鍋❓
んなワケなかろう(*`Д´)ノ!!!とツッコミを入れたところで、疑問氷解。
メインが無いのは、穴子しゃぶしゃぶにしたからなのだ。だったら、こんな画像いるかね❓写真を撮った意図が今一つワカランよ。

豆腐の写真もあったので、オマケで添付。

 
【さとの雪 濃厚とうふ】

 
最近は出来るだけ濃厚と書いてある豆腐を買うようにしている。水っぽい豆腐に我慢できない体質になっておるのだ。水っぽい豆腐って、豆の味がしないから、許せないのだ。味がない豆腐を食うのに意味が見い出せなくなっているのである。我ながらメンドクセー人だと思うよ。

そういえば昔、当時の彼女と家島諸島に旅行に行った事がある。たしか秋口だったと思う。離島感バリバリで、姫路沖なのに随分と遠くまでやって来た不思議な感覚だった。ノスタルジィー漂う楽しい思い出だ。
その時に泊まった宿で食った穴子のしゃぶしゃぶが、絶品だった。
え~と旅館名は『割烹旅館 志みず』だっけか。
それで思い出した。穴子じゃなくて渡り蟹だったけど、最近TVの「松本家の休日」で松ちゃんが料理を大絶賛してたなあ…。

出汁のはった鍋に、箸で摘まんだ生の穴子を入れて、数を数えながら8回、8秒間左右にふりふりするのである。
噛むと穴子の旨みと脂が弾け、メチャクチャ旨かった。
たぶん、コレはそれを思い出して作った鍋なのだろう。

しかし、Σ( ̄皿 ̄;;ガッデーム❗❗❗
食ったら、全然もって旨ない。家島の穴子の足元にさえ及ばない。やはり、穴子は超新鮮でなくては成立しないものなのだろう。だから、穴子のしゃぶしゃぶがポピュラーになる事は無いのだと得心したよ。

で、結局のとこ単なる野菜鍋になってしまったのだ。
そっか、あの画像の意味するところが解ったぞ。
ただの野菜鍋になったことに憎しみを込めての精進鍋画像だったのだ。

そんなワケで、残りの穴子は酒と味醂、薄口醤油で柔らかく煮た。

 

 
そして、翌日には穴子丼になった。

 

 
タダではコケんのだ。
実山椒の醤油漬けをフュチャーして面目躍如の仕上がりになった。

嗚呼、また家島に行きたいなあ…。

                  つづく

 
追伸
次回、後半につづく。

こんなもん書いたら、寒の戻りでクソ寒いやんけー。
やだねー(T△T)
 

台湾の蝶15 ホッポアゲハ

 
      アゲハチョウ科 2

     第15話 『美貌の覇者』

 
ホッポアゲハは台湾で最も採りたい蝶の一つだった。
なぜなら台湾特産種で、しかも台湾屈指の美しさを誇る蝶だからである。
いや、メスならば台湾のみならず世界のAchillides(アキリデス=カラスアゲハ類)、ひいては世界のアゲハの中でも屈指の美しさだろう。

初めて出会ったのは、標高2000m前後の開けた尾根の小ピークだった。
♂だろう。メスを待つために高い樹の梢でテリトリーを張っていた。
テリトリーといっても、ゼフィルス(ミドリシジミの仲間)やタテハチョウのように葉上の先に止まり、別な蝶が飛んできたらスクランブル発進、追尾して追い出し、また同じ場所に戻ってくると云うのではない。止まることなく、回遊しながらパトロールしているといった感じだった。
飛ぶスピードは他の♂を追いかけ回す時以外は、そんなに速くはない。むしろ上昇気流に乗り、ゆったりと飛んでいる。だが、その高さは高い。地上7mから10m。制空権を支配する覇者の如く悠然と飛翔していた。王者の睥睨である(註1)。

 
【Papilio hoppo ホッポアゲハ♂】
(2016年 7月 台湾南投県仁愛郷)

 
その様はラオスやタイで出会ったオオクジャクアゲハを彷彿とさせるものがあった。
♂のテリトリーの張り方が似ているし、その占有する高さも7mくらいが多い(註2)。活動する標高もどちらも2000m前後から上が中心だ。

【Papilio arcutrus オオクジャクアゲハ♂】
(2014.3.28 Laos Samnua)

 
両者は見た目も近いところがある。
それで思い出した。そういえばホッポアゲハは昔はオオクジャクアゲハと同種で、その1亜種とされていた時代もあったのだ。
まあ生態も似ているし、斑紋形態の基本的パターンも近いから、そう考えた学者がいても不思議ではない。
きっとオオクジャクアゲハが東に分布を伸ばし、台湾に到達したものが長く隔離される中で独自に進化していったんだろうね。

但し、裏面はかなり違うし、別種とするのが妥当でしょう。

 
【ホッポアゲハ♂ 裏面】
(2016年 7月 台湾南投県仁愛郷)

 
本来このAchillides(Paris group)の仲間は、下翅裏面に並ぶ紋が一重なのだが、ホッポは何と二重紋になっているのである。
艶やかでゴージャスだ。黒と赤のコントラストに身悶えする。裏面はこのグループの中では最も美しいだろう。これに異論を唱える者はいないでしょう。いたとしたら、美的感覚を疑うよ。

この美しき赤い紋は、同じく台湾特産種であるアケボノアゲハの♂に擬態しているのではと云う説がある。
つまり体内に毒を有するアケボノアゲハに似ることによって、鳥の捕食から身を守っているのではないかと云うワケである。いくら似たいからって、そんなに簡単に似せられるもんかね❓
念じれば何とかなるって凄いな。ワシもあやかりたいよ。明日から王子様 羽生結弦くんになることでも念じてみっか。男の一念、巌(いわお)も通すというではないか。
(・o・)ほよっ?、あれは女の一念だっけか(笑)

兎に角このベーツ型擬態(註3)ってのは、理論として理解できなくもないが、オツムの悪いオラには俄(にわか)には信じがたいよ。そんなに都合よくいくもんかね❓ 学者のコジツケ的推論が、たまたま業界の理解を得て拡がったとは言えまいか…。

とはいえ、時間軸を長くすれば説明は可能かもしれない。
例えば、突然変異で裏面が二重紋で赤が目立つ蝶がたまたま沢山生まれた年があったとする。そして、オオクジャクアゲハのノーマル型よりも鳥に狙われずに済み、生き残ったとしよう。すると、赤い型同士が交尾する機会が増え、そのパーセンテージが徐々に上がってゆく。それが長きに渡って繰り返され、次第にノーマル型が減っていき、やがて消えてしまって別種になったとは考えられないだろうか❓
ダーウィンの自然淘汰説というヤツである。
まあ、実際に見た人はいないだろうから、永遠の謎だけどね。
でも正直言っちゃうと、こんなの必然としての擬態とは言えないよね。蝶本人の意志ではなく、たまたま赤い型がアケボノアゲハに似ていて、たまたま鳥に襲われにくくなったという偶然の結果に過ぎないんじゃないかと思うよ。

 
【Atrophaneura horishana アケボノアゲハ】
(出典『原色台湾蝶類大図鑑』)

 
両種は垂直分布も重なるので(2000m以上の高地)、擬態している可能性はあると思うが、アケボノアゲハの飛んでいる所は見た事がないので個人的には何とも言えない。
しかし、アケボノアゲハはジャコウアゲハの系統なので、飛び方はゆるやかなのは間違いないだろう。
だとすれば、少なくとも飛ぶのがそれよりも明らかに速いホッポの♂の擬態効果は低いのではないかと思う。メスはそれなりにゆったりと飛ぶので、似ていなくもなかろう。だから、擬態効果が発揮されてるとしたらメスの方だろう。

 
一応、参考にオオクジャクの裏面写真も添付しておきます。

 
(出典『蝶の標本 麗蝶』)

 
赤紋は他のカラスアゲハの仲間よりもやや大きく見えるが、基本的にはカラスアゲハ系統の裏面そのものだ。
そう云う意味では、ホッポアゲハはこの亜属(種群)の中では特異な存在と言えよう。
因みに、二重紋といえば想起されるのがクロアゲハだ。一部にそういう型が現出するようである。

 
【Papilio protenor クロアゲハ♀】 
(出典『日本産蝶類標準図鑑』)

 
あっ、コレって表面ではないか。
裏面の二重紋をネットで探そっと。

 
(出典『変異・異常型図鑑』)


いやはや凄いのもいるんだね。
それにしても、コヤツらは擬態しているとしたら何に擬態しているのかね❓
いや、擬態じゃないよね。単なる異常型だよな。何だか頭がこんがらがっちやってきたよ。

  
去年(2017年)は低いところでも採れたので、ちよっと驚いた。

 
(2017年 6月 台湾南投県仁愛郷南豊村)

 
標高700mを切っていたと思う。
正面から飛んできたのを咄嗟にさばいて、網の中を覗いたらホッポだったので(゜ロ゜)ありゃまと思った。
文献では垂直分布は標高1200~4000m近くと聞いていたから、まさかそんな所で採れるとは思っていなかったのだ。
調べたら、alt.455mでの採集記録もあるようだ。
但し、偶産みたい。なぜなら『アジア産蝶類生活史図鑑』に拠ると、低標高で幼虫を飼育するとまともに育たない旨が書いてあったからだ。
あまりにザックリした言い方なので、図鑑から抜粋しよう。

『1200~2500m前後に最も多く、1000m以下の低地からも稀に得られる。しかし、飼育の結果からいえば、このような低地においては人工的な産卵も、幼虫の成育率もきわめて悪く、羽化した成虫も小型のものが多いから、低地における採集例はかなり例外的なものと考えられる。』

あくまでも自分の経験だが、埔里周辺では標高2000m前後から2400mくらいで多く見られた。

因みにだが、オスをメスと間違える人は多いようだから注意が必要だ。実際、ネットにあげられている写真でもちょこちょこ誤同定が見受けられる。
これは♂の表面が明るい緑色だからだ。この緑色が日本のカラスアゲハ類(カラスアゲハ、オキナワカラスアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ)の♀の色に近いからだろう。
おまけに、日本のカラスアゲハ類のオスに定番に具わっている性斑が無いのだ。それも間違える原因になっていると思う。あっ、性斑というのは、上翅の表面にあるビロード状のお毛々の事です。

自分も実際、一度だけ見事に間違えてしまった。
午前11時くらいだったと思う。林縁から少し中に入ったところで、羽を広げて静かに止まっていたヤツを偶然見つけた。オスがバンバンにテリトリーを張っている時間帯である。そんな時に林内で休んでいるのは、だいたいにおいて♀である。しかも、色は日本で見慣れた♀の色にそっくりなんだから、てっきりそうだと思い込んでしまったのである。
無事捕らえて、しめしめと思いつつ手にしてから何か変だなと感じて♂だと理解するまでには、たっぷり10秒はかかったかと思う。

(;・∀・)あっ、メスと云う言葉で気づいた。
書いているうちに擬態だとか何だとかと逸れていってしまい、肝心のメスの画像を添付するのを忘れてたよ。

 
【Papilio hoppo ♀】

 
表の赤紋が発達していて美しい。
♂も美しいが、♀のこの白眉なる美しさの前では霞んでしまう。
でも、メスには滅多に会えないんだよね。
蝶がよく飛んでくる花場で1日待っていたとしても、1回飛んでくるか来ないかと云う確率だった。
まあ、日本のカラスアゲハでもメスにはそんなに会えないから当たり前か…。食樹に産卵に来るのを待って採る方が、よほど遭遇する確率は高いだろう。
しかし、食樹だったらどの食樹にでも母蝶が卵を産みに来るワケではないから、その木を探しあてるのは大変だ。短い滞在期間でそんな事はやってらんないよね。
たとえ台湾に行ったとしても、メスの採れる確率は皆さんが思っているほど高くはないですよ。Ψ( ̄∇ ̄)Ψケケケケケ。オラって、性格悪いのだ。

 
【♀裏面】

 
裏面も凄いかと思いきや、オスとあまり変わらない。
まあ、これ以上赤いところが増えたら、擬態効果が無くなっちゃうもんね。

ホッポアゲハの採集記はアメブロの『発作的台湾蝶紀行』にあります。
第11、12話「幻の美女」の前後編、32話「ヤッチマッタナ!」、37話「炸裂秘技大開帳!」39話「揚羽祭」などに登場しています。
例によって不親切なので、URLは貼り付けません。
興味のある方は、御自分で探されて下され。ハツカネズミ並の脳ミソさえあれば簡単に見つかります。

何だか文章が荒れてきてるなあ…。
やさぐれがちなのは、体調が思わしくないのだよ。
文章長いし、苛々してきた。
そろそろ、とっとクロージングに向かおう。

 
標本写真も添付しときまっさ。

(2016年 7月 台湾南投県仁愛郷)

(2016.7 台湾南投県仁愛郷)

(2017.6 台湾南投県仁愛郷)

 
何だか今一つの展翅だ。
まあ去年はたくさん完品が採れたし、そのうち展翅すればいっか…。

 
【ホッポアゲハ♀】

 
これは真面目に展翅したので、自分でも納得の出来。
こういうのを見ると、また会いたいなあと思う。
蝶でも人間でも、美人には同じくらいの恋慕の情がある。他人には理解し難いだろうが、蝶に魅せられると云うのは、そういう事なのだ。マジで盲目になるところがある。

 
比較の為にオオクジャクアゲハの画像も添付しときまっさ。

 
【オオクジャクアゲハ♂】
(2016.4 Thailand Fang)

 
何か真っ直ぐ撮れてなくて、歪んだ写真だなあ…。
気にくわないので、展翅板から外したものも添付。

 

 
今度は真っ直ぐだが、酷い写真だ。
ライティングとかちゃんとしてないとキレイな写真は撮れないんだろな…。
メンドクセーからする気は全くないけどさ。

因みにオオクジャクの♀はホッポみたいに表の赤紋は発達しない。だから♂と♀の見た目はさほど変わらない。
ついでだから言っとくと、オオクジャクはオオとつくだけあってホッポと比べてかなり大きい。と云うかホッポ自体がそもそもあまり大きくない。春型よりも大きいとされる夏型でさえ、日本のカラスアゲハの春型くらいか、やや小さいくらいだ。
だが、春型の方が色が明るくて美しいとされている。
春型も一度は採らねばのう((o( ̄ー ̄)o))

  
【学名とその由来とか何とかetc…】
学名の属名「Papilio」は、ラテン語で蝶と云う意味。
小種名の「hoppo」は地名由来。台湾中北部・新竹県の北埔郷で最初に見つかったことから命名された。
その最初に採集したのが当時の北埔支庁長 渡辺亀作氏。ワタナベアゲハ、ワタナベキマダラヒカゲ、ワタナベシジミは、この渡辺氏に因んだ和名だ。
しかし、氏はこれらの名がつけられたことを知らないままに亡くなられたという。台湾史に残る暴動事件、北埔事件の犠牲になって殉職されたのだ。
ホッポアゲハのあの鮮やかな赤は、血塗られた赤なのかもれない…。などと勝手に結びつけたくなるが、勿論そんなことはない。単なる自分のロマンティシズムだ。美しい蝶には関係のないことだ。

そういえば「アジア産蝶類生活史図鑑」では属名にAchillidesが使用されているが、これは現在はシノニム(同物異名)となっていると思われる。
ついでに言っとくと、Achillidesはラテン語で、たぶんギリシヤ神話の英雄アキレウス(アキレス)の息子を意味していたと思う。

台湾名は「雙環翠鳳蝶」。
「雙」は、二つの、二重の、ダブルといった意味で、「環」とは囲むとか、巡らせたといった意味だから、これは裏面の二重紋の事を指しての命名だろう。
「翠」は緑色。「鳳」は瑞鳥のことで、鶴や鳳凰などのめでたい鳥のことです。付け加えると鳳はオスの鳳凰のことで、凰がメスを表しています。
「鳳蝶」は中国語ではアゲハチョウに冠される名前だから、つまりは二重紋のある緑色のアゲハチョウってワケだね。

他に別称として次のようなものがあった。
重幃鳳蝶、雙環鳳蝶、北埔鳳蝶、重月紋翠鳳蝶、重幃翠鳳蝶。
重幃鳳蝶の幃は日本の漢字では帳(とばり)にあたる。謂わば重厚なカーテンだね。これも裏面の二重紋をベルベットのカーテンに喩えているのだろう。
雙環鳳蝶は翠が無いだけだから、もう説明不要だろう。
北埔鳳蝶は和名そのままに原産地の北埔を採用したものだね。
重月紋翠鳳蝶も裏面を月に喩えていると思われる。
重幃翠鳳蝶も説明不要でしょう。

和名はホッポアゲハでいいと思うけど、普通なら何とかかんとかカラスアゲハ、例えばウラアカカラスアゲハとかの和名和名したコテコテの和名がついてても良さそうなもんだけど、何でそうならなかったんだろね❓
不思議ですよ( ̄З ̄)

えー、ここで全然関係ないけど、ホッポアゲハを花場で待ってる時は、よく鼠先輩の名曲『六本木ーGIROPPONー』をもじった歌を口ずさんでました。

『🎵ホッポポポポポポポッーポー 🎵ホッポッホッポポポポホッポッポッポッポッポー…』
(-“”-;)阿呆である。

鼠先輩「六本木ー GIROPPON ー」
(青いとこポッチで偉大な鼠先輩の曲が聞けます)

待ってても、そんなに頻繁に飛んで来るワケもなく、一人で突っ立ってると退屈なのだ。アホにならんと、やってらんないのである。

で、飛んで来た時も口ずさみ続けて、
『🎵ホッポポポポポポポッーポ🎵ホッポポポポポポポッポッポッ(#`皿´)ポーッ=3❗❗』ってな具合で最後のフレーズで網を💥ガツーンと振ってた。
なぜだか、これがまた見事に採れるんである。もう百発百中で、このパターンで振り逃したことは一度たりともなかった。
嘘だと思うなら、試してみな。Ψ( ̄∇ ̄)Ψケケケケケ

  
【分布と発生期】
台湾特産で、中北部から南部の中高海抜の山地帯に広く分布する。標高1200mから4000m近くまで見られるが、2000~2400mの間に最も多く、1000m以下の低地でも稀に得られる。
3月下旬から11月上旬に渡って見られ、年数回の発生を繰り返す。
埔里周辺では6月から7月に見られたが(おそらく第2化)、7月は鮮度は悪くないものの、鳥にやられたのか翅がザックリいかれた個体ばかりだった。

 

 
何れも2016年の7月10日前後のものである。
結構バチバチにいかれている。裏の赤紋、ホントに鳥に対して擬態効果があんのかね❓
そもそも擬態つっても、人間目線で言ってるに過ぎないのである。効果の程を鳥に直接訊けるワケではないから、本当のところはわからない。
だいたい鳥の眼って四原色(註4)じゃなかったっけ❓三原色でモノが見えてる人間とは、見てる風景がそもそも違うんだよね。
人間って、最初に答えありきで、無理矢理こじつけで論理をくっつけたがるクセがあるからね。
あっ、『オマエもじゃ!』とツッこまれそうだ。
そん時は、ハイ、そうですと認めます。ワタシャ、素直すぎるくらいに素直な人なのだ。

えーと、勿体ないので、コヤツらは合体させてニセ完品を作るつもりです。

この年はたまたま鳥にやられた個体が多かっただけかもしれないけど、完品を撮影や採集したければ、適期は6月中旬だろう(年によって変動はある)。但し、梅雨がまだ明けてるか明けてないかの微妙な時期でもあるので、運が悪ければ連日雨なんてこともある事をつけ加えておきませう。

 
【生態】
♂は午前中8時半くらいから山頂や尾根筋の樹梢でテリトリー(占有行動)を張る。その際、止まる事は殆んどなく、周囲を回遊する。
飛ぶ高さは周囲の木の高低にもよるが、主に7m前後が多かった。時折、低いところに降りてくるので、その時が撮影や採集のチャンス。
その日の天気次第にもよるが、午前10時~10時半くらいにピークがあり、次第に数を減じて、午後になると姿を見なくなる事が多かった。
明るい開けた場所を好み、林内で飛ぶことはない。
♀は何処かで憩んでいるのだろう。飛翔は滅多に見ない。
♂♀ともに花蜜を求めて花を訪れる。吸蜜は主に午前中に行われ、昼を過ぎると一旦姿を見せなくなる。午後2時半くらいから再び現れ、日没近くまで見られる。但し、訪れる個体は午前中の方が圧倒的に多かった。
♀は午前中の早い時間(午前9時前後)と午後4時くらいに現れる事が多かった。
♂は吸水にも訪れ、その時が最も観察しやすい。

 
【幼生期と食樹】
『アジア産蝶類生活史図鑑』によると、野外ではミカン科のEuodia glauca ハマセンダンとToddalia asiatica サルカケミカンの2種が食餌植物として確認されているとあった。

台湾の文献では、次のようなものが食樹として記録されている。

賊仔樹 Tetradium glabrifolium
飛龍掌血 Toddalia asiatica
食茱萸 Zanthoxylum ailanthoides

上から2つめがサルカケミカンだね。
一番上はホソバハマセンダン。三番目はカラスザンショウである。
日本のカラスアゲハ、オキナワカラスアゲハ、ヤエヤマカラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの食餌植物と同じなんだね。
それにしても漢字名が何だか仰々しいよなあ…。

 
それでは恒例のゾグッとくるぜの幼虫写真といきましょう(一応、閲覧注意ね)。

 
【幼虫側面】
(出典『臺灣生物多様性資訊入口網』)

 
さんざんぱら、イナズマチョウ軍団やイチモンジチョウ師団のスーパー邪悪なる姿を見てきた身としては拍子抜けだ。もはや可愛くさえ思えてくる。

次のコレなんかは、キューティーと呼びたくなってくるくらいだ。

  
【幼虫前面】
(出典『アジア産蝶類生活史図鑑』)

 
ちよっと惚(とぼ)けた感じが可愛い。お目々なんて、バリにキュートだ(実際は目ではなくて、そう見える紋だけどね)。

おいおい、長年、毛虫・芋虫を毛嫌いしてきたのに、この傾向は免疫できちやってんじゃねえのか❓
う~む、こういうのって、心理学で云うところの「Door in the face」とかって事なんだろなあ。
ドア・イン・ザ・フェイスってのは、例えば女の子に最初に『たのむから一回やらしてくれ。』と言って断られた後に、すかさず『じゃあ、手だけでも握らせてくれ。』と言って、まんまと手を握る方法である。
あっ、これは今回の例とはまた違うか?
まあいい。何れにせよ、人間の意識なんてものはどうにでもなるのだ。怖いよね。

 
【蛹】
(出典『臺灣生物多様性資訊入口網』)

 
越冬態は蛹。
色は何色なんだろね❓調べたが、よくワカンナイ。
日本でもアゲハ類は蛹で越冬するのだが、その際の色は緑色ではなくて茶色になる事が多い。目立たないように葉が落ちた周囲の色に合わしていると言われている。
でも台湾は亜熱帯で常緑樹が多そうだ。緑色の可能性もありそうだな。

幼虫、蛹ともにオオクジャクアゲハと極めて似ている。写真を見た限りでは、強いて言えば頭部がオオクジャクの方が白っぽい。
何れにせよ、両種はとても近い類縁関係にあるのだろう。

 
【卵】
(出典『アジア産蝶類生活史図鑑』)

 
卵はつるつるで、タテハチョウ科などのように表面に複雑な造形は全く無い。全然もって面白くないのだ。
アゲハの仲間の卵はどれもこんな感じのもんざます。種間にさしたる違いはないのだ。拠って次回からはアゲハの卵は基本的に添付しませんので、あしからず。

                 おしまい

  
追伸
次回もアゲハの予定です。
同じカラスアゲハの系統のタイワンカラスアゲハ、カラスアゲハ、ルリモンアゲハの何れかになるかとは思う。
分類学的にややこしい奴等ばかりなので、書く前からちよっと憂鬱です。迷宮の深みに嵌まらないことを祈ろう。

(註1)王者の睥睨
とはいっても、春先はキボシアゲハやカバシタアゲハの方が強くて、彼らに追いかけ回されるという。
この2種は春のみの年1化の発生なので、繁殖にそれだけ必死なのかもれないね。

(註2)テリトリーを張る高さ
オオクジャクアゲハはラオスのサムヌアでは7mくらいで、その上10m~をテングアゲハが占有していた。タイでも一番北の生息地では同じ構図だった。
しかし、タイの別の生息地では腰から上(1m~2m)の低い所を飛んでいた。これは山頂が草原になっていて、高い木が無かったせいだろう。ホッポアゲハも木が5mくらいのところでは5m前後を飛んでいたから、周りの木の高さに準じて飛ぶ高さが決まってくるのだと思われる。

(註3)ベーツ型擬態
葉や幹、枝などの自然物に自らを似せ、天敵から身を守る(カマキリ等はその逆利用)のが一般的に擬態と呼ばれているものだが、それに対して毒のあるものに自らをそっくりに似せることによって捕食者の目から免れるタイプの擬態は、ベーツ型擬態と呼ばれている。

(註4)四原色
光の四原色の事。
人間と有袋類は、赤、緑、青の光の組合せを眼が感知して色を認識しているが、鳥はこれにプラスして紫外線も見えている。
だから人間には同じ色に見える雌雄の鳥でも、鳥たちには全く違った色に見えているようなのだ。
因みに、昆虫や爬虫類も四原色とされている。だから、モンシロチョウなんかは我々にはオスもメスも白に見えるが、四原色の者からは一方は黒っぽく見える(たぶんメス)ようなのだ。
ついでに言っとくと、哺乳類の殆んどが二原色。
ゆえにネコちゃんには、この世界は白、茶色、黒で構成されたモノクローム的世界に見えているようなのだ。つまり、ネコや犬の世界には赤と青しかなく、緑色が存在しないのである。だから人間みたいに電気信号を脳内で変換して、沢山の色として可視化することが出来ない。
おまけにネコは弱視で、その見ている風景はかなり荒い画像のものだと言われている。それをカバーする為に嗅覚が発達したと云うワケだね。

舌の根の根も渇かぬうちに

 
前回のカニの話の続編である。

文章を書き終わって、スーパーに買い物に行った。
すると、前回に登場した今朝がた売っていた蟹が、なんと半額以下になっていた。980円が、な、何と400円❗生きている生の蟹が980円でも激安なのに、400円とは破格である。
しかし、今しがたスーパーに売っている蟹は大概がハズレで、旨かった試しなど一度たりともなかったと罵詈雑言を並べたばかりなのである。
この期に及んで、何と云うタイミングだ。舌の根の根も渇かぬうちに、ここで蟹を買ってしまえば、学習力ゼロの💫パープリンと言われても致し方なかろう。
むう~(-“”-;)、暫し悩んだ。
慥(たし)かに、この状況でまたぞろ蟹を買ってクソ不味いなんて事になれば、救いようのないアホだ。そんなアホは、カニ型宇宙人にムシャムシャ食われて死んだ方がよろし。

だが、気づけば手にとっており、重さを量っておった。それって、買う意志が無きにしもあらず、いや買う気全然ありやんか( ; ゜Д゜)
いやいや重さを量って、どうせ軽いんだろう? ほら、やっぱり軽いやんけー。誰がそんなクソ蟹なんぞ買うかボケーッ(=`ェ´=)と言いたかっただけなのだ。
と心の中で言いワケかましてみたが、嘘です。買う気、かなりありました。
だってさー( ̄З ̄)、400円なんだもーん。

で、4匹あるうちの一番重いのを買ってしまった。

 

 
前回には紅ズワイガニと書いたが、正体はズワイガニであった。
何で間違えたのかというと、朝方売っている時は魚屋さんみたいにクラッシュアイスの上に平積みにされており、札に紅ズワイガニと書いてあったのだ。しかもカニは全部裏側になってた。表側だと見間違うワケがないが、腹側だとチラ見程度では見分けにくいのだ。

因みに言っとくけど、カニ、特に生の蟹は腹側を上にして売られているモノの方が美味しい可能性大。
そうする事によって、カニ味噌が崩れにくいからである。それだけ店側がカニに対する扱いが丁寧である事をも証明している。
まあ、パックにされた時に表側になってたら世話ないけど(笑)

中を開けてみると、今朝はまだ辛うじて生きていたが、流石に御臨終されておられた。
さて、問題は調理法である。

もう刺身はしません。焼き蟹も蒸し蟹もしません。蟹めしも蟹チャーハンも致しません。
ここはシンプル。原点に帰って、茹で姿蟹にさせていただきやす。

塩水を2L分つくる。水1Lに対しておおよそ大さじ2の塩を入れればよい。
しかし、一番大きい鍋でもカニの幅に足りぬ。
ヤケクソで無理矢理ネジ込み、蓋をして半蒸し煮にしてやった。蒸し煮にした時間はおおよそ15分強。ぬるま湯の状態からブッ込んでやった。低温から徐々に火を入れた方が身質を損なわないのではと思ったのである。まあ、単なる思いつきなんだけどね。

カニの忌まわしいところは、外からではどれだけ火が入っておるのか皆目見当がつかないところだ。
コレは蟹を買う時にも当てはまるから、何とも苛立たしい。見てくれだけでは、どれくらい身が詰まっているのかワカランのだ。持って重さを量ると云う方法も無いではないが、コレとて所詮は相対的なものだ。並んでいるカニの中で一番身が入っていると云う事はわかっても、それがギッシリ詰まっている保証にはならない。魚と違って、目利きもへったくれもありゃしない。

Σ( ̄皿 ̄;;興奮してきた。カニには何度も落胆させらてきたのだ。そういえば、買った冷凍の蟹を解凍したら、青緑色に変色した事もあったな。チキショーめがっ❗

心を落ち着かせよう。
まあ、またクソ蟹だったとしても、所詮は400円なのだ。それほど怒ることはないと自身に言い聞かせる。
とはいえ、マズかったらどうせ怒髪天(#`皿´)にはなるんだろうけどさ。心の狭さはいくつになっても変わらんのだ。

グジャグジャ考えてるうちに茹で上がりましたよん。

 

 
ねっ、無理から鍋に入ってた形でしょ。
ザルの中でほっこり。湯あがりカニ型宇宙人の寛ぎの図。

取り敢えず、温かいうちに食ってみよう。
一番太い足をワッシと折る。で、鋏✂を入れて、まだ湯気の立っているところをそのまま頬張る。

\(◎o◎)/甘っめぇー❗❗❗
火の通り具合は、今しがたギリギリ火が通りましたと云った感じで、しっとりふっくらだ。
( ☆∀☆)ムッチャクチャ旨いやんけー。
身の詰まり具合もスーパーで買ったカニの中では一番だ。あのスカスカだった時のガッカリ感ったらないもんなあ…。

と、ここで近所の姉さんから飲みのお誘いが入った。
後ろ髪引かれる思いだったが、ただ酒という事なのでホイホイ出掛ける事にした。
と云うワケで昨日は文章を発表出来なかったのである。

翌日、残りのカニを食うことにした。

 

 
キレイに並べようと思ったが、既に足を1本食っているのである。左右対称にはならない。と云うワケで、ザックリと皿に盛った。

先ずはちよっとカニ味噌を味見をしてみる。
\(^o^)/うんめぇー。前回のカニ味噌は苦くてクソ不味かったが、ねっとりとして、微かな苦味のなかに旨みがたっぷりとあるではないか。

身をほじり出す。

 

 
うん、良い感じだ。
勿論、何もつける気はない。カニ酢なんぞ邪魔だ。
シンプル・イズ・ザ・ベストが一番である。

食ってみると、茹でたてには負けるが身はやっぱ甘い。
カニはやはり茹でたてが一番美味いんだなと改めて感じ入る。昨日は勿体ないことをしたが、冷えても旨いから許す。

ほじほじ~。ほじほじ~。
至福のほじほじ男の顔からは、微笑みが絶えることはなかった。

                 おしまい
 

テンションだだ下がり蟹物語

 
今日はあったかかったねぇ。
20℃は優に越えてんじゃないかと思う。
そんな日に蟹の話をするのは恐縮だが、どうしても言っておかなければならない事がある。奴らには恨み辛みが山ほどあるのだ。

昼頃、スーパーに買い物に行ったら、カニが1杯980円で売っていた。紅ズワイガニだが、虫の息とはいえまだ生きている。それで980円なら安い。買いだろう。
でも手を伸ばしかけてやめた。ここ数年、何度もこのスーパーで売っているカニに何度も煮え湯を飲まされてきたのだ。
スーパーで売ってるカニ、特にズワイガニや紅ズワイガニで旨いカニに当たったことなど一度たりともない。毛蟹とかタラバガニはそうでもないんだけど、この二種類がまっこと酷い。冷凍物でも生でも、丸のままであろうがカットされたものであろうが、はたまた死んでいようが生きていようが、差こそあれ、ことごとく我が期待を裏切ってきたのである。

最近では、2月の初めにやはり同じスーパーで、同じ形体でズワイガニが売られていた。しかも同じ値段で、同じように虫の息ではあったが生きていた。

夕方に冷蔵庫から取り出したら、グッタリとなっておった。御臨終したっぽい。でも何時間か前には確実に生きていたのだ。刺身で食えないワケはなかろうと考えた。

で、殻を剥き、冷水に晒した。
旅館とかで出てくるように花を咲かせてやろうと思ったのだ。本来は氷水に晒すのだが、この日は極寒。水道水も手が切れるようなチビたさである。氷水が無くとも出来ると判断した。

しかし、中途半端なものになってしまった。

 
【蟹の刺身】

部分的には身が毛羽立ったが、全体的にはとても花が咲いたようにはなってくれなかった。
蟹が生きていないと、そうならないと聞いてはいたが、たとえ虫の息や御臨終直後であっとしてもダメという事か…。バリバリ元気なヤツでないと、ダメってことなんだろね。(-_-;)ガッカリちゃんだ。

気を取り直して、食うことにする。
見てくれはどうあれ、味の方は大丈夫だろう。
芸能人がよくやるように、カニを顔の上より高く掲げ、下からあんぐりとやる。

(-_-;)んぅ~…。
マズかないが、期待していたほどには旨くない。何だか水っぽいのだ。
早くも先に進む道には暗雲が垂れ込めているじょー。

取り敢えず、蒸してみることにした。
水っぽいなら、味を凝縮させてやればいいのではないかと考えたのだ。

 
【蒸し蟹】

食べてみる。
これも不味くはないが、特別旨いもんでもない。
せっかく苦労して捌き、せせこましく身をほじって食ってるのに何ら幸福が与えられないとは何たることよ。カニはメンドクセー食いもんだけど、美味いからそのメンドクセー作業に耐えられるのであって、そうでなければ拷問と同じだ。

しかし、ここで挫けてはならぬ。
再び気を取り直して焼き蟹に挑む。

 
【焼き蟹】

こっちは、ほっかほっかの湯気も出てる写真。

そこそこ身もぷっくりだし、期待を持たせるビジュアルだ。

(-“”-;)む、(-“”-;)む、(-“”-;)むう~…。
蒸しよかマシだが、何だか甘さが足りないんだよねぇ。

最後は三田村邦彦大好きのコレで勝負だ。

 
【甲羅酒】

コヤツで、帳消しにしてくれぞうよ。
さっきまで生きていた蟹なのだ。コレでコケたら、死のロード地獄の四連敗。優勝戦線から確実に脱落じゃよ。

その為にわざわざ酒も用意した。

黄桜まるの辛口だ。
網に蟹の甲羅を乗っけ、酒を入れてじっくり焼く。

頃合いをみて、スプーンで一口。

(ノ-_-)ノ~┻━┻ だりゃあー。
苦い❗不味い❗
サイテーだ。

一応、残った酒を飲んでみたが、何ら問題のない辛口の酒だった。という事は、間違いなくカニ味噌に問題ありと云う事だ。テンションだだ下がりである。

因みにA級戦犯の姿はコイツ。

 
【ズワイ蟹表裏】

蟹って、マジマジと見ると宇宙人みたいだね。
前に虫は太古の昔に隕石に乗ってきたインベーダーだと言った事があるが、コイツらもそうに違いない。
いや、陸上に踏みとどまったのが昆虫や蜘蛛で、海老とかカニとかは水中にニッチ(生態的地位、環境の棲み分け)を求めて、進化適応したのかもしれぬ。

ここまで書いて、クロージングに入る予定だったが、まだ他にもカニ関連の画像があった筈だ。
この際まとめて紹介して画像を消してやろう。

 
【香箱】

香箱とは金沢辺りの呼び名で、カニのメスの甲羅に身や卵、カニ味噌を詰めたものである。
たしか予め茹でたものを買ってきた記憶がある。
そういえば、生のメス蟹って売っているのを見た記憶が殆んどない。何か理由があるのかな?すぐ死んでまうとか、小さいからないがしろにされてるとかさ。
とにかくそれをバラして、チマチマ解体して甲羅に詰めてゆくのである。まっこと辛気くさい作業だ。
でも、この時は報われた記憶がある。
正直、ヘタなオス蟹を買うなら、安くて内子(卵)が美味いメスの方が余程お値打ちじゃないかと思う。

ここから先はカニ本体の画像が探しても見つからなかった。たぶん、期待外れにムカついて画像を消したと思われる。

 
【蟹めし】

ようするに、そのまま食って不味い蟹は、手を入れて食えるものにするしかないというワケなのさ。

たぶん蟹の殻は捨てずに、それで出汁をとった筈。
そこに昆布の出汁、酒、味醂、醤油なんぞを加えて炊きこんだのだろう。
不味い記憶はないから、そこそこの仕上がりにはなったのではないだろうか。

 
【蟹チャーハン】

コレは他の具材がだいぶ加わるので、かなり誤魔化しがきく。とはいえ、玉子はカニと相性が良いので必須ですぞ。レタスがあれば、尚良し。

 
【カニ玉チャーハン?】

蟹チャーハンの進化系である。
でも、ただのカニ玉かもしんない(笑)

  
【蟹酢あえ】

これが一番お手軽な誤魔化し術かな。
まあ、カニ酢次第だけど…。

「うちぼり 蟹酢」。
この時のカニ酢は、これを使ったのではないかと思う。

 
結論。
スーパーで安い蟹を買うのはリスク有りと肝に命じるべし。
本当に美味い蟹を食いたかったら、それなりの金を出して、ちゃんとした店で食うか、現地に行って旅館とかで食うべきと肚を据えるべし。

次の冬は、日本海の荒波をBGMにして、色っぽい女と炬燵で差し向かいで旨い日本酒でさしつさされつつ、極上の蟹を食いたいね。あ~、ホントそうしたい。

                 おしまい

 

2018′ 冬の名残りの献立

 
冬もいよいよ終わりだ。
と云うワケで冬の名残りの献立です。
ついでに去年から今年にかけての冬の献立も2回か3回かに渡って一挙公開の予定っす。
なんせ、またまたスマホの容量が満杯になってて、メールも見れんのだ。

 
【蒸し牡蠣】

殻付きの牡蠣が安くなっていたので買う。
2個で100円だった。
殻付きの牡蠣といえば、調理が面倒くさそうだけど、意外と簡単。蒸し牡蠣なんか超楽勝だ。なぜかというと、殻ごとレンジでチンしてしまえばいいのである。
コレはダイビングをやってた頃に覚えた。
昔は毎年のように皆で海に行って、潜って牡蠣を取り、その場で生で食ったり、焼いたりしたものだ。堤防にビッシリ、百万個以上の牡蠣が付いていたのである。
そういうワケで、つい取りすぎて大量に持って帰るはめになる。でも、牡蠣の殻を開けるのってコツがいるから、慣れないと時間がかかるのだ。
で、編み出したのがレンジでチン作戦なのである。実験を何度か繰り返し、たぶん1分40秒くらいの加熱がベストだった筈だ。
あれっ( ゜o゜)、パッケージにも500Wで2分加熱と書いてあるぞ。まあ、考えることは皆同じなのである。レンジでチンを知ってる人は、世の中にはそれなりにいるのかもしれない。

レンジのタイマーをオートに設定し、別こにキッチンタイマーを用意して2分に設定した。それを同時にスタートさせる。何でそんな事をしたのかと云うと、書いていた2分という数字に疑念を持っていたからである。

他の料理の下拵えをしてたら、💥バァーン❗
!!(゜ロ゜ノ)ノあぎゃ、突然のかなりの大きさの爆発音がしてドびっくりー。
なんと、1分45秒くらいで1個の牡蠣が木っ端微塵になりよった。殻はパッカリ開いてひっくり返っとる。
でも、身が消えていた。( ; ゜Д゜)神隠しですか❓
オジサン、おろおろする。
しかし、探したら台皿の奥の隙間で瀕死の状態で倒れておった。
(゜m゜;)大丈夫かキミ!、(゜m゜;)大丈夫かキミ!
慌てて救出して水で洗う。そして軽くキッチンペーパーで拭いてやる。どうやら、そう大事には至っていないようだ。殻に戻し、台皿に溢れたエキス汁をかけてやる(写真上が爆裂牡蠣っす)。

一安心したところで食う。
何もつけない。エキス汁に塩味がついているのだ。
美味い(^-^)v

やはり1分40秒が正解だったか。まあ、レンジにもよるんだろうけどさ。
皆さん、爆発に注意して是非試して下され。
牡蠣殻の口が少し開いたら、食べ頃の目安です。

 
【牡蠣ポン酢】

いやはや、頭から文章が長くなってしまった。
飛ばしてゆこう。

生で食える牡蠣だが、熱湯にくぐらせて霜降りにする。なにゆえかと云うと、牡蠣の生臭みを消して甘みを引き立たせる為である。

もちろんポン酢は「ひろたの手造りぽんず」。
そして、「かんずり」である。

冬を惜しみつつ、食う。
冬は嫌いだけど、食いもんは冬が一番おいしいもんが多いと思う。

 
【南瓜と鶏挽き肉のほっこり煮】

北海道産のかぼちゃと鶏の挽き肉をめんつゆで炊いただけ。
シンプルに旨い。かぼちゃは北海道産が旨いと思うんだよね。かぼちゃは、皮がキレイなものより傷だらけのような汚ないものを選ぶのが正解。キレイなヤツは熟成してないから、甘みが少ないそうだよ。

 
【湯豆腐】

豆腐は神戸の八雲豆腐のもの。
商品名は「こく濃鍋とうふ」。
誤って顆粒の昆布だしをどっちゃり入れてもうたら、メッチャ旨なった。怪我の功名というヤツも、たまには人生にあるんだね。
味は充分ついているので、先ずは何もつけずに食う。
その方が豆腐の味がちゃんとするもんね。最初からポン酢にザブンとつける人は勿体ないですぜ。そこそこええ豆腐なら、先ずはその淡麗な豆の味を楽しむべきでしょう。飽きたらポン酢をかければいいのだ。

 
【湯豆腐と榎茸】

翌日はエノキ茸を入れてみた。
エノキから出汁が出て、また違った味わいになり、これはこれで旨い。

そういえば、この間でTVを見てたら、関西で鍋に入れんといて欲しいもんの街頭アンケートをとっていたんだけど、笑てもうた。
エントリー食材は人参、菊菜(春菊)、葛きり、海老、そしてエノキ茸だった。
そこでエノキが嫌いなオバハンが、のたもうた。

『あんなもん、火星人みたいやんかー。ワッサワッサになってて、あれアカンやろー』

アンタ、なんぼなんでも火星人って…(^_^;)
考えた事も無かったから、吹き出してもうたわ。

因みに結果は人参が1位で、予想外にも海老がそれに肉薄していた。インタビューを聞いてると、皆さん中々に説得力のある御意見だった。
人参はホンマいらんと思う。どうでもええもんの代表でしょう。彩りとかで入れるんだろうけど、他に代わりのヤツっていないのかね?
外ならまだしも、家庭内で鍋の彩りはいりません。

海老って、剥くのが面倒くさいよね。手が熱いし、イラッとする。その割には旨くない。大概忘れられてて、カスカスになっとる。それに出る出汁の個性が強すぎて、鍋の汁を蹂躙しがちだ。
海老は美味しい雑炊の敵だね。

たぶん、牡蠣とか椎茸とかも反対派が多いだろう。
エキスの個性が強いヤツが敬遠されるんだろね。

 
【くちどけおぼろ豆腐】

おぼろ豆腐というのが、今イチそのカテゴライズがワカンない。おぼろは朧月のおぼろなんだろうけど、そこには特に風情さはない。

メンドくさいので、そのままレンジでチン。
そのまま食おうかと思ったが、益々風情が無くなるので器に移しかえる。

先ずはそのまま食う。で、次に塩を振って食う。
味はまあまあ。もっと味の濃い豆腐の方が好きなんだけど、ここ最近はあんまり出会ってないなあ…。

半分食ったところで、豆腐定番の葱、鰹節、生姜を乗っけ、醤油をかけて食う。

ぶっちゃけ、豆腐は好きでも嫌いでもないどーでもいいヤツだと思う。

今回、紹介した豆腐はこんなの。

 
【八雲豆腐】

メチャクチャ旨いワケではないが、普通よりかは旨い豆腐です。

 
【芋煮】

小芋や海老芋は、冬になると美味しいよね。
でも、結構あたりハズレがある。ダメなのは、いくら炊いてもゴリゴリでやわらかくならないのだ。
自分は圧力鍋で炊くようにしている。そうすると、短時間でやわらかく仕上がる。

これはたぶん海老芋だったと思う。
上手く炊けました。美味しゅうございました。

 
【鰊の煮物】

ニシンを出汁で上品に煮たんだけど、コレって元々はにしん蕎麦をどうしても食いたくなって、半干しのニシンを買ってきたんだよね。その余ったのでつくった。

画像を探したら、やっぱりあった。

 
【にしん蕎麦】

にしん蕎麦って、時々無性に食いたくなる。
そういえば長いこと京都の「松葉」のにしん蕎麦を食べてないよなあ…。
蕎麦はどってことないけど、鰊が旨いんだよね。
でも、結構な値段を取られるのだ。今は千円を軽く越えてんだろなあ。

 
【鰤しゃぶ】

最近、養殖のブリとかハマチの刺身が苦手になってきた。あの独特の生臭みが気になるのだ。
でも、しゃぶしゃぶなら気にならない。

具はブリの他に舞茸、平茸、椎茸、白菜、豆腐、菊菜、わさび菜が入っておる。
わさび菜はわさびの葉っぱではなくて、アブラナ科の変種でカラシ菜に近いものだ。
これを鍋に入れると、シャキシャキ感とほろ苦さと辛みがあって中々に旨いのだ。ブリと一緒に食っても旨い。

画像な無いけど、最後は雑炊に致しました。
今年は、そういえばあまり鍋をしなかったなあ…。
一人で鍋をしても楽しくないのだ。

飽きてきたので、今回はここまで。

                   つづく

雛祭りと鯛ちらし

 
桃の節句、雛祭りである。
と云うワケで、何となく雛祭りらしいものをと思って、鯛のちらし寿司をつくってみた。桃の節句といえばピンクなのだ。

器は久し振りに古伊万里を引っ張り出してきた。
そのせいか華やかになった。何とも春らしい。

 
一応、作り方を書いときましょう。

①柵の鯛の刺身、出来れば皮つきのヤツを用意する。
で、細かく切れ目を入れる。

これは皮が縮み過ぎないようにする為と食感を良くするため。

まな板に鯛を置き、布巾を被せて上から熱湯をかけて霜降りにする。皮めが縮んだら、すかさず氷水や冷水で冷やす。

そいでもって、キッチンペーパーか何かで水気を拭いて冷蔵庫へ。

 
②あれば、鯛のアラも買っときましょう。
で、そいつを焼いて、身をほぐしておく。鯛は骨が硬いので、丁寧に取り除きまひょ。
その間に米を炊いておきましょう。あとで寿司酢と合わせるので、かためで炊かんとアカンえ~。

 
③菜の花を熱湯でサッとゆがいて(30秒から1分)、団扇で死ぬほど煽る。冷水に晒さないのは、菜の花の香りが飛ばさないため。

 
④ご飯が炊き終わったら、すかさず寿司酢を投入し、しゃもじで切るようにして手早くまぜる。
そこに身をほぐしておいた焼いた鯛をブチ込み、これまた素早く混ぜる。
白ゴマも入れようかと思ったが、保留。
必要とあらば、あとで入れてもいいのだ。

 
⑤霜降りの鯛の刺身を削ぎ切りにする。
ここで金糸玉子を作る事を忘れていた事に気づく。
しかし、あいにく冷蔵庫に卵なし。買いに行くのも面倒くせーし、今回は割愛することにした。
娘でもいれば、オトーサンとしては何がなんでもつくるのだが、悲しい哉、残念ながらいないのだ。
昔の女が、どっかで密かにワシの子供を産んどらんかのうと時々思う。まあ、今更アナタの娘ですと言われても困るけど。
紅生姜も無いが、鯛の味わいを壊しかねないので無くともええやろ。酢蓮根や椎茸、絹さやなんぞも邪魔だと判断した。今回は鯛様が主役なのだ。

 
⑥酢飯を器に敷き、鯛の刺身と菜の花を並べてゆく。
この段になって、またしても気づく。木の芽(山椒の葉)があった方が良いんでねえの❓
今更である。それにこの時期の木の芽はあんまり売ってないし、それに高い。見た目はさておき、味と香りだけなら「やまつ辻田」の粉山椒で事足りる。
冷凍庫に入っているから、品質も問題ないだろう。
知らない人も多いと思うので言っとくと、山椒は常温保存は御法度。冷凍庫で保存しましょう。そうすれば香りが飛びましぇん。

醤油をチヤラッと垂らして食う。
我ながらよく出来ました。(^^)d美味い。
飽きてきたら、山椒を振り掛ける。これまた美味し。

最近は雛人形も飾る家が減ったというけど、世の娘さんたちはちゃんと雛祭りを祝って貰えてるのかな?
何はともあれ、女の子は女の子らしく育ってほしいよね。

                おしまい

 

台湾の蝶14 ムラサキイチモンジ

  
      タテハチョウ科11

      第14話『紫の貴公子』

 
結構、自分にとっては曰くつきのある蝶である 
初めて見たのは、ラオスのポンサヴァン(Phonsavan)。
2014年の3月下旬だった。
ひらひら緩やかに飛んでいた。見たこともない蝶だったから気合いが入ったし、緊張もした。知識は無くとも珍品か否かは何となく解るものだ。言葉では説明しにくいが、珍なる蝶には独特のオーラがある。
そこそこ大きかったし、間違いなく♀だろうと思った。ならば、益々得難いと本能的に感じてた。
いまだに思い出すけど、ひらひら飛びではあるけれど、その飛ぶ軌道が一定では無かった。急にブレーキをかけて向きを変えたり、上下にもブレる。
ここからは負け惜しみである。言い訳をかまさせて戴く。
ゆえに慎重になった。振ろうとした瞬間に軌道を変えるので、思いきって振るのをすんでのところで踏みとどまったのが少なくとも2回はあった。
そうだ、思い出した。一番最初はブッシュを抜けた瞬間、出会い頭で正面から近寄ってきた。その距離50㎝以内である。しかし、狭い場所で窮屈だったから咄嗟に網が出なかった。野球でいえば、真っ直ぐ飛んでくる正面の打球は足が止まり、意外と捕球が難しいとか、内角の球をキレイに振り抜くのは難しいと云うのと同じ状況だろう。
そういえばトゲトゲの草も生えていたから、思いきって振るのにも躊躇があった。慎重にチャンスを待った記憶が甦ってくる。
しかし、結局は網を一度も振れずじまいで、やがて彼女はゆっくりとブッシュの向こうへと消えていき、二度と戻って来なかった。
そして、その後インドシナ半島では一度もムラサキイチモンジには会えていない。

振らなきゃ採れるワケがない。確率ゼロだ。忸怩たる思いである。しかるべき時にしかるべき決断が出来ない者は死んだ方がいい。いつまでもチビ黒サンボの周りを回り続け、バターになってしまえばいいのだ。

普段はそれほど考えずに一閃できるのだけれど、時々エアポケットみたいに下手に慎重になる時がある。
そして、そういう時は大概良くない結果に終わるのだ。解ってはいるんだけど、どうしても欲しいモノを前にすると固まってしまう時があるのである。
何だか恋愛論を語っているみたいだ。そうなのだ。蝶を追いかけることは恋と同じなのだ。

だからこそ、台湾初日にして出会った時は興奮した。
吸水に来た個体を見た時は、テンションが一挙にハネ上がったのをハッキリと憶えている。
フラれた女にはリベンジしなければならない。
しかし、とても敏感な蝶で中々間が詰めれなかった。
自分にとっては、こういう時はかえって良い。たぶん喜怒哀楽のうちで怒りが自分の一番の原動力なのである。奮い立つ気持ちが動きを俊敏にさせ、冷静にもさせる。慎重且つ大胆に電光石火で網を被せたのを思い出す。
その時の個体が、下の個体だ。

  
【Parasarpa dudu ムラサキイチモンジ♂】
(2016年 7月 台湾南投県仁愛郷南豊村)

 
【裏面】
(2016年 7月 台湾南投県仁愛郷南豊村)

この裏面が稀有だ。他に似たものはいない。美しい。
指先が震えた。
キリッとした蝶で、品もあるから『紫の貴公子』とでも呼びたくなる。

その後、何度か出会えた。その度に飽きることなく捕らえた。男前とか美人の蝶は緊張感を伴うので対峙していて楽しい。

 
2017年にも会えた。

(2017年 6月 台湾南投県仁愛郷南豊村)

(2017年 6月 台湾南投県仁愛郷南豊村)

美しくて、敏捷な蝶は無条件に好きだ。
膝まずきたくなる。と、同時に征服したくもなる。
そこには狩猟本能のエクスタシーがある。
だから、蝶採りはやめられない。

 
標本写真も添付しておこう。

しかし告白すると、♂しか採れていない。
一度だけ、ホッポアゲハを待っている時に横から不意にメスが飛んできたが、恥ずかしながら振り逃がした。
しかも、ふらふら飛びのヤツである。
言いワケ太郎的には、ホッポのメスに集中していたからだとか、足場が悪かったとか、急だったので心の準備が出来ていなかっただとか御託を並べたいところだ。
しかし、本当はオイラが惚れた女には弱いイモなだけだ。いや、厳密的にはそうではない。惚れていても自由闊達に振るまえる事の方が遥かに多い。ただ、ある種の相手にだけはそうなだけだ。その際、愛の量の多少は関係ない。
とにかく人間と同じで、ある種の蝶とは縁がないと云うか相性が悪いのだ。

と云うワケなので、カッコ悪いがメスの画像をよそから引っ張ってこよう。

(出展『原色台湾蝶類大図鑑』)

上がオスで下がメスだ。
基本的には雌雄同斑紋だが、メスの方が白帯が太くて翅形が丸くなる。そして、遥かに大きい。
書いていると、なんだか採れなかった事に沸々と怒りが込み上げてきたよ。
基本は単独で動くけど、やっぱ他人と一緒に採集した方がいいのかなあ…?
誰かと一緒に採集していると、馬鹿にされたくないから気合いが入るし、集中力も増す。だから、あまり振り外すことは無い。ええカッコしいで、自尊心が強いのである。
人前で振り逃がすのはカッコ悪い。そして、大概の人は無理な言い訳をカマすから、益々カッコ悪くなるのだ。それを避けたくば、人前で常に鮮やかにネットインしなければならぬのである。
でも誰かと一緒ということは、イージーチャンスを振り逃がすと、結構後々までネタにされるんだよねぇ…。
プーさんや麿師匠のルーミス(註1)とか、小太郎くんのクモツキ(註2)、アニキのムモンアカ(註3)とかがすぐ頭に浮かぶ。自分なら、ジャコウアゲハでやらかしている。あと樫尾さんの前で振り逃がしたオオイチモンジの♀も相当カッコ悪かった。

何か話が逸れたね。 
そうだ、忘れるところだった。
気を取り直して標本の裏面写真を添付しよう。

裏面を見ると、翅の根元の斑紋がちよっとイナズマチョウに似ている気がする。

 
【タカサゴイチモンジ裏面拡大】

 
【ムラサキイチモンジ裏面拡大】

根元の斑紋に同じ系統を感じるのは、気のせい❓
一応、タイワンイチモンジの裏も見てみよう。

  
【タイワンイチモンジ裏面拡大】

同じイチモンシチョウの仲間とは言っても、タイワンイチモンジ(Athyma)とは属も違うし、斑紋だけだと類縁性は感じられない。ムラサキイチモンジは分類学的には案外イナズマチョウに近いのかもしれない。
とは言っても、蝶には他人の空似というのがよくある。
交尾器とかはどうなってんのかなあ?
見ても、全然ワカランと思うけどさ。

 
【学名の由来など】
学名のParasarpaもduduも語源は不詳。
記載者のMooreの創作とされている。
台湾のモノは亜種「jinamitra」とされており、語源は梵語(サンスクリット語)由来で、勝者の友人の意。

『原色台湾蝶類大図鑑』や『アジア産蝶類生活史図鑑』では属名がSumalia(語源不詳)となっているが、最近の殆んどの文献がParasarpaとしているので、現在Sumaliaはシノニム(同物異名)になっているのではないかと思う。結構、生き物って学名の変更が頻繁にあるんだよね。
名前が変わる事情はそれなりに理解はしているが、正直、一般人としては面倒クセーなと思う。名前と云うものは本来解りやすくする為にあるのにも拘わらず、かえってややこしくなってて、本末転倒なんじゃねえのと思ってしまう。

台湾名は紫俳蛺蝶。
俳は中国語では、並ぶ、並べる、列などを表すようだ。
別称は紫單帶蛺蝶、Y紋俳蛺蝶、紫一文字蝶、紫一字蝶、忍冬單帶蛺蝶。
Y紋とは上翅の帯の形からだろう。また、忍冬は植物のスイカズラ(ニンドウ)のこと。

英名は、White commondore。
Commondoreは海軍准将、代将、提督のこと。
タイワンイチモンジやヤエヤマイチモンジにつけられたsargent(2等、3等軍曹)に比べれば、遥かに位は上だ。納得である。それだけヤエヤマイチモンジなんぞよりも珍しく、威厳や品位があると云うことなのだろう。

 
【分布】
『原色台湾蝶類大図鑑』に拠ると、台湾以外ではシッキム、ブータン(以上の地では極めて稀)、アッサム(普通)、ミャンマー、海南島、スマトラ島(極めて稀)に分布が知られるとあった。
そっかあ…、インドシナではやはり珍しいのかあ。
しかも♀だったワケだから、逃した蝶は大きい。

(出展『原色台湾蝶類大図鑑』)

あっ、分布図には中国西部から南部が入っているのに図鑑の文章には抜けてたよね。
この図鑑はかなり古いので、一応『アジア産蝶類生活史図鑑』でも確認してみる。
図示しないが、ほぼ分布は同じだった。
こういうパターンの分布だと必ずと言っていいほど、マレー半島の高地にも分布しているものだが、どうやらいないみたいだ。

『原色台湾蝶類大図鑑』では、以下の3亜種に分類されていた。
たぶん分布図がさして変わらないから、亜種が増えていたとしても、そう特異なものは発見されていないだろう。

▪ssp.duda duda シッキム、ブータン、アッサム、ミャンマー、海南島

▪ssp.bocki スマトラ島(Battk高原)

▪ssp.jinamitra 台湾

分布が広い割には、亜種数が少ないんだね。
学者は細分化したがるが、素人にはワケわかんなくなるだけだから、亜種は極力濫造して貰いたくないというのが本音です。

台湾では珍ではないが、かと言って普通種ではないと思う。近縁のタイワンイチモンジやヤエヤマイチモンジよりも明らかに個体数が少ないし、棲息地も局所的だ。同じ山塊でも、居る場所は特定されていた。

 
【生態】
『アジア産蝶類生活史図鑑』に拠ると、台湾では2~12月に姿が見られ、年数回の発生を繰り返す。
自分の経験(埔里周辺)だと、夏場は6月下旬から現れ始め、最盛期は7月上中旬が最盛期だろう。
標高500~2000mの常緑広葉樹周辺に見られると云うが、その中心の棲息帯は今一つ解らない。自分の見たのは標高700m前後と2000m前後。ラオスでは1200mくらいだったと記憶している。
図鑑では♂♀ともに飛翔は敏活とあったが、これには疑問を呈する。
確かに♂はそうだ。しかし、♀はそうでもないと思う。見た2回ともが、ひらひら飛びだったからだ。
だいたい、♀で飛ぶのが格別速い蝶なんて、日本と海外を含めても記憶にない。だいたい、♀は♂に比べて飛ぶのが遅い。♂並みにカッ飛ぶ♀なんているのかな❓少なくとも自分は知らないし、聞いた事もない。

♂は路上や草木の低い葉上に止まる事が多い。
テリトリー(占有行動)も張るらしいけど、自分は見た事がない。
♂♀ともに熟した果実や獣糞、花、樹液に飛来すると言われているが、コレも見た事がない。そういえば、果実トラップにも一度も飛来しなかった。
そっか…、振り逃がした♀は花にやって来たのかもしれない。近くにタイワンソクズの花場があって、明らかにソチラに向かっていたような気がする。
慌てる乞食は貰いが少ないのである(あっ、コジキと打っても漢字が出てこない。差別用語って事からなんだろうけど、御苦労なこった。昔からある言葉をないがしろにするのも或る種の差別だと思うんだけどねぇ。何だか言葉狩りの世の中になっちやったよね)。

♂でいいなら、採集チャンスは吸水時が狙い目だろう。敏感だが吸水時間はイナズマチョウ類よりも長い。
斑紋云々とは言ったけど、生態はイナズマチョウよりもヤエヤマイチモンジやタイワンイチモンジ等のイチモンシチョウの類に近いと思う。

 
【幼生期と食餌植物】
『アジア産蝶類生活史図鑑』によると、幼虫の食餌植物は、スイカズラ科のLonicera accminata ホソバスイカズラ(アリサンニンドウ)、L.hypoglauca キダチニンドウとなっていた。

台湾のサイトでは、食樹は一つだけしか表記されていなかった。

忍冬 Lonicera japonica

普通の日本にもあるスイカズラじゃないか。
因みに、生活史図鑑では与えれば良好に育つと書いてあった。
なぜに一つしか表記されていないかを突っつくと碌(ロク)な事が無いので、このままスルーじゃよ。

ハイハイ、それでは恒例の激キモ幼虫タイムである。
今回はエッジの効いた化け物なので、見てもいい人でも心して戴きたい。マジ、ヤバい見た目なのである。
あとで文句言われても困るので、今回も一応閲覧注意と書いておくよ。自己責任で見られたし。

 
(出展『台湾生物多様性資訊』)

地球防衛軍、応答せよ❗、応答せよーっ❗❗
アギャブワビー‰♯△■¢§☆▼※ザザザザザザー。

ムチャクチャやなあ。
何なんだ、チミは❓
悪逆非道。悪の権化。まるで、世界の全ての憎悪を集約したのではないかと云うくらいに醜くておどろおどろしい。

次の正面写真は、もっとエグいぞ。

(出展『flickriver』)

完全にエイリアンとか怪獣だ。おぞまし過ぎる。
否、怪獣もエイリアンもコヤツらをモチーフにして生み出されたと云うのが正解だろう。
皆さん、手近にエイリアンは居まっせ(・┰・)

時々、感じるんだけど、そもそも昆虫ってエイリアンなんじゃないかと思う。別に地球を征服に来たワケじゃないけど、遥か太古の昔に遠い天体から隕石か何かに乗ってやって来て、そのまま地球に適応して分化、繁栄したんじゃなかろうか❓
甲殻類と共に、体の構造が何か特異と云うか、地球的ではないような気がする。

ヤケクソついでに更に画像を添付じゃい(=`ェ´=)❗

(出展『アジア産蝶類生活史図鑑』)

何をどうしようが、邪悪な見てくれである。
もう1つ画像、このキショイ幼虫が他の幼虫様なものに寄生されていると云う全身おぞけまくりのモノを見つけたのだが、この世のものとは思えないくらいの気色悪さなので、流石に自粛しました。
ワシでさえ、背中に悪寒が走ったのだ。気の弱い御婦人などはその場で卒倒、口から泡を吹きかねないのだ。

蛹もかなり怪しい形だ。

(出展『圖録検索』)

蝶の蛹にしては斬新過ぎる頭部だ。
造形の意味が解らない。はたして、その形になる必要性はあるのだろうか?
むうー(-_-;)
もう何か秘めたる異教、まるで邪教の偶像みたいではないか。千年後に蘇生、地球の大地を全て焼き尽くしそうな悪魔の化身を思わせる造形だ。キャラクターデザインのお仕事の方、必見であろう。

(出展『アジア産蝶類生活史図鑑』)

正面から見ても、ヤバいよね。
幼虫と蛹は特異ではあるが、イナズマチョウ型ではなく、どちらかというとイチモンシチョウ型の方がまだしも近い。

  
最後に卵。
安心して下さい。コレは普通のイチモンシチョウ型です。

(出展『圖録検索』)

                  おしまい

 
追伸
えー、今回は和名で憤慨する事もなく、また調べれば調べるほど迷宮に迷いこむ事もなく、無事平穏に終わりました。お陰さまで、すらすら書けた。
実を言うと、このムラサキイチモンジの回、ヤエヤマイチモンジの回の次の日には、もうほぼほぼ完成しておりました。何でかというと、早々と頭の中に構成があったからです。だから筆は思いのほか順調に進んだ。
では、なぜに間がこんなに開いたのかというと、オリンピックに嵌まっちやったからである。
そして、オリンピックロスに罹患。全然、文章なんて書く気にはなれなかったのである。

ムラサキイチモンジの採集記は、『発作的台湾蝶紀行』の第5話 紫の貴公子 の回にあります。興味のある方は読んで下され。

次回はタテハチョウ科を離れ、お約束どうりにアゲハチョウ科です。乞う、御期待!
といっても構想ゼロなんで、あまり期待などされぬように。

(註1)ルーミス
ルーミスシジミの略称。

(註2)クモツキ
クモマツマキチョウの略称。

(註3)ムモンアカ
ムモンアカシジミの略称。

3種何れも日本では珍しいとされる。
だから、人々の嘲笑のネタになるし、本人も口惜しいからいつまでも言われてしまうんだろうね。
 

春はもうそこまで

 
ここ数日、暖かい。
冬嫌いとしては誠に有り難い。
それにしても今年の冬は死ぬほど寒かったよね。
クソ寒かった原因は、どうやら地球温暖化のせいらしい。詳しくは書かないが、北極の氷が溶けて、それが寒波を日本へ押し下げたようだ。
地球温暖化に関しては言いたいことが山ほどあるのだが、今回は自粛。どうせ語りだしたら、激情興奮憤懣男と化すに決まっているのだ。そんなもんで、この春近しの気分を台無しにしたくはない。

 
やっと春の新物の食材も出回りだした事だし、昨日は春先の献立にしてみた。

 
【菜の花の芥子醤油】

味もさることながら、この黄色がよろしい。
黄色は春の色だと思う。

菜の花は、ほろ苦さが旨いよね。

  
【蛍いか芥子酢味噌あえ】

蛍イカも季節ものだ。
丁寧に目玉と軟骨を取るべし。それだけで食感が遥かに良くなる。
旨いもんを食いたければ、手間を惜しんではならない。

 
【釜あげ新子】

新子は無条件に好き。
今回はワサビ菜を飾りにした。
我ながらキレイな盛り付けだと思う。

今年も新子は不漁という予測がある。多分、その通りになりそうだと感じてる。
瀬戸内海沿岸の兵庫県民は、今年も釘煮をつくるのが大変そうだ。

新子は出始めの小さいヤツの方が旨いと思う。
後半になると段々大きくなって、大味になると思うんだよね。

  
【新わかめと蛸の土佐酢あえ】

新若布もだいぶ見かけるようになった。
歯応えが良いので、メカブのついてるのを出来るだけ買うようにしている。
熱湯に入れて、色が鮮やかな緑に変わったら、取り出して団扇でおもくそ扇ぐ。

キュウリは軽く塩をして、水分を出しましょう。
蛸はブツ切り。

あとはジュレの土佐酢をかけて混ぜ合わせれば出来上がり。
\(^o^)/ヘルシー❗

 
【鰯のなめろう】

真鰯の旬は夏から秋だと記憶しているが、最近色んなスーパーでよく見かける。と云うことは旬なんだと判断した。
調べたら、鰯の旬は各地によって違うという。ようは、その土地の漁獲量が多い時が旬なんだとさ。

値段は4匹100円が何と半額の50円になっていた。
でも傷んだ様子が全然ない。目は透明だし、身もキラキラしててキレイだから寧ろ新鮮に見える。
だから、刺身で食えないかと思った。勇気あるチャレンジャーなんだなオイラ。
まあ捌いてみて、皮が手で剥けないようなら火を入れればよろし。

( ゜o゜)おっ、ちゃんと皮がキレイに剥けた。
しかし、脂はあまり乗ってない。やはりマイワシの一番の旬は脂の乗る秋だな。
と云うワケで、味を強化するためになめろうにする事にした。
擦った生姜、ネギ、白ゴマ、醤油、酒、味噌を入れたタレをつくる。それを鰯に混ぜて、暫くおいて味を馴染ませたら出来上がり。
酒が進みまんなあ…。

その後、腹も全然こわしてないし、チャレンジ成功でした。

 
【野菜サラダ】

特に春らしいものではないが、暖かくなるとサラダを食いたくなる。寒い時にサラダなんか食う気がしないのだ。

具材はサニーレタス(100円)、ブロッコリー(150円)、ミニトマト(128円)、アスパラガス(88円)。
まだまだ野菜は高いけど、スーパーを三軒くらい回れば、そこそこ安いものが集まる。
もうオジサンは主婦、もとい主夫の鑑(かがみ)だね。誰かお婿に貰ってくんないかな?
むうー(-_-;)、昔は引く手あまたであったのになあ…。チ○○の先っちょが乾くことなど無かったのだ。我ながら情けない言動だよ。

気を取り直してドレッシングをかける。
ドレッシングはピエトロの「焙煎香りごま」。

おっと、残り物のマヨ玉があったよな。
真ん中にデンと乗っける。
これは実を言うと、普通のマヨネーズ玉子ではない。他にニンニク、チーズが入っておる。

ピエトロのこのドレッシングはハッキリ言って、たいした事がない。ピエトロといえば、やっぱノーマルのドレッシングが一番だと思うよ。
しかし、マヨ玉と混ぜ合わせると、なぜだかバリ旨になりもうした。何か得した気分だ。

窓の外を目をやると、風が強い。
やっと春一番がやってきたのだ。

                  おしまい